国立研究開発法人産業技術総合研究所運営費交付金 平成27年度予算案額 617.9億円(608.3億円) 事業の内容 事業目的・概要 鉱工業の科学技術に関する研究開発等の業務を総合的に実 産業技術環境局 中小企業庁 技術・経営革新課 技術振興・大学連携推進課 03-3501-1816 産業技術総合研究所室 産業技術環境局 大学連携推進室 03-3501-1366 03-3501-0075 事業イメージ 産総研における橋渡し機能強化 施する国立研究開発法人産業技術総合研究所(産総研) に交付するものです。 具体的には、「日本再興戦略」改訂2014において、産総研が イノベーション・ナショナルシステムの先駆的役割を担うこととなって いることを踏まえ、以下の業務に取り組みます。 - 革新的な技術シーズを事業化に繋ぐ「橋渡し」 将来の産業ニーズ等を踏まえ、革新的技術シーズを創出する「目的基礎研究」 地域イノベーション実現のための研究開発及び「橋渡し」 イノベーションを担う博士人材等の育成 我が国の経済活動を支える地質調査、計量標準等の知的基盤の整備 等 また、つくばセンター及び全国8か所の地域センターにおける「橋 渡し」機能の強化等、上記業務の推進のための体制整備を実 施します。 成果目標 中長期目標期間(平成27年度~平成31年度)終了までに 受託研究等による民間からの資金獲得額について現行の3倍以 上を目指します。 条件(対象者、対象行為、補助率等) 国 運営費 交付金 革新的な技術シーズを迅速に事業化することを実現。 国立研究開発法人 産業技術総合研究所 「日本再興戦略」改訂2014も踏まえ、産総研の主要ミッション として「橋渡し」業務を明確に位置づけ、その機能を強化 三次元造形技術を核としたものづくり革命プログラム 平成27年度予算案額 19.0億円(40.0億円) 事業の内容 事業目的・概要 三次元積層造形技術の進歩は、これまで実現が困難だった形状 や材料構造を有する製品、究極の少量多品種生産等を実現させ、 ものづくりに革命を起こす潜在力を秘めており、同技術や周辺技術 の開発を巡る国際競争は激しくなっています。 本事業では、日本の強みである素材や機械制御技術等を活かし 製造産業局 素形材産業室 03-3501-1063 産業技術環境局 計量行政室 03-3501-1688 事業イメージ (1)次世代型産業用3Dプリンタ等技術開発 ①高速・高性能の3Dプリンタ(制御ソフト等含む)の技術 開発 ②金属等粉末開発及び粉末修飾技術開発 ③耐熱積層鋳型による高融点金属鋳造技術の開発 ④溶融凝固プロセス等の機構解明 て少量多品種で高付加価値の製品・部品の製造に適した世界最 高水準の3Dプリンタ(高速化、高精度化、高機能化(複雑形 (CAD等のデジタルデータからそのまま形にできる) 状、材料の多様化・複合化等)等)の技術開発等を行います。 また、新たなものづくり産業の創出のため、装置そのものだけでなく 3D内外計測・評価技術等の周辺技術の開発を行います。 成果目標 (1)次世代型産業用3Dプリンタ等技術開発 平成26年度から平成30年度までの事業であり、本事業を 通じて、積層造形速度が、現在の10倍(500cc /h)、製品 精度が、現在の5倍(±20μm)となる高速・高性能の3Dプ リンタ等の開発を目指します。 (2)次世代3次元内外計測の評価基盤技術開発 平成25年度から平成27年度までの事業であり、計測技術 を確立するために必要な計測装置等及び計測手法の開発 を行い、1件の国際規格策定を目指します。 (2)次世代3次元内外計測の評価基盤技術開発 装置精度評価用 ゲージの開発 高精度検出器の開発 高エネルギーX線 条件(対象者、対象行為、補助率等) 委託 国 技術研究組合等 (大型・複雑素材も投影) 面決定技術、画像 微小X線源の開発 処理技術の開発 インフラ維持管理・更新等の 社会課題対応システム開発プロジェクト 平成27年度予算案額 19.2億円(22.2億円) 産業技術環境局 研究開発課 03-3501-9221 製造産業局 産業機械課 03-3501-1691 事業イメージ 事業の内容 Ⅰ.インフラの状態モニタリング技術開発 事業目的・概要 橋・トンネル等社会インフラや石油プラント等産業インフラは、今 後、建設後50年を経過するものが加速度的に増加する等、そ れらの老朽化に対する十分な資金と高度な維持管理の専門知 識を有する人材の不足が大きな社会課題となっています。そのた め、既存インフラの状態に応じて効果的かつ効率的な維持管 理・更新等を図る必要があります。 例)複合センサ基盤技術、画像を活用したイメージング技術、 先端技術を活用した高度計測評価技術 Ⅱ.インフラの点検・調査用ロボット技術開発 例)人が到達困難な場所へ点検・調査機器を搭載して移動する 小型移動ロボット、防爆・防水・防塵化ロボット、ロボットに搭 載可能な非破壊検査技術 本事業では、的確にインフラの状態を把握できるモニタリング技 術(センサ開発、イメージング技術、高度計測評価技術等)、 点検・調査を行うロボット技術・非破壊検査技術等の開発を行 います。 壁面 空中 小型化した移動用ロボットによる点検・調査 狭隘部 水中 成果目標 平成26年度から30年度までの5年間の事業であり、本事業を 通じて、インフラの維持管理・更新等における財政問題及び人 材・技術不足の解決に貢献する技術を開発し、32年頃には国 内重要インフラ等の約2割での活用を目指します。 国 高精度センサ 委託 NEDO 非破壊検査 技術 複合センサ基盤技術 条件(対象者、対象行為、補助率等) 交付金 画像を活用した イメージング 技術 民間企業等 専用LSI 信号処理 IC 無線チップ 数ミリ角 自立電源(発電シート) インフラに最適 なセンサ開発 高度計測評価 技術 産業技術環境局 研究開発課 03-3501-9221 戦略策定調査事業 平成27年度予算案額 0.9億円(0.9億円) 事業の内容 事業イメージ 事業目的・概要 技術ロードマップの例 独立行政法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構(N EDO)が研究開発プロジェクトの効果的・効率的なマネジメ ント等を行うために、重要な技術分野の見通しを俯瞰するととも に、当該分野をとりまく環境について広く調査を実施し、重要技 術の抽出やロードマップの策定等を行います。 