Happy Doll Project in SOUTH AFRICA 2014 主催:Wonder Art Production 後援:南アフリカ共和国大使館 Special Thanks : READYFORにご支援いただいた皆さま 2010年のアメリカに続き、ハッピードールプロジェクトが海を渡りました! 今回の舞台は南アフリカ。エイズや貧困といった深刻な社会問題を抱え、世界一の格差社会と言わ れています。北部にある農村部のリンポポ州では2つの児童施設を、南部の西ケープ州では2つの子 ども病院を訪れました。総勢200名を超える子どもたちと出会い、一緒に創り、一緒に笑った8日 間。ハッピードールプロジェクトにまたひとつ、新たな1ページが刻まれました。 9/1 Light of Mercy Community Care, Drop-In Centers (リンポポ州Bodwe村) 協働:日本国際ボランティアセンター 9/2 9/5 Light of Mercy Community Care, Drop-In Centers (リンポポ州Hlanganani村 ) Tygerberg Children's Hospital Trust (西ケープ州) 9/8 協働:日本国際ボランティアセンター Red Cross War Memorial Children's Hospital (西ケープ州) 9月1日 Light of Mercy Community Care, Drop-in Centers (リンポポ州Bodwe村) リンポポ州の町、マカドから車に揺られて1時間。コミュニティケアに携わる現地NGO・LMCC(Light of Mercy Community Care)と、LMCCの活動を支援する日本国際ボランティアセンター(JVC)が運営する Bodwe村のドロップインセンターでプログラムを実施しました。HIV陽性者が増えるなか、親を亡くす、介護を 強いられる、自身が母子感染して生まれてくるなど、エイズの影響を受けるこどもが増加。そうした子どもたち に特別なケアを行っているのがドロップインセンターです。農村地帯の一角に立てられた小さな建物に学校を終 えた子どもたちが続々と集まり、気が付くと行列が!参加者は総勢113名になりました。美術の時間もなく、絵 を描く機会もない子どもたち。興味を持ってくれるだろうか?という心配を一気に吹き飛ばすような、創作意欲 と活気に満ちたプログラムになりました。それぞれの子どもたちの背景にある厳しい現実を忘れてしまいそうに なるほど、屈託なく、穏やかで優しい眼をした子どもたちが印象的でした。 9月2日 Light of Mercy Community Care, Drop-in Centers (リンポポ州Hlanganani村) LMCCとJVCが支援するドロップインセンターの中でも、特に厳しい地域にあるHlanganani村のドロップイン センター。周辺はタウンシップと呼ばれる貧困層が暮らすコミュニティで、出稼ぎの親が多く、親戚宅に預けら れている子ども以外に兄弟だけで生活しているというケースも。家族間での虐待、性的虐待も深刻な問題となっ ており、早急な対応が迫られているとJVCの担当者から過酷な現状を伺いました。プログラムには少し離れた ジャカンジャカ村にあるドロップインセンターの子どもたちもバスに乗って集まり、総勢64名の子どもたちが参 加。大賑わいとなりました。厳しい生活の中にあっても輝くような目をした子どもたち。その熱中ぶりには目を 見張るものがありました。作品も個性豊かなものがたくさん誕生! 9月5日 Tygerberg Children's Hospital Trust (西ケープ州) 西ケープ州では最大、南アフリカ国内でも2番目の規模を誇るTygerberg Hospital(1400床)の巨大な敷地内 にあり、貧困層コミュニティに向けた医療の重要拠点。院内学校の限られたスペースに開催を楽しみに待ってい てくれた小学生と高校生の選抜メンバーが集まりました!小児がんのほか、内科、外科、精神科などからさまざ まな疾患と向き合う子どもたちが参加。時間いっぱいまで作品づくりに熱中し、趣向を凝らしたとっても素敵な 作品が誕生しました。 体調が優れず辛そうだった子も、プログラムが終わる頃には心が前を向き、晴れ晴れとし た様子に変わっていたと校長先生が教えてくれました。クラス担任の先生たちからも「次はいつ?」と嬉しいリ クエストが。いつかまた再訪できますように。 9月8日 Red Cross War Memorial Children's Hospital (西ケープ州) ケープタウンにある南アフリカ唯一の子ども病院。国内の9つの州のみならず、アフリカ全土から専門的医療を 必要とする子どもたちが集まる重要拠点です。わずか4畳半ほどの小さな小さな院内学級で行われたプログラム には、予想を上回る大勢の子どもたちが集まり会場は満員御礼に!撮影が厳しく制限され、一部しか紹介できな いのが残念でなりませんが、スタート前から「待ちきれない!」という様子で布をカットし始めた子どもたち。 湧き上がるイメージを抑えきれず次から次へと作り続けた子、時間をかけて丁寧に作った作品を日本の病院の子 どもたちへプレゼントしたいと申し出てくれた子。個性豊かで温かな心を持った子どもたちと過ごした穏やかで かけがえのないひと時。南アフリカ最後のプログラムを締めくくりました。
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