ETERNUS TR series 製品カタログ

エターナス
FUJITSU Storage ETERNUS TR series
仮想化環境専用ストレージ
大規模な仮想化環境における安定した高い処理性能と
容易な導入・管理を実現する
FUJITSU Storage ETERNUS TR series
概要
ETERNUS TR seriesは、仮想化環境におけるストレージの課題を解決するために開発された、SSDとHDDのハイブリッドディスクストレージシステムです。仮想化環境において
システム規模が大きくなるにつれてシステム管理者を悩ませるストレージの導入・管理の煩雑さを解消し、高性能で安定したパフォーマンスを提供します。
高負荷にも安定した高い処理性能
煩雑な仮想マシンの管理を
シンプル化
ETERNUS TR series
簡単かつ短時間での導入
省スペース、省電力
データの保護と災害対策
高負荷にも安定した高い処理性能
ETERNUS TR seriesでは、保持するI/Oリソースを仮想マシン毎に自動割当します。負荷状況から割当量を算出し、10分毎に割当量の見直しを行います。割当られたI/Oリソースは、
各仮想マシン専用のリソースとなるため、特定の仮想マシンに突発的なI/Oが発生した場合も、他の仮想マシンは影響を受けることなく安定した高い処理性能を維持します。
突発的なI/Oが発生した仮想マシンの不足分には、使用されていないI/Oリソースより、
自動的に割り当てられます。
これらの自動QoS(Quality of Service)
により、仮想環境全体
の安定したパフォーマンスを実現し、高い処理性能を発揮します。
従来ストレージの課題
ETERNUS TR series
性能リソースをVM単位で自動割当
突発的なI/O要求には性能余力から自動割当
一部のVMで
過大なディスクI/O要求
VM1
他のVMで
性能低下
VM1
VM2
VM3
VM4
Free
性能維持
AP
P APP
OS
OS
VM2
AP
P APP
OS
OS
VM3
AP
P APP
OS
OS
VM4
VM1
AP
P APP
OS
OS
AP
P APP
OS
OS
VM2
AP
P APP
OS
OS
VM3
AP
P APP
OS
OS
VM4
AP
P APP
OS
OS
データストア
LUN / Volume
煩雑な仮想マシンの管理をシンプル化
ETERNUS TR seriesでは、vCenter Severとの連携により、専用のソフトウェアを準備することなく仮想マシン単位で性能と容量を可視化できます。これにより、システム規模が
大きくなるにつれて煩雑化する仮想化環境の管理をシンプル化でき、運用工数を削減できます。
また、仮想マシン単位のレイテンシー情報を一覧表示できるため、性能問題を
抱えている仮想マシンを簡単に特定できます。
さらに、その仮想マシンにおけるホスト、
ネットワーク、
ストレージ、
ディスクの処理時間を過去に遡ってグラフィカルに表示できる
ため、従来は特定が難しかった性能遅延の要因を、容易かつ即時に特定でき、対処可能です。
ストレージ全体の見える化
ボトルネックの見える化
◎性能問題を抱えている仮想マシンを見える化
ストレージの稼働状況
(IOPS/スループット/レイテンシー/フラッシュヒット率)
仮想マシン
レイテンシー
性能問題を抱えている仮想マシン
容量の割当状況
レイテンシー(ms)
◎性能問題を抱える仮想マシンのボトルネックの要因見える化
性能の割当状況
性能・容量の増減情報
ネットワーク
ホスト
ホストで遅延発生
ストレージ
ディスク
時間
簡単かつ短時間での導入
ETERNUS TR seriesは、煩雑な構成設計や性能チューニングなどを必要としません。セットアップもハイパーバイザーや仮想マシンからの接続に必要な設定しかなく10分程度で完了
します。これにより、機器導入後のラッキングとセットアップが40分程度で完了し、すぐに利用可能です。さらに、容量やパフォーマンスが足りなくなった場合は、ETERNUS TR seriesを
増設追加するだけで性能と容量を共に拡張できます。また、運用管理ソフト
「TR Global Center」
(オプション)を使用することで、複数台のETERNUS TR seriesを一元管理できます。
従来ストレージ
ETERNUS TR series
1筐体追加するだけで設計不要
RAID
LUN
ストレージ設計不要
ストレージ階層
容量や性能が不足
Volume
設計・構築に工数がかかる
ETERNUS TR series
ETERNUS TR series
約10分でセットアップ完了
簡単に容量と性能を拡張
省スペース、省電力
ETERNUS TR seriesは、SSDとHDDを組み合わせたディスクストレージシステムです。ETERNUS TR seriesへのデータの書込みは常に高速なSSD上で行われ、書き込まれる
データの重複排除と圧縮を実行。
またアクセス頻度の少ないデータを圧縮後HDDに自動で配置することで、ETERNUS TR seriesへのI/Oのほとんどが高速なSSDで処理できる
よう設計されています。
これにより、高い処理性能を発揮するために必要であった大量のHDDが不要となり、省スペース、省電力を実現します。
従来ストレージ
ETERNUS TR series
業務の拡大に応じて、
必要な性能を発揮できなくなると・・・
AP
P APP
OS
OS
AP
P APP
OS
OS
AP
P APP
OS
OS
仮想化環境
I/Oのほとんど をフラッシュ上で処理
重複排除・圧縮
アクセスの少ないデータは
HDDに自動的に移動
圧縮
SSD
HDD
