アジア経済の現状と見通し : 2015年 2月

しんきんアセットマネジメント投信株式会社 金融商品取引業者 関東財務局長(金商) 第338号
Shinkin Asset Management Co., Ltd 加入協会/一般社団法人投資信託協会 一般社団法人日本投資顧問業協会
〒104-0031東京都中央区京橋3丁目8番1号 URL:http:// www.skam.co.jp
※ 最終頁の「本資料に関してご留意していただきたい事項」を必ずご確認ください。
アジア経済の現状と見通し : 2015年 2月
中国、香港 、シンガポール
●中国は、消費主導の安定成長路線へ移行しつつある中、国内総生産(GDP)の成長率は徐々に鈍化する見通しです。ただ、株価は一段の金融緩和や国有企業改革、的を絞ったインフラ投資などへの期待など
から、年明けに約5年ぶりの高値をつけました。しかし、投機的な株式投資に対する規制強化の動きなどにより、足元では株価の上値が重くなっています。香港は、中国景気の不透明感などのため株価は伸び
悩んでいますが、本土株に比べ割安感が強まっていることから、相対的に堅調な場面が目立ちます。シンガポールは、1月後半の金融緩和措置などを受け、株価は上昇基調を保っています。
図表1.中国の株価と為替
(月末値)
4000
20
為替
(右目盛)
中国 上海総合指数
(左目盛)
3500
(円/人民元)
19
図表2.香港の株価と為替
(月末値)
28000
26000
3000
16
16
15
香港 ハンセン指数
(左目盛)
18
17
(円/香港$)
14
24000
14
13
2000
22000
11
10
11
12
13
14
15
11
18000
為替
(右目盛)
16000
10
11
12
13
14
15
(円/100ウォン)
12
11
2000
9
70
2800
2400
(円/台湾$)
4.0
10000
3.8
3.6
台湾 加権指数
(左目盛)
9000
3.4
8500
3.2
8000
1800
8
為替
(右目盛)
1600
7
6
1400
12
75
65
為替
(右目盛)
60
55
10
11
12
13
14
15
(年、月次)
(注)直近は2015年1月末値
(出所)Bloombergよりデータ取得し、しんきん投信作成
図表5.台湾の株価と為替
(月末値)
10500
9500
10
11
80
●アジア金融市場の見通し
韓国 総合株価指数
(左目盛)
10
85
9
(年、月次)
(注)直近は2015年1月末値
(出所)Bloombergよりデータ取得し、しんきん投信作成
図表4.韓国の株価と為替
2200
90
3200
10
●韓国は、原油価格やギリシャ情勢、中国景気といった外部要因に左右され、株価は方向感を欠く展開になっています。台湾は、IT関連
を中心に輸出が堅調を維持しているものの、世界景気の懸念が高まる場面では株価の上値が抑制されています。
(月末値)
3400
2600
韓国、台湾
2400
95
シンガポール ST指数
(左目盛)
3000
20000
(年、月次)
(注)直近は2015年1月末値
(出所)Bloombergよりデータ取得し、しんきん投信作成
(円/シンガポール$)
12
12
1500
3600
13
15
2500
図表3.シンガポールの株価と為替
(月末値)
13
14
(注)直近は2015年1月末値
(出所)Bloombergよりデータ取得し、しんきん投信作成
15
(年、月次)
3.0
7500
2.8
7000
2.6
為替
(右目盛)
6500
6000
10
11
12
13
(注)直近は2015年1月末値
(出所)Bloombergよりデータ取得し、しんきん投信作成
1/4
2.4
14
15
(年、月次)
(株式)アジア諸国は引き続き、日本や欧州に比べ高い経済
成長率が見込まれます。中国景気は鈍化しそうですが、金融
緩和期待などが株価を支えそうです。原油安は、マレーシア
を除きアジア諸国の経済にとってメリットが大きいでしょ
う。また、インドやインドネシア、タイでは経済政策や政局
が鍵を握っています。多くの国で株価は高値圏にあるため、
世界中の地政学リスクや米国の利上げをめぐる思わくによっ
