特定非営利活動法人 UN Women 日本国内委員会 2012年度事業報告書 1. 組織の強化 (1)会員募集 特定非営利活動法人 UN Women 日本国内委員会(以下、 「国内委員会」という)の活動の中心と なる正会員および国内委員会を支援する賛助会員の募集を全国的に実施した。 ◇ 会員(2012年12月31日現在) 正会員(団体) 19団体 (1団体入会/アンダーライン) (財)アジア女性交流・研究フォーラム NPO 法人一冊の会 (財)大阪市女性協会 群馬婦友会 国際婦人年連絡会 堺市女性団体協議会 (財)佐賀県女性と生涯学習財団 NPO法人参画プラネット 全国友の会 ソシエテ彩 UN Women 堺 UN Women さくら UN Women 多摩 UN Women 東京 UN Women よこはま (財)横浜市男女共同参画推進協会 イオン1%クラブ (株)髙島屋 日本たばこ産業(株) 正会員(個人) 40名(1名入会) 賛助会員(団体) 14団体(1団体入会) 賛助会員(個人) 143名(6名入会) (2)構成委員会の活動 委員会の多様性を考慮し、地域等委員会の名称を構成委員会に改めた。全国8つの構成委員会が活 発に活動を展開し、UN Women の活動を各地に広げるための重要な役割を担っている。※構成委 員会の活動については、ホームページ、ニューズレターを参照 ① 正会員団体が組織している構成委員会 3団体 内訳:UN Women 大阪 個人会員95名 団体会員6 UN Women 北九州 個人会員299名 団体会員16 UN Women 佐賀 正会員46名 ② 正会員である構成委員会 5団体 内訳:UN Women 堺 UN Women さくら UN Women 多摩 UN Women 東京 UN Women よこはま 会員85名 個人会員151名 団体会員2 正会員42名 正会員/個人311名・団体7 正会員/個人125名・団体2 賛助会員5名 賛助会員5名 2.理事会の充実と強化 理事が執行役員となって活動を主体的に推進する組織に変更。16名の理事が、国際・広報・事業・企業・ 構成委員会・総務会計・財務の業務を分担し、それぞれ活発な活動を展開した。 2012~2013年度理事 理事長 有馬真喜子 1 副理事長 岩田喜美枝(広報・企業) 三隅佳子(事業・構成委員会) 渡邉晧子(総務会計・財務・ 構成委員会) 理事 五十嵐康子(事業・企業) 大槻明子(構成委員会) 渋谷典子(広報・事業) 鈴木賀 子(広報・構成委員会) 高橋敏江(企業) 高橋克子(総務会計・財務) 平野和子(国 際) 平松昌子(事業) 宮坂洋子(総務会計・財務) 三輪敦子(国際) 目黒依子(国 際) 吉川真由美(広報・企業) 監事 遠藤みち 酒井興子 3.評議員会の設置 最初の評議員選定委員5名による選定委員会を8月14日に開催。9名の評議員案を理事会に提出し、理 事会が承認した。 最初の評議員選定委員 外部委員 大野 曜 小田昭裕 林 陽子 内部委員 遠藤みち 安陪陽子 評議委員 柿沼トミ子 全国地域婦人団体連絡協議会会長 前埼玉県国際交流協会 理事長 國井秀子 (株)リコーIT ソリューションズ取締役会長執行役員 内閣府男女共同参画推進連携会議議員 潮谷義子 日本社会事業大学理事長 前熊本県知事 橋本ヒロ子 十文字学園女子大学副学長 国連婦人の地位委員会日本代表 原ひろ子 城西国際大学 客員教授 JAWW(日本女性監視機構)顧問 坂東眞理子 昭和女子大学学長 農村漁村女性生活活動支援協会会長 美根慶樹 (財)キヤノングローバル戦略研究所研究主幹 前日朝国交正常化交渉政府代表 本山信二郎 弁護士 (一財)全国婦人会館理事 横田洋三 (公財)人権教育啓発推進センター 理事長 ILO 条約勧告適用専門家委員会委員長 4. 協力促進活動、および募金活動 (1)政府等への働きかけ UN Women への拠出金増額と支援を働きかけた。 外務省総合外交政策局人権人道課長を通じ、外務大臣へ要請 有馬真喜子理事長 他 (2)募金・寄付活動等 正会員、構成委員会などによる募金・寄付活動が活発に行われた。また昨年に引き続き(株)資生 堂など企業や団体、個人から寄付金があった。 2012年度 UN Women 募金・寄付金総額 6,164,517円 2012年度 UN Women への拠出金額 5,239.839円 2 (3)オリジナル製品の販売活動 各構成委員会が魅力ある UN Women グッズ(絵葉書等)を作成、販売した。 