平成25年度ナノテクノロジー・材料技術分野の技術ロードマップ 2014の策定に関する調査(抜粋) これらの調査結果は、国の研究開発プロジェクトの企画・立案や 技術戦略策定における基礎資料として広く活用します。 また、調査過程を通じて広く人的ネットワークを形成し、異分野・ 異業種との連携や技術融合の増進により、研究開発マネジメン トの効率・効果の更なる向上が期待されます。 成果目標 平成15年度からの事業であり、技術戦略策定において重要な技 術分野について調査を実施し(平成27年度5件以上)、重要技 術の抽出やロードマップの策定を行うことで、経済産業省の研究 開発施策の企画立案に貢献することを目指します。 二次電池分野の技術ロードマップ2013の策定に関する調査 (抜粋) ( BMU等を含むパックでの表記) (2012年度末時点) 出力密度重視型 二次電池 LIB搭載HEV用 PHEV用 条件(対象者、対象行為、補助率等) PHEVの諸元 ( EV走行で電池利用率 60%とした場合) 国 交付 NEDO 委託 民間調査機関等 現在 二次電池の用途 エネルギー密度重視型 二次電池 EV用 本格的EVをめざした 車両の諸元 (電池利用率100%とした場合) エネルギー密度:30~50Wh/kg、出力密度:1,400~2,000 W/kg コスト:約10~15万円/kWh カレンダ-寿命 :5~10年、サイクル寿命:2,000~4,000 2020年頃 25~60 km 約100-180 kg 5~12 kWh 50万円 10~15年、4,000~6,000 普及期 普及期 60 km 50 kg 10 kWh 20万円 エネルギー密度:60~100Wh/kg、出力密度:330~600 W/kg コスト:約7~10万円/kWh 250 Wh/kg、~1,500 W/kg 約2万円/kWh以下 カレンダ-寿命 :5~10年、サイクル寿命:500~1,000 10~15年、1,000~1,500 普及初期 120~200 km 走行距離: 搭載パック重量: 200~300 kg 搭載パック容量: 16~24 kWh 電池コスト、車両コスト: 110~240万円程度、260~376万円 2030年以降 200 Wh/kg、2,500 W/kg 約2万円/kWh 普及初期 普及初期 走行距離: 搭載パック重量: 搭載パック容量: 電池コスト: 2030年頃 500 Wh/kg、~1,500 W/kg 約1万円/kWh 10~15年、1,000~1,500 700 Wh/kg、~1,500 W/kg 約5千円/kWh 10~15年、1,000~1,500 普及期 250~350 km 100~140 kg 25~35 kWh 50~80万円、200~230万円 500 km程度 80 kg 40 kWh 40万円、190万円 700 km程度 80 kg 56 kWh 28万円、180万円 産業技術環境局 研究開発課 03-3501-9221 次世代ロボット中核技術開発 平成27年度予算案額 10.0億円(新規) 事業の内容 事業イメージ 事業目的・概要 ロボットが日常的に人と協働する、あるいは人を支援する社会の 実現により、少子高齢化の中での人手不足やサービス部門の生 産性の向上等の課題の解決が見込まれます。 しかし、このような社会を実現するためには、ロボットが場面や人 の行動を理解する技術や、柔軟に行動する技術など、未達な技 術が存在します。 本事業では、こうした未だ実現していない次世代のロボット技術 のうち中核的な技術の開発を、産学官の連携で実施します。 また、新たな技術の導入にあわせて必要になるリスク・安全評価 手法、セキュリティ技術など、各種の手法・技術等の共通基盤も 研究開発します。 成果目標 平成27年度から31年度までの5年間の事業であり、本事業を 通じて開発を進めた中核技術を基に10種類のロボットの開発を 目指します(平成32年度目標)。 条件(対象者、対象行為、補助率等) 交付金 国 委託 NEDO 民間企業・ 大学等 場面に合わせて柔軟に対応する 人工知能 場面や人の行動を理解・予測し、適切に行動 する賢い知能 ロボット同士が高度に連携するための知識・経 験共有基盤技術 等 環境の変化に 影響されない 視覚・聴覚等(センシング) 屋外で高速かつ精密に距 離を計測するセンサや光 沢物等の難識別 物を認 識するカメラシステム 環境変化を学習し、柔軟 に 対 応 す る視 覚 ・ 聴 覚 ・ 力触覚システム 等 自律的に多様な作業を 実現する スマートアクチュエーション ティーチングの省力化を実 現するロボット動作の自動 計画技術 重いものの持ち上げと精密 な動作の両方を実現し、か つ軽量な人工筋肉等の革 新的アクチュエータと制御技術 等 各種の手法・技術等の共通基盤 国際研究開発・実証プロジェクト 平成27年度予算案額 13.0億円(17.0億円) 事業の内容 産業技術環境局 中小企業庁技術振興・大学連携推進課 技術・経営革新課 03-3501-1778 03-3501-1816 産業技術環境局 大学連携推進室 03-3501-0075 事業イメージ 事業目的・概要 実施予定プロジェクト 我が国企業が有する環境分野等の高い技術力をアジアをはじめとする潜 在市場を有する国に展開するためには、以下が必要です。 ①相手国の個別具体的な技術ニーズの的確な把握。 ②その技術ニーズに対して、我が国企業が有する高い技術力 を組み合わせて、現地の実情に合わせた技術開発やデモンストレーション (実証)を行い、コスト面も含めた我が国企業の技術の有効性の証明。 このため、相手国現地において、コファンド事業を含む研究開発・実証を実 施します。