3.計器飛行証明

航空従事者学科試験問題
Ｐ４０
資　格
計器飛行証明 (飛)(回)
題数及び時間
２０題　２時間
科　目
計器飛行一般〔科目コード：１４〕
記　号
Ｈ１ＣＣ１４１3 1 0
◎ 注　意（１）「航空従事者学科試験答案用紙」（マークシート）の所定の欄に、「受験
番号」、「受験番号のマーク」、「科目」、「科目コード」、「科目コー
ドのマーク」、「資格」、「種類」、「氏名」及び「生年月日」を記入す
ること。
「受験番号」、「受験番号のマーク」、「科目コード」及び「科目コード
のマーク」の何れかに誤りがあると、コンピュータによる採点処理が不可
能となるので当該科目は不合格となります。
（２）解答は「航空従事者学科試験答案用紙」（マークシート）に記入すること。
（３）「NAVIGATION LOG」を提出する必要はありません。
◎ 配　点
１問　５点
◎ 判定基準
合格は１００点満点の７０点以上とする。
計証-一般-1/5
［飛行計画問題］　計器飛行方式による次の飛行計画について、NAVIGATION LOGを
完成させ問１から問６に答えよ。
出発日：　××年○月○日　出発予定時刻：　13時00分（JST）
出発地：　OY空港　目的地：　FT空港　代替地：　FF空港　巡航高度：　10,000ft
飛行経路：　OY空港→ A VOR→ B VOR→ C VOR→ D VOR→ FT空港
代替地への経路：　FT空港→ E VOR→ FF空港
代替地への巡航高度 :　10,000ft （上昇、降下は考慮しない）
性能諸元
速度（TAS） : 上昇　140kt
巡航　180kt
降下　160kt
燃料消費率
上昇　45gal/hr
巡航　30gal/hr
降下 24gal/hr
:
上昇降下率
上昇　1,000ft/min
降下
1,000ft/min
:
飛行方法
１）出発はNAVIGATION LOGに記載された[OY空港～A VOR～B VOR]の経路上
を飛行する。
到着及び進入着陸はNAVIGATION LOGに記載された[C VOR～D VOR～FT
空港]の経路上を飛行する。
出発地及び目的地の標高は０（零）ftとする。目的地での高度が０（零）ftとなる
ように降下を開始し、途中に通過高度の指定はない。
２）計算に使用する風は上昇時 040/10kt、降下時 350/10ktとし、巡航時は
NAVIGATION LOG枠内の風を使用する。ただし、風向は磁方位とする。
問１
FT空港への到着予定時刻（JST）に最も近いものはどれか。
（１） 14時27分　（２） 14時30分　（３） 14時33分　（４） 14時36分　問２
FT空港からFF空港までの予定飛行時間に最も近いものはどれか。
（１） 22分
（２） 24分
（３） 26分
（４） 28分
問３
C VORからD VORへのCHに最も近いものはどれか。
（１） 268度
（２） 270度
（３） 272度
（４） 274度
問４
本飛行が航空運送事業の用に供する飛行でない場合であって代替飛行場を飛行計画に
表示する場合、OY空港を出発する際に必要な燃料搭載量の最小値に最も近いものは
どれか。ただし、回転翼航空機が待機する場合の燃料消費率は巡航と同じとする。
（１） 80 gal
（２） 83 gal
（３） 86 gal
（４） 89 gal
問５
B VOR上空において、気圧が29.92inHgで外気温度が -10℃ のときのCASに最も
近いものはどれか。
（１） 143 kt
（２） 156 kt
（３） 176 kt
（４） 208 kt
計証-一般-2/5
問６
問 7
降下開始点に最も近いものはどれか。
（１） D VOR 通過後 22nm飛行した地点
（２） D VOR 通過後 26nm飛行した地点
（３） D VOR 通過後 30nm飛行した地点
（４） D VOR 通過後 34nm飛行した地点
離陸の最低気象条件について（A）～（D）のうち、正しいものはいくつあるか。
（１）～（５）の中から選べ。
（Ａ）単発機の場合及び離陸の代替飛行場を設定しない多発機において、利用できる
進入方式がCAT-Ⅰ精密進入の場合にあっては、CAT-Ⅰ精密進入方式の最低
気象条件の値に等しいRVR（RVRが使用できない場合にあっては地上視程）
を適用する。
（Ｂ）単発機の場合及び離陸の代替飛行場を設定しない多発機において、利用できる
進入方式が非精密進入の場合にあっては、非精密進入方式のMDHに等しい雲高
（100フィート単位に切り上げ）及び最低気象条件の値に等しいRVR（RVRが
