開発技術情報 2014 年 1 月 軟質ポリエステルポリオール「XR-1016」の紹介 東新油脂株式会社 技術部 ♦概要 脂肪族系の多価アルコールとアジピン酸からなる、軟質のポリエステルポリオールです。二液型塗料 の主剤をはじめ、各種合成樹脂の改質剤としてお使い頂けます。 組成 ポリエステルポリオール約 80%/酢酸ブチル約 20% 価数 6 官能 分子量(固形分) 約 3,170 状態 常温で液状 消防法 第 4 類第 2 石油類 ♦特徴 ・CAB、ニトロセルロースなど繊維素誘導体の他、各種合成樹脂と相溶する為、用途に合わせた改 質が容易です。 ・ポリイソシアネート化合物と反応させますと、耐寒性、引裂強度などに優れるウレタン樹脂が得られ ます。 ・一般的なポリオールよりも価数が多く、二液型塗料の主剤としてお使い頂いた場合、短時間で強度、 耐汚染性が得られます。また、得られた塗膜は弾性に富み、高い防滑性を有します(下記参照)。 《二液型ウレタン塗料の配合例》 XR-1016 291.0 重量部 酢酸ブチル 418.5 重量部 HDI トリマー(ヌレートタイプ) ジブチル錫ジラウレート 85.0 重量部 0.5 重量部 前述の組成からなる二液型塗料と一般的な床用塗料(ウレタン化油ベース、当社品)をそれぞれガラ ス板に塗布。一日経過した後、それぞれの塗膜より測定された摩擦角は以下の通りです。 二液型塗料 (XR-1016 使用) 摩擦角 25 一般的な床用塗料 15 未塗工のガラス 12 ※JIS P8147、テスター産業 AB-502 摩擦角測定機使用 重量の軽い物であれば、画像のような角度(約 65 )でも静置させる事が可能です。 ※ガラス板へ上記二液型塗料を塗布し防滑性を付与させております。 条件 ※ ♦一般性状 項目[単位] 規格値 条件 外観 無色透明液体 目視、常温 粘度 Z2 Z4 25℃、ガードナー気泡粘度計 色数 1 以下 ガードナー色数管 酸価[KOHmg/g] 4 以下 JIS K-5407 に準じる 加熱残分[%] 79 81 130℃、1 時間 水酸基価[KOHmg/g] 75 95 JIS K-0070 に準じる 上記の規格値は現時点での暫定的な物です。性能向上のため、予告なく仕様を変更する場合が御座 います。また、ユーザー様のご要望に合わせ改変及び新規開発する事も可能です。詳細につきまして は以下よりお問い合わせ下さい。 問い合わせ専用アドレス [email protected] 問い合わせフォーム http://toshin-yushi.co.jp/contact/index.html
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