なお、委託先として積極的にベンチャー企業を活用し、技術力の あるベンチャー企業の海外展開にも繋げます。 【リサイクル分野】 廃油の環境調和型再利用 システム等(アジア地域) 【公害防止分野】 工業廃液等の適正処理技 術の実証事業(アジア地 域) プロジェクト実施にあたっては、海外での実証事業に豊富な経験を有する NEDOの技術的な専門能力を活用し、NEDOを実施主体として、相手国 の政府・政府関係機関と、両国の役割分担、現地での許認可の取得支 援等を事前に明確化します。 成果目標 平成23年度から平成27年度の5年間の事業であり、アジアを中心とした環 境分野等に関して、我が国企業による受注を増加させ海外市場獲得(約 8.6千億円/年)を目指します。 条件(対象者、対象行為、補助率等) 交付金 国 適正処理技術 【ロボット分野】 公共・防災、製造・サービス 業等でのロボット技術の利 活用等(米国・欧州) 公共・防災ロボット 【生活支援分野】 ナビゲーション等に利用され 委託 NEDO 廃油リサイクル 民間企業・大学等 る高精度測位システムの実 証事業等(アジア地域) 高精度測位システム 産業技術環境局 大学連携推進室 03-3501-0075 中長期研究人材交流システム構築事業 平成27年度予算案額 0.6億円(0.8億円) 事業の内容 事業目的・概要 社会で活躍する実践的視野を持ったイノベーション創出人材を 事業イメージ 中長期研究人材交流システム構築事業 育成するためには、産学が一体となった人材育成、産学間の活 発な人材交流が不可欠です。 産学コンソーシアム等 本事業では、イノベーション創出能力を鍛える実践的な研究現 場の経験として有効な、中長期研究インターンシップの拡充のた めの複数大学・複数企業による枠組構築を支援します。 これにより、イノベーション創出人材の育成とともに、産学連携活 研究テーマ提案 企業 動や人材流動化の促進を図ります。 企業 成果目標 平成25年度から平成27年度の3年間の事業であり、平成28 年3月までに、産学コンソーシアム等において、インターンシップの 質を保証するための評価の仕組みの構築や、事例の創出を行 い、企業と大学の間で、中長期研究インターンシップのマッチング が自立的に行われる仕組みの構築を目指します(本事業は、 平成25~27年度までの3年間)。自立化した本仕組みが拡 大することにより、平成30年度までに、1,000件の中長期研究 インターンシップが実施されることを目的としています。 業界 団体 企業 マッチング システム ○研究テーマ、企業側 ニーズの集約 ○雇用契約、秘密保持 契約等の雛形の作 成・共有 大学 大学 大学 研究テーマに応じた 研究人材等の受入 条件(対象者、対象行為、補助率等) 補助(2/3) 国 産学コンソーシアム等 イノベーション創出人材 の育成 産学連携・ 人材流動化の促進 産業技術環境局 産業技術政策課国際室 03-3501-6011 生体機能国際協力基礎研究拠出金 平成27年度予算案額 4.8億円(4.8億円) 事業の内容 事業イメージ 生体機能国際協力基礎研究(Human Frontier Science 運営支援国 (15ヶ国・地域※) 事業目的・概要 Program:HFSP)は、日本が1987年のベネチア・サミットの場 で提唱し、1989年に設立した国際研究支援制度です。 資金拠出 この制度を実施するため、「生体が持つ複雑なメカニズムの解明」 をテーマとした基礎研究分野における国際貢献を目的とする国際 機関(国際HFSP推進機構)に拠出し、生命科学分野の研究 の推進に貢献していきます。 国際HFSP推進機構の主な助成事業は、研究グラント事業 (2ヶ国以上の研究者による国際共同研究チームに対して研究 費の助成)、フェローシップ事業(若い研究者に対して国外で研 究を行うための助成)、キャリア・デベロップメント・アワード事業 (HFSPのフェローシップ事業の支援を受けた研究者が帰国時に 独立した研究を実施するための助成)です。 国際HFSP推進機構 (於:仏、ストラスブール) 会 長:廣川 信隆 (東京大学大学院 特任教授) 事務局長:ヴァーヴィック・アンダーソン (前オーストラリア国立厚生医学研究 委員会CEO) 現在までに研究グラントを受けた研究者の内、25名がノーベル賞 を受賞しています。 資金助成 応募 成果目標 平成元年からの平成27年度の事業であり、国際共同研究支援 を通じて我が国の生命科学分野における基礎研究の向上に貢献 します。 条件(対象者、対象行為、補助率等) 国 (経産省、文科省) 拠出金 国際HFSP推進 機構 国際共同研究チーム・若手研究者 ※ 日本、カナダ、フランス、ドイツ、イタリア、 イギリス、アメリカ、EU、スイス、 オーストラリア、韓国、ニュージーランド、 インド、ノルウェー、シンガポール 産業技術環境局 技術政策企画室 03-3501-1773 技術開発調査等の推進 平成27年度予算案額 1.7億円(1.5億円) 事業の内容 【平成25年度の主な調査テーマ】 事業目的・概要 国内外の研究開発活動の現状、それを取り巻く環境及び技術 や政策に対する社会的ニーズ等の把握・分析を行うことにより、 今後、我が国がより一層のイノベーションを創出し、国際競争に 打ち勝つための効果的かつ合理的な産業技術政策の企画立 案等に活用することを目的とした委託調査を実施します。 国内外の研究開発動向、各国の産業技術政策動向、研究開 発税制、研究開発課題、産学官連携推進、技術評価等、緊 急性や優先度の高いテーマを選定し、我が国の産業技術政策 の企画立案等に必要な調査分析を行います。 重要技術分野(パワーエレクトロニクス、革新的構造 材料)に関する技術動向等調査 海外主要国における研究開発税制等に関する実態 調査 研究開発プロジェクト終了後の成果実用化状況等に 関する追跡調査 技術人材の育成に関する調査 成果目標 平成18年度からの事業であり、今後、我が国がより一層のイノ ベーションを創出し、国際競争に打ち勝つための効果的かつ合 理的な産業技術政策の企画立案等に活用します。 