5.2011年度拠出金による支援プロジェクト 2011年度 UN Women 拠出金 6,584,472円 (81,410ドル39セント) 5月9日、UN Women 本部へ送金した。 2011年度拠出金による支援プロジェクト ・グローバル UNiTE ユースフォーラム 「女性に対する暴力撤廃キャンペーン」のうち若者によるワークショップの開催費用(於:バンコク) 2,426,400円(3万ドル) ・女性に対する暴力撤廃信託基金 929,173円(11,488.30ドル) ・カンボジアにおける竹製品の品質の向上と流通の改善を通じて女性の経済的エンパワーメントを高め るプロジェクト 1,528,899円(18,903.30ドル) ・アチェにおける女性と平和・安全保障プロジェクト 1,700,000円 (21,018.79ドル) 6.国際的な協力・連携活動 (1)第56回国連婦人の地位委員会(CSW)期間中、3月1日に開催された UN Women 連絡会に、原 ひろ子前副理事長が出席。また、ミツシ・ダス UN Women ドナーリレーション&パートナーシップ 専門家と面談した。 (2)イギリス国内委員会主催「国内委員会グローバル会議2012」への参加 9月11~14日イギリス・ロンドンにて開催された国内委員会連絡会に、目黒理事(代表) 、高橋克 子事務局長、本田敏江 UN Women よこはま副会長(通訳)が参加。16か国からの国内委員会代表、 クリスティン・ヘトレ UN Women パートナーシップ戦略部部長、ミツシ・ダス UN Women ドナー リレーション&パートナーシップ専門家等と、国内委員会の活動及び今後の在り方等について討議を 重ねた。 7. ミチェル・バチェレ UN Women 事務局長来日歓迎レセプションの開催 バチェレ事務局長が11月11~14日に来日し、政界、経済界等要人表敬・懇談、男女共同参画推進連 携会議主催「聞く会」講演、日本記者クラブでの記者会見、UN ウイメン「開発と女性」議員連盟との会 談等を精力的に行い、13日夜開催の日本国内委員会主催の歓迎レセプションでは、会員その他多方面か らの出席者と歓談した。事務局長からの要望で、日本国内委員会が UN Women からの特別許可を得て支 援した「みやぎジョネット」の被災女性支援活動の報告も実施した。 日 時 11月13日午後6~午後8時 会 場 日本記者クラブ大ホール 参加者 会員、構成委員会会員、寄付者、東日本大震災被災女性支援者、行政、女性センター、メデ ィア、その他関係者128名 代表団 ミチェル・バチェレ UN Women 事務局長 クリスティン・ヘトレ UN Women パートナーシップ戦略部部長 同行者 ミユキ・ケルクホフ UN Women 日本事務所所長代行 3 長井鞠子(通訳) 、カメラマン 8.エイボンプロダクツ(株)からの寄付金による助成金事業の実施 エイボン・プロダクツ(株)からの活動費寄付を受け、女性に対する暴力根絶のための助成金事業を、正 会員団体、構成委員会を対象に募集し、以下の7団体に助成金を授与した。 UN Women 大阪 UN Women 北九州 UN Women 佐賀 UN Women さくら NPO 法人参 画プラネット (財)大阪市女性協会 (財)横浜市男女共同参画推進協会 9. 「第 30 回市川房枝女性の政治参画基金」助成金事業に応募、採用される UN Women 作成の DVD より、 「女性に対する暴力」 「女性と平和・安全保障」 「ジェンダー予算」の3作 品を選び日本語字幕を入れ、広報・啓発資料として無料配布する事業を実施する。DVD の完成は201 3年3月 授賞式 12月17日「市川記念展示室リニューアルオープン記念維持会員のつどい」にて 会 場 (財)市川房枝記念会女性と政治センター「婦選会館」 出席者 渡邉晧子副理事長 三輪敦子理事 高橋克子事務局長 授賞額 30万円 10.内閣府「国・地方連携会議ネットワークを活用した男女共同参画推進事業」に応募、採用される 「女性の活躍推進シンポジウム&交流会『女性は、もっと活躍できる!』 」を内閣府および男女共同参画 推進連携会議と共催で開催する。 日 時 2013年2月15日午後2~午後4時45分(交流会午後5時~午後6時) 会 場 女性の就業支援センター・ホール 内 容 対談 「国連グローバル・コンパクト」 「女性のエンパワーメント原則」の視点から 対談者 有馬利男(一社)グローバル・コンパクト・ジャパン・ネットワーク代表理事 岩田喜美枝副理事長 国連 WEPsリーダーズグループメンバー パネルディスカッション 「企業における女性の活躍」未来を捉える視点から パネリスト 坂東眞理子 昭和女子大学長(兼コーディネーター) 鎌田由美子 東日本旅客鉄道(株)事業創造本部地域活性化部門部長 高久充 (株)髙島屋人事部長執行役員 森下由季子 中部ダイバシティーNet 幹事団体メンバー 定 員 先着200名 後 援 ILO 駐日事務所 (一社)グローバル・コンパクト・ジャパン・ネットワーク 法政大学国連 GC 研究センター UN Women 日本事務所 11.