て、利益確定売りに押される場面もあるでしょう。
(為替)日銀の異次元緩和が続く中、対円では総じて緩やか
な上昇(アジア通貨高・円安)が見込まれます。
(金利)原油安もあり多くの国でインフレは抑制されている
ことから、当分の間、金融引き締め(利上げ)が行われる可
能性は低いでしょう。そのため、金利上昇は景気回復に伴う
緩やかなものにとどまりそうです。
しんきんアセットマネジメント投信株式会社 金融商品取引業者 関東財務局長(金商) 第338号
Shinkin Asset Management Co., Ltd 加入協会/一般社団法人投資信託協会 一般社団法人日本投資顧問業協会
〒104-0031東京都中央区京橋3丁目8番1号 URL:http:// www.skam.co.jp
※ 最終頁の「本資料に関してご留意していただきたい事項」を必ずご確認ください。
アジア経済の現状と見通し : 2015年 2月
タイ、インドネシア、マレーシア
●タイは、政局不安がくすぶっているものの、景気回復期待を背景に株価は高値を回復しています。インドネシアは、原油安によるメリットが大きいとみられます(インフレ抑制、財政赤字と貿易赤字の縮小
など)。海外投資家の資金流入もあり、株価は過去最高値を更新しました。マレーシアは原油の純輸出国ですが、原油価格は下げ止まりつつあることから株価も底打ちの兆しが見られます。
図表6.タイの株価と為替
(月末値)
1800
1600
(円/バーツ)
タイ SET指数
(左目盛)
1400
5500
3.8
5000
3.4
1200
3.0
1000
2.8
800
2.4
2.2
600
11
12
13
14
15
1.0
0.9
3000
0.8
為替
(右目盛)
2500
2.8
2.6
0.7
11
12
13
14
15
30
1600
28
26
1400
為替
(右目盛)
(年、月次)
24
1200
10
11
12
13
14
15
22
(年、月次)
(注)直近は2015年1月末値
(出所)Bloombergよりデータ取得し、しんきん投信作成
5000
2.2
4000
2.0
図表10.ベトナムの株価と為替
(月末値)
700
(円/100ベトナムドン)
0.60
為替
(右目盛)
650
600
2.4
0.55
550
1.8
2000
13
14
(注)直近は2015年1月末値
(出所)Bloombergよりデータ取得し、しんきん投信作成
15
(年、月次)
1.6
●インドは、原油の輸入大国であり原油安メリットが大きいほ
か、1月の利下げが好感され株価は高値を更新しています。
図表11.インドの株価と為替
(月末値)
30000
0.50
0.45
500
450
0.40
(円/ルピー)
2.2
28000
2.0
26000
ベトナム VN指数
(左目盛)
400
為替
(右目盛)
3000
12
32
1300
2000
10
(円/フィリピンペソ)
6000
11
1800
インド
フィリピン 総合指数
(左目盛)
10
34
FTSEブルサマレーシア
KLCIインデックス(左目盛)
1500
(注)直近は2015年1月末値
(出所)Bloombergよりデータ取得し、しんきん投信作成
図表9.フィリピンの株価と為替
7000
36
3500
●フィリピンは、堅調な経済成長などを背景に株価は上昇基調にあります。ベトナムは、景気は拡大傾向にあり今年の経済成長率は6%台
が見込まれますが、銀行の規制強化などにより株価の上値が抑制されています。
8000
(円/マレーシアリンギット)
1700
4000
フィリピン、ベトナム
(月末値)
図表8.マレーシアの株価と為替
(月末値)
2000
1900
4500
(年、月次)
(注)直近は2015年1月末値
(出所)Bloombergよりデータ取得し、しんきん投信作成
1.1
インドネシア ジャカルタ総合
(左目盛)
2.6
為替
(右目盛)
(円/100ルピア)
図表7.インドネシアの株価と為替
3.6
3.2
10
(月末値)
4.0
為替
(右目盛)
24000
1.8
22000
1.6
20000
18000
0.35
350
300
10
11
12
13
(注)直近は2015年1月末値
