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イルミネーションにおける IP 表記について
<I P (インターナショナル プロテクション) について>
IP とは機械・器具等を対象とした人体に対する接近の保護と、外来固形物や液体の侵入保護構造を等級で表すもの
であり。主に屋外で使用される電気機械器具を保護する器具が取得しています。
試験を行い、第一特性数字(人体に対する接近、粉塵など侵入から保護している値)と第二特性数字(水の侵入から
保護している値)を確定します。
IP□
IP□ □
IPコード表示
IPコード表示
第一特性数字 (防塵)
第二特性数字 (防水)
数
製品外部からの近接及び外来固形物の侵入対する
数
製品外部からの有害な影響を伴う水の浸入に対する保
字
保護等級
字
護等級
0
無保護
0
無保護
1
直径 50mm 以上の大きさの外来固形物に対し保護
1
製品上部から垂直に滴下する水に対して保護されてい
されている。大人の握りこぶしが危険な箇所へ接
る。
近しないように保護されている。
2
直径 12.5mm 以上の大きさの外来固形物に対して
2
保護されている。大人の指での危険な箇所への接
製品を 15 度傾けた状態にて製品上部から垂直に滴下す
る水に対して保護されている。
近に対して保護されている。
3
直径 2.5mm 以上の大きさの外来固形物に対して
3
保護されている。工具での危険な箇所への接近に
製品上部から両側に 60 度までの角度で噴霧された水に
対し保護されている。
対して保護されている。
4
直径 1.0mm 以上の大きさの外来固形物に対して
4
保護されている。針金での危険な箇所への接近に
製品に対するあらゆる方向からの水の飛まつに対し保
護されている。
対して保護されている。
5
防塵試験用粉塵(直径 75μm)が入ったとしても
5
所定の動作及び安全性を損なわないように保護さ
製品に対するあらゆる方向からの噴流水(12.5l/min)に
対し保護されている。
れている。
(カテゴリー1 と 2 がある)注 1
6
耐塵試験用粉塵(直径 75μm)が入らないように
6
保護されている。
製品に対するあらゆる方向からの暴噴流水(100l/min)
に対し保護されている。
7
水に浸しても影響がないよう保護されている。製品を水
中にて使用するもの。
8
潜水状態での使用に対して保護されている。
7 より厳しい条件の中で使用するもの。
試験条件は協議により決定する。
注 1 カテゴリー1:内部が負圧の状態で粉塵の侵入を防止。入ったとしても所定の動作及び安全性を損なわない。
カテゴリー2:内部が大気圧(負圧にしない状態)で粉塵の侵入を完全防止。
以上のどちらかを満たせば等級 5 となります。
単純に防水性で考えると IP
56 のほうが IP 65 より防水性がいいわけです。
IP 試験
電気機械器具の外郭に対する水や固体の保護等級の評価を行なうものです。
CEマーキングなど欧州規格においては、規格 IEC60529 に基づいた保護等級(IPコード)、 日本国内においては、規
格 JIS C0920 に基づいた電気製品の使用環境に応じて保護等級(IP等級) があり、それぞれの保護等級は下記 IP コ
ード表の様に示されます。
<第一特性数字 「IP5X カテゴリー2」 「IP5X カテゴリー1 及びIP6X」 試験方法>
耐塵試験器で試験を行います。試験方法に関してはインタネットで「IP 試験」と検索すると出ます。
この試験は、減圧用ホースと真空ポンプを用いて、内部を 2kPa 状態にて行う防塵試験です。実施については、減圧用ホース
(内径 12mm 長さ 1m)を取り付けたサンプルのご提出が必須となります。
上図のとおり、試験を行う場合は試験品に穴を開けて内径 12mm 長さ 1mの減圧用ホースを連結しなければいけません。
イルミネーションは構造上内径 12mm のホースを付けることができませんので、IP5X カテゴリー1及びIP6X の試験は実施
できません。
但し、インタネット上で販売されるイルミネーションの中で[
但し、インタネット上で販売されるイルミネーションの中で[P65 クリア]
クリア][IP68 取得済み
取得済み]
済み]など記載さ
記載されているよく見るこ
よく見ることが
あります。よく注意し
注意してみるとコネクターの部分の
コネクターの部分のみが IP68 であったり
ったり、日本ではなく海外で発行
、日本ではなく海外で発行さ
はなく海外で発行された証明書に
証明書になっている
っている
ことがあります。その証明書の信頼性に関してはノーコメント
す。その証明書の信頼性に関してはノーコメントと
その証明書の信頼性に関してはノーコメントとさせて頂きます。
イルミネーションにおいて、日本国内で試験できる最高レベルはIP5X カテゴリー2 となります。
この試験は粉塵にタルクを使用し、大気圧状態で 8 時間器具に粉塵を吹き付けます
<第二特性数字
「IPX6」 「IPX5」 試験方法>
試験品はターンテーブル上に設置し回転させます。注水ノズルと器具間の距離は 2.5~3m とします。直径 12.5mm の注
水ノズルを使用し、注水します。 「IPX6」と「IPX5」では 1 分間に注水する量が異なります。(表参照)
弊社イルミネーションは IP56 です。
【第一特性数字 固形物侵入に対する保護】
等級「5」 (IP5X)試験 カテゴリー2
粉塵にタルクを使用し、大気圧状態で 8 時間器具に粉塵を吹き付けます。
※タルク:滑石(かっせき)という鉱石をミクロサイズに微粉砕したパウダー
【第二特性数字 水の侵入に対する保護】
等級「6」 (IPX6)試験
直径 12.5mm の注水ノズルを使用し、毎分 100L の水を器具の表面積 1m2 当り、最低3分間、
注水します。器具はターンテーブル上に設置し回転させます。注水ノズルと器具間の距離は 2.5~3m とします。