Ditto X2 Looper

Japanese Manual - 日本語マニュアル
Ditto X2 Looper

重要 - 安全のための注意事項
1
ループ操作
11
本書で使用する記号
2
ループの保存/インポート/エクスポート
14
このマニュアルについて
3
Jam Track Central
17
イントロダクション
3
エフェクト
18
開梱とセットアップ
4
バイパス・モード
20
セットアップ例
5
FAQ
20
フットスイッチLED表示レファレンス
21
ファームウェアのアップデート
22
バッテリーの交換
22
仕様
23
サポート
23
インプット/アウトプット/コントロール
1. パワ−・インプット
2. 音声インプット
3. 音声アウトプット
4. LOOP - ループ・フットスイッチ& LED
5. FX - エフェクト・フットスイッチ & LED
6. LOOP LEVEL - ループ/バッキング
トラック・レベル・コントロール・ノブ
7. STORE/LEVEL - ストア/デリート/
バッキングトラック・レベル・スイッチ
8. FX - エフェクト・セレクター・スイッチ
9. USBポート
10
10
10
10
10
10
10
10
10
10
Product
Ditto X2 Looper
Product (firmware) version
1.0
Document
Japanese Manual - 日本語マニュアル
Ditto X2 Looper Japanese Manual - 日本語マニュアルa

重要 - 安全のための注意事項
1. 注意事項をお読みください。
2. 注意事項の書類は手の届くところに保管してくだ
さい。
3. 全ての警告次項に従ってください。
4. 全ての指示に従ってください。
5. 本機器は水の近くで使用しないでください。
6. 清掃時は、必ず乾いた布で拭いてください。
7. 換気口は塞がないようにしてください。製品に付
属する文書に記載された指示や手順に従って設置
してください。
8. ラジエーター、暖房送風口、ストーブをはじめ、
熱を発生する機器(アンプを含む)の近くに設置
しないでください。
9. 有極プラグやアース付きプラグは安全性を確保す
るための構造です。無効にしないでください。有
極プラグは、二本のブレードのうち、一方が幅広
になっています。アース付きプラグは、二本のブ
レードと、さらに一本のアース棒が付いています。
幅広のブレードおよびアース棒は、使用者の安全
を守るためのものです。製品に付属するプラグが
コンセントの差し込み口に合わない場合は、電気
工事事業者に相談し、コンセントを交換してくだ
さい。
10. 電源コードは、特に差し込み部分、延長コード、
機器から出ている部分において、人に踏まれた
り機器に挟まったりしないように保護してくださ
い。
11. アクセサリーや装着器具は、メーカー指定のもの
のみをご使用ください。
12. カート、スタンド、三脚、ブラケット、
テーブルは、製造者が指定するものの
みを使用してください。カートを使用
する場合は、機器を載せて移動する際に、機器の
落下や怪我に注意してください。
13. 雷雨の発生中または長期間使用しない場合は、プ
ラグをコンセントから抜いてください。
14. サービス作業は、必ず資格のあるサービス作業担
当者が実施してください。サービス作業は、電源
コードやプラグの損傷、機器に液体がかかったま
たは異物が入り込んだ場合、機器が雨や湿気にさ
らされた場合、正常に動作しない場合、機器を落
とした場合など、機器が何らかの状態で損傷した
際に必要です。
注意
本マニュアルに明示されていない本体への変更・改造
を行った場合、本機器を操作する資格を失うことがあ
ります。
サービス
– サービス作業は、必ず資格のあるサービス作業担当
者が実施してください。
警告
– 火災や感電のリスクを軽減するために、機器を雨や
湿気にさらさないでください。花瓶等液体の入った
ものを機器の上に置かないでください。
– 閉じられた空間に設置しないでください。
Ditto X2 Looper Japanese Manual - 日本語マニュアル1

EMC / EMI
本書で使用する記号
Electromagnetic compatibility /
Electromagnetic interference
三角形に括られた矢印付きの落雷マークは、
接触すると感電の恐れがある、危険な高電
圧の絶縁されていない部品が機器内部に配
置されていることを示します。
本機器は FCC 規準 Part 15 に準ずる Class B デジタル
機器の制限事項に適合するための試験に合格していま
す。
これらの制限事項は、居住地域での設置時に生じうる
有害な電波障害を規制するために制定されたものです。
本機器は無線周波エネルギーを生成・使用しており、
これを放射することがあります。指示に従った設置と
使用を行わないと、無線通信に障害を及ぼす可能性が
あります。しかしながら、特定の設置状況において電
波干渉を起こさないという保証はありません。
三角形に括られた「!」サインは、機器を操
作またはサービス作業を実施するうえで重
要となる指示が、製品に付属の文書類に記
載されていることを示します。
本機器がラジオやテレビの受信に障害を与えていない
かを判断するには、本機器の電源を立ち下げてから再
度立ち上げてください。障害を及ぼすことがわかった
場合、次の方法で干渉の解消を試みることを推奨しま
す。
–
–
–
–
受信アンテナの向き、設置場所を変更する
本機器と受信機の距離を遠ざける
本機器を受信機と別の系統の電源回路に接続する
販売代理店、または経験のある無線/ TV の技師に
相談する
For customers in Canada
This Class B digital apparatus complies with Canadian
ICES-003.
Cet appareil numérique de la classe B est conforme à
la norme NMB-003 du Canada.
Ditto X2 Looper Japanese Manual - 日本語マニュアル2

