ÿþM i c r o s o f t P o w e r P o i n t

通算 第 7 回
2014.11.14
協会けんぽ 茨城支部
平成26年度第2回 健康づくり推進協議会
平成26年度第2回 健康づくり推進協議会 次第
平成26年11月14日(金)15:00∼
ホテルレイクビュー水戸
1.開会
2.支部長挨拶
3.議事
(1)26年度事業の経過報告
1 26
(2)27年度事業計画の骨子案
(3)データヘルス関係
(4)茨城県医師会との協定締結について
4.連絡事項
5.閉会
1
(1)平成26年度 事業経過報告
2
被保険者 生活習慣病予防健診の状況
◆対前年比110%程度で伸びており、順調に推移している。
4月
5月
6月
7月
8月
9月
内 容 / 項 目
月実績 累計 月実績 累計 月実績 累計 月実績 累計 月実績 累計 月実績 累計
月実施者数
生活習慣病予防健診
実施者数
(35∼74歳)
生活習慣病予防健診
実施者数
その内(40∼74歳)分
【支部目標 55%】
【119,180人】
前年度対比
6,481
6,481 11,421 17,902 13,641 31,543 14,305 45,848
7,694 53,542
8,938 62,480
128.6% 128.6% 111.4% 117.0% 108.3% 113.1% 108.1% 111.5%
78.5% 105.1%
74.1%
99.2%
H25実績
5,041
5,041 10,255 15,296 12,596 27,892 13,230 41,122
9,804 50,926 12,057 62,983
月実施者数
5,186
5,186
9,471 14,657 11,252 25,909 12,060 37,969
6,480 44,449
7,482 51,931
130.5% 130.5% 111.7% 117.7% 108.9% 113.7% 109.1% 112.2%
79.6% 105.9%
74.7%
前年度対比
H25実績
3,973
3,973
8,480 12,453 10,337 22,790 11,053 33,843
8,144 41,987 10,019 52,006
過年度の受診率推移
【受診率向上に向けた主な取り組み】
● 健診機関による受診勧奨(主に電話)
● 健診案内送付後に職員による電話勧奨
● 新規適用事業所(100社/月)への健診案内の発送
● 制度を理解しやすくするため、茨城県・茨城労働局
と連携したマンガパンフレットの作成と配布。
● 積極的な新規開拓により、平成26年度は5機関と新
規契約を締結し、58機関とした。
3
99.9%
23年度
24年度
25年度
茨城
40.9%
44.3%
47.0%
全国
42.7%
44.3%
45.7%
被保険者 事業者健診の状況
◆今年度新たに同意書を200件超入手した。結果取り込み数も対前年を上回る見込み。
4月
内 容 / 項 目
6月
7月
8月
9月
月実績 累計 月実績 累計 月実績 累計 月実績 累計 月実績 累計 月実績 累計
月実施者数
事業者健診結果取り込み
【支部目標 5%】
【10,834人】
5月
0
104
104
0
104
0
104
0
前年度対比
H25実績
0
0
0
0
0
0
0
0
80
104
710
814
130.0%
46.0%
50.2%
80
1,543
1,623
【受診率向上に向けた主な取り組み】
●平成25年6月に茨城労働局労働基準部健康安全課、茨城県保健福祉部保健予防課と
合意し作成した「事業者健診結果提供と特定保健指導の利用促進を図る3者連名文書」
を活用し、今年度も事業所に対し同意書の提出を呼び掛けている。
●今年度から、健診機関が事業所にアプローチし、協会に代わって同意書を入手する仕組み
も導入した(2機関)。健診の閑散期となるこれから同意書の入手がさらに進むと想定される。
●一部の健診機関では、事業者健診結果を会社に送付する際に、協会の用意した封筒(中
身は依頼文書とデータ提供同意書等)を無料で封入してくれており、同意書提出の増加に繋
がっている。
4
被保険者 特定保健指導の状況
◆対前年比で評価者数118%、保健師活動日数113%と順調に推移している。
4月
5月
6月
7月
内 容 / 項 目
月実績
月実施者数
特定保健指導評価者数
