2-5ページ - 小国町役場

新春特集
次代を担う若者が語る
今年の
抱負
新年を迎え、気持ちを新たに抱負や目標をたて
ているかたも多いと思います。新年の抱負や目標
を持つことは、今年を明るく前向きに過ごす原動
力となり、さらには自らを成長させてくれます。
今月は新春特集として、さまざまな分野で活躍し
次代を担う町内の5人の若者に、今年の抱負を
語っていただきました。
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広報おぐに 2015.1
安部佳奈さん 15歳 (兵庫舘在住)
場し、良い結果を残したいで
す。また、高校生活では、さ
まざまな経験を積み将来の夢
を探したいと思います。
ともありますので、牛の習性
を理解し気を抜かないよう心
掛けています。その分、自分
が育てた牛が良い値で取引さ
れた時は、一生懸命育てただ
けにやりがいを感じます。祖
丹精込めて育てた牛を家畜市場へ出荷
一人前の農業者を目指して
さん
小国中学校柔道部の練習で後輩にアドバイスを
送る安部さん(写真右)
小学校4年生から柔道を始
め、中学校2年生時には山形
県中学校新人体育大会個人戦
で準優勝、3年生時には山形
県中学校総合体育大会個人戦
で優勝し、愛媛県で開催され
た全国中学校柔道大会に出場。
現在は、高校進学に向け受験
勉強に励むとともに、小国中
学校柔道部の後輩指導にもあ
たっている。
高校卒業後、県立農業大学
校へ進学し、畜産について学
ぶとともに、家畜人工授精師
や削蹄師の資格を取得しまし
た。農業大学校に行ったこと
で、知識を得たのはもちろん
のこと、県内外から集まった
農業を志す学生との出会いは
良い刺激になりましたし、今
でも農業に関する情報交換を
行っています。
現在は、農業を営む実家で
頭の牛の世話や米づくりの
手伝いをしています。朝が早
かったり休みが無かったりし
て大変ですし、牛の扱いに気
をつけないと大けがをするこ
わたなべ きょうへい
渡部 恭 兵
さん
安部佳奈
か
べ
あ
出場することができました。
柔道をしてきたことで、体
力や精神力の向上、礼儀に加
え、まわりの人に感謝するこ
との大切さを学びました。
今年の4月からは高校に進
学します。柔道を続け、さら
に上のレベルで夢の舞台であ
り目標でもある全国大会へ出
3
な
柔道スポーツ少年団で活動
していた兄の影響で、柔道を
始 め ま し た。 し ば ら く の 間、
試合で勝てずくやしい思いを
して、強くなりたい一心で練
習に取り組みました。
中学校2年生の時の大会で
は、山形県大会個人戦の決勝
で敗れ、目標としていた全国
大会へは出場できませんでし
た。
その後、とにかく人よりも
多く練習するしかないと思
い、普段の練習量を増やした
り合同練習会で一人でも多く
の練習相手を探したりするな
ど、練習に励みました。その
結果、中学校3年生の時の大
会では、山形県大会の個人戦
で優勝し、念願の全国大会へ
20
渡部恭兵さん
20歳 (町原在住)
県立小国高等学校を卒業後、
家族の勧めで新庄市の県立農
業大学校へ進学。2年間の寮
生活を送りながら畜産経営に
ついて学ぶ。昨年3月に同校
を卒業後、実家に戻り、祖父
や父とともに米づくりや牛の
飼育に携わっている。
高校でも全国の舞台へ
特集 次代を担う若者が語る今年の抱負
広報おぐに 2015.1
深めています。今年は、牛の
飼育数を増やすなど経営規模
を拡大し、自分で管理・判断
して育てられるよう一人前の
農業者を目指したいです。
らですが、けがをしたりさせ
たりしないように気をつけた
いと思います。
今年の2月には、子どもが
生まれる予定です。仕事を早
く習得することを目標に、家
族を支え、私の父のような大
黒柱になれるようがんばって
いきたいです。
材部門に勤務しており、主に
納品された丸太を角材や板な
どに加工する仕事をしていま
す。加工方法を少しでも間違
えると、予定している材料数
を確保することができず無駄
な部分が出てしまうこともあ
り、まだまだ勉強と経験が必
要です。
仕事以外の面では、昨年の
除雪機の整備に取り組む今さん
愛知県みよし市出身。NPO
法人地球緑化センター(東京都)
が、農山村に興味を持つ若者を
全国の農山漁村に派遣する「緑
のふるさと協力隊」の第19期
隊員として、平成24年4月か
ら1年間、南部地区を中心に活
動を行う。期間終了後も㈱髙橋
工務店に勤務しながら、小玉川
青年会や民謡研究会などでも
活動している。
製材技術の向上と人とのつながり
大学を卒業後、林業を営む
会社に就職しましたが、農山
村 で の 暮 ら し に 興 味 が あ り、
緑のふるさと協力隊に応募し
ました。小国町で、農作業や
地域活動などをする中で人の
魅力を感じ、任期終了後もこ
の町で生活していくことにし
ました。
仕事は、㈱髙橋工務店の製