このマニュアルについて
イントロダクション
このマニュアルは、製品の機能と操作方法の情報が含
まれます。
Ditto X2 Looper は、世界的な大ヒットを記録した TC
Electronic 社製ルーパー・ペダル「Ditto Looper」の上
位バージョンです。
本マニュアルは PDF 形式でのみ配布されており、TC
エレクトロニックのウェブサイトからダウンロードで
きます。
本 PDF マニュアルは内部及び外部ハイパーリンクを含
みます。各ページ左上の TC ロゴをクリックすることで、
目次に戻ることができます。
重要な情報を見落とすことのないよう、マニュアルは
全体を通してお読みいただくことをお勧めいたします。
本マニュアルの内容は、予告なく改訂されることがあ
ります。マニュアルの最新版をダウンロードするには、
TC エレクトロニックのウェブサイトをご参照くださ
い。
Enjoy your TC product!
Ditto X2 Looper はステレオ I/O 仕様で、
「リバース再
生」及び「1/2 倍速再生」エフェクトを新たに搭載。2
フットスイッチ構成により、ループのストップ/クリ
ア、及びエフェクト ON/OFF を独立して行えるように
なりました。また Ditto X2 Looper はループ・データを
PC/Mac から USB 接続でエクスポート/インポートし
たり、インポートした音源をバッキングトラックとし
て再生することが可能です。
また、Ditto X2 Looper は、初代 Ditto Looper の次の特
徴を引き継いでいます。
–
–
–
–
–
5 分のループタイム
無制限のオーバーダブ回数
アンドゥ/ リドゥ
トゥルーバイパス&アナログドライスルー設計
非圧縮 24 ビット・オーディオ
Ditto X2 Looper Japanese Manual - 日本語マニュアル3

開梱とセットアップ
Ready…
Set…
製品パッケージに次のアイテムが含まれていることを
ご確認ください。
– Ditto X2 Looper に次の仕様の 9V パワーサプライを
接続します。
– Ditto X2 Looper ペダル x 1
– エフェクトボードのマウント用ゴム足 x 2
– USB ケーブル x 1(PC を使ったループの転送、な
らびにペダルのファームウェア・アップデート用)
– クイックスタート・ガイド・シート x 1
– TC エレクトロニック・ステッカー x 1
– TC エレクトロニック・ギター用製品リーフレット x 1
搬送時の破損がないことを確認します。万一破損が確
認された場合は、配送業者と発送元にご連絡ください。
製品の外箱と梱包材は保存しておいてください。万一
搬送時に破損が生じた場合の証明として必要となるこ
とがあります。
基本操作早見表
電源オン
バッテリーを装着します
録音
Ditto X2 Looper にパワーサプライは付属しませ
んので、ご注意ください。
パワーサプライをコンセントに接続します。
パワーサプライ の代わりに、9V バッテリーでの使
用も可能です。Ditto X2 Looper には、9V バッテリー
を 2 つ装着できます。バッテリー 1 つのみの状態で
も使用できますが、バッテリー寿命の観点から、2
つを同時に使用することを推奨します。
楽器からペダル背面の MONO インプット・ジャッ
クに ¼" 標準楽器用ケーブルを接続します。ステレオ・
ソースの場合には、両方の INPUT ジャックを使用し
ます。
ペダル背面の MONO アウトプット・ジャックから
アンプに ¼" 標準楽器用ケーブルを接続します。ア
ウトプットを接続先にステレオ接続する場合は、両
方の OUTPUT ジャックを使用します。
各種セットアップ例は、ページ 5「セットアップ
例」セクションをご参照ください。
–
–
…Go!
LOOP フットスイッチを 1 回タッ
プします
!
–
–
パ ワ ー サ プ ラ イ を 接 続、 ま た は
再生に切り替える
再度 LOOP フットスイッチを 1
回タップします
直近の録音をアン
ドゥ/リドゥ
停止
LOOP フットスイッチをホールド
(長押し)します
LOOP フットスイッチをダブル
タップ、または FX フットスイッ
チをタップします(FX セレクター
が「Stop」に設定されている場合
のみ)
停止 & ループ消去
LOOP フットスイッチをダブル
タップ & ホールド、または FX フッ
トスイッチをタップ & ホールド
します(FX セレクターが「Stop」
に設定されている場合のみ)
再生再開
再度 LOOP フットスイッチをタッ
プします
リバース・エフェク
FX フットスイッチをタップしま
トのオン
す(FX セレクターが「Reverse」
に設定されている場合のみ)
1/2 倍速エフェクト
FX フットスイッチをタップし
のオン
ます(FX セレクターが「1/2
Speed」に設定されている場合の
み)
Ditto X2 Looper Japanese Manual - 日本語マニュアル4

セットアップ例
セットアップ例 1:
基本セッティング/エフェクトなし
楽器→ Ditto X2 Looper →アンプの順に接続する、
エフェ
クトなしの一番基本的なモノラルのセットアップです。
インプット
コンボ
Ditto X2 Looper Japanese Manual - 日本語マニュアル5

セットアップ例 2:
エフェクターを含むセッティング
他のエフェクトは Ditto X2 Looper の前に接続すること
をお勧めいたします。そうすることで、違うサウンド
を重ねて行くことが可能になります。
モジュレーション
ペダル
ドライブ
ペダル
インプット
コンボ
Ditto X2 Looper Japanese Manual - 日本語マニュアル6

セットアップ例 3:
エフェクト・ループ内での使用
エフェクト・ループ付きのアンプを使用する場合は、
モジュレーション・エフェクトと Ditto Looper をルー
プ内で使用できます。
繰り返しになりますが、原則、Ditto X2 Looper はエフェ
クト・ループの最後に接続します。こうすることで、
エフェクトありとなし両方を使ってループを構築して
くことが可能になります。
ドライブ
ペダル
エフェクト・ループ・センド ►
リバーブ、モジュレーション &
ディレイ・ペダル
インプット ▼
◄ エフェクト・
ループ・リターン
コンボ
Ditto X2 Looper Japanese Manual - 日本語マニュアル7

