NJM2902 4 回路入り単電源用オペアンプ ■ 概 要 単一電源で動作する 4 回路入り演算増幅回路で、同相入力電 圧範囲が 0V から始まり、出力電圧も V+-2V まで得られますので低 電圧電源での動作に適しており、TTL、DTL 回路を直接駆動するこ とができます。 ■ 外 形 NJM2902N ■ 特 徴 ●単電源 ●動作電源電圧 (+3V~+32V) ●高出力電圧 (V+-2V) ●スルーレート (0.5V/μs typ.) ●低消費電流 (1mA typ.) ●バイポーラ構造 ●外形 DIP14, DMP14, SSOP14 NJM2902M NJM2902V ■ 端子配列 ピン配置 1 2 14 A D 13 3 12 4 11 5 10 6 B C 7 9 8 1.A OUTPUT 8.C OUTPUT 2.A –INPUT 9.C -INPUT 3.A +INPUT 10.C +INPUT + - 4.V 11.V 5.B +INPUT 12.D +INPUT 6.B –INPUT 13.D -INPUT 7.B OUTPUT 14.D OUTPUT NJM2902N, NJM2902M NJM2902V ■ 等価回路図 (下図の回路が 4 回路はいっています) V- Ver.2014-04-21 -1- NJM2902 ■ 絶対最大定格 ( Ta=25˚C ) 電 差 同 項 源 動 入 相 入 目 電 力 電 力 電 圧 圧 圧 記 号 V + (V + /V - ) V ID V IC 消 費 電 力 PD 動 保 作 存 温 温 度 度 T op r T st g 定 格 32 (ま た は ± 16) 32 -0.3~ +32(注 2) ( N タ イ プ ) 570 ( M,V タ イ プ ) 300 -40~ +85 -50~ +125 単 位 V V V mW ˚C ˚C (注 1)出力―接地間の出力短絡は、電源電圧 15V 以下の場合に限って連続を保証します。 (注 2)電源電圧が 32V[±16 ] 以下の場合は、電源電圧と等しくなります。 ■ 電気的特性 ( V+=5V,Ta=25˚C ) 項 目 入 力 オ フ セ ッ ト 電 圧 入 力 オ フ セ ッ ト 電 流 入 力 バ イ ア ス 電 流 電 圧 利 得 最 大 出 力 電 圧 振 幅 同 相 入 力 電 圧 範 囲 同 相 信 号 除 去 比 電 源 電 圧 除 去 比 出 力 流 出 電 流 出 力 流 入 電 流 チャンネルセパレーション 消 費 電 流 ス ル ー レ ー ト 利 得 帯 域 幅 積 -2- 記 号 V IO I IO IB AV V OP P V IC M CMR SVR I SO U RC E I SI N K CS I CC SR GB 条 件 R S =0Ω I IN + -I I N <I I N + ま た は I I N - > R L ≥2kΩ R L =2kΩ V IN + =1V,V IN - =0V V IN + =0V,V IN - =1V f=1k~ 20kHz 入 力 換 算 R L =∞ V + /V - =±15V V + /V - =±15V 最 小 3.5 0~ 3.5 20 8 - 標 準 2 5 20 100 85 100 40 20 120 1 0.5 0.5 最 大 10 50 500 2 - 単 位 mV nA nA V/mV V V dB dB mA mA dB mA V/μs MHz Ver.2014-04-21 NJM2902 ■ 特性例 (V+/V-=±15V, RL=, 40dBAmp, Ta=25ºC) + (V =5V, Ta=25ºC) 4 40 3.5 電圧利得 3 電圧利得 Av (dB) 最大出力電圧 Vopp (V) 40 30 20 10 0 0 -10 -20 -30 -40 -50 -60 -70 -80 -90 -100 -110 -120 -130 -140 -150 -160 -170 -180 2.5 2 1.5 1 30 位相遅れ 20 10 0.5 0 0 10 100 1k 負荷抵抗 RL (Ω) 10k 1k 1M 消費電流 対 電源電圧特性例 電圧利得 対 電源電圧特性例 (Ta=25ºC) (Ta=25ºC) 1.8 110 1.6 RL=20kΩ 1.4 100 電源利得 Av (dB) 消費電流 Icc (mA) 10k 100k 周波数 f (Hz) 位相遅れ φ (deg) 電圧利得,位相遅れ 対 周波数特性例 最大出力電圧 対 負荷抵抗特性例 1.2 1 0.8 0.6 90 RL=2kΩ 80 70 0.4 60 0.2 0 0 0 5 10 15 20 25 30 35 40 + 0 10 20 30 + 電源電圧 V (V) 電源電圧 V (V) 最大出力電圧 対 電源電圧特性例 (RL=2kΩ, Ta=25ºC) 30 最大出力電圧 Vopp (V) 25 20 15 10 5 0 0 5 10 15 20 25 30 35 + 電源電圧 V (V) Ver.2014-04-21 -3- NJM2902 ■ 特性例 入力バイアス電流温度特性例 入力オフセット電圧温度 特性例 + (V =5V) + (V =5V) 4 40 35 入力バイアス電流 IB (nA) 入力オフセット電圧 VIO (mV) 3 2 1 0 -1 -2 -3 30 25 20 15 10 5 -4 0 -50 -25 0 25 50 75 周囲温度 Ta (ºC) 100 125 -50 -25 消費電流温度特性例 0 100 125 100 125 最大出力電圧温度特性例 + (V =5V) 1.8 2 1.6 1.5 1.4 1 最大出力電圧(V) 消費電流 Icc (mA) 25 50 75 周囲温度 Ta (ºC) 1.2 1 0.8 0.6 +VOM 0.5 0 -0.5 -1 0.4 -1.5 0.2 -2 0 (V+/V-=±2.5V, RL=2kΩ) -VOM -2.5 -50 -25 0 25 50 75 周囲温度 Ta(ºC) 100 125 100 125 -50 -25 0 25 50 75 周囲温度 Ta (ºC) 出力流入電流温度 特性例 + (V =5V) 40 出力流入電流 Isink (mA) 35 30 25 20 15 10 5 0 -50 -4- -25 0 25 50 75 周囲温度 Ta (ºC) Ver.2014-04-21 NJM2902 ■ 特性例 ソース電流特性例 シンク電流特性例 + (V =15V, Ta=25ºC) (Ta=25ºC) 8 出力電圧 Vo (V) + 電源電圧・出力電圧間電位差 V -Vo(V) 10 1 5V 30V + V 15V 0.1 ISINK + 1/2V Vo 0.01 0.01 0.1 1 10 シンク電流 Isink (mA) 7 + V 6 + V -Vo + 1/2V 5 Isource 4 3 2 1 0 0.0001 0.001 100 矩形波応答特性例 0.01 0.1 1 ソース電流 Isource (mA) 100 最大出力電圧周波数 特性例 + (V =15V, RL=2kΩ) 4 10 + (V =15V, Ta=25ºC) 15 INPUT 最大出力電圧 VOM (V) 電圧(V) 3 OUTPUT 2 1 10 15V 5 100k 1k Vo Vin 2k 7V 0 0 Ver.2014-04-21 10 20 時間 t (µs) 30 40 0 100 1k THD 3% 10k 100k 周波数 f (Hz) 1M -5- NJM2902 ■ 使用上の注意 クロスオーバー歪の改善 出力段簡易等価回路 V- NJM2902 は、デザイン上、静止状態(無入力、無出力)にお いて、Qu は定電流(破線)でバイアスされていますが、QL は OFF しています。 両電源モードで使用しますと、QL が ON する瞬間クロスオ ーバー歪が発生します。オーディオ信号などの増幅器に使用 した場合、歪のみならず、見かけ上周波数帯域が著しく狭く なる場合があります。 NJM2902 を両電源モードで使用する場合は、負荷電流(帰 還電流分も含む)より大きな電流を常時 Qu に流す様、 出力と V− 端子間にプルダウン抵抗 RP を接続してください。. <注意事項> このデータブックの掲載内容の正確さには 万全を期しておりますが、掲載内容について 何らかの法的な保証を行うものではありませ ん。とくに応用回路については、製品の代表 的な応用例を説明するためのものです。また、 工業所有権その他の権利の実施権の許諾を伴 うものではなく、第三者の権利を侵害しない ことを保証するものでもありません。 -6- Ver.2014-04-21
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