下水道排水設備指定工事店のみなさまへ お知らせ ~ダイジェスト版 か その1 新設システムトイレ手洗い排水について 新設システムトイレの手洗い排水は、トラップますを経由しなくても、そのまま汚水管へ接 続できるようになりました。 例えば、右記のような手洗器と大便器が一体型のシステムトイレ からの手洗い排水は、そのまま「し尿水」排水管へ放流できます。 (し尿水管と手洗器排水管がすでに建物内で合流して設計・配管 されているため) システムトイレの一例 ●新設かつ手洗いに特化したものに限ります。 ●店舗用は除きます。 ●手洗器から臭いが上がらないように器具トラップ等の設置を必ずお願いします。 その2 ます上部保護コンクリート規定の緩和 必要に応じて保護コンクリートの巻き立て施工をすることに緩和しました。 例 車がますの上に乗ることで、破損のおそれがある場合など ●保護コンクリート施工をしないときは、ますが動かないようにますの基礎及び周 辺の土は十分突き固めしてください。 その3 器具排水管内径の緩和 排水器具に接続する器具排水管内径を緩和しました。 たとえば、お風呂、台所シンクの器具排水管内径は65㎜以上から40㎜以上に、大便器の 器具排水管内径は100㎜から75㎜以上になりました。 ●器具排水管の内径は、当該器具トラップの内径以上とします。 例えば、最初からついている器具トラップの内径が50㎜であれば、器具排水管 も50㎜以上にしなければなりません。 ●2階以上に設置する大便器の排水管を75㎜で配管した場合、自己サイホン効果 により大便器の封水が少なくなる場合がありますので、通気管(弁)を設置して ください。 【変更となる器具排水管内径一覧】 種 類 内 径 手洗器、洗面台、ウォータークーラー、ボイラードレン、 業務用冷蔵冷凍ショーケースドレン、吹き上げ水飲み器、足洗場、 30 ㎜以上 ガーデンパン、便所床排水の器具排水管 小便器、掃除流し、洗濯機、家庭用浴槽、 家庭用浴室土間排水、調理流し機器の器具排水管 大便器、汚物流し(オストメイトなど)の器具排水管 40 ㎜以上 75 ㎜以上 その4 排水目皿径の規定削除 足洗場排水金具の目皿径 75 ㎜以上、浴室土間排水金具の目皿 100 ㎜以上の規定を廃止しま した。 →図面上 ガーデンパン ●排水目皿 ユニットバス(UB)と表記する必要もなくなりました。 ストレーナー の開口有効面積は、流出側に接続する排水管の断面積 以上としてください。 その5 φ125インバートますの利用 流出側の管の内径が 75 ㎜以下であれば、ます径 125 ㎜のインバートますも使用できるよう になりました。 その6 第1インバートますの設置場所 公共ますの直近に設置するインバートますは、原則として官民境界から1m 以内に設置して ください。宅地内公共ますは除きます ●従来、公共ますから4m以内としていた取扱いの変更ですのでご注意ください。 ●公共ますと直近のインバートますとの間の排水管は直線で施工してください。 その7 指示事項完了報告書の改訂 指示事項完了報告書について、今までは申請者の承認印及び排水設備責任技術者の署名(記 名)押印だけでしたが、新様式では、申請者の署名(記名)と承認印、指定工事店名の署名(記 名)捺印及び排水設備責任技術者の署名捺印が必要となります。 現様式は当面の間使用できます。 その8 排水管の定義を明確化 排水横枝管、排水横主管、排水立て管の定義を明確にし、それぞれの最低内径を定めました。 種別 定義 内径 器具排水管からの排水を受けて、接合ます、ト 上流側に接続する排水管の ラップます又はインバートます(以下「ます等」 最大内径以上とする。ただ 排水横枝管 という。)もしくは排水立て管へ排除する横管、 し、2つ以上の排水管が接 排水立て管からの排水を受けて、ます等へ排除 続される場合においては、 する横管及び建物内の排水を集めて屋外排水 雑排水のみを排水する管の 設備に排除する横管をいう。 