セットアップ例 4:
デュアル・アンプ
Ditto X2 Looper はステレオ仕様のため、デュアル・ア
ンプのセットアップもご使用いただけます。
ステレオ・エフェクト
ペダル
ドライブ
ペダル
コンボ
Ditto X2 Looper Japanese Manual - 日本語マニュアル8

セットアップ例 5:
デュアル・モノ/奏者 2 人
奏者 2 人で 1 台の Ditto X2 Looper を共有することも可
能です。もちろん、LOOP フットスイッチを操作する
役割は一人が受け持つこととなるでしょう。
コンボ
Ditto X2 Looper Japanese Manual - 日本語マニュアル9

インプット/アウトプット/
コントロール
1
2.
3
9
2
3.
8
7
1.
6
5
パワ−・インプット
センターマイナスの標準 5.5 / 2.1 mm DC プラグです。
ペダルをオンにするには、Ditto X2 Looper のパワー・
インレットにパワーサプライを接続します。100 mA 以
上の容量を供給できるパワーサプライが必要です。ハ
ムノイズ対策の観点から、パワーサプライは出力端子
ごとに系統の独立したものをご使用ください。また、
Ditto X2 Looper はバッテリーでも使用できます。
音声アウトプット
ステレオ出力用に標準 ¼" ジャック(モノラル/ TS)
のアウトプット・ジャックが 2 つ用意されています。
接続先がモノラルの場合は、MONO をご使用ください。
各種セットアップ例は、ページ 5「セットアップ例」
セクションをご参照ください。
4.
4
音声インプット
ステレオ入力用に標準 ¼" ジャック(モノラル/ TS)
のインプット・ジャックが 2 つ用意されています。通
常のギターやモノラルのエフェクト・ペダルというっ
たモノラルのソースを接続する場合には、MONO をご
使用ください。各種セットアップ例は、ページ 5「セッ
トアップ例」セクションをご参照ください。
LOOP - ループ・フットスイッチ & LED
ペダルのループ操作(録音/再生/アンドゥ/リドゥ
/クリア)を行うためのフットスイッチです。詳細は、
ページ 11「ループ操作」セクションをご参照ください。
5.
FX - エフェクト・フットスイッチ & LED
Ditto X2 Looper の搭載する 2 種類のエフェクト(ページ
18「エフェクト」セクション参照)のいずれか、また
はループ再生停止を選べます。FX セレクター・スイッ
チでフットスイッチの機能割り当てを指定します。
6.
LOOP LEVEL - ループ/バッキング
トラック・レベル・コントロール・ノブ
ループのレベルを調節します。STORE/BACKING スイッ
チを押しながらこのノブを回すことで、バッキング・
トラックのレベルを調整できます。ページ 16「バッ
キングトラックと現行ループのレベル・バランス調整」
セクションをご参照ください。
7.
STORE/LEVEL - ストア/デリート/
バッキングトラック・レベル・スイッチ
– 現行ループをバッキング・トラックとして保存する
には、スイッチを上向きに設定します。
– 保存されているループ/バッキングトラックを消去
するには、約 3 秒間スイッチを上向きに押さえます。
– バッキングトラックのレベルを設定するには、スイッ
チを下向きに押さえたままノブを回します。
現行ループと保存されているバッキングトラックの
違いについては、ページ 14「現行(メモリー内)ルー
プと保存ループ(バッキングトラック)」セクション
をご参照ください。
8.
FX - エフェクト・セレクター・スイッチ
FX フットスイッチを踏んだ際の機能を指定します。選
択オプションは次の通りです。
– Reverse - リバース
リバース・エフェクトのオン/オフを切り替えます。
– ½ Speed - ½ 倍速再生
½ 倍速再生エフェクトのオン/オフを切り替えます。
– Stop - 停止
FX フットスイッチが停止専用のフットスイッチと
なります。この設定の利点については、ページ 12
「ループ再生/録音を行っていない状態でのループの
消去」セクションをご参照ください。
9.
USBポート
コンピューターとの間でのループ転送、ならびにファー
ムウェア・アップデートに使用します。
Ditto X2 Looper Japanese Manual - 日本語マニュアル10