条件(対象者、対象行為、補助率等) 国 事業イメージ 委託 民間調査機関等 研究開発税制の利用状況及び経済波及効果に関する 調査 次世代ものづくりに係る技術等調査 中小企業庁 製造産業局 技術・経営革新課 生物化学産業課 03-3501-1816 03-3501-8625 次世代治療・診断実現のための創薬基盤技術開発事業 平成27年度予算案額 52.7億円(52.7億円) 事業の内容 産業技術環境局 大学連携推進室 03-3501-0075 事業イメージ 事業目的・概要 医療の課題として、患者の方々のQOL(Quality of Life)を向上させ、 医療費増加の抑制を図り医療制度全体が崩壊しないように確保する必要 があります。 次世代治療・診断の実現 個別化医療 患者QOL向上 医療費増加の抑制 高品質なバイオ医薬品製造技術 細胞培養 品質評価 抗体分離・精製 こうした背景から、「個別化医療」を推進し、個人差を踏まえたより効能の 高い治療を実現するとともに、「先制医療」を推進し、早期に疾病を探知し 生存可能性を向上するための取り組みを進めていきます。 次世代治療・診断の実現のためには、「個別化医療」を推進する観点から、 ①現在世界的に主流を占めながらも、我が国が遅れているバイオ 医薬品を安定、高品質かつ高効率に製造する技術の開発 ②創薬の迅速かつ効果的な技術の開発 「先制医療」を推進する観点から、 ③早期診断のための低侵襲サンプリング診断マーカーの開発 を進めていきます。 成果目標 ○ 水流を活用した新たな 培養槽の開発 新たな抗体の吸着素材の開発 各工程の技術を集結 培養から品質評価まで、全プロセスの国産化を目指す 個別化医療 高効率医薬品シーズ探索技術 平成26年度から平成30年度までの5年間の事業であり、平成35年度には ①国際基準に適合したバイオ医薬品製造技術の利用数 10件 医薬候補となる天然化合物を高効率で探索 するソフトウェアを汎用コンピュータで実現 ②病気の原因となる標的タンパク質に対する医薬品候補化合物を特定する ソフトウェアのダウンロード数 500件 先制医療 ③がんやアルツハイマーを特定するために構築したデータベース及び特定に利用 するマイクロRNA測定技術を利用した製品数 5件 を目指します。 条件(対象者、対象行為、補助率等) 国 補助 定額 (独)日本 医療研究開 発機構 委託 共同研究 民間企業等 × 新たな糖鎖の構造 解析技術の開発 従 来 微生物 創 薬 を 加 速 化 設計図の 天然化合物 遺伝子 医薬となる天然化合物の安定 的な産生技術の開発 低侵襲サンプリング診断技術の開発 体に負担が大きい 検体の取得方法 (手術、生検) 癌細胞から分泌されるマイクロRNAを検出す ることにより、超早期の検査技術を確立 保護膜 (分解されない) 将 来 体に負担が小さく 簡便な検体の取 得方法(血液、 尿、唾液等) 分泌 がん 細胞 血液 がん遺伝子断片 検出 負担が小さく簡便な診断技術の確立 製造産業局 生物化学産業課 03-3501-8625 再生医療の産業化に向けた評価基盤技術開発事業 平成27年度予算案額 25.0億円(25.0億円) 事業の内容 事業イメージ iPS細胞等の幹細胞を用いた再生医療は、臨床現場の新たな治療の選択肢と 高品質の幹細胞を安定的に大量供給することにより、幹細胞の再生医療 事業目的・概要 なり、国民の健康増進に大きく寄与することから、市場の急速な拡大が予想され、 国際競争も激化しています。 このため、現在未確立であるiPS細胞等を高品質かつ大量に培養する技術を開 発し、これら技術の標準化を推進することにより、iPS細胞等の再生医療への産 業応用の促進及び培養装置等の再生医療を支える周辺製品市場での我が 国企業の国際競争力を高めます。 一方、我が国の再生医療製品の開発主体は、再生医療についての規制当局 の審査手法が確立していないこと、前例がなく規制当局の審査への対応に多大 なコスト・時間がかかること等から、ハイリスクかつ高コストの中でビジネス化を強いら れているのが現状です。本事業では、個々の再生医療製品に特有となる安全 性、有効性に関する試験項目を明確にし、必要な評価手法を開発することで後 続の再生医療製品の実用化を促進します。 成果目標 平成26年度から平成30年度までの5年間の事業であり、平成31年度 には①当事業で開発した再生医療製品の製造機器等の論文等への 引用20件、②再生医療製品の評価手法の対象品目の薬事申請3件 を目指します。 国 定額 (独)日本医療 研究開発機構 委託 規制に対応した一連の技術を開発し、これらの技術の標準化を推進 再生医療を支える周辺製品開発主体 自動培養装置 民間企業等 培地 規制に対応した 技術の提供 再生医療製品開発主体 (研究機関・メーカー) 等 試験項目・評価手法 規制対応等のノウハウ 経済産業省 審査 支援・情報共有 規制当局 審査への対応 安全性・有効性に 関する試験項目 条件(対象者、対象行為、補助率等) 補助 への産業応用の促進及び周辺製品の国際競争力強化を図る。 評価手法 の開発 評価手法 フィードバック 再生医療製品等の開発成功事例を創出しつつ、その開発、実証を通じて 規制をクリアするために必要な評価手法を確立 製造産業局 生物化学産業課 03-3501-8625 革新的バイオマテリアル実現のための高機能化ゲノム デザイン技術開発 平成27年度予算案額 4.3億円(4.3億円) 事業の内容 事業イメージ これまでの遺伝子組換え技術 事業目的・概要 組換え微生物等バイオ技術による物質生産は、従来化学合成でき なかった材料を高効率に生産できる技術として期待されています。 しかし、生物内の遺伝子の働きが複雑なため想定外の抑制反応を起 こすことがある、多数の遺伝子の組み込み作業は煩雑で時間がかかる 試行錯誤となる、等の課題があり、実用化が十分図られていない状況 にあります。 