使用できない場合にあっては地上視程）を適用する。
（Ｃ）単発機の場合及び離陸の代替飛行場を設定しない多発機において、利用できる
進入方式が周回進入の場合にあっては、周回進入のMDHに等しい雲高（100
フィート単位に切り上げ）及び最低気象条件の値に等しい地上視程を適用する。
（Ｄ）RVRが利用できない場合にあっては、地上視程通報値をCMVに変換することが
できる。
（１）１
問 8
（２）２
（３）３
（４）４
（５）無し
離陸後の飛行方法について（A）～（D）のうち、正しいものはいくつあるか。
（１）～（５）の中から選べ。
（Ａ）ATCクリアランスで承認されたSID/トランジションを飛行する。
（Ｂ）離陸後レーダー誘導が開始された場合は、承認されたSIDに関わらず誘導の指示
が優先する。
（Ｃ）離陸前に CONTINUE RUNWAY HEADING と指示を受けた場合は、離陸後
滑走路中心線の延長線上を飛行するため偏流を修正し飛行する。
（Ｄ）離陸前に離陸後のヘディングが指示された場合はレーダーコンタクトを待って
離陸前に指示されたヘディングに旋回する。
（１）１
問 9
（２）２
（３）３
（４）４
（５）無し
ATC用レーダーについて正しいものはどれか。
（１）ASRは半径60～80nmの空港周辺をカバーし、出発/進入管制に使用する。
（２）ARSRは半径500nmの空域をカバーし、エンルートの管制に使用する。
（３）ORSRは洋上航空路の管制を行うための一次レーダーである。
（４）ASR、ARSR、ORSRともに距離誤差はアンテナからの距離の0.3％以内である。
問 10 位置通報について（A）～（D）のうち、正しいものはいくつあるか。
（１）～（５）の中から選べ。
（Ａ）AIPチャートの▲で示された地点は非義務位置通報点である。
（Ｂ）レーダー管制業務を受けている場合は、特に指示されない限り位置通報を行う
必要はない。
（Ｃ）通報は位置通報点通過直後に行わなければならない。
（Ｄ）国内を飛行する場合の位置通報は、コールサイン、位置通報点名、高度、速度、
残存燃料、次の予定位置通報点及び予定通過時刻の順に行う。
（１）１
（２）２
（３）３
（４）４
計証-一般-3/5
（５）無し
問 11 RNAVについて（A）～（D）のうち、正しいものはいくつあるか。
（１）～（５）の中から選べ。
（Ａ）RNAVとは、無線施設、自蔵航法装置若しくは衛星航法装置、又はこれらの組み
合わせで任意の経路を飛行する方式による航法をいう。
（Ｂ）RNAV 1 とは、全飛行時間の95％における進行方向に対する横方向の航法誤差
が±5nm以内となる航法精度及びその他の航法性能並びに航法機能要件が規定
される航法をいう。
（Ｃ）RNAV 5 とは、全飛行時間の95％における進行方向に対する横方向の航法誤差
が±１nm以内となる航法精度及びその他の航法性能並びに航法機能要件が規定
される航法をいう。
（Ｄ）RNAV経路はVOR/DME等の地上無線施設を結んで設定された経路とは異なり、
任意の地点を結んで設定することが可能となる。経路中心線の間隔が接近した
平行経路や円弧状の経路の設定も可能となる。
（１）１
（２）２
（３）３
（４）４
（５）無し
問 12 航空路及び経路について（A）～（D）のうち、正しいものはいくつあるか。
（１）～（５）の中から選べ。
（A）操縦士は原則として、航空路あるいは経路の中心線を飛行しなければならない。
（B）悪天候を回避するために経路を逸脱する必要がある場合は、管制承認を要求し
承認を得なければならない。
（C）VORを使用した国内航空路においては、中心線の両側にそれぞれ最小４nm幅
の一次区域とその外側に最小４nm幅の二次区域を有している。
（D）航空路内であれば、管制機関に通報することなく操縦士の判断により悪天候を
回避しながら飛行することができる。
（１）１
（２）２
（３）３
（４）４
（５）無し
問 13 速度調整について（A）～（D）のうち、正しいものはいくつあるか。
（１）～（５）の中から選べ。
（Ａ）速度調整を受けたまま、他の管制機関にレーダーハンドオフされた場合、前に
指定された速度調整は移管後も有効である。
（Ｂ）ホールディングが指示された場合には、それまで速度調整が行われていた場合
でも速度調整は自動的に解除される。
（Ｃ）速度調整中に進入許可が発出された場合には、それまでの速度調整は自動的に
解除される。
（Ｄ）レーダー進入に際して速度調整が指示されていた場合は、接地点から５nmの
