平成26年度入試情報(PDF 12MB)

Ⅰ
Read the following passage and answer the questions below in English. All the
questions are to be answered on the basis of what is stated or implied in the
passage. For the words marked with an asterisk
, explanatory notes are provided
(*)
(配点率24%)
after the passage .
― 1 ―
◇M1
(407―2)
― 2 ―
◇M1
(407―3)
Ⅱ
次の英文を読んであとの設問に答えなさい。なお,*印がついている語句には,注があります。
Ⅱ
次の英文を読んであとの設問に答えなさい。なお,*印がついている語句には,注があります。
(配点率26%)
(配点率26%)
Adapted from Is Everyone Really Equal? by Ozlem Sensoy and Robin DiAngelo(2012)
.
Notes
cashier: a person handling payments and receipts in a business such as a shop or a bank
Chinese heritage student: a student with a Chinese background
norm: a standard or pattern, especially of social behavior, that is typical or expected
epitomize: to be a perfect example of something
kernel: the central or most important part of something
Answer questions
1―4 in English.
Question 1 Answer questions
and
, referring to the underlined part.
Why can it be considered an example of collective prejudices?
What is a negative effect of holding such prejudices?
Question 2 What does the example of Marilyn Monroe tell us about prejudices?
Question 3 Why can t stereotypes easily be destroyed?
Question 4 How could prejudices be prevented? Answer in10 words or less.
― 3 ―
◇M1
(407―4)
― 4 ―
◇M1
(407―5)
設問 1 本文の内容から判断して,下のグラフの
∼ のうち,下線部 の bomb curve であ
りうるのはどれですか。記号で答えなさい。
1950年の値を とした炭素14の相対量
⒜
⒝
1
⒞
Adapted from Cold War Nuclear Tests Could Help Us to Foil Poachers by Ed Yong
1950
2013/07/01)
.
in National Geographic
(http://phenomena.nationalgeographic.com/
1970
1980
1990
2000 (年)
設問 2 下線部 について,日本語で簡潔に答えなさい。
[注]
fallout:
traces ofi ts legacy とは具体的に何のことですか。
(核爆発後の)
放射性降下物
下線部 で述べられたことは,どのようにして起こったのですか。具体的なプロセス
きば
tusk:
hippo:
を説明しなさい。
カバ
radioactive isotope:
放射性同位元素
設問 3 下線部 について,日本語で簡潔に答えなさい。
tissue: (動植物の細胞の)
組織
poacher:
oryx:
1960
これは具体的にどのような技術ですか。
密猟者
オリックス
(ウシ目ウシ科の哺乳類 ∼ 種類の総称)
Convention of International Trade of Endangered Species(CITES )
:
絶滅のおそれのある野生動物の種の国際取引に関する条約
(通称 ワシントン条約)
設問 4 Bomb-curve datingが現地での動物観察に比べて,費用と時間の面で効率的であるのは
なぜですか。日本語で簡潔に答えなさい。
― 5 ―
Ⅲ
Write your opinion about the following statement in
Use specific reasons and/or examples to support your opinion
Ⅲ
Write your opinion about the following statement in
Moneyreasons
can buy
happiness.
Use specific
and/or
examples to support your opinion
◇M1
(407―6)
150―200 words in English.
.
◇M1
(407―7)
Ⅳ
次の下線部 ∼ を英語に訳しなさい。
Ⅳ
食糧生産が人口増加に追いついていない。
近年,世界の農地は減少している。
そして,
次の下線部
∼ を英語に訳しなさい。
(配点率2
5%)
(配点率25%)
(配点率25%)
150―200 words in English.
.
― 6 ―
(配点率25%)
すでに水の需要が供給量を超えてしまった国もある。 私たちは,地球は無限の資源を与えてく
食糧生産が人口増加に追いついていない。 近年,世界の農地は減少している。 そして,
れるわけではないという単純な事実に向き合っている。 地球が供給できる資源の限界に挑戦し
すでに水の需要が供給量を超えてしまった国もある。 私たちは,地球は無限の資源を与えてく
Money can buy happiness.
ているのが科学技術だが,科学技術とてすべての問題を解決できるわけではない。
れるわけではないという単純な事実に向き合っている。 地球が供給できる資源の限界に挑戦し
(以 上)
ているのが科学技術だが,科学技術とてすべての問題を解決できるわけではない。
(以 上)
― 7 ―
◇M1
(407―8)
― 8 ―
◇M1
(407―9)
― 1 ―
Ⅰ
◇M2
(407―11)
― 2 ―
◇M2
(407―12)
図 ,図 のように,質量 M の台が水平でなめらかな床の上に置かれている。台の上面のう
ち,区間 AB は,半径 R,中心角 90°の円弧面となっており,点 B でなめらかに右側の水平
図 ,図 のように,質量 M の台が水平でなめらかな床の上に置かれている。台の上面のう
Ⅰ 面に接続している。その水平面上の台の右端には,ばね定数
k の軽いばねが取りつけられてい
90°の円弧面となっており,点
B でなめらかに右側の水平
ち,区間
AB は,半径 R,中心角
る。ばねが自然長のとき,点
B とばねの左端との間の距離は
L である。ここでは,台の上面
面に接続している。その水平面上の台の右端には,ばね定数
k の軽いばねが取りつけられてい
における質量 m の小球の運動について考える。また,重力加速度の大きさを
g とし,すべて
る。ばねが自然長のとき,点
B とばねの左端との間の距離は L である。ここでは,台の上面
の摩擦および空気抵抗は無視できるものとする。
における質量 m の小球の運動について考える。また,重力加速度の大きさを g とし,すべて
の摩擦および空気抵抗は無視できるものとする。
はじめ,台はストッパーによって固定され,ばねは自然長の状態であった。図 のように,小
球を点 A まで持っていき,静かに放した。
のように,小
はじめ,台はストッパーによって固定され,ばねは自然長の状態であった。図
水平線となす角が θとなる点を通過するときの小球の速さ(ア)
,小球が台から受ける垂直
球を点
A まで持っていき,静かに放した。
抗力の大きさ
(イ)
を求めよ。
水平線となす角が θとなる点を通過するときの小球の速さ(ア)
,小球が台から受ける垂直
抗力の大きさ
(イ)
を求めよ。
小球は,円弧上をすべり降りたあと,ばねに接触した。ばねは小球が接触した状態で縮んだ。
小球がばねに達してからばねが最も縮んだ状態になるまでの時間を求めよ。
小球は,円弧上をすべり降りたあと,ばねに接触した。ばねは小球が接触した状態で縮んだ。
ばねの縮みの最大値を求めよ。
小球がばねに達してからばねが最も縮んだ状態になるまでの時間を求めよ。
ばねの縮みの最大値を求めよ。
のようにストッパーは取り除かれた。はじめ,ばねは自然長であった。先ほどと
今度は,図
同様に,台を静止させてから,小球を点 A まで持っていき,静かに放した。ここでは,床に固
今度は,図 のようにストッパーは取り除かれた。はじめ,ばねは自然長であった。先ほどと
定された座標を考え,水平右向きを
x 軸の正の向きとする。
同様に,台を静止させてから,小球を点
点 B を通過したときの小球の速度のAx まで持っていき,静かに放した。ここでは,床に固
成分を求めよ。
定された座標を考え,水平右向きを
x 軸の正の向きとする。
小球が点 A から点 B まで移動する間の小球の変位の
x 成分を求めよ。
点
B を通過したときの小球の速度の
x 成分を求めよ。
小球が点
B を通過してから最初にばねに到達するまでの時間を求めよ。
小球が点
A から点 B まで移動する間の小球の変位の x 成分を求めよ。
ばねの縮みの最大値を求めよ。
小球が点
B を通過してから最初にばねに到達するまでの時間を求めよ。
台の速度が右向きに最大になるのは,小球が台上のどの場所をどちら向きに運動するとき
ばねの縮みの最大値を求めよ。
か。
台の速度が右向きに最大になるのは,小球が台上のどの場所をどちら向きに運動するとき
(配点率 34%)
か。
(配点率 34%)
― 1 ―
◇M4
(407―17)
― 2 ―
◇M4
(407―18)
Ⅱ
図のように起電力 V 0 の電池,抵抗値 R の抵抗,電気容量がいずれも C のコンデンサー
C1,C2,C3,自己インダクタンス L のコイル,さらにスイッチ S1 および S2 から構成された
回路を考える。最初,スイッチ S1 および S2 は開いていて,どのコンデンサーにも電荷は蓄え
られていないものとする。
まず,スイッチ S2 を開けたまま,スイッチ S1 を閉じた。
スイッチ S1 を閉じた直後,抵抗に流れる電流はいくらか。
スイッチ S1 を閉じた直後,コンデンサー C1 にかかる電圧が,微小時間 侏 t の間に 侏 V 1
だけ変化したとすると,侏 V 1 / 侏 t はいくらか(ア)
。また,同じ時間に抵抗にかかる電圧が
(イ)
。
侏 V R だけ変化したとすると,侏 V R / 侏 t はいくらか
スイッチ S1 を閉じてから時間が十分に経過した。
コンデンサー C2 に蓄えられた電気量を求めよ。
次に,スイッチ S1 を開けた後,スイッチ S2 を閉じて,コンデンサー C3 にかかる電圧を観
測したところ,電気振動が観測された。
電気振動の周期はいくらか。
スイッチ S2 を閉じた直後のコイルにかかる電圧
(ア)
と,コイルに流れる電流
(イ)
はいくら
か。
スイッチ S2 を閉じた直後,コイルに流れる電流が微小時間 侏 t の間に 侏 I L だけ変化した
とすると, 侏 I L / 侏 t はいくらか。
コンデンサー C3 に流れ込む電流が最大となるとき,その電流の最大値
(ア)
と,コンデン
(イ)
はいくらか。
サー C3 に蓄えられている電気量
(配点率 33%)
― 3 ―
Ⅲ
◇M4
(407―19)
図 に示すように,広い水面に薄い板壁が置かれている。板壁には, cm の間隔で
― 4 ―
◇M4
(407―20)
つのス
リット
(鉛直方向の細いすき間)A と B がある。板壁と平行な細い棒状の波源が左側遠方にあ
の左側の細い線は水面波の波面を表している。水
図 に示すように,広い水面に薄い板壁が置かれている。板壁には,
cm の間隔で つのス
Ⅲ り,水面波を板壁に向かって発生させる。図
面波が板壁に達すると,板壁の右側には
A および B を中心とする円形の水面波が生じた。以
リット
(鉛直方向の細いすき間)A と B がある。板壁と平行な細い棒状の波源が左側遠方にあ
下では,水面波の発生開始から十分時間が経過した後の状態を考えることとし,水面波の伝わる
の左側の細い線は水面波の波面を表している。水
り,水面波を板壁に向かって発生させる。図
速さは 27cm/s とする。
面波が板壁に達すると,板壁の右側には
A および B を中心とする円形の水面波が生じた。以
下では,水面波の発生開始から十分時間が経過した後の状態を考えることとし,水面波の伝わる
板壁の右側では,水面の上下動が見られない場所がいくつもあった。一般に,波が重なり
27cm/s とする。
速さは
あって,強めあったり打ち消しあったりする現象を何というか答えよ。
水面波が打ち消しあっている任意の位置を P としたとき,AP 間の距離と BP 間の距離の
板壁の右側では,水面の上下動が見られない場所がいくつもあった。一般に,波が重なり
間に成立している条件を答えよ。
あって,強めあったり打ち消しあったりする現象を何というか答えよ。
水面波が打ち消しあっている任意の位置を P としたとき,AP 間の距離と BP 間の距離の
A を通り板壁に垂直な直線上において水面波が打ち消しあっている場所は,板壁の右側で
間に成立している条件を答えよ。
は,A から距離
cm の地点
(図 中の Q)
以外には無いことがわかった。
A 波源が発生する水面波の波長を求めよ。
を通り板壁に垂直な直線上において水面波が打ち消しあっている場所は,板壁の右側で
は,A から距離
cm の地点
(図 中の Q)
以外には無いことがわかった。
板壁の右側全体を見ると,水面波が打ち消しあっている場所は,板壁から離れた遠方では,ス
波源が発生する水面波の波長を求めよ。
リット付近から伸びる放射状の直線に沿っていた。このうちのある直線上の遠方の点を R と
π
π
< θ<
)
とす
し,この直線の方向を板壁の法線から反時計回りに測った角度を
θ
(−
板壁の右側全体を見ると,水面波が打ち消しあっている場所は,板壁から離れた遠方では,ス
る。R は遠方にあるので,図 に示したように,AR 間の距離と BR 間の距離の差は距離
L
リット付近から伸びる放射状の直線に沿っていた。このうちのある直線上の遠方の点を
R と
π
π
とみなせる。
< θ<
)
とす
し,この直線の方向を板壁の法線から反時計回りに測った角度を
θ
(−
板壁の右側で水面波が打ち消しあっている放射状の直線は,いくつ現れるか答えよ
(ア)
。ま
L
る。R
は遠方にあるので,図 に示したように,AR 間の距離と BR 間の距離の差は距離
た,その時 sin θがとる値をすべて答えよ
(イ)
。ただし,θとして負の値も考慮せよ。
とみなせる。
板壁の右側で水面波が打ち消しあっている放射状の直線は,いくつ現れるか答えよ
(ア)
。ま
次に波源を傾けて,図
のように板壁に対する波面の角度が
φとなる水面波を発生させた。
た,その時
sin θがとる値をすべて答えよ
(イ)
。ただし,θとして負の値も考慮せよ。
一つの波面に着目すると,波面が A に達する時刻と B に達する時刻とに差がある。この
時間差を φの関数として答えよ。
のように板壁に対する波面の角度が φとなる水面波を発生させた。
次に波源を傾けて,図
φ=30°とする。図 の板壁の右側で,問い
と同様に水面波が打ち消しあっている放射
一つの波面に着目すると,波面が
A に達する時刻と
B に達する時刻とに差がある。この
状の直線を考えよう。sin
θがとる値をすべて答えよ。
時間差を
φの関数として答えよ。
φ=30°とする。図 の板壁の右側で,問い
(配点率 33%)
と同様に水面波が打ち消しあっている放射
状の直線を考えよう。sin θがとる値をすべて答えよ。
(配点率 33%)
(以
― 5 ―
◇M4
(407―21)
― 6 ―
上)
◇M4
(407―22)
〔解答に必要な注意事項〕
1.SI 単位以外の単位の意味。
L = dm3 =103 cm3
2.問題の計算に必要な場合,次の原子量を用いよ。
0,C =12,N =14,O =16,K =39,Ca =40,Br =80,Ag =108
原子量:H =1.
― 1 ―
Ⅰ
Ⅰ
次の文を読んで,問 ∼問 に答えよ。
(配点率 25%)
∼ は, ∼問
種類の元素
(キ)の特徴を述べたものである。ただし,
(ア)
以下の文
次の文を読んで,問
に答(ア)
えよ∼
。
(配
点率∼
2(キ)
5%)
◇M6
(407―29)
問 1 (ア)∼(キ)にあてはまる元素の元素記号を書け。
2 (ア)
下線部
に示す気体は大気の上層部に多く含まれ,太陽からの紫外線を吸収している。
問1
問
∼(キ)
にあてはまる元素の元素記号を書け。
この気体の名称と分子式を書け。
は,以下の元素記号リストの中に含まれる元素である。
(ア)∼(キ)の特徴を述べたものである。ただし,
(ア)∼(キ)
以下の文 ∼ は, 種類の元素
問 2 下線部 に示す気体は大気の上層部に多く含まれ,太陽からの紫外線を吸収している。
問 3この気体の名称と分子式を書け。
下線部 について,陰極で主として起こる反応のイオン反応式を書け。
は,以下の元素記号リストの中に含まれる元素である。
H,He,B,C,N,O,F,Ne,Si ,P,S,Cl ,Ar
問3
4 下線部
下線部 について,陰極で主として起こる反応のイオン反応式を書け。
に示された反応の化学反応式を書け。また,この反応の前後における
(ウ)
原子
問
H,He,B,C,N,O,F,Ne,Si ,P,S,Cl ,Ar
(ア)の単体は二原子分子であり,室温では無色,無臭の気体である。
(ア)の単体に紫外線を
の酸化数を書け。
(ウ)
原子
問 4 下線部 に示された反応の化学反応式を書け。また,この反応の前後における
当てると,特異臭のある,かすかに青色の気体が生じる。
(ア)の単体は二原子分子であり,室温では無色,無臭の気体である。
(ア)の単体に紫外線を
(イ)の単体は二原子分子であり,室温では無色,無臭の気体である。
(イ)の単体は,少量の
当てると,特異臭のある,かすかに青色の気体が生じる。
水酸化ナトリウムを水に加えた,塩基性の水溶液を電気分解すると陰極に発生する。
下線部 について,元素
(エ)以外に,単体が単原子分子である元素を元素記号リストか
問 5の酸化数を書け。
らすべて選び,その元素記号を書け。また,これらの元素は総称して何とよばれるか。そ
問 5の名称を書け。
下線部 について,元素
(エ)以外に,単体が単原子分子である元素を元素記号リストか
(イ)の単体は二原子分子であり,室温では無色,無臭の気体である。
(イ)の単体は,少量の
らすべて選び,その元素記号を書け。また,これらの元素は総称して何とよばれるか。そ
(ウ)の単体は,固体として火山地帯で多く産出する。
(イ)と(ウ)からなる化合物をヨウ素溶
水酸化ナトリウムを水に加えた,塩基性の水溶液を電気分解すると陰極に発生する。
問 6の名称を書け。
下 線 部 に つ い て,こ の 酸 性 水 溶 液 の 濃 度 が0.
100mol/L で あ っ た。こ の 水 溶 液
15.
0mL を過不足なく中和することができる水酸化カルシウムの質量〔g〕を計算し,有効
液(ヨウ素ヨウ化カリウム水溶液)
に通じると沈殿が生じる。
(ウ)の単体は,固体として火山地帯で多く産出する。
(イ)と(ウ)からなる化合物をヨウ素溶
(エ)の単体は単原子分子であり,室温では,無色,無臭の気体である。
(エ)の単体は空気中
液(ヨウ素ヨウ化カリウム水溶液)
に通じると沈殿が生じる。
下 線桁で書け。計算過程も示せ。
部 に つ い て,こ の 酸 性 水 溶 液 の 濃 度 が0.
100mol/L で あ っ た。こ の 水 溶 液
問 6数字
15.
0mL を過不足なく中和することができる水酸化カルシウムの質量〔g〕を計算し,有効
問 7数字
下線部
に示された化合物における
(ア)原子と
(カ)原子の結合と同じ種類の結合をもつ
桁で書け。計算過程も示せ。
に体積で約 % 含まれている。
(エ)の単体は単原子分子であり,室温では,無色,無臭の気体である。
(エ)の単体は空気中
(オ)の単体は二原子分子であり,室温で刺激臭のある黄緑色の気体である。
(イ)と(オ)から
% 含まれている。
に体積で約
化合物を,次の ∼ の化合物からすべて選び,その記号を書け。
問 7 下線部 に示された化合物における
(ア)原子と
(カ)原子の結合と同じ種類の結合をもつ
CH4
NaCl
CaCl 2
MgO
化合物を,次の
∼ の化合物からすべて選び,その記号を書け。
なる化合物を水に溶かすと酸性を示す。
CO 2
(オ)の単体は二原子分子であり,室温で刺激臭のある黄緑色の気体である。
(イ)と(オ)から
(カ)は地殻中に多量に存在する。
(カ)の単体は,
(ア)と(カ)からなる化合物を電気炉で還元
なる化合物を水に溶かすと酸性を示す。
問 8 下線部
6kJ/mol
CH4 の合成反応は可逆反応であり,その化合物の生成熱は,4
NaCl
CaCl 2
MgO
COである。い
2
ま,この合成反応が,ある温度で平衡状態にある。圧力一定のもとで,温度を上げたとこ
してつくられる。
(カ)の結晶は,灰色で金属光沢があり,半導体の性質を示す。
(カ)は地殻中に多量に存在する。
(カ)の単体は,
(ア)と(カ)からなる化合物を電気炉で還元
問 8ろ,新たな平衡状態に達した。このとき,化合物の生成率は,温度を上げる前と比べて増
下線部 の合成反応は可逆反応であり,その化合物の生成熱は,46kJ/mol である。い
(キ)の単体は二原子分子であり,室温では無色,無臭の気体である。
(イ)の単体と
(キ)の単
してつくられる。
(カ)の結晶は,灰色で金属光沢があり,半導体の性質を示す。
加するか,減少するかを考え,解答欄の
「増加する」
,「減少する」
のいずれかを選んで〇で
ま,この合成反応が,ある温度で平衡状態にある。圧力一定のもとで,温度を上げたとこ
体の混合気体から,触媒を用いて合成される化合物は,水によく溶け,塩基性を示す。
囲め。また,その理由を70字以内で書け。
ろ,新たな平衡状態に達した。このとき,化合物の生成率は,温度を上げる前と比べて増
(キ)の単体は二原子分子であり,室温では無色,無臭の気体である。
(イ)の単体と
(キ)の単
体の混合気体から,触媒を用いて合成される化合物は,水によく溶け,塩基性を示す。
― 2 ―
◇M6
(407―30)
加するか,減少するかを考え,解答欄の
「増加する」
,「減少する」
のいずれかを選んで〇で
囲め。また,その理由を70字以内で書け。
― 3 ―
◇M6
(407―31)
Ⅱ
次の文を読んで,問 ∼問 に答えよ。数値は,有効数字 桁で答えよ。
(配点率25%)
問 1 実験 について,次の文を読んで,問 ∼ に答えよ。
硝酸銀が水に溶ける反応は,次のような熱化学方程式で表すことができる。
図のような,ヒーター,温度計,および
+ aq = AgNO 3aq (ア)
AgNO(固)
3
かくはん
撹拌用磁石を備えた水槽がある。水槽内に
(イ) kJ
は,金属容器が置かれている。水槽内およ
ここで,上式の空欄
(ア)
には+または−の符号,空欄
(イ)
には数値が入るものとする。
び金属容器内は,常に大気圧に保たれてい
実験 の結果を参考にして,上式の空欄
(ア)
にあてはまる符号を書け。
る。はじめ水槽には181g の水が,また金
実験で生じた氷の量から,上式の空欄
(イ)
にあてはまる数値を求めよ。計算過程も示
属容器にも181g の水が入っている。この
せ。ただし,氷の融解熱は6.