内径は 65 ㎜以上、し尿水を 含む排水の管の内径は 排水立て管 排水横主管 排水横枝管からの排水を受けて、階の異なる排 100 ㎜以上とすること。 水横枝管へ排除する立て管をいう。 建築物外のます等の間及び公共ますまでの横 管をいう。 その9 洗浄水量規定の廃止 トイレの洗浄装置及び洗浄水量の規定を廃止しました。 ●洗浄水量が少ないと、排水横主管内でトイレットペーパーがうまく流れない場合が あります。 その他事項は、下関市下水道条例施行規程、下関市排水設備工事施行基準を必ずお 読みください。 規程や基準はあくまで最低限の規定です。 排水が滞りなく、かつ維持管理しやすいように、お客さまとよく協議を重ねたうえでの施工を お願いします。 下関市上下水道局 下水道課 普及係 ℡083-231-1363 新排水設備施行基準図解(排水管種) し尿水系 雑排水系 2階雑排水 排 水 立 て 排水横枝管 管 接合ます トラップます インバートます 排水横枝管 排 水 立 て 管 通気管 排水横枝管 2階汚水 排水横枝管 排水横枝管 器具排水管 排水横枝管 既設で、トイレ内手洗いの排水 とし尿水を分離している場合は、 排水横枝管 従来どおり手洗い排水はトラップ 手洗器付ユニットトイレ 私有地 ますを経由してください。 官民境界 公道 先行管 公共ます 【器具排水管とは・・・】 排水器具に附属又は内蔵するトラップ(以下「器具トラップ」という。)に接続する排 水管で、器具トラップから排水横枝管までの間の管をいう。 ※「器具トラップ」は排水管内の臭いが逆流しないようにする装置です。 排水横枝管、排水横主管、排水立て管の内径は、上流側に接続する排水管の最大 内径以上とする。 ただし、2つ以上の排水管が接続される場合においては、雑排水のみを排水する管の 内径は65㎜以上、し尿水を含む排水の管の内径は100㎜以上とする。 【接合ますとは・・・】 雑排水のごみ等阻集の目的のために、ますの底に泥ためを設けたますをい う。 雑排水系の排水は、トラップますを経由したうえで公共下水道へ排除することが原則で す。(「新設手洗器付システムトイレ」や「既設家庭用トイレですでにし尿水管と手洗器 【トラップますとは・・・】 雑排水の油分等の阻集や臭気が屋内に侵入してくるのを防止するために、 流出側にエルボ等を装着し、かつ、250ミリメートル以上の有効水深を設け たますをいう。 【インバートますとは・・・】 下水の流下を円滑にするために、底部に接続する管の内径に応じた相当幅 のインバートをもつますをいう。 排水管が建物内で合流されている場合」を除く。) 新排水設備施行基準図解(排水管径) 数字は管径であり、「○○mm以上」と 読み替えてください し尿水系 2階雑排水 30 2階汚水 30 通気管 75 雑排水系 75(通気装置なしの場合は100) 300 75 接合ます 300 30 40 40 65(75推奨) トラップます 40 65 150 40 30 30 65(75推奨) 75 150 100 既設で、トイレ内手洗いの排水 150 とし尿水を分離している場合は、 75 75 100 従来どおり手洗い排水はトラップ 手洗器付ユニットトイレ 私有地 ますを経由してください。 官民境界 公道 先行管 公共ます 器 具 排 水 管 一 覧 【30㎜以上】 ウォータークーラー、ボイラドレン、業務用冷蔵冷凍ショーケースドレ ン、吹き上げ水飲器、足洗場、ガーデンパン、手洗器、洗面器、便 所床排水 【40㎜以上】 掃除流し、洗濯機、家庭用浴槽、調理流し、家庭用浴室土 間排水口、小便器 【75㎜以上】 大便器、汚物流し 排水横枝管、排水横主管、排水立て管について 排水横枝管、排水横主管、排水立て管の内径は、上流側に接続する排水管の最大内径以上とする。 ただし、2つ以上の排水管が接続される場合においては、雑排水のみを排水する管の内径は65㎜以上、 し尿水を含む排水の管の内径は100㎜以上とする。
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