鳥取県国際組織犯罪等・ 国際テロ対策会議 平成27年2月4日 鳥取県 開催の趣旨 2月3日に「国際組織犯罪等・国際テロ対策推 進本部」が開催され、テロ対策に係る政府の取 組みが強化されたことに伴い、県庁内各部局 の情報共有を図るとともに、県民の安全・安心 の観点から、テロ災害対策の徹底を期するた め、現状を確認し、今後の対応について協議す る。 政府の対応状況 1 邦人殺害テロ事件を受け、政府はこれまで設 置していた「官邸対策室」に加え、官房長官を本部 長とする「国際組織犯罪等・国際テロ対策推進本 部」の会合を2月3日に開催。 次頁のとおりとりまとめ。 2 政府内では、上記会合等を踏まえ、国土交通 省において「国際テロ対策本部」、外務省において 政務官を座長とする在外邦人の安全確保に向け た「検討チーム」を設置 ※消防庁は通常体制 邦人殺害テロ事件の概要 ・1月20日、邦人殺害テロ事件のビデオを確認。同月24 日、湯川遥菜氏が殺害されたとみられる写真がインター ネット配信 ・同月27日、ISIL系ツイッターに後藤健二氏によるものと みられる音声メッセージと後藤氏がヨルダン人パイロットの 写真が印刷された紙を手にした画像公開。29日、同氏に よるものとみられる音声メッセージが、新たにインターネッ ト上に配信 ・2月1日、後藤健二氏が殺害されたとみられる画像がイン ターネット上に配信 我が国を巡るテロ情勢など ・後藤健二氏が殺害されたとみられる動画には、政府に対す る「お前らの国民がいるところでは殺戮を続けるだろう。日本 の悪夢を始めよう」といったメッセージが含まれている。 ※最近は、ISIL関係者等によるテロが世界各地で多発。米国 人・英国人がISILに斬首殺害された後も、サウジアラビアでの 米国人銃撃事件、ニューヨークで警察官襲撃事件、米国におけ る連邦議会爆破テロ計画等が発生等 ・ISIL関係者、インターネット等を通じた過激化によりISILに 共鳴する者、グループ等により敢行される、国外での邦人等 をターゲットとしたテロや国内におけるテロの脅威 消防庁通知概要(2月3日発出) 邦人殺害テロ事件の発生を受け、政府の取り組みに併せて、県・市町村(消防機関 を含む。)に対してテロ災害対策の徹底を依頼 1 危機管理体制の再確認 ・テロ事態の発生に備え、休日・夜間を含む情報収集・報告体制、警察等関係機関 との連絡体制の具体的な再点検 ・県及び市町村の管理する大規模ホール等の警戒体制の強化 2 大規模集客施設等の警戒体制の強化 ・消防機関は大規模集客施設等の巡回頻度増加等警戒の強化 ・消防機関は、大規模集客施設等の立入検査実施の際、入構管理の徹底、危険物 管理の徹底、警察等関係機関との連絡体制の再確認の事業者への徹底 3 テロへの即応体制の確認 ・県、市町村等は関係機関と連携して、実態に即した訓練の実施 ・消防機関は、テロ災害により多数の傷病者が集中したときの医療機関との連携の 確認 本県の対応(1) 1 情報連絡室の設置 ・本日から情報連絡室を設置(鳥取県国民保護計画の注意体制) ・関係各課は情報連絡体制の再確認 ・関係各課はテロ情報についての関係機関との密接な収集連絡等を実施 【情報収集・共有体制】 ・災害情報データベースによる県庁内の情報共有 ・災害情報システムを立ち上げて、関係部局、市町村による情報収集・情報共有を開始 【夜間・時間外の体制】 ・防災当直により情報収集・情報共有を行う。 ・各部局においては防災連絡責任者を通じた情報連絡・共有体制を再確認 2 緊急情報の通報体制 ・夜間・時間外においても、緊急通報・情報共有ができるよう各部局においても通報体制を再確認 ・知事、副知事等への緊急報告体制の確認 県職員の配備体制基準 基準 体制 配備の基準(時期) 配備の内容 レベル1 防災局 1 24時間にわたって常時情 1 県庁としての準備は行わない (平時) 又は 報を収集。 が、各職員は所在位置を明確に (Green) 防災当直 するなど、不測事態に備えます。 レベル2 情報連絡 1 武力攻撃やテロ攻撃等の可 1 関係各課においては、武力攻 注意体制 室の設置 能性の高い情報を入手したと 撃情報等についての収集連絡、 (Blue) き。 その他必要な措置を講じます。 