生物の予期せぬ抑制 反応により生産性低下 既存の遺伝子を取り出 し、組み換えている 多数の遺伝子の組み 込み作業は試行錯誤 計算により組換え生物 の設計図を確定 設計図に合わせて必要 遺伝子を合成 巨大サイズの合成遺伝 子の効率的組み込み シミュレーションによる 生物設計図の作成 長鎖DNAを合成し、 組入れる技術の開発 将来の遺伝子組換え技術 このため、本事業では、微生物内の遺伝子の反応全体をシミュレート する技術の開発を行うとともに、人工的に制御領域も含む長鎖の遺 伝子を合成し、安定的に細胞に組入れる技術の開発を行います。 こうした革新的なバイオものづくり技術を用い、これまで存在しなかった 新材料の生産や新たな製造技術の基盤等を開発し、我が国が抱え るエネルギー問題の解決に貢献する技術の実現を目指します。 成果目標 平成24年度から平成28年度までの5年間の事業であり、平成28年度 には、本事業で開発した技術を用いて5件以上の製品の事業化を目指 します。 長鎖DNAを安定に保持し、新 しい代謝系を持つ生物の作製 創製した工業用生物を用いて、他の方法では合成困難な複雑な 化合物の生産、超高効率な物質合成を実現 複雑な高分子化合物の合成 革新的基盤素材の合成 強度と伸縮性をあわせもつ高機能繊維・樹脂等の開発 軽量化省エネ効果 条件(対象者、対象行為、補助率等) 国 委託 民間団体等 超軽量・高強度の 次世代構造材料の 研究開発・実用化 自動車 飛行機 合成クモ糸 バイオ素材・ものづくり分野における革命的な基盤技術の開発 防弾チョッキ 未来医療を実現する医療機器・システム研究開発事業 平成27年度予算案額 41.5億円(35.0億円) 事業の内容 商務情報政策局 医療・福祉機器産業室 03-3501-1562 産業技術環境局 研究開発課 03-3501-9221 事業イメージ 事業目的・概要 Ⅰ.医療ロボット・ICT 高齢化の進展や、新興国における医療需要の増大を受け、 世界 フレキシブル内視鏡手術装置 スマート手術室 深部の病変を低侵襲で治療 手術時間短縮により患者負担を軽減 の医療機器市場は今後も拡大が見込まれています。このような中、 文部科学省、厚生労働省と連携し、日本が強みを有するロボット 技術、ICT等を応用した日本発の革新的医療機器・システムの開 発及び実用化を、日本医療研究開発機構を通じて推進します。 具体的には、①我が国のロボット技術や内視鏡技術を活かした、 より先端的な手術支援ロボット、②低侵襲かつ高精度な診療を 可能とする医療機器、③損傷した組織を回復させるインプラント 製品、等の開発・実用化を行います。 Ⅱ.医療機器の高度化 近赤外撮像装置 プラズマ止血装置 脂肪 また、医療機器等の開発指針となる開発ガイドラインの策定を行い ます。 大網 成果目標 平成26年度から平成30年度までの5年間の事業であり、平成32 年度までに、5種類以上の革新的医療機器・システムの実用化を 目指します。 血管を焼きつぶすことなく止血 臓器の境界を明確にする Ⅲ.身体機能・組織の回復 立体バイオインプラント 運動機能回復装置 条件(対象者、対象行為、補助率等) 補助 国 定額 日本医療研究 開発機構 委託 大学・ 民間企業 等 骨、血管など立体組織・臓器を製造 脳波を検出して麻痺の回復を支援 商務情報政策局 医療・福祉機器産業室 03-3501-1562 課題解決型福祉用具実用化開発支援事業 平成27年度予算案額 1.0億円(新規) 事業の内容 事業イメージ 事業目的・概要 急速な高齢化が進展する中、高齢者や障害者の自立の促進、 介護者の負担の軽減など、従来の福祉用具の研究開発・普及に 加えて、共生社会の構築など、新たな社会課題・ニーズへの対応 が求められています。 具体的には、福祉用具の製品開発を担う民間企業とユーザー評 価を担う機関・個人(福祉施設、介護施設等)とが連携した ・アクセシビリティに配慮したインフラを支える機械器具 ・障害や多言語に対応したコミュニケーション支援機器 ・障害等にかかわりなく、より多くの人々が共に利用しやすい製品 等の開発・実用化を支援します。 また、最新の技術動向などを踏まえて、解決が期待される社会課 題の整理、共生社会構築に向けて福祉用具がもたらす効果の普 及・情報発信を行います。 これらにより、高齢者や障害者、介護者の福祉の増進に寄与する とともに、我が国福祉用具産業の競争力強化を図ります。 身体的特徴に合わせる カスタムメイド製品等 アクセシビリティに配慮した インフラを支える機械器具等 ○3Dプリンタなど新たな技術・ 装置を活用して、使用者の特 性に応じた製品でありながら、 低価格化や高品質化を達成 する製品の開発及び製造工程 改革。 ○センサー技術など既存技術 を活用して、交通インフラにおけ る段差や隙間等を解消する製 品の開発。 障害や多言語に対応した コミュニケーション支援機器等 より多くの人々が共に 利用しやすい製品等 ○ 視覚・聴覚障害のみならず、 訪日外国人との意思疎通・双 方向コミュニケーションを可能と するウェアラブル装置の開発。 ○ 障害者や高齢者に取って、 操作が煩雑な家電などを制御 管理する対話型インタフェースの 開発。 成果目標 平成27年度からの事業であり、本事業による助成事業のテーマ 終了後3年経過した時点で50%以上の市場製品化されているこ とを目指します。 条件(対象者、対象行為、補助率等) 補助 ※補助上限額:2,000万円 (2/3、1/2) 交付金 国 NEDO 委託 民間企業等 評価機関等 特記事項 「福祉用具の研究開発及び普及の促進に関する法律」(抜粋) ○第4条第1項:国は、この法律の目的を達成するために必要な福祉用具の研 究開発及び普及の促進を図るための財政上及び金融上の措置その他の措 置を講ずるように努めなければならない。 ○第7条第1項第1号及び第2号:(NEDOが行う業務として規定。) 産業技術の実用化に関する研究開発であって、福祉用具に係る技術の向上 に資するものを助成すること。 福祉用具に関する産業技術に係る情報の収集及び前号の業務の対象となる 者に対する当該情報の提供その他の援助を行うこと。 