対前年比
H25実績
月実施者数
保健師活動日数
対前年比
H25実績
累計
月実績
累計
月実績
累計
月実績
累計
351
351
384
735
513
1,248
464
1,712
89%
89%
110%
99%
136%
111%
141%
118%
394
348
376
328
262.5
262.5
261.5
524.0
277.0
801.0
285.5
1,086.5
109%
109%
111%
109%
118%
112%
118%
113%
242
236
236
242
【稼働率向上に向けた主な取り組み】
●はらすまダイエットの推進による中断率の減少及び省力化の推進
●保健指導の外部委託推進により、健診日に初回面談を行うことで初回面談率を向上させて
いる。
5
被扶養者 特定健診の状況
◆特定健診は対前年比112.6%で順調に推移している。
特定健診は、10月から翌年2月の受診漏れ者健診により、さらなる上積みが見込める。
4月
内 容 / 項 目
6月
7月
8月
9月
月実績 累計 月実績 累計 月実績 累計 月実績 累計 月実績 累計 月実績 累計
受診率(進度率)
被扶養者
特定健診実施者数
【支部目標 25%】
【17,290人】
5月
月実施者数
前年度対比
H25実績
0.5%
348
1.1%
348
443
2.5%
791
115.6% 115.6% 117.8% 116.8%
301
301
376
677
928
5.4%
1,719
2,020
8.4%
3,723
2,067
10.5%
5,790
1,445
7,235
94.7% 103.7% 115.2% 109.1% 117.6% 112.0% 114.7% 112.6%
980
1,657
1,754
3,411
1,757
5,168
1,260
6,428
【受診率向上に向けた主な取り組み】
●受診券発送時に集団健診日程表の同封 (継続事業)
昨年度と同様、県内全44市町村と集団健診実施機関との連携・協力により、計44パターンの
集団健診日程表を作成し、受診券に同封している。
●受診漏れ者健診の実施(継続事業)
●新規加入被扶養者への受診券の直送(26年度新規)
●茨城県とマンガパンフレットの共作(26年度新規)
●茨城放送(ラジオ)で4月の1ヶ月間CM放送を行った。
6
被扶養者の特定保健指導の状況
◆特定保健指導は、対前年比160%で推移している。
4月
内 容 / 項 目
被扶養者
特定保健指導実施者数
月実績
5月
累計
月実績
利用率(進度率)
0.3%
月実施者数
5
5
前年度対比
83.3%
83.3%
6
6
H25実績
6月
累計
月実績
0.5%
3
累計
月実績
0.7%
8
0
7月
6
8月
累計
月実績
1.5%
3
11
42.9%
84.6%
7
13
13
0
累計
1.5%
24
11
24
184.6%
550.0%
160.0%
13
2
15
【利用率向上に向けた主な取り組み】
●毎月タイムリーに利用券を送付し、健診受診から日数があかないようにしている。
【補足】
被扶養者の特定保健指導は、協会けんぽから送付される利用券を提示することにより、無料で利用できる。
(県内には22の契約健診機関がある)
しかし、健診機関に地域的な偏りがあること、特定保健指導利用への動機づけが弱いことから利用は低調で
ある。(全国的な傾向)
7
健康づくり事業 他団体との連携−①
◆県保健予防課主催のイベントに参加し、健診意識の向上をPRした。
・県保健予防課主催の「健康づくりキャンペー
ン」に「保険者協議会」として3名で参加した。
【日時】
平成26年9月27日(土)9∼17時
【場所】
イオンモールつくば
【内容】
・血管年齢診断
【所感】
・当日は一度も行列が途切れないなど大盛況
であり、成功裏に終了した。
8
健康づくり事業 他団体との連携−②
◆保険者協議会との連携で、広報活動を展開した。
当支部の提案により、保険者協議会で「ハッ
スル黄門」を活用したポスターを作成した。
・国保保険者(市町村)に440枚配布。
・健保組合より金融機関に約180枚配布。
・共済組合より各学校に約1,500枚配布。
・茨城県(厚生総務課)に150枚配布。
・協会けんぽより茨城交通、関東鉄道に
依頼し、バス650台の車内に掲示。
【放送番組】
NHK「とれたてワイドいばらき」
