取 扱 説 明 書 「安全帯の規格」適合 保 管 用 説明書No. S562c ハーネス型安全帯 R-502型・R-503型(胴ベルト付) いつでも活用できるよう大切に保管してください このたびは、《ツヨロン ハーネス型安全帯》をお買い上げいただきありがとうございます。 本 品は、建設工事現場・造船所などでの高所作業時の墜落事故防止に用いるフルハーネスタイプ の安全帯で、労働安全衛生法第42条の規定に基づく「安全帯の規格」に合わせて製造したもの です。本品を正しく安全にお使いいただくために、ご使用前にこの取扱説明書を必ずお読みくだ さい。 なお、「4.必ずお守りください(使用上の注意事項)」は事故を未然に防ぐためにとて も大切ですので、よくご理解の上ご使用ください。また、ご使用に際して、「5. 点検と廃棄の 基準」にしたがって、点検を行ってください。取扱説明書を紛失された場合は弊社に請求してく ださい。 また、より安全なご使用のため、労働安全衛生総合研究所技術指針「安全帯使用指針」 (NIIS-TR-No.37(2004))の併読をお奨め致します。 弊社の安全帯ならびに墜落防止器具の使用につきましては、 下記のような特殊な環境下におい ては、 設計上の性能・機能が十分確保されない状況が発生することが考えられます。特殊な環境 下でお使いになる場合は、 「お客様相談窓口」までお問い合わせ下さい。 特殊な環境下:(1)金属類に錆びの発生しやすい海上や海岸地域での使用、(2)摺動部の作動に悪影 響をおよぼす可能性がある土砂等の付着しやすい現場での使用、(3)繊維類の劣化が考えられる高温 域での使用、(4)酸やアルカリの付着が考えられる現場での使用など。 も く じ 1.用 途 …………………………… P. 2 2.構造および各部のなまえ ……………… P. 2 3.使 い 方 ……………………………… P. 4 4.必ずお守りください (使用上の注意事項)………… P. 8 5.点検と廃棄の基準 ……………………… P.14 6.保管・手入れのしかた ………………… P.15 7.交換のめやす(耐用期間)……………… P.15 8.性 能 ……………………………… P.16 9.お客様相談窓口 ………………………… P.16 形状は一例を示します。 1.用 途 使 用 例 ハーネス型安全帯は、1本つり * 専用です。 その使用例および用途 は次のとおりです。 用 途 建設工事・塗装作業・サイロ・ マンホールなどの作業現場で、 ランヤードに体重を預けないで 作業ができる場合に使用しま す。 * 1本つり 図のようにランヤード先端のフッ クを構造物に掛けて、 あるいはラ ンヤードを回し掛けして構造物か ら人体までがランヤード1本でつ ながっている状態をいいます。 本品は墜落災害の防止用の製品ですので、他の用途には使用しないでください。 2.構造および各部のなまえ ハーネス型安全帯の全体図 (形状は一例を示します) R-502-D-PT型 D環 肩ベルト (縫製部[縫い糸]) テープバックル 長さ調節環 テープバックル ベルト通し 背当て 胴ベルト用バックル 胸バンド ネームタグ ベルト通し環 (縫製部[縫い糸]) 胴ベルト バックル(パススルー) ベルト通し 腿ベルト 尻当てベルト ―2― R-503-D-OT2型 D環 肩ベルト (縫製部[縫い糸]) ※R-503シリーズには、 胴ベルトにサポータ ベルト背部・腿部には 特製パッドを標準装備 しています。 長さ調節環 テープバックル テープバックル ベルト通し ネームタグ 胸バンド 背当てパッド ベルト通し環 胴ベルト用バックル(ワンタッチ) (縫製部[縫い糸]) バックル(ワンタッチ) ベルト通し 腿ベルト 胴ベルト 尻当てベルト 連結ベルト(オプション)付き D環 仮固定バンド R-502-N-PT型 連結ベルト 肩ベルト (縫製部[縫い糸]) D環 長さ調節環 テープバックル テープバックル ベルト通し 背当て 胴ベルト用バックル(ワンタッチ) 胸バンド ネームタグ ベルト通し環 (縫製部[縫い糸]) バックル(パススルー) ベルト通し 腿ベルト 胴ベルト 尻当てベルト 使用するランヤードについて ハーネスR-502・503に使用するランヤードは、当社製のショックアブソーバ付ランヤードをお使いくだ さい。 