ループ操作
ループの作成
重要:本セクションでは、
デフォルトの動作モード(ルー
プ録音→再生→オーバダブ録音)を前提として解説を
進めます。別の動作モードも用意されています。詳細
はページ 13「動作モードの設定」セクションをご参照
ください。
録音を開始するには、LOOP フットスイッチを一回踏
みます。LED が赤く点灯し、
Ditto X2 Looper が録音モー
ドの状態にあることを示します。
ループの終点を指定するには、終点のタイミングで再
度フットスイッチを踏みます(例:8 小節の終わり)。
LED が緑に点灯し、Ditto X2 Looper はループを繰り返
し再生します。ループの開始点に戻る度に、LED が点
滅します。
オーバーダビング
リドゥ(消去したテイクの復活)
納得のいくループが録音できたら、元のループに音を
重ねていくことができます。これを「オーバーダビング」
といいます。
テイクを消去した後で気が変わったら、そのテイクを
復活させることができます。LOOP フットスイッチを
1.5 秒以上ホールドします(踏み続けます)。
次のテイクを録音(オーバーダビング)するには、元
のループの再生中に LOOP フットスイッチを踏みます。
LED の表示色が赤に変わり、録音モードに入ったこと
を示します。
LED が 2 回点滅し、消去したテイクが復活します。
オーバーダビングが完了したら、LOOP フットスイッ
チを踏み、録音モードを終了します。
この状態では、元のループにオーバーダビングした音
が重なった状態でループが繰り返し再生されます。
ループ再生ボリュームの設定
オーバーダビングを行っている間、ループの長さが変
わることはありません。演奏を続けると、複数回オー
バーダビングが繰り返されます。オーバーダビングの
回数に制限はなく、好きなだけ回数を重ねていくこと
ができます。
LOOP LEVEL(ループ・レベル)ノブでループの再生
ボリュームを調整します。
アンドゥ(最後に録音したテイクの消去)
ループ長の上限は 5 分です。
このノブはループ再生のレベルのみを調節します。楽
器からの信号には影響を与えません。
最後に録音したテイクを消去するには、LOOP フット
スイッチを 1.5 秒以上ホールドします(踏み続けます)。
LED が 2 回点滅し、最後に録音したテイクが消去され
ます。それ以前のテイクには手は加えられません。
アンドゥ/リドゥの活用法
アンドゥ/リドゥ機能は間違いの訂正のみならず、ク
リエイティブなツールとしても使えます。オーバーダ
ビングの「前」「後」を 2 つのセクションとして扱い、
それぞれを交互に切り替えることができます。簡単な
例を紹介しましょう。
– (ループサイクル 1)ベースラインを録音します。
– (ループサイクル 2)コードを録音します。
– (ループサイクル 3)メロディを録音します。
– LOOP フットスイッチをホールドしてメロディなし
の状態に戻します。簡単なソロやアドリブを演奏し
ます。
– 演奏が終わったら、LOOP フットスイッチを再度ホー
ルドして、先ほどのメロディを「復活」させます。
LOOP フットスイッチ操作によるアンドゥ/リドゥは
再生時にのみ行えます。ループ再生が停止した状態で
LOOP フットスイッチをホールドすると、ループとそ
のループに重ねたオーバーダブが消去されてしまいま
すので、ご注意ください。
Ditto X2 Looper Japanese Manual - 日本語マニュアル11

ループ再生/録音の停止
ループの再生を停止するには、LOOP フットスイッチ
をダブルタップします(高速に二回踏みます)
。
ループの録音を停止するには、LOOP フットスイッチ
を 1 回タップします。
エフェクト・セレクター・スイッチを「STOP」に設定
している場合、FX フットスイッチでループ再生を停止
できます。
LED が緑に点滅し、メモリー内に再生可能なループが
保存されていることを示します。
ループ再生/録音の停止とループ/
バッキングトラックの消去
ループ再生/録音を行っていない
状態でのループの消去
ループの再生または録音を停止して録音した内容を全
て消去するには、LOOP フットスイッチをダブルタッ
プして(高速に二回踏み)、二回目をホールド(踏んだ
まま)にします。バッキングトラックが実際に消去さ
れるまで、約 3 秒かかります。
ループ再生/録音を行っていない状態から(最後のテ
イクだけではなく)全ての録音を消去するには、LOOP
フットスイッチをホールド(踏んだまま)にします。
エフェクト・セレクター・スイッチを「STOP」に設定
している場合、FX フットスイッチにはループ停止と消
去の機能が割り当てられます。この場合は、フットス
イッチを一回踏むだけで停止ができるため、ループ停
止の操作をより正確に行えるようになります。
LED が消え、ループが消去されたことを示します。こ
の状態から、新しいループを録音することができます。
エフェクト・セレクター・スイッチを「STOP」に設定
している場合、FX フットスイッチで同様の操作を行う
ことにより、ループを消去できます。
! LOOP フットスイッチをホールドしてループを消去
する場合、ループが実際に消去される前に再生が行わ
れます。LOOP フットスイッチを踏む操作は再生に割
り当てられているため、フットスイッチがホールド状
態にあるのが認識されるまでの間ループが再生されて
しまうことは避けられません。FX フットスイッチを
「STOP」に設定して、FX フットスイッチから消去の操
作を行う場合には、この現象は生じません。
LED が赤く点滅し、ループが消去されると LED が消え
ます。
ループを消去すると、Ditto X2 Looper はトゥルーバイ
パス・モードに入ります。
最後のオーバーダブをクリアする操作はアンドゥ可能
ですが、本セクションにて解説されているループ全体
の消去は、アンドゥできません。
Ditto X2 Looper Japanese Manual - 日本語マニュアル12

動作モードの設定
(「ループの録音→再生→オーバーダブ録音」と「ルー
プの録音→オーバーダブ録音→再生」の切替)
ルーピングは、リアルタイムで音楽を造り上げていく
一つのプロセスです。直感の赴くがままに誰でも自
由自在に操作できるのが理想ですが、人によって好
みの操作スタイルは異なります。そのため、Ditto X2
Looper では、2 つの動作モードが選べるようになって
います。
1 つ目の操作スタイルは、次の手順となります。
1. フットスイッチを踏んで録音を開始
2. フットスイッチを踏んで(2 回目)
、録音から再生に
移行
3. フットスイッチを踏んで(3 回目)
、追加テイクを作
成(オーバーダビング)
Ditto X2 Looper は、デフォルトでこの設定になってい
ます。
「ループの録音→オーバーダブ録音→再生」モードに切
り替える方法は次の通りです。
– ペダル底面のネジを外し、バックプレートを外しま
す。
– 右のバッテリーホルダーにバッテリーが収納されて
いる場合は、取り外します。
– バッテリーホルダー右側に 2 つのディップスイッチ
が見えるはずです。デフォルトの設定では、両方と
も上向き(ペダル上面向き)に設定されています。
– 爪楊枝等で、
「2」と記されたディップスイッチを下
向き(ペダル底面向き)に変更します。
– バッテリーを戻します。
– バックプレートを再度装着します。
2 つ目の操作スタイルは、次の手順となります。
1. フットスイッチを踏んで録音を開始
2. フットスイッチを踏んで(2 回目)
、録音から追加テ
イクの録音(オーバーダビング)に移行
3. フットスイッチを踏んで(3 回目)
、再生に移行
Ditto X2 Looper では、お好みの操作スタイルを選べま
す。
Ditto X2 Looper Japanese Manual - 日本語マニュアル13