2 国の情報連絡室又は官邸対 2 関係各課においては、警戒体 策室が設置されたとき 制(Ⅰ)に対する準備を行いま 3 各省庁からなる国の緊急参 す。 集チームが招集されたとき レベル3 緊急対応 1 県外で武力攻撃やテロ攻撃 1 関係各部においては、国民保 警戒体制 チームの 等による被害発生の可能性が 護に従事するとともに、随時部 (Ⅰ) 設置 あり、防災監が必要と認めた 長会議を開き、情報連絡を行い、 (Yellow とき。 対策を協議します。 ) 2 国の事態対処専門委員会が 2 関係各部においては、警戒体 開催されたとき。 制(Ⅱ)に対する準備を行いま す。 レベル4 危機管理 1 県外で警報が発令されたと 警戒体制 委員会の き。 (Ⅱ) 設置 2 国の安全保障会議が開催さ (Orange れたとき。 ) 3 県内で武力攻撃やテロ攻撃 等による被害発生の可能性が あり、知事が必要と認めたと き。 各部は国民保護措置に従事する ものとし、直接関係のない部課の 職員にあっては、部局長の指示に したがい、いつでも国民保護措置 に従事できるように待機します。 レベル5 県本部 1 県内で警報が発令されたと 緊急事態行政組織に移行します。 非常体制 (又は危 き。 県関係の全職員をもって国民保 (Red) 機管理対 2 国から県本部設置の指定を 護措置に従事します。 策本部) 受けたとき。 の設置 3 県本部設置の指定を受けて いない段階で、県内で武力攻 撃災害が発生し、知事が必要 と認めたとき。 本県の対応(2) 2 住民の安全確保において注意すべき重要 施設の警戒強化 とりぎん文化会館など大規模集客施設、JR 駅など生活関連等施設等についての警戒体制 の強化(施設については次の表のとおり) 住民の安全確保において注意すべき重要施設 項 1 2 3 目 防衛省施設 県関係施設 公共的施設 施 設 名 所 管 備 考 1 陸上自衛隊米子駐屯地 危機管理局 2 航空自衛隊美保基地 危機管理局 3 美保通信所 危機管理局 1 鳥取県庁 総務部 2 鳥取県警察本部 警察本部 3 鳥取情報ハイウェイ電気通信設備 総務部 電気通信事業法第2条 1 港湾施設 港湾法 1 重要港湾 県土整備部 2 地方港湾 県土整備部 1 鳥取空港 県土整備部 2 米子空港 地域振興部 (法137) 2 4 5 6 空港施設 空港整備法 3 道路 県土整備部 道路法、道路運送法 4 河川管理施設 県土整備部 河川法 生活関連等 施設 1 発電所、変電所 企業局 電気事業法第2条 (法102①) 2 ガス工作物 危機管理局 ガス事業法第2条 3 取水施設、貯水施設、浄水施設、 配水池 生活環境部 水道法第3条 4 鉄道施設、軌道施設 地域振興部 鉄道事業法第8条 軌道法 5 電気通信事業用の交換設備 危機管理 局・総務 部 電気通信事業法第9条 6 放送用無線設備 総務部 放送法第2条 7 水域施設、係留施設 県土整備部 港湾法第52条 8 滑走路等、旅客ターミナル施設、 航空保安施設 県土整備部 空港整備法第2条第6条 9 ダム 県土整備部 ・企業局 河川管理施設等構造令第2章 10 危険物質等の取扱所 危機管理局 法103① 令28 1 航空自衛隊第7警戒隊(高尾山) 危機管理局 2 島根原子力発電所 危機管理局 3 日本原子力研究開発機構 人形峠環境技術センター 危機管理局 1 ため池(堤高15m以上) 農林水産部 近隣施設 農業用施設 航空法第2条 土地改良法 3 テロへの即応体制の確認 (参考)平成26年度テロ等訓練の開催状況 日 時 9月25日 10月10日 場 所 訓練名 主催(参加機関) 陸上自衛隊 米子駐屯地 武装テロを想定した共同訓練 主催: 境港外港昭和北2号 岸壁 境港港湾危機管理コアメンバー等テロ対策 主催:境港危機管理コアメンバー 境海保・鳥取県警・島根県警 合同訓練 神戸税関・広島入管・境港管理組合・鳥 ・陸上自衛隊第8普通科連隊 ・鳥取県警 取県等 11月23日 鳥取市鹿野町 鳥取市国民保護訓練 主催:鳥取市 鳥取県警、東部消防局等
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