ショックアブソーバの付いていないランヤードとハ−ネスR-502・503を組み合わせた場合、 墜落阻止時の衝撃荷重が「安全帯の規格」に定められた8.0kNを超える場合があります。 当社製のベルブロック(リトラクタ式墜落防止装置)との組み合わせにおいてはショックアブソー バがなくても使用できます。 * 体重(装備重量)の制限について 本製品は、 体重(装備重量)が100kg以下でお使いください。 体重が100kgを超えると、 墜落阻止時に大きな荷重が加わり重大な事故につながるおそれがあります。 体重が100kgを超える作業者がご使用される場合は、より衝撃吸収性の高いショックアブソーバ付 のランヤードをご使用ください。 詳しくは「お客様相談窓口」までお問い合わせください。 *体重(装備重量):体重と装備品全ての合計重量 ―3― 3.使 い 方 ハーネス型安全帯の装着方法 (1)肩ベルト部に腕を通す。 (2)胴ベルトを締める。 (注1) (3)腿ベルト(2本)をワンタッチ (注2) バックルで連結する。 (4)肩ベルトの長さを調節す る。 (5)腿ベルトの長さを調節す る。 (6)胸バンドをバックルで連 結する。(装着完了) (注1) (注2) ワンタッチバックルの操作方法については、 P5胴ベルト用ワンタッチバックルの使い方の項参照。 スライドバックルの操作方法については、 P6胴ベルト用スライドバックルの使い方の項参照。 ワンタッチバックルの操作方法については、 P6腿ベルト用ワンタッチバックルの使い方の項参照。 パススルーバックルの操作方法については、 P7腿ベルト用パススルーバックルの使い方の項参照。 ベルブロック等のフックをハーネス型安全帯に掛ける方法 作業終了時 (1) フックを連結ベルトのD 環に掛ける。 フックを外した後は連結ベルト を面ファスナーで肩ベルトに留 めておく。 (2) 面ファスナーを外し、連 結ベルトを肩から外す。 着脱式連結ベルト(別売)をご使用の場合は、あらかじめハーネスのD環に取り付けてからご使用ください。 ―4― 胴ベルトを締める位置 胴ベルトは腰骨のところの正しい位置に締め てください。(右図参照) 正しい位置 腰骨 バックルの使い方 胴ベルト用ワンタッチバックル (1)胴ベルトの長さ調節 ベルトが腰骨の上にしっかりと締まる長さに調節してくだ さい。 ワンタッチバックルはスライドバックルと異なり、ロック 箇所とベルト長さを調節する箇所が別々になっていますの で、あらかじめ正しい位置にしっかりと締まる長さに調節 の上ご使用ください。 (2)連結するとき (ワンタッチバックルを連結した状態) 引張ってロックを確認 ロック解除レバー 両方のロック解除レバーがロックの位置にある ことを確認し、さらにベルトを左右へ引張っ て、バックルがロックされていることを確認し てください。 片方の手でバックル本体を保持して、差込プレ ートを本体の奥に当たるまで差し込みます。 (3)外すとき 差込プレートを 本体側に押し込みます。 同時にロック解除 レバーを押さえる と差込プレートが 外れます。 ―5― (4)胴ベルトを差込プレートから外した場合の通し方 1 にベルト先端部を通してください。 裏側の刻印⇧ 裏側 2 にベルト先端部を通してください。 次に刻印⇧ 表側 表側 胴ベルト用スライドバックル バックル裏側の刻印 のところにベルト 1 ⇧ 先端部を通し、次に表側の に入れてく 2 ⇧ ださい。 その後、バックル後部のベルト通しに通し てください。 ⇧ 2 1 ⇧ ベルト通し ベルト先端部 腿ベルト用ワンタッチバックル (1)腿ベルト長さの調節 ベルトがしっかりと締まる長さに調節してください。 ワンタッチバックルは一般のバックルと異なり、ロック 箇所とベルトの長さを調節する箇所が別々になっていま すので、あらかじめ正しい位置にしっかりと締まる長さ に調節の上ご使用ください。 (2)連結するとき (ワンタッチバックルを連結した状態) 片方の手でバックル本体を保持して、差込プレ ートを本体の奥に当たるまで差し込みます。 両方のロック解除レバーがロックの位置にある ことを確認し、さらにベルトを左右へ引張っ て、バックルがロックされていることを確認し てください。 ―6― (3)外すとき 両側のロック解除レバーを同時に押します。 差込プレートが外れます。 