【放送日時】
平成26年8月4日(月) 午前11時半∼正午
番組内で、茨城県厚生総務課から特定健診
を説明し、当支部からは特定保健指導につい
て成功事例を交えて説明した。
9
健康づくり事業 他団体との連携−③
◆茨城県立プラザ主催のウオーキング教室に後援として参加した。
・県立健康プラザ主催のウオーキング教室に
3名で参加した。
(共催:那珂市、後援:協会けんぽ)
【日時】
平成26年10月15日(水)13:30∼16:00
【場所】
那珂市総合公園
【講師】
筑波大学大学院 田中 喜代次 教授
【内容】
・歩き方指導
・ウオーキング実践 など
【所感】
150名の参加がありました。当日は地元新聞
社等の取材もあるなど盛況でした。
10
健康づくり事業 他団体との連携−④
◆茨城県との連携で、禁煙とウオーキング事業を展開している。
茨城県が認証し、茨城県と
協会けんぽの連名ステッカーを交付します。
・25年度に引き続き、県保健予防課、各保健
所との連携で認証ステッカー事業推進中。
平成26年度は133事業所を認証している。
220mm
200mm
・25年度に引き続き、茨城県立健康プラザと
ウオーキング事業を展開している。
平成26年度は49名のエントリーがある。
11
(2)平成27年度 保健事業計画骨子(案)
12
生活習慣病予防健診
受診率向上に向けた主な取り組み
(1)受診勧奨業務の実施 (継続) 【支部独自】
①健診機関による受診勧奨
②職員による事業所訪問・電話勧奨
③新規適用事業所への健診案内の送付
(2)新規委託先健診機関の積極的な拡大 (継続)
委託契約先の無い(少ない)地域を無くし、利用しやすい環境を整備するため、
直接訪問し説明するなどして、現在複数の健診機関に接触中である。
(3)契約健診機関の実地調査(継続)
契約等により5年に一度は実地調査を行うよう定められている。
26年度は20機関に実施した。
(4)集団健診の実施(新規)【支部独自】
利用しやすい環境を整備するため、検診車を保有する
契約健診機関と連携し、集団健診会場を設置する。
13
事業者健診
受診率向上に向けた主な取り組み
(1)茨城県・茨城労働局との連携による3者連名通知 (継続)
平成25年6月に茨城県・茨城労働局と合意した連携を元に、3者連名での定期健診結果
データ提供依頼文書を使用して、事業所からの同意を取り付けていく。
(2)健診機関によるデータ提供同意書の取得勧奨(継続)
従来、当支部が事業所にアプローチし、同意書の提供を依頼していた。
今年度から、健診機関が事業所にアプローチし、協会に代わって同意書を入手する仕組み
も導入した。
これにより、さらに同意書の入手が進むと思われる。
14
特定健診
受診率向上に向けた主な取り組み
(1)受診券発送時に集団健診日程表の同封 (継続) 【支部独自】
25.26年度と同様、県内全44市町村と集団健診実施機関との連携・協力により、計44パ
ターンの集団健診日程表を作成し、受診券に同封する。
がん検診の機会を加入者の方に周知することが可能となっており、市町村からも「がん検診
の周知に役立つ」と好評を得ている。
(2)受診漏れ者健診の実施(継続) 【支部独自】
25.26年度と同様、受診率向上に大きく貢献したことから、来年度も実施を予定している。
(3)新規加入被扶養者への受診券の直送(継続) 【支部独自】
4月に直送している受診券は、1月時点の加入者のみ。それ以降に加入した被扶養者へは、
申出が無い限り受診券が発行されない点を改善している。
26年度から実施しているが、27年1月の当協会システムの刷新により、余り手間がかからず
に実施できるようになる。
15
特定保健指導
利用率向上に向けた主な取り組み
(1)マンパワーの確保(継続)
保健指導者(保健師・管理栄養士)の採用を積極的に行い、人員確保に努める。
(2)IT利用(はらすまダイエットの継続)
平成24年7月から実施し、実施率向上・保健指導の効率化に大きく貢献したことから、来
年度も実施を予定している。
(3)特定保健指導外部委託の促進(継続)
26年度は、保健指導実績のある4機関と契約した。27年度も同規模を想定している。
(4)減量成功体験パンフレットの作成(継続) 【支部独自】
保健指導成功者の声をインタビュー形式でまとめたパンフレットを、ホームページ上で公
開・保健指導案内時に配布している。
