高分解能ファクシミリ受画機の改良 The Improvement of High Resolution 谷 雄*・太 田 道弘 伝学 部木 阿鈴 家*・日 Facsimile Recorder 夫** 明* Tsutoya Abe*, Michio Hitani**, Takao Suzuki* and Hiroaki Ohta* Abstract In order to improve techniques for HR the quality of high resolution (HR) facsimile recorder system were facsimile film image, some new adopted. At first,new laser tube was installed together with the change of signal processing circuits because original one wasn ot producted. Secondly, because the density characteristics was not stable, the optical system was improved. As a result of this improvement, stable and good image has been obtained. 1.は し が き その結果従来のものより安価で性能の良いレーザ管の 高分解能ファクシミリ受画機(以下,HR受画機とい 使用ができるようになったうえ,HR受画機の性能も向 う)は. GMSシステム(成井,伊藤,福#1980)の 上するなど円滑なファクシミリシステムの運用を行うこ 一機能として昭和51年4月,気象衛星センターに設置さ 1。8 1.75 れ,計算機システムで処理されたVISSRデ7タ(赤外 画像輝度レペル; 1.7 256.可視画像レベル;64)を受けて 5 4 1 1 高分解能ファックシミリ画像(以下,HR画像という。 輝度レペル;32以上)フィルムを作成する装置である 1.3 (伊藤1980)(桜#1980)。 ヱ.2 このHR画像フィルムは,各気象解析用写真や雲解析 1.1 ͡ Q W M 用動画ループフィルム及び保存用マイクl=・フィルムを作 成するための原画として貴重なものである。 I このたび行なったHR受画機の改良には,大きく分け ま.0 0。9 0.8 0.7 6 Sy 4 3 0 0 0 0 て2つの理由があった。まず第1点は,レーザ技術の革 新に伴い従来使用していたレーザ管が製造中止となるた め,これに代るレーザ管を採用しなければならない等の 理由から,変調方式,レーザ出力回路及びガンマ補正回 0。2 路の改良を行なう必要があった。 *気象衛星センター施設管理課, lite Center. 0.1 1 3 5 7 9 U 13 1517 19 21 23 2527 29 31 ;8 ; ; ; ;ふj2 1; ふ。フ8 ;o 2; 2; 2; Meteorological Satel- **気象衛星セソターシステム管理課, Satellite Center. Meteorological ― 11 ― Fig. 1 Density-Gray FAX Recorder level reference table ;o of HR 3; METEOROLOGICAL SATELLITE CENTER TECHNICAL NOTE N0. 5. MARCH 1.8 RX NO.l NO. 2 a XVK 0.3 ; 為一一一;RX ︵a ︶ iiisNaa 2CO 1.5 T'on Hossaooaa oiivwoinv o 一 o 参 a xvK ︵ a ︶ MisNaa T'ON HOSSaOOHJ DllVWOinV NO.l 1.6 Q ←- IB] 1.7 1982 0.3 Q i i 0.2 0.2 1.8 1。5 a xvK 1.6 ︵ a ︶ xiiSNaa Z'0M HOSSaOOHd OIIVKOinV ︵ a ︶ iiisNaa z'OH ^ossaooHd 3ixvwoinv 1.7 Q S a NIK 0.3 Q ヨ 0.2 0.3 0.2 642081︾ 222211 Iy C 86420只︶ 222221 j C O I-^ amivaadHHX a Rxs B 旨 0 2 4 6 8 101214 1618202224(Z) 芦S._. Darkroom Temperature −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−l Avera 0 2 GMT 4 6 8 e Tem erature 1012141618 of HR-F Rxs 202224(Z) GMT Fig. 2 Relation of density & temperature〔A〕;Low temperature test,〔B〕:High temperature test とができるようになった。 