ループの保存/インポート/
エクスポート
現行(メモリー内)ループと
保存ループ(バッキングトラック)
オーディオ・ループの録音/インポート/エクスポー
トに関する基本的な構造は次の通りです。
何かを録音している場合、これを現行ループと呼びま
す。Ditto X2 Looper の電源を落としても、この内容は
失われません。
Ditto X2 Looper では、現行ループの内容を保持するメ
モリーに加えて、オンボードのストレージ・モジュー
ルを装備しています。
「ストレージ」の名称通り、その
役割はハードディスクや USB フラッシュディスクと似
たものです。コンピューターと Ditto X2 Looper 間での
ループ(またはバッキングトラック)の転送には、こ
のストレージ・モジュールが使われます。
現行ループはメモリー内に残ります
USB 使用時の留意点
ループがメモリ内に記録されている状態で電源をオフ
にしても、ループは失われません。
続く各セクションでは、Ditto X2 Looper をコンピュー
ターに USB 接続して、ループやバッキングトラックを
転送する手順を解説します。
次回電源をオンにした際に LOOP フットスイッチの
LED が緑に点滅し、前回電源オフ時に記録されていた
ループが再生可能な状態にあることを示します。LOOP
フットスイッチを踏むと、ループが再生されます。新
しいループを一から作りたい場合には、ページ 12「ルー
プ再生/録音の停止とループ/バッキングトラックの
消去」セクションの手順に従って事前にループを消去
してください。
Ditto X2 Looper を USB 接続すると、実質上は USB
ストレージデバイスとなり、全てのオーディオ機能は
一時的に無効となります。コンピューターと Ditto X2
Looper 間でオーディオファイルを転送している間は、
再生や録音は行えません。また、Ditto X2 Looper は
USB オーディオインターフェイスとしても機能しませ
ん。すなわち、
Ditto X2 Looper でルーピングを行うには、
USB 接続がなされていないことが必須条件となります。
Microsoft Windows または Apple OS X の OS 環境では、
Ditto X2 Looper を接続するにあたって追加のソフト
ウェアは必要なく、プラグアンドプレイで動作します。
それぞれ、独立してレベルを設定できます。ページ
16「バッキングトラックと現行ループのレベル・バラ
ンス調整」セクションをご参照ください。
本セクションでは、この機能の効果的な使用法を解説
します。
Ditto X2 Looper Japanese Manual - 日本語マニュアル14

Ditto X2 Looper からコンピューターへの
ループ転送(エクスポート)
ループが完成したら、そのループを今後の再利用のた
めにコンピューターに転送できます。もちろん Ditto X2
Looper のアウトプットを USB インターフェイスに接
続して DAW で録音する方法も考えられますが、その場
合には録音レベルの調整や録音後のエディットなどの
手間が生じてしまいます。
1. ループが完成したら、STORE スイッチを短時間上向
きにナッジします。
この操作は、本体内部では 2 種類の独自フォーマッ
トで記録されている現行ループを、コンピューター
に転送可能なフォーマットに変換します。
現行ループを保存した後は、ペダルをコンピューター
に接続する前に数秒間の時間をおいてください。
2. コンピューターと Ditto X2 Looper 間を、付属 USB
ケーブルで接続します。Ditto X2 Looper は自動的に
USB 転送モードに切り替わり、LOOP フットスイッ
チが橙に点滅します。音声関連の機能は無効になり
ます。
3. コンピューター側は、Ditto X2 Looper を外部 USB
ストレージデバイスとして認識します。ドライブ名
は「DITTO」で、
「TRACK」というフォルダが含ま
れます。
Ditto X2 Looper のオーディオ・フォーマット
オーディオファイルは 32 ビットのフローティングポイ
ント・フォーマットで保存されます。ご使用の DAW が
この種類の AIFF/WAV ファイルをサポートしない場合
は、対応フォーマットにファイルをコンバートする必
要が生じるかもしれません。
「TRACK」フォルダには、
「TRACK.AIF」と「TRACK.
WAV」の 2 つのファイルが含まれているはずです。
各ファイルは、先ほど保存したループの内部ファイ
ルが各汎用フォーマットに変換されたものです。
どちらのフォーマットのファイルを使用すべきかは、
ご使用の環境によって異なります。ご使用の DAW
ソフトウェアのマニュアルをご参照ください。
4.「TRACK.AIF」または「TRACK.WAV」のいずれかを、
コンピューター上の任意の場所に移動します。ファ
イル転送が完了するまでお待ちください。
5. Windows では、Windows Explorer で右マウスクリッ
クし、表示されるコンテキストメニューからデバイ
スを外してください。
OS X では、DITTO ドライブを選択してコマンド - E
でマウントを外せます。
6. USB ケーブルを外します。音声関連の機能が復帰す
ると、LOOP フットスイッチ LED の点滅が止まり、
表示色が橙から緑に戻ります。
必 要 に 応 じ て、 ご 使 用 の DAW ソ フ ト ウ ェ ア の 対 応
フォーマットを確認した上で、適切なフォーマットに
変換するためのフォーマット・コンバーターを使用し
てください。アプリケーション型とオンライン型いず
れの場合においても、多くの変換ツールがフリーで配
布されています。
どうしてもうまくいかない場合は、Ditto X2 Looper の
オーディオ・アウトをコンピューターのオーディオ・
インターフェイスに接続する手法も考えられます。
Ditto X2 Looper Japanese Manual - 日本語マニュアル15