(5)当協会システム刷新による保健指導者業務の効率化(新規)
27年1月の当協会システム刷新により、保健指導者の使用端末がipadになる。これによ
り、入力、集計業務等が効率化されるため、それで得た時間を初回面談や継続支援等の実
働に振り分けることが可能となる。
16
(3)データヘルス計画について
17
データヘルス計画策定の目的について
18
データヘルス計画の基本的実施事項
19
データヘルス計画の策定スケジュール
26年7月∼9月
26年10月∼12月
・データヘルス計画に
沿って27年度事業計
画を作成
・データヘルスの
モデル計画を策定
・データヘルス計画に
ついて、健康づくり推
進協議会、支部評議
会等で説明
27年1月∼3月
・データヘルス計画
の作成
27年度
28年度
29年度
・データヘルス計画に基づく保
健事業の実施
(第1期は29年度まで)
・本部に計画書を提
・毎年、事業評価及び計画の
出
見直し
計画の策定
計画の実行
20
茨城支部におけるデータヘルス計画の概要(案)
データ分析
【着目した健康課題】
・加入者1人あたり医療費は低い(沖縄、長野に次いで全国で3番目に低い)
・健診受診者のうち喫煙者の割合を含む生活習慣病リスク保有割合が全て全国平均を上
回っている。
・メタボリックリスク保有割合は平成24年度15.7%と全国ワースト4位。また、経年でも悪化し
ている。
・運輸業で働く加入者のリスク保有割合は全て他の業種を上回っており、メタボリックリスク
保有割合は20%を超えている。
・茨城県民全体では平均寿命、有訴者率、受療率全て全国下位。
・年齢調整死亡率(糖尿病)は男性2位、女性4位である。
メタボリックリスクは腹囲の他に2項目以上のリスクがある場合に該当し、複合的なリスクを
持つため、早期改善が必要。特に運輸業は他の業種に比べてリスク保有割合が高く、これ
を放置すると運転作業中の発作事故など甚大な被害に繋がる恐れがある。
21
茨城支部におけるデータヘルス計画の概要(案)
成果目標(期待される成果)
◆茨城支部被保険者のメタボリックリスク保有割合を減らす
※平成25年度に健診を受診した40歳∼64歳の被保険者を追跡調査。平成29年度の健診結果と比較してメタボリックリスク
保有割合を2%以上減少させる。
(何がどう変われば
上位目標に近づくか)
手段目標
業種団体に支部の幹部職員や保健師等が
出向き、業種別リスク保有割合の情報提
供を行うことで、運輸業・郵便業のリスク
保有割合が他の業種より高いという特性
を理解してもらい、健診受診や保健指導
の利用向上へ繋げる。
業種団体発行の広報誌に、協会けんぽで
作成した記事の掲載やチラシ同封を行う
ことで、運輸業・郵便業のリスク保有割合
が他の業種より高いという特性を理解し
て行動してもらう。
健康保険委員研修会等で、県保健所や県
医師会のドクター等による健康管理に関
する講演を行う。
未治療者に対する受診勧奨業務を継続
して実施するとともに、二次勧奨文書を
送付する際に医療機関への受診を強く促
すチラシを同封する。︵県医師会との協
定に基づき連携して作成する︶
茨城県立健康プラザと連携したウォーキ
ング事業を推進する。
業種団体の会合などで、健康に対する投
資をアピールする。︵
健診受診や特定保
健指導への理解を深める︶
中小企業団体と連携し、健康経営意識の
浸透を図る︵事業所健康度診断を積極的
に活用する︶
県と連携した﹁茨城県禁煙認証制度﹂を
活用し事業所での受動喫煙防止を推進
する
22
トラック団体をはじめ運輸業界で働く加
入者の健康度を向上させる
生活習慣の改善や早期受診など重症
化予防に取り組む人を増やす
事業主が従業員の健康管理に対する
理解を深め、対策を図る事業所を増や
す
データヘルス計画の実行に向けた取組み
茨城県トラック協会との連携
◆茨城県トラック協会を訪問し、生活習慣病にかかる業態別のリスク保有割合について情報提
供を実施(平成26年9月)
◆同協会が発行する広報誌『茨城トラック情報』10月号に、業種別の健康リスクについてまとめ
た記事を掲載
茨城県医師会との連携
◆健診の結果、要治療と判断されたにもかかわらず治療を行っていない方に対して実施している
受診勧奨の際に、茨城県医師会と連名で作成したチラシを追加で同封予定
データ分析結果の学会発表
◆協会けんぽ茨城支部における健診結果データを分析し、分析結果を第73回日本公衆衛生学
