12.計器飛行証明

航空従事者学科試験問題
P40
資 格
計器飛行証明 (飛)(回)
題数及び時間
20題 2時間
科 目
計器飛行一般〔科目コード:14〕
記 号
H1CC141430
◎ 注 意 (1)「航空従事者学科試験答案用紙」(マークシート)の所定の欄に、「受験
番号」、「受験番号のマーク」、「科目」、「科目コード」、「科目コー
ドのマーク」、「資格」、「種類」、「氏名」及び「生年月日」を記入す
ること。
「受験番号」、「受験番号のマーク」、「科目コード」及び「科目コード
のマーク」の何れかに誤りがあると、コンピュータによる採点処理が不可
能となるので当該科目は不合格となります。
(2)解答は「航空従事者学科試験答案用紙」(マークシート)に記入すること。
(3)「NAVIGATION LOG」を提出する必要はありません。
◎ 配 点
1問 5点
◎ 判定基準
合格は100点満点の70点以上とする。
計証-一般-1/5
[飛行計画問題] 計器飛行方式による次の飛行計画について、NAVIGATION LOGを
完成させ問1から問6に答えよ。
出発日: ××年○月○日 出発予定時刻: 10時00分(JST)
出発地: AF空港 目的地: OM空港 代替地: DC空港 巡航高度: 8,000ft
飛行経路: AF空港→ A VOR→ B VOR→ C VOR→ D VOR→ OM空港
代替地への経路: OM空港→ E VOR→ DC空港
代替地への巡航高度 : 8,000ft (上昇、降下は考慮しない)
性能諸元
速度(TAS) : 上昇 120kt
巡航 150kt
降下 140kt
燃料消費率
上昇 43gal/hr
巡航 25gal/hr
降下 23gal/hr
:
上昇降下率
上昇 1,000ft/min
降下 800ft/min
:
飛行方法
1)出発はNAVIGATION LOGに記載された[AF空港~A VOR~B VOR]の経路上
を飛行する。
到着及び進入着陸はNAVIGATION LOGに記載された[C VOR~D VOR~OM
空港]の経路上を飛行する。
出発地及び目的地の標高は0(零)ftとする。目的地での高度が0(零)ftとなる
ように降下を開始し、途中に通過高度の指定はない。
2)計算に使用する風は上昇時 250/10kt、降下時 360/10ktとし、巡航時は
NAVIGATION LOG枠内の風を使用する。ただし、風向は磁方位とする。
問 1
OM空港への到着予定時刻(JST)に最も近いものはどれか。
(1) 12時19分 (2) 12時22分 (3) 12時25分 (4) 12時28分 問 2
OM空港からDC空港までの予定飛行時間に最も近いものはどれか。
(1) 28分
(2) 31分
(3) 34分
(4) 37分
問 3
B VORからC VORへのCHに最も近いものはどれか。
(1) 235度
(2) 239度
(3) 243度
(4) 247度
問 4
本飛行が航空運送事業の用に供する飛行でない場合であって代替飛行場を飛行計画に
表示する場合、AF空港を出発する際に必要な燃料搭載量の最小値に最も近いものは
どれか。ただし、回転翼航空機が待機する場合の燃料消費率は巡航と同じとする。
(1) 90 gal
(2) 94 gal
(3) 98 gal
(4)102 gal
問 5
B VOR上空において、気圧が29.92inHgで外気温度が -10℃ のときのCASに最も
近いものはどれか。
(1) 136 kt
(2) 140 kt
(3) 144 kt
(4) 148 kt
計証-一般-2/5
問 6
問 7
A VORからB VORを実際に飛行したところMHは241度、GSは140ktであった。
このときの風向風速として最も近いものはどれか。ただし、風向は磁方位とする。
(1)190/16 kt
(2)110/16 kt
(3)010/16 kt
(4)290/16 kt
航空法について(A)~(D)のうち、正しいものはいくつあるか。
(1)~(5)の中から選べ。
(A)航空機は、地上物標を利用してその位置及び針路を知ることができるときは、計
器飛行方式による飛行を行なってはならない。
(B)計器飛行を行う航空機乗組員は、操縦する日からさかのぼって180日までの間
