伊那労働基準監督署からのお知らせ 上伊那地域で 労働災害多発中 !! 概 要 ① 伊那労働基準監督署管内における労働災害増加 平成26年中に当署管内(伊那市、駒ヶ根市及び上伊那郡全域)で発生した休業4日以上の労働災害(以下、「災害」 という。)は196人となり、前年と比較して 18.8%(約2割)の増加となりました。(平成27年1月末集計) ② 平成27年2月には死亡災害を含む重篤な災害多発 平成26年の年末頃から災害多発傾向が続き、平成27年2月には死亡災害や被災者の身体に後遺症が残る重篤な 災害が発生しました。 ⇒ 労働災害防止対策の総点検、特にリスクが高い(被災した場合に負傷の程度が大きい)危険源に対する安全対策 について確認をお願いします。 平成26年の特徴 ○ 平成26年の災害は前年比 18.8%の増加 特に12月は、月平均の約2倍 労 働 災 害 の 推 移 10∼15年前の年間被災者数水準 200 196 40 165 160 平成25年 120 過去3年の平均 約 14人/月 20 19 19 27 80 20 18 13 10 40 ! ! 7 0 0 6月 7月 8月 9月 ! (過去3年間の月平均被災者数は14.1人) ○ 8月、10月に死亡災害が発生 (5年連続で年間死亡者数は2人) ○ 事故の型別では「転倒」災害が最多 (全体の 22.4%) ○ 製造業の災害は前年比 18.2%の増加 (はさまれ・巻き込まれ災害が多発) ○ 建設業の災害は前年比 31.8%の増加 ○ その他の事業(主に第三次産業)の災害は 前年比 34.8%の増加 死亡災害 月別被災者数︵ 人︶ ■ 30 ●○年累積被災者数︵ 人︶ 平成26年 50 (卸・小売業は 65.0%の増加、保健衛生業 は 50.0%の増加) 10月 11月 12月 平成27年2月発生の災害事例 業 種 災害の概要 その他の事業 労働者が、フォークリフトで運搬していた荷の下敷きとなった。 その他の事業 機械設備を清掃していた労働者が、回転部に身体の一部を巻き込まれた。 建設業 建設機械が転倒し、近くにいた労働者に激突した。 建設業 組立て中の鉄骨の上から労働者が墜落した。 重点確認作業 ○ 重量物の運搬作業 運搬方法、通路の状況、重量物の置き方(固定方法や崩壊・倒壊のおそれの有無等)の確認 ○ 車両系の機械を用いる作業 (フォークリフト、車両系建設機械、移動式クレーン等) 上記機械を使用する際の作業方法の確認(特に労働者との接触防止と転倒防止) ○ 機械の調整等の作業 機械の調整や清掃等を行う際の作業方法の確認(機械の停止の徹底) ○ 高所等における作業 (短時間、臨時作業含む) 墜落のおそれがある場所(高所や開口部、作業床の端)における作業方法の確認 ○ 全ての作業 転倒災害防止対策の確認(長野労働局のホームページに特設コーナーあり) ⇒ 長野労働局 http://nagano-roudoukyoku.jsite.mhlw.go.jp/bnr/_120120.html (2015/02末) <表 1> 平成26年 業種別労働災害発生状況 (平成27年1月末集計) 伊那労働基準監督署 区 業 種 食 料 品 製 分 休業4日以上の災害 平成24年 造 業 平成25年 対前年増減 (人数) 平成26年 17 25 14 ▲ 11 業 4 1 2 1 パルプ・紙・紙加工品・印刷製本業 2 1 3 2 化 業 1 6 6 窯 業 ・ 土 石 製 品 製 造 業 4 3 1 製 鉄 鋼 ・ 非 鉄 金 属 製 造 業 造 属 製 品 製 造 業 業 金 1 1 1 12 3 対前年増減 (%) 繊 維 ・ 繊 維 製 品 製 造 業 木 材 ・ 木 製 品 学 製 造 工 12 30 9 25 32 7 28.0% 一 般 機 械 器 具 製 造 業 電 気 機 械 器 具 製 造 業 3 7 6 ▲1 輸 送 用 機 械 器 具 製 造 業 5 2 6 4 業 1 1 5 4 計 59 55 65 10 1 1 8 11 3 16 12 12 5 4 1 ▲3 5 2 (1) 6 4 22 (1) 29 7 10 5 ▲5 3 2 ▲1 9 13 7 ▲6 ▲ 46.2% ▲ 44.4% 電 気 そ ・ の ガ 他 ス ・ の 水 製 道 造 小 鉱 建 設 業 2 7 業 (1) 木 工 事 業 (1) 建 築 工 事 業 (1) う ち 木 造 建 築 業 設 備 工 事 業 小 計 路 の 貨 他 上 物 の 貨 交 運 通 物 送 運 取 輸 扱 (2) 業 卸 そ 保 の 他 清 の ビ 事 業 上 業 健 又 は 小 衛 売 生 掃 ル 記 管 以 理 外 の 業 小 合 死 計 亡 災 害 26 (1) 業 18.2% 31.8% 業 業 売 5 (1) 9 計 林 7 業 土 道 運 輸 そ 貨 物 陸 業 小 9 5 9 5 ▲4 業 19 20 33 13 業 13 12 18 6 業 3 5 4 ▲1 業 2 2 2 種 26 (1) 29 32 3 計 63 (1) 66 89 23 34.8% 196 31 18.8% (2) 162 (2) 2 165 (2) 2 2 (注)1.