広報活動 (1)UN Women 本部、国内委員会および構成委員会の活動を広く知らせるために、ニューズレター『UN Women 日本』を制作、発行 3号(8月 3500部) 4号(12月 3500部) 4 (2)ホームページ『UN Women 日本国内委員会』を適時更新、またリニューアルにも取り組んだ。 (3)UN Women 本部からのニュースリリース等を随時翻訳し、ホームページに掲載、その他資料等を 随時翻訳した。 翻訳:平野和子理事 翻訳ボランティア有志 (4)メディア懇談会の開催 UN Women および日本国内委員会の活動等を広く広報するために、メディアとの連携を深める目 的で開催し、継続的関係を構築した。 日 時 7 月 27 日午後3~午後4時30分 会 場 女性の就業支援センター第 2 セミナー室 参加者 7名(朝日新聞社 読売新聞社 日本経済新聞社 毎日新聞社 いきいき編集部 日本生産性本部) 内 容 UN Women の最近の動向、日本国内委員会の活動紹介 (5)助成金事業「女性に対する暴力に『ノー』と言おうキャンペーン『女性のための護身術-Wen-Do 講習会』 」報告集の発行 2011 年エイボン・プロダクツ株式会社からの活動費寄付による助成金事業「女性のための護身術- Wen-Do 講習会」を会員に呼びかけ、大学や女性センター等との共催事業も含めて全国で46回実施 の各報告書を一冊にまとめ報告集を発行した。 (6)UN Women を各地で広報(日時 会場/会合名/主催者等 内容の順) 1)有馬真喜子理事長 3月31日・ 北九州市立男女共同参画センター・UN Women の活動紹介 他10回 2)岩田喜美枝副理事長 6月5日・内閣府主催「国際的に連携した女性のエンパワーメント促進チーム」 ・国連 WEPs について 他12回 3)三隅佳子副理事長 7月29日・北九州国際会議場・「リオ+20報告会」~UN Women の活動紹介 他5回 3)大槻明子理事 10月9日・柚木応急仮設住宅(相馬市) UN Women の使命と東北大震災支援 他4回 12.研修活動等 講演会 UN Women 最近の執行理事会の動き 日 時 2月25日 午後6時~午後8時 会 場 女性の就業支援センター第 2 セミナー室 参加者 会員、構成委員会会員等、計35名 講 師 高林宏樹氏(外務省外交政策局人権人道課首席事務官) 5 13.構成委員会ネットワーク会議 日 時 11月29日 午後2時 40 分~4 時 会 場 東京ウィメンズプラザ視聴覚室 参加者 構成委員会、理事計29名 内 容 最新情報、イギリス国内委員会主催グローバル会議参加報告(目黒依子理事) 、他 構成委員会活動報告 UN Women さくら、UN Women 東京、UN Women よこはま、UN Women 大阪、 UN Women 北九州、UN Women 堺が、それぞれ2012年度の活発な活動を報告 した。 14.省庁等との連携 男女共同参画推進連携会議に団体推薦議員として三輪敦子理事が参加、「女性に対する暴力をなくす ための啓発」小委員会(2012 年 3 月まで) 、 「国際的に連携した女性のエンパワーメント促進(APEC、 WEPs) 」チーム(2012 年 4 月~) 、 「ワーク・ライフ・バランスの取組推進」チーム(2012 年4月~) に所属。吉川真由美理事が「国際的に連携した女性のエンパワーメント促進(APEC、WEPs) 」チー ムにオブザーバー参加した。 15.総会、理事会の開催 ◇総会 日 時 2月25日 午後1時~午後3時 会 場 女性の就業支援センター・コンファランスルーム 議 題 1.2011年度事業報告書・決算書(案) 2.監査報告 3.2012年度事業計画書・予算書(案) 4.定款の変更(案) 5.2012~2013年度役員の選出(案) ◇常任理事会 1月10日 2月14日 ◇理事会 2月25日 4月10日 5月8日 6月12日 7月10日 9月4日 10月9日 11月13日 12月11日 計9回開催 6
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