コンピューターから Ditto X2 Looper への
ループ転送(インポート)
Ditto X2 Looper で MP3 ファイルを
インポートする
バッキングトラックと現行ループの
レベル・バランス調整
Ditto X2 Looper は、コンピューターからループ(また
はバッキングトラック)をインポートできます。
音質面での優位性、そして特段ファイル変換を必要と
しない利便性から、Ditto X2 Looper では通常 AIFF また
は WAV ファイルを使用します。追加機能として、Ditto
X2 Looper は、44.1 kHz の MP3 ファイルをインポート
できます。この場合、必要なファイル変換は Ditto X2
Looper 側で行われます。
Ditto X2 Looper で録音している内容は現行ループと言
います。現行ループを STORE スイッチで保存すると、
保存内容はバッキングトラックとなります。コンピュー
ターからインポートした内容も、バッキングトラック
です。
1. DAW 上でループを作成し、AIFF または WAV 形式で
保存します。
2. コンピューターと Ditto X2 Looper 間を、付属 USB
ケーブルで接続します。Ditto X2 Looper は自動的に
USB 転送モードに切り替わり、LOOP フットスイッ
チが橙に点滅します。音声関連の機能は無効になり
ます。
3. コンピューター側は、Ditto X2 Looper を外部 USB
ストレージデバイスとして認識します。ドライブ名
は「DITTO」で、
「TRACK」というフォルダが含ま
れます。
4. コ ン ピ ュ ー タ ー 上 に 保 存 さ れ て い る AIFF ま た
は WAV フ ォ ー マ ッ ト の オ ー デ ィ オ フ ァ イ ル を、
「DITTO」ドライブの「TRACK」フォルダにコピー
します。ファイル転送が完了するまでお待ちくださ
い。
5. Windows では、Windows Explorer で右マウスクリッ
クし、表示されるコンテキストメニューからデバイ
スを外してください。
OS X では、DITTO ドライブを選択してコマンド - E
でマウントを外せます。
Ditto X2 Looper 側では、ループが読み込まれている
間、LOOP フットスイッチ LED が点滅します。
6. USB ケーブルを外します。音声関連の機能が復帰す
ると、LOOP フットスイッチ LED の点滅が止まり、
表示色が橙から緑に戻ります。
手順は変わりませんが、いくつかの例外が生じます。
– MP3 ファイルの変換に若干の時間を要します。変換
中、LOOP フットスイッチ LED が赤く点滅します。
変換に要する時間は、6 分のファイルで約 90 秒が目
安です。
– MP3 メタデータを含む極めて短時間の MP3 ループ
をインポートすると、ループの最後に数 ms の無音
状態が加わることがあります。完全にシームレス
でサンプルアキュレイトな再生には、AIFF または
WAV フォーマットをご使用ください。
インポートしたバッキングトラックを使用す
る際の留意点
– 自分の演奏内容が聞き分けられるよう、インポート
したバッキングトラックのレベルは落とされます。
– 拡張子(「.WAV」または「.AIF」)さえ正しければ、
インポートするループ/バッキングトラックのト
ラック/ファイル名は問いません。
– 既存のトラックを消去する必要性が生じるのは、新
規トラック用に空領域が必要となった場合のみです。
TRACK フォルダに複数のトラックが存在する場合、
最後にインポートされたトラックが使用されます。
現行ループとバッキングトラックは、独立してレベル
調整できます。
– 現行ループのレベルを調節するには、LOOP LEVEL
ノブを回します。
– 保存されているバッキングトラックのレベルを調節
するには、STORE/BACKING TRACK LEVEL スイッ
チを下に向けながら(自分向きにしながら)LOOP
LEVEL ノブを回します。
それぞれのレベルを独立して調節できるため、極めて
効果的にミックスを制御できます。
Ditto X2 Looper Japanese Manual - 日本語マニュアル16

Jam Track Central
Jam Track Central フリー・トラックの
ダウンロード
Jam Track Central とのコラボレーションにより、Ditto
X2 Looper でハイクオリティーなバッキングトラック
をすぐに活用できます。Ditto X2 Looper ユーザー向け
に厳選された Jam Track Central によエキスパートなら
ではの高品質ループをフリーで使用できます。
フリーのトラックを入手するには、Jam Track Central
アカウントを作成する必要があります。
– jamtrackcentral.com/promo/dittox2 にアクセスしま
す。また、Ditto X2 Looper 製品箱に印刷されている
QR コードからもアクセスできます。
– Ditto X2 Looper のシリアルナンバーを入力します。
– Jam Track Central アカウント用のメールアドレスと
パスワードを入力します。
– まだアカウントを所有していない場合は、「Don't
have an account?」をクリックして、表示される指
示に従います。
– 「Give me my free Jamtracks」をクリックします。
– 追加情報は jamtrackcentral.com/help/ をご参照くだ
さい。
Jam Track Central について
Jam Track Central には、Guthrie Govan、Andy James、
Jeff Loomis、Alex Hutchings、Zakk Wylde といったアー
ティストによる、高品質なオリジナルのジャムトラッ
クやアルバムのバッキング・パッケージが公開されて
います。これらのコンテンツは、プレイヤーにとって
演奏しやすく、勉強になり、インスピレーションを与
えることをゴールに据えています。
各製品はソロトラック/ジャム(またはバッキング)
トラック/そしてタブ・楽譜で構成され、多くの場合
はアーティストによるライブ・ビデオ・パフォーマン
スを含みます。毎週新規コンテンツが追加されており、
毎月のように新規アーティストが加わっています。
対象コンテンツ
Ditto X2 Looper の登録ユーザーは、次の楽曲のソロト
ラック/ジャムトラック/タブ・楽譜ファイルへのア
クセスが可能になります。
Ditto X2 Looper オーナー向けのフリー Jam Track
Central トラックは、JTC サイトで 2014 年 2 月 7 日に
公開予定です。
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Andy James:“Drive”
Dave Lockwood:“Gone So Long”
Denny Ilett:“Lazy Day Blues”
Dominic Dawes:“Bluesy Jazz”
Jan Cyrka:“Blow Your Top”
Jan Cyrka:“Clapton Smoky”
Jan Cyrka:“Johnny Winter Style”
Luke Roberts:“Roundhouse”
Paul Harvey & Martin Miller:“Sassafras”
これらのトラックは、Jamtrackcentral.com が全ての権
利を有します。同サイトの Terms & Conditions ページ
に表記されている使用条件に従って使用してください。
Ditto X2 Looper Japanese Manual - 日本語マニュアル17