2.改 良 第2点は,HR受画機の対温度特性が不安定なため気 2-1 レーザ瞥交換に伴う電子回路の改良 象衛星センターで決めた次のような基準を維持すること 2-1-1 光変調方式の変更 ができず。早急に改良するよう望まれていたことである (1)外部変調方式の採用 (木場1980)。即ちFig. 従来の内部変調方式では,レーザ管放電電流を変化さ 1に示すように濃度対階調特性 は最低濃度;0.25(許容範囲;0.20∼0.35)から最高濃度; せることにより光量を直接変調するもので. 1.60(許容範囲;1.50∼1.75)まで直線的に維持しなけ 示すように変調素子はレーザ管の内部にある。この方式 Fig. 3に ればならないというものである。この基準は,HR受画 はコンパクトなレーザ・システムを設計製作できる利 機や自動現像機の性能及びフィルムの特性ならびに写真 点があるが,管自体の気密性等に問題が多く,寿命が約 処理条件で生じる誤差を考慮して決めたものである。 Fig. 2は,改良前の温度変化に対する濃度の不安定状 bsm 況を調査した代表的なデータであるが,高温試験及び低 温試験とも温度によって濃度が著しく変動していること が分った。 このたび,2年以上の長い期間をかけて濃度が変動す る原因をつきとめ,HR受画機の光学部を改良した結 果,室温の変動があっても常に一定な濃度のHR画像フ ィルムを作成することができたので,併せて,これらの Fig. 3 Internal modulation diagram 改良技術について報告する。 ― 78 ― block schematic 気象衛星センター 技術報告第5号1982年3月 LIG罰!MODULAT工ON ELEMENT Fig. 4 External modulation 4,000∼5,000時間と短かかった。方式変更の最も大きな block schematic diagram ACOUSTICOPTICAL MEI)IA(a) SOUND \ / ABSOHPtlOHbUTEKIAL t 理由はこの型のレーザ管は近い将来,生産中止となるこ \ とであり,これからの模写受画用レーザ技術の動向も考 7BEAM 慮して,新たに外部変調方式を採用することにした。こ づ の方式は,連続点灯型のレーザ管と外部変調素子を組み m窓側窓 PRIMMIY (e) O X べ DIFTRAC へ/ /べ へ ① 合わせるもので,それぞれの選択がかなり自由に行なう ことができるう'えにレーザ管自体の寿命は10,000時間以 FUNDAKSNIAI. FUNDAHSNI DIFFRACIED LIGIIT (d) DIFFRACIED I 上と長く,変調の直線性も±0.5%以内で従来方式と比 較して優れているためシステム全体の性能を改良するに は有効な方式である。 ULTRASONIC FBOCRESSIVE (c) WAVE PIEZO-VIBBATOK (b) (2)外部変調方式の原理 外部変調方式の構成図をFig. 4に示すyこの方式は SG(RF) 連続点灯型のレーザ管の定出力光を光変調素子により光 Fig. 5 Structure of acoustic optical element 学的に変調を行ない,その1次光出力(画信号のレペル により変化する)を記録用光源としている。次にこの方 式の要点‘となる光源変調部の原理について述べる。 イ 光変調特性 ア 光変調の原理 光変調特性は,回折光の回折角とその強度及びパルス 光変調素子は,音響光学効果を利用しており,構造は 応答速度等によって決定され,それぞれ次のような関係 Fig. 5に図示した通りである。 がある。 高周波(RF)の電気信号は音響光学媒体(‘)上に接着さ 帥 回折光強度 れた圧電振動子(・>)により超音波(゜)に変換され,音響光学 回折光強度は,搬送波の電力に依存し,回折強度を 媒体内を進行するとき,媒体の屈折率を周期的に変化さ 71 , 搬送波の電力をPとすると. せ光に対して回折格子の役割を果たす。音波面に特定の できる。 (1)式で表わすことが 角度(Bragg角)で入射した光は,回折格子に。よって 一 /iOc7o・sin2(KVPIλ) 同じ角度で第O次回折光(‘l)と第1次回折光(e)とに回折さ (1) れる。(Bragg型回折現象) 媒体内を進行する音波は,端面に設けられた吸音材(1) ここで7o ; 入射光強度 で吸収され,又傾斜面を設けているため再び光と作用し 瓦;変調素子による定数 ないよりになっている。 λ;レーザ光の波長 −79− METEOROLOGICAL SATELLITE CENTER TECHNICAL NOTE N0.5. MARCH 1982 回折光のO次直進光からの回折角2∂は,光波長を λ,変調媒体の音速をむ,搬送波周波数をyとすると, 1.0 J [ Ti 1 mss311u iHon aaiDvauia (3)式で表わされる。