伊藤正俊さん
28歳 (小玉川在住)
父と父のやりかたや姿勢を見
習いながら農業の勉強をする
以外にも、町内で同じく畜産
を営む先輩と講習会や収穫祭
に参加するなどして、交流を
今 大地さん
25歳 (西在住)
ありがとう」と言ってもらえ
た時は、とてもうれしく感じ
ます。
昨年 月には、祖父が加入
している小国町猟友会に自分
も加入しました。有害鳥獣か
ら人や作物などへの被害を防
ぎたいと思ったことや会員の
高齢化と会員数の減少の話を
聞いていたからです。
入会にあたり、猟銃所持許
可などの取得費用を町から助
成してもらえたのは助かりま
した。本格的な活動はこれか
さん
伊藤正俊
さん
今 大 地
こん
実家の整備工場で働き始め
て、3年目になります。幼い
ころから、自動車や除雪機な
どの整備をする父の背中を見
て育ち、整備士という仕事に
興味を持ちました。
仕事は主に、自動車や除雪
機の整備・点検等を行ってい
ます。特にこの時期は、除雪
機の修理依頼が多く、たとえ
吹雪の中や夜間であっても現
場に向かい修理することもあ
り ま す。 作 業 は 大 変 で す が、
お客様から「本当に助かった。
まさとし
い と う
県立小国高等学校を卒業後、
福島県郡山市の専門学校へ進
学し、3年間自動車整備と板
金を学ぶ。現在は、自宅の㈲
稲葉モータースで整備士とし
て勤務し、自動車や除雪機の
整 備・ 点 検 等 を 行 っ て い る。
昨年10月には、祖父が加入す
る小国町猟友会に入会。
10
だ い ち
仕事と猟友会の両立と温かい家庭
特集 次代を担う若者が語る今年の抱負
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広報おぐに 2015.1
特集 次代を担う若者が語る今年の抱負
謡研究会などの活動にも積極
的に参加しながら、人とのつ
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ながりを大切にしていきたい
です。
地域に密着したお店づくり
新潟県内の専門学校を卒業
後、米沢市内のペットショッ
プや長井市内の犬の訓練所に
勤務。平成25年5月、小国小
坂町に「Pet salonトリム」を
開店。また、しつけ訓練の成
果を競う大会にも出場し、日
本警察犬協会などが主催する
山形県や新潟県大会ではチャ
ンピオンを獲得するなど、優
秀な成績を残している。
おり、可愛くトリミングする
のはもちろん、何を求めてい
るのか、何をすれば喜ぶのか
を常に考えながら犬の身体と
心 の ケ ア を 心 掛 け て い ま す。
また、犬の訓練所で働いてい
た経験を活かし、犬のしつけ
に関するアドバイスも行って
います。
犬が喜んでお店に入って来
てくれる時や小国町にお店が
できて良かったとお客様に喜
んでもらえた時が、本当にう
れしいです。
今年は、昨年町内で2回開
催したしつけ教室を定期的に
開催することを目標に、人と
鈴木智美さん
33歳 (小国小坂町在住)
平成 年5月に、念願だっ
た犬や猫の手入れをするトリ
ミングのお店を小国町にオー
プンしました。町内にペット
のケアをしてくれるお店が無
かったことや、生まれ育った
町でお店を開きたかったこと
が理由です。また、初めての
起業で不安な中、町の起業化
資金助成制度を活用すること
ができたことも、背中を押し
てもらえた気がしました。
多くの犬をお預かりします
が、犬も人と同じように性格
はさまざまです。犬の気持ち
を第一に、負担をかけないト
リミングをコンセプトにして
さん
鈴木智美
町民がいきいきと
暮らせる町を目指して
犬とのより良い関係性を築く
お手伝いをしながら、地域に
密着したお店づくりをしてい
きたいです。
ケアする動物とのコミュニケーションが
最も大切と話す鈴木さん
今月の特集では、5人のか
たの目標や思いを紹介しまし
たが、町民一人ひとりの取り
組みが小国町の明日を切り開
く原動力となっています。町
では、さまざまな助成制度な
どにより多様な活動をサポー
トするとともに、今年も町民
の皆さんがいきいきと暮らせ
るまちづくりを進めていきま
す。
5
と も み
す ず き
8月にバレーボールの社会人
チームを結成し、毎週1回練
習をしています。
また、住んでいる小玉川地
域の青年会に加入し、活動し
ています。青年会では、毎年
3月に旧小玉川小中学校で雪
を活用したイベントを開催し
ています。自分たちで巨大迷
路やすべり台を作り物産販売
も行うなど、準備するのは大
変ですが、来場者は増えてき
ていますし、移住してきた私
にとって地域の同年代の若者
との交流はとても楽しいで
す。
今年は、仕事面で親方の熟
練した技に少しでも近づける
ように経験を積み、製材技術
の向上を目指すとともに、民
町のニュースポーツ大会ソフトバレー
に南部チームで参加し優勝(写真左)