工事における安全管理と工夫について

工事における安全管理と工夫について
立谷沢5
発注者
新庄河川事務所
施工者
株式会社 カキザキ
工事名
立谷沢川流域下流渓流保全工工事
発表者
現場代理人 高橋 靖彦
1.はじめに
本工事は、最上川水系砂防工事の一環として、立谷沢川の肝煎地区において、渓岸の侵食を防
止するため護岸の施工を行うものである。
2.工事概要
S = 1 :5 0
工 事 場 所
山形県東田川郡庄内町肝煎地内
工
平成26年5月2日~平成27年3月2日
流 路 護 岸 工
期
11000
300
工 事 内 容
砂防土工
一式
7000
2000
2000
測量センタ-
▽H . W . L
野面石
φ3 5 ㎝内外
かごマット
t= 5 0 ㎝
計画天端高
一式
200350
200 550
750
流路護岸工
3000
1:
2.
0
水抜パイプ
4 m 2 / 箇所
V P φ5 0 L = 1 0 0 0
計画河床高(根固ブロック天端高)
吸出防止材
t = 1 0 2 0 0 ×2 0 0
4 m 2 / 箇所
胴込・裏込コンクリート⑦
仮設工
一式
1000
500
根固め・水制工 一式
3500
7826
間詰工( 野面石)
φ1 0 ~3 5 ㎝内外
裏込砕石
C-80 t=200
根固めブロック
6 t型
法留工(K G - 4 相当)
H=1000
9470
水 路 工
8000
カゴマット工
2000
1000
2000
2000
2000
1000
カゴマット工
2000
かごマット
t=50cm
0
水抜パイプ
吸出防止材
4 m 2 / 箇所
t = 1 0 2 0 0 ×2 0 0
V P φ5 0 L = 1 0 0 0
4 m 2 / 箇所
1:
2.
0
水抜パイプ
4 m 2 / 箇所
V P φ5 0 L = 1 0 0 0
200350
200 550
750
2.
1000
野面石
φ3 5 c m 内外
1:
かごマット
t=50cm
吸出防止材
t = 1 0 2 0 0 ×2 0 0
4 m 2 / 箇所
胴込・裏込コンクリ-ト⑦
裏込砕石
C-80 t=200
2.現場での安全管理・工夫について
1)既設構造物の保護による安全対策
工事用道路として使用する町道片倉・中島線は、道路巾員が狭くすぐ側に民家のブロック塀
があります。使用前にこの塀をよく調査したところクラックが多数入っており、根固めブロッ
クや生コンを運搬する大型車両の通行による損傷が考えられ敷鉄板を敷設・養生しました。
しかし、この道は地域住民の生活道路であるため、一般の通行に備え当路線の使用区間に夕方
・夜間の安全対策としてセンサーライトを起点・終点に設置し、通行人に注意行い、つまずき
や転倒防止を図り安全に通行出来るように配慮しました。
道路養生、注意看板
ブロック塀損傷状況
センサーライト設置
2)根固めブロック製作の工夫
根固めブロック製作にあたり、天候は大変気になる所でした。ここ肝煎地区は雷も多く雨が
通過しやすい環境にありました。降雨時の情報などはインターネット及び携帯による予報が
届きますので雨避けようシート等の準備が出来ました。又、根固めブロックの気泡コンを抜
くために気泡抜き器具を使用しました。最初は、器具を使用しても上手く抜けず、朝のKY
時にも試行錯誤の声が聞かれました。たかが根固めブロックの気泡抜きですが、奥が深く本
当に難しい物だと思いました。誰もが市販されてる器具を使用すれば、必ず抜ける物と思っ
てました。しかし、本当に納得のいく品質のものが出来るまではかなりの時間がかかりまし
たが気泡の少ないブロックを製作する事ができました。
シート養生
気泡抜き器具
根固めブロックの気泡抜き後脱型時
3)熱中症対策の工夫
中島地区の根固めブロック製作が7・8月の盛夏での作業になるため、熱中症対策が必要と考
えました。特に根固めブロック製作ヤードは地形がくぼみになっており、風がなくブロック製
作・クレーン作業にはもってこいの場所でしたがその反面、働く作業員に暑く大変な環境なの
で、ヘルメット用の日よけを全員に配り休憩所には、熱中症対策サプリメント・アメ・梅干し
等を配置し、熱中症防止に努めました。
又、休憩所外に熱中症予防項目と熱中症発生時の対処法が記載された大型の看板を設置して 緊急時に備えることで、慌てる事が無く対応が出来ると作業員に周知を行いました。
大型看板
ヘルメット用日よけ
使用状況
製作ヤードには、電気が無かったがオイルパン付きの発電機を設置して休憩所にエアコンを
設置しました。これが一番好評で、誰も熱中症にならず終了する事ができました。
作業員休憩所
休憩所内のエアコン
オイルパン付き
発電機
4)安全訓練・現場での工夫
7月から根固めブロックの製作が始まりましが、作業員の通勤距離が近い人でも30分以
上かかり交通事故が心配なので、外部講師(自動車保険課)による安全訓練を行いました。
外部講師による1時間程度の資料を使った交通安全講習と筆記を含めた講習でしたが、
受講者も分かり易い説明によく内容を理解出来た様子でした。これからも外部講師を採用
して行きたいと思います。
交通安全受講状況
効果確認筆記試験
この他に、現場内に軽量仮設階段を設置しました。法面2箇所・基礎部に2箇所設置し
緊急時の避難と作業時の安全を確保しております。幸い今年度は、増水や氾濫も無く過
ごしていますがこれからも気を抜くこと無く事故防止に努めていきます。
現場内に設置した軽量仮設階段
3.おわりに
本工事は増工もありこれからが大事な期間となります。今後も一層の安全作業で行きたいと
思っております。私と作業員の安全意識を今後とも持続させ、これからも無事故・無災害で
工事を終了させたいと思います。