外科領域におけるDQ-2556の 体液および組織内移行

VOL.40
DQ-2556の
NO.11
体 液 ・組 織 内 移 行 に つ い て
外 科 領域 に お け るDQ-2556の
角
田
卓
1305
体 液 お よび組 織 内移 行
也 ・谷
村
弘
和歌 山県立医科大学消化器外科*
(平成4年5月25日
新 しい 注 射 用cephem系
薬 剤DQ-2556の
1)DQ-25561930分
分 後 で も132μg/mlで
3.9∼67。5μg/gで
体 液 ・組 織 内 移 行 を検 討 し た。
あ り,60
あ っ た。 そ の 際 の 胆 嚢 胆 汁 中 濃 度 は0.5∼16.3μg/ml,胆
嚢組織で
間1.5∼9.9μg/gで
入 例 に お け るDQ-2556
は そ れ ぞ れ15.6,29.8μg/mlで
差 が な く,24時
間 で1.9∼7,8μg/gで
あ っ た 。 腹 膜 で は1時
あ った。
1gと2gの
あ り,8時
存 性 を認 め た 。Ceftazidime(CAZ)と
μg/mlと
受 理)
点 滴 静 注 後 の 血 中 濃 度 は投 与 終 了 後 は53.5∼66.1μg/mlで
あ っ た。 腹 壁 脂 肪 で は1∼5時
間4.1∼24.3μg/g,2時
2)T-tube挿
受 付 ・平成4年7月8日
胆 汁 中 濃 度 を比 較 す る と胆 汁 中 ピー ク値
間AUCは57.0,109.8μg・h/mlと
のcrossover比
明 白な 用量 依
較 で は,胆 汁 中 最 高 濃 度 は27.5,30.3
間 回 収 率 も020%と0。16%で
あ り,ほ ぼ 同 等 の 胆 汁 中 移 行 を 示 し
た。
3)1g投
与 に お け る胆 汁 お よび 腹 水 中 濃 度 同 時 測 定 例 で は ピー ク値 が そ れ ぞ れ17.2,23.1
μg/ml,24時
間AUCは104.5,141.3μg・h/mlで
あ っ た 。 この よ う に,DQ-2556の
び腹 腔 内 移 行 成 績 か ら胆 道 感 染 症 お よ び 化 膿 性 腹 膜 炎 に 対 す るDQ-2556の
胆道 お よ
臨床 効 果 が期 待 で
きる とい え る。
Key
words:DQ-2556,腹
膜 移 行,胆
汁 中 移 行,胆
消化器外 科領 域 に お け る主 な感染 症 は胆 道感 染 症 と化 膿
嚢 組 織 内 移行
事 前 に 本 試 験 の 内 容 な ど に つ き説 明 を受 け,被 験 者 に
性腹膜 炎 で ある。 これ らの疾 患 に対 す る抗 菌化 学 療 法 に際
な る こ と を本 人 ま た は家 族 が 同 意 し た10例
して は抗菌 薬 の有 効濃 度 が感 染 病 巣 にお い て 当該 原 因 菌 に
し た。
対す るMICを
越 え る必 要 が あ る1,2)。
広 い 抗 菌 ス ペ ク トル
を有 す る新 しい 注射 用cephem系
抗 菌 薬 で あ るDQ-2556
1)胆
管 胆 汁 中 移 行 は,T-tubeを
結 石 術 後 の60歳,体
重47kgの
は1984年 に第 一製 薬 株 式 会 社 中央 研 究所 に お い て 新 規 に
2556を1gお
合成 され た。Fig.1に 示 す よ うな化 学構 造 式 を もつ。
た 。 投 与 終 了 後,1,2,3,4,6,8時
今回,我 々 は ヒ ト体 液(血 清 ・胆 汁 ・腹 水 ・尿)お
よび ヒ
よ び2gを30分
よ り胆 汁 を 収 集,胆
試 料 と し保 存 後,HPLCに
的検 討 を行 ったの で報 告 す る。
し た3)。
I.対
1988年3月
象
よ り1989年4月
と 方 法