ETERNUS TR series
HDDを並べ、ラック占有
4Uで80,000IOPSの高性能
データの保護と災害対策
ETERNUS TR seriesは仮想マシン単位で取得可能なスナップショット機能を搭載しています。更新データのみを保持するため高速なデータ保護を実現します。実効スケ
ジュールは、毎日、毎週、
または毎月に設定可能です。
さらに、ディスクに格納するデータは性能の劣化がなく、AES-256bit方式*による強固な暗号化を行う機能(オプション)
をサポートしています。
また、災害対策で効果的なレプリケーション機能(オプション)
をサポートしており仮想マシン単位で遠隔地へのデータ転送が可能です。重複排除と圧縮後
のデータを転送することで最大95%の帯域削減効果を実現します。
*AES(Advanced Encryption Standard)の暗号化方式において最長の256ビットの暗号鍵をする方式。暗号鍵のビット長が長い程セキュリティが堅固。
スナップショット
VM1
AP
P APP
OS
OS
レプリケーション
VM2
AP
P APP
OS
OS
VM3
AP
P APP
OS
OS
VM4
拠点A
AP
P APP
OS
OS
AP
P APP
OS
OS
ETERNUS TR series
効率的な
WAN転送
ETERNUS TR series
更新データのみ保持
VM3
VM3
VM3
拠点B
遠隔地に
統合バックアップ
AP
P APP
OS
OS
AP
P APP
OS
OS
ETERNUS TR series
AP
3日前
重複排除
+圧縮
2日前
P APP
OS
OS
1日前
更新スケジュールは日・週・月毎に設定可能
ETERNUS TR series
拠点C
ETERNUS TR seriesの装置仕様
TR820
コントローラー
実効容量*1
ディスク構成
プロトコル
インターフェース
I/O性能(IOPS)
最大VM数
最大VDISK数
TR850
10.5TB ∼23TB
120GB SSD×14[RAID6(12+2)]
2TB HDD×10[RAID6(7+2)+HS]
*2
*3
ホスト用
管理用
Replication用
30,000
750
2,250
ハイパーバイザー
デスクトップ仮想化
外形寸法[ピッチ数]
NFS
10GbE×2
1GbE×2
1GbE×2
60,000
2,000
6,000
VMware® vSphere 5.0/5.1/5.5
Red Hat Enterprise Virtualization 3.3/3.4
VMware Horizon、Citrix XenDesktop
W483×D724×H178mm[4U]
TR880
45TB ∼100TB*3
800GB SSD×11[RAID6(9+2)]
6TB HDD×13[RAID6(10+2)+HS]
*2
80,000
3,500
10,000
ラックマウント
最大質量
電圧
相数
周波数
電源条件
デュアルコントローラ
(Active/Standby構成)
30TB*2∼66TB*3
480GB SSD×11[RAID6(9+2)]
4TB HDD×13[RAID6(10+2)+HS]
最大消費電力
最大皮相電力
最大発熱量
48.2kg
49.1kg
100∼140V/180∼240V
49.1kg
単相
750W
788VA
2,700kJ/h
50Hz, 60Hz
820W
861VA
2,952kJ/h
5∼40℃(動作時), −40∼70℃(非動作時)
8∼90%(動作時), 5∼95%(非動作時)
N
0.011[A]
温度
湿度
区分名
省エネ法に基づく表示
*4
エネルギー消費効率[達成率]
(2011年基準)
0.023[93%]
*1:1kByte=1,000Byteとして、RAID6にてフォーマットして計算した容量です。
お客様の使用環境によって使用可能容量は異なります。
*2:HDDにおけるデータ圧縮率が0の場合の使用可能容量です。
*3:一般的な企業データを重複排除/圧縮した際に書込める値です。圧縮率は2.2倍を想定しています。
*4:エネルギー消費効率とは、省エネ法で定める測定方法により測定された消費電力を、省エネ法で定める記憶容量で除したものです。本装置のエネルギー消費効率は、容量と回転数が同一のディスクドライブを最大数搭載した場合の値です。
基準達成率の表示語は、Aは100%以上200%未満、AAは200%以上500%未満、AAAは500%以上を示します。
周囲環境条件
950W
1,000VA
3,420kJ/h
0.0076[AA]
●VMwareは、VMware,Inc.の米国およびその他の国における登録商標または商標です。
●Red Hat、RPMおよびRed Hatをベースとした全ての商標とロゴは、Red Hat Inc.の米国およびその他の国における登録商標または商標です。
●記載の会社名、製品名、名称等の固有名詞は各社の商標または登録商標です。 ●その他、本カタログに記載されている名称には必ずしも商標表示をしておりません。
●このカタログに記載されている製品については、改良のために予告なしに仕様、デザイン等を変更する場合がありますのでご了承ください。 ●このカタログには、FSC®森林認証紙、植物油インキ、有害な廃液を出さない水なし印刷方式を採用しています。
保守・運用支援サービス
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インターネット情報ページ
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CE1243-1-2015年1月AP