エフェクト
Ditto X2 Looper は、ループの作成に加えて、タイムベー
スのエフェクトでループに変化を加えられます。
操作は、FX フットスイッチを踏むだけです。
Reverse(リバース)と Half Speed(1/2 倍速)の 2 種
類のエフェクトが用意されています。
Reverse - リバース・エフェクト
– LOOP レベル・ノブ右側の FX セレクターを
「Reverse」
に設定します。
– ループを録音します。
– FX フットスイッチを踏んで、エフェクトをオンにし
ます。
FX フットスイッチ LED が赤く点灯し、ループが逆
再生されます。
– 通常の再生に戻るには、再度 FX フットスイッチを
踏みます。
リバースと 1/2 倍速エフェクトの組み合わせ
ループに両方のエフェクトを施し、個別にオン/オフ
を切り替えられます。2 通りの操作手順があります。
方法 1
方法 2
– FX セレクターで最初にかけたいエフェクトを選べま
す(例:Reverse)
。
– FX フットスイッチを踏みます。
エフェクトがオンになり、FX フットスイッチ LED
が点灯します(Reverse の場合は赤)。
– FX セレクター・スイッチをもう一つのエフェクトに
切り替え(½ Speed)
、
FX フットスイッチを踏みます。
2 つ目のエフェクトがオンになり、FX フットスイッ
チ LED が赤と緑に点滅します。
– FX セレクター・スイッチでオフにしたいエフェクト
を選択し、再度 FX フットスイッチを踏むと、その
エフェクトがオフになります。
– FX セレクターで最初にかけたいエフェクトを選べま
す(例:Reverse)。
– FX フットスイッチを踏みます。
エフェクトがオンになり、FX フットスイッチ LED
が点灯します(Reverse の場合は赤)。
– FX セレクター・スイッチを 2 回速く踏みます。
2 つ目のエフェクトがオンになり、FX フットスイッ
チ LED が赤と緑に点滅します。
– 最初のエフェクトをオフにするには、FX フットス
イッチを 1 回踏みます。
– 2 つ目のエフェクトをオフにするには、FX フットス
イッチを 2 回速く踏みます。
この方法をマスターすると、楽器から手を離すこと
なく特殊効果を操ることができます。
½ Speed - ½ 倍速エフェクト
– LOOP レ ベ ル・ ノ ブ 右 側 の FX セ レ ク タ ー を
「½ Speed」に設定します。
– ループを録音します。
– FX フットスイッチを踏んで、エフェクトをオンにし
ます。
FX フットスイッチ LED が緑に点灯し、全てのレイ
ヤーを含むループ全体を半分の速度で再生します。
– 通常の再生速度に戻るには、再度 FX フットスイッ
チを踏みます。
Ditto X2 Looper Japanese Manual - 日本語マニュアル18

エフェクト、再生と録音
1/2 倍速エフェクトの録音
リバース・エフェクトの録音
ループを録音して再生に切り替えた時、タイムベース
のエフェクトを使用すると Ditto X2 Looper は非破壊で
エフェクトを施します。録音された内容はリバースま
たは 1/2 倍速で再生されますが、エフェクトをオフに
すると再生は元の状態に戻ります。
「オフにすると元の
音に戻る」というのは、エフェクトペダルの一般的な
考え方と変わりありません。
新規ループを録音する前に 1/2 倍速エフェクトをオン
にすると、実質的には「テープを半分の速度で回しな
がら録音している」状態になります。
新規ループを録音する前にリバース・エフェクトをオ
ンにすると、ループは逆方向に録音されます。
エフェクトを後でオフにすると、録音したループ/オー
バーダブは、倍の速度で再生されるようになります。
そのままループの再生に移行した時点ではエフェクト
はオンのままです。これは「逆方向に録音したループ
を逆方向に再生している」状態であり、通常の再生と
なります。
通常の演奏ではありえない表現を行えます。
Ditto X2 Looper では、エフェクトの録音ができます。
この場合は、動作が若干異なります。
リバース・エフェクトをオフにすると、逆再生サウン
ドになります。
ループの録音からリバース再生に 2 回フットスイッチ
を踏むことなく移行する操作手順があります。
録音を停止するのに LOOP フットスイッチを踏む代わ
りに、FX フットスイッチを使用します。こうすると、
リバース・エフェクトはオフになり、オーバーダビン
グを続けられます。
Ditto X2 Looper Japanese Manual - 日本語マニュアル19

