TOCHIGI Le Beausset Motorsports スマイルキッズ at もてぎレポート

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2014 SUPER FORMULA スマイルキッズ at もてぎ
地元 茂木小学校で特別授業。クルマ、レースの魅力を伝える
全日本選手権スーパーフォーミュラ第4戦 ツインリンクもてぎの直前、8月19日(火)、
栃木県芳賀郡茂木町の茂木小学校でJRP主催のもと「2014 SUPER FORMULA
スマイルキッズatもてぎ」が行われました。
TOCHIGI Le Beausset Motorsportsは、一昨年より毎年宮城県で行っていた、「スマイ
ルキッズatみやぎ」に参加しており、地域密着を上げ活動するチームにとって地元開催
となる茂木町での「スマイルキッズ」を実現させることとなりました。
イベント名称 : 「2014 SUPER FORMULA スマイルキッズ at もてぎ」
日 時 : 2014年8月19日(火)
場 所 : 茂木町立 茂木小学校
対 象 生 徒 : 小学校5・6年(115名)
担 当 授 業 : 1時間目「職業としてのモータースポーツ」
2時間目「ぐるぐるレーシングカー工作教室」
参 加 者 : チーム監督 坪松唯夫
レーシングドライバー 嵯峨宏紀
チーフエンジニア 吉田正幸
チームマネージャー 羽石希望
レースクィーン 暮羽優奈
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1時間目「職業としてのモータースポーツ」
夏休みの登校日の特別授業として体育館にて行われた、1時間目の授業は、小学校総合
学習「自分づくり教育」の一環として、さまざまな職業人との交流を通じ、社会の一端を知る
機会として役立ててもらうこと、また、社会科授業「私たちの生活と工業生産」のテーマの
具体例として、日本の冠たる自動車産業の中の「モータースポーツ」の役割、それに従事す
る事の大切さを伝えていく授業を行いました。「職業としてのモータースポーツ」として、代表
であり監督の坪松唯夫、レーシングドライバーの嵯峨宏紀、チーフエンジニアの吉田正幸、
チームマネージャーの羽石希望、そしてレースクィーンの暮羽優奈がそれぞれサーキットや
レースに参戦するうえでどのような仕事をしているのかということを、伝えていきました。
レーシングドライバー嵯峨宏紀が最初に登場。サーキットでは、マシンを速く走らせる事が
仕事ですが、走らせる中でマシンの状態をエンジニアに伝えて速いマシンに仕上げていく事、
ドライビングは、ハンドルが重く、ブレーキを踏む力が100kgも必要で、Gが体にかかり皆さ
んが思っている以上に、体力を必要としていることを伝えました。
レースのない時には、常にトレーニングをして体力を維持していること、スポンサー活動や
イベントへの参加など、レースを行う為にマシンを走らせる以外にも多くの仕事をしていること
を伝えました。
次にチーム代表の坪松唯夫が監督とは、サッカーや野球の監督と同じようにレースでの
方向性を素早い判断で決め、勝利に向かってチームを導く役目であること。ドライバーへ
のアドバイスや精神的な支え、エンジニアの技術的な情報への対応などその業務は多岐に
渡っていて、多くの情報を的確に判断して現場をまとめている事を伝えると、生徒たちは真剣
な表情で聞き入っていました。
また、チームは会社組織であり、坪松は会社の社長という一面も持ち、レースをするためのス
ポンサー集めや、スタッフを集める組織づくりも大切な役目の一つであることを伝えました。
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続いてチーフエンジニアの吉田正幸が、エンジニアのサーキットでの仕事を説明。マシンを
速くするために、走ったマシンから様々なデータをコンピューターで吸い上げ、ドライバーか
らマシンの状態を聞き、それを元に分析してマシンのセッティングを変え速くしていくことを
話しました。そのセティングの変更はミリ単位で行われるが、1ミリの変更でもマシンの状態
は大きく変わっていくことを伝えると生徒たちはビックリした表情を見せていました。また、茂木
にあるファクトリーで毎レース後にマシンをバラバラにして、ネジ1本の曲がりやヒビがあるか
まで確認していて、ツインリンクもてぎでの最高速は290kmにもなるのでネジ1本の不具合
が大事故になってしまうので、そこまで細かく確認しているということを伝えました。
チームマネージャーの羽石希望のサーキットでの仕事は、チームのスケジュール管理や、
ドライバーのヘルメットやレースに出るための道具の用意など、レースがスムーズに進む為
の準備などをしているということを伝えました。
レースクイーンは、スターティンググリッド上やイベント時にドライバーにパラソルをさして、
直射日光があたらないようにしていて、そのパラソルにはスポンサーロゴが入っており 、お
客さんの目に触れるようになっていること、ポージングの時には、チーム名が見えるように
意識していることなどを伝えました。
講師それぞれの仕事内容を紹介したところで、レーシングチームにはそれぞれ役割分担が
あり、同じ目標に向かって協力、尊重して作業を進めているということを伝えていきました。
そして1時間目の最後には、それぞれの講師から、夢を叶えるにあたって、一番大切なことは
何か伝えていきました。
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2時間目「ぐるぐるレーシングカー工作教室」
2時間目の授業は、乳酸飲料の容器に、ゴム、タイヤやスタビライザーなどのオプションパー
ツを組み合わせてつくる「考える工作」を行いました。自分たち(チーム)で考え、自分たちで
工作、その結果の観察、結果の検証と改善という共同作業を通じて自分で作って結果を観察、
検証し、改善のための学習をする事の楽しさは、自動車づくり、モータースポーツそのものと
いうことを伝えました。
遠くまで真っ直ぐに走らせるために、何種類かある、タイヤ、スタビライザー、動力のゴムと
いったオプションパーツの組み合わせを各班ごとに話し合って決めてもらい、その組み合わ
せで、ぐるぐるレーシングカーを作成。ドライバーの嵯峨とエンジニアの吉田が各班をまわり
生徒達に知恵を与えながら、生徒達が考え作ったぐるぐるレーシングカー をいよいよ実際に
走らせることに!最初に自分達が考えた通りに走ったか?実際の走りはどうだったか?どう
すべきだったかを発表していきました。
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2時間目の授業の最後は、本物のスーパーフォーミュラのマシンを間近に体験。ドライバー
がヘルメットをかぶり本番さながらの状況で、マシンに乗り込みいよいよエンジン始動!
ドライバーの合図でエンジンがかかると思わず耳をふさぐ生徒たちもあり、レーシングマシ
ンの迫力を直に感じてもらいました。
記念撮影が終わっても、ドライバーに質問する子や、レースクィーンにサーキットへ見に行く
と話す女の子も。夏休みに行われた体験学習は思い出の特別な授業となりました。