会総会で発表(平成26年11月7日)
23
(4)茨城県医師会との『健康づくりの推進に向
けた包括的連携に関する覚書』締結について
24
概要
茨城県医師会(小松会長)と全国健康保険協会 茨城支部(德宿支部長)は、県民の健康づ
くりの推進に向けて相互の連携を強化する『健康づくりの推進に向けた包括的連携に関す
る覚書』を締結しました。
覚書の名称
『健康づくりの推進に向けた包括的
連携に関する覚書』
覚書締結日
平成26年6月30日(月)
小松会長(写真左)と德宿支部長(写真右)
25
覚書の具体的な内容について
目的
茨城県医師会と全国健康保険協会茨城支部は,協会けんぽの加入者ひいては県
民の「健康寿命の延伸」と「生活の質の向上」を目指して相互に連携協力した取り
組みを進めることにより,県民の健康増進に資することを目的とする。
連携事項
上記の目的を達成するために、次の項目について連携・協力していきます。
・生活習慣病の発症及び重症化の予防に関すること
・未治療者への受診勧奨に関すること
・特定健康診査及びがん検診の受診促進に関すること
・その他上記の目的を達成するために必要な事項に関すること
26
覚書締結式について
平成26年6月30日(月)、茨城県医師会3階会議室において茨城県医師会の小松
会長と、協会けんぽ茨城支部の德宿支部長がそれぞれ覚書に署名をし、交換を行
いました。
その後、両者の連携と相互の発展を祈念し、小松会長、德宿支部長が握手を交わ
され記念撮影を行いました。
27
覚書
写
28
茨城県医師会 小松会長の挨拶
平成26年6月30日
「健康づくりの推進に向けた包括的連携に関する覚書」締結式
茨城県医師会 小松会長挨拶
茨城県医師会長の小松です。
本日は覚書締結のためにお集まりいただきましてありがとうございます。
本日、全国健康保険協会茨城支部と茨城県医師会との間で「健康づくりの推進に向けた包括的連携に関する」覚書を締
結いたしました。
今回の覚書は、全国健康保険協会茨城支部と県医師会が連携・協働して茨城県民の皆様の「健康の保持・増進」に供す
ることを目的としています。
茨城県民の平均寿命は、男性34位、女性44位と下位に甘んじています。茨城県民の死亡原因は、悪性新生物、心疾患、
脳血管疾患や糖尿病などいわゆる生活習慣病となっており、年齢調整死亡率でも全国平均を上回っています。特に糖尿病
は男性が全国2位、女性が5位であり大変危惧しています。
茨城県医師会では平成18年から生活習慣病フォーラムを開催し、また、平成21年には糖尿病登録医制度を構築して県民
への啓発に取り組んできました。
健康いばらき21プランの目標の第一番目に健康寿命の延伸が掲げられています。県民の皆様がこのような状況から脱
し、「健康で明るく元気に生活できる期間を長く保つ」ためには生活習慣病の発症と重症化を予防していくことが重要で
あると考えています。
なぜか茨城県民は有訴者率すなわち、病気やけがで自覚症状がある人の割合が全国で男女とも46位ときわめて低いので
す。そのためか受療率も入院40位、外来42位と低くなっています。
こうしたことから、生活習慣病予防を目的とした健診が未受診である方、要治療であるにもかかわらず未治療となって
いる方、あるいは治療を中断している方に対し病気の重症化を予防することが喫緊の課題であると考え今回の覚書にいた
りました。
この覚書の締結により茨城県民の皆様の「健康増進」の推進に大きく寄与していくことができると考えております。
最後になりますが、本日無事このような締結式をむかえることができました。関係者の皆様方には今後ともご支援のほ
どをお願い申し上げましてあいさつにいたします。本日はどうもありがとうございました。
29
協会けんぽ茨城支部 德宿支部長の挨拶
平成26年6月30日
「健康づくりの推進に向けた包括的連携に関する覚書」締結式
全国健康保険協会 茨城支部 德宿支部長挨拶
全国健康保険協会(愛称・協会けんぽ)茨城支部の德宿でございます。
本日、ここに「茨城県医師会」様と私ども「協会けんぽ 茨城支部」との間で『健康づくりの推進に向けた包括的連携に関す
る覚書』が締結された事、心より感謝申し上げると 共に 厚く御礼申し上げます。
「茨城県医師会」様と「協会けんぽ・茨城支部」が単独でのこの様な覚書の締結は全国でも三番目であると記憶しておりま
す。
