No.18,19サブドレンピットの放射性物質濃度上昇への対策

No.18,19サブドレンピットの放射性物質濃度上昇への対策
(単位:ベクレル/㍑)
○10月22日、No.18,19サブドレンピットからのくみ上げ水に高濃度の放射性物質が確認されました。
全ベータ
No.18
94,000
330,000
390,000
No.19
100,000
360,000
390,000
○No.18,19ピットは未復旧のNo.15,16,17と接続しており、当該ピットから汚染源を引き込んだものと推定しています。
○No.18,19ピットは,高濃度の放射性物質が検出された後,減少傾向です。(No.19はくみ上げ前と同じレベル)
※隣接するNo.20,N8ピットの放射性物質濃度に有意な変動は見られません。
放射能濃度(ベクレル/㍑)
セシウム137
東
京
電
力
株
式
会
社
セシウム-137放射性物質濃度推移
Cs-137放射能濃度推移
1,000,000
1.E+06
(単位:ベクレル/㍑)
セシウム134
平 成 2 6 年 1 1 月 1 9 日
資料②
No.18
100,000
1.E+05
No.19
No.20
N8
10,000
1.E+04
1,000
1.E+03
100
1.E+02
1.E+0110
1.E+00 0
H26 23 24 25 26 27 28 29 30
/10/22
11/6
11/13
10月 10月 10月 10月 10月 10月 10月 10月 10月 10月 10月 10月 10月 10月 10月 10月 11月 11月 11月 11月 11月 11月 11月 11月 11月 11月 11月 11月 11月 11月 11月
H25/11
16日 17日 18日 19日 20日 21日 22日 23日 24日 25日 26日 27日 28日 29日 30日 31日 1日 2日 3日 4日 5日 6日 7日 8日 9日 10日 11日 12日 13日 14日 15日
(1)サブドレンピットの配置(No.18,19周辺)
・既設サブドレンを復旧したNo.18,19ピットは、未復旧のNo.15,16,17ピットと地下深さ約10mの位置にて横引き管で連結されています。
・No.16ピットの水質を確認したところ、極めて高い放射性物質濃度であることが分かりました。
・No.18,19ピットは未復旧のNo.16またはNo.15ピットから汚染源を引き込んだものと推定しています。
・また、No.17ピットの放射性物質濃度は、No.16に比べて低いことを確認しています。
号
未復旧
No.15
2号機
原子炉建屋
廃棄物地下
貯蔵設備
建屋
N7
セシウム134
21
セシウム137
全ベータ
トリチウム
18
20
:復旧済みサブドレンピット(既設)
19
:新設サブドレンピット
850,000
2,900,000
3,200,000
84,000
No.17(11/13採取)
2,400
8,500
12,000
1,300
No.18(11/13採取)
4,700
16,000
20,000
1,600
No.19(11/13採取)
110
340
360
470
:未復旧サブドレンピット
横引き管(φ150有孔ステンレス管)
N8
(3)同様の構造であるピットへの対策
【STEP1】No.17の閉塞
【STEP2】ピット内の水のくみ上げ
・比較的放射性物質濃度の低いNo.17を利用して、未
復旧ピット(No.15,16)と復旧ピット
(No.18,19)を分断します。
(11/21 閉塞完了予定。以降、効果の確認)
・No.17ピット内の水をくみ上げます。
・No.16から地下水をくみ上げ,No.15,16の水質改善を
図ります。
・水質改善状況を踏まえ、以降の対策を検討して参ります。
放射性物質濃度の
高いピット
未復旧
No.16
高線量エリアのため、採水不可
No.16(10/29採取)
(2)No.18,19放射性物質濃度上昇への対策
未復旧
No.15
(単位:ベクレル/リットル)
No.15
:横引き管
1,2号排気筒
No.19
サブドレン
ピット
17
16
No.18
22
14
15
未復旧
No.17
23
1号機
廃棄物処理 2号機
建屋 廃棄物処理
建屋
B
未復旧
No.16
分断
No.18
No.19
閉塞材
投入
54
41
53
40
52
3号機
3号R/B
原子炉建屋
放射性物質濃度の
比較的低いピット
未復旧
No.17
・復旧した既設ピットのうち、No.18,19と同様に
未復旧のピットと横引き管で接続しているもの
は、No.40とNo.51,52があります。
くみ上げ
No.16
No.17
No.18
No.19
廃棄物
地下貯蔵
FSTR