(Fig. 5参照) 2∂=y・λ加 (3) 4。2×103〔m/s〕 り. iTeOi媒体 ガラス媒体 工.5 1 . 0 0.5 0.25 1NPOT 3.7×103〔m/s〕 V0LIA6E ( t/tn ) (ウ)パルス応答 Fig. 6 Relation of diffracted light intensity パルス応答時間(tr)は,変調素子に入射するレーザ and input voltage ビーム径をj,音速をりとすると(4)式で表わされる。 ACOUSI工C OI》Z工CAL MEDIA 1工GHX VAVE CEMIER 7e02 lEMGIH MODULATION MAXIMUM JULSE z,=0.65j加 (4) 6328 A rSEQTJENCV 150HHz BAHS VIDIK I)工FrRACIIOH SESI?ONSE DC EFFICIENCY - 60 - TIME Table 85 X HAXIHUH INC工&ENI JLIGHI DIAMETER MAXIMUM INPUI 1.0 EXT工CT工OH RATIO FACTOR Teble l Light OVER modulation driver electrical i 0.9iini) CAKKIER FREQUENCY MAXIMUM OHTPHT 150MHz OVER 0.: V W OVER. 100:1 LIGUでlEANSHISS工ID modulation characteristics 15ns (LIGHT SIAHEIER 1.0● fOWER 2 AM 23 HEz MODULATION INPUT LEVEL MODULATIOH rREQDESCY o−+工V CHRACIERISTICS OVER DC −8 HHz 94X element electrical CABRIER OOIPOI LEAK NITHIH DC − 5 HHz −1 dS WITHIN DC − 8 MHz −3 dS LESS THAH 30 dB (to MAXIMUM OUTPUT LESS THAN±0.5Z SIABIIITY ) characteristics (Z) 100 Fig. 8 Input・Output characteristic of j ト″゛゛ ︻z 1 ,./’ wiDiDiJia aaiDvsjjid 50 シシ / 忿 ノ y / ノ / H INCIDEST LIGHT DUHEIEK I (tr・30i≫s) 900μ・(tr-120m) 9 〃 r/ modulation driver ・.U= r∼=゛J 70b* (tr-27≪s) J ・・JI / /’ // / y / 尹 ノ ダ / / エ.0 0.5 工spur yowER power j (W) / IWユ j● characteristics of diffracted efficiency この関係式をグラフで表わしたものがFig. I tt I laaino Fig. 7 Input ノ 0.x― / / / ( 0.01- 6で,入 / / 力電力を最大回折率時の入力(μ)で正規化したもので ¥ / 。/ ある。図から50%の回折効率Ift pTChで得られるが邱 は光波長によっても変わり,郊と光波長λは. (2)式に / o.oox― よって表わされる。 / / p%ccλ2 - (2) 0 I I 1 rill (1.1 (イ)回折角 11 11 日日 | || 1 工回UT IV】 −80− 1 | 気象衛星セyター 技術報告,第5号 1982年3月 ウ 光変調素子 ツキがあっても常にレーザ光出力を一定に保つことがで 光変調素子の特性をTable 力電力の関係をFig. 1 に,また回折効率と入 きるので本回路を採用した。 7に示す。 (2)サソプリングホールド・フィードバック回路の動 エ AM変調用ドライバー 作原理 AM変調用ドライバーの特性をTable 性をFig. 2 に,入出力特 8に示す。 HR-FAXの信号フォーマットは. Fig. 9に示すよう に。1フレーム毎に,両信号の手前に必ずプリカーサ信号 2-1-2 レーザ光出力安定化のための改良 (18.75KHz)と一定レベルの位相信号が送出されてくる。 (1)サyプリングホールド・フィードバック回路の サソプリングホールド・フィードバック回路は1走査 採用 毎にプリカーサ信号を基準に,次に来る画信号中,最大 従来のレーザ光出力回路ではレーザ管の温度ドリフ レペルの位相信号の光景を検出して負帰還を行なって利 トを少なくするめめにのみ負帰還を行なっていたがレー 得を制御し,光量補正を行なっており,その構成はFig. ザ出力を充分に安定させることができなかった。