腿ベルト用パススルーバックル 差込スライド板を横にした状態でバックル 本体の開口部に通し、ベルトの先端部を引 張って締まり具合を調節する。 差込スライド板の突起部がバックル本体に 納まるように留めてください。 ベルト先端を引張って締める。 → 開口部 (注) 接続方法に注意してください。(P.10に説明) ―7― 4.必ずお守りください(使用上の注意事項) 危険 誤った使い方をしますと、墜落などの危険性があり ますので、絶対にやめてください。 ランヤードは堅固な構造物に取り付けてください ランヤードは鋭い角に触れないようにしてください ランヤードは、構造物から抜けたり、破損した りする危険性がなく、墜落阻止時の衝撃荷重に 十分耐えるものを選んで取り付けてください。 ランヤードが鋭い角に触れる危険性のある所で は使用しないでください。 保護材 ● 電灯線等弱い構造物に取り付けると、墜落阻 ● 墜落阻止時に鋭い角でロープが切断すること 止時の衝撃荷重で構造物が破損し、墜落する 危険性があります。 があり危険です。したがって、鋭い角のある 構造物を避けてランヤードを掛けるか、また は構造物に丈夫な布などの保護材を巻いてご 使用ください。 ランヤード2本式の場合 2本のランヤードのどちらか一方が構造物と連結しているようにしてください 移動したい所に副ランヤードを取り付けてから、 これまで掛けていた主ランヤードを外し、 これを交 互に繰り返して移動します。 フックを掛け替える時は、 必ず主・副どちらかのランヤードが構造物に 掛かっているようにしてください。 ● 副ランヤードを掛ける前に主ランヤードを 外すと無ランヤード状態となり、 墜落する 危険性があります。 ―8― 警告 (スライドバックル仕様の場合) 誤った使い方をしますと、墜落などのおそれがあり ますので、やめてください。 胴ベルトをバックルに正しく通してください ベルト通し 1 バックルの裏側の刻印 の所にベルト先端部を通し、 ⇧ 次に表側の に入れてください。 2 ⇧ 最後にバックル後部のベルト通しに通してください。 ● 通し方を誤ると、墜落阻止時に胴ベルトがバックル より滑り抜けて事故のもとになります。 差込プレートが確実にロックされていることを確認してください 差込プレートはロック解除レバーの位置が左図に示す状態になるまで(「カチッ」と音がするまで) 差し込んでください。連結後、差込プレートが確実にロックされていることを確認してください。 ● 差込プレートを確実にロックしていないと、墜落阻止時に差込プレートが本体から抜けて重大事故 になります。また、保護服の上に装着される場合は、保護服を挟み込まない様に注意してください。 ベルトを差込プレートの長さ調節金具とベルト通しに正しく通してください ベルトを差込プレートのA(長さ調節金具)の部分とB(ベルト通し)に通し、先端部が外側になる ように正しく通してください。 ● ベルトの通し方を間違えると、墜落阻止時にベルトがプレートから滑り抜けて、 重大事故になります。 胴ベルト用 腿ベルト用 また、差込プレートへは長さ調節金具の厚い金 具側を上側にした状態で、上図(左側)のよう にベルトを通してください。 ―9― パススルーバックルは正しく連結してください 垂直・水平親綱の1スパンを利用する 作業者は1名としてください 連結の仕方を間違えると、墜落阻止時にバック ルが外れて事故のもとになります。 ● バックルの接続方法は、必ず上図(左側)の ● 友引き状態になり、他の作業者も同時に落下 ようにしてください。 するおそれがあります。 本品は分解・改造しないでください ランヤードはD環より高い位置に取り付けてください ランヤード (フック) の取付位置は高い方が 落下距離が短くなりますので、できるだけ高い 位置に取り付けてください。 ● ご自分で分解・改造することは安全帯として の性能を十分に発揮できないばかりか、危険 な状況の発生が考えられますので絶対におや めください。 ● D環より低い位置に取り付けると、万一の落 下時に落下距離が長くなり、衝撃荷重が大き くなって人体に損傷を及ぼすおそれがありま す。 安全帯は−25℃∼50℃の範囲で使用してください ● 安全帯の使用温度が−25℃∼50℃以内であっても水に濡れて凍結すると、バックルのスライド部やロッ ク装置が作動しないおそれがあります。 