0kJ/mol とする。
装置を用いて,次の実験 ∼実験 の操作
下線部 および で述べられているように,金属容器内で氷が生じたにもかかわらず,
を続けて行った。
水槽内では氷が生じなかった。その理由として最も適切な現象の名称を書け。
金属容器は熱をよく伝えるため,水槽内
と金属容器内の水の温度は等しい。また,ヒーターの電源を切った状態では水槽内と外部の間の
〔%〕
問 2 実験 の操作後における,金属容器内の臭化カリウム水溶液の,質量パーセント濃度
熱の出入りは無視でき,水の蒸発および撹拌による発熱も無視できるものとする。
とモル濃度
〔mol/L 〕
をそれぞれ求めよ。ただし,このときの臭化カリウム水溶液の密度は,
実験 1 ヒーターの電源を切った状態で,水槽内の温度は285K であった。ここで,水槽内を
1.
4g/cm 3 とする。
撹拌しながら,水槽に136g の硝酸銀を少しずつ加えたところ,加えた硝酸銀はすべて溶
け,水槽内の温度が273K になった。この後,さらに17.
0g の硝酸銀を水槽に加えて,
問 3 実験 について,以下の問 ∼ に答えよ。
すべて溶かした。すると,金属容器内の水の一部が氷となり,平衡状態に達した。このと
臭化銀のような難溶性の塩は,飽和水溶液になったときのイオン濃度の積
(溶解度積
き生じた氷の量は7.
5g であった。一方,水槽内の硝酸銀水溶液には,平衡状態に達した
K S)
として,固有の値をもっている。292K における臭化銀の K S が,4.
9×10−13 mol2 /L 2
であるとき,292K での臭化銀の飽和水溶液中の,銀イオンのモル濃度〔mol/L 〕
を求め
後も,氷は生じなかった。
よ。ただし,臭化銀以外に溶質はないものとする。
実験 2 ヒーターの電源を入れて,水槽内の温度を292K に上げ,金属容器内の氷をすべて水
に戻した。その後,水槽内の温度を292K に保ちながら,金属容器に119g の臭化カリウ
実験 の操作後の水溶液中における,銀イオンのモル濃度〔mol/L 〕
を求めよ。計算過程
も示せ。
下線部 にあるように,臭化銀は水に溶けないが,チオ硫酸ナトリウム水溶液を加える
ムを加えて,容器をゆっくりと振ることにより,すべて溶かした。
と,反応して溶ける。このとき起こる反応を,イオン反応式で書け。
実験 3 水槽内の温度を292K に保ちながら,金属容器内の臭化カリウム水溶液を,すべて水
槽に移した。すると,難溶性の塩である臭化銀が沈殿した。次に,水槽に水を加え,292K
で溶解平衡に達するまで撹拌した。このとき,水溶液の量は1.
0L であった。
問 4 鉛を使用する工場では,排水中に含まれる鉛イオンをできるだけ除く必要がある。その手
段の つとして,塩基性に調整した排水中に,二酸化炭素を通じるという方法がある。この
方法によって,排水中の鉛イオン濃度を低く抑えることができる理由を推測し,
「沈殿」
とい
う 語 句 を 用 い て50字 以 内 で 答 え よ。た だ し,二 酸 化 炭 素 を 通 じ る 前 の 排 水 に は,約
×10−4 mol/L の硝酸鉛および約0.
1mol/L の水酸化カリウムが溶けており,それら以外
に溶質はないものとする。なお,解答には具体的な数値を用いる必要はない。
― 4 ―
― 5 ―
◇M6
(407―32)
◇M6
(407―33)
問 1 化合物 C,E,F の構造式を書け。
Ⅲ
化合物 A ∼I に関する以下の文を読んで,問 ∼問 に答えよ。化合物の構造式は,下の記入
例 にならって書くこと。高分子化合物の構造式については記入例 にならって書くこと。不斉
化合物 A ∼I に関する以下の文を読んで,問 ∼問 に答えよ。化合物の構造式は,下の記入
Ⅲ 炭素原子がある場合は*を付けて示すこと。ただし,化合物
A ∼I に関して,同じ炭素原子にヒ
2 化合物
下線部 C,E,F
において,化合物
C が炭酸水素ナトリウムと反応する際の化学反応式を書け。
問1
問
の構造式を書け。
ただし,芳香族化合物は構造式を用いて書くこと。
例 にならって書くこと。高分子化合物の構造式については記入例
にならって書くこと。不斉
ドロキシ基を
つもつ化合物は考慮に入れないものとする。
(配点率25%)
炭素原子がある場合は*を付けて示すこと。ただし,化合物 A ∼I に関して,同じ炭素原子にヒ
ドロキシ基を つもつ化合物は考慮に入れないものとする。
構造式の記入例 (*は不斉炭素原子を示す。
)
(配点率25%)
問 2 下線部 において,化合物 C が炭酸水素ナトリウムと反応する際の化学反応式を書け。
化合物 C に関する以下の文において,(ア)
∼
(ウ)
にあてはまる適切な化合物の名称を書
問 3ただし,芳香族化合物は構造式を用いて書くこと。
け。
問 3 化合物 C に関する以下の文において,(ア)
∼
(ウ)
にあてはまる適切な化合物の名称を書
構造式の記入例 (*は不斉炭素原子を示す。
)
化合物 C は,ベンゼンとプロピレン(プロペン)
から,クメン法によって製造される(ア)
け。
に,水酸化ナトリウム水溶液を作用させ,生成した
(イ)
を,高温・高圧のもとで,
(ウ)
と反
応させた後,希硫酸を作用させると得られる。
化合物 C は,ベンゼンとプロピレン(プロペン)
から,クメン法によって製造される(ア)
構造式の記入例
に,水酸化ナトリウム水溶液を作用させ,生成した
(イ)
を,高温・高圧のもとで,
(ウ)
と反
問 4応させた後,希硫酸を作用させると得られる。
化合物 G,H,I の構造式を書け。また,それぞれの化合物の名称を書け。ただし,化合
構造式の記入例
物の名称として略称は用いないこと。
問 4 化合物 G,H,I の構造式を書け。また,それぞれの化合物の名称を書け。ただし,化合
化合物 A は,炭素,水素,酸素から構成される有機化合物であり,
つ。また,この化合物 A には不斉炭素原子が
つのエステル結合をも
問 5物の名称として略称は用いないこと。
化合物 D の構造式を書け。
つ存在する。この化合物 A に塩化鉄(Ⅲ)
水溶液
化合物 A は,炭素,水素,酸素から構成される有機化合物であり,
つのエステル結合をも
を加えたところ,特有の呈色反応を示した。化合物
A 32.
8mg を完全燃焼させたところ,二酸
問
A の構造式を書け。
の組成式を書け。計算過程も示せ。
問6
5 化合物
化合物 D
つ。また,この化合物
A0mg
には不斉炭素原子が
つ存在する。この化合物
A に塩化鉄(Ⅲ)
水溶液
化炭素83.
6mg,水18.
を生じた。また,この化合物
A の分子量を測定したところ3
28で
を加えたところ,特有の呈色反応を示した。化合物 A 32.
8mg を完全燃焼させたところ,二酸
あった。
問
6 化合物
化合物 B
A の分子式を書け。
の組成式を書け。計算過程も示せ。
問7
化炭素8
3.
6mg,水1
8.
0mg を生じた。また,この化合物 A の分子量を測定したところ328で
1.
00mol
の化合物 A
に水酸化ナトリウム水溶液を加えて加水分解反応を行い,その後,希塩
あった。
酸で反応液を中和すると,化合物 B,C,D がそれぞれ1.
00mol ずつ得られた。化合物 B,C,
問7
8 化合物
化合物 B
A の分子式を書け。
の構造式を書け。
問
00mol の化合物 A に水酸化ナトリウム水溶液を加えて加水分解反応を行い,その後,希塩
D 1.
はいずれも不斉炭素原子をもたない化合物であり,このうち化合物
C,D はベンゼン環をもつ
酸で反応液を中和すると,化合物
がそれぞれ1.
00mol ずつ得られた。化合物 B,C,
化合物であった。化合物
B,C,D B,C,D
に炭酸水素ナトリウム水溶液を加えたところ,化合物
C,D
D
はいずれも不斉炭素原子をもたない化合物であり,このうち化合物
C,D はベンゼン環をもつ
の場合は気体が発生したが,化合物
B の場合には気体の発生が見られなかった。濃硫酸を触媒
問 8 化合物 A の構造式を書け。
げ ねつ ちん つう
C,D
化合物であった。化合物
B,C,D に炭酸水素ナトリウム水溶液を加えたところ,化合物
として化合物 C に無水酢酸を作用させると,解熱鎮痛剤として用いられる化合物
E(分子式
の場合は気体が発生したが,化合物
が得られた。また,化合物 B
C の場合には気体の発生が見られなかった。濃硫酸を触媒
のメタノール溶液に濃硫酸を触媒として加えて加熱する
C 9H8O4)
しょうえん
と
ふ
げ ねつ ちん つう
として化合物
C に無水酢酸を作用させると,解熱鎮痛剤として用いられる化合物
E(分子式
と,鎮痛 消 炎用塗布剤
(湿布薬)
として用いられる化合物F
(分子式 C 8H8O3)
が得られた。一
C 9H8O4)
が得られた。また,化合物
C のメタノール溶液に濃硫酸を触媒として加えて加熱する
方,化合物
D を塩基性の過マンガン酸カリウム水溶液とともに加熱して酸化すると,分子量が
しょうえん
と
ふ
と,鎮痛
消 炎用塗布剤
(湿布薬)
として用いられる化合物F
(分子式 C 8H8O3)
が得られた。一
3
0増加した化合物
G が得られた。この化合物
G と化合物Hを原料として反応させると,飲料用
方,化合物
D を塩基性の過マンガン酸カリウム水溶液とともに加熱して酸化すると,分子量が
容器
(ペットボトル)
や衣料などに用いられる高分子化合物Iが得られた。
30増加した化合物 G が得られた。この化合物 G と化合物Hを原料として反応させると,飲料用
容器
(ペットボトル)
や衣料などに用いられる高分子化合物Iが得られた。
― 6 ―
◇M6
(407―34)
― 7 ―
◇M6
(407―35)
Ⅳ
次の文を読んで,問 ∼問 に答えよ。化合物の構造式は記入例 にならって書くこと。ま
た,光学異性体の構造式については立体的な特徴がわかるように,記入例 にならって書くこ
(配点率25%)
と。
置き換えを行うと別の硫黄の単体となる。この単体には つの異なった結晶構造をもつものがあ
る。すなわち斜方硫黄と
(E)
である。斜方硫黄,
(D)
,
(E)
は互いに
(イ)
である。斜方硫黄ある
いは
(E)
を加熱して急冷すると
(D)
ができる。
(D)
は無機高分子であることから,高分子をつく
る反応として考えると,この反応は特に
(ウ)
とよばれる反応である。また,斜方硫黄あるいは
構造式の記入例
(E)
は高分子のもととなることから,
(C)
と同じく
(エ)
である。
光学異性体の構造式の記入例
ダイヤモンドは正四面体型の形が繰り返された立体的な構造をとる。ダイヤモンドのすべての
炭素原子がケイ素原子に置き換わり,さらに各ケイ素原子の間に酸素原子が入った構造をもつク
リストバル石は,その組成式が
(ⅰ)
で表される化合物の つである。自然界に最もありふれて存
在する
(ⅰ)
には
(F)
がある。
(F)
とクリストバル石のように同じ化学組成であるが結晶構造が異
なっている化合物を多形という。ダイヤモンド,クリストバル石,
(F)
もまた無機高分子であ
る。
飽和炭化水素中に含まれる炭素原子は,その炭素原子に結合している他の炭素原子の数によっ
て,第一級
( °
)
から第四級
( °
)
に分類される。すなわち,その炭素原子に単結合している炭素
(残りの つの単結合は水素原子と結合)
の場合を
原子の数が 個
( °
)
, 個の場合を第三級( °
)
, 個の場合を
∼ °の定義にはあてはまらない
ンは,この °
°
, 個の場合を第二級
°の炭素原子という
(記入例
を参照)
。メタ
個の水素原子と単結合している炭素原子をも
つ。飽和炭化水素のなかで,すべての炭素原子が
問 1 (A)
∼
(F)
にあてはまる物質の名称を書き,
(ⅰ)
には組成式を書け。また,
(ア)
∼
(エ)
に
は,最も適切な語句を書け。ただし,同一の名称や語句を重複して使ってはならない。
問 2 飽和炭化水素のなかで,
下の問 と に答えよ。
°である化合物には(A)
がある。すべての炭
素原子が °である物質は炭化水素ではなくなり,炭素のみからなる単体のダイヤモンドとな
る。
°
, °
, °の炭素原子の数がそれぞれ , , 個である化
合物には つの光学異性体を含めて つの異性体が存在する。これらの異性体について,以
つの光学異性体を構造式で書け。
光学異性体以外の つの異性体を構造式で書け。ただし,炭素原子が第何級であるかは
書かなくてよい。
飽和炭化水素は炭素原子が鎖状に結合したものと,環状に結合した部分を含むものの つに大
別される。鎖状の飽和炭化水素はアルカンと呼ばれる。アルカンはさらに直鎖状のアルカンと枝
問 3 下線部 について,以下の問 と に答えよ。分子量は整数値で答えよ。
分かれ状のアルカンに分類される。炭素数 以下のアルカンは,すべて直鎖状アルカンに分類さ
れる。炭素数 以上の直鎖状アルカンは,
素原子が
°の炭素原子が直線状にいくつか連なり,両端の炭
°である構造をもつ。さらに数多くの
°の炭素原子が直線状に連なった高分子化合
物を
(B)
とよぶが,この場合にも両端の炭素原子は
°である。(B)
は
(C)
を連続的に反応させ
°と °の炭素原子のみを含む飽和炭化水素において,その炭素原子数の比率が :
19である場合の分子量を求めよ。計算過程の説明も示せ。
炭素原子数の比率が °
: °
: °
: °= :22: : である飽和炭化水素の分子
量を求めよ。計算過程の説明も示せ。
ることによってできる。高分子をつくる反応のなかで,特にこのような反応を
(ア)
という。飽和
炭化水素のなかで,すべての炭素原子が °である化合物としてはシクロアルカンがある。
直鎖状のアルカンに枝分かれが入ると,枝が分かれた炭素原子は
原子から 本の枝が分かれた場合には,その炭素原子は
め,アルカン中の
°になる。また,同じ炭素
問 4 炭素と水素のみからなる高分子化合物のなかで,その繰り返し単位の炭素原子数の比率が
°
: °
: °
: °= : : : であるものを つ挙げて,その名称を書け。
°になる。枝分かれは末端を増やすた
°の炭素原子の数も増加する。飽和炭化水素において, °
, °
, °
, °
の炭素原子数の比率がわかれば,その分子量が計算できる場合がある。
問 5 ダイヤモンド,黒鉛
(グラファイト)
,岩塩
(塩化ナトリウム)
はいずれも自然界に存在する
無機の結晶であるが,その硬さはダイヤモンド>岩塩>黒鉛の順である。硬さがこの順番に
飽和炭化水素の構造式において,炭素原子を別の原子で置き換えると別の物質となる。たとえ
なる理由を説明せよ。
ば枝分かれをもたない
(B)
のすべての炭素原子を,それに結合している水素原子ごと硫黄原子で
(以 上)
置き換えると,高分子状の硫黄の単体である
(D)
となる。一方,シクロオクタンにおいて同様な
― 8 ―
Ⅰ
細胞と遺伝子に関するA∼Cの文章を読んで,以下の問に答えなさい。
◇M6
(407―36)
(配点率25%)
― 9 ―
問 7.変異細胞
と を比較して,
◇M6
(407―37)
ではおこり, ではおこらないと考えられる酵素 X の
遺伝子の変異をア∼オの中から選びなさい。ただし,変異
細胞と遺伝子に関するA∼Cの文章を読んで,以下の問に答えなさい。
(配点率25%)
Ⅰ A.赤血球は白血球,リンパ球,血小板などとともに
( ア )
にある血球幹細胞から出発して,
増殖や分化を経てつくられる。哺乳動物では
( ア )
を出て血液に入ると
( イ )
を失ってヘ
a)
A.赤血球は白血球,リンパ球,血小板などとともに
( ア
にある血球幹細胞から出発して,
モグロビン以外のタンパク質の合成を中止する。続いて
( )
ウ
)
や小胞体も失って細胞の全タ
増殖や分化を経てつくられる。哺乳動物では
ア )
を出て血液に入ると
( イ )
を失ってヘ
0% がヘモグロビンになり,(
細胞機能をはたしている。
ンパク質の約8
a)
b)
モグロビン以外のタンパク質の合成を中止する。続いて
( ウ )
や小胞体も失って細胞の全タ
あった。
問 7.変異細胞
と を比較して,
と の mRNA 量は同程度で
ではおこり, ではおこらないと考えられる酵素 X の
酵素 X のアミノ酸が変化してタンパク質分解酵素に分解されやすくなった。
遺伝子の変異をア∼オの中から選びなさい。ただし,変異
と の mRNA 量は同程度で
mRNA のスプライシングの位置が変化した。
あった。
タンパク質の翻訳開始のコドンが変化した。
酵素
X のアミノ酸が変化してタンパク質分解酵素に分解されやすくなった。
タンパク質の翻訳領域の一塩基が欠失した。
mRNA
のスプライシングの位置が変化した。
翻訳開始部位の上流の mRNA の塩基が変化した。
タンパク質の翻訳開始のコドンが変化した。
0% がヘモグロビンになり,細胞機能をはたしている。
ンパク質の約8
問 1.ア,イ,ウに適切な語句を書きなさい。
b)
タンパク質の翻訳領域の一塩基が欠失した。
問
2.下線部a)
のタンパク質のアミノ酸が変異したヒトの遺伝病名を書きなさい。
問 1.ア,イ,ウに適切な語句を書きなさい。
問 8.変異細胞
の酵素 X の遺伝子の変異で高い可能性のあるものを一つあげて,5
0字以内
翻訳開始部位の上流の
mRNA の塩基が変化した。
のタンパク質のアミノ酸が変異したヒトの遺伝病名を書きなさい。
問 2.下線部a)
3.下線部b)
の細胞機能を10字以内で説明しなさい。
問
問 8.変異細胞
で説明しなさい。
の酵素 X の遺伝子の変異で高い可能性のあるものを一つあげて,50字以内
問 9.変異細胞
の酵素 X の反応を無処理細胞の酵素 X の反応と比較すると図
で説明しなさい。
の細胞機能を10字以内で説明しなさい。
問 3.下線部b)
4.ATGGTGCACCTGACTCCT
はヒトヘモグロビン遺伝子の部分 DNA 配列である。これ
問
なさい。
問 9.変異細胞
が転写された時の mRNA 配列を書きなさい。
問 4.ATGGTGCACCTGACTCCT
はヒトヘモグロビン遺伝子の部分 DNA 配列である。これ
が転写された時の
mRNA 配列を書きなさい。
の DNA から転写された配列が翻訳される時,
番目にくるアミノ酸の tRNA のア
問 5.問
ンチコドン配列を書きなさい。
問 5.問 の DNA から転写された配列が翻訳される時, 番目にくるアミノ酸の tRNA のア
ンチコドン配列を書きなさい。
B.ある遺伝子領域では一方向に複数のタンパク質が作られることが知られている。この遺伝子
の酵素 X の反応を無処理細胞の酵素 X の反応と比較すると図
無
変
なさい。
処
理
細
胞
無
処
理
細
胞
異
細
胞
1
変
異
細
胞
1
変
異
細
胞
2
変
異
細
胞
2
変
異
細
胞
3
変
異
細
胞
3
変
異
細
胞
4
変
異
細
胞
4
大
97×107 である。 種類の塩基 A,G,T ,C からなるヌク
領域の
DNA
断片の分子量は約2.
た,この
DNA
断片の16% がタンパク質に翻訳されて,合成されるタンパク質の分子量が平
30とすると,この
DNA 断片のサイズは( エ )
塩基対である。ま
レオチドの平均分子量が3
000であるとすると(
オ )
種類のタンパク質が合成されることになる。ただし,アミ
均48,
20とする。
ノ酸の平均分子量を1
6.エ,オに適切な数字を書きなさい。
問
図
酵素 X の電気泳動像
図
酵素 X の電気泳動像
無処理細胞
大
97×10 である。 種類の塩基 A,G,T ,C からなるヌク
領域の DNA 断片の分子量は約2.