しかし 10のとおりである。フォトダイオードで検出された1次 本回路は画信号内の規準値を利用して記録中でも充分な 光出力は,比較回路において基準電圧と比較され,その 負帰還を行なううことができるためレーザ管の劣化が進 差信号が取り出される。次に,差信号の位相信号部分だ 行したり,製造段階で避けることのできない特性のバラ けをサンプリングし,次段の積分回路に出力する。積分 Fig. 9 HR-Fax 0 signal format 30S 1V (white) 順礼 start anl Hiaaa Signal Picture Signal 12min Sync Signal PUlBO Precuroor (18.75kR幻 ?`:‘t ゛!9 だ Fig. 10 1110ckdiagram of stabilizing circuit PIX -−一一−−−−−−−−−−−−−−− FUNDAMENTAL LIGHT ― 81 ― ] METEOROLOGICAL SATELLITE CENTER TECHNICAL NOTE N0. 5. MARCH 1982 Table 3 Tonal correction range 回路では,サンプリング信号を増幅するとともに,フィ ドバックループ時定数を決定し,乗算回路にて画信号と CT工ON PO 1 2 3 4 5 6 7 8 乗算することにより1次光出力の安定化を計っている。 2-1-3 γ補正回路の改良 γ補正は,中間濃度(ハーフトーソ)を含むHR画信 o− 号を忠実に再現するために記録ファルムの7特性を補正 32 RAMP 32 RAM?ADJUST 8− 32 RAM?ADJUST 12− 32 RAMF ADJUST 16− 32 EAMP ADJUST 20− 32 RAMP ADJUST 24 − 32 RAMP ADJUST 28 − 32 RAMP ADJUST するものであるが,従来の補正回路はFig.11の通りで, 32階調のうち白,中間調,黒と3ケ所でしか補正するこ ADJUSで 4− とができなかったので,階調の直線性を維持することが 難しかった。このため. Fig. 12に示すように調整箇所 を8ケ所にして,各階調の傾きを任意に補正することが 2-2 温度対濃度特性を安定させるための改良 できる回路に変更した。Fig. 2-2-1 レーザ光軸ズレに伴う光量変動を補正する改 Table 13 1こ新旧補正曲線を, 3 にはその範囲を示す。 良 この他にも,ベース濃度(最低濃度)と32階調目(最 (1)旧集光方式(スリット方式)の不具合についての 高濃度)の設定を行なう調整箇所を設けたため,精度 考察 の良い階調補正を容易に行なうことができるようになっ スリット方式の不具合部分を探すため,温度変動に関 た。 係があると思われるレーザ光量補正回路出力,両信号ア R 静 .,1 j, !!1 浦 −1 7・K^ F「│ ・ 1 り ・s 1!lあ L. .、、,糾 lcフi>1 阿 | ㎞j Tti 聚 I 瓶 ni 参 Its 9.λ ・’●│ 糾; − 1 ¥ M  ̄iU罰 ̄ ご `S ・中 「¬心 en en 四JT | l加 「7i石771 ・● fゝ S44 l?S !!s ’‘`7Cs、 ・ k 司 144 陶 m m ¬ | L11、!m 吻 jl・ 4= p4 心、、, aS・AT ,□φnL 祠│↑ n・1爽’・1 as! [iiiiiii ●41 wHnt SLOPE 試 加ドニ 吻 叫| rづり、 吻 k 阿 哨 K7.S) Fig. 11 Gamma -Correction circuit(old type) ― 82 ― Cll l HiJ Y I t-≫rrr l £ −&y X | OS! 哨 F・・ 刳5 ISLOf!11j L 夙 参 ;zl 1 l f/2y amり ・糾●「BLACKl 貿 U 〆● ] M・J OUT 気象衛星センター 技術報告、第5号 1982年3月 回]回 r,匹 工 ぷ !!!. 'い P\X IN !4.N '− 匝回] .i 1・z、i ト ≒ ご 干 匹 払 ¨;↓ ↓j 2 Rvs Z 7 Z` ご 3 S,F 壮 ’工 t ’`’゛ ly11, 一.一 。.・.-一一、「pTn 圭 ,,万万 でこT L!2」 − Di R4S キ icp. Co Z 3 D゛ st£ ̄ Cb . 。t,. 」 ●X・ nra −T’ 6 ・ ●’−’¶ l゛C3 Rfy…. 7tアi\n・:j.ai ま「 響●● R闘 J 7タ7'・;;μvJl'^ ¶ ;;; ぷ」 Rご D r、.こ も 否 (4’ Re' PIX OUT 戸凱 Z 聯t R4y ●●●i RVr P3 ・皇 ぷ」 列 3 ●血●●\ Rii  ̄ .D3 R50 + IC↓ + l p4 s3£ ̄ C,4 Z R。 ●●冒l りr r%tt =糾● =li’jぺ,2、r7・。 