まで に和歌 山 県立 医科
大学 消 化 器 外 科 に て 手 術 を 施 行 し た 胆 道 疾 患 患 者 で,
点 滴 静 注 し比 較 検 討 し
間 にT-tube
度 を測定
た はceftazidime(CAZ)1
点 滴 静 注 し,24時
薬 剤 濃 度 はEscherichia
の う ち1mlを
よ りDQ-2556濃
同 一 症 例 でDQ-2556ま
gを30分
挿 入 し た総 胆 管
男 性 に お い てDQ-
汁 量 を計 測 し,そ
ト組織内(胆 嚢 壁 ・
腹 壁皮 下 脂肪 ・腹膜)移 行 に つ いて基 礎
を対 象 と
間 まで胆 汁 を 回収 した。
coli MK
3804 C株
を検 定 菌 と
す る 薄 層 平 板 デ ィ ス ク法 に よ り実 施 した 。 各 試 料 は ヒ
ト胆 汁 で 希 釈 し,測 定 培 地 に は 基 層 に ハ ー トイ ン フ ユ
ー ジ ョ ン寒 天 培 地 ,種 層 にAntibiotic medium
2を 用
い,試
料 を8mm薄
に浸 透 させ,測
型 ペ ー パ ー デ ィ ス ク(東
定 培 地 上 で37℃
洋 濾 紙)
一 夜 培 養後 そ の発 育
阻 止 円 径 か ら濃 度 を 算 出 した 。
Fig. 1.
Chemical
*和 歌 山 市 七 番 丁27
structure
of DQ-2556.
2)胆
嚢 摘 出 術 を施 行 中 の8例
にDQ-2556
1gを
CHEMOTHERAPY
1306
NOV.
30分 点 滴 静 注 した 。 血 清 お よ び 胆 汁 は点 滴 終 了 直 後 。
静 注 し た。 投 与 終 了2時
30分 後,60分
尿 量 を計 測 し,そ
膜 は60分
後,胆
後,120分
嚢 絹 織 は30分
後,腹
後,60分
壁 脂 肪 は1,3,5時
に そ れ ぞ れ 採 取 し,HPLCに
てDQ-2556の
後,腹
聞後
嚢 底 を 穿 刺 して 採 取 し た も の を プ ラ ス チ ッ ク試 験 管 に
30分,60分
1ml入
お よ び30分
壁 脂 肪 と腹 壁 腹 膜
を 採 取 し,粘 膜 に 付 着 し た胆 汁 や 血 液
DQ-25561g投
3)膵
に 凍 結 保 存 し,
1gを30分
与 終 了1,2,4,8,12時
HPLCに
3)胆
採取 し
察 組 織 は30分
例 にDQ-2556を1g(3例),2g(2例),30分
道 疾 患5
点 滴
Serum (n=7)
後 ほ ぼ血清
高67.5μg/gで
あ り,60
あ っ た(Fig2)。
後 で 最 高16.3μg/mlを
60分 後 で は5.0μg/m1と
g投 与 に て15。6μg/ml,2g投
高 濃 度 はDQ-2556
Gallbladder
明 らか
bile
tissue(n=7)
Fig. 2.
Concentrations
gallbladder
min (n=7)
Table
of DQ-2556 in serum,
bile from cholecystectomy
gallbladder
patients.
tissue
and
Ig, drip infusion, 30
1. Biliary excretion of DQ-2556 in a patient with an indwelling
T-tube
(HPLC)
* ND: not detected
1
与 に て29.8μg/mlで,
AUC0-8で57.0μg・h/mlと109.8μg・h/mlと
Gallbladder
示 し,
な っ た 。(Fig.2)。
胆 管 胆 汁 中 濃 度 に つ い て は,最
尿 中 排 泄 を調 べ る た め,胆
与 直後
あ っ た(Fig.