B.ある遺伝子領域では一方向に複数のタンパク質が作られることが知られている。この遺伝子
塩基対である。ま
レオチドの平均分子量が330とすると,この DNA 断片のサイズは( エ )
6% がタンパク質に翻訳されて,合成されるタンパク質の分子量が平
た,この
DNA 断片の1
20とする。
ノ酸の平均分子量を1
のように
なった。図から考えられる DNA の変異による酵素 X の性質の変化を50字以内で説明し
7
000であるとすると( オ )
種類のタンパク質が合成されることになる。ただし,アミ
均48,
のように
なった。図から考えられる DNA の変異による酵素 X の性質の変化を50字以内で説明し
変異細胞4
無処理細胞
分
大子
量
大
反
応
量
分
小子
量
反
応0
量
図
図
大
酵素 X の反応と基質濃度の関係
0
小
変異細胞4
基質濃度
基質濃度
大
酵素 X の反応と基質濃度の関係
問 6.エ,オに適切な数字を書きなさい。
C.ヒトの細胞を遺伝子の変異を誘発する化学物質で一定時間処理して,酵素
X の性質のこと
なる 種類の変異細胞を得た。電気泳動とよばれる方法を使って,それぞれの細胞の酵素 X
C.ヒトの細胞を遺伝子の変異を誘発する化学物質で一定時間処理して,酵素
X の性質のこと
の酵素量と大きさを調べたところ,それぞれの細胞の酵素 X は図 のような結果を示した。
X
なる 種類の変異細胞を得た。電気泳動とよばれる方法を使って,それぞれの細胞の酵素
ただし,酵素
X は片側の対立遺伝子からだけ,つくられることが知られている。
の酵素量と大きさを調べたところ,それぞれの細胞の酵素 X は図 のような結果を示した。
ただし,酵素 X は片側の対立遺伝子からだけ,つくられることが知られている。
― 1 ―
◇M8
(407―47)
― 2 ―
◇M8
(407―48)
Ⅱ
次の文章を読み,以下の問に答えなさい。
(配点率25%)
個体群の大きさを単位生息空間
(面積あるいは体積)
あたりの個体数で示したものを個体群密度
問 1.文章中のア∼カに適切な語句を書きなさい。
問 2.キイロショウジョウバエ個体群の実際の成長曲線を図中に描き,簡単に説明しなさい。
という。個体群密度は,個体群の増殖率だけではなく構成する各個体の発育や生殖にも大きな影
響をあたえる。個体群密度が,個体や個体群に影響をおよぼすことを
( ア )
という。キイロ
ショウジョウバエの雌雄各
問 3.下線部a)
のような方法を何というか答えなさい。
個体を飼育びんの中で飼育すると,急速な個体数の増加がみられ
る。個体群の成長は,はじめの増殖率が続くとした場合の計算によると図 のような実線にな
( イ )
が
の方法にしたがって行った調査で,この生息地には何個体のトノサマバッタが
問 4.下線部a)
いたと推定されたか答えなさい。また,この調査期間で調査が成立する条件について,
80字以内で説明しなさい。
激しくなる。この時の上限密度は
( ウ )
といわれ,図 の破線で示される。
個体群密度を推定する場合,行動範囲の広い動物などで用いられる方法がある。この方法にし
a)
たがって,ある草地に生息するトノサマバッタの個体数を推定するために, 回目の調査で捕獲
した320個体に目印をつけた。 日後, 回目の調査では捕獲した360個体のうち240個体に目
問 5.高密度で飼育していたトノサマバッタを, ∼ 世代にわたって単独で飼育した。この条
件でバッタにみられる特徴を,40字以内で説明しなさい。
印が確認された。
アフリカでは,サバクトビバッタが突発的に大発生して,集団で移動しながら農作物を食い荒
らすことが知られている。大量発生したバッタは,数年にわたり大発生し被害を増大させる。日
問 6.下線部b)
のような特徴はトノサマバッタにとってどのような利点があるか,40字以内で
説明しなさい。
本に生息するトノサマバッタも集団発生する場合があるが,トノサマバッタを採集して産卵させ
た後に,数世代にわたって低密度で飼育すると単独行動の目立つ
( エ )
となり,高密度で飼育
問 7.下線部b)
以外にトノサマバッタでおこることについて一つ答えなさい。
すると集合性の強い
( オ )
のトノサマバッタとなる。この変化は幼虫の内分泌制御によるもの
で,成虫では
( オ )
は
( エ )
にくらべ後脚や腹部が短く,体がやや小さいわりに前翅が長い
問 8.下線部c)
のような現象をみせるバッタ以外の昆虫を一つ答えなさい。
b)
特徴がみられる。このように,個体群密度によって同一種間で形態や行動様式が変化することを
c)
( カ )
という。
400
300
個
上限密度
体
200
数
100
0
0
10
20
30
40
時間 日
図
個体群の成長曲線
― 3 ―
Ⅲ
◇M8
(407―49)
次の文章を読み,以下の問に答えなさい。
(配点率25%)
― 4 ―
◇M8
(407―50)
問 7.下線部e)
のゾウリムシの後進メカニズムについて調べるために,実験
と実験 を行っ
た。これらの実験結果から,障害物への衝突から後進するまでのメカニズムについて,順を
多くの生物は,はたらきや形のことなる多数の細胞からなる多細胞生物である。一方,ゾウリ
次の文章を読み,以下の問に答えなさい。
(配点率25%)
ムシは,ただ一つの細胞からなる単細胞生物で,分類学の五界説では原生生物界に分類されてい
Ⅲ
問 7.下線部e)
追いながら2のゾウリムシの後進メカニズムについて調べるために,実験
00字程度で説明しなさい。
と実験 を行っ
た。これらの実験結果から,障害物への衝突から後進するまでのメカニズムについて,順を
a)
る。単細胞生物は,一つの細胞でいろいろな生命活動を行っている。そのため,細胞内に特有の
多くの生物は,はたらきや形のことなる多数の細胞からなる多細胞生物である。一方,ゾウリ
はたらきをする細胞小器官を発達させたものが多い。たとえば,
ゾウリムシの細胞の大きさは約
ムシは,ただ一つの細胞からなる単細胞生物で,分類学の五界説では原生生物界に分類されてい
a)
b)
100ミクロンで,生殖に関与する
( ア )
と栄養などの生体維持に関与する( イ )
の 種類の
る。単細胞生物は,一つの細胞でいろいろな生命活動を行っている。そのため,細胞内に特有の
( ウ )
で細胞
はたらきをする細胞小器官を発達させたものが多い。たとえば,ゾウリムシの細胞の大きさは約
b)
追いながら2
) 00字程度で説明しなさい。
(実験
図 ― A に示すようにある種の化学物質で動きを止め,ゾウリムシを動かないように固定
)
(実験
し,障害物衝突時と同程度の圧力がかかる機械刺激を与え,記録電極により細胞膜電位の変
図 ― A に示すようにある種の化学物質で動きを止め,ゾウリムシを動かないように固定
― B に示すように負から正
化を測定した。その結果,前部への機械刺激を与えた場合,図
100ミクロンで,生殖に関与する
( ア )
と栄養などの生体維持に関与する( イ )
の 種類の
内に取り込み,
( エ )
で消化している。ゾウリムシの細胞小器官には,このほかに浸透圧を調
し,障害物衝突時と同程度の圧力がかかる機械刺激を与え,記録電極により細胞膜電位の変
80度方向を変えるのが観
に逆転してもどる膜電位の変化が観察された。さらに,繊毛が約1
( ウ )
で細胞
節する機能をもつ
( オ )
がある。生殖方法は,分裂による増殖を一般に行っているが,環境条
化を測定した。その結果,前部への機械刺激を与えた場合,図 ― B に示すように負から正
察された。しかし,後部への機械刺激を与えた場合には,負から正に逆転する膜電位の変化
c)
内に取り込み,
( エ )
で消化している。ゾウリムシの細胞小器官には,このほかに浸透圧を調
件が悪くなった場合には接合による生殖も行う。
節する機能をもつ
( 細胞膜表面に多数の繊毛あるいは
オ )
がある。生殖方法は,分裂による増殖を一般に行っているが,環境条
本のべん毛をもっており,波打つよう
原生生物の多くは,
c)
d)
件が悪くなった場合には接合による生殖も行う。
に振り動かすことで,水流をおこし泳ぐことができる。さらに,ゾウリムシの場合,前進して泳
原生生物の多くは,細胞膜表面に多数の繊毛あるいは 本のべん毛をもっており,波打つよう
後進することができる。
ぐだけでなく,障害物に衝突すると
d)
e)
に振り動かすことで,水流をおこし泳ぐことができる。さらに,ゾウリムシの場合,前進して泳
に逆転してもどる膜電位の変化が観察された。さらに,繊毛が約180度方向を変えるのが観
や繊毛の方向変化は観察されなかった。
察された。しかし,後部への機械刺激を与えた場合には,負から正に逆転する膜電位の変化
や繊毛の方向変化は観察されなかった。
A
記録電極
A
記録電極
ぐだけでなく,障害物に衝突すると後進することができる。
問 1.ア∼オに適切な語句を書きなさい。
e)
前部への機械刺激
後部への機械刺激
問 1.ア∼オに適切な語句を書きなさい。
問 2.下線部a)
の五界説で,原生生物界以外の名前をすべて答えなさい。
の五界説で,原生生物界以外の名前をすべて答えなさい。
問 2.下線部a)
問 3.次の生物で,ゾウリムシと同じ原生生物界に分類されている生物を,ア∼ケの中からすべ
て選び記号で答えなさい。
問 3.次の生物で,ゾウリムシと同じ原生生物界に分類されている生物を,ア∼ケの中からすべ
アメーバ
酵母菌
アカパンカビ
て選び記号で答えなさい。
ユレモ
ケイソウ
プラナリア
アメーバ
酵母菌
アカパンカビ
ワムシ
ユレモ
ワムシ
硝酸菌
ケイソウ
トリパノゾーマ
プラナリア
硝酸菌
トリパノゾーマ
前部への機械刺激
B
B
0
膜 +20
電
位
0
膜 −20
電
位
−40
−20
問 4.下線部b)
より小さい細胞を,ア∼カの中からすべて選び記号で答えなさい。
酵母菌
スギの花粉
ヒトの赤血球
ヒトの精子
カエルの卵
スギの花粉
ヒトの精子
0.1 sec
前部への機械刺激
大腸菌 より小さい細胞を,ア∼カの中からすべて選び記号で答えなさい。
ヒトの赤血球
カエルの卵
問 4.下線部b)
酵母菌
大腸菌
後部への機械刺激
+20
図
−40
0.1 sec
ゾウリムシ前部への機械刺激による膜電位の変化
図
ゾウリムシ前部への機械刺激による膜電位の変化
前部への機械刺激
問 5.下線部c)
の つの生殖方法の名前を答えなさい。
の つの生殖方法の名前を答えなさい。
問 5.下線部c)
問 6.下線部d)
の繊毛およびべん毛は,多細胞生物においても重要なはたらきをもっている。
6.下線部d)
の繊毛およびべん毛は,多細胞生物においても重要なはたらきをもっている。
問 多細胞生物において繊毛およびべん毛が存在している組織や細胞の名前とはたらきについ
多細胞生物において繊毛およびべん毛が存在している組織や細胞の名前とはたらきについ
て,それぞれ一つずつ答えなさい。
て,それぞれ一つずつ答えなさい。
― 5 ―
◇M8
(407―51)
― 6 ―
◇M8
(407―52)
(実験 )
Ⅳ
次の文章を読み,以下の問に答えなさい。
(配点率25%)
ゾウリムシは,通常前進して泳いでいるが ,障害物に衝突すると ,障害物から離れる
ように後進する 。顕微鏡を用いて,前進しているゾウリムシの繊毛の動きを観察すると,
波打つ動きを繰り返しているのが観察された。一方,後進しているゾウリムシは,前進して
いる場合とことなる繊毛の動きが観察された。
火山から流出した溶岩流や山崩れなどによって生じた裸地では,植物群落がいったん失われる
a)
が,その場所にはやがて植物が侵入し,定着する。さらに時間の経過とともに植物群落の種構成
は変化していき,長い時間が経過すると安定な極相林となる。しかし極相林においても全体が均
一なわけではなく,倒木などによりギャップとよばれる高木を欠く場所が生じることがある。
1∼6の番号は一定時間ごとの繊毛の位置と形を示す
ギャップはいろいろな時期に生じ,そこでは林床にまで光がとどくため,陰樹が主体である極相
b)
2
6
林において多様性を高めるはたらきがあると考えられる。一方,極相林において最上層を形成す
るブナやシイなどの高木の葉を観察すると,林冠の葉と林床近くの葉は,厚さや面積がことなっ
c)
5
4
1
3
ている。さらにこれらの葉では,光に対する光合成反応にも違いがみられる。
A
繊毛
障
害
物
問 1.下線部a)
に関して,このような裸地に侵入・定着する植物は,どのような性質をそなえ
ていれば他の植物との競争上有利になると考えられるか。ア∼エから つ選び,その理由を
B
60字以内で説明しなさい。
2
耐陰性
C
3
4
5
重力散布型の種子
窒素固定能力
耐湿性
6
1
問 2.下線部b)
に関して,ギャップが多様性を高めるしくみについて
「陽樹」
,
「陰樹」
,
「遷移段
階」
という言葉を使って80字以内で説明しなさい。
問 3.下線部c)
に関して,林冠の葉を林床近くの葉とくらべたとき,葉のどの組織の厚さがど
図
ゾウリムシの前進および後進運動とビデオで撮影した 本の繊毛の動き
のようにことなっているか,答えなさい。またそのことにより,林冠の葉は光合成を行なう
ときにどのように光を利用できるようになるのか,80字以内で説明しなさい。
問 4.下線部c)
の林冠の葉について,一定の温度,一定の二酸化炭素濃度で光の強さを変えて
光合成速度を測定し,図 のような光合成曲線をえた。林床近くの葉について,同様の条件
で測定した場合の光合成曲線を図中に記入しなさい。
図
― 7 ―
◇M8
(407―53)
問 5.植物の葉において,青色光と赤色光をよく吸収し,光合成のときに光を集めるはたらきを
している光合成色素名を書きなさい。また,その色素の量を葉の面積あたりで比較すると,
問 5.植物の葉において,青色光と赤色光をよく吸収し,光合成のときに光を集めるはたらきを
林冠の葉と林床近くの葉のどちらに多いと予想されるか,答えなさい。
している光合成色素名を書きなさい。また,その色素の量を葉の面積あたりで比較すると,
林冠の葉と林床近くの葉のどちらに多いと予想されるか,答えなさい。
問 6.光合成の反応径路について説明した次の文章のア∼エに適切な語句を書きなさい。
光合成の反応径路は つに分けることができる。そのうち,光エネルギーを直接利用する
林冠の葉の光合成曲線
― 8 ―
◇M8
(407―54)
「あなたにご用意頂いたおかげで,とても心地よく過ごしております。
これまで毎日忙しくしておりましたので,あまり気にかけていませんでした。
「あなたにご用意頂いたおかげで,とても心地よく過ごしております。
どうもありがとうございます。
これまで毎日忙しくしておりましたので,あまり気にかけていませんでした。
その様子をお写真に撮りましたので,同封いたします。
」
どうもありがとうございます。
その様子をお写真に撮りましたので,同封いたします。
」
この写真に写っている情景を,<描写条件>にしたがって写実的に描きなさい。
問 6.光合成の反応径路について説明した次の文章のア∼エに適切な語句を書きなさい。
反応は,葉緑体の
( ア )
で行なわれる。二酸化炭素から有機物を合成する反応は,葉緑体
の
(光合成の反応径路は
イ )
で行なわれ,
(つに分けることができる。そのうち,光エネルギーを直接利用する
ア )
においてつくられた,還元力と
( ウ )
のエネルギーが利
この写真に写っている情景を,<描写条件>にしたがって写実的に描きなさい。
<描写条件>
反応は,葉緑体の
( ア )
で行なわれる。二酸化炭素から有機物を合成する反応は,葉緑体
用される。
1)人物を描いてはいけません。
<描写条件>
2)陰影をつけなさい。
1)人物を描いてはいけません。
3)鉛筆
(黒)
を用いなさい。
2)陰影をつけなさい。
4)定規やコンパスを使用してはいけません。
3)鉛筆
(黒)
を用いなさい。
5)提出用紙は,受験番号欄を右にして横長に用い,その面に描きなさい。点線から右の部分に描
4)定規やコンパスを使用してはいけません。
いてはいけません。
5)提出用紙は,受験番号欄を右にして横長に用い,その面に描きなさい。点線から右の部分に描
6)提出用紙の受験番号欄に受験番号を記入する以外,どこにも記号・数字・文字などを書いては
いてはいけません。
いけません。
6)提出用紙の受験番号欄に受験番号を記入する以外,どこにも記号・数字・文字などを書いては
(以 上)
いけません。
の
(ブナやシイなどのような陰樹を含む多くの樹木の葉では,気孔から吸収された二酸化炭素
イ )
で行なわれ,
( ア )
においてつくられた,還元力と
( ウ )
のエネルギーが利
用される。
はまず炭素数 の物質と結合し,炭素数 の化合物ホスホグリセリン酸を経て最初の炭素数
ブナやシイなどのような陰樹を含む多くの樹木の葉では,気孔から吸収された二酸化炭素
の物質にもどる。その過程でさまざまな有機物がつくられる。このような一連の反応のこ
はまず炭素数
の物質と結合し,炭素数 の化合物ホスホグリセリン酸を経て最初の炭素数
とを
( エ )
という。
の物質にもどる。その過程でさまざまな有機物がつくられる。このような一連の反応のこ
とを
( エ )
という。
(以 上)
(以 上)
(以 上)
― 9 ―
◇M8
(407―55)
― 1 ―
◇M9
(407―57)
― 1 ―
Ⅰ
Ⅰ
― 2 ―
◇M3
(407―14)
図に示すように,なめらかに回転できる軽い定滑車に伸び縮みしない軽い糸がかけられてい
図に示すように,なめらかに回転できる軽い定滑車に伸び縮みしない軽い糸がかけられてい
る。糸の一端は壁に固定されたばねに結ばれ,他端には質量 m のブロックがつるされている。
る。糸の一端は壁に固定されたばねに結ばれ,他端には質量 m のブロックがつるされている。
ばねの質量は無視でき,糸は滑車からはずれないものとする。重力加速度の大きさを g,ばね
ばねの質量は無視でき,糸は滑車からはずれないものとする。重力加速度の大きさを g,ばね
定数を k として,以下の問いに答えよ。
定数を k として,以下の問いに答えよ。
◇M3
(407―15)
k
ブロックがつり合いの位置にあるときの糸の張力およびばねの伸びはいくらか。
ブロックがつり合いの位置にあるときの糸の張力およびばねの伸びはいくらか。
ブロックをつり合いの位置から鉛直下方に距離 a だけ引いて静かに放したところ,糸がたる
ブロックをつり合いの位置から鉛直下方に距離 a だけ引いて静かに放したところ,糸がたる
むことなくブロックは上下運動した。
むことなくブロックは上下運動した。
糸がたるまないための a の最大値はいくらか。
糸がたるまないための a の最大値はいくらか。
ブロックの最大の速さはいくらか。
ブロックの最大の速さはいくらか。
ブロックが放されてから最初に最大の速さとなるまでの時間を求めよ。
ブロックが放されてから最初に最大の速さとなるまでの時間を求めよ。
次に,ブロックをつり合いの位置から mg/ k だけ下方に引いて静かに放すと,ブロック
次に,ブロックをつり合いの位置から mg/ k だけ下方に引いて静かに放すと,ブロック
は,単振動の一部の運動と,糸がたるんだ状態での鉛直投げ上げ運動を交互に繰り返し,周期的
は,単振動の一部の運動と,糸がたるんだ状態での鉛直投げ上げ運動を交互に繰り返し,周期的
に上下運動した。
に上下運動した。
ばねが自然長となったときのブロックの速さはいくらか。
ばねが自然長となったときのブロックの速さはいくらか。
ブロックの最高到達位置はどこか。ばねが自然長となったときのブロックの位置からの移動
ブロックの最高到達位置はどこか。ばねが自然長となったときのブロックの位置からの移動
距離として答えよ。
距離として答えよ。
この周期的な運動の 周期のうち,鉛直投げ上げ運動に要する時間を求めよ。
この周期的な運動の 周期のうち,鉛直投げ上げ運動に要する時間を求めよ。
この周期的な運動の 周期のうち,単振動の一部の運動に要する時間を求めよ。
この周期的な運動の 周期のうち,単振動の一部の運動に要する時間を求めよ。
(配点率 50%)
(配点率 50%)
― 1 ―
◇M5
(407―24)
― 2 ―
◇M5
(407―25)
Ⅱ
図 に示すように,真空中の x − y 平面内の点 A( a , )および点 B(− a , )に電気 量
Q( Q > )の点電荷が固定されている。点 P の座標は( ,
a)
である。真空中における
クーロンの法則の比例定数を k0,無限遠での電位を として,以下の問いに答えよ。
つの点電荷により形成される電場と電位について考える。
原点 O と点 P における電場ベクトルの x 成分および y 成分を答えよ。
原点 O と点 P における電位を答えよ。
x 軸上での電位 V( x)および y 軸上での電位 V( y)を答えよ。また,それらを表すグラフ
の概略を示せ。なお,解答欄の図中にある V O は,原点 O における電位を示している。
次に,図 に示すように,原点 O に質量 m,電気量 − q( q > )の点電荷 q− をそっと置
く。以下の問いでは,q− が受ける力は
つの Q の点電荷との間のクーロン力だけであり,運
動の過程で力学的エネルギーは保存するものとする。
q− を原点 O から点 P までゆっくり動かすときに,q− になされる仕事を答えよ。
点 P で q− を静かに放すと,q− はクーロン力により原点 O に向かって引き戻される。原
点 O まで引き戻されたときの q− の速さを答えよ。
再び点電荷 q− を点 P に戻し,今度は初速度を与えるとする。q− が つの Q の点電荷
によるクーロン力から完全に逃れるために必要な最小の初速度の大きさを答えよ
(ア)
。また,
その方向として,図 の矢印 u,v,w の 方向を考えてみた。それぞれについて,適当な場
合は 〇 を,不適当な場合は × を記せ(イ)
。ただし,u および w は y 軸に平行な方向,v
は x 軸に平行な方向であり,q− は つの Q の点電荷と衝突するような軌跡はとらないもの
とする。
(配点率 50%)
(以 上)
― 3 ―
― 4 ―
◇M5
(407―26)
Ⅰ
Ⅰ
◇M5
(407―27)
次の文を読んで,問 ∼問 に答えよ。化合物の構造式は下の例にならって示すこと。不斉炭
次の文を読んで,問 ∼問 に答えよ。化合物の構造式は下の例にならって示すこと。不斉炭
素原子がある場合は*を付けて示すこと。
(配点率 50%)
素原子がある場合は*を付けて示すこと。
(配点率 50%)
構造式の記入例
(*は不斉炭素原子を示す。
)
構造式の記入例
(*は不斉炭素原子を示す。
)
〔解答に必要な注意事項〕
1.SI 単位以外の単位の意味。
私たちが毎日食べている食品の構成成分としてとりわけ重要なのが,タンパク質,脂質,およ
私たちが毎日食べている食品の構成成分としてとりわけ重要なのが,タンパク質,脂質,およ
び糖類である。
び糖類である。
タンパク質は,自然界に存在するα―アミノ酸が,ペプチド結合により連結した高分子化合物
タンパク質は,自然界に存在するα―アミノ酸が,ペプチド結合により連結した高分子化合物
である。α―アミノ酸の基本構造は, つの炭素原子にアミノ基,カルボキシル基,水素原子,
である。α―アミノ酸の基本構造は, つの炭素原子にアミノ基,カルボキシル基,水素原子,
および一般に R と表される側鎖が結合したものである
(R は水素または,炭化水素基など)
。
および一般に R と表される側鎖が結合したものである
(R は水素または,炭化水素基など)
。
油脂は,植物・動物細胞中に最も豊富に存在する脂質で, 価のアルコールであるグリセリン
油脂は,植物・動物細胞中に最も豊富に存在する脂質で, 価のアルコールであるグリセリン
と高級脂肪酸とのエステルである。油脂にアルカリを作用させて加水分解をすると,グリセリン
と高級脂肪酸とのエステルである。油脂にアルカリを作用させて加水分解をすると,グリセリン
とともに高級脂肪酸の塩であるセッケンが生じる。この加水分解反応をけん化という。セッケン
とともに高級脂肪酸の塩であるセッケンが生じる。この加水分解反応をけん化という。セッケン
は,洗剤として広く用いられているが,Ca 2+ や Mg2+ などを多く含む硬水中では,洗浄能力が
は,洗剤として広く用いられているが,Ca 2+ や Mg2+ などを多く含む硬水中では,洗浄能力が
大きく低下する。
大きく低下する。
糖類には,グルコースやフルクトースのような単糖類,アミロースやセルロースのような多糖
糖類には,グルコースやフルクトースのような単糖類,アミロースやセルロースのような多糖
類などがある。セルロースに,無水酢酸と氷酢酸,少量の濃硫酸を作用させると,アセチル化さ
類などがある。セルロースに,無水酢酸と氷酢酸,少量の濃硫酸を作用させると,アセチル化さ
れてトリアセチルセルロースができる。トリアセチルセルロースのエステル結合の一部を穏やか
れてトリアセチルセルロースができる。トリアセチルセルロースのエステル結合の一部を穏やか
な条件で加水分解すると,アセトンに可溶なジアセチルセルロースが得られる。そのアセトン溶
な条件で加水分解すると,アセトンに可溶なジアセチルセルロースが得られる。そのアセトン溶
液を細孔から暖かい空気中に押し出して,アセトンを蒸発させると,アセテートができる。
液を細孔から暖かい空気中に押し出して,アセトンを蒸発させると,アセテートができる。
L = dm3 =103 cm3
2.問題の計算に必要な場合,次の原子量や定数を用いよ。
0,C =12,N =14,O =16
原子量:H =1.
