平成 26 年 6 月 23 日 <お詫び> 基準値を超過したばいじん処理物の大阪湾 広域臨海環境整備センターへの搬出について このたび、他自治体の焼却施設から大阪湾広域臨海環境整備センターへ基準値超過のばい じん処理物を搬出していた事案により、当組合におけるばいじん処理物等のダイオキシン類 測定結果を6月18日に点検しましたところ、基準値を超えるばいじん処理物を同センター へ搬出していたことが判明いたしました。 当組合のごみ焼却施設クリーン 21 長谷山は、焼却灰・ばいじんの有効利用のための灰溶融 炉を附帯設備とするごみ焼却施設として、平成 18 年 9 月から本格稼働しましたが、平成 22 年度に入り、灰溶融炉の稼動停止を検討しました。そのため、灰溶融炉の停止時における安 全性の確保を検証するため、通年実施している法令に基づくダイオキシン類測定とは別に、 自主検査(排ガス、ばいじん処理物、焼却灰)を灰溶融炉を停止した状態で平成 22 年 6 月に 実施しました。その結果、排ガス、焼却灰は基準値以下でありましたが、ばいじん処理物に ついては 3.8 ng-TEQ/gとなり、基準値(3.0 ng-TEQ/g)を超過したものであります。 このため、ばいじん処理物は、一部、同センターに搬出したものの、クリーン 21 長谷山の ストックヤードに保管しました。その後、燃焼温度等の維持管理状況等に特に異常が見当た らず、プラントメーカーとも協議を行い、設備等に異常がないことを確認し、運転を継続し ました。また、同年 7 月に再度測定を実施しましたところ、測定結果は 1.1 ng-TEQ/g、0.48 ng-TEQ/g(基準値 3.0 ng-TEQ/g)となり、プラントメーカーにおいてもばいじん処理物の 測定を同年 7 月に 3 度実施しましたが、0.35 ng-TEQ/g、0.63 ng-TEQ/g、0.22 ng-TEQ/g (基準値 3.0 ng-TEQ/g)という結果となりました。 当時の判断としては基準値超過を異常値として判断したことから、同センターへの報告や ダイオキシン類対策特別措置法に基づく報告を怠っておりました。また、7 月の再測定の結果 をもって安全と判断し、保管していたばいじん処理物も 8 月に搬出したものです。 なお、本事案については平成 26 年 6 月 18 日に判明し、翌日に行われた京都府の立入検査 の際に報告するとともに、同月 20 日には同センターに報告し、本日付けで同センターより、 クリーン 21 長谷山から発生するばいじん処理物及び焼却灰の搬入停止の通知を受けました。 関係住民の皆様、港湾管理者、同センターをはじめ関係団体等の方々に対して、多大なご 迷惑をお掛けするとともに信頼を裏切ることとなりましたことに対し、深くお詫び申し上げ ます。また、当組合におきましても昨年来の一連の不祥事に対し、管内住民の皆様からの信 頼回復に取り組んでいる中、重ねてこのような事態となったことについて深くお詫び申し上 げます。 今後、このようなことを二度と起こさないよう、ダイオキシン類等の発生抑制のための適 切な運転管理に万全を期すこととし、直ちにダイオキシン類等の自主検査を実施するととも に、管内住民の皆様にご迷惑をおかけすることのないよう最大限の努力を行う所存でありま す。 城南衛生管理組合 管理者 山本 お問い合わせ先 城南衛生管理組合 電 施設課 話:075-631-0835 メール:[email protected] F a x:075-631-7296 正 クリーン21長谷山 ダイオキシン類測定結果 年度 採取日 報告日 ばいじん処理物 ng-TEQ/g 備 考 7月13日 8月7日 0.26 7月20日 8月11日 8月3日 8月18日 0.054 9月19日 10月20日 0.11 法定検査 フェニックスに提出 平成19年度 7月17日 10月3日 0.12 法定検査 フェニックスに提出 平成20年度 7月4日 8月8日 0.0025 法定検査 