製造産業局 中小企業庁 産業機械課 技術・経営革新課 03-3501-1691 03-3501-1816 ロボット介護機器開発・導入促進事業 平成27年度予算案額 25.5億円(25.5億円) 事業の内容 産業技術環境局 大学連携推進室 03-3501-0075 事業イメージ 事業目的・概要 Ⅰ.重点分野のロボット介護機器の開発補助 高齢者の自立支援、介護実施者の負担軽減に資するロボット 介護機器の開発・導入を促進します。 介護現場等のニーズを踏まえ、厚生労働省と連携して「ロボット 技術の介護利用における重点分野」を特定し、その分野のロ ボット介護機器を開発する企業等に対し補助を行うとともに、介 護現場への導入に必要な基準作成等の環境整備を行います。 ロボット技術の介護利用における重点分野 (平成24年11月 経産省・厚労省公表、平成26年2月改訂) 移乗介助(装着、非装着) 移動支援(屋外、屋内) 成果目標 平成25年度から平成29年度までの5年間の事業であり、平成 32年度にロボット介護機器の市場規模を約500億円へ拡大す ることを目指します。 排泄支援 認知症の方の見守り(施設、在宅) 入浴支援 条件(対象者、対象行為、補助率等) 補助 国 ( 独 ) 日 本 医 療 研 究 開 発 機 構 ※補助上限額:1億円 補助 (1/2,2/3) 委託 民間企業等 大学・企業等 で構成する コンソーシアム Ⅱ.介護現場への導入に必要な環境整備 安全・性能・倫理の基準を作成し、効果の高いロボット介護機 器を評価・選抜し、介護現場での実証試験実施や導入を促 進する。 製造産業局 産業機械課 03-3501-1691 産業技術環境局 研究開発課 03-3501-9221 ロボット活用型市場化適用技術開発プロジェクト 平成27年度予算案額 15.0億円(新規) 事業の内容 事業イメージ 事業目的・概要 ロボット活用に係るユーザーニーズ、市場化出口を明確にした上 で、特化すべき機能の選択と集中に向けた技術開発を実施し、 ユーザーニーズを踏まえつつ、当該機能においては圧倒的優位 性を有するロボットを開発します。 ものづくり・サービス分野における 対象技術のイメージ 食品産業 等 生産現場 例:食品箱詰めロボット 例:人型産業用ロボット ロボット革命実現会議及び関係省庁間で重点分野を議論し、 その上で、重点分野のユーザーニーズも踏まえた技術的目標を 定め、技術開発をしていきます。また、毎年ステージゲートを設け、 オープンな開発競争を実施します。 成果目標 平成27年度から平成31年度までの5年間の事業であり、ユー ザーニーズに合致したロボット開発を推進し、早期に市場に投入 することで、平成32年にロボットの市場規模を製造分野で現在 の2倍、非製造分野で20倍へと拡大することを目指します。 サービス業 条件(対象者、対象行為、補助率等)※補助上限額は検討中 国 交付 NEDO 補助 民間企業 等 例:病院内搬送ロボット 例:ロボット物流システム 次世代高度運転支援システム研究開発・実証プロジェクト 平成27年度予算案額 4.2億円(8.0億円) 事業の内容 事業目的・概要 製造産業局 自動車課 03-3501-1690 事業イメージ 開発等を行う技術の例 緊急対応にとどまらない、定常的な自動運転を可能とする自動 走行システムを実現することで、交通事故の抜本的削減や交通 渋滞の緩和、高齢者等の移動支援などに貢献するとともに、こ れらの課題解決を通じて創出される新たな市場において、我が 国の企業が国際競争力を確保し内外の市場を獲得することによ り、我が国の経済成長に貢献します。 具体的には、自動走行システムの実現に向けた技術基盤の整 備のため、遠方・高分解能検知を可能とする革新的車載セン サーの開発、人と同等以上の判断の基盤となる運転行動データ を効率よく大量に蓄積し活用する標準的な仕組みの確立等に 取り組みます。 成果目標 平成26年度から平成30年度までの5年間の事業であり、平成 30年度の交通事故死者数を2,500人以下に削減することに貢 献します。 条件(対象者、対象行為、補助率等) 委託 国 民間企業、民間団体、大学 等 ①革新的車載センサー 情報基盤(地図等)との融合を念頭に置いた、遠方の歩行者と構 造物を悪天候も含めて分離できる革新的な車載センサーの開発 ②運転行動データを効率良く大量に蓄積し活用する標準的な仕組み 運転行動データを、将来、民間各社が協調し、効率良く大量に蓄積 し活用する標準的な仕組みの確立 製造産業局 航空機武器宇宙産業課 03-3501-1692 先進空力設計等研究開発 平成27年度予算案額 9.5億円(9.9億円) 事業の内容 事業イメージ 先進空力設計技術等の実現による低炭素シフト 事業目的・概要 航空機、高速鉄道、船舶等の輸送機器や風車等においては、空力 設計技術の高度化による燃費向上や騒音低減が大きな課題です。 これら課題を克服するため、最先端の空力設計技術等の研究開発、 実証を行います。 本事業で開発する先進空力設計技術等により、航空機、高速鉄 道、船舶等の輸送機器や風車等の燃費が大幅に向上(低炭素)、 タービンエンジン、風車、工業プラントの流体原料輸送システムの効 率が向上します。これらの成果の技術普及により、各種工業製品が 大幅に生産性向上、我が国製造業全体が高度化します。 航空機 高速鉄道 成果目標 平成20年度から平成27年度までの8年間の事業であり、最先端の 空力技術を確立させ、輸送機器等の燃費向上(5%)、騒音低 減(2デシベル)を目指します。 風車 船舶 条件(対象者、対象行為、補助率等) 補助(1/2) 国 民間企業等 空力設計技術の高度化によって、燃費向上や騒音低 減といった課題を克服し、低炭素化を実現 産業技術環境局 研究開発課 03-3501-9221 製造産業局 航空機武器宇宙産業課 03-3501-1692 航空機用先進システム基盤技術開発事業 平成27年度予算案額 3.4億円(4.0億円) 事業の内容 事業イメージ 事業目的・概要 2020年代半ば以降に市場投入予定の次世代航空機は、軽量 化による熱量改善のため、大幅な電動化が進展すると想定されて おり、既存の油圧式の航空機システムを代替するなどの航空機シ ステム技術のパラダイムシフトに対応すべく次世代技術を開発する 必要があります。 