に、その使用する航空機の種類に係る6時間以上の計器飛行を行った経験を有し
なければならない。
(C)計器飛行方式により飛行する航空機は、管制区又は管制圏内の航空路を飛行しよ
うとするときは、やむを得ない場合を除き、当該航空路の中心線上を飛行しなけ
ればならない。
(D)航空機は、計器気象状態においては、航空交通管制区、航空交通管制圏又は航空
交通情報圏にあっては計器飛行方式により飛行しなければならず、その他の空域
にあっては飛行してはならない。ただし、予測することができない急激な天候の
悪化その他のやむを得ない事由がある場合又は国土交通大臣の許可を受けた場合
は、この限りでない。
(1) 1
(2) 2
(3) 3
(4) 4
(5) 無し
問 8
最低利用可能フライトレベルが140以外になる場合のQNHはどれか。
(1)29.90 inHg
(2)29.93 inHg
(3)29.98 inHg
(4)30.02 inHg
問 9
航空情報用略語と意義の組み合わせで誤りはどれか。
(1)ARSR : 航空路監視レーダー
(2)ASR : 空港監視レーダー
(3)ORSR : 洋上航空路監視レーダー
(4)ASDA : 空港面探知レーダー
問 10 計器飛行方式で出発し、大分 VOR(TAE)から有視界飛行方式に変更して真対気速
度160ktで飛行する場合、飛行計画書の第15項「経路」について、大分VOR以降の
記入例として適切なものはどれか。
(1)TAE / N160VFR VFR
(2)TAE / VFR N160
(3)TAE / VFR N160 VFR
(4)TAE / IFR N160VFR
問 11 管制機関より「CLEARANCE VOID IF NOT OFF THE GROUND BY 01:00」と
通報を受けた場合で正しいものはどれか。
(1)01:00までにランプアウトしないときは、この管制承認は無効となる。
(2)01:00までに離陸しないときは、この管制承認は無効となる。
(3)01:00以降の離陸が予期される。
(4)01:00以降に、この管制承認は有効となる。
計証-一般-3/5
問 12 離陸の最低気象条件について(A)~(D)のうち、正しいものはいくつあるか。
(1)~(5)の中から選べ。
(A)単発機の場合及び離陸の代替飛行場を設定しない多発機において、利用できる進
入方式がCAT-Ⅰ精密進入の場合にあっては、CAT-Ⅰ精密進入の最低気象条件
の値に等しいRVR(RVRが使用できない場合にあっては地上視程)を適用する。
(B)単発機の場合及び離陸の代替飛行場を設定しない多発機において、利用できる進
入方式が非精密進入の場合にあっては、非精密進入のMDHに等しい雲高(100
ft単位に切り上げ)及び最低気象条件の値に等しいRVR(RVRが使用できない
場合にあっては地上視程)を適用する。
(C)単発機の場合及び離陸の代替飛行場を設定しない多発機において、利用できる進
入方式が周回進入の場合にあっては、周回進入のMDHに等しい雲高(100ft単
位に切り上げ)及び最低気象条件の値に等しい地上視程を適用する。
(D)RVRが利用できない場合にあっては、地上視程通報値をCMVに変換することが
できる。
(1) 1
(2) 2
(3) 3
(4) 4
(5) 無し
問 13 空港等付近の飛行方法についての記述(A)~(D)のうち、正しいものはいくつあ
るか。(1)~(5)の中から選べ。
(A)計器飛行方式により離陸しようとする場合であって、当該空港等における気象条
件が着陸することができる最低の気象条件未満であるときは、いかなる航空機も
離陸しないこと。
(B)計器飛行方式による進入の方式その他当該空港等について定められた飛行の方式
に従うこと。
(C)計器飛行方式により着陸しようとする場合であって、進入限界高度よりも高い高
度の特定の地点を通過する時点において空港等における気象状態が当該空港等へ
の着陸のための進入を継続することができる最低の気象条件未満であるときは、
着陸のための進入を継続しないこと。
(D)計器飛行方式により着陸しようとする場合であって、進入限界高度以下の高度に
おいて目視物標を引き続き視認かつ識別することによる当該航空機の位置の確認
ができなくなったときは、着陸のための進入を継続しないこと。