気体定数
(R )
:8.
3×103 Pa・L/(K・mol)
― 1 ―
◇M7
(407―39)
― 2 ―
◇M7
(407―40)
問 1 下線部aについて,次の問Ş∼Šに答えよ。
問 3 下線部cについて,次の問Şとşに答えよ。
CHR′= CHR″で表されるアルケンを酸性の過マンガン酸カリウム溶液中で酸化すると,
Ş α―アミノ酸は,水溶液中で#種類のイオンが共存する状態をとるが,その組成は pH に
ú式に示すように二重結合が切れて"個のカルボキシル基が生じる。油脂 B を加水分解す
より変化する。#種類のイオンのうち,正と負の電荷を同時にもつイオンの名称を答え
ると,グリセリンと!種類の脂肪酸 C が!:#の物質量比で生成した。この脂肪酸 C を酸
よ。また,平衡混合物の正負の電荷が全体としてつり合う pH が存在する。この pH を何
性の過マンガン酸カリウム溶液中で酸化すると,ジカルボン酸 D とモノカルボン酸 E が
というか,その名称を答えよ。
!:!の物質量比で生成した。
ş グリシン以外の α―アミノ酸には,光学異性体が存在する。L―アラニンの光学異性体で
ある D―アラニンの構造式を L―アラニンの描き方にならって示せ。
ú
左図で中央の C
(炭素原子)
および実線で表され
Ş ジカルボン酸 D18.
8mg を完全に燃焼させると,二酸化炭素39.
6mg と水14.
4mg が
た結合は紙面上にあり,太線は紙面より手前,破
得られた。また,モノカルボン酸 E15.
8mg を完全に燃焼させると,二酸化炭素39.
6mg
線は紙面より向こう側にある結合を示している。
と水16.
2mg が得られた。ジカルボン酸 D とモノカルボン酸 E の組成式を求めよ。
ş ジカルボン酸 D とモノカルボン酸 E の分子量を測定すると,それぞれ188と158で
あった。油脂 B の分子量を整数値で答えよ。計算過程も示せ。
Š タンパク質の検出に用いられているキサントプロテイン反応では,タンパク質や α―ア
ミノ酸の側鎖に含まれるベンゼン環のニトロ化が起こる。同様のニトロ化は,フェノール
問 4 下線部dの理由を書け。
に希硝酸を20℃ で反応させた際にも起こり,o―または p―の位置で反応した"種類の異
性体を与える。フェノールのニトロ化において生成する"種類の異性体の構造式を,記入
例にならって示せ。
問 5 下線部eについて,次の問Şとşに答えよ。
Ş グルコースをアンモニア性硝酸銀水溶液中に加えて加熱すると,銀が析出する。この反
応の名称を答えよ。
問 2 下線部bについて,次の問Ş∼Šに答えよ。
ş グルコースをフェーリング液に加えて加熱すると赤色沈殿が生じる。この沈殿の組成式
グリセリンは工業的にはプロピレン
(プロペン)
C3H6 を原料として合成される。プロピレ
を答えよ。
ンのように分子中に二重結合を!つ含み,他はすべて単結合の鎖式炭化水素をアルケンとよ
び,一般式 C n H2(
で表すことができる。
n n ≧")
問 6 アミロース50.
0mg を全量20.
0mL の水溶液とした。この水溶液の27℃ における浸透
Ş プロピレンの構造異性体の構造式を記入例にならって示せ。また,プロピレンの臭素付
加生成物の構造式を記入例にならって示せ。
圧は4.
15×102 Pa であった。アミロースの分子量を有効数字"桁で答えよ。計算過程も示
せ。ただし,希薄溶液の体積を V
〔L〕
,温度を T〔K〕
,溶質の全物質量を n
〔mol〕
,浸透圧を
ş プロピレンは"―プロパノールに濃硫酸を加えて加熱することにより,合成することが
パイ
Π〔Pa〕
,気体定数を R
〔Pa・L/
(K・mol)
〕
とすると,ΠV = nRT が成り立つとする。
できる。この反応の化学反応式を書け。
Š フェノールは,工業的にはクメン法で製造される。クメン法では,ベンゼンをプロピレ
ンでアルキル化してクメンをつくり,これを酸素で酸化してクメンヒドロペルオキシドと
してから希硫酸で分解する。このとき,フェノールと同時に化合物 A が生成する。クメ
問 7 下線部fについて,セルロースと無水酢酸を反応させてトリアセチルセルロースができる
反応の化学反応式を示性式を用いて書け。
示性式の記入例
セルロース [C6H7O(OH)
2
3]
n
ンと化合物 A の構造式を記入例にならって示せ。
― 3 ―
Ⅱ
― 4 ―
◇M7
(407―41)
◇M7
(407―42)
次の文を読んで,問!∼問$に答えよ。ただし,空気中に含まれる水蒸気を無視し,気体はす
〔実験"〕 実験!と同じ容器に温度計を取り付けて,容器内の温度を常に測定できるようにし
べて理想気体の状態方程式に従うものとする。また,!kPa =!×103 Pa である。数値は,有
た。この容器を用いて操作"―!∼操作"―$を行い,揮発性液体試料の分子量を求め
(配点率50%)
効数字"桁で書け。
き はつ
た。ここで,実験室の温度を300K に設定した。また,大気圧は,1.
0×102 kPa で
あった。
気体など,密度の小さい物体の質量を空気中で測るとき,浮力の影響を受けるので,その補正
が必要となる。空気中で物体の受ける浮力の大きさは,その物体により排除された空気にはたら
く重力の大きさに等しい。ここで,空気にはたらく重力とは,空気の質量に重力加速度をかけた
力のことである。
〔操作"―!〕 温度計を取り付けた状態で容器の内容積を測定したところ,450mL であった。
容器を完全に乾燥させた後,電子てんびんで容器の質量を測った。
〔操作"―"〕 体積3.
0mL の揮発性液体試料を入れた容器を,ヒーターを用いて温度360K
に保った。この温度でしばらく放置すると,やがて液体が消失し,容器内は試料蒸
体積 V0 の物体の質量を,密度 ρ0 の空気中に置かれた電子てんびんで測るとき,物体により
排除される空気の質量は,V0ρ0 である。このとき,質量 m0 の物体に対して,電子てんびんに
気で満たされた。このとき,容器内には,大気圧と等しい圧力を示す試料蒸気が
入っている。
ぎょう
表示される質量 w0 は,m0 − V0ρ0 となる。
〔操作"―#〕 容器内の温度が320K になるように設定した後,しばらく放置すると蒸気が凝
しゅく
温度が T
〔K〕
,大気圧が P
〔Pa〕
の実験室に置かれた電子てんびんを用いて,実験!と実験"を
縮し,液体が確認された。次に,ヒーターを取り去り,容器を電子てんびんの上に
行った。ここで,実験室内の空気を,窒素 N2 と酸素 O2 が#:!の体積比で混合した気体とみ
置いた。やがて,容器内の温度が徐々に低下し,電子てんびんに表示される質量も
なし,その密度を ρ
〔g/L〕
とする。ただし,容器内の体積
(内容積)
は,温度や圧力が変化しても
a
徐々に変化した。
〔操作"―$〕 容器内の温度が300K になったとき,電子てんびんに表示される質量に浮力の
一定であるとする。
補正を行い,容器内に存在する試料の真の質量を求めると,720mg であった。
〔実験!〕 下図のような,上部のふたに小さい穴をあけた内容積 V
〔L〕
の容器とドライアイスを
問 1 実験!で用いる二酸化炭素について,次の問Ş∼Ţに答えよ。
用いて,操作!―!∼操作!―#を行い,二酸化炭素の分子量を求めた。
Ş 二酸化炭素分子の構造を,次の記入例にならって,電子式で表せ。
を示し
〔操作!―!〕 容器を完全に乾燥させて,電子てんびんの上に置いたところ,w〔g〕
1
電子式の記入例 窒素分子
た。このとき,排除された空気の体積は,容器の厚みによる微小なもので,それを
ş 二酸化炭素分子中の炭素原子と酸素原子間の結合には極性があるが,二酸化炭素分子は
v〔L〕
とする。
〔操作!―"〕 容器の中に少量のドライアイスを入れて,しばらく放置した。やがてドライア
イスは完全に消失し,容器内の空気はすべて追
無極性分子である。その理由を書け。
Š 次の
(ⅰ)
∼
(ⅵ)
の結晶のうち,ドライアイスのように,ファンデルワールス力がはたら
いてつくられる結晶はどれか。解答欄の
(ⅰ)
∼
(ⅵ)
からすべて選んで〇で囲め。
い出され,容器内の圧力が大気圧と等しくなっ
た。このとき容器内には,大気圧と等しい圧力
(ⅰ) ダイヤモンド
(ⅱ) 黒 鉛
(ⅲ) 亜 鉛
の二酸化炭素が入っている。この状態で容器を
(ⅳ) ナフタレン
(ⅴ) 水 晶
(ⅵ) リチウム
を示
電子てんびんの上に置いたところ,w〔g〕
2
š 二酸化炭素を石灰水に吹き込むと白色沈殿が生じる。この反応を化学反応式で書け。
した。この質量の測定では,排除された空気の
Ţ 問šの白色沈殿が生じた水溶液に,さらに二酸化炭素を通じると沈殿は溶解し,水溶液
体積は,v + V
〔L〕
となる。ここで,容器内の
が透明になる。この反応をイオン反応式で書け。
温度は,実験室の温度と等しいものとする。
〔操作!―#〕 実験室の温度,大気圧,容器の内容積を測
問 2 実験室の空気について,次の問Şとşに答えよ。
定して,容器内に存在する二酸化炭素の物質量
Ş 空気の平均分子量を求めよ。
020mol であることがわかった。
が,0.
ş 空気の密度 ρ
〔g/L〕
を,P,T,R を用いて表せ。ここで,R
〔Pa・L/
(K・mol)
〕
は,気体定
数である。
― 5 ―
◇M7
(407―43)
― 6 ―
◇M7
(407―44)
問 3 実験!について,次の問Ş∼Šに答えよ。
Ⅰ
Ş 操作!―!から,容器の真の質量
〔g〕
を,v,w1,ρ を用いて表せ。
突然変異に関する次の英文を読み,以下の問に答えなさい。
ş 操作!―!と操作!―"から,容器内に存在する二酸化炭素の真の質量
〔g〕
を,V,v,
(配点率25%)
䠄ၥ㢟ᩥ䛿ⴭసᶒ䛾㛵ಀ䛷ᥖ㍕䛧䛶䛚䜚䜎䛫䜣䠅
䠄ⴭసᶒ䛾㛵ಀ䛷ᥖ㍕䛧䛶䛚䜚䜎䛫䜣䠅
w1,w2,ρ のうち必要な文字を用いて表せ。
Š w2 と w1 の差が320mg のとき,二酸化炭素の分子量の実験値を求めよ。計算過程も示
せ。
問 4 実験"について,次の問Ş∼šに答えよ。
Ş 電子てんびんを用いて,容器の内容積を測定することができる。その方法を簡単に述べ
よ。ただし,浮力による補正は行わないものとする。
ş 操作"―#の下線部aについて,次の文中の
(ア)
∼
(エ)
に最も適した数値または語句を
書け。また,
(オ)
と
(カ)
に入る語句について,解答用紙の
「減少」
,
「増加」
のいずれかを選
んで〇で囲め。ここで,下図は実験"で用いた揮発性液体試料の蒸気圧曲線を表すグラフ
である。なお,蒸気が凝縮して生成する液体の体積は,無視できるものとする。
操作"―"の終了時,容器内の温度は360K であり,容器内はすべて揮発性液体試料の
蒸気で満たされている。すなわち,その蒸 気 に よ っ て,容 器 の 内 容 積 と 等 し い 体 積
(450mL)
の空気が排除されている。このとき,その体積に相当する浮力がはたらく。温
度が320K のとき,試料は凝縮して液体となっているが,一部は蒸気として存在する。
ここで,容器外に流出する試料蒸気の量が無視できるため,容器内の試料は
(ア)
平衡の
状態にあるとみなすことができる。したがって,温度
320K の と き,試 料 蒸 気 の 分 圧 は
(イ)
kPa と な る。ま
た,容器内の全圧が大気圧と等しくなるように,容器内
に空気が流入しているため,試料蒸気と空気が均一に混
合しているとすると,空気の分圧は
(ウ)
kPa となる。し
たがって,温度320K のとき,試料蒸気によって,容
器内から体積
(エ)
mL の空気が排除されていることにな
(Sahotra Sarkar(1991)Haldane’s solution of the Luria-Delbrück distribution より引用)
る。容器を電子てんびんの上に置いた後,時間とともに
徐々に温度が低下すると,容器内での試料蒸気の分圧も
注:mutant 突然変異体,
低下する。すなわち,時間とともに,浮力の大きさは
phage ファージ,
inoculate 植え付ける,
flourish = to grow well and be very healthy,
(オ)
し,電子てんびんに表示される質量は
(カ)
する。
colony = a visible cluster (group) of cells formed on a solid growth medium by
repeated division of a single parental cell and its daughter cells,
Š 操作"―$から得られた試料の真の質量を用いて,操作"―"の終了時における試料蒸気
mutation 突然変異,
の密度
〔g/L〕
を求めよ。
mutagenesis 突然変異生成,
exponential growth = increase becomes faster as the amount of the thing that is
š 揮発性液体試料の分子量の実験値を求めよ。計算過程も示せ。
growing increases
(以 上)
― 7 ―
― 1 ―
◇M7
(407―45)
問 1.この“fluctuation test” で検証しようとする"つの仮説を日本語で説明しなさい。
2.“fluctuation test”test”
においてファージを含む培地で生育したコロニーの数は何を表している
問 1.この“fluctuation
で検証しようとする"つの仮説を日本語で説明しなさい。
か,日本語で説明しなさい。
Ⅱ
Ⅱ
◇M10
(407―59)
次の文章を読み,以下の問に答えなさい。
(配点率25%)
古代から人類は,経験的に自然界の植物,動物,鉱物などから有効な成分を取り出して薬とし
次の文章を読み,以下の問に答えなさい。
(配点率25%)
て利用してきた。例えば,19世紀の中頃にヤナギ属の植物の樹皮から解熱鎮痛作用を示す有効
問 2.“fluctuation test” においてファージを含む培地で生育したコロニーの数は何を表している
成分としてサルチル酸が単離され,医薬品として使用されてきた。サルチル酸は,工業的には以
古代から人類は,経験的に自然界の植物,動物,鉱物などから有効な成分を取り出して薬とし
問 3.この英文では,問!の"つの仮説はどのように検証できると主張しているか,日本語で説
か,日本語で説明しなさい。
下のように合成されている。
て利用してきた。例えば,19世紀の中頃にヤナギ属の植物の樹皮から解熱鎮痛作用を示す有効
明しなさい。
ベンゼンとプロペンを触媒の存在下で反応させると
(あ)
が得られ,
(あ)
を酸素で酸化してから
成分としてサルチル酸が単離され,医薬品として使用されてきた。サルチル酸は,工業的には以
問 3.この英文では,問!の"つの仮説はどのように検証できると主張しているか,日本語で説
硫酸を加えて分解すると
(い)
と
(う)
が得られる。
(い)
を水酸化ナトリウムと反応させてナトリウ
下のように合成されている。
問 4.右の図に示すように!個の細菌が"世代の分裂を経て$個に増
明しなさい。
ム塩にし,高温高圧下で二酸化炭素と反応させたあと,希硫酸を作用させるとサルチル酸が合成
ベンゼンとプロペンを触媒の存在下で反応させると
(あ)
が得られ,
(あ)
を酸素で酸化してから
えた。世代あたり,細菌あたりの感受性菌が耐性菌に変化する確
される。しかし,サルチル酸には胃に対する強い副作用があるため,
濃硫酸を触媒として用い,
硫酸を加えて分解すると
(い)
と
(う)
が得られる。
(い)
を水酸化ナトリウムと反応させてナトリウ
a
率
(突然変異率)
を x とした時,$つの細菌がいずれも感受性菌で
問 4.右の図に示すように!個の細菌が"世代の分裂を経て$個に増
サルチル酸を無水酢酸と反応させてヒドロキシ基をアセチル化したアセチルサルチル酸が副作用
ム塩にし,高温高圧下で二酸化炭素と反応させたあと,希硫酸を作用させるとサルチル酸が合成
ある確率を
x を使って表しなさい。ここで耐性菌から感受性菌への変化はないものとする。
えた。世代あたり,細菌あたりの感受性菌が耐性菌に変化する確
の少ない解熱鎮痛剤として使われるようになった。また,サルチル酸にメタノールと濃硫酸を加
される。しかし,サルチル酸には胃に対する強い副作用があるため,
濃硫酸を触媒として用い,
b
a
率
(突然変異率)
を x とした時,$つの細菌がいずれも感受性菌で
えて煮沸し,その後,炭酸水素ナトリウム水溶液を注ぐとサルチル酸メチルが油状になって分離
サルチル酸を無水酢酸と反応させてヒドロキシ基をアセチル化したアセチルサルチル酸が副作用
問 5.!個の細菌が#世代の分裂を経て%個に増えた段階で,$個の耐性菌が生じていた。世代
ある確率を x を使って表しなさい。ここで耐性菌から感受性菌への変化はないものとする。
する。ここで生成されたサルチル酸メチルは,筋肉痛や関節に対する外用塗布剤として用いられ
の少ない解熱鎮痛剤として使われるようになった。また,サルチル酸にメタノールと濃硫酸を加
あたり,細菌あたりの突然変異率を10−5 としたとき,耐性菌への突然変異はどこで起こっ
ている。
えて煮沸し,その後,炭酸水素ナトリウム水溶液を注ぐとサルチル酸メチルが油状になって分離
b
た可能性が最も高いと考えられるか,解答用紙の〇で示した細菌のうち耐性菌を黒く塗るこ
問 5.!個の細菌が#世代の分裂を経て%個に増えた段階で,$個の耐性菌が生じていた。世代
する。ここで生成されたサルチル酸メチルは,筋肉痛や関節に対する外用塗布剤として用いられ
とで一例を示しなさい。問$と同様,耐性菌から感受性菌への変化はないものとする。
あたり,細菌あたりの突然変異率を1
0−5 としたとき,耐性菌への突然変異はどこで起こっ
[注
意] 必 要 が あ れ ば,以 下 の 数 値 を 用 い な さ い。各 原 子 の 原 子 量 H=1.