汁中濃 度
胆 嚢 胆 汁 で は30分
間後 の腹水 量
の う ち1mlを
て薬 剤 濃 度 を測 定 した 。
4)DQ-2556の
与 後,胆
分 後 で も11.6∼41.7μg/gで
点 滴 静 注 し,投
間 お よ び24時
と胆 汁 量 を そ れ ぞ れ 計 測 し,そ
点 滴 静 注 し,投 与 直 後,
嚢組織 内濃 度
と 同 程 度 の 移 行 が あ り,最
癌 に て 膵 頭 十 二 指 腸 切 除 を 施 行 し た62歳,
男 性 にDQ-2556
に30分
2)。
2)胆
55kgの
て
績
後 で 最 高66.1μg/mlで
て 水 分 を 拭 き取 り,た
薬 剤 濃 度 の 測 定 に 供 した 。
採 取 し,HPLCに
後 の 血 中 濃 度 を 測 定 し た 結 果,投
を生 理 食 塩 水 に て よ く洗 浄 して 除 去 し,滅 菌 ガ ー ゼ に
だ ち に-20℃
間後 の
中濃度
DQ-255619を7例
嚢 胆 汁 は 開 腹 後 た だ ち に胆
れ た 。 摘 出 し た 胆 嚢 壁,腹
の う ち1mlを
II.成
濃 度 を測
1)血
は1×2cm片
間 お よ び8時
薬 剤 濃 度 を 測 定 し た。
定 し た。
血 液 は血 清 に 分 離 後,胆
間,4時
992
VOL.40
DQ-2556の
NO.11
1307
体 液 ・組 織 内 移 行 に つ い て
な 用 量 依 存 性 を示 し た(Table
-2556とCAZと
をcrossoverに
AUC(μg・h/ml)
し た 結 果,両
1,Fig.3)。
ま た,DQ
て胆 汁 中 移 行 を比 較
者 の 胆 汁 中 最 高 濃 度 は そ れ ぞ れ27,5
μg/ml,30.3μg/mlと
差 が な く,24時
DQ-2556が0,20%,CAZが0.16%と
汁 中 移 行 を示 し た が,胆
長 か っ た(Table
4)腹
間 回 収 率 も
ほぼ同 等の胆
汁 中 濃 度 の持 統 性 はCAZが
2,Fig.4)。
膜濃 度
腹 壁 腹 膜 に は60分
で 最 高9,9μg/gの
5)腹
後 で 最 高24.3μg/g,120分
後
移 行 を 認 め た(Fig.5)。
壁脂 肪濃 度
腹 壁 脂 肪 に は1時
で3.2μg/gで
間 後 で 最 高7.8μg/g,3時
あ り,5時
間 後 で も1.9μg/gで
間後
あ った
(Fig.5)。
6)腹
水 中 濃 度 と胆 汁 中 濃 度 の比 較
同 一 症 例 で 腹 水 と胆 汁 とを 比 較 し た と こ ろ,腹 水 に
Fig. 3. Biliary excretion
sion, 30min
of DQ-2556.
drip infu-
最 高23.1μg/ml,AUC0-2、
で は141.3μg・h/ml,胆
汁 に 最 高17.2μg/ml,AUC0-24で
は104.5μg・h/ml
で あ っ た(Fig.6)。
7)尿
中濃 度
Peritoneum
Fig. 4. Biliary excretion
of DQ-2556
azidime in a patient with indwelling
g, drip infusion, 30min
Table 2. Biliary excretion
and ceftT-tube. 1
(n=7)
Abdominal
fat
(n=4)
Fig. 5. Concentrations
of DQ-2556 in the peritoneum
and abdominal
fat of cholecystectomy patients. 1g, drip infusion, 30 min
of DQ-2556 and ceftazidime
in a patient with an indwelling
T-tube
(Bioassay)
CHEMOTHERAPY
1308
AUC0-24(μg・h/ml)
NOV.