hURa…. b4 fcs I z竺Lia!JJJ11''4j ;J; こF でブ 4 f. 以ざ・ 7*r l`゛1・ IL!こき』 ま「 1 C葡Z ゛ D≪ PS? 4 託6 6 r>8 sy2 ̄ 畠皇&● ぶ」 Rx 3 ●島島● ●●響● l:28 1f。.。、, ∼M争 Jc・ 5,「ご忙 ふ.1 ,Jご nwff -.− 。、.、r-1 T 77r 函 ぶコ ̄ k 4 C29 27 ̄ 3 ●●●● ●●● f.^ t− ・ r、、,. 」_ ’a・ 1 言: t 恥, ‰ ¬-= B>i Cz^ 3 nil −μ争 回訂二NORMAIl 心 恥 K4) 4 /‘..・ .、., J.`J Tf nvn ¬− ¶5..、.一一、ri:iこ・1 岫「 ●●皇● fir −’ L!ニL!!』 − D8 Rss 4 ’Z ICq . . ぶ」 tT “Cjl z − Oil R54 4 ICe 6 D12 59 2: ̄ l ●●軍● p7 ? ゛゛’7n  ̄ ̄ ぶ 二こ「 9r―・● ガァ` 77t・..!.≫ 1 iiCI 恥…. R44 rZ7rl '^^'λUjlFt?j 亨 2 − D. RS3 + IC7 6 D・e s6 −μ4 v 。j゛ 3s フ呉 ・ on Jご・y i`゛¶ . −.− t, 、.一一・、「Z¬1 ●●●冒 Rz¶ Z − ≪>5 Rn + ICs 6 Dt s4登− C16 3 R21 」 7 3 ど’ D4 sSご ' ̄ 瀋こ 。工 7 Fig. 12 Gamma・Correction −83− circuit(new type) METEOROLOGICAL SATELLITE CENTER TECHNICAL NOTE [A] [B] 1.5 1.5 0 1 [ A 1 aovnoA ︲ [ A ] 0 aOVXlOA 0.5 0.5 1 2 32 16 GRAY GRAY LEVEL LEVEL Fig. 13 Correction curve & correction points 〔A〕;old type,〔B〕; new 1V ○= 28 6 4 <N っ-I /○ 2 V V CN tN ○/Q o〃 H -一一 ○ :lv TIME ( type o- 1V (μ) 1982 2.0 2.0 0 N0. 5. MARCH (HOUR) C) 3an3BJ3dtiiax 25 :L5 Fig・ 14 Temperature ← 84− test data 気象衛星センター 技術報告 第5号 1982年3月 ソプ出力,ドライバー入力及び画信号アンプ入力等の各 する。 ドラム上のスポットとレーザ管の距離は構造上の 信号をペンレコーダに連続的に記録させ温度試験を行な 理由から986 った。その結果は. 合でも,放射光輪がずれてFig. Fig. 14に示すようにスリット通過 mmと長いため温度が僅かに変動した場 16に示すスポットの 後に測定したレーザ光量のみが大幅に変動していること 当る範囲がスリットの中心からずれるため,光エネルギ が分った。 ーが減少し,濃度低下が生じるものと考えられる。 従来の光学系概略図は. Fig. 15に示すようにレーザ I(2)シリソドリカルレソズ集光方式の採用 管出力光はそのスポットのエネルギー分布を一様にする 現在のレーザ管製造技術では,温度の変化による光軸 ため,ビームエキスパンダにより10倍程度に拡大し,ス ずれを無くすことは不可能と言われているため,光軸ず リットを通過したのち先レンズで集光してドラムに照射 れに強いシリソドリカルレンズ集光方式を採用して,放 射光輪がずれても光量が一定となるようにした。 Table 4はシリソドリカルレソズ集光方式の特長を表 わしたものである。この方式はレーザ光の入射角の変動 があっても記録フィルム上には,ビームスポットの形状 が変わらない一定エネルギーを照射することができるた め,光軸ずれに。対して有利な方式である。 (3)シリソドリカルレソズ集光方式の原理(有村 1977) この方式の機構概略図は, Fig. 17に示すとおりで,シ リンドリカルレソズに入射したレーザ光は,楕円形のス ポットとなってドラムに照射される。シリソドリカルレ ンズは. Fig. 18 に示すように一対のレンズから構成さ れ,前後のレンズにより,主副方向に集光する。各レン ズの焦点距離y゛〔m〕は次のように求めることができる。 y=千〔m〕 ・(5) Table 4 Cyrindrical optics (Case of Fig. 15 Optical schematic compared diagram (old type) !