()書きは、死亡者数で死傷者数の内数である。 2.単位;人 <表 2> 平成26年 事故の型別・業種別労働災害発生状況 (平成27年1月末集計) 伊那労働基準監督署 事故の型 業 食 種 料 品 1.墜落・転落 2.転倒 3.激突 4.飛来・落下 5.崩壊・倒壊 死亡 死傷 死亡 死傷 死亡 死傷 死亡 死傷 死亡 死傷 製 造 業 2 3 7.はさまれ ・巻込まれ 6.激突され 死亡 死傷 死亡 1 8.切れ・こすれ 11.高温・低温 死傷 12.有害物 17・18 交通事故 13.感電 19.無理な動作 その他計 合計 死亡 死傷 死亡 死傷 死亡 死傷 死亡 死傷 死亡 死傷 死亡 死傷 死亡 死傷 7 死亡 1 前年同期 死傷 死亡 対前年増減数 死傷 14 25 2 3 6 3 1 12 7 6 6 1 1 繊 維 ・ 繊 維 製 品 製 造 業 木 材 ・ 木 製 品 製 造 業 パルプ・紙・紙加工品・ 印刷製本 業 化 学 工 業 1 1 窯 業 ・ 土 石 製 品 製 造 業 1 1 製 鉄 鋼 ・ 非 鉄 金 属 製 造 業 造 業 金 属 製 品 製 造 業 一 般 機 械 器 具 製 造 業 1 電 気 機 械 器 具 製 造 業 輸 送 用 機 械 器 具 製 造 業 1 2 1 1 1 2 1 1 1 2 3 4 1 2 2 1 1 5 2 2 1 1 24 1 3 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 6 1 2 9 7 7 2 電 気 ・ ガ ス ・ 水 道 業 そ の 他 の 小 製 鉱 建 設 業 造 業 計 3 12 1 3 1 3 7 1 2 1 木 工 事 業 建 築 工 事 業 設 備 う ち 木 造 建 築 業 工 小 事 業 計 1 1 運 道 路 貨 物 運 送 業 輸 そ の 他 の 交 通 運 輸 業 貨 物 陸 上 貨 物 取 扱 業 業 小 計 林 売 1 2 又 は 小 売 業 1 2 6 3 3 3 1 4 1 1 1 2 1 5 2 10 3 1 3 2 7 5 13 9 1 1 6 3 6 1 1 20 12 5 1 3 4 1 4 10 16 16 3 12 24 19 2 2 4 33 18 4 2 32 89 196 165 5 ▲2 31 26.3% ▲ 50.0% 12.2% 1.0% 18.8% 100.0% 1 2 1 1 1 1 3 9 23 34 2 4 6 3 1 3 14 10 数 ▲ 11 5 3 対 前 年 増 減 比 ( 死 傷 者 数 ) ▲ 32.4% 11.7% 12.8% 22.4% 100.0% 3.1% 衛 ル 管 清 記 以 業 理 外 小 の 対 業 種 計 年 前 業 計 合 前 同 年 5 1 業 掃 ビ 上 生 増 期 減 構 成 比 ( 本 年 の 死 傷 者 数 ) 1 1 1 1 11 12 1 6 29 1 55 2 1 1 健 1 5 65 1 1 2 1 保 1 1 2 1 1 業 2 4 2 12 6 1 2 9 30 44 39 そ の 他 の 事 業 2 業 土 卸 1 5 2 1 2 1 1 4 3 3 8 3 4 ▲1 1 5 33.3% 2.0% 166.7% 4.1% 40.0% 7.1% 2 1 1 1 3 3 31 19 6 9 17 11 12 6 63.2% 15.8% 54.5% 8.7% 1 3 3 3 0.0% 1.5% 300.0% 2.0% - 0.0% 8.2% 2 2 1 1 1 1 2 死亡 死傷 構成比 対前年増減比 (本年の (死傷者数) 死傷者 数) ▲ 11 ▲ 44.0% 7.1% 1 100.0% 1.0% 2 200.0% 1.5% 6 - 3.1% 1 50.0% 1.5% 1 - 0.5% 3 33.3% 6.1% 0.0% 3.6% ▲ 1 ▲ 14.3% 3.1% 4 200.0% 3.1% 4 400.0% 2.6% 10 18.2% 33.2% 1 1 - 0.5% 8 ▲1 3 37.5% 5.6% 12 0.0% 6.1% 4 ▲ 3 ▲ 75.0% 0.5% 2 1 4 200.0% 3.1% 22 7 31.8% 14.8% ▲ 5 ▲ 50.0% ▲ 1 ▲ 33.3% ▲ 6 ▲ 46.2% ▲ 4 ▲ 44.4% 2.6% 1.0% 3.6% 2.6% 13 65.0% 16.8% 6 50.0% 9.2% ▲ 1 ▲ 20.0% 2.0% 2 - 1.0% 29 ▲ 1 3 10.3% 16.3% 66 ▲ 1 23 34.8% 45.4% 165 31 18.8% 100.0% (注) 1. 本統計は、「労働者死傷病報告」により、休業 4日以上の災害を集計したものである。 2. 死亡者数は、死傷者数の内数である。 3. 単位 ; 人
© Copyright 2024 ExpyDoc