An Ultrastructural Study of a Case of Whipple`s Disease

Kiryu Junior
Kiryu
Junior
College
College
Whipple 病 の 超微 形 態
An Ultrastructural
Study of a Case of Whipple s Disease
’
瀬 野尾 章 , 瓜 生 恭 平 , 儘 田 明 央
*
*
**
, 岡 田 久美 子
* *
, 羽 山 忠良
* ’
* *
徳 州 会病院
八尾
PCL Japan 電 子 顕 微鏡検 査 課
要 約
本 国 で は 稀 な 疾 患 で あ る Whipplc 病 の 1例 に
,経 時 的
い て
つ
な小 腸 生 検 か らの 組 織 を電 子 顕 微 鏡 的 に検 討 し た
,
の で
そ の 結 果 に考察 を加 え報 告 す る.
症 例 は 囗本 人 の 男 性 で ,主訴 は 食欲 不 振 ,体 重 減 少 と 発 熱 で ,平 成 12 年 1 月 か
らの 8 か 月 で 12kg の 体 重 減少 が あ り,
ftt
ー
同 年 10月
精 査 目 的 に 八 尾 徳 州 会 病 院 を紹 介受 診 し 入 院後 高 カ ロ リ 輸 液 に よ る 栄 養管 理 と抗 生 物 質 投 に よ
り体 重 増 加 が 認 め ら れ ,同 年 12丿Jに 退 院 と な り,以 後外 来 で 経 過 観 察 さ れ た .平 成 14年 5 月 に 小 腸 生 検 を 行 い ,光
,
,
学顕 微鏡検 索で
観察 され
,
,小
は
腸 粘 膜 固 有 層 と 粘 膜 下 組 織 に 微 細 顆 粒 状 で 灰 白色 の 胞 体 を もつ 多 数 の foamy macrophages
PAS 染 色 陽 性
.電 顕 所 見 で
あっ た
で
め ら れ た . ま た ,macrophages
多数
foamy macrophages
が 認め られ た .
キ
,電 顕 的
長 さ が 2 −3
の
クロ
ミ
低
桿菌 が 細 胞 外 に
ン の
多数 認
指 紋 様 構 造 を 呈 す る もの ま で ,
い
が わ ず か に 観 察 さ れ ,電 顕 的 に は そ の 細 胞 質 内 に 指 紋 様 な い し細 線 維 状 構 造 を示 す 不 定 形 顆 粒
』
ー ワ ー ド Whilpple 病 ,
i 二 指 腸 生 検 ,超 微 形 態
Whipple病
に ,5 年 に わ
た る 体 重 減 少 ,発 熱
の
名 前 か ら Whipple
, F 痢 ,腹 部 症 状
物様
の
・
病と呼ばれ る よ
とな
を
り 1 ,後 に
うに 成
っ
は peri
〔〕dic acid
と し て は ,下 痢
記載
の
他
,吸 収 障 害 ,
,関 節 炎 ,関 節 痛 , リ
節 腫 脹 ,胸 膜 炎 ,気 管支 拡 張 症 ,人 格 障 害 や 痴 呆
た 疾患
ンパ
に増加
な ど の 神 経 症 状 さ ら に うっ
が挙 げ られ て
い
in
.
性’
亡・
不 全 や 心 外膜 炎な ど
る ,こ の 様 に Whipple病 は 全 身 i
生感 染
[
Schiff〔PAS ) 反 応 陽 性 で
る 比 較 的 稀 な 疾 患 で あ る .そ の 多 く は 白 入 の 中 年 男 性
て い る
.後
に こ
の
で
診 断 に重 要 な
.Whipple 病 の 病 因
!:
ヒ
関 し
に
,電 子 顕 微 鏡 検 索 に て 細 胞 壁 を 持 つ 菌体 が 観 察 さ
.
1
さ らに
chain reaction
PCR )法 に よ
(
い
polymerase
病 の 病原 細 菌 に 対 す る 特 異 的ribosomal
あ り, ア ジ ア 人 に つ
ト組 織 適 合 性 抗 原
は ,持 た な い
て は
る Whipple
)
体重 減 少 な どの 消 化 器 症状
所見 と し て 利用 さ れ
,
の 病 原 菌 は ヒ ト線 維 芽 細胞 内 で 培 養 が 可 能
t
/
/
た .