本事業では、次世代航空機に必要な電動化技術等の革新技 術を獲得し、既存の航空機システムの切り替えの機会を最大限 活かしてゲームチェンジャーとなるべく、我が国航空機産業の更なる 競争力強化を図ります。 次世代空調システム 次世代降着システム (アクチェータ) 成果目標 平成27年から平成31年の事業であり、要素技術を確立させ、平 成42年度において次期国際共同開発の参画比率35%を目指 します。 照明 空調 制御盤 条件(対象者、対象行為、補助率等) 国 飛行制御、 操縦装置、 航法、通信 委託 交付金 NEDO 舵面 (航空灯) 民間企業等 座席、照明、娯楽設備、 厨房、化粧室、 水処理、消火 (アクチェータ) 次世代地球観測衛星利用基盤技術の研究開発 平成27年度予算案額 3.1億円(4.1億円) 製造産業局 航空機武器宇宙産業課宇宙産業室 03-3501-0973 事業イメージ 事業の内容 事業目的・概要 ハイパースペクトルセンサについて ASTERセンサ(※)に比べ、13倍のスペクトル分解能を有する ハイパースペクトルセンサ(開発中)は、資源開発、環境観測等の 様々な分野において、強力なツールになると期待されています。 代表的な観測波長(μm) 0.4 大気拡散、建築物 0.6 クロロフィル、植生 0.8 土壌、陸域、バイオマス 1.6 植物中の水、水質、雲 2.1 鉱物資源、岩石 3.0~ 表面温度 本事業では、同センサを搭載した人工衛星からの観測(リモートセン シング)によって、地質等を判別するための基礎となるスペクトルデータ のデータベースを作成します。また、利用ニーズに則した情報を地球観 測データから抽出するための処理・解析アルゴリズムを開発します。 リモートセンシングの利用拡大は、宇宙基本法及び宇宙基本計画で 謳われている「開発から利用へ」の趣旨に沿うものであり、ひいては将 来の成長が期待される宇宙産業の発展に寄与するものです。 (※)ASTERセンサ 1999年から運用している資源探査用光学センサ。現在、当初の設計 寿命(5年)を大幅に超える運用を行っている。今後、後継機に切り替える ための調整を実施していく予定。 成果目標 平成18年から平成33年までの16年間の事業であり、同センサから 得られるデータを用いて、資源開発や環境観測等を効率的に行う解 析手法9分野を確立することを目指します。 条件(対象者、対象行為、補助率等) 委託 国 民間団体等 反 射 ス ペ ク ト ル 波長 スペクトル分解能 14バンド 反 射 ス ペ ク ト ル 波長 スペクトル分解能 185バンド ハイパースペクトルセンサは、物質の特徴を示すスペクトルデータを 従来よりも多く(ASTERセンサの13倍)取得することができ ます。それにより解析能力の向上を図っています。 製造産業局 航空機武器宇宙産業課宇宙産業室 03-3501-0973 宇宙産業技術情報基盤整備研究開発事業 (SERVISプロジェクト) 平成27年度予算案額 3.0億円(1.5億円) 事業の内容 事業目的・概要 我が国宇宙産業の国際競争力の強化には、人工衛星やロケッ トの抜本的な低コスト化と、あわせて高機能化、短納期化を実 現することが必要。そのためには、自動車用部品など、我が国が 有する他分野の優れた部品・技術を活用していくことが有効。 事業イメージ 他分野の技術等をベースにした低価格・高性 能な宇宙用コンポーネント・部品の開発 対放射線耐性等の評価 【これまでの成果】 スターセンサ統合型衛星制御装置 ※従来価格の2/3~1/2 こうしたことを踏まえ、本事業においては、我が国が有する他分野 無調整型TTC トランスポンダ の優れた技術等を活用して低価格・高性能な宇宙用コンポーネ ント・部品を開発し、その放射線耐性等を実証試験などにより評 価を行い、人工衛星やロケットの低コスト化を実現する。 ※従来価格の1/2 次世代パドル駆動装置 ※JAXA衛星にて採用 リチウムイオン電池 また、これまで政府機関・宇宙機関・企業・大学等が個別に持っ ※従来価格の1/2 ている他分野部品等の宇宙機器転用に関する情報を集約し、 衛星等の低コスト化を促進する。 【他分野の技術の活用により低価格化が望まれるコンポーネント(例)】 成果目標 平成23年度から平成29年度までの7年間の事業であり、高性 能・低価格な宇宙用コンポーネント・部品の製造技術を確立し、 民生部品・技術を活用した機器の実用化数5件を目指します。 低毒性衛星推進装置 電力増幅器 宇宙環境計測装置 条件(対象者、対象行為、補助率等) 国 委託 アビオニクス装置 民間企業等 関係機関が有する情報の集約 超高分解能合成開口レーダの小型化技術の研究開発 平成27年度予算案額 5.0億円(新規) 事業の内容 我が国の宇宙産業の国際競争力を強化するため、高分解能な Xバンド合成開口レーダを搭載する、小型で低コストな高性能 小型衛星(レーダ衛星)を開発します。 レーダ衛星は、光学衛星では撮像できない夜間・悪天候におい ても撮像が可能となります。 本事業を通じてレーダ衛星を実証することにより、これまでの開発 成果とあわせ、光学衛星、レーダ衛星、地上局をひとつの衛星シ ステムとして国際市場へ参入することが可能になります。 また、宇宙基本計画等においても着実な実施が求められていま す。 成果目標 平成23年度から平成28年度までの6年間の事業であり、高性 能小型レーダ衛星の製造技術の確立し、その後約10年間で 宇宙システム受注数3件以上を目指します。 条件(対象者、対象行為、補助率等) 国 事業イメージ 高性能小型衛星(レーダ衛星)の研究開発 事業目的・概要 補助 (10/10、2/3) 製造産業局 航空機武器宇宙産業課宇宙産業室 03-3501-0937 民間企業等 衛星搭載用としては我が国初のXバンド合成開口レーダセンサ 小型、低コストで世界最先端クラスの空間分解能 先行して開発・実証中の光学衛星と組み合わせることにより、高 頻度の地球観測システムを構築することが可能。 