フェニックスに提出 平成21年度 6月25日 7月29日 0.14 法定検査 フェニックスに提出 6月14日 6月30日 3.8 溶融停止に係る測定 焼却炉運転1、2号 0.20 性能確認試験 平成18年度 7月12日 7月13日 平成22年度 7月14日 溶融停止に係る測定 7月23日 ※ 0.35 焼却炉運転1号のみ 8月5日 1.1 溶融停止に係る測定 焼却炉運転1号のみ 溶融停止に係る測定 7月22日 ※ 0.63 焼却炉運転1号のみ 7月28日 8月19日 0.48 溶融停止に係る測定 焼却炉運転1、2号 7月29日 8月10日 ※ 0.22 溶融停止に係る測定 焼却炉運転1、2号 9月28日 10月26日 0.0082 法定検査 フェニックスに提出 平成23年度 8月9日 9月16日 0.55 法定検査 フェニックスに提出 平成24年度 8月23日 10月9日 0.29 法定検査 フェニックスに提出 平成25年度 8月29日 10月3日 0.16 法定検査 フェニックスに提出 ※ プラントメーカーによる測定。 クリーン21長谷山のダイオキシン類測定状況及びばいじん搬出量 年月日 ダイオキシン類測定 22.5.24 運転状況 溶融炉 運転停止 1号焼却炉 2号焼却炉 運転中 運転中 22.5.25 22.5.26 22.5.27 運転停止 22.5.28 運転停止 22.6. 6 運転開始 22.6. 7 運転開始 22.6. 8 22.6. 9 22.6.10 22.6.11 22.6.14 ばいじんサンプリング① 22.6.15 運転開始 22.6.29 運転停止 22.6.30 ①分析結果報告 ばいじん 3.8ng/g 22.7. 2 運転停止 22.7. 5 22.7. 7 22.7. 8 22.7. 9 22.7.12 プ プラントメーカーがばいじんサンプリング(A) がば プ グ 22.7.13 ばいじんサンプリング② 22.7.14 プラントメーカーがばいじんサンプリング(B) 22.7.16 22.7.20 22.7.21 運転開始 22.7.22 (B)分析結果報告 ばいじん 0.63ng/g 22.7.23 (A)分析結果報告 ばいじん 0.35ng/g 22.7.26 22.7.27 22.7.28 ばいじんサンプリング③ 22.7.29 プラントメーカーがばいじんサンプリング(C) 22.7.30 運転開始 22.8. 5 ②分析結果報告 ばいじん 1.1ng/g 22.8.10 (C)分析結果報告 ばいじん 0.22ng/g 22.8.19 ③分析結果報告 ばいじん 0.48ng/g ばいじんを排出していた可能性のある期間、量 5月24日~5月28日、6月6日~6月15日、7月2日~7月12日 合計約176t クリーン21長谷山フロー図 ごみの流れ 灰の流れ 押込送風機 ごみクレーン 二次送風機 空気の流れ ※ 排ガスの流れ 蒸気タービン・発電機 燃焼用空気予熱器 蒸気の流れ G 給水の流れ スラグの流れ ※発電による電力は、工場内動力、照明等を まかない、残りは売電します。 低圧蒸気復水器 消石灰 特殊助剤 クレーン 特殊助剤 操作室 復水タンク 過熱器 ボイラ 減温塔 (有害ガス除去) (DXNs除去) 2段目 ろ過式 集じん器 1段目 ろ過式 集じん器 エアカーテン 焼却炉 ガス再加熱器 エコノマイザ 火格子 脱硝反応塔 バイパスを接続 プラットホーム 破砕可燃物 灰溶融炉 (粗大処理施設より) (DXNs除去) 焼却灰 特殊助剤 切断可燃物 不燃物除去装置 (切断機より) 溶融炉用 誘引通風機 溶融炉用 ろ過式 集じん器 煙突 落下灰搬出装置 磁選機 白煙防止用 ごみピット スラグ冷却装置 バイパス 集じん灰処理装置 ごみ計量機 不燃物ピット 磁性物ピット 灰ピット スラグピット メタルピット 集じん灰処理物ピット 白煙防止用
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