性 疾 患 で あ り, こ れ ま で 全 世 界 で 約 700例 の 報 告 が あ
て い る
現 在 で も生 検 材 料
°・
っ
りこ
が 同定 され た . さ ら に 最
の
べ
あ る こ とが判 明 し
,
な
whippelii
Whipple病 の 臨床 症 状
phges の 胞 体 内 に 銀 染色 に 染 まる 桿 状 の 微 生
も の が 存在 す る と 述
macroPhages
近に
色 素 沈着 と貧 血 を認 め
あ る . こ の 報告 の 中 で 彼 は 小 腸 粘 膜 固 有 層 内
した macr
,
と し て Tr ・pheryma
た 症例 と して 記 載 され た の が 最 初 で あ
者の
7 ,
s ・
Whipple 病 の 病 原 菌
)の 検 出が 可 能 と成 り.
rRNA
(
Hopkins
Hospita1
の 雑誌
は 1907年 に Johns
呈 し ,さ ら に低 血 圧 症 ,皮 膚
れ
ン で
に は 菌 体 は 観 察 さ れ な か っ た . さ ら に 5か 月 後 の 生 検 で は ,光 顕 的 に
は じめ に
で
ロ
が
た ,WhLpple病 と 診 断 さ れ ,抗 生 物 質 治療 が 行 わ れ ,約2 年 後 の 生 検 で は 光 顕 的 に
が 観 察 され た が
の macrophages
は , 直径 O.
2 ミク
内 で は 菌 体 と判 明 で き る も の か ら ,電 子 密 度
様 々 な 消 化 段 階 の も の が 認 め られ
は
,
RNA
ヒ
9
で
報
あ る HLA
一
は 極め て 少 な い
tt
−B27
抗 原 を持
つ
.
ヒ
1ω
ト
トの 3−4倍 Whipple病 に 罹 患 しや す い と
わ れ て お り, こ れ が 人 種 的 な 罹 患 率 の 差 に 表 れ
る と考 え ら れ て
い て の
い
る
て い
. ま た HLA −B27 は 細 胞 性 免 疫 機
:
[[
桐 生 短期 大 学 紀 要 .第 18号 .2007
一
NNII-Electronic
工 工 Eleotronio
Library Service
Library
Kiryu Junior
Kiryu
Junior
College
College
構の
異 常 を招 きWhipple病 の 病 原 菌 に 感 染 し易 くな る
との 報告
診 断
性
の
.
もあ る
i!/
rophages
¢
で は
PASI場性
また
,
症例
で
も,電 子 顕 微 鏡 検 索
報告
1’;
もあ り ,Tropheryma
所見
の
最近
,特
病 理 組 織 検査
の
粘 膜 固有層
の
へ
で
.
い
例 につ
い
,そ
の
年後の
,主 訴 は 体 重 減 少 , 全 身 倦 怠
に
感 , 食欲 不 振 ,発 熱 .平 成 12 年 1 月 (
50歳 ) 頃 よ り食
欲 不 振 と著
の 細胞質
一
顆 粒 が 充満 して お り, 部
大小不同の
の
る こ
い
とを示 して
い
り貪 食 ,処
に よ
(
図4 ).
る
に 行 な わ れ た 初 回生 検 か ら約 2
小腸 生 検材 料で は
,光 顕 的
多 数 の foamy macrophages
に は
8 ヶ 月 で 12kg) が あ り近 医
(
体重 減 少
(
図 3). ま た ,foamy macrophages
治療 効 果 の 判 定 の 為
症例 と検索方法
しい
桿 菌 と して 認
ン の
ロ
な 菌体 が 認 め ら れ ,菌 体 は macrophages
結果 に 考察を加
理 され て
で
菌 体 が 多数認 め ら れ
の 顆 粒 に は ほ ぼintact
の 菌 体 か ら消 化 段 階 の 異 な る様 々
え報 告 す る.
症 例 は 日本 人 男 性
時
桿 菌 は 強 拡 大で は 中等 度 電 子 密 度 の 薄
こ の
内 に は 粘 液状
の
周 囲の 細胞外
の
ン の
ロ
細 胞 壁 を 持 ち , 長 さ が 2−3 ミ ク
め られ た
て 治 療前 と治 療 後 の 十 二 指 腸 生 検 組 織
を 電 子 顕微 鏡 的 に 検 索 し た の で
phages は PAS 染
・
し顆粒 状 に 強 く染 色 さ れ た . こ
に 直 径 約 0.
