【資料5】バイオマス産業都市について

バイオマス産業都市さがの実現に向けて
バイオマス産業都市
平成26年度選定地域として決定
平成26年11月10日
バイオマス産業都市選定の経緯
バイオマス産業都市とは・・・
バイオマスの原料生産から収集・運搬、製造・利用までの経済性が確保された一
貫システムを構築し、地域のバイオマスを活用した産業創出と地域循環型のエネ
ルギーの強化により、地域の特色を活かしたバイオマス産業を軸とした環境にや
さしく災害に強いまちづくりを目指す地域
平成25年度から関係7府省(内閣府、総務省、文部科学省、農林水産省、経済産
業省、国土交通省、環境省)が共同でバイオマス産業都市の構築を推進してお
り、選定された地域については、関係7府省が連携して事業化プロジェクト実現へ
の様々な支援を行う
平成26年度バイオマス産業都市の募集(平成26年5月30日~7月25日)
有識者で構成するバイオマス産業都市選定委員会のヒアリングなどを経て
平成26年11月10日に 佐賀市が 平成26年度選定地域として決定
国のバイオマス政策と佐賀市の取り組み
国によるバイオマス関連政策の推移
平成14年12月
平成21年9月
平成22年12月
平成24年9月
バイオマス・ニッポン総合戦略決定
バイオマス活用推進基本法施行
バイオマス活用推進基本計画を決定
バイオマス事業化戦略を決定
佐賀市総合計画(後期基本計画)
第3章 自然と調和した個性的な美しいまちの実現
10 環境の保全
(1)温暖化防止対策の推進
地球温暖化対策地域推進計画の達成に向けた取り組みを
行います。さらに太陽光発電など環境にやさしいクリーンな
新エネルギーの普及・啓発に努めます。
佐賀市におけるバイオマス産業都市構築に向けた取り組み
平成26年3月
佐賀市バイオマス産業都市構想(素案)作成
平成26年4月
環境部内に「バイオマス産業都市推進課」を新設
平成26年7月
平成26年度募集に応募(募集期間:H26.5.30~7.25)
平成26年9月19日
バイオマス産業都市選定委員会によるヒアリング
平成26年11月10日 平成26年度バイオマス産業都市選定地域として決定
平成26年11月18日
バイオマス産業都市認定証授与式
(秀島市長出席。あべ俊子農林水産副大臣から授与)
「バイオマス産業都市さが」として目指す将来像
廃棄物であったものがエネルギー及び資源として
価値を生み出しながら循環するまち
○既存の施設を活用する
ごみ処理施設と下水処理施設をバイオマス活用のための核施設と位置づけ、バイ
オマスの収集と施設整備に係る費用を軽減するとともに、市民に新たな負担をお願
いすることなく、実効性と継続性のあるプロジェクトを実施していく。
またこれにより、人口減少期の新たな社会資本整備のあり方のひとつとして全国
に発信する。
○市が仲介役を果たし企業間の連携を実現する
市が仲介役となり企業等の連携を図ることで、これまで処理に費用をかけていたも
のを相互に有効利用するしくみを構築し、その処理費を軽減するだけでなく、新たな
産業につなげる。
これにより、新たな産業振興や市内企業の経営改善に大きな効果を発揮するとと
もに、バイオマスを活用した産業を育成し、継続的な発展を図る。
5
佐賀市バイオマス産業都市構想のプロジェクト
○ 清掃工場二酸化炭素分離回収事業
ごみの焼却時に発生する排ガスの一部から二酸化炭素を分離回収する装置
を清掃工場内に設置し、分離回収した二酸化炭素を化粧品などの原料を抽出す
る微細藻類の培養事業者や、高付加価値な農作物の栽培を行う農業用ハウスな
どへ供給する。
○ 木質バイオマス利活用事業
市内の温泉旅館などにおいて木質バイオマスボイラーを導入し、地域の製材
所から発生する端材などの木質バイオマスを活用することにより、燃料コストの削
減による経営体質の強化を図る。
佐賀市バイオマス産業都市構想のプロジェクト
○ 下水浄化センターエネルギー創出事業
日本初の電力自給率100%の下水処理システムの実現を目指し、下水汚泥に
木質バイオマス及び事業系食品残さなどの地域のバイオマスを混合し、消化ガス
の発生量及び発生電力量の増加を図る。また、これにより肥料化される脱水汚泥
の質も大幅に改善され、肥料の効果向上も期待される。
地域バイオマスの混合により増大する水処理の負荷については、水処理の一
部に微細藻類を活用することで水処理の負荷低減を目指す。
佐賀市バイオマス産業都市構想のプロジェクト
○ 微細藻類培養によるマテリアル利用及び燃料製造事業
市内のバイオマス資源を活用した微細藻類の低コストかつ効率的な培養を行い、
微細藻類の食料や化粧品、飼料、燃料など広い分野での活用を目指す。
○ 家畜排せつ物と事業系食品残さとの混合堆肥化事業
市内の企業間の連携を図り、家畜排せつ物に事業系食品残さを混合することで
良質な堆肥製造を目指す。
○ 事業系食品残さと有機性汚泥の混合利用事業
市内の企業等で発生する事業系残さなどの廃棄されているバイオマス資源を、
行政が仲介役を果たすことで、新たな資源として循環する仕組みの構築を目指す。
実施体制及びフォローアップの方法
国・県・関係機関
連携 支援
大学(研究機関)
協働
佐賀市
バイオマス産業都市推進課
普及啓発
市民
民間事業者など
・ 食品製造業者
・ JA
実施状況の確認・評価・指導
・ 森林組合
佐賀市環境審議会
バイオマス産業都市構想の策定から概ね3年が経過した時点で、「バイオマスの
利用状況」、「取組みの進捗状況」について、「佐賀市環境審議会」に中間評価を
お願いし、その評価結果に応じて目標や取組内容、実施体制、実施方法の見直し
を行い、事業をより効果的に実施してまいります。
また、概ね5年が経過した時点で、目標達成状況について、佐賀市環境審議会
に報告いたします。