0,C=12.
0,
ている。
た可能性が最も高いと考えられるか,解答用紙の〇で示した細菌のうち耐性菌を黒く塗るこ
とで一例を示しなさい。問$と同様,耐性菌から感受性菌への変化はないものとする。
N=14.
0,O=16.
0,Na=23.
0。また,構造式は下の図!にならって答えなさい。
[注 意] 必 要 が あ れ ば,以 下 の 数 値 を 用 い な さ い。各 原 子 の 原 子 量 H=1.
0,C=12.
0,
0,O=16.
0,Na=23.
0。また,構造式は下の図!にならって答えなさい。
N=14.
図! 構造式の例
図! 構造式の例
問 1.
(あ)
∼
(う)
の化合物名と構造式を書きなさい。
問
問 2.下線部aのアセチルサルチル酸の合成を示す化学反応式を書きなさい。
1.
(あ)
∼
(う)
の化合物名と構造式を書きなさい。
問
問 3.下線部bの化学反応式を書きなさい。
2.下線部aのアセチルサルチル酸の合成を示す化学反応式を書きなさい。
問 3.下線部bの化学反応式を書きなさい。
― 2 ―
◇M10
(407―60)
― 3 ―
◇M10
(407―61)
問 4.下線部bの炭酸水素ナトリウム水溶液の代わりに,水酸化ナトリウム水溶液を加えるとサ
Ⅲ
ルチル酸メチルは分離しない。その理由を書きなさい。
次の文章はロバート・フックがコルクの断面について記述したものである。英文を読み,以下
の問に答えなさい。
(配点率 25%)
問 5.アセチルサルチル酸とサルチル酸メチルを別々の試験管で水に溶解し,それぞれの水溶液
First, if I enquired why it was so exceeding light a body, my microscope could presently
に塩化鉄
(Ⅲ)
水溶液を数滴加えて良く振り混ぜたときのそれぞれの溶液の色の変化を答え,
a
inform me that here was the same reason evident that there is found for the lightness of
その理由を説明しなさい。
froth, an empty honey-comb, wool, a sponge, a pumice-stone, or the like; namely, a very small
quantity of a solid body, extended into exceeding large dimensions.
問 6.下線部bに関して,4.
14g のサルチル酸を無水酢酸と反応させたところ,3.
78g のアセ
チルサルチル酸が生成した。このとき,サルチル酸の何%が反応したことになるか。計算の
過程がわかるように答えなさい。
Next, it seemed nothing more difficult to give an intelligible reason, why cork is a body so
b
very unapt to suck and drink in water, and consequently preserves it self, floating on the top
of water, though left on it never so long: and why it is able to stop and hold air in a bottle,
though it be there very much condensed and consequently presses very strongly to get a
passage out, without suffering the least bubble to pass through its substance.
For, as to the first, since our microscope informs us that the substance of cork is
altogether filled with air, and that that air is perfectly enclosed in little boxes or cells distinct
from one another. It seems very plain, why neither the water, nor any other air can easily
insinuate it self into them, since there is already within them an intus existens, and
consequently, why the pieces of cork become so good floats for nets, and stopples for viols, or
other close vessels.
(中略)
I told(=counted)several lines of these pores, and found that there were usually about
c
threescore of these small cells placed end-ways in the eighteenth part of an inch in length,
whence I concluded there must be near eleven hundred of them, or somewhat more then
(=than)a thousand in the length of an inch, and therefore in a square inch above a million,
or 1166400, and in a cubic inch, above twelve hundred millions, or 1259712000, a thing almost
incredible, did not our microscope assure us of it by ocular demonstration; nay, did it not
discover to us the pores of a body, which were they diaphragmed, like those of cork, would
afford us in one cubic inch, more then(=than)ten times as many little cells, as is evident in
several charred vegetables; so prodigiously curious are the works of nature, that even these
conspicuous pores of bodies, which seem to be the channels or pipes through which the succus
nutritius, or natural juices of vegetables are conveyed, and seem to correspond to the veins,
arteries and other vessels in sensible creatures, that these pores I say, which seem to be the
vessels of nutrition to the vastest body in the world, are yet so exceeding small, that the
atoms which Epicurus fancied would go near to prove too big to enter them, much more to
constitute a fluid body in them.
(Robert Hooke 著“Micrographia”
(1685)
より引用)
― 4 ―
注:enquire = ask,
pumice-stone = light stone,
― 5 ―
◇M10
(407―62)
◇M10
(407―63)
intelligible = clear,
unapt = not suitable,intus existens 内部に存在するもの,
viols 弦楽器,
注:enquire
= ask,
pumice-stone
= light stone,
intelligible
= clear,
nay = no,diaphragme
仕切りをつける,
prodigiously
= extremely
great,
unapt
not suitable,intus
existens
succus =
nutritius
= nourishment
juice,内部に存在するもの,
Ⅳ
植物の成長解析に関する以下の問に答えなさい。
(配点率25%)
viols 弦楽器,
nay
= no,diaphragme
仕切りをつける,
prodigiously
= extremely great,
Epicurus
古代ギリシャの哲学者,
end-ways
端から端まで
succus nutritius = nourishment juice,
植物の成長を解析するにあたって広く用いられる指標として相対成長率
(相対成長速度ともい
う)
がある。相対成長率 R は,植物体の重量を W として,
! dW
R=
W dt
で定義される。R はある時点における現存重量あたりの重量の増加速度を表しており,単位は
Epicurus 古代ギリシャの哲学者,
end-ways 端から端まで
問 1.下線aの理由を本文から探し,日本語で答えなさい。
/day など時間の逆数である。
問 1.下線aの理由を本文から探し,日本語で答えなさい。
2.下線bの理由を本文から探し,日本語で答えなさい。
問 2.下線bの理由を本文から探し,日本語で答えなさい。
3.ú 下線cの threescore の意味する数字を,本文から類推して答えなさい。
û !個の cell の幅は何 μm であるか。小数点以下!桁まで答えなさい。
下線cの
の意味する数字を,本文から類推して答えなさい。
問 3.ú (参考
1 threescore
inch =25.
4mm,
1166400=1080,!
1259712000=35492)
!
û !個の cell の幅は何 μm であるか。小数点以下!桁まで答えなさい。
(= k )
である場合の植物体の重量 W を時間 t の関数として表しなさ
問 1.R が時間によらず一定
い。
問 2.ある植物の重量は30日間に%g から20g に増加した。この期間の平均の R を求めなさ
い。な お,log e"=0.
693,log e#=1.
099,log e$=1.
609と し,単 位 に は/day を 用 い な
(参考
1 inchの役割について,筆者の考えを本文から探し日本語で説明しなさい。
=25.
4mm,!
1166400=1080,!
1259712000=35492)
問 4.pores
(little cells)
問 4.pores
(little microscope
cells)
の役割について,筆者の考えを本文から探し日本語で説明しなさい。
5.次の数式は
の性能に関するものである。
0.
61λ
R
(分解能)
=
μ sin θ
問 5.次の数式は
microscope
の性能に関するものである。
λ は光線の波長,μ
は試料と対物レンズの間の媒質の屈折率
(空気の場合!)
0.
61λ
R
(分解能)
=
θ は対物レンズの入射角
μ sin θ (最大90度)
は光線の波長,μ
は試料と対物レンズの間の媒質の屈折率
(空気の場合!)
ú λ波長4
00nm の光線を用い,媒質が空気の場合,R
の理論的な最小値を答えなさい。
は対物レンズの入射角
(最大90度)
û θúの分解能で判別できない大きさのものを次の
[ ]
内から選び,すべて答えなさい。
ú
波長400nm の光線を用い,媒質が空気の場合,R の理論的な最小値を答えなさい。
[精子,精子の核,精子のミトコンドリア,リボソーム,卵細胞,卵細胞の核,神経細
û胞,シナプス間伱
úの分解能で判別できない大きさのものを次の
[ ]
内から選び,すべて答えなさい。
(シナプスのすき間)
,シナプス小胞]
[精子,精子の核,精子のミトコンドリア,リボソーム,卵細胞,卵細胞の核,神経細
さい。
問 3.R は植物の生育がすすむに伴って低下するのが一般的である。これは,二次肥大成長など
により,植物体を支持する組織など光合成に直接関わらない部分が増えることなどによる。
二次肥大成長をはじめたサクラのような木本の双子葉植物の茎の横断面の組織構造を示す
模式図を描きなさい。解答用紙に扇形で示した茎の横断面に,一次師部,一次木部,形成
層,髄,二次師部,二次木部,皮層,表皮を描き入れ,線や矢印を用いて指し示しなさい。
なお,組織の配置やおおよその大きさが分かればよく,個々の細胞を描く必要はない。
問 4.植物の種類によっても R の値は大きく異なることが知られている。
被子植物のうちで高い R を示すものはどのような種類のものと考えられるか。植物名を
挙げ,その理由を述べなさい。
胞,シナプス間伱
(シナプスのすき間)
,シナプス小胞]
問 5.植物体のすべての葉の面積の和 A と植物体のすべての葉の重量の和 L を用いると,上に
示した R を#つの要素の積として表すことができる。
! dW
A
L
・ ・
R=
A dt
L
W
すなわち,
! dW
E=
A dt
A
S=
L
L
U=
W
とすると,
R=E×S×U
― 6 ―
◇M10
(407―64)
― 7 ―
◇M10
(407―65)
である。ここで,E は単位葉面積あたりの植物体の重量の増加速度であり,葉での光合成による
Ⅰ
資料!,資料"を読んで設問に答えなさい。
(配点率50%)
物質生産の効率を表していると解釈することができる。S,U もそれぞれ植物体の特性を示す指
標であり,これらを用いることによって,植物の特徴や環境との関係などを解析することができ
資料 1
る。
π ほど知られてはいないが φ
(ファイ)
という数もあり,これは多くの点ではるかに興味深い。
ヒマワリと植物 X,植物 Y の種子を播き,60日間通常の条件の下で育てたのち調査を行い,
たとえばこんな質問をしてみよう。赤いバラの花びらの見た目がいい配置と,サルバドール・ダ
以下の表の結果を得た。R,E,S,U の意味するところを考慮し,ヒマワリと比較して植物 X
リの有名な絵画
『最後の晩 の秘蹟』
と,美しい巻貝と,ウサギのハンショクに共通しているもの
と植物 Y の形態的あるいは生理的特徴について述べなさい。
は何か? 信じがたいことだが,こうしたまるっきりばらばらな例には,古くから知られる数―
ばんさん
ひ せき
ア
「黄金数」
や
「黄金比」
や
「黄
あるいは幾何学的な比―が共通してみられる。この数には,19世紀,
ヒマワリ
植物 X
植物 Y
金分割」
といった称号が与えられた。イタリアで16世紀の初頭に出版された本では,この比を
R
(/day)
E
(g/m2 /day)
S
(m2/g)
U
0.
128
0.
080
0.
032
8.
0
5.
0
8.
0
0.
040
0.
040
0.
008
0.
40
0.
40
0.
50
(以 上)
「神聖な比例」
とまで呼んでいた。
日常生活で
「比例
(proportion)
」
という言葉は,物の部分同士の大きさや量の相対的な関係を指
したり,異なる部分のあいだの調和的な関係を表現したかったりするときに使う。また,数学で
「比例」
というと,&対#は%対"にあたるといった具合に,関係性が同類であることを表す。こ
の先わかるように,
「黄金比」
は,数学的に定義されながら心地よく調和のとれた性質をもつと言
われる点で,今述べたふたつの定義が魅力的に混じり合ったものをテイキョウしてくれる。
イ
えんえき
黄金比という名で知られるようになるものの明快な定義は,紀元前300年ごろ,演繹的体系と
してまとめた幾何学をソウシした,アレクサンドリアのユークリッド(ギリシャ読みではエウク
ウ
レイデス)
が初めて与えた。ユークリッドとその途方もない偉業については第$章で改めて語る
ことにするが,ここでは,彼が大いにショウサンされるあまり,1923年,詩人のエドナ・セン
エ
ト・ヴィンセント・ミレーに
『ユークリッドだけが美をありのままに見ていた』
と題した詩まで書
かせたとだけ言わせてもらおう。それどころか,彼女がユークリッド幾何学の講義を受けて記し
がいちゅう
た注釈付きのノートまで残っている。ユークリッドは,線分を単純に分けて得られる比を
「外 中
ひ
比」
と呼んで,次のように定義している。
…<中略>…
数学の学術文献では,黄金比の一般的な記号はギリシャ文字の (タウ。ギリシャ語の
τ
τομη´
[トーミ]
からとったもので
「切断」
や
「分割」
の意味)
になる。一方,20世紀の初め,アメリカの数
学者マーク・バーは,この比に φ
(ファイ)
という名をつけた。これは,紀元前490∼430年あた
りに生きていたギリシャの偉大な彫刻家フェイディアスの頭文字をギリシャ文字でとったもの
だ。フェイディアスの代表作といえば,アテネの
『アテナ・パルテノス像』
とオリンピアの
『ゼウ
ス像』
である。フェイディアスは,昔から,パルテノン神殿にあるほかのさまざまな彫刻の作者
とも見なされているが,実際には多くは弟子や助手が制作した可能性が高い。バーはフェイディ
アスが自分の彫刻に細心の注意を払ってよく黄金比を使っていたというあまたの美術史家の話を
もとに,その彫刻家の栄誉を称えることにした
(同様に黄金比が使われている話を,本書でも丹
念に見ていくことになる)
。これより先,私は黄金比,黄金分割,黄金数,φ をとっかえひっか
え使うことにする。これらはどれも,一般向けの数学の読み物にヒンパンに出てくる名前だから
オ
だ。
― 8 ―
― 1 ―
◇M10
(407―66)
◇M11
(407―68)
䠄ၥ㢟ᩥ䛿ⴭసᶒ䛾㛵ಀ䛷ᥖ㍕䛧䛶䛚䜚䜎䛫䜣䠅
古代ギリシャのピタゴラスやユークリッドから,中世イタリアの数学者フィボナッチ
(ピサの
レオナルドとも言われる)
,ルネッサンス期の天文学者ヨハネス・ケプラーを経て,オックス
フォード大学の物理学者ロジャー・ペンローズなどの現代の科学者に至るまで,数学にとりわけ
古代ギリシャのピタゴラスやユークリッドから,中世イタリアの数学者フィボナッチ
(ピサの
秀でたあらゆる時代の人々が,この単純な比とその特性の検討に途方もない時間を費やしてい
レオナルドとも言われる)
,ルネッサンス期の天文学者ヨハネス・ケプラーを経て,オックス
る。しかし,黄金比に魅了されたのは数学者だけではない。生物学者,画家,音楽家,歴史家,
フォード大学の物理学者ロジャー・ペンローズなどの現代の科学者に至るまで,数学にとりわけ
へんざい
ひい
建築家,心理学者,さらには神秘主義者までもが,黄金比の偏在性と魅力のもとは何かと考え,
秀でたあらゆる時代の人々が,この単純な比とその特性の検討に途方もない時間を費やしてい
議論している。それどころか黄金比は,数学史を通じてどんな数もかなわないほど,幅広い分野
る。しかし,黄金比に魅了されたのは数学者だけではない。生物学者,画家,音楽家,歴史家,
へんざい
の思索家を刺激したと言っていいだろう。
建築家,心理学者,さらには神秘主義者までもが,黄金比の偏在性と魅力のもとは何かと考え,
【出典】 マリオ・リヴィオ著・斉藤隆央訳
『黄金比はすべてを美しくするか?』
早川書房,2012
議論している。それどころか黄金比は,数学史を通じてどんな数もかなわないほど,幅広い分野
年。なお,出題の都合上,原文には若干の変更を加えている。
の思索家を刺激したと言っていいだろう。
䠄ၥ㢟ᩥ䛿ⴭసᶒ䛾㛵ಀ䛷ᥖ㍕䛧䛶䛚䜚䜎䛫䜣䠅
䠄ⴭసᶒ䛾㛵ಀ䛷ᥖ㍕䛧䛶䛚䜚䜎䛫䜣䠅
ひい
注:Elements:ユークリッドの
『原論』
,icosahedron:二十面体,dodecahedron:十二面体
䠄ၥ㢟ᩥ䛿ⴭసᶒ䛾㛵ಀ䛷ᥖ㍕䛧䛶䛚䜚䜎䛫䜣䠅
注:Elements:ユークリッドの
『原論』
,icosahedron:二十面体,dodecahedron:十二面体
䠄ⴭసᶒ䛾㛵ಀ䛷ᥖ㍕䛧䛶䛚䜚䜎䛫䜣䠅
䠄ၥ㢟ᩥ䛿ⴭసᶒ䛾㛵ಀ䛷ᥖ㍕䛧䛶䛚䜚䜎䛫䜣䠅
【出典】 マリオ・リヴィオ著・斉藤隆央訳
『黄金比はすべてを美しくするか?』
早川書房,2012
資料 2
年。なお,出題の都合上,原文には若干の変更を加えている。
䠄ၥ㢟ᩥ䛿ⴭసᶒ䛾㛵ಀ䛷ᥖ㍕䛧䛶䛚䜚䜎䛫䜣䠅
資料 2
䠄ⴭసᶒ䛾㛵ಀ䛷ᥖ㍕䛧䛶䛚䜚䜎䛫䜣䠅
䠄ၥ㢟ᩥ䛿ⴭసᶒ䛾㛵ಀ䛷ᥖ㍕䛧䛶䛚䜚䜎䛫䜣䠅
【出典】 Mario Livio The Golden Ratio, Broadway Books, 2002. なお,出題の都合上,原文に
は若干の変更を加えている。
D
1
C
F
B
E
1
A
G
図!
作図のヒント
問 1 資料!の下線アからオのカタカナを漢字に直しなさい。
問 2 資料"の Figure 24の線分 CB の長さを l として線分 AC の長さ x を求めなさい。
問 3 資料"の下線の内容を本文中の記号を使って,日本語で証明しなさい。
問 4 必要なら図!を参考にして,正五角形をコンパスと定規のみで作図する方法を説明しなさ
い。
― 2 ―
◇M11
(407―69)
― 3 ―
◇M11
(407―70)
用
い
て
、
対
応
す
る
解
答
欄
の
枠
内
に
収
ま
る
分
量
で
説
明
し
な
さ
い
。
の
か
。
﹁
幹
線
バ
ス
・
シ
ス
テ
ム
﹂
、
﹁
枝
線
シ
ス
テ
ム
﹂
、
﹁
環
状
﹂
、
﹁
タ
ー
ミ
ナ
ル
﹂
と
い
う
キ
ー
ワ
ー
ド
を
ク
リ
チ
バ
市
に
お
け
る
バ
ス
・
シ
ス
テ
ム
は
、
ど
の
よ
う
な
ネ
ッ
ト
ワ
ー
ク
を
形
成
す
る
よ
う
に
な
っ
た
問
&
― 6 ―
統 輸
送
合 量
f c
停 高
車 速
時 化
間
e b
コ 走
ス 行
ト 時
間
d a
空
欄
!