2 ミク
図 2).
(
た
い
電 子顕 微 鏡 的
の
い
の macr
rl
ース
ス ペ
病 原 菌 が 確 認 され た と の
whippelii
(
図 1). こ
られ た
の 電 顕 勺検 索 で は foamy macrophages
染色 陽
が検 出 され な
macrophagc
の
に PAS
浸澗が重要で ある
の
止 確 な 把 握 は 重 要 で あ る .今 回我 々 は Whipple
病の
多数 認 め
色 で , び 漫性 な
に は小 腸 生 検
ma
が
,foamy
に は 小 腸粘膜固有層
が 観 察 さ れ た が ,電 顕 的
の細 胞質内 に は大小 不 同 の
macrophages
不 定 形 の 粘 液 状 の 顆粒 を 充 満 して お り菌 体 は 全 く認 め
(
図 5 ). ま た ,粘 膜 固 有 層 内 に 認 め
を受 信 し,精査 目 的 に 八 尾 徳 州会 病院 を紹 介 され ,
られ なか
胃,十 二 指 腸 内 視鏡 検 査
た そ の 他 の 炎症 細 胞 の 細 胞 質 内 や 細 胞 外 に も菌体 は 全
ギ
ロ
,H2
ーされ て い
ソ ン
プ ロ ッ カ
で 潰 瘍 の 跡 が み られ ,
ー等
フ ァ ン
治 療 さ れ ,外 来 で
にて
っ
た
く観 察 さ れ な か
フ ォ
た . しか し体 重 減 少 が 続 くた め ,同年 10
の
っ
(
図 6 ),初 回 生 検 か
た
内 に 少 数 の foamy macrophages
50kg,「虹圧 105170mmHg で ,入 院 後 も食 欲 低 下 が 続 き,
10)Jl8日 よ りIVH に よ る 栄 rc 管 理 が 開始 さ れ た ,そ の
は こ の macrophages
後 ,徐
全 身 状 態 は 安 定 し 食欲 も出 て
後37度 か ら38度 代
で
あ
っ
観察
電子 密度の 低
は
造 が 認 め られ た
発 熱 が 持 続 し ,発 熱 の 原 囚 は 不 明
tSP )の
CTRX ,
(
が
され
,電 顕 的 に
不 定 形顆 粒が 認
い
め ら れ ,そ の 顆 粒 は 強拡 大 像 で 指紋 様 ,細 線 維状 の 構
きた が ,入 院
2mg !
dl と 炎 症 所 見 が 見 ら れ
,CRP4 .
たが
抗生物 質
後
の
ら 2 年6 ヶ 月 後
第 3 同 目の 生 検 材 料 で は ,光顕 的 に は ,粘 膜 固 有 層
月 に 同病 院 入 院 と 成 っ た .入 院 時, 身長 170cm ,体 重
々 に
られ
図 8 ). こ
(
の
時 期 に も第2 回 目 の 生 検
と 同様 に 菌 体 は 全 く認 め られ な か
っ
た
(
図7 ,8).
た ため
投 与 が 開 始 さ れ た .治 療
も発 熱 は 持 続 した が ,食 欲 が 増 し ,体 重 も増 加 し た
た め
過観
,平 成 12年 12月 16 凵退 院 と な た .以 後 外 来 で 経
た .平 成 14年 5 月 に Whipple
察 とな
病 の 疑い に て
っ
っ
トニ 指 腸 生 検 を行 い ,病 理 組織 学 的 に Whipple 病 と 診
断 され
の
た
.抗 生 物 質 に
よ る 治療 後 に ,
治 療効 果 の 判 定
た め 平 成 16年 6 月 と U 月 に も トニ 指腸 生 検 が 行 わ れ
.以 上 3 回 の 生 検 組 織 を 電 子 顕 微 鏡 的 に検 討 し た ,
.
二指 腸 生 検 組 織 は フ ォ ル マ リ ン 固 定 ,パ ラ フ ィ ン
十 .
た
,
包埋 を 施 し
,
光学顕 微鏡 で 病理 組織 検索が行 わ れ た .
こ の パ ラ フ ィ ン 包埋 ブ
顕ブ
ロ
ッ
ロ
ッ
ク か ら , 戻 し電ψ 法 に て 電
1 ,初 回 十 二 指 腸 生 検 の 光 顕 像.拡 大 し た 粘 膜 固 有 層 内
と脂 肪 滴 が 充 満 し て い る 、
macrophages
図
ク を 作 製 し ,超 薄切 片 を作 製 し電 子 染 色 を 施
し ,透 過 型 電子 顕 微 鏡 に て
観 察 した .