(出所)Bloombergよりデータ取得し、しんきん投信作成
2/4
14
15
(年、月次)
0.30
1.4
インド ムンバイ
SENSEX30種指数
(左目盛)
16000
14000
10
11
12
13
(注)直近は2015年1月末値
(出所)Bloombergよりデータ取得し、しんきん投信作成
14
15
(年、月次)
1.2
しんきんアセットマネジメント投信株式会社 金融商品取引業者 関東財務局長(金商) 第338号
Shinkin Asset Management Co., Ltd 加入協会/一般社団法人投資信託協会 一般社団法人日本投資顧問業協会
〒104-0031東京都中央区京橋3丁目8番1号 URL:http:// www.skam.co.jp
※ 最終頁の「本資料に関してご留意していただきたい事項」を必ずご確認ください。
アジア経済の現状と見通し : 2015年 2月
図表12.アジア各国・地域の長期金利
16
図表16.アジア株と日本株
(%)
14
インド
中国
韓国
14
12
台湾
シンガポール
香港
12
10
10
8
8
6
6
4
4
2
2
0
10
11
12
13
14
(年、月次)
15
ベトナム
タイ
(%)
16
インドネシア
マレーシア
フィリピン
200
(10/1=100)
アジア株
180
日本株
160
140
120
100
80
0
10
11
12
13
14
15
(年、月次)
(注)長期金利は10年国債利回りの月末値。直近は2015年1月
(出所)Bloombergよりデータ取得し、しんきん投信作成
60
10/1
11/1
12/1
13/1
14/1
15/1 (年/月、月次)
(注)アジア株:MSCIエマージング・マーケット・アジア・インデックス(円ベース)
日本株:日経平均株価
(出所)Bloombergよりデータ取得し、しんきん投信作成
図表13.アジア各国・地域の政策金利
16
(%)
ベトナム
インドネシア
14
フィリピン
タイ
12
マレーシア
16
14
インド
中国
韓国
12
台湾
シンガポール
香港
10
10
8
8
6
6
4
4
2
2
0
10
11
12
13
14
(年、月次)
15
(%)
2013
0
10
11
12
13
14
15
(年、月次)
(10/1=100)
(%)
150
アジア債券
先進国債券
国内債券
アジア通貨(対円)
140
中国
NIEs
韓国
台湾
香港
シンガポール
ASEAN
タイ
インドネシア
マレーシア
フィリピン
ベトナム
図表15.アジア通貨とドル円
図表14.債券利回りの比較
(前年比、%)
②インフレ率
①GDP成長率
(注)直近は2015年1月。香港とシンガポールは、参考金利としてインターバンク3か月物金利、ベトナムはリファイナンス金利を表示している。
(出所)各国通貨当局、Bloombergよりデータ取得し、しんきん投信作成
5.5
5.0
4.5
4.0
3.5
3.0
2.5
2.0
1.5
1.0
0.5
0.0
図表17.東アジア各国・地域の経済見通し
ドル円
130
2014
(予)
2015
(予)
2013
2014
2015
(予)
7.7
7.4
7.4
2.6
2.0
3.0
3.0
2.2
2.9
3.9
3.3
3.5
3.8
3.3
3.2
3.9
1.3
0.8
4.3
2.4
1.3
1.2
4.4
1.0
2.4
1.5
3.7
2.3
4.5
5.8
5.3
6.4
5.7
2.2
6.4
2.1
3.0
6.6
1.9
6.4
3.2
4.1
4.1
2.6
6.9
3.6
4.1
5.5
2.9
5.8
4.7
7.2
5.4
2.5
2.8
1.6
5.0
5.7
6.1
6.0
(注)実績はBloomberg、予測(斜体数字)はアジア開発銀行
(出所)Bloomberg、アジア開発銀行 「Asian Development Outlook 2014 Update」より
データ取得し、 しんきん投信作成
120
110
100
90
80
10
11
12
13
14
15
(年、月次)
(注)アジア債券:シティアジア国債インデックス
先進国債券:米国10年国債、国内債券:新発10年国債
(出所)Bloomberg、シティグループ証券よりデータ取得し、しんきん投信作成