私ども「協会けんぽ」は、従来の「政府管掌健康保険」の運営を国から引き継ぎ6年目を迎えております。国に代わり、保
険者機能を最大限に発揮できる「医療保険者」として、加入者及び事業主の皆様と一体となってその基盤整備に取り組んで参
りました。
全国の加入者が約3,600万人(国民3.5人に1人)、適用事業所数約170万事業所、茨城県内においては加入者が約61万人
(県民5人に1人) 、適用事業所数約2万6千事業所からなる 我が国最大の「医療保険者」であります。
先ほど、小松会長の挨拶の中にもありましたが、「茨城県民の死亡原因の6割は生活習慣病となっております。循環器疾患、
糖尿病、胃がん(年齢調整)の死亡率はどれも全国平均を上回っている状況にあります」とのお話がありました。私ども「協
会けんぽ」の保有する、レセプトデータや健診データの分析でも同様の傾向にあります。
この様な生活習慣病のリスク保有に歯止めをかけ、減少に転じさせるためにも、健診事業、重症化予防事業を展開していく
必要があると考えております。本日の「茨城県医師会」様との覚書締結は非常に意義があると考えております。
「茨城県医師会」様との連携・協働により、「協会けんぽ」の保有する膨大な質と量の医療関連情報を発信する事により、
職域における医療状況、健康状況を明らかにして、「受診勧奨」や「生活習慣病の発症予防と重症化予防」等、「茨城県民の
健康増進、健康寿命の延伸」に大きく貢献できるものと期待しております。
去る2月7日に、行政機関である茨城県当局と「県民の健康づくりの包括的連携に関する覚書」を締結致しました。そして
本日、県内医療機関の有力団体であります「茨城県医師会」様との覚書が締結されたことにより連携・協働がより強化され、
県内全域の「健康づくり」「健康増進」の推進に大きく寄与していくものと考えております。
最後になりますが、本日、無事、締結式を迎える事が出来ました事に対して、関係各位に厚く御礼申し上げまして私の挨拶
に代えさせて頂きます。
ありがとうございました。
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メディアの反応
◆ 茨城新聞に掲載(平成26年7月1日(火) 朝刊)
◆ 毎日新聞に掲載(平成26年7月1日(火) 朝刊)
◆ メディファクスに掲載(平成26年7月2日(水) 第6870号)
◆ 週刊社会保障に掲載(平成26年7月14日(月) 第6巻 第2784号)
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覚書締結後の取組み状況(平成26年10月現在)
◆ 茨城県医師会主催の「生活習慣病中央地区フォーラム」に参加(9月23日(火))
【目的】
健康づくりの推進に向けた包括的連携に関する協定により、茨城県医師会主催の「生活習慣病中央地区健康フォーラム」へ
参加し、
チラシ等の配布を通して来場者に対する健診受診勧奨、及び健康測定機器を使用した健康意識の向上を図る。
【概要】
①協会けんぽ茨城支部のブースを設置し、無料で血管年齢測定を実施。
②測定されたお客様に健康に関するパンフレット、ウォーキング推奨チラシ、メールマガジンの登録募集チラシを配布。
【結果】
・当日は健康フォーラムに365名の方が来場され、うち120名もの方が協会けんぽブースで血管年齢を測定するなど大盛況で
あった。
・来訪者には血管年齢測定やチラシ配布を通して健康への意識を高めていただけた。
・茨城県医師会や茨城県歯科医師会、茨城県薬剤師会、茨城県看護協会など、他の出展団体との連携も図れた。
◆ 未治療者への受診勧奨において、茨城県医師会と連名でチラシを同封(予定)
【目的】
健診結果(血圧値または血糖値)で要治療と判定されながら医療機関を受診していない治療放置者に対して受診勧奨を行い、
生活習慣病の重症化を防ぎ、医療費適正化及びQOLの維持を図る。
【概要】
40歳以上75歳未満の生活習慣病予防健診受診者のうち、収縮期血圧180mmHg以上または拡張期血圧110mmHg以上、空
腹時血糖160mg/dl以上またはHbA1c8.4%以上の者に対し、茨城県医師会と連名で早期の受診を促すチラシを同封する。
【結果】
・現在、同封するチラシについて茨城県医師会と調整中。
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