Whipple
の
1907 年 の 報 告 1〕 に
平 成 12年 に 初 め て 行 わ れ た 十
二 指 腸 生 検 で は ,枯 膜
脂 肪 代 謝 異常
上 皮 に は 著 変 は 認 め られ な か
た が ,主 と し て 米
胡莫固
呼ぶ
有層 内 に ,リ
ンパ
球 ,形 質細 胞 な ど の 炎症 細 胞 と 共
微 細 顆 粒 状 で 灰 白色
の
色
に
胞 体 を 持 つ foamy macrophages
』
桐 生 短 期 大 学 紀 要 .第 正8 弓.2007
foamy
考 察
結 果
っ
に
も記 載 し て い
この 疾患 は
lipodystrophyと
,intestinal
し ,ま た 同 時 に .
顕微 鏡標 本 で は銀染
に よ る 疾患 で
こ と を提 唱
に 染 ま る rod
よ ると,
−shaped
organism
る .そ の
が
後の 報告 で
多数認
め られ る こ と
は脂 肪 代 謝 異常 にの
to
一
NNII-Electronic
工 工 Eleotronio
Library Service
Library
Kiryu Junior
Kiryu
Junior
College
College
み こ の 疾 患 の 興 味 が 偏 り, 細 菌 感 染 症 の 可 能 性 が 示 唆
BullJohns Hopkins Hosp .
,18
tissues ,
さ れ た の は 1961 年 に な り電 子 顕 微 鏡 的 検 索 が 行 わ れ て
1907.
法 を用 い
reaction
’
5
ある ら
か ら か らで
そ
,
,や
て
「
Wiesner
R .
Shorter
R .
2 )Fleming J.
L,
H,
G.
: Whipples
に polymerase
chain
と原 因菌 と して Tropheryma
っ
が 同定 され る に 至
whippelii
1991年
して
disease :
, こ の 間 に 90年
る 7・
近 くも要 し た 珍 し い 疾 患 で あ り,現 在 で もな お 細 菌 の
侵 入 経 路 や 侵 入 後 の 各種 の 臓 器 組 織 へ
histopathologic
Hendrix
T .
3 )Yardley J.
H.
R.
: Combined electron and
,
移 行経 路 な ど
の
,biochemical ,and
clinical
and assessment of treatment
in
29 patients
.
featufes
−
Mayo
Clin
Proc
539
1988
. ,
551, .
,63 ;
”/
て い
っ
382−391 ,
:
に 関 し て は 不 明 の ま まで あ る ,感 染 部位 と し て は 小 腸
microscopy
light
が 最 も侵 さ れ や す く , リ
,
Bull.
Johns Hopkins
bacMary bodies in the intestine
膜
る
,
眼 ,脊 髄 ,皮 膚 ,関節
14).感 染 好 発 部 位
て は,
foamy
徴的
ある が
の
ン パ
で
,
感染が確認 され
macrophages
の
,109: 80−98,1961,
Hosp .
て い
Ashworth
C .
4 )Chcars W .
C.
T ,Electron microscopic
,
study
of the intestinal
mucosa
in Whipple’
s disease
.
:
の 浸 潤 が特
へ
各段
細胞質内に
とは
,む
も小 腸 の 粘 膜 固有 層
さ れ ,macrophages
細 胞 質 内 に は 消化 の
の
機能
の
た.
っ
障 害 ・低 下
と は lnacr
た .ま た
foamy macrophages
,
陽性 で
あ
る こ
とか ら,
こ の
菌 体 と macrophages
Whipple 病 の 電 顕 診 断
の
生検
が認 め られ
ない
の
の
もの とな
て
の
さな
腸
管外の
超 微 形 態 的所 見 は
病 巣か
索 は 有用で あ る と考 えら れ
acids
Phylogeny of the
:
:
:
2004.
566−570,
”
j.
Saini
M .
11) Calloso
J.
HerrnosJ .
A.
:Whipples sisease
,
,
simultaneous
occurrence in
and ankylosing spondylitis
−
HLA
B27
Rheumatol
.
,5 79 −84,
positive male .J.
;
:
1978.
’
an historical
12)Dobbins W .