10/1
11/1
12/1
13/1
14/1
(注)アジア通貨:JPモルガンELMI+(アジア)
(出所)Bloombergよりデータ取得し、しんきん投信作成
3/4
15/1
(年/月、月次)
(2015.2.9 チーフエコノミスト 辻 佳人)
しんきんアセットマネジメント投信株式会社
金融商品取引業者 関東財務局長(金商) 第338号
Shinkin Asset Management Co., Ltd 加入協会/一般社団法人投資信託協会 一般社団法人日本投資顧問業協会
〒104-0031東京都中央区京橋3丁目8番1号 URL:http:// www.skam.co.jp
<本資料に関してご留意していただきたい事項>
※本資料は、ご投資家の皆様に投資判断の参考となる情報の提供を目的として、しんきん
アセットマネジメント投信株式会社が作成した資料であり、金融商品取引法に基づく開示
資料ではありません。
※本資料は、信頼できると考えられる情報源から作成しておりますが、当社はその正確性、
完全性を保証するものではありません。また、いかなるデータも過去のものであり、将来
の投資成果を保証・示唆するものではありません。
※本資料の内容は、当社の見解を示しているに過ぎず、将来の投資成果を保証・示唆する
ものではありません。記載内容は作成時点のものですので、予告なく変更する場合が
あります。
※投資信託は、預金や保険契約とは異なり、預金保険機構・保険契約者保護機構の補償
の対象ではありません。また、金融機関でご購入いただいた投資信託は、投資者保護
基金の対象ではありません。
※投資信託は、値動きのある有価証券等(外貨建資産には為替リスクもあります)に投資
しますので、基準価額は変動します。したがって、預金と異なり投資元本が保証されて
いるものではありません。運用による損益はすべて投資者の皆様に帰属します。
※特定ファンドの取得のお申込みに当たっては、販売会社より当該ファンドの投資信託
説明書(交付目論見書)をあらかじめ又は同時にお渡しいたしますので、必ず内容を
ご確認の上、ご自身でご判断ください。また、請求目論見書については、販売会社に
ご請求いただければ、当該販売会社を通じて交付いたします。
【お申込みに際しての留意事項】
■投資信託に係るリスクについて
投資信託は、株式や債券等の値動きのある有価証券等(外貨建資産には為替リスクもあります)
に投資しますので、基準価額は変動します。したがって、預金と異なり投資元本が保証されている
ものではありません。運用による損益はすべて投資者の皆様に帰属します。
また、投資信託は、個別の投資信託ごとに投資対象資産の種類や投資制限、取引市場、投資
対象国等が異なることから、リスクの内容や性質が異なりますので、ご投資に当たっては交付目論
見書や契約締結前交付書面をよくご覧ください。
■投資信託に係る費用について
(お客様に直接ご負担いただく費用)
◆ご購入時の費用・・・購入時手数料 上限3.24%(税抜3.0%)
◆ご換金時の費用・・・信託財産留保額 上限0.3%
(保有期間中に間接的にご負担いただく費用)
◆運用管理費用(信託報酬)・・・純資産総額に対して、上限年率1.5984%(税抜年率1.48%)
◆その他の費用・・・監査費用、信託財産に関する租税、信託事務の処理に要する諸費用、
有価証券売買時の売買手数料等及び外貨建資産の保管等に要する費用は、ファンドより
実費として間接的にご負担いただきます。また、運用状況等により変動するものであり、
事前に料率、上限額等を示すことができません。
投資信託に係る上記費用(手数料等)の合計額については、ご投資家の皆様がファンドを
保有される期間等に応じて異なりますので、表示することができません。
《ご注意》
上記に記載しているリスクや費用につきましては、一般的な投資信託を想定しております。
費用の料率につきましては、しんきんアセットマネジメント投信が運用する全ての投資信託の
うち、ご負担いただくそれぞれの費用における最高の料率を記載しております。投資信託に
係るリスクや費用は、それぞれの投資信託により異なりますので、ご投資される際には、
事前に交付目論見書や契約締結前書面をよくお読みください。
4/4