バイパス・モード
FAQ
TC はシンプルな音に対する信念を持っています。TC
製品を使用している間のサウンドは素晴らしくあるべ
きで、使っていない時にはその機材の「音」は一切聞
こえるべきではない、と考えます。Ditto X2 Looper は
トゥルーバイパス仕様で、ペダルのバイパス時にもトー
ンに影響を与えません。Ditto X2 Looper はドライ音を
デジタルに変換することなく出力するので、原音をレ
イテンシーなくピュアな状態に保ちます。
どの順番で Ditto X2 Looper を接続
すればいいですか?
複 数 の エ フ ェ ク ト を 使 用 し て い る 場 合、Ditto X2
Looper は最後に接続することをお勧めいたします。こ
うすることで、ループを構築する際にエフェクトあり
/なし両方のサウンドを混ぜることができます。詳細
は、ページ 5「セットアップ例」セクションをご参照
ください。
ループタイムはどれくらいですか?
最大 5 分です。
オーバーダビングは何回重ねられますか?
Ditto X2 Looper が音を上げるよりも前に、演奏する手
指が悲鳴を上げるでしょう。オーバーダビングの回数
に制限はありません。
途中でミスをしてしまった際にパートを
アンドゥするにはどうすればよいでしょう?
ループの再生中に、LOOP フットスイッチをホールド
(踏んだままに)します。最後に録音したパートがアン
ドゥされます。
LOOP フットスイッチ LED がオレンジに
点滅していて、再生も録音もできません。
Ditto X2 Looper がコンピューターに USB 接続されて
いて、USB 転送モードになっています。ファイル転送
の途中でないことを確認して、マウントを外し、USB
ケーブルを抜いてください。
Ditto X2 Looper Japanese Manual - 日本語マニュアル20

フットスイッチ LED
表示レファレンス
LED 表示が示すステータスの一覧表です。
LOOP フットスイッチ LED
オフ
電源オフ、またはメモリー内に
ループが保存されていない状態
緑(点滅)
メモリー内にループが保存されて
いて、再生/録音が停止中
緑(点灯)
ループ再生中(ループ終点で瞬間
的に点滅)
赤(点灯)
ループ録音中
赤(点滅)
ループ消去中、または変換中
FX フットスイッチ LED
赤(点灯)
リバース・エフェクトがオン
緑(点灯)
1/2 倍速エフェクトがオン
赤・緑(点滅)
リバースと 1/2 倍速エフェクト
がオン
Ditto X2 Looper Japanese Manual - 日本語マニュアル21

ファームウェアのアップデート
TC は、製品のファームウェア・アップデートを公開す
ることがあります。TC ペダル製品のファームウェアを
アップデートするには、Windows または OS X を搭載
した USB 対応パソコンと、ペダル用の DC パワーサプ
ライが必要です。
ファームウェア・アップデートの準備
1. ファームウェア・アップデート用のファイルは、TC
ウェブサイトの該当製品ページの「サポート」セク
ションからアクセスできます。Windows 用は zip アー
カイブ、OS X 用はファームウェア・インストーラー
を含むディスクイメージファイル形式で配布されま
す。
2. TC ペダル製品から、電源を含む全てのケーブルを外
します。
3. コンピューターとペダルを USB 接続します。
4. TC ペダル製品の一番左のフットスイッチを長押しし
ます。
5. フットスイッチを長押ししたまま電源ケーブルを接
続します。ペダルの一番左の LED が緑に点灯するは
ずです。
6. フットスイッチを離します。
これで、ペダルがアップデート可能なデバイスとし
て認識されるはずです。
バッテリーの交換
ファームウェア・アップデートの実行
7. コンピューター側で、起動している DAW 等全ての
MIDI 関連のアプリケーションを終了してから 1. で
ダウンロードしたファームウェア・アップデーター
を起動します。
8. STEP 1 のヘッダの下に表示されるドロップダウン・
リストから、アップデートする TC ペダルを選択し
ます。
Windows XP の場合は、「USB オーディオデバイス」
を選択します。
9. STEP 2 の下に表示される「Update」ボタンが緑に
表示されたら、クリックします。
ファームウェア・アップデートが TC ペダルに転送
されます。プログレスバーが 100% に到達するのを
待ちます。アップデート作業が完了したら、ペダル
は自動的に再起動します。
バッテリー交換の手順は次の通りです。
– ペダル裏側のネジを外して、バックプレートを外し
ます。
– 古い電池を外してから、新しい電池を正しい極性で
装着します。
– バックプレートを装着して、ネジを締めます。
バッテリー使用時の留意点
– 電池を加熱または分解したり、炎や水に投入するこ
とは絶対にしないでください。
– 充電用以外の電池は充電しないでください。
– 長期間ペダルを使用しない場合は電池を外してくだ
さい。
– 電池を廃棄する際は、法規や条例に従ってください。
Ditto X2 Looper Japanese Manual - 日本語マニュアル22

仕様
サポート
最大ループ長:5 分
無制限のオーバーダブ回数
トゥルーバイパス
レイテンシー:なし(アナログドライスルー)
寸法(W x D x H)
:135 mm x 113 mm x 54 mm
質量:512 g
インプット・コネクター:
ステレオ(2 x 標準 TS ¼" ジャック)
– アウトプット・コネクター:
ステレオ(2 x 標準 TS ¼" ジャック)
– パワー・インプット:
標準 9V DC、センターマイナス(別売)
– USB こねくたー:Mini-B USB
このマニュアルを読んだ後で本機の操作等についてご
質問がございましたら、弊社オンラインサポートまで
ご連絡ください。
–
–
–
–
–
–
–
コントロール
– ループ・レベル・ノブ
– ループ・フットスイッチ
– エフェクト・フットスイッチ
– エフェクト・セレクター・スイッチ
– ストア/バッキングトラック・レベル・スイッチ
仕様は予告なく変更されることがあります。
Ditto X2 Looper Japanese Manual - 日本語マニュアル23
Ditto X2 Looper Japanese Manual - 日本語マニュアル24