地点または最終降下開始点のうちいずれか接地点から近い方の地点を通過した
時点で、速度調整は自動的に解除される。
（１）１
（２）２
（３）３
（４）４
（５）無し
問 14 最低気象条件 RVR/CMV = 1,000mである進入方式について、RVRが利用できな
い場合で夜間において進入灯および滑走路灯が運用されているとき、最低気象条件
の地上視程として正しいものはどれか。
（１） 500m
（２）1,000m
（３）1,500m
（４）2,000m
計証-一般-4/5
問1５気象通報式におけるRVR（滑走路視距離）について誤りはどれか。
（１）Rに続いて着陸に使用している滑走路番号、斜線、4桁の数字による10分間の
平均RVR値、変化傾向を表す記号で示される。
（２）卓越視程あるいは方向視程が1800m以下、またはRVRが1800m以下の場合に
RVR値が通報される。
（３）変化傾向を示す記号は、対象とした10分間の前半5分間と後半5分間の平均値を
比較し、100m以上上昇した場合はU(upward)が使われる。
（４）RVR値が測定範囲の上限をこえている場合はPに続いて測定範囲の上限値が、
下限を下まわっている場合にはMに続いて測定範囲の下限値が示される。
問 16 目視進入（コンタクトアプローチ）が行える条件で正しいものはどれか。
（１）雲高の値に飛行場標高を加えた高さが最低誘導高度よりも500ft以上高く、かつ、
地上視程が5km以上であること。
（２）雲高の値に飛行場標高を加えた高さが最低誘導高度よりも高く、かつ、地上視程
が1,500m以上であること。
（３）雲高の値に飛行場標高を加えた高さが進入開始高度よりも高く、かつ、地上視程
が1,500m以上であること。
（４）雲高の値に飛行場標高を加えた高さが進入開始高度よりも高く、かつ、地上視程
が5km以上であること。
問 17 3°パスのILSにおいて、VIS1,800mのときRUNWAY IN SIGHTできる目安の高度
は次のうちどれか。
（１） 300（ft）
（２） 450（ft）
（３） 600（ft）
（４） 900（ft）
問 18 航空情報用略語と意義の組み合わせで正しいものはどれか。
（１）COP
：管制官パイロット間データ通信
（２）MEA
：滑走路末端上における最低の目の高さ
（３）MOCA
：最低必要障害物間隔
（４）OCA
：無障害物高度
問 19 航空機に付着する氷の割合（捕捉率）の説明（A）～（C）の正誤の組み合わせに
ついて、（1）～（4）の中で正しいものはどれか。
（A）水滴の半径が大きいほど着氷が多くなる。
（B）対気速度が大きいほど着氷が多くなる。
（C）水滴の衝突する物体の半径が大きいほど着氷が多くなる。
（A）（B）（C）　（１）正　正　正　（２）　正　正　誤　（３）　正　誤　誤　（４）　誤　誤　誤　問 20 計器飛行を行う航空機乗組員に求められる最近の飛行経験について正しいものはど
れか。
（１）操縦する日からさかのぼって半年までの間に３回以上の計器着陸
（２）操縦する日からさかのぼって１８０日までの間に６回以上の計器着陸
（３）操縦する日からさかのぼって半年までの間に３時間以上の計器飛行
（４）操縦する日からさかのぼって１８０日までの間に６時間以上の計器飛行
計証-一般-5/5
ETD
ＮＡＶＩＧＡＴＩＯＮ
13:00 JST
TIME
DEPARTURE AP
OY
ＬＯＧ
FUEL
TO DESTINATION
：
DESTINATION AP
FT
BURN OFF
RESERVE
FR DESTINATION TO ALTERNATE
：
ALTERNATE AP
FF
ALTERNATE
TOTAL
TO
ALT
TAS
WIND
MC
WCA
MH
DEV
CH
Z DIST
C DIST
G/S
Z TIME
C TIME
ETO
F/F
Z FUEL
C FUEL REMARKS
- A
360/30
235
2E
10
A VOR
- B
360/30
213
2E
39
B VOR
- C
340/30
260
2E
75
C VOR
- D
010/20
266
2E
101
D VOR
360/20
248
2E
49
- E
360/20
311
1E
33
- FF
360/20
015
1W
32
OY
- FT
FT
計証－一般
E VOR

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