−Lr︲−− 」 IMAGE HAII5-SCAKNING DIRECTION BISTINCIIOH with SLITOPTICS) CYLINDRICAL OPTICS SLIGHTLY WRONG (not the SLIT OPTICS VERY looked LICHT STABILITY LIGHT loss DEHSITY JfLACTDAIION VERY a IMAGE ) HELL WRONG LITTLE NOTHING GREAT MUCH LASER SUB-SCANNING LASER LASER SPOT HEtl. difference betveen CYLINDEICAI. and SLIT, 1 n c a s ao f SLIT BEAM Fig. 17 Cylindrical lense focused block's Fig. 16 Relation of laser spot and slit schematic diagram ― 85 ― SPOT METEOROLOGICAL 70? SATELLITE CENTER TECHNICAL VIEW NOTE SIDE f s N0. 5. MARCH 1982 VIEW 76.92 mm 島り λ=6328 A e - 1.3 mR MATERIAL 一り ト →l over f s 23.08 1001jm e 心 ぷ雷。J 四 7 ゛♂‘ TBHtl 主lT 吋目u_over・ ; KB 7 100μm ^c ^c <a\\\\\\\i 四 gD 心 1 0 0 μ m Hト 上下 30μ Fig. 18 Relation of cylindrical lenseヽposition and spot 1 JIAIN-SCANNING DIRECTION t SUB-SCANNING DIRECTION ト →ドこoこト m U・ 0 0 1 │ → ンニX二ぶニメ:゛゛ヽヽヽ、 GAUSSIAN FOCUSED DISTRIBUTION CASE Fig. 19 Gaussian l UNFOCUSED 一一 distribution and recording data −86− CASE 気象衛星センター 技術報告 第5号 1982年3月 HALF MIRROR PEN一RECORDING [mV] OSCILLOGRAPH ■HHwod H3SV1 ?o xxiiNVfib KoiivniDaij; 600 400 200 0 2 1 3 4 TIME Fig. 20 Temperature 7 ,5 6 8 9 10 11 (minute) test of half mirror heated by dryer, laser power 1.56〔mW〕 2皿ど t Am j vaMoa Hasvi io AxiiNvnb NOiivniDnxi 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 TIME (minute) Fig. 21 N. a Filter heat test N.D. = 1.6, heated by dryer, laser power ― 87 - 0.035〔mW〕 METEOROLOGICAL SATELLITE CENTER TECHNICAL NOTE N0.5. MARCH 1982 [mv] 50 Tsmoa. "aasvi 40 illlNVQb NOIIVfUOmi 30 20 10 0 1 2 3 4 6 5 7 8 9 10 T工ME (minute) Fig. 22 Temperature test of a reformed filter,measuered behind a filter,l aser power 0.184〔mWI ここで,j;スポットの径〔m〕 の様子を示したもので,薄い部分を無くすために,実際 θ;レーザ光の拡がり角〔rad〕 には副走査方向のピントをずらし走査線をオーバーラッ プさせて一様な濃度を保つようにした。このときの1ラ 主走査方向のスポットを規格値の30μmにするため インのスポットの径は. 150μm∼160μmとなる。 には,レンズの焦点距離yTIは,∂が1.3×10-3である から, 2-2-2 光路上に使用する部分品の改良 (1)部分品の使用目的および不良原因 y1=マWIJi?ぷF=0.0230796(m) ア ハーフミラー ハーフミラーは,HR受画機の光路上に取付け,レー =1=23.08(mm)…………………………………(6) ザ光の一部を反射し,フォトセルで検出させるものであ り,検出された信号はレーザ光出力のモニタ用およびフ として求められる。 ィードバック用として利用している。 また,副走査方向のスポットを規格値の100μmにす Fig. 20はハーフミラーをドライヤーで加熱して透過 るためには,レンズの焦点距離£は,同様に, 光量をペンレコーダに記録させたデータであるが,加熱 後の透過光量は増加している。 