"
に
当
て
は
ま
る
と
思
わ
れ
る
語
句
を
、
以
下
の
a
∼
f
の
選
択
肢
か
ら
選
び
な
さ
い
。
問
%
一
〇
〇
字
以
内
で
説
明
し
な
さ
い
。
傍
線
部
b
に
つ
い
て
、
﹁
公
共
交
通
利
用
率
が
高
い
﹂
と
ど
の
よ
う
な
よ
い
こ
と
が
あ
る
と
思
わ
れ
る
か
。
問
$
ま
る
分
量
で
説
明
し
な
さ
い
。
て
、
ク
リ
チ
バ
市
で
は
ど
の
よ
う
に
解
決
し
て
き
た
の
か
。
そ
の
概
要
を
、
対
応
す
る
解
答
欄
の
枠
内
に
収
傍
線
部
a
の
う
ち
、
特
に
﹁
時
間
通
り
に
来
な
い
﹂
と
い
う
従
来
の
バ
ス
・
シ
ス
テ
ム
の
問
題
点
に
つ
い
問
#
※
ク
リ
チ
バ
市
は
、
ブ
ラ
ジ
ル
南
部
に
位
置
す
る
都
市
で
、
パ
ラ
ナ
州
の
州
都
で
あ
る
。
※
な
お
、
出
題
の
都
合
上
、
原
文
に
は
一
部
変
更
を
加
え
て
い
る
。
︻
出
典
︼
服
部
圭
郎
著
、
﹃
人
間
都
市
ク
リ
チ
バ
︵
﹄
学
芸
出
版
社
、
二
〇
〇
四
年
︶
さっそう
写真$ チューブ型のバス停留所:乗り降
りしているところ
写真# クリチバの都心を颯爽と走る連節
バス
― 4 ―
◇M11
(407―73)
は
乗
車
で
き
る
特
別
に
設
計
さ
れ
た
バ
ス
を
導
入
し
、
ま
た
サ
ー
ビ
ス
の
違
い
に
よ
っ
て
バ
ス
は
そ
れ
ぞ
れ
違
う
る
幹
線
バ
ス
・
シ
ス
テ
ム
と
周
辺
部
の
タ
ー
ミ
ナ
ル
を
起
点
と
す
る
枝
線
シ
ス
テ
ム
が
導
入
さ
れ
た
。
一
〇
〇
人
ま
ず
、
七
四
年
に
ダ
ウ
ン
タ
ウ
ン
を
起
点
と
す
る
南
北
の
交
通
軸
を
整
備
し
た
。
そ
し
て
、
こ
の
交
通
軸
を
走
し
つ
つ
あ
っ
た
。
公
共
交
通
を
早
急
に
充
実
さ
せ
る
こ
と
が
喫
緊
の
課
題
と
な
っ
て
い
た
。
の
舗
装
や
チ
ュ
ー
ブ
型
バ
ス
停
留
所
を
建
設
し
て
い
る
。
︻
以
下
略
︼
か
っ
た
。
さ
ら
に
乗
用
車
の
増
加
率
は
一
〇
%
近
く
あ
り
、
ク
リ
チ
バ
に
お
い
て
も
交
通
渋
滞
の
問
題
が
顕
在
化
◇M11
(407―71)
※!
※"
※#
※$
― 1 ―
約
四
〇
円
︶
を
投
資
し
て
、
バ
ス
道
路
行
っ
て
い
る
。
既
に
ク
リ
チ
バ
市
は
三
千
九
〇
〇
万
レ
ア
ル
︵
一
レ
ア
ル
七
〇
年
に
は
、
ク
リ
チ
バ
市
の
人
口
は
六
〇
万
人
を
越
え
、
し
か
も
年
間
増
加
率
は
五
・
三
%
と
際
だ
っ
て
高
=
― 5 ―
◇M11
(407―72)
ある。これを読んで、以下の問いに答えなさい。
次の文章は、寺島実郎著
「何のために働くのか 自分を創る生き方」
(文藝春秋 文春新書)
の一部で
馳せる※!絶好の機会になるのは、そのためだ。
「どう働くか」
は
「どう生きるか」
に直結している。就職や転職が
「自分が生きる意味」
について思いを
しないでほしい。
ただし、
「生きる意味」
について考えるといっても、
「自分探し」
とはまったくちがう。その点は誤解
うなものは、外を探し回って見つけるものではない。これだけは、はっきりいっておきたい。
「自分はこれをするために生まれてきたんだ」
と思えるもの、大仰※"にいえば
「天命」
や
「天職」
のよ
と落胆している人もいるだろう。だが、
ず入ったものの、
「ここには自分を活かせる※#仕事はない」
やりたい仕事が見つからず、あせりを感じている人もいるだろう。採用してくれた会社にとりあえ
「いつか青い鳥が見つかるはずだ」
と戯言※$を言いながらフラフラとさまよっても、求めるものは得
られない。
「自分というもの」
がわかってくる。自分らしい仕事を探すのではない。仕事を通じて自分の可能性を
目の前にある仕事、取り組むことを余儀なくされたテーマに挑戦し、激しく格闘しているうちに
懸命に探求していけば、おのずと
「これをやるために生まれてきたんだ」
と思える仕事に出会えるだろ
う。
脚注
思いを馳せる;
読み:おもいをはせる
意味:遠く離れているものごとについて、いろいろと想像し思いをつのらせる。
大仰;
読み:おおぎょう
意味:aおおげさな・こと
(さま)
。b大がかりな・こと
(さま)
。
活かせる;
「活かす
(生かす)
」
の意味:a命を保たせる。生きていさせる。b能力・性能などを十分に発
読み:いかせる
(生かせる)
揮させる。c活用する。d印刷物の校正で、一度消した字句を復
戯言;
活させる。e生き返らせる。
〔可能〕
いかせる。
読み:ぎげん
意味:ふざけて言う言葉。冗談。
(三省堂
「大辞林 第三版」 excite.
辞書
(http://www.excite.co.jp/dictionary/japanese/)
による。
)
◇M12
(407―75)
ム
は
、
R
I
T
M
︵
大
都
市
圏
統
合
交
通
ネ
ッ
ト
ワ
ー
ク
︶
と
命
名
さ
れ
、
ク
リ
チ
バ
交
通
公
社
が
計
画
、
管
理
を
ス
を
走
ら
せ
て
お
り
、
他
社
と
の
連
絡
な
ど
は
一
切
考
慮
し
て
い
な
い
状
況
で
あ
っ
た
。
で
、
バ
ス
・
ネ
ッ
ト
ワ
ー
ク
は
周
辺
の
自
治
体
の
中
心
タ
ー
ミ
ナ
ル
と
結
ば
れ
る
よ
う
に
な
っ
た
。
こ
の
シ
ス
テ
ス
テ
ム
は
レ
ル
ネ
ル
市
長
以
前
か
ら
既
に
存
在
し
た
が
、
そ
れ
ぞ
れ
の
バ
ス
会
社
が
計
画
性
も
な
く
、
勝
手
に
バ
九
六
年
か
ら
、
州
政
府
は
ク
リ
チ
バ
の
バ
ス
・
シ
ス
テ
ム
が
市
域
を
越
え
る
こ
と
を
本
格
的
に
許
可
し
た
の
頭
か
ら
手
が
つ
け
ら
れ
、
徐
々
に
改
良
を
経
て
今
日
の
よ
う
に
洗
練
さ
れ
て
い
っ
た
。
ク
リ
チ
バ
の
公
共
交
通
シ
て
、
約
五
〇
%
も
の
エ
ネ
ル
ギ
ー
削
減
が
可
能
と
な
っ
た
。
は
大
幅
に
増
え
る
こ
と
に
な
っ
た
。
ま
た
、
こ
の
バ
ス
の
導
入
に
よ
っ
!
が
で
き
、
こ
れ
に
よ
っ
て
、
■
バ
ス
・
シ
ス
テ
ム
の
拡
張
! の
歩
み
さ
れ
た
公
共
交
通
シ
ス
テ
ム
は
、
レ
ル
ネ
ル
市
長
が
就
任
し
た
七
〇
年
代
初
現
在
の
ク
リ
チ
バ
の
九
二
年
に
は
、
三
重
連
節
バ
ス
が
専
用
レ
ー
ン
の
運
行
を
開
始
し
た
。
こ
の
バ
ス
は
二
七
〇
人
を
乗
せ
る
こ
と
た
。
加
え
て
、
コ
ス
ト
面
で
も
従
来
に
比
べ
て
一
八
%
の
節
約
が
で
き
た
そ
う
で
あ
る
。
︻
中
略
︼
車
時
間
は
大
幅
に
短
縮
さ
れ
、
従
来
の
バ
ス
に
比
べ
て
、
三
分
の
一
の
時
間
で
走
行
す
る
こ
と
が
可
能
と
な
っ
オ
デ
ジ
ャ
ネ
イ
ロ
の
五
七
%
に
比
べ
る
と
遙は
る
か
に
高
い
数
字
に
な
っ
て
い
る
。
サ
ン
パ
ウ
ロ
も
リ
オ
デ
ジ
ャ
ネ
イ
賃
を
支
払
う
た
め
、
バ
ス
乗
車
時
に
乗
客
が
運
賃
の
支
払
い
を
す
る
た
め
の
待
ち
時
間
を
大
幅
に
縮
小
す
る
こ
と
ロ
も
バ
ス
以
外
に
も
地
下
鉄
な
ど
の
軌
道
系
の
公
共
交
通
が
整
備
さ
れ
て
い
る
こ
と
を
鑑
み
れ
ば
、
ク
リ
チ
バ
市
を
可
能
と
し
た
。
さ
ら
に
、
そ
の
プ
ラ
ッ
ト
フ
ォ
ー
ム
は
、
バ
ス
の
乗
降
口
と
同
じ
高
さ
に
設
け
ら
れ
た
た
め
の
数
字
の
高
さ
が
如
何
に
突
出
し
た
も
の
で
あ
る
か
が
理
解
で
き
よ
う
。
に
、
乗
り
降
り
が
円
滑
に
行
え
る
よ
う
に
な
っ
た
︵
写
真
"
︶
。
こ
の
よ
う
な
工
夫
に
よ
っ
て
、
バ
ス
停
留
所
の
停
そ
の
停
留
所
に
は
チ
ュ
ー
ブ
型
の
も
の
が
使
わ
れ
た
。
こ
れ
は
、
バ
ス
に
乗
る
前
に
あ
ら
か
じ
め
停
留
所
で
運
い
。
通
勤
手
段
と
し
て
公
共
交
通
を
利
用
す
る
割
合
は
七
五
%
で
あ
る
が
、
こ
れ
は
サ
ン
パ
ウ
ロ
の
四
五
%
、
リ
る
一
方
通
行
の
道
路
を
走
行
す
る
こ
と
に
な
っ
た
。
公
共
交
通
に
よ
る
年
間
ト
リ
ッ
プ
数
は
三
五
〇
︵
九
五
年
︶
で
あ
り
、
こ
の
数
字
は
ブ
ラ
ジ
ル
の
都
市
で
は
最
も
多
停
留
所
で
の
停
車
に
よ
り
自
動
車
走
行
を
妨
げ
な
い
こ
と
か
ら
、
中
央
の
バ
ス
専
用
道
路
で
は
な
く
、
両
側
に
あ
タ
ー
ミ
ナ
ル
を
ノ
ン
ス
ト
ッ
プ
で
結
ぶ
も
の
で
、
三
キ
ロ
と
い
う
長
距
離
間
隔
で
停
留
所
が
設
置
さ
れ
る
の
で
、
い
に そ
も の
か 結
か 果
わ 、
ら ク
ず リ
、b チ
公 バ
共 市
交 は
通 ブ
利 ラ
用 ジ
率 ル
が の
極 都
め 市
て の
高 中
い で
都 は
市 ブ
に ラ
な ジ
っ リ
て ア
い に
る 次
。 い
ク で
リ 、
チ 最
バ も
市 自
の 動
人 車
口 保
当 有
た 率
り が
の 高
九
一
年
に
は
、
ダ
イ
レ
ク
ト
・
ラ
イ
ン
と
い
う
新
し
い
バ
ス
路
線
を
導
入
し
た
。
こ
れ
は
、
都
心
と
郊
外
の
交
通
シ
ス
テ
ム
で
あ
る
。
金
を
徴
収
さ
れ
る
。
こ
の
よ
う
な
タ
ー
ミ
ナ
ル
が
現
在
ク
リ
チ
バ
に
は
二
〇
ほ
ど
設
け
ら
れ
て
い
る
。
︵
写
真
"
︶
。
そ
れ
は
、
我
々
の
バ
ス
の
イ
メ
ー
ジ
を
一
新
さ
せ
る
高
速
で
、
快
適
性
に
富
ん
だ
、
利
便
性
の
高
い
な
く
な
っ
た
。
こ
の
タ
ー
ミ
ナ
ル
か
ら
初
め
て
バ
ス
に
乗
ろ
う
と
す
る
乗
客
は
、
タ
ー
ミ
ナ
ル
に
入
る
時
点
で
料
バ
ス
停
留
所
で
は
、
ド
ア
が
さ
っ
と
開
き
、
乗
客
が
搭
乗
す
る
と
同
時
に
す
ぐ
出
発
す
る
真
っ
赤
な
連
節
バ
ス
る
と
い
う
も
の
で
あ
る
。
こ
れ
に
よ
っ
て
、
乗
客
は
バ
ス
を
乗
り
換
え
て
も
、
そ
の
都
度
料
金
を
支
払
う
必
要
は
に
転
換
し
て
し
ま
っ
た
。
バ
ス
専
用
レ
ー
ン
を
颯さ
っ
爽そ
う
と
走
り
、
未
来
都
市
の
よ
う
な
チ
ュ
ー
ブ
型
の
ア
ク
リ
ル
の
統
合
タ
ー
ミ
ナ
ル
と
し
て
整
備
さ
れ
た
。
こ
れ
は
乗
客
が
タ
ー
ミ
ナ
ル
か
ら
出
ず
に
他
の
バ
ス
に
乗
り
換
え
ら
れ
バ
市
の
バ
ス
・
シ
ス
テ
ム
は
、
こ
れ
ら
バ
ス
の
欠
点
を
斬
新
な
ア
イ
デ
ア
に
よ
っ
て
解
消
す
る
ど
こ
ろ
か
、
利
点
う
も
の
で
あ
る
。
こ
の
同
一
料
金
の
シ
ス
テ
ム
の
導
入
に
伴
い
、
幾
つ
か
の
バ
ス
の
路
線
が
集
中
す
る
結
節
点
が
適
で
な
い
、
と
い
っ
た
三
重
苦
の
よ
う
な
悪
い
イ
メ
ー
ジ
が
、
路
線
バ
ス
に
は
つ
き
ま
と
う
。
し
か
し
、
ク
リ
チ
合
交
通
ネ
ッ
ト
ワ
ー
ク
・
シ
ス
テ
ム
︵
R
I
T
︶
を
導
入
し
た
。
こ
れ
は
全
市
域
の
交
通
料
金
を
均
一
化
す
る
と
い
タ
ー
ン
は
、
全
公
共
交
通
需
要
の
三
四
%
に
相
当
し
た
。
八
〇
年
に
は
、
東
西
軸
を
整
備
す
る
の
と
同
時
に
、
統
に
そ 基
し づ
て い
、 て
地 い
味 る
な 。
バ す
ス な
と わ
い ち
う 、
交 車
通 の
モ た
ー め
ド で
の は
イ な
メ く
ー 人
ジ 間
も の
刷 た
新 め
し の
た 交
。a 通
の 政
ろ 策
い で
、 あ
時 る
間 。
通
り
に
来
な
い
、
快
よ
っ
て
、
こ
の
よ
う
な
環
状
で
の
交
通
需
要
が
高
い
こ
と
が
明
ら
か
に
な
っ
た
た
め
で
あ
る
。
こ
れ
ら
の
移
動
パ
﹁
都
市
は
車
の
た
め
に
あ
る
の
で
は
な
く
、
人
間
の
た
め
に
あ
る
べ
き
で
あ
る
﹂
と
い
う
レ
ル
ネ
ル
元
市
長
の
理
念
は
都
心
の
近
隣
地
区
を
環
状
で
結
ぶ
ネ
ッ
ト
ワ
ー
ク
が
整
備
さ
れ
た
。
こ
れ
は
、
全
市
の
交
通
需
要
調
査
結
果
に
性
を
図
る
な
ど
、
そ
の
公
共
交
通
手
段
の
持
つ
特
性
を
最
大
限
に
活
用
し
て
き
た
。
そ
の
基
本
的
な
指
針
は
、
そ
の
後
も
段
階
的
に
拡
張
し
て
い
く
と
い
う
方
針
に
則
っ
て
交
通
シ
ス
テ
ム
を
整
備
し
て
い
っ
た
。
七
九
年
に
い
う
地
味
な
交
通
モ
ー
ド
だ
け
で
、
市
域
に
く
ま
な
く
ネ
ッ
ト
ワ
ー
ク
を
張
り
巡
ら
せ
、
土
地
利
用
計
画
と
整
合
ど
を
整
備
し
た
こ
と
に
よ
っ
て
、
市
の
交
通
需
要
の
三
二
%
ま
で
を
も
担
う
こ
と
に
な
っ
た
。
ク
リ
チ
バ
市
の
都
市
政
策
の
中
で
、
と
り
わ
け
内
外
の
注
目
を
浴
び
て
き
た
の
が
交
通
政
策
で
あ
る
。
バ
ス
と
交
通
需
要
の
八
%
を
担
っ
た
。
こ
の
シ
ス
テ
ム
は
七
七
年
に
拡
張
さ
れ
た
。
都
心
か
ら
南
東
に
延
び
る
交
通
軸
な
︵
配
点
率
五
〇
%
︶
以
下
の
文
章
を
読
ん
で
、
後
の
設
問
に
答
え
な
さ
い
。
色
で
塗
装
さ
れ
、
区
分
さ
れ
た
。
こ
の
シ
ス
テ
ム
の
導
入
に
よ
っ
て
、
一
日
当
た
り
五
万
四
千
人
を
運
び
、
市
の
Ⅱ
問 1.下線部のように、筆者は、
「生きる意味」
と
「自分探し」
は、まったく異なるものととらえてい
る。
「生きる意味」
と
「自分探し」
の違いを、400字以内で、それぞれの定義を述べたうえで、筆者
Ⅰ
次の文を読んで,問!および問"に答えなさい。
が示す違いを説明しなさい。
䠄ၥ㢟ᩥ䛿ⴭసᶒ䛾㛵ಀ䛷ᥖ㍕䛧䛶䛚䜚䜎䛫䜣䠅
䠄ⴭసᶒ䛾㛵ಀ䛷ᥖ㍕䛧䛶䛚䜚䜎䛫䜣䠅
問 2.筆者は、自分らしい仕事は、探すのではなく、目の前の仕事に取り組むことで出会えるとして
いる。あなたは、この考えを肯定的にとらえますか、否定的にとらえますか。あなたのとらえ方
を、800字以内で説明しなさい。
(以 上)
【杉田浩一,料理のコツを科学する,2002年,青春出版社】
より抜粋
(原文縦書き)
問 1 あなたがこれまで日本国内で口にした料理の中で,海外由来で日本に同化したと思われる
「日本の料理」
を!つとりあげ,そう考える理由を
「小論文解答用紙!」
の
!