1992
法 で承要 な こ とは,選 択使 用 した抗 菌剤 が起 炎菌 に対
して十分 な抗歯 力 を有まし,そ の薬剤 が炎症 局 所 に移行
し,起
炎 菌 のMICを
十 分 上 回 る こ と で あ る4,。DQ-
2556は
い わ ゆ る 第3世
っ たStaphylococcus
代 注 射 用抗 生 物 質 の 欠点 で あ
aureusを
な ら ず,Pseudomonas
含 む グ ラム 陽性 菌 の み
aeruginosaに
対 し て も強 い 抗
菌 活 性 を示 し,幅 広 い 抗 菌 ス ペ ク トラ ム とバ ラ ン ス の
とれ た 強 い殺 菌 力 を有 す るcephem系
今 回,我
脂 肪,腹
々 はDQ-2556の
抗 菌 薬 で あ る。
胆 嚢,胆
胆 道 感 染 症 の 主 た る起 炎 菌 は,グ
coli,Klebsiella
あ る が,こ
pneumoniae,
膜,腹
壁
ラ ム陰 性 菌 の £
Enterobacter
cloacaeで
れ ら の 菌 に 対 す るDQ-2556のMIC50は
0.013,0.013,0,05μg/mlで
あ り5),1g静
脈内投与
60分 後 の 胆 嚢 組 織 に は これ ら の 菌 のMICを
十 分上 回
る 薬 剤 濃 度 が 移 行 し,し
27。5μg/ml,投
Fig. 6. Concentrations
of DQ-2556 in ascitic fluid
and bile from
pancreaticoduodenectomy
patients. 1g, drip infusion, 30min
汁,腹
水 移 行 を 検 討 し た。
与8時
か も胆 汁 中 に 最 高15。6∼
間 後 で も4。6∼5,2μg/m1移
行
す る こ とか ら胆 道 感 染 症 の 治 療 に 有 効 で あ る 可 能 性 が
裏 付 け さ れ た。 す で に 胆 道 感 染 症 の 適 応 を取 って い る
CAZと
のcrossoverで
も ほ ぼ 同 等 の 胆 汁 中 ピ ー ク値
お よ び 胆 汁 中 回 収 率 を示 し た。 さ ら に,胆 道 感 染 症 の
起 炎 菌 に 対 す るMIC50値
はCAZよ
り6∼8倍
に よ る 比 較 で は,DQ-2556
の 抗 菌 力 を 有 す る と さ れ5),CAZ
以 上 の 臨 床 効 果 が 期 待 で き る こ と が 示 唆 され た 。
一方
,消 化 管 穿 孔 に よ る 化 膿 性 腹 膜 炎 の 原 因 菌 は,
穿 孔 部 位 に よ りS.aureusな
どグ ラム陽 性球 菌 が主 た
る起 炎 菌 の 場 合 とE.coliな
どグ ラム陰 性 桿菌 が 主 た
る起 炎 菌 と な る2群
に 分 か れ る た め,穿
で 緊 急 時 の 抗 菌 薬 のfirst choiceは
孔部位 が不明
抗 菌 スペ ク トル の
違 う抗 生 剤 を併 用 す る こ とが 多 か っ た。 し か し,安 易
な 抗 菌 薬 の 併 用 は か え っ て 副 作 用 の 発 現 を促 進 す る こ
と に な りか ね な い 。 今 回,DQ-2556の
臨 床 適 応 の決
定 と投 与 量 の 決 定 に必 要 な 基 礎 的 検 討 と し て腹 膜 と腹
壁 脂 肪 に対 す る 移 行 を検 討 した 。 そ の 結 果 術 中 汚 染 に
よ る術 後 創 感 染 の 病 巣 部 位 とな る腹 壁,特
に皮 下 脂 肪
に5時 間 後 も な お 十 分 な 薬 剤 濃 度 を認 め た こ と よ り,
術 後 創 感 染 の 防 止 効 果 も十 分 に あ る と期 待 さ れ た。 も
Fig. 7. Urinary
sion, 30min
excretion
of DQ-2556. drip infu-
ち ろ ん,腹
水 に はDQ-255619投
23.1μg/ml,8時
与2時
間 後 で も10.2μg/ml移
ム 陰 性 桿 菌 に対 す るMICを
間 後 に最高
行 し,グ ラ
十 分 上 回 る こ とが 明 らか
に な っ た 。 特 に 化 膿 性 腹 膜 炎 の 病 巣 部 位 で あ る腹 膜 に
外 科 疾 患 患 者 に お け るDQ-2556の
g投 与8時
間 後 で44。7%,2g投
尿 中 排 泄 率 は1
与 で38.2%で
あ った
(Fig.7)。
も60分
後 平 均15.8μg/ml,120分
移 行 し,DQ-2556は
後 平 均6.0μg/ml
化 膿 性 腹 膜 炎 に 対 す る臨 床 効 果
を あ げ う る こ とが 示 唆 され た 。
III.考
察
胆 道 感 染 症 で あ れ 化 膿 性 腹 膜 炎 で あ れ,抗
文
菌化 学療
1)
谷村
献
弘, 植阪 和 修, 青 木 洋三: 胆 ・膵疾 患 の最新 治
DQ-2556の
VOL40NO.11
体 液 ・組 織 内 移 行 に つ い て
療 一 薬物 療 法 を中 心 と して。胆 道 感 染 症, 胆 と膵9:
2)
3)
performance
395∼401, 1988
東 芳典, 谷村 弘, 青 木 洋三, 他: 化膿 性 腹膜 炎 に
お け る抗 生 剤 の体 内 濃度 と除菌 効 果 に 関 す る実 験 的
4)
研究 (I)。 日本 外 科宝 函58: 445∼451, 1989
5)
liquid
matography
谷村
弘,
48: 29∼36,
Matsubayashi K, Yoshioka M, Tachizawa H:
Simple method for determination
of the cephalosporin DQ-2556 in biological fluids by figh-
Excretion
1309
515:
chromatography.
547•`554,
J.
chro-
1990
日 笠 頼 則: 腹 膜 炎 の 化 学 療 法 。 外 科 治 療
1983
Fujimoto T, Watanabe M, Inoue M, Mitsuhashi
S: In-vitro antibacterial activity of DQ-2556 and
its stability to various ,6-lactamase. J. Antimicrob. chemother. 26:329-341, 1990
into fluids and tissue levels of DQ-2556 in surgical patients
Takuya
Tsunoda
Department of Gastroenterological
27-Shichibancho,
and Hiroshi
Tanimura
Surgery, Wakayama
Wakayama
Medical College
640, Japan
DQ-2556, a new cephem antibiotic, possesses a broad spectrum of activity against not only gram
negative bacteria but also gram positive cocci. We studied the pharmacokinetics of DQ-2556 in
serum, bile, gallbladder tissue, ascitic fluid and the peritoneum and the following results were
obtained.
1) In 7 patients after DQ-2556 was injected at a dose of 1 g per hour, the serum level was 13.2
pg/ml, bile levels were 0.5-16.3 pg/ml and tissue concentrations of DQ-2556 in the gallbladder
were 3.9-67.5; Leg. The concentrations of DQ-2556 in abdominal fat reached 3.2-7.8 peg 1
hour, 3.2 peg 3 hours and 1.9 pg/g 5 hours after the last administration. The concentrations of DQ
-2556 in the peritoneum reached 4 .1-24.3 peg after 1 hour and 1.5-9.9 pg/g after 2 hours.
2) In patients with an indwelling T-tube, the mean peak levels of DQ-2556 in bile at doses of 1
g and 2 g were 15.6 pg/m1 and 29.8 ug/ml, respectively, and AUCs were 57.0 pg•h/m1 and 109.8
pg•h/ml, respectively.
3) Using the crossover method, the biliary levels of DQ-2556 were shown to have reached levels
as high as those of ceftazidime.
4) The peak concentrations of DQ-2556 in bile and ascitic fluid were 17.2 /dg/ml and 23.1 pg/ml,
respectively. The AUCs of ascitic fluid and bile were 104.5 pg-h/m1 and 141.3 pg•h/ml, respectively.
From these results, we can expect DQ-2556 to show clinical efficacy in treating biliary infections
and suppurative peritonitis.