石={IE9{§こ=0.076923(m) =:=76.92(mm)‥… この原因をつきとめるため数種のハーフミラーを使用 して試験を行なったところ,温度特性は石英ガラスを使 ‥‥‥‥‥‥‥‥(7) 用したものが優れていたが,いずれのものもマウソトミ として求めることができる。 ラーの4辺を接着していたため,ミラーに熱膨張がある この場合,レーザ光のエネルギーはガウス分布のため と周辺が押え付けられてミラー表面が不規則に。変形し反 に走査線に濃い部分と薄い部分が生じる。 射光の一部は拡散されたり,吸収されるため,フィード Fig. 19はこ 88 気象衛星センター 技術報告 第5号 1982年3月 1 0 [ml Tiimi ■aasv AiiiNvnb 8 6 . 1︻ Noiivniomj 4 2 0 1 0 2 :L 2 3 3 4 TIME (HOUR) 4 5 6 7 8 5 6 7 8 aanivHaaKai 4 0 36 32 28 2 CM [八]○一 DARKROOM ∼∽∽==4 ゛●″ HR-FAX RX VO 1 1 CM Fig. 23 Overall test data laser power on the drum ; 0. 0079 〔mW〕 バック用反射光量が変動したものと考えられる。 (イ)光源に対してフィルター素材の角度を変えても光 イ NDフィルター 量は変化しないもの。 NDフィルターは,レーザの光量を減光して受画濃度 (ウ)フィルターを通過したレーザ光スポットは. を許容値内に入れるための調整用として使用,している。 離れた位置に。おいてもその形状が変形しないもの。 Fig. 21 はNDフィルターをドライヤーで加熱して透 この条件を満たすために・,数種類のフィルターで試験 過光量をペソレコーダに記録させたデータであるが,加 を行なったところ,(イ),(ウ)項については問題はなかっ 10m 熱後周期的に変動している。このフィルターは,透明な た。 薄いフィルムにゼラチンを塗布した構造のため,変動原 ぐ7っ項に対してはゼラチンを塗布したNDフィルターの 因はハーフミラーの場合と同様,表面が温度変化の影響 特性が良好だったので,このフィルターを温度特性の優 を受けて歪み,透過光量が不安定に。なったものと考えら れた2枚の板ガラスでサンドイッチ状にはさんで接着剤 に。てしっかり固定した。 れる。 (2)部分品の改良 Fig. 22は温度試験を行なったデータであるが,濃度 ア ハーフミラー に影響を与えるほどの変動はなかった。 教程のハーフミラーを使用していくとおりかの固定方 法に。ついて試験した結果,対角点だけマウソトに接着す 3.む す び る方法が最も優れており,ドライヤーで加熱しても一定 HR受画機の改良が完了した後,総合試験として行な った受画試験の代表的特性はFig. の反射光量が得られた。 23とFig. 24のとお りで,濃度および階調の直線性とも安定している。以上 イ NDフィルター のように,本改良は他に例を見ない厳しい濃度基準を満 HR受画機に使用するNDフィルターには次のような 足させたという意味で,新しい試みといえる。 条件が要求される。 本稿をまとめるにあたり,技術調査のための試験を行 ぐ7っ 温度変化があっても光量は変化しないもの。 −89− METEOROLOGICAL SATELLITE CENTER TECHNICAL NOTE N0.5. MARCH 1982 なった際,伝送第一課の方々に御協力を頂きました。ま 8 7 6 5 4︷J 1 1 1 1 1 1 た,前施設管環課第二施設係員の方々からは適切な助言 を頂きました。さらに,HR受画機を設計,製作した 松下電送㈱からは技術資料の提供や数々の助言を頂きま した。ここに誌上をお借りして深く感謝の意を表しま す。 References 八 Q 成井満男,伊藤衛,福井徹郎,1980 W : GMS通信システ M ム概要,気象衛星センター技術報告(特別号1-2), S 1-16 伊藤文夫,1980 : 高分解能/低分解能FAXシステム, 気象衛星センター技術報告(特別号1-2), 桜井晶,1980 : FAX 告(特別号1-2), 123-134 系装置,気象衛星センター技術報 55-63 木場博之,1980 : 衛星写真の処理との光学的特性につい て,気象衛星センター技術報告(特別号1-2), −6 .31 2 4 7. 8 9.11.U .15117.19.21.23125.27 10 12 14 16 18 20 22 24 26 28 29 31 , 30 32 究実用化報告第26巻第3号,1027-1049 GRAY L EVEL Fig. 24 Improvement Reference result(Density-Gray Table of HR-FAX Level Recorder) −90− 27-41 有村孝文,1977 : 多面回転鏡ファクシミリ走査機構,研
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