0.
: Whipples diseasel
per−
QuarteTly
J.
Med ,
,56:523−531、1985 .
spective .
も電 子 顕 微 鏡 検
る.
Franzi
F .
et 乱L :Ultrastructural
evidence of
13)Finzi G .
,
−
whippelli
Ln
PAS −negative g賎muloma
Tropherylna
char −
disease
Ultrastr
巳ct.
Pathol
.
,31 : 169−172,
tous lymph Ilodes .
2007 .
by
of fat
and fatty
anatomically
deposits in the intestinal
and mesenteric
lymphatic
acterized
:
bacterium
.Lancet,338
chain reaction internal
Medicine ,43 :
polymerase
引用文献
macrophages
1 ) Whipple G ,
H.
: Ahitherto undescribed
inclusion
in WhippleFs disease
.
J.
Gen .
索 に て foamy
診断な どに
:
:
. ま た Whipple 病 の 感 染 初 期
らの
Schmidt T ,
et al ,Identif
M ,
孟cation of
,
’
of Whipple s disease
N.
Eng .
.
J.
the uncultured bacillus
−
327 293 301 ,
1992 .
Med .
,
段 階 に お け る 確 定 診 断 ,あ る い は 定 型 的 組 織 所 見 を 示
い
et al .
Cultivation
of of
9 )RaoultD ,BirgM .
L.
the bacillus
嚠
N .
Eng .
J.
Med .342 648 −650 ,
Whipple s disease.
2000.
’
Hokama A .
et al :Whiple s disease
10) Yogi T ,
:the first
and
Japanesecase diagnosedby electron microscopy
顆粒
病 巣 に ,電 子顕 微 鏡 的 検 索 で 菌 体 が 検
きて い る
8 )Relman DA
判 定 の た め に は 電 子 顕 微 鏡 的 検 索が 不 可 欠
っ
microscopic
,
〕
出 さ れ た と の 報 告 も あ り 1(,
,Whipple病 の 診 断 や そ の
治療 効果
electron
に 極 め て 重 要 な 知 見 で あ る と考
,光 学 顕 微 鏡 的 検
え ら れ る . さ ら に Whipple病 患 者 の 腸 管 膜 リ ン パ 節 の
材料 で
’
Whipple s diseaseassociated
474 −475 1991 .
は 菌 体 の 細 胞 壁 の 分 解 産 物 を 多 く含 む こ と が 示 唆 され
る .こ れ ら,
:
7 )Wilson K .
H.
.
Blitchington
R .
et aL
細 胞 質 内 に は指 紋 様 ,細 線 維 状 構 造 の 不定 形 顆 粒 が 多
数 認 め ら れ ,PAS 染 色
s Microbiol −,131 : 100 レ 1013 ,1885 .
phagesの 貪 食
・
,
て
diseasean
「
macrophagic
1
:
細胞 壁 を持
Bacillary
character −
, Kawanishi H .
of bacilli
of the
structure and the bacillaTy
origin 最 終段 階 と考
を 意 味 す る 所 見 で あ る と考 え る .
い
:
Whipple病 病 原 菌 の 超 微 形 態 に 鬨 し て は 多数 の 報
1.
告 が あ り 6 ,今 回 の 超 微 形 態 検 索 結 果 も 全 く同様 で
2 ミ ク ロ ン で 長 さ が 約 2 ミ ク ロ ン の 桿 菌 で ,薄
直径 約0 .
…っ
〔, 皿 の
い
Gastroenterology
,80 1468 −1475 ,1981 .
study .
6 ) Silva M .
T.
M .
F .Ultra−
,Macedo P .
,Moura Nunes J .
え ら れ る 構 造 物 が 充 満 し,貪 食 後 甲期 と考 え られ る 菌
体 は非常 に少 なか
in
WhipPle
istics
細 胞 間 隙 に 多 数 の 菌体 が 観 察
こ の こ
5 ) Dobbins W
し ろ
貪 食 機 能 の 障 害 の 結 果 と考 え ら れ , こ
,
を 支持 す る 実 験 結 果 も あ る IS .今 回 の 観 察 に お い て
内の
.
Gastroenterology
41 : 129−138,1961.
