授業デザイン 建築基礎数学〔目的〕 • 建築学の中にでてくる自然現象や社会現象は 数式で表わすことができる。 • このような数理法則を分析するために必要な 数学の基礎を修得させることを目的とする。 • この講義では、ただ単に証明や計算のテクニッ クを学習するだけでなく、できるだけ具体的な 現実の問題を解くことをねらいとする。 • 解析的な手法およびパソコンによる数値計算 を学習することにより、建築構造や環境・設備 設計等のための数学的素養を身につけること が出来る。 当時は、力学、物理と数学は未分化 微分方程式(differential equation) ニュートンの第2法則は, 「力Fは質量mと加速度の積に等しい」 というもので,式でかくと, F =m d 2x dt 2 以後、微分方程式を解くことが研究され、 数学として分化していく • 微分方程式は17~18世紀より、自然現象 を説明する数式として有用であることが判 明 • 例 落体の運動、冷却の法則、増加、減衰 振動、座屈、流体運動、移動、軌跡…etc. ↓ 科学技術、文明の進歩 自然界の対象 ↓ 微分方程式が多く の分野で利用される モデル化 ↓ 数量的法則化 ↓ ←数学的理論 法則の解とその性質 ↓ 解の当てはめと吟味 ↓ 理論の完成 ① ② ③ ④ 求積法(式の変形と積分で解を求める) 級数を用いる方法 反復法(近似関数を次々と求める) 積分変換(ラプラス変換、フーリエ変換な ど) 直接積分するのではな く、代数的に解けるよう ⑤ 演算子法 に考え出された方法 ⑥ 数値計算法 (回りくどいように感じる などが開発された。 かもしれない) 理解を深めたい? • つきなみですが • 予習、復習(それぞれ最低30分) が必要 です。 • そして、理論の根本から理解したい人は • もっと詳しい数学書を読破してください。 紹介します 1 タコマナロウズ吊橋-シアトル郊外 前期前半の目標は zタコマ橋の崩壊(シアトル郊外1940年)が微分方 程式(2階線形微分方程式)によって説明できる ことを知る -振動方程式の基礎- • 副次的には、 9 卒業研究や就職先での研究開発の基礎 9 建築士や就職試験対策 9 微分積分の復習 ← 教養 9 数式による論理的思考、頭の体操 a.変数分離形 dy dy =f(x)・g(y)あるいは =f(x)dx g ( y) dx のような形の微分方程式を変数分離形という. この微分方程式の解は 吊橋,塔,煙突などのフレキシブルな構造物は風によっ て振動し,場合によっては上記写真のタコマ橋のように, 風による大きな振動が原因となって構造物全体が崩壊す ることもあります.主径間長853m、当時世界第3位のスパン長 ホームページでの講義資料の閲覧について http://www.archi.hiro.kindai.ac.jp/lecdocument/index.html 近畿大学工学部HP 学部・大学院について 建築学科 学科オリジナルサイト dy ∫ g ( y ) = ∫ f ( x)dx +c 講義資料 建築基礎数学 である. 宿題 設計者:モイセイフ技師:当時もっとも信頼される技術者 ワシントン大学のファクハーソン教授も太鼓判 注意 ①A4用紙であること ②1枚に出力すること ③学内のプリンタ出力の場合は、 自分のIDでログインして印刷すること これ以外のものは受理しない • エクセルによって y=(学籍番号の下3桁×cos θ)/10 のグラフを描け。 • A4用紙1枚に出力せよ(コサインカーブの グラフ:テキストp4のように計算数値とグラ フを印刷し、学籍番号と氏名もセルに書き 込むこと) • 提出:4月18日授業の始まる前 宿題の出力例 A4用紙 ホームページの講義資料に宿題ヒントが掲載されています http://www.archi.hiro.kindai.ac.jp/lecdocument/index.html 2
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