設備建屋
39
47
49
48
N10
N12
地下水
:新設サブドレン
ピット
50
38
特に高線量
No.15
:復旧済みサブドレ
ンピット(既設)
4号機
4号R/B
原子炉建屋
くみ上げ
N13
N14
51
:未復旧サブドレ
ンピット
:横引き管
・これらのピットはくみ上げ試験において、
No.18,19のような放射性物質濃度の上昇は確認
されておりません。
※水質の傾向を確認し,必要に応じて対策を講
じて参ります。
サブドレン及び地下水ドレンの運用方針の基本的な考え方(案)
資料③-1
1.基本的な考え方
(1)排水する水は地下水バイパスの運用目標を遵守
核種
セシウム134
セシウム137
全ベータ
トリチウム
ベクレル/リットル
1
1
5(1)※
1,500
※おおむね10日に1回程度のモニタリングで1ベクレル/リットル未満を確認
(2)サブドレン、地下水ドレンの効果を最大限発揮する。
(3)サブドレン、地下水ドレン以外の水は混合しない(希釈は行わない)
2.それぞれの核種での対応
(1)セシウム及び全ベータ(ストロンチウム90等)
一時貯水タンクにおいて地下水バイパスの運用目標以上の場合は、再度、浄化設備で浄化し、
運用目標未満になるまで繰り返す。運用目標未満になるまでは海洋へは排水しない。
また、中継タンク及び集水タンクでもセシウム134及び137、全ベータの分析を適切な頻度で実施し、
再浄化を行う事態を未然に防ぐ。
(2)トリチウム
一時貯水タンクにおいて地下水バイパスの運用目標以上の場合は、海洋へは排水せず、構内のタン
クへ移送。
また、集水タンク毎に監視分析を実施するとともに、運用目標以上の場合は浄化設備に移送せず、
構内タンク等へ移送し貯留するなど、未然に一時貯水タンクでの超過を防ぐ。
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1
サブドレン・地下水ドレンの水質管理方法(1/2)
運用目標を満たしていることを確認して排水
セシウム、全ベー
タが運用目標以上
の場合、再浄化
トリチウムが運用
目標以上の場合、
発電所構内のタン
ク等へ移送
【水質分析】
排水の都度※1
※1 セシウム134、同137,全ベータ、トリチウムが運用目
標未満であること、その他ガンマ核種が検出されて
いないことを確認。
一時貯水タンク
トリチウムが運用
目標以上の場合、
発電所構内のタン
ク等へ移送
【地下水の浄化】
集水タンク
中継タンク
サブドレン
(計41箇所)
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中継タンク
地下水ドレン
(計5箇所)
【水質分析】
浄化設備への移送前※2、
週1回程度※3
【水質分析】
週1回程度※4
【水質分析】
主要な井戸を
月1回程度※5
※2 トリチウムは浄化設備で浄化できないため、またセ
シウム134、同137は浄化設備での浄化機能の把握
及び水質が急激に悪化する可能性に鑑みた傾向把
握のため、浄化設備に移送する前、タンク毎に実施。
※3 全ベータは浄化設備での浄化機能の把握および水
質の傾向把握のため、週1回程度実施。
※4 トリチウムは集水タンクで確実に運用目標未満とな
るよう、測定した濃度と移送量を踏まえ、集水タンク
におけるトリチウム濃度の評価を実施。セシウム134,
同137,全ベータは、傾向把握のため実施。
※5 対象数が多いことや作業員の被ばく管理の観点か
ら井戸毎の管理は実施しないが、確実に運用目標を
満たすための傾向監視を目的に、主要な井戸の水
質分析を1回/月程度実施。
2
サブドレン・地下水ドレンの水質管理方法(2/2)
集水タンク
中継タンク
地下水ドレンピット(井戸)
サブドレンピット(井戸)
・・・
OK → 評価した上で移送再開
運転継続
・・
(トリチウム)
集水タンクで運用目標以上と
なった場合は、中継タンクか
ら集水タンクへの移送を一旦
停止し、中継タンクの水質を
遅滞なく確認
NG
各井戸の水質を
遅滞なく確認
・・・
OK OK OK
NG井戸以外で評価
した上で移送再開
NG 運転停止
→水質改善後、
評価した上で
運転再開
運転継続
タンク毎
・・・
OK → 移送継続
運転継続
・・
(セシウム・全ベータ)
集水タンクで、一時貯水タ
ンクの再浄化が必要となる
可能性がある濃度となった
場合は、慎重に運転を継続
しつつ、中継タンクの水質
を遅滞なく確認
NG
各井戸の水質を
遅滞なく確認
・・・
OK OK OK
NG井戸以外で
移送再開
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運転継続
NG 運転停止
→水質改善後、
運転再開
3