取付作業の詳細については、添付PDFファイル/カタログ参照。

C. リニアガイドの正しい取付方法とは?
3-1 取付設計の原則
研磨面
研磨面
型 番
レールの最大
半径 (Ra)
レールの最大の
肩の高さ(Hr)
ブロックの最大の
肩の高さ (Hs)
レール取付
ネジ長さ (Lb)
BG 15
0.6
3.1
5
M4x16
BG 20
0.9
4.3
6
M5x20
BG 25
1.1
5.6
7
M6x25
BG 30
1.4
6.8
8
M8x30
BG 35
1.4
7.3
9
M8x30
BG 45
1.6
8.7
12
M12x35
BG 55
1.6
11.8
17
M14x35
組み合わせリニアガイドの取付け手順
止め付ネジ
移動テーブル
基準面
固定テーブル
第二サイド
基準面
主要サイド
上図は平行使用の際の取付けの標準的な例です。この例の取付けテーブルには以下の特徴が
あります:
1. 固定テーブル(Base)にはレールの基準面(Datum plane)が二か所あります。
2. 移動テーブル(table)と横方向の位置を決めた基準面をネジで固定します。
3. 主要サイド(Master side)と移動テーブル(table)を同じ位置で固定します。
28 C.リニアガイドの正しい取付方法とは?
3-2 取付手順
手順1:
取付前に機械取付面のバリやごみなど表面の汚れを取り除きます。
注意:レール基準面は防錆油が塗布されています。る為、取付前に基準
面を洗油で抜き取ってください。防錆油の洗浄後、基準面はさび
やすくなるため、再度、粘度の低い主軸用グリースを塗って下さ
い。
手順2:
レールを取付面に軽く置きます。横方向固定ネジまたはその他の固
定器具を使ってリニアガイドと横方向の取付面に軽く貼り付けます
注意:使用前にネジ穴の位置が正しいか確認してください。ネジ穴が不
正確なまま取付けると、傾きが大きくなり構成精度や使用品質に
影響を与えます。
C.リニアガイドの正しい取付方法とは? 29
手順3:
中央に向かって両側のリニアガイドのレールを押しネジで仮締めし、レー
ルと取付面を軽く貼りあわせます。順序はブロック中段から両端に向かっ
て開始し、レールを基準側の取付面にあてがう程度の力で仮締めします。
レール基準面を軽く締めた後、レール横方向の基準面をきつく締め、横方
向の基準面に確実に取り付けます。
手順4:
ベースの材質に基づいてネジを選定し、トルクレンチを使用して、ベース
に仮締めします。
30 C.リニアガイドの正しい取付方法とは?
レールのボルト締め付けトルク
ネジ規格
締め付けトルク(kgf-cm)- 六角トルクネジ
鉄(Steel)
鋳物(Cast Iron)
アルミ合金(Aluminum)
M2
6.3
4.2
3.1
M 2.3
8.4
5.7
4.2
M 2.6
12.6
8.4
6.3
M3
21
13.6
10.5
M4
44.1
29.3
22
M5
94.5
63
47.2
M6
146.7
98.6
73.5
M8
325.7
215.3
157.5
M 10
724.2
483.2
356.7
M 12
1264.2
840
630
M 14
1682.1
1125
840
M 16
2100
1403.5
1050
※テーブル材質と固定ネジの型番に基づき、締め付けトルクを選定します。トルクレンチを使用し、
ブロックボルトをゆっくりと締めます。
手順5:
従動側のレールも同様に取り付けて、個別にブロックを基準側のレールと従動
側のレールに取り付けを完了します。ブロックにリニアガイドを取付けた後、
空間に限りがありその他の付属品が取付けられなくなるのを防止するため、必
ずこの段階で一緒に取付けることに注意する必要があります。 (付属部品とはオイ
ルノズル・油管接続金具・防塵システム等です。)
C.リニアガイドの正しい取付方法とは? 31
手順6:
基準側のレールと従動側のレールのブロックの上に移動テーブル(table)を載せ
ます。
手順7:
移動テーブルの上側を絞め、取付ボルトで位置決めしたら、下記の手順で取付
をしっかりと締めます。
32 C.リニアガイドの正しい取付方法とは?
3-3 一般的なリニアガイドの取付例:
C.リニアガイドの正しい取付方法とは? 33
3-4 一般的な固定方法
34 C.リニアガイドの正しい取付方法とは?
3-5 平行に取付の使用
必要な長さが標準的な1本のリニアガイドの長さ以上である場合、2本または2本以上のレールを
使用して必要な長さを得ます。継ぎ合わせて使用する時は上図に示した接続マークに従い取付
けてください。番号例は下表に示します:
継ぎレール1
継ぎレール2
継ぎレール3
継ぎレールN
平行第01軸
No mark
無記号
平行第02軸
No mark
無記号
No mark
無記号
平行第…軸
平行第26軸
C.リニアガイドの正しい取付方法とは? 35
3-6 潤滑油の補給量
グリース
ブロック型番 ブロック型式 初回グリース量
(ml)
BG-15
BC-20
BG-25
BG-30
BG-35
BG-45
BG-55
グリース
毎回の補充量
(ml)
初回グリース量
(ml)
1時間あたりの
補充量(ml / hr)
N
BN,FN
0.9
0.4
0.2
0.1
S
BS
0.7
0.3
0.2
0.1
L
BL,FL
1.0
0.5
0.2
0.1
N
BN,FN
1.5
0.8
0.4
0.2
S
BS
1.1
0.6
0.3
0.1
L
BL,FL
1.8
0.9
0.4
0.2
N
BN,FN
2.3
1.2
0.5
0.2
S
BS
1.6
0.8
0.4
0.1
L
BL,FL
2.6
1.4
0.6
0.2
E
BE,FE
3.1
1.7
0.7
0.3
N
BN,FN
3.7
2.0
0.9
0.2
S
BS
2.8
1.4
0.7
0.2
L
BL,FL
4.0
2.2
1.0
0.3
E
BE,FE
5.0
2.8
1.2
0.3
N
BN,FN
5.7
3.1
1.4
0.3
S
BS
3.9
2.0
0.9
0.2
L
BL,FL
6.3
3.5
1.5
0.3
E
BE,FE
7.5
4.1
1.8
0.4
N
BN,FN
7.0
4.0
2.0
0.5
L
BL,FL
9.0
4.5
2.3
0.5
E
BE,FE
10.0
5.0
2.8
0.6
N
BN,FN
13.0
6.0
3.5
0.6
L
BL,FL
17.0
8.0
4.5
0.6
E
BE,FE
19.0
9.0
5.5
0.7
上記はおすすめする初回グリース
量と100kmごとの補充量です。
備考
上記はおすすめする初回グリース
量と1時間ごとの補充量です。
注意事項
当リニアガイドの移動ストロークの長さがブロックーの2倍の長さに満たない時
、ブロック両端にグリスニップルや配管の継ぎ目を取り付けることを推奨します
。そのほか、グリースが全体に行きわたるよう定期点検時にブロックの2倍の長
さを超える移動ストロークを行うことをおすすめします。
36 C.リニアガイドの正しい取付方法とは?