【主な諸元】 レーダ分解能:1m データ伝送速度:800Mbps 寿命:5年 質量:550kg程度 我が国宇宙産業の国際競争力の強化 国際衛星市場への参入(アジア・中東等) ・国際産業協力、ODA案件形成 政府衛星の計画的・効率的な開発・調達 ・科学衛星等への活用 ・先端民生技術・部品の実証機会の提供 新たな衛星システム運用への展開 ・複数機運用による広域観測や高頻度観測 資源エネルギー庁 鉱物資源課 03-3501-9918 海底熱水鉱床採鉱技術開発等調査事業 平成27年度予算案額 13.0億円(13.1億円) 事業の内容 事業イメージ 【採鉱・揚鉱イメージ図】 事業目的・概要 海底熱水鉱床は我が国の周辺海域に存在し、ものづくり産業に 必要不可欠な銅、鉛、亜鉛、金、銀、レアメタル等を含んでいます。 この豊富な資源である海底熱水鉱床等の海洋鉱物資源の商業 化が図られていないのは、深海底で鉱石を掘る(採鉱)、海上に 鉱石を引き上げる(揚鉱)、金属を取り出す(製錬)の技術が 未確立であるためです。このため、海洋鉱物資源の共通課題であ るこれらの技術について、「海洋基本計画」で最優先となっている 海底熱水鉱床において実施し、他への応用についても今後検討 します。 ライザー管 水中ポンプ・ライ ザー管により採掘 した鉱石を引き揚 げる(揚鉱) 採掘試験機により 深海底の鉱石を 採掘する(採鉱) 採掘 試験機 ●デメ リ ッ ト 、 課題 水中ポンプ ・ 鋼管を 同時に2 本吊り 下げる デリ ッ ク が無い ・ 約 500 ㎥ /h で揚がっ てく る 水を リ ア ルタ イ ムで同量処理する 設備 本事業では、海洋鉱物資源の開発に必要な生産技術分野のう ち、採鉱技術や選鉱・製錬技術について、製造・改良・試験等を 行い、各要素技術の確立を目指します。 モ ータ の開発が H29 ま でに間に 合わない可能性が大 【選鉱・製錬パイロットプラント】 成果目標 平成20年度から平成30年度までの事業であり、海底熱水鉱床 の開発に必要な技術のうち、海域でのパイロット試験等を通じて4 つの要素技術(採鉱・揚鉱・選鉱・製錬)の確立を目指します。 条件(対象者、対象行為、補助率等) 国 が必要 ・ 戻水を 動力と し て使う ハイ ド ロ 委託 民間企業等 資源エネルギー庁 中小企業庁 技術・経営革新課 鉱物資源課 03-3501-9918 03-3501-1816 製錬副産物からのレアメタル回収技術開発 平成27年度予算案額 0.8億円(0.8億円) 産業技術環境局 大学連携推進室 03-3501-0075 事業の内容 事業イメージ 事業目的・概要 非鉄製錬副産物循環イメージ レアメタルの供給は、品位の高い鉱山権益を確保する手法もあり ますが、鉱石の製錬工程の副産物として生産する方法があります。 レアメタルのひとつであるアンチモン(元素記号:Sb、自動車や 電気電子機器の内装品に添加する難燃助剤)は、国内需要 の全量を輸入に頼っており、さらに中国依存度が高い鉱種です。 <亜鉛製錬> <鉛製錬> <銅製錬> 亜鉛精鉱 鉛精鉱 銅精鉱 焙焼 浸出・浄液 れるものの、回収技術が未だ確立していないのが現状です。 このため、本事業では、製錬副産物からのレアメタル(アンチモ ン)の回収技術を確立することで、国内産業への資源の安定供 給確保を図ります。 電解 精製 副産物 電解 電解 レアメタル 回収 レアメタル 回収 電気亜鉛 副産物 電気鉛 Ge、In Bi、In、Pt レアメタル 回収 電気銅 Se、Bi、Sb ベースメタル(亜鉛、鉛・銅)製錬プロセスから発生する 副産物の滞留を極小化し、各製錬を相互に有効活用し、 総合的にレアメタル(アンチモン)の回収量を向上します。 成果目標 平成25年度から平成28年度までの4年間の事業であり、本事 業を通じて、アンチモン回収量を現状から30%向上させることを 目指します。 条件(対象者、対象行為、補助率等) 委託 国 溶錬 精製 副産物 【輸入国別割合】アンチモン地金:中国84%、ベトナム13% アンチモンは、国内の非鉄製錬所における製錬副産物に含有さ 溶錬 民間企業等 Sb回収 プロセスの 構築 開発内容:銅製錬からのアンチモン回収技術開発 (砒素との分離、抽出技術等) アンチモン(Sb) Sb回収 Sb(回収増加) 製造産業局 化学物質管理課 03-3501-0080 ナノ材料の安全・安心確保のための国際先導的 安全性評価技術の開発 平成27年度予算案額 3.0億円(3.0億円) 事業の内容 事業目的・概要 ナノ材料は、サイズが小さいゆえに、その有害性が懸念されていま す。しかし、毒性に影響する物性が、大きさ、形、表面処理、 等々のどれなのかが明らかになっていません。また、ナノ材料は同 じ化学組成であっても、物性の違いにより多数の種類があり、 個々の材料に高額な試験を行うことはコスト的に困難です。 事業イメージ ナノ材料(ナノマテリアル) 材料粒子のサイズが小さいこと等による特別な有害性の可能性が 懸念されている。 多種多様なナノ材料 そのため、本事業では、比較的低額な毒性評価試験法を確立 するとともに、同等性判断基準を確立して、ナノ材料毒性試験 の効率化を目指します。 ナノ材料製品毎の安全性評価 成果目標 平成23年度から平成27年度までの5年間の事業であり、本事業 を通じてナノ材料の効率的な毒性試験を行うための基準や手順 書案を2つ以上作成する。 条件(対象者、対象行為、補助率等) 国 委託 安全確認の長期化 ナノ材料のニーズが高まる国際市 場に安全性評価が追いつかず、安 全・安心の阻害のおそれ 公的研究機関、民間団体、 大学等 徹底的な分析の上で、迅速かつ効率的な評価技術の開発
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