(1) 1
(2) 2
(3) 3
(4) 4
(5) 無し
問 14 計器気象状態での計器飛行方式による飛行において、通信機が故障した場合の飛行方
法で誤りはどれか。
(1)トランスポンダを7600にセットする。
(2)承認された経路にしたがって、目的地上空(目的飛行場の上空又は計器進入方式
の開始点として特定の航空保安無線施設もしくはフィックスがある場合はその上
空)まで飛行する。
(3)進入開始予定時刻を受領していない場合で、故障以前に目的地上空の到着予定時
刻を通報している時は、その時刻に降下を開始する。
(4)進入開始予定時刻を受領していない場合で、離陸時刻から飛行計画書に記載した
所要時間が経過する以前に目的地上空に到達した場合は、すみやかに降下を開始
する。
問 15 CMV(地上視程換算値)への変換が適用できるものはどれか。
(1)離陸
(2)カテゴリーⅠ精密進入
(3)周回進入
(4)代替飛行場
計証-一般-4/5
問 16 目視降下点について正しいものはどれか。
(1)レーダー着陸誘導を継続しうる限界の位置をいう。
(2)PAR進入を行う場合において、適切な目視物標を視認できたときに、決心高度以
下に降下を開始する位置をいう。
(3)精密進入を行う場合において、適切な目視物標を視認できたときに、決心高度以
下に降下を開始する位置をいう。
(4)非精密進入により直線進入を通常降下により行う場合において、進入灯又は滑走
路末端を識別できる視覚援助施設を視認できたときに、最低降下高度以下に降下
を開始する位置をいう。
問 17 3°パスのILSにおいて、地上視程1,800mのときRUNWAY IN SIGHTできる目安の
高度として正しいものはどれか。
(1) 300 ft
(2) 450 ft
(3) 600 ft
(4) 900 ft
問 18 進入フィックスまでのSTARの承認に進入許可が伴わない場合の飛行方法で正しいも
のはどれか。
(1)STARに付された制限高度及び最低高度に従って進入開始高度まで降下する。
(2)進入許可が発出されるまではSTARの開始点で待機する。
(3)降下の指示があるまで、それまでの高度を維持しSTARの経路を飛行する。
(4)MEAまで降下した後にSTARの経路を飛行する。
問 19 航空機に付着する氷の割合(捕捉率)の説明(A)~(C)について、その正誤の組み
合わせとして正しいものはどれか。(1)~(4)の中から選べ。
(A)水滴の半径が大きいほど着氷が多くなる。
(B)対気速度が大きいほど着氷が多くなる。
(C)水滴の衝突する物体の半径が大きいほど着氷が多くなる。
(A) (B) (C) (1) 正 正 正 (2) 正 正 誤 (3) 正 誤 誤 (4) 誤 誤 誤 問 20 非与圧機における高々度飛行の影響について正しいものはどれか。
(1)夜間視力は10,000ft付近まで低下することはない。
(2)普通の健康なパイロットの場合18,000ftまでは、低酸素症の影響は表れない。
(3)20,000ftでは40~50分で修正操作と回避操作を行う能力が失われ、間もなく
失神する。
(4)喫煙は低酸素症の発症高度を下げる。
計証-一般-5/5
N A V I G A T I O N L O G
ETD 10:00 JST
TIME
DEPARTURE AP
AF
FUEL
TO DESTINATION
:
DESTINATION AP
OM
BURN OFF
RESERVE
FR DESTINATION TO ALTERNATE
:
ALTERNATE AP
DC
ALTERNATE
TOTAL
TO
ALT
TAS
WIND
MC
WCA
MH
DEV
CH
Z DIST
C DIST
G/S
Z TIME
C TIME
ETO
F/F
Z FUEL
C FUEL REMARKS
- A
250/20
289
0
75
A VOR
- B
260/20
236
1W
83
B VOR
- C
300/20
235
1W
74
C VOR
- D
300/20
186
2W
28
D VOR
310/20
257
0
69
010/20
306
0
33
020/20
266
2E
44
AF
- OM
OM
- E
- DC
計証 - 一般 E VOR