滋賀県警察本部 平成26年ダイジェスト(暫定値) 地域社会の絆で少年を 非行から守りましょう。 滋賀県警察では非行少年を 生まない社会づくりを 推進中です。 平成26年中に滋賀県警察が検挙・補導した少年 平成26年中、検挙・補導した少年(交通法犯を除く)は6,691人で、前年に比べ167人(2.6%)の増加と なりました。 非行少年の類型別では、刑法犯少年にあっては犯罪少年・触法少年ともに減少、特別法犯少年にあっては 犯罪少年が増加、触法少年が減少しました。 また、不良行為少年の補導人員は5,915人で、前年に比べ295人(5.2%)増加しています。 平成26年中に検挙・補導した非行少年等の数 検挙・補導した少年の区分 刑 法 犯 少 年 うち犯罪少年(14歳以上) うち触法少年(14歳未満) 特 別 法 犯 少 年 うち犯罪少年(14歳以上) うち触法少年(14歳未満) ぐ犯(犯罪を犯すおそれのある)少年 不 良 行 為 少 年 合 計 平成26年 712 534 178 60 53 7 4 5,915 6,691 平成25年 858 587 271 39 29 10 7 5,620 6,524 増 減 人 -146 -53 -93 21 24 -3 -3 295 167 % -17.0% -9.0% -34.3% 53.8% 82.8% -30.0% -42.9% 5.2% 2.6% 窃盗犯で検挙した少年の78%が中・高校生 窃盗犯少年は470人で、刑法犯少年全体の66.0%を占め、前年に比べて59人(-11.2%)減少しました。 窃盗犯少年470人のうち、女子は107人で22.8%を占め、前年に比べ30人(-21.9%)減少しました。 窃盗犯少年の学職別 小学生 中学生 高校生 無職少年 有職少年 その他の学生 未就学児童 34人(前年比 -11人) 230人(前年比 -23人) 135人(前年比 -21人) 32人(前年比 -01人) 35人(前年比 +06人) 4人(前年比 -09人) 0人(前年比 ± 0人) 有職少年 35人 7% 無職少年 32人 7% その他の学生 4人 1% 小学生 34人 7% 高校生 135人 29% 窃盗犯総数 470人 中学生 230人 49% 窃盗犯少年では中学生と高校生が全体の78%を占めました。 窃盗犯の手口では、万引きが窃盗犯全体の61.9%を占め、次いで自 転車盗が10.2%となっています。 刑法犯少年の約6割が初発型非行 900 68.9 800 占有離脱物横領 オートバイ盗 自転車盗 万引き 刑法犯少年に占める割合 万引き・自転車盗・オートバイ盗・占有離脱物 横領のいわゆる初発型非行で検挙補導した少年は 421人で、刑法犯少年全体の59.1%を占め、前 年に比べて94人(-18.3%)の減少となりました。 万引きは前年に比べ-10人(-3.3%)、自転車 盗は-31人(-39.2%)、オートバイ盗は-26人(43.3%)、占有離脱物横領は-27人(-36.0%)と すべての罪種において減少しました。 70.7 67.1 700 600 500 400 60.0 300 59.1 刑法犯少年に占める初発型非行の状況 200 100 その他の刑法犯 291人 0 初発型非行 万 引 き 自転車盗 オートバイ盗 占有離脱物横領 刑法犯少年に占める割合 平成22年 平成23年 平成24年 平成25年 平成26年 796 622 532 515 421 489 383 330 301 291 138 105 97 79 48 57 53 42 60 34 112 81 63 75 48 70.7% 67.1% 68.9% 60.0% 59.1% (人) 初発型非行の学職別検挙補導状況 その他の学生 8人 1.9% 無職少年 25人 5.9% 有職少年 15人 3.6% 小学生 32人 7.6% 高校生 132人 31.4% 初発型非行 総数 421人 中学生 209人 49.6% 刑法犯少年 総数 712人 万引き 291人 占有離脱物横領 48人 オートバイ盗 34人 自転車盗 48人 学 職 別 で は 、 中 学 生 2 0 9 人 ( 4 9 . 6 % )、 高 校 生 1 3 2 人 (31.4%)、小学生32人(7.6%)、その他の学生8人(1.9%) 無職少年25人(5.9%)、有職少年15人(3.6%)、未就学児 童0人となっており中学生と高校生で81.0%を占めています。 「占有離脱物横領」とは、例えば、他人が盗んで置き去 りにした自転車などを自分のものにする犯罪形態です。 ※初発型非行とは万引き、自転車盗、オートバイ盗、占有離脱物横 領の非行をいいます。 校内暴力の検挙・補導が減少 検挙・補導人員の推移 検挙・補導された生徒の割合 器物損壊 生徒間 対教師 80 小学生 3人 高校生 1人 70 60 総数 61人 50 40 中学生 57人 30 20 10 0 校内暴力事件の検挙・補導は61人で、前年に 比べて15人減少しました。事件の内訳では、対 教師暴力事件が最も多く31人で、生徒間暴力事 件と器物損壊等がそれぞれ15人でした。 区 分 平成22年 平成23年 平成24年 平成25年 平成26年 校 内 暴 力 25 20 47 76 61 うち対教師 10 10 25 38 31 うち生徒間 8 6 20 33 15 うち器物損壊 7 4 2 5 15 (人) 校内暴力事件は中学校での発生が最も多く、検挙・補導された少年の内訳でも、中学生が57人で全体の 93.4%を占めました。 