に150字以内
で述べなさい。ただし上の文章に記載された料理は解答から除外すること。
「もの」
や
「文化」
問 2 日本において,海外由来で日本に同化されたとあなたが考える料理以外の
を!つとりあげ,そう考える理由を
「小論文解答用紙!」
の
"
に300字以内で述べなさ
い。
― 2 ―
Ⅱ
◇M12
(407―76)
これまでの世界の科学技術史を振り返ると,現在の生活にも影響を及ぼしている発明がいくつ
も見られる。
Ⅱ これまでの世界の科学技術史を振り返ると,現在の生活にも影響を及ぼしている発明がいくつ
その中で,あなたが特に重要だと思う発明を!つ挙げ,その発明がその後の生活をどう変化さ
も見られる。
せたのか,さらにその技術が今後どのように進化し,我々の生活にどのような影響を及ぼすのか
その中で,あなたが特に重要だと思う発明を!つ挙げ,その発明がその後の生活をどう変化さ
を想像し,
「小論文解答用紙"」
に600字程度で論述しなさい。
せたのか,さらにその技術が今後どのように進化し,我々の生活にどのような影響を及ぼすのか
なお,ここで言う科学技術の発明とは,フィラメントのような要素技術や自転車,コンピュー
を想像し,
「小論文解答用紙"」
に600字程度で論述しなさい。
タといった製品など様々なレベルのものを含むものとする。
なお,ここで言う科学技術の発明とは,フィラメントのような要素技術や自転車,コンピュー
(以 上)
タといった製品など様々なレベルのものを含むものとする。
(以 上)
― 2 ―
◇M13
(407―81)
― 1 ―
◇M13
(407―80)
ᖹᡂ䠎䠒ᖺᗘ䝎䝡䞁䝏䠄䠝䠫䠅ධヨ䝇䜽䞊䝸䞁䜾ෆᐜ䛾බ⾲䛻䛴䛔䛶
䖩➨䠍ḟ㑅⪃
ㅮ⩏࣭࣏࣮ࣞࢺసᡂ
ㄢ⛬䞉⣔
䝥䝻䜾䝷䝮
ᛂ⏝⏕≀Ꮫㄢ⛬
⏕యศᏊᛂ⏝໬Ꮫㄢ⛬
㧗ศᏊᶵ⬟ᕤᏛㄢ⛬
ᛂ⏝໬Ꮫ⣔
ᛂ⏝໬Ꮫ⣔䛆୍⯡䛇
≀㉁ᕤᏛㄢ⛬
㟁Ꮚ䝅䝇䝔䝮ᕤᏛㄢ⛬
᝟ሗᕤᏛㄢ⛬
ᶵᲔ䝅䝇䝔䝮ᕤᏛㄢ⛬
䝕䝄䜲䞁⤒ႠᕤᏛㄢ⛬
䝕䝄䜲䞁䞉ᘓ⠏Ꮫㄢ⛬
ඛ➃⛉Ꮫᢏ⾡ㄢ⛬㻔ኪ㛫୺䝁䞊䝇㻕
᪥
⛬
䝥 䝻 䜾 䝷 䝮
䛽
䜙
ㅮ⩏䞉䝺䝫䞊䝖
సᡂ
⛉Ꮫᢏ⾡䛻ᑐ䛩䜛ᇶ♏▱㆑䚸ᩘ⌮⬟ຊ䚸ㄒᏛ
ຊ䚸⌮ゎຊ䚸ၥ㢟ゎỴ⬟ຊ䚸ㄽ⌮ⓗᛮ⪃⬟
ຊ䚸ᩥ❶⾲⌧⬟ຊ䜢䜏䜛䚹
ㄢ㢟ᥦ♧䞉
䝺䝫䞊䝖సᡂ
┠ⓗព㆑䚸Ꮫ䜆ពḧ䚸ㄞゎຊ䚸ㄒᏛຊ䚸ㄽ⌮
ⓗᛮ⪃⬟ຊ䚸ᩥ❶⾲⌧⬟ຊ䚸๰㐀ຊ䚸㐺ᛶ䜢
䜏䜛䚹
䠄ⴭసᶒ䛾㛵ಀ䛷ᥖ㍕䛧䛶䛚䜚䜎䛫䜣䠅
せ
⣙
䛂┬䜶䝛䝹䜼䞊ఫᏯ䛃䛸䛔䛖㢟┠䛾ㅮ⩏䜢⾜䛔䚸ㅮ⩏ෆᐜ䛾⌮
ゎ䜢ၥ䛖ၥ㢟䠍䡚䠑䜢ㄢ䛧䛯䚹
ㅮ⩏ෆᐜ
ୖグ䛾㢟┠䛾ㅮ⩏䜢௨ୗ䛾㡰ᗎ䛷⾜䛳䛯䚹
䠍䠊䛂᪥ᮏ䛾ఫᏯ䛸ୡ⏺䛾ఫᏯ䛃䛸䛂᪥ᙳ᭤⥺䛃
䠎䠊䛂᩿⇕ᮦ䛻䜘䜛ఫᏯ䛾┬䜶䝛䝹䜼䞊໬䛃䛸䛂ቨ䛾⇕ఏᑟ䛃
䠍䠍᭶䠎᪥䠄ᅵ䠅
ㅮ⩏䞉䝺䝫䞊䝖సᡂ
䠏䠊䛂ᆅ⌫ ᬮ໬䛸䜶䝛䝹䜼䞊䛾᭷ຠ฼⏝䛃䛸䛂⼥ゎ⇕䛸Ẽ໬⇕
䠝䠩
䜢฼⏝䛧䛯ị⵳⇕䛸䝠䞊䝖䝫䞁䝥䛃
ㅮ⩏䛾㝿䛻䚸ᅗ䛸⾲䛺䛹䛜グ㍕䛥䜜䛯䠕䝨䞊䝆䛾ㅮ⩏㈨ᩱ䜢
㓄ᕸ䛧䛯䚹ㅮ⩏㈨ᩱ䛻䛴䛔䛶䛿䚸ㅮ⩏୰䛻䝯䝰䜢䛸䜛䛣䛸䚸䛚䜘
䜃ヨ㦂䛻ᣢ䛱㎸䜐䛣䛸䜢チྍ䛧䛯䚹䠄ㅮ⩏᫬㛫䠑䠌ศ䚸ゎ⟅᫬
㛫䠕䠌ศ䠅
䠍䠍᭶䠎᪥䠄ᅵ䠅 ㄢ㢟ᥦ♧䞉
䝺䝫䞊䝖సᡂ
䠬䠩
ၥ㢟⏝⣬
䛔
㼀㼕㼚㼍㻌㻿㼑㼑㼘㼕㼓䛄㼃㼔㼍㼠㻌㻵㻌㼃㼕㼟㼔㻌㻵㻌㻷㼚㼑㼣㻌㼃㼔㼑㼚㻌㻵㻌㼃㼍㼟㻌㻞㻜䛅㻦
㜰ᛴ䝁䝭䝳䝙䜿䞊䝅䝵䞁䝈㼜㻠㻢㻙㻡㻜䜢ㄞ䜏䚸ㄒᙡຊ䚸ㄞゎຊ䜢ၥ
䛖ၥ㢟䜢ㄢ䛧䛯䚹䛥䜙䛻ᩥព䜢⌮ゎ䛧䛯䛖䛘䛷䚸䛭䜜䛻ἢ䛖ᙧ䛷
䛾⮬䜙䛾⤒㦂䛻䛴䛔䛶ㄽ⌮ⓗ䛻ㄝ᫂䛩䜛ၥ㢟䜢ㄢ䛧䛯䚹
䠄ᅗ䛿ⴭసᶒ䛾㛵ಀ䛷ᥖ㍕䛧䛶䛚䜚䜎䛫䜣䠅
ㄢ㢟㸯 ḟࡢⱥᩥ࡜ᅗࡣࠊࣃࢫࢶ࣮ࣝࡀ⏕≀ࠊ≉࡟ᚤ⏕≀ࡢ⮬↛Ⓨ⏕ࢆ᫂☜࡟
ྰᐃࡋࡓᐇ㦂ࢆグ㏙ࡋࡓࡶࡢ࡛࠶ࡿࠋࡇࡢࣃࢫࢶ࣮ࣝࡢᐇ㦂ෆᐜ࡟ࡘ࠸࡚ࠊ㸯㸬ᮦᩱ࡜
䖩᭱⤊㑅⪃
᪉ἲࠊ㸰㸬⤖ᯝࠊ㸱㸬⪃ᐹࠊ࡟ศࡅ࡚ㄝ᫂ࡋ࡞ࡉ࠸ࠋ
䠘ᛂ⏝⏕≀Ꮫㄢ⛬䠚
䠄ⴭసᶒ䛾㛵ಀ䛷ᥖ㍕䛧䛶䛚䜚䜎䛫䜣䠅㻌
ㄢ⛬䞉⣔
䝥 䝻 䜾 䝷 䝮
䛽
䜙
䛔
ㄢ㢟ᥦ♧䞉䝺䝫䞊䝖
సᡂ
ㄽ⌮ⓗᛮ⪃⬟ຊ䚸ၥ㢟ศᯒ⬟ຊ䚸⾲⌧
ຊ䜢䜏䜛䚹
㠃᥋
ㄝ᫂⬟ຊ䚸⌮ゎຊ䜢䜏䜛䚹
ᛂ⏝⏕≀Ꮫㄢ⛬
᪥
⛬
せ
䝥 䝻 䜾 䝷 䝮
⣙
䠍䠍᭶䠏䠌᪥䠄ᅵ䠅
䠝䠩
䠄䠍䠅䝟䝇䝒䞊䝹䛜⏕≀䚸≉䛻ᚤ⏕≀䛾⮬↛Ⓨ⏕ㄝ䜢ྰᐃ䛧䛯
ᐇ㦂䛻㛵䛩䜛ⱥᩥ䜢ㄞ䜎䛫䚸ᐇ㦂ෆᐜ䛻䛴䛔䛶䚸䠍䠊ᮦᩱ䛸᪉
ἲ䚸䠎䠊⤖ᯝ䚸䠏䠊⪃ᐹ䚸䛻ศ䛡䛶ㄽ㏙䛥䛫䛯䚹
䠄䠎䠅䝅䝵䜴䝆䝵䜴䝞䜶䛾ึᮇⓎ⏕䛻䛚䛡䜛య䛾ᇶᮏᵓ㐀䛾Ỵᐃ
䛻ᚲ㡲䛺㑇ఏᏊ䛻䛴䛔䛶䛾◊✲ㄽᩥ䜢ㄞ䜎䛫䚸タၥ䛻䛴䛔䛶
ㄢ㢟ᥦ♧䞉䝺䝫䞊䝖
ㄽ㏙䛥䛫䛯䚹
సᡂ
䠄䠏䠅䛂␲ఝ⛉Ꮫ䛃䛻㛵䛩䜛ᩥ❶䜢ㄞ䜎䛫䚸タၥ䛻䛴䛔䛶ㄽ㏙䛥
䛫䛯䚹
䚷
䚷௨ୖ䛻䜘䜚䚸⥲ྜⓗ䛻ᛂ⏝⏕≀Ꮫㄢ⛬䛾Ꮫ⩦䛻ᚲせ䛸䛥䜜䜛
ㄽ⌮ⓗᛮ⪃⬟ຊ䚸ၥ㢟ศᯒ⬟ຊ䚸⾲⌧ຊ䜢ホ౯䛧䛯䚹
䠍䠍᭶䠏䠌᪥䠄ᅵ䠅
䠬䠩
㠃᥋
䚷⏕࿨⌧㇟䛻㛵䛩䜛ᇶ♏ⓗ䛺㉁ၥ䜢⾜䛔䚸ᛂ⏝⏕≀Ꮫㄢ⛬䛾
Ꮫ⩦䛻ᚲせ䛺⌮ゎຊ䛸ㄝ᫂⬟ຊ䜢ホ౯䛧䛯䚹
㸲
䠄ⴭసᶒ䛾㛵ಀ䛷ᥖ㍕䛧䛶䛚䜚䜎䛫䜣䠅㻌
䠄ⴭసᶒ䛾㛵ಀ䛷ᥖ㍕䛧䛶䛚䜚䜎䛫䜣䠅㻌
ㄢ㢟㸰 ḟࡢᐇ㦂ࢹ࣮ࢱ࠾ࡼࡧ◊✲ㄽᩥࡣࠊࢩࣙ࢘ࢪࣙ࢘ࣂ࢚ࡢึᮇⓎ⏕࡟࠾
࠸࡚యࡢᇶᮏᵓ㐀ࢆỴᐃࡍࡿࡢ࡟ᚲ㡲࡞ A 㑇ఏᏊ࡟㛵ࡍࡿࡶࡢ࡛࠶ࡿࠋ
ࡇࢀࢆㄞࢇ࡛ࠊ
௨ୗࡢ㸱ࡘࡢၥ࠸࡟⟅࠼࡞ࡉ࠸ࠋ
ࢩࣙ࢘ࢪࣙ࢘ࣂ࢚ึᮇ⬇ࡢⓎ⏕࡟
㻌
ᚲせ࡞ఏ௧ RNA ࡸࢱࣥࣃࢡ㉁ࡣࠊ⬇
㻌
Ⓨ⏕ࢆጞࡵࡿ๓࡟ࡍ࡛࡟༸ẕ⣽⬊ࢆ
㻌
ᅖࡴ⣽⬊࡛ࡘࡃࡽࢀࠊ༸ࡢ⣽⬊㉁ෆ࡟
㻌
㈓࠼ࡽࢀ࡚࠸ࡿࠋࡑࢀࡽࡢ RNA ࡸࢱ
㻌
ࣥࣃࢡ㉁ࡣ༸ෆ࡛ᆒ୍࡟ศᕸࡋ࡚࠸
㻌
ࡿ࡜ࡣ㝈ࡽ࡞࠸ࠋࡓ࡜࠼ࡤ A 㑇ఏᏊࡢ
㻌
ఏ௧ RNA ࡣ༸ࡢ๓➃௜㏆࡟⵳✚ࡍࡿ
㻌
㸦ᅗ(࢔)ࡢึᮇ⬇ෆ࡟ࡳࡽࢀࡿ㯮࠸㒊
㻌
ศ㸧ࠋࡇࡢఏ௧ RNA ࠿ࡽࢱࣥࣃࢡ㉁ࡀ
䠄ᅗ䛿ⴭసᶒ䛾㛵ಀ䛷ᥖ㍕䛧䛶䛚䜚䜎䛫䜣䠅㻌
⩻ヂࡉࢀࡿ࡜ࠊ๓➃࠿ࡽ༸ෆ࡟ᣑᩓࡋ
࡚ࠊᅗ(࢖)࡟ࡳࡽࢀࡿࡼ࠺࡞ࢱࣥࣃࢡ
㉁ࡢ⃰ᗘ໙㓄ࢆࡘࡃࡿ㸦ᅗ(࢖)ࡢ㯮࠸
㒊ศࡣ A ࢱࣥࣃࢡ㉁ࢆ⾲ࡍ㸧ࠋᅗ(࢘)
ࡣࡑࡢ⃰ᗘศᕸ㸦㯮୸ࡣ㔝⏕ᆺ⬇࡟࠾
ࡅࡿ⃰ᗘࠊ⅊Ⰽ୸ࡣኚ␗య⬇࡟࠾ࡅࡿ
⃰ᗘ㸧ࢆࢢࣛࣇ໬ࡋࡓࡶࡢ࡛࠶ࡿࠋ⦪
㍈࡟ A ࢱࣥࣃࢡ㉁ࡢ⃰ᗘࢆ⾲♧ࡋ࡚࠶
㸦ฟ඾㸸 Claude A. Villee ⴭ ࠕBiology,
seventh editionࠖࡼࡾᢤ⢋㸧
ࡿࠋ㔝⏕ᆺ⬇ෆࡢࡶࡗ࡜ࡶ㧗࠸⃰ᗘࢆ
㸯㸮㸮㸣࡜ࡋࡓࠋᶓ㍈ࡣ๓➃࠿ࡽᚋ➃
࡟ྥࡅ࡚ࡢ఩⨨ࢆ⾲ࡋ࡚࠸ࡿࠋᚋ➃ࢆ㸮㸣ࠊ๓➃ࢆ㸯㸮㸮㸣࡜⾲♧ࡋ࡚࠶ࡿࠋᅗ(࢚)ࡣ
㸦ὀ㸧medium ᇵᆅ
㔝⏕ᆺ⬇࡛సࡽࢀࡿ㢌㒊ࠊ⬚㒊ࠊ⭡㒊ࡢ఩⨨ࢆ⾲ࡋ࡚࠸ࡿࠋ࡞࠾ࠊ᭱ᮎ➃㒊࡟ࡣඛ⠇ࠊ
stoppered ᰦࢆࡋࡓ
ᑿ⠇࡜࿧ࡤࢀࡿᵓ㐀ࡀసࡽࢀࡿࠋA ࢱࣥࣃࢡ㉁ࢆసࢀ࡞࠸✺↛ኚ␗య⬇࡛ࡣࠊ⬇ෆࡢ࡝
proponent ᨭᣢ⪅ ࡢ఩⨨࡛ࡶ A ࢱࣥࣃࢡ㉁ࡀṤ࡝᳨ฟࡉࢀ࡞࠸㸦ᅗ࢘㸧
ࠋᅗ(࢜)ࡣࡑࡢ✺↛ኚ␗య⬇࡛ほ
ᐹࡉࢀࡓయࡢᵓ㐀ࢆ⾲ࡋ࡚࠸ࡿࠋ
broth ⫗Ồ
indefinitely ↓ᮇ㝈࡟
㸦ᅗࡢฟ඾㸸Scott F. Gilbert ⴭࠕDevelopmental Biologyࠖࡼࡾᢤ⢋ࡢୖࠊ୍㒊ᨵኚ㸧
㸳
6
ၥ㸯 ᅗ(࢔)ࠥ(࢜)ࡢᐇ㦂⤖ᯝࢆࡳ࡚ࠊA ࢱࣥࣃࢡ㉁ࡢ⃰ᗘ࡜㢌㒊ࠊ⬚㒊ࠊ⭡㒊㸦᭱ᮎ
➃㒊ࢆ㝖ࡃ㸧ࡀసࡽࢀࡿ఩⨨࡜ࡢ㛫࡟ࡣ࡝ࡢࡼ࠺࡞㛵ಀࡀ࠶ࡿ࡜⪃࠼ࡽࢀࡿ࠿ࠋ
ㄢ㢟㸱
ḟࡢᩥ❶ࢆㄞࢇ࡛ࠊ௨ୗࡢ㸰ࡘࡢၥ࠸࡟⟅࠼࡞ࡉ࠸ࠋ
䠄ⴭసᶒ䛾㛵ಀ䛷ᥖ㍕䛧䛶䛚䜚䜎䛫䜣䠅㻌
㸯㸳㸮Ꮠ⛬ᗘ࡛ㄝ᫂ࡋ࡞ࡉ࠸ࠋ
䠄ⴭసᶒ䛾㛵ಀ䛷ᥖ㍕䛧䛶䛚䜚䜎䛫䜣䠅㻌
ၥ㸰 ᅗ(࢜)࡟♧ࡋࡓኚ␗య⬇ࡢᕥ➃࡟ࠊṇᖖ࡞ A 㑇ఏᏊ࠿ࡽ㌿෗ࡉࢀࡓఏ௧ RNA ࢆ
ὀධࡋࡓ࡜ࡇࢁࠊࡑࡢὀධ⬇ࡣṇᖖ࡟Ⓨ⏕ࡋ࡚Ꮴ໬࡛ࡁࡓࠋࡑࢀ࡜ྠࡌ㔞ࡢ A
㑇ఏᏊࡢఏ௧ RNA ࢆࠊA ࢱࣥࣃࢡ㉁ࢆసࢀ࡞࠸ኚ␗య⬇㸦ᅗ(࢜)㸧ࡢ୰ኸ㒊௜
㏆㸦㸳㸮㸣ࡢ఩⨨㸧࡟ὀධࡋࡓࠋࡑࡇ࠿ࡽ⩻ヂࡉࢀࡓ A ࢱࣥࣃࢡ㉁ࡣ⬇ෆ࡛࡝
ࡢࡼ࠺࡞⃰ᗘศᕸࢆࡍࡿ࡜⪃࠼ࡽࢀࡿ࠿ࠋᅗ(࢘)࡟࡞ࡽࡗ࡚ศᕸࢢࣛࣇࢆ᭩ࡁ࡞
ࡉ࠸ࠋࡲࡓ᭱ᮎ➃㒊ࢆ㝖࠸࡚⬇ෆࡢ࡝ࡢ఩⨨࡟࡝ࡢࡼ࠺࡞యࡢᵓ㐀ࡀ࡛ࡁࡿ࠿ࠋ
ᅗ(࢚)࡟࡞ࡽࡗ࡚ண᝿ᅗࡶ᭩ࡁ࡞ࡉ࠸ࠋ
ၥ㸱 ḟ࡟㔝⏕ᆺ⬇ࡢᚋ➃࡟ࠊୖ࡜ྠࡌ㔞ࡢ A 㑇ఏᏊࡢఏ௧ RNA ࢆὀධࡋࡓࠋࡑࡢࡼ
࠺࡞ὀධ⬇࡛ࡣࠊ᭱ᮎ➃㒊ࢆ㝖࠸࡚ࠊ࡝ࡇ࡟࡝ࡢࡼ࠺࡞ᵓ㐀ࡀసࡽࢀࡿ࡜⪃࠼ࡽ
ࢀࡿ࠿ࠋࡑࡢ⌮⏤࡜࡜ࡶ࡟㸰㸮㸮Ꮠ⛬ᗘ࡛ㄝ᫂ࡋ࡞ࡉ࠸ࠋ
㸵
㸶
䠄ⴭసᶒ䛾㛵ಀ䛷ᥖ㍕䛧䛶䛚䜚䜎䛫䜣䠅㻌
