精密測定の技 vol. 高速に測定ブルーレーザが果たす役割超高速インラインプロファイル測定器 LJ-V Series 3 精密測定の “技”vol.3 ブルーレーザを採用した理由ブルーレーザがもたらす様々なメリットレーザ変位計と言うと、光源は「赤色」が主流ですが、最近は、かねてより多くの可能性を秘めていると言われた「ブルーレーザ」も品質が安定したことで、光源として使用されつつあります。ブルーレーザの波長は４０５ｎｍ。波長６５０ｎｍの赤色レーザと比べ、約１．５倍短いです。この違いが生む、「ブルーレーザ」変位計ならではの役に立つシチュエーションを原理とともに説明します。原理集点距離レンズの回折限界は、スポット径をφとすると、 φ＝λ・Ｌ／π・ｒレンズ径スポット径 λ：レーザ波長Ｌ：焦点距離ｒ：レンズ半径このとき、焦点距離とレンズ径が一定であれば、スポット径φの大きさは、レーザ波長λに比例することが分かります。したがって、短波長であるブルーレーザは、赤色レーザよりも１．５倍スポットを絞れるため、その分だけ受光密度も高くできます。測定のスピードが足りない場合レーザ変位計において、短い露光時間で受光量を確保するには、受光密度を上げる必要があります。同タイプの２次元レーザ変位計での比較 CASE1 光源赤色レーザブルーレーザ型式 LJ-G200 LJ-V7200 スポット幅 1 18 0 u m 85um スポット幅 2 380um 310 u m 48mm 200mm 48mm 106mm 90mm 1 74mm 2 受光量赤色レーザ 85um 2 310 um 310 um ブルーレーザレーザのスポット径同じ露光時間での受光波形はスポット幅が細い方が受光ピークが高くなるので、より短い露光時間で安定した測定が可能になります。ブルーレーザなら、高速サンプリングでも安定した測定が可能樹脂面の測定が安定しない場合赤色レーザ変位計で樹脂面を測定すると、材質によっては内部に沈み込んだ光が返ってくることによって、受光波形が太くなり、測定値が不安定になることがありました。波長の短いブルーレーザは、ワーク内部に沈み込んだ光が返ってくる割合が少なく、表面反射光が強くなります。したがって、受光波形は乱れにくく、樹脂面も安定した測定が可能です。ブルーレーザなら、表面反射が強いので正確な測定が可能外乱光の影響で測定できない場合赤色レーザ変位計では、650nm付近だけを通すバンドパスフィルタが受光部前面に付いていますが、赤熱鋼板などの輻射光は、赤∼赤外の波長成分がほとんどであるため、バンドパスフィルタを通り抜けて外乱光の影響を大きく受けてしまいます。ブルーレーザ変位計の場合、バンドパスフィルタは４０５ｎｍ付近だけを通すことになるため、赤∼赤外の波長成分はカットで 4 05nm付近だけを通すバンドパスフィルタ高温ワークから放射される光（赤色成分が多く含まれている）き、影響を受けずに測定できるようになります。ブルーレーザなら、赤熱鋼板の幅射光の影響を受けないブルーレーザを搭載した L J -Vシリーズなら ANSWER 高速測定ニーズや、これまで難しかった御案件にも余裕を持ってお応えいたします！ ● レーザ波長が短いため、スポット径を小さく、受光密度を高めることができました。 ● 赤く光った対象物の測定が可能になりました。具体的なアプリケーションをご覧になりたい方は裏面へ超高速インラインプロファイル測定器 LJ-V7000 Series アプリケーション高速測定位置・角度測定線材あばた打痕検知幅測定センサの組み付け調整熱延後鋼板の幅測定ブルーレーザが大きくぼやけて見えるのはなぜ？青緑赤小スポットに絞れるはずのブルーレーザが大きくぼやけて見えるのは・・・人間の目は、右図のように緑と赤の焦点距離の中間付近に網膜があるため、緑色 ∼ 赤色の光はピントが合って見えますが、青色の光は焦点距離が網膜から遠いのでぼやけて見えます。つまり肉眼で小スポットに絞れていることを確認することは難しいです。網膜ピントの合う範囲商品または実績例の詳細内容に関して商品または実績例についてのご質問はホームページ、TELまたは下記フォーム記載の上、FAXにてお問い合わせください。フリーダイヤル 0120 -122-132 一部の I P 電話からはご利用いただけません。 FAX 06 - 6379 -1130 0 - 06 - 6379 - 1130 会社名フリガナ所属・役職所在地お名前〒 TEL ( ) 業種 FAX ( ) 製造品目 E-mail ■ ご要望に印をご記入ください。 □ 詳細説明（アプリケーション名：） □ 実機テスト □ 見積り希望 □ 無料テスト機貸出し希望 □ カタログ希望 ■ 測定項目をご記入ください。本社・研究所／精密測定事業部〒533-8555 大阪市東淀川区東中島1- 3 -14 Tel 06 - 6379 - 1131 Fax 06 - 6379 - 1130 www.keyence.co.jp 記載内容は、発売時点での当社調べであり、予告なく変更する場合があります。 C 2014 KEYENCE CORPORATION. All rights reserved. Copyright ⃝ この商品に関するお問い合わせはフリーダイヤル 0120 -122-132 一部のIP電話からはご利用いただけません。精密/変位7-1084 1094-1 122-034