不良行為少年の補導が増加 主な不良行為の補導状況 過去5年間の不良行為少年の補導状況 8,000 補 導 人 員 行 為 うち女子数 総数 平成26年 平成25年 増 減 7,000 深夜はいかい 3,127(737) 2,904(689) 223(48) 6,000 喫 煙 2,118(267) 2,230(351) -112(-84) 怠 学 275(77) 222(63) 53(14) 56(20) 5,000 為 163(33) 107(13) 4,000 粗 飲 暴 行 酒 68(19) 63(13) 5(6) 3,000 家 出 59(28) 44(26) 15(2) 20(-2) 暴 走 行 為 33(4) 13(6) 無 断 外 泊 27(13) 9(6) 18(7) 1,000 不 健 全 娯 楽 10(1) 12(1) -2(±0) 0 不健全性的行為 2,000 平成22年 平成23年 平成24年 平成25年 平成26年 総 数 7,139 5,845 5,339 5,620 5,915 うち女子数 1,508 1,259 1,122 1,170 1,191 そ 合 の 9(3) 2(1) 7(2) 他 26(9) 14(1) 12(8) 計 5,915(1,191) 5,620(1,170) 295(21) ( )内は女子数で内数 (人) 不良行為で補導された少年は5,915人で前年より295人の増加となりました。 主な行為としては、深夜はいかいが3,127人で前年に比べ223人の増加、喫煙は2,118人で112人の減少、 怠学は275人で53人の増加、粗暴行為は163人で56人の増加となりました。 また、女子の占める割合は20.1%で、過去5年間同様の割合で推移しています。 少年の福祉を害する犯罪等の状況 福祉犯により検挙した件数は45件 罪種 で、前年に比べ1件減少しました。 また、福祉犯の被害者となった 少年は48人で、前年より12人増 区分 加しました。 検 挙 件 数 被害者の内訳では、中学生と高 被 害 少 年 校生が43人と、全体の90%を占 未 就 学 小 学 生 めています。 中 学 生 携帯電話等を利用して、コミュ 高 校 生 ニティサイトの掲示板で情報を交換 その他学生 するものが増加傾向にあります。 有 職 少 年 無 職 少 年 *福祉犯とは、少年の心身に有害 な影響を与え、健全な育成を害する犯罪です。 風 営 適 正 化 法 2 2 1 児 童 福 祉 法 2 2 2 売 春 防 止 法 県 青 少 年 健 全 育 成 条 例 児児 童童 ポ 買 ル ノ春 法・ 未 成 年 者 喫 煙 禁 止 法 1 1 12 12 25 28 2 2 1 5 21 2 1 4 7 覚 せ い 剤 取 締 法 1 1 1 1 1 1 総 平 成 25 増 増 減 減 率 数 年 数 45 48 -1 -2.2% 12 33.3% -1 -100.0% 1 11 32 46 36 1 1 13 18 1 3 2 1 -2 14 -15.4% 77.8% -1 2 -50.0% 200.0% ※被害少年数は延べ人数 (人) 少年サポートセンター 平成26年中に継続補導(非行や不良行為を繰り返す少年への指導)を行った少年は101人、うち65人は 問題行動が改善され、支援は終了しています。 また、継続支援(犯罪の被害に遭った少年や要保護少年への支援)を行った少年は11人、うち7人は状況 が改善され、支援は終了しています。 継続補導・支援した少年の学職別状況 小学生 12人 高校生 16人 無職 少年 7人 総 数 112人 継続補導・支援した少年の非行等の内容別状況 深夜はいかい 5人 その他 16人 不健全性的行為 5人 中学生 77人 窃盗 45人 総 数 112人 金品持ち出し 6人 暴行・傷害 9人 福祉犯等 被害者 11人 家出 15人 少年サポートセンターでは、「非行や不良行為を繰り返す少年」や「犯罪の被害に遭い心に傷を負った少年」 に対して、専門的な見地から継続的に関わることによって立ち直りの支援を行っています。 少年に対する面接や保護者に対する助言に加え、関係機関とも連携しながら環境調整を行うことで、少年 の問題行動の改善や社会への適応を図る支援を行います。 少年の立ち直り支援に関することは、少年サポートセンターにご相談ください。 大津少年サポートセンター 住所:大津市打出浜1-10 滋賀県警察本部庁舎北棟1階 電話:077-521-5735(直通) 担当エリア:大津市、草津市、栗東市、守山市、 野洲市、甲賀市、湖南市、高島市 米原少年サポートセンター 住所:米原市米原177-1 米原警察署内 電話:0779-52-0114(直通) 担当エリア:近江八幡市、東近江市、彦根市、 長浜市、米原市、蒲生郡、愛知郡、 犬上郡 この資料で使っている用語は次のとおりです。 1 犯罪少年………14歳以上20歳未満の少年で罪を犯した者(交通法犯を除く。 ) 2 触法少年………14歳未満の少年で、刑罰法令に触れる行為をした者(交通法犯を除く。 ) 3 ぐ犯少年………20歳未満の少年で、その性格、行状等から判断して、将来何らかの罪を犯し、又は刑罰法令に触れる行為をするおそれのある者。 4 非行少年………上記「犯罪少年」、「触法少年」、「ぐ犯少年」を総称していう 5 不良行為少年…非行少年には該当しないが、飲酒、喫煙、深夜はいかいその他、自己又は他人の徳性を害する行為をしている少年 6 刑法犯少年……刑法に定める行為をした犯罪少年及び触法少年(交通法犯を除く。) 7 特別法犯少年…覚せい剤取締法違反、毒物及び劇物取締法などの特別法令に違反する行為をした犯罪少年及び触法少年(交通法犯を除く。) 8 初発型非行……万引き、自転車盗、オートバイ盗、占有離脱物横領の非行
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