FE-TEM によるゼオライトの細孔観察

技術レポート No.T1318
2014.02.21
【技術資料】
技術資料】 FEFE-TEM によるゼオライト
によるゼオライトの
ゼオライトの細孔観察
細孔観察
概要
ゼオライトは TO4 四面体構造（T：Si、Al）を持つアルミノケイ酸塩で、
結晶中に空隙（細孔）を有する材として知られています。このゼオライト
の細孔は電解放出型透過電子顕微鏡（FE-TEM）により直接観察する
ことが可能です。
【図 1】Beta 型ゼオライトの結晶構造
分析例
Beta 型ゼオライトは細孔の並び方が異なる 2 種類の多形（BEA、BEB 相）がランダムに積層した構造をして
います。この多形構造を TEM 観察した例を紹介します。
【表 1】 Beta 型ゼオライトの多形構造
BEA 相
BEB 相
BEA 相
格子像
BEB
BEB 相
モデル図
【図 2】Beta 型ゼオライトの格子像
このように、2 種類の多形（BEA/BEB 相）が積層する様子を観察することが出来ました。
また、画像を解析して BEA/BEB 相の存在割合を求めることも可能です。
適用分野ゼオライト
株式会社
材料キーワード:ゼオライト、アルミノケイ酸塩
東ソー分析センター
南陽事業部 TEL 0834-63-9819 FAX 0834-63-9940
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