,
lesion
の
macrophagcs
bodies
in
the
Demonstrati〔m of encapsulated bacilliform
階
な菌体
,intact
消 化 過 程 にあ る菌 体 が 認 め られ るが
こ
内
る小 腸 に お い
い
粘膜 固有層
の
が細胞 間 隙 に 多数 認 め られ る
れ
,脾 臓 ,心
臓
と して 知 られ て
macrophages
こ の
,肝
節
などで
hlWhippleFs
diseaseDemonstration
of
’
RN .
Postgrad
Med .
J.
14)Rat舳 ke,
:Whipp旦
e s disease
.
76:
,
口
桐 生 短 期 大 学 紀 要 .第 18号 .2007
一
NNII-Electronic
工 工 Eleotronio
Library Service
Library
Kiryu Junior College
KiryuJunior
College
760-766, 2000.
15) Fredricks D.M.,
Relman
D.A.:Cultivation
Whipples bacillus:
the irony and
ecstasy,
of
Lancet,
350:1262-1263,1997.
16) FinziG.,FranziF. et
Tropheryma whipplii
lymph
Ultrastructural
evidence
a].:
of
inPAS-negativegranulomatous
Ultrastruct.
Patholo.,31: 169-172,
nodes.
2007.
An UltrastructuralStudy of
a
Case of Whipple's Disease
Akira Senoo,Kyohei Uryu", Akio Mamada**, Kumiko Okada", [[ieLdayoshi
Hayama"
"
""
Yao TbkusyuukaiGeneralHospital
Divisionof ElectronMicroscopy,PCL Japan
Abstract
The biopsiedspecimcns
ined by
electron
from the small intestineof a patient
with Whipple's disease
which israre inJapanwere examThe result of the exatnination
along with discussions
are prcsented
in thispapcr.This case
takcn
microscopy.
whose
chief cemplaints
wcre
appetitc
loss,weight Iossand fever.
The patientexperienced a weight loss
12 kg fbra period of 8 months fromJanuary,2000, and was admitted to the Yao General Hospitalin October of the same year.
He was dischargedfrom the hospitalin Deccmber of the samc year a'fter his weight increasewas confirmed
followingthe administration
ot' antibiotics
and nutritional
manas,ement
by intravenoushyperalimentation.
In the firstsmal1 intestinebiopsy in May of
involvesa Japanese male
o'f
2002,a lotof foamy macrophages
macrophages
sure
ety
were
deeply stained
with
finegranulargrayish cytoplasm
was
observed
by periodic-acid
Shiffreaction. By electron microscopic
2 to 3 micron in lengthwere observed
in a extracellular
O.2micron indiameterand
of digestive
stages oi' bacMi was
ease,
and
was
treated
by
antibiotics.
recognized
in the cytoplasm
of
the macrophages.
About 2 years later,the bacilluswas
not
observed
in a lamina propria of
cxamination,
space
of
numcrous
the
The patientwas
through
The
a mucosa.
bacillithat mea-
lamina propria,and
a vari-
diagnosed as Whipple's dis-
electron
microscopy,
although
a
lotof foamy macrophages
were
observed
in the biopsiedspecimen
by lightmicroscopy. In the biopsiedspecimens
taken 5 months
after, the foamy macrophages
were
slightly
observed.
The cytoplasm
of mticrephage
contained
irregular-shaped
grtmules
which showed fingerprint
andlor
fibrillar
structure,
but bacMus was not observed.
Keywords:Whipple'sdisease,
Smallintestine
biopsy,Ultrastructure
2007
iNtiifiMti<#NV.
eelslt',
I2
NII-Electronic
NII-Electronic
Library Service
Kiryu Junior
Klryu
Junlor
College
College
蘿
齷
驪
騾
飜
騰
、
駈
雫
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∴
講
厩
魅
、
ン
き
メ
。
ヤ、
穿 い
尊 『
4
盛
罪
毒
、
義
・
顎
拶
.
、
.
鞘
轄
ρ
・ 肆
ド篭♂し
寧
イ
♂
ち盤
ぺ へ ・
歎
噸
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幻
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手
〜
、
“
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戀
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桐 牛 短 期 大 子 紀 要 第 18号 2007
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図 8 治 療 開 始 か ら約 2 年 半 後 の 十 二 指腸 生検 の 電 顕 像 .Foamy
の
macrophage
特 徴 的 な構 造 を 示 し て い る .
桐 生 短 期 大 学 紀 要 .第 18 号 .2007
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細 胞 質 内 顆 粒 の 拡 大像 ,顆 粒 内 容 は 指 紋 様 丁細 線 維 状
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