䠄ⴭసᶒ䛾㛵ಀ䛷ᥖ㍕䛧䛶䛚䜚䜎䛫䜣䠅㻌
䠄ⴭసᶒ䛾㛵ಀ䛷ᥖ㍕䛧䛶䛚䜚䜎䛫䜣䠅㻌
䠄ⴭసᶒ䛾㛵ಀ䛷ᥖ㍕䛧䛶䛚䜚䜎䛫䜣䠅㻌
㸦ụෆ ஢ ࠕ␲ఝ໬Ꮫධ㛛ࠖࡼࡾᢤ⢋ࡢୖࠊ୍㒊ᨵኚ㸧
ၥ㸯 ࡇࡢᩥ❶ࢆ 400 Ꮠ௨ෆ࡛せ⣙ࡋ࡞ࡉ࠸ࠋ
ၥ㸰 」㞧⣔࡟㛵ࢃࡿၥ㢟࡛ᛮ⪃೵Ṇࡋ࡞࠸ࡓࡵ࡟ࡣ࡝ࡢࡼ࠺࡞ࡇ࡜ࡀᚲせ࠿ࠋ⮬ศࡢ
⪃࠼ࢆ 200 Ꮠ௨ෆ࡛㏙࡭࡞ࡉ࠸ࠋ
䠕䡚䠍䠌
㸯㸯
䖩᭱⤊㑅⪃
䖩᭱⤊㑅⪃
䠘ᛂ⏝໬Ꮫ⣔䠚
䠘㟁Ꮚ䝅䝇䝔䝮ᕤᏛㄢ⛬䠚
ㄢ⛬䞉⣔
⏕యศᏊᛂ⏝໬Ꮫㄢ⛬
㧗ศᏊᶵ⬟ᕤᏛㄢ⛬
≀㉁ᕤᏛㄢ⛬
᪥
⛬
䝥 䝻 䜾 䝷 䝮
ᛂ⏝໬Ꮫ⣔
䝥 䝻 䜾 䝷 䝮
䛽
䜙
䛔
ㄢ⛬䞉⣔
ㄢ㢟ᥦ♧䞉䝺䝫䞊䝖
సᡂ
⌮ᩘ⣔䛾ᇶ♏Ꮫຊ䜢๓ᥦ䛸䛧䛶䚸⌧㇟
䛻ᑐ䛩䜛ほᐹຊ䚸ㄢ㢟㐺ᛂ⬟ຊ䚸ၥ㢟
ゎỴ⬟ຊ䚸ㄽ⌮ⓗᛮ⪃⬟ຊ䚸๰㐀ᛶ䜢
䜏䜛䚹
㈨ᩱㄞゎ䞉䝺䝫䞊䝖
సᡂ
⮬↛⛉Ꮫ䛻ᑐ䛩䜛⯆࿡䞉㛵ᚰ䚸⮬↛䞉ே
㛫䞉♫఍䜈䛾㛵ᚰ䜔Ὕᐹຊ䚸ㄽ⌮ⓗᛮ
⪃⬟ຊ䜢䜏䜛䚹
㠃᥋
ᇶ♏Ꮫຊ䚸┠ⓗព㆑䚸⮬୺ᛶ䚸㐺ᛶ䛺
䛹䜢䜏䜛䚹
せ
䠍䠍᭶䠏䠌᪥䠄ᅵ䠅
䠝䠩
䠍䠍᭶䠏䠌᪥䠄ᅵ䠅
䠬䠩
䚷⮬↛⛉Ꮫ䛻ᑐ䛩䜛⯆࿡䞉㛵ᚰ䚸䛺䜙䜃䛻᪥ᮏㄒ䛸ⱥㄒ䛾㈨
ᩱ䜢ㄞ䜏ゎ䛝䚸㧗ᰯ䛷⩦䛖ෆᐜ䛻ᇶ䛵䛔䛶ㄽ⌮ⓗ䛻ᛮ⪃䛩䜛
⬟ຊ䜢䜏䛯䚹䊠䛷䛿᪥ᮏㄒ䛷᭩䛛䜜䛯⮬↛⛉Ꮫ䛻㛵䛩䜛୍
㈨ᩱㄞゎ䞉䝺䝫䞊䝖 ⯡᭩䛛䜙䚸ⅆ⸆䛻㛵䛩䜛❶䜢㈨ᩱ䛻㑅䜃䚸䛣䛾㈨ᩱ䛸㧗ᰯ䛷
Ꮫ䜆ෆᐜ䜢䜒䛸䛻䚸ⅆ⸆䛻䛚䛔䛶⏕䛨䜛⌧㇟䛻䛴䛔䛶ၥ䛖䛯䚹
సᡂ
䊡䛷䛿䚸ⱥㄒ䛷᭩䛛䜜䛯୍⯡໬Ꮫ䛾ᩍ⛉᭩䛛䜙䜿䜲⣲䛻㛵䛩
䜛❶䜢㈨ᩱ䛻㑅䜃䚸䜿䜲⣲䛸䜿䜲⣲໬ྜ≀䛾ᛶ㉁䛻䛴䛔䛶ၥ䛖
䛯䚹⏝ㄒ䛾⌮ゎ䛾䛯䜑䛻ⱥ࿴㎡඾䜢㈚୚䛧䛯䚹
䠍䠍᭶䠏䠌᪥䠄ᅵ䠅
䠬䠩
㠃᥋
⛬
᝟ሗᕤᏛㄢ⛬
᪥
⛬
䛔
䝥 䝻 䜾 䝷 䝮
ㄢ⛬䞉⣔
ㅮ⩏ෆᐜ䛾⌮ゎ䛚䜘䜃⤖ㄽ䛾ᑟฟ㐣⛬
䛛䜙䚸ᇶ♏Ꮫຊ䚸ㄽ⌮ⓗ䛻ᛮ⪃䛩䜛⬟ຊ
䜔⪃䛘䜢ⓗ☜䛻⾲⌧䛩䜛⬟ຊ䜢䜏䜛䚹
ᥦ♧䛥䜜䛯ㄢ㢟䛾୰䛛䜙ၥ㢟Ⅼ䛸ゎỴ⟇
ㄢ㢟ᥦ♧䞉䜾䝹䞊䝥 䜢ぢ䛔䛰䛩⬟ຊ䜢䜏䜛䚹䛥䜙䛻䚸㞟ᅋ䛾
୰䛷௚ே䛾ពぢ䜢⌮ゎ䛧䚸༠ㄪ䛧䛶ពぢ
䝕䜱䝇䜹䝑䝅䝵䞁
䜢䜎䛸䜑ୖ䛢䜛⬟ຊ䜢䜏䜛䚹
せ
⣙
⮬ᕫ䛾⪃䛘䜢ㄝ᫂䛩䜛⬟ຊ䚸㉁ၥ䛻ᑐ
䛩䜛⌮ゎຊ䚸ㄽ⌮ⓗᛮ⪃⬟ຊ䚸Ⓨ᝿䛾᩾
᪂ᛶ䚸⌮ᩘ⣔䛾ᇶ♏Ꮫຊ䛺䛹䜢䜏䜛䚹
せ
⣙
㠃᥋
䠘ᶵᲔ䝅䝇䝔䝮ᕤᏛㄢ⛬䠚
ㅮ⩏䞉䝺䝫䞊䝖సᡂ
㠃᥋
㻝㻝᭶㻟㻜᪥䠄ᅵ䠅
䠬䠩
䖩᭱⤊㑅⪃
䜙
ㄢ㢟ෆᐜ䛾ၥ㢟ศᯒຊ䚸ㄽ⌮ⓗᛮ⪃䛻
䜘䛳䛶⤖ㄽ䜢ᑟ䛟⬟ຊ䚸䛭䛾㐣⛬䛸⤖ㄽ
䜢ⓗ☜䛻⾲⌧䛩䜛⬟ຊ䜢䜏䜛䚹
䚷Ἴ䛾ᅇᢡ䛻㛵䛩䜛ㅮ⩏䜢⾜䛔䚸సᅗ䜢క䛖౛㢟䜢ゎ䛔䛶䜒
䜙䛳䛯䚹䛭䛾ᚋ䚸㛵㐃䛩䜛ၥ㢟䜢ㄢ䛧䚸ㄢ㢟ෆᐜ䛾ၥ㢟ศᯒ
ㄢ㢟ᥦ♧䞉䝺䝫䞊䝖
ຊ䚸ㄽ⌮ⓗᛮ⪃䛻䜘䛳䛶⤖ㄽ䜢ᑟ䛟⬟ຊ䚸䛭䛾㐣⛬䛸⤖ㄽ䜢ⓗ
సᡂ
☜䛻⾲⌧䛩䜛⬟ຊ䛻䛴䛔䛶ホ౯䜢⾜䛳䛯䚹ㅮ⩏䛸ゎ⟅᫬㛫䜢
ྜ䜟䛫䛶䚸ヨ㦂᫬㛫䛿⣙㻞᫬㛫䛸䛧䛯䚹
䠘᝟ሗᕤᏛㄢ⛬䠚
䛽
䛔
㻝㻝᭶㻟㻜᪥䠄ᅵ䠅
䠝䠩
䚷ᚿᮃ⌮⏤䚸ᇶ♏Ꮫຊ䠄໬Ꮫ䚸≀⌮䠅䛻㛵䛩䜛㠃᥋ヨ㦂䜢㏻䛧
䛶䚸䝁䝭䝳䝙䜿䞊䝅䝵䞁⬟ຊ䜔Ꮫ⩦ពḧ䛾☜ㄆ䜢⾜䛳䛯䚹䠄᫬㛫
䛿㻝ே䛒䛯䜚⣙㻝㻣ศ䠅
䝥 䝻 䜾 䝷 䝮
䜙
ㄢ㢟ᥦ♧䞉䝺䝫䞊䝖
సᡂ
䝥 䝻 䜾 䝷 䝮
䖩᭱⤊㑅⪃
ㄢ⛬䞉⣔
䛽
㟁Ꮚ䝅䝇䝔䝮ᕤᏛㄢ⛬
᪥
⣙
䚷⾲㠃ᙇຊ䛚䜘䜃䛭䛾᥋ゐゅ ᐃ䛻䜘䜛ᐃ㔞ⓗゎᯒ䛻㛵䛩䜛
㈨ᩱ䜢ㄞ䜎䛫䛯䛖䛘䚸ྛ⮬䛻᥋ゐゅ䜢 ᐃ䛩䜛䛯䜑䛾ჾල䜢
㓄ᕸ䛧䛯䚹Ỉ䛚䜘䜃⏺㠃άᛶ๣Ỉ⁐ᾮ䛾䝫䝸䝇䝏䝺䞁⾲㠃䛻
䛚䛡䜛᥋ゐゅ䜢㓄㻌ᕸ䛧䛯ჾල䜢⏝䛔䛶䛷䛝䜛䛰䛡⢭ᗘ䜘䛟 ᐃ䛧䚸⾲㠃ᙇຊ䛻㛵䛩䜛⌮ゎᗘ䜢ヨ䛩䛣䛸䜢䝯䜲䞁䛾ㄢ㢟䛸䛧
ㄢ㢟ᥦ♧䞉䝺䝫䞊䝖 䛯䚹䛣䜜䛻ඛ䛰䛳䛶䚸᥋ゐゅ ᐃ㻌䛻ᚲせ䛺䃗㻛㻞ἲ䜢䝲䞁䜾ᘧ
䛛䜙ㄏᑟ䛥䛫䜛䛸䛸䜒䛻䚸Ỉ⁐ᾮ䛾ᛶ㉁䛺䛹䛻㛵䛩䜛ၥ㢟䛻䛴
సᡂ
䛔䛶ゎ⟅䛥䛫䚸㻌ᇶ♏Ꮫຊ䜢ၥ䛖䛯䚹䛣䜜䜙䛻ゎ⟅䛩䜛䛣䛸䛻䜘
䜚ᮏㄢ㢟䛾┠ⓗ䛜⌮ゎ䛷䛝䜛ᵓ㐀䛻䛧䛯䚹ㄢ㢟䜈䛾ྲྀ䜚⤌䜏
䛿䚸ㄢ㢟ᥦ♧䝺䝫䞊䝖సᡂ䛻䛚䛔䛶䚸䛽䜙䛔䛸䛩䜛䝕䞊䝍ゎᯒ
⬟ຊ䜔⛉Ꮫ⌧㇟䛻ᑐ䛩䜛⌮ゎ䛜㐺ṇ䛻䛿䛛䜜䜛䜒䛾䛷䛒䛳
䛯䚹
䝥 䝻 䜾 䝷 䝮
䚷䜸䞊䝮䛾ἲ๎䛺䛹㟁Ꮚ䝅䝇䝔䝮䛻㛵㐃䛩䜛䜻䞊䝽䞊䝗䜢」ᩘ
ᥦ♧䛧䚸䛭䛾䜻䞊䝽䞊䝗䛾䛖䛱䛾୍䛴䛻䛴䛔䛶ᩘศ㛫䛷ㄝ᫂䛩
䜛ㄢ㢟䜢ㄢ䛧䛯䚹ㄝ᫂䛻䛿䝩䝽䜲䝖䝪䞊䝗䜢౑⏝䛧䛶䜒Ⰻ䛔䛣䛸䛸
䛧䛯䚹㠃᥋᫬㛫䛿୍ேᙜ䛯䜚㻝㻡ศ䛸䛧䛯䚹
䝥 䝻 䜾 䝷 䝮
䛽
䜙
䛔
ㄢ㢟ᥦ♧䞉䝥䝺䝊䞁
䝔䞊䝅䝵䞁
⮬䜙䛾ຊ䛷ほ䛶䚸⪃䛘䛶䚸๰㐀䛧䚸䛭䜜䜢
⾲⌧䛩䜛ຊ䛾⣲㣴䜢䜏䜛䚹
㠃᥋
ㄽ⌮ⓗᛮ⪃⬟ຊ䚸๰㐀ຊ䚸䝏䝱䝺䞁䝆⢭
⚄䚸ᩘᏛ䚸≀⌮䚸ⱥㄒ➼䛾ᇶ♏Ꮫຊ䜢䜏
䜛䚹
ᶵᲔ䝅䝇䝔䝮ᕤᏛㄢ⛬
᪥
⛬
䠍䠍᭶䠏䠌᪥䠄ᅵ䠅
䠝䠩
䚷ᙧᘧゝㄒ䛾୍✀䛷䛒䜛ṇつゝㄒ䛸䚸䛭䜜䜢ㄆ㆑䛩䜛ㄆ㆑⿦⨨
䛾䜂䛸䛴䛷䛒䜛䜸䞊䝖䝬䝖䞁䛻䛴䛔䛶ㅮ⩏䜢⾜䛳䛯䚹ලయⓗ䛻
䛿䚸䜎䛪ṇつゝㄒ䛾‶㊊䛩䜉䛝つ๎䜢♧䛧䛯䚹ḟ䛻䚸ṇつゝㄒ
䛾⠊ᅖ䜢᫂☜䛻䛧䚸䛒䜛ṇつゝㄒ䜢ᐃ⩏䛩䜛᪉ἲ䛻䛴䛔䛶ゎ
ㄝ䛧䛯䚹⥆䛔䛶䚸ㄆ㆑⿦⨨䛾䜂䛸䛴䛷䛒䜛䜸䞊䝖䝬䝖䞁䛻䛴䛔䛶
ᴫㄝ䛧䚸䛭䛾ෆ㒊⾲⌧䛾୍✀䛷䛒䜛≧ែ㑄⛣ᅗ䛻䛴䛔䛶ゎㄝ
ㅮ⩏䞉䝺䝫䞊䝖సᡂ 䛧䛯䚹䛭䛾ᚋ䚸ṇつゝㄒ䛾ᐃ⩏䛻๎䛳䛶≧ែ㑄⛣ᅗ䛸䛾ᑐᛂ௜
䛡䜢䛩䜛䛣䛸䛻䜘䜚䚸௵ព䛾ṇつゝㄒ䛜䜸䞊䝖䝬䝖䞁䛻䜘䜚⾲⌧䛷
䛝䜛䛣䛸䜢♧䛧䛯䚹
䚷䛣䛾ㅮ⩏ෆᐜ䛻㛵㐃䛩䜛䝺䝫䞊䝖ㄢ㢟䜢୚䛘䜛䛣䛸䛻䜘䜚䚸ᅜ
ㄒ䞉ᩘᏛ䛾ᇶ♏⬟ຊ䚸ㅮ⩏ෆᐜ䛾⌮ゎຊ䚸ㄽ⌮ⓗ䛻ᛮ⪃䛩䜛
⬟ຊ䚸ㅮ⩏ෆᐜ䛾ᛂ⏝ຊ䚸⪃䛘䜢ⓗ☜䛻⾲⌧䛩䜛⬟ຊ䚸䜢䜏
䛯䚹
䠍䠍᭶䠏䠌᪥䠄ᅵ䠅
䠝䠩䞉䠬䠩
䠍䠍᭶䠏䠌᪥䠄ᅵ䠅
䠬䠩
䚷䝽䞊䝹䝗䜹䝣䜵᪉ᘧ䛻䜘䜛䜾䝹䞊䝥䝕䜱䝇䜹䝑䝅䝵䞁䜢⾜䛳䛯䚹
䝽䞊䝹䝗䜹䝣䜵䛸䛿䚸」ᩘ䛾䝔䞊䝤䝹䛻䛭䜜䛮䜜䛾䝔䞊䝬䛜タ
ᐃ䛥䜜䚸ཧຍ⪅䛾⤌ྜ䛫䛜୍ᐃ᫬㛫ẖ䛻ኚ䜟䛳䛶䜖䛟䝕䜱䝇
䜹䝑䝅䝵䞁᪉ᘧ䛷䚸㆟ㄽ䛷┦ᡭ䜢ᡴ䛱㈇䛛䛩䛣䛸䛜┠ⓗ䛾䝕䜱
䝧䞊䝖䛸䛿␗䛺䜚䚸䝫䝆䝔䜱䝤䛺㞺ᅖẼ䜢ಖ䛱䛴䛴䚸ᘓタⓗ䛻㆟
ㄽ䜢⾜䛖᪉ᘧ䛷䛒䜛䚹⤌ྜ䛫ኚ᭦᫬䛻䛿䚸ᚲ䛪୍ே䛜ྠ䛨䝔䞊
ㄢ㢟ᥦ♧䞉䜾䝹䞊䝥 䝤䝹䛻ṧ䜛䜘䛖䛻タᐃ䛧䚸䛭䛾ṧ䛳䛯୍ே䛜䛣䜜䜎䛷䛾䜎䛸䜑䜢
ሗ࿌䛩䜛䛣䛸䛛䜙㆟ㄽ䜢ጞ䜑䛯䚹䛣䛾䜾䝹䞊䝥䝕䜱䝇䜹䝑䝅䝵䞁䜢
䝕䜱䝇䜹䝑䝅䝵䞁
㏻䛨䛶䚸せⅬ䜢䜎䛸䜑䛶ሗ࿌䛩䜛⾲⌧ຊ䚸㆟ㄽ䜢ඛᑟ䛩䜛䝸䞊
䝎䞊䝅䝑䝥䚸௚⪅䛾ពぢ䛻ᑐ䛩䜛⌮ゎຊ䚸ᘓタⓗ䛻㆟ㄽ䜢✚
䜏㔜䛽䜛༠ຊጼໃ䜢ホ౯䛧䛯䚹䛭䛾ᚋ䚸䝔䞊䝤䝹ẖ䛻ᚓ䜙䜜䛯
⤖ㄽ䛾䝥䝺䝊䞁䝔䞊䝅䝵䞁䜢⾜䛔䚸Ⓨ⾲⬟ຊ䛻㛵䛧䛶䜒ホ౯䛧
䛯䚹䛥䜙䛻䚸ྛಶே䛻ᑐ䛧䛶㆟ㄽ䛾䜎䛸䜑䜢ሗ࿌᭩䛸䛧䛶సᡂ䛥
䛫䚸䛭䛾ෆᐜ䛻䛴䛔䛶䜒ホ౯䛧䛯䚹
䠍䠍᭶䠏䠌᪥䠄ᅵ䠅
䠬䠩
䝥 䝻 䜾 䝷 䝮
せ
⣙
䚷ᥦ♧䛥䜜䛯ㄢ㢟䛿䚸᪥ᮏ䛾䜶䝛䝹䜼䞊ᾘ㈝䛸㢼ຊⓎ㟁䜢㢟ᮦ
䛻䛧䛯ෆᐜ䛷䛒䜛䚹᪥ᮏ䛾᭱⤊䜶䝛䝹䜼䞊ᾘ㈝䛾᥎⛣䜢♧䛩
㈨ᩱ䜔䚸᪥ᮏ䛾㢼ἣ䠄ᖹᆒ㢼㏿䛾ศᕸ䠅䛸᪤タ䛾㢼ຊⓎ㟁ᡤ䛾
Ⓨ㟁ᐜ㔞䜢♧䛧䛯㈨ᩱ䛛䜙ෆᐜ䜢ᢕᥱ䛩䜛ຊ䚸㈨ᩱ䛻䛿ᥦ♧䛥
䜜䛶䛔䛺䛔ᖖ㆑ⓗ䛺▱㆑䜒⤌䜏ྜ䜟䛫䛶䚸㈨ᩱ䛻ᥦ♧䛥䜜䛯䜘
䛖䛺≧ἣ䛻䛺䛳䛶䛔䜛ཎᅉ䜔䛭䜜௨ᚋ䛾᥎⛣䜢⪃ᐹ䛩䜛ຊ䜢ၥ
䛖䛯䚹䜎䛯䚸㢼䛜ᙅ䜎䛳䛯䜚䚸Ṇ䜎䛳䛯᫬䛾䛯䜑䛾䝞䝑䜽䜰䝑䝥㟁
ㄢ㢟ᥦ♧䞉䝥䝺䝊䞁
※䜢ᚲせ䛸䛩䜛㢼ຊⓎ㟁䛾≉ᛶ䜢㋃䜎䛘䛶䚸㢼ຊⓎ㟁䜢᪥ᮏ䛾
䝔䞊䝅䝵䞁
䜶䝛䝹䜼䞊䝅䝇䝔䝮䛻ᮏ᱁ⓗ䛻⤌䜏㎸䜐䛛䛹䛖䛛䜢ุ᩿䛩䜛䛯
䜑䛻䛿䚸䛹䛾䜘䛖䛺せᅉ䜢㔜ど䛧䛶᝟ሗ䜢㞟䜑䚸せᅉ㛫䛾㛵㐃
ᛶ䛾ศᯒ䜒ྵ䜑䛶䚸䛹䛾䜘䛖䛺㐨➽䛷ุ᩿䛻⮳䜛䛾䛛䜢䚸ㄽ⌮
ⓗ䛻ㄝ᫂䛩䜛⣲㣴䜢ၥ䛖䛯䚹ㄢ㢟䛻ᑐ䛩䜛⮬ศ䛾⪃䛘䜢ᩚ⌮䛧
䛶㻻㻴㻼䝅䞊䝖䛻⧳䜑䛥䛫䛶䚸䝥䝺䝊䞁䝔䞊䝅䝵䞁䛥䛫䚸㉁␲ᛂ⟅
䛩䜛䛣䛸䛷䚸⮬䜙䛾ຊ䛷ほ䛶䚸⪃䛘䛶䚸๰㐀䛧䚸䛭䜜䜢⾲⌧䛩䜛
ຊ䛾⣲㣴䜢⥲ྜⓗ䛻ホ౯䛧䛯䚹
㠃᥋
䚷⮬ᕫ⤂௓䛸ᇶ♏Ꮫຊ䛻䛴䛔䛶䛾㉁␲ᛂ⟅䜢㏻䛨䛶䚸ㄽ⌮ⓗ
ᛮ⪃ຊ䚸๰㐀ຊ䚸䝏䝱䝺䞁䝆⢭⚄䚸ᩘᏛ䚸≀⌮䚸ⱥㄒ➼䛾ᇶ♏
Ꮫຊ䜢ホ౯䛧䛯䚹㠃᥋䛿䝥䝺䝊䞁䝔䞊䝅䝵䞁䛸ྠ᫬㐍⾜䛷⾜䜟
䜜䛯䚹
<課題>
かつては書店で購入していた書籍を、今日ではインターネット上のオンラインショップ
で容易に購入することができる。また、電子書籍の登場によって、私たちは書籍を瞬時に
ダウンロードし、読むことができる。
書籍の購入方法が変化しつつある中で、オンラインショップ以外の既存の書店はその存
在を脅かされている。過去 10 年に全国で 6,000 店舗ほどが廃業したとするデータがある
など、書店数は減少を続けている。
既存の書店の減少をどのように考えるか。私たちの豊かな生活のために、今後の書店は
どのようにあるべきか。自由な意見を述べなさい。