操作する上で異常がないか確認しながらお使いください。 〔 〕 ワンタッチバックルが水に濡れて凍結すると、内部のロック装置が働かないおそれがあります。 ショックアブソーバが水に濡れて凍結すると、作動せず、墜落阻止時に衝撃荷重が上がり、人体 に損傷を及ぼすおそれがあります。 安全帯は高温部に近づけないでください ベルト・ショックアブソーバは火気または高温部に触れないようにしてください。 ― 10 ― 雨の日は感電に注意してください ランヤードは振り子状態にならない 位置に取り付けてください ベルト・ロープが雨に濡れて水分を含むと電気が 流れやすくなり、電線に触れると感電するおそれ があります。 ● 障害物に衝突し て、けがをする おそれがありま す。 一度でも大きな荷重が加わったものは廃棄してください ランヤードは墜落阻止時に床面または下方の 障害物に衝突しない位置に取り付けてください ランヤードは墜落阻止時に人体が床面(または下 方の障害物)に衝突しない位置に取り付けてくだ さい。とくにショックアブソーバの延尺(最大 65cm)を十分に考慮してください。 正常なD環の状態 一度墜落阻止したD環の状態 ● 上右図のような変形があれば大きな外力が加わ った可能性があります。安全帯全体を廃棄して ください。 ● 外見上の変形がなくても、一度でも大きな荷重 が加わったものは、再び落下すると衝撃荷重が 大きくなり、安全限界を超えて人体に損傷を及 ぼすおそれがあります。ランヤードを含むハー ネス全体を廃棄してください。 ● フックの取付位置が低いと床面や下方の障害物 に衝突して、けがをするおそれがあります。 本品は墜落災害の防止用ですので他の 用途には使用しないでください ベルトに酸(バッテリー液など) ・アルカリを 付着させないでください。 部材などを吊り上げるスリングベルトの代用な ど、 用途がえしないでください。 酸・アルカリ ● ベルトは合成繊維製のため酸・アルカリで溶解 してベルトの強度が低下し、墜落阻止時に必要 強度が得られず墜落するおそれがあります。 ―11― ランヤードが首の前を通る掛け方はしないでください ランヤードが首の前にある状態で作業しないでください。 ● 墜落阻止時に、ランヤードが首に掛かって事故のもと になります。 注意 安全にお使いいただくためにお守りください。 丁寧に扱ってください 工具類は腰袋へ入れてください 工具類は必ず腰袋、シノは、シノ差しへ入れて ください。 ● 本品を引きずりますと、バックル等に砂などの 異物が付着したり、ベルトが摩耗して強度が低 下します。 ● ワンタッチバックルは、内部のばねによって回 動する部品があります。放り投げたり、重量物 の下積みにしたり、砂や土・水など異物が付着 したり混入したりしないようにしてください。 部品の破損や変形、異物の混入などによりスム ーズな動きができなくなり、ロック機構に支障 をきたす場合があります。 ● 胴ベルトの内側にシノなどを差しておくと、墜 落阻止時に人体に損傷を及ぼす場合があります。 ―12― 本品に体重を預けないでください 万一の落下時に墜落阻止を目的に使用するハーネス です。 ● ロープは万一の墜落を阻止するだけの設計にな っています。常時体重をかけると摩耗・傷など で強度不足になる場合があります。 ● ランヤードに体重をかけるとバランスをくずし 落下する場合があります。 (常時体重をかける作業には、 別売りの柱上安全帯(U字つり専用型または1本つり・U字つり兼用型)をお選びください。) 必ず身体に合わせてベルト長さを調節してください ● ベルトを緩く締めていると、墜落阻止時に大きな衝 撃荷重が加わり、身体が損傷したり、ハーネスから 身体が抜けて重大事故が起こる場合があります。ま た、作業時に突起物などに緩んだベルトが引掛かり 転倒する場合があります。 同一メーカー・同一形式のものを組み合わせてください ● ハーネスとランヤードは異なるメーカーや形式のものを組み合わせて使用すると必要な強度や機 能が得られない場合があります。 (安全帯使用指針で指導されています。) 屋外に放置しないでください ● ベルトは合成繊維製のため紫外線によって強度が低下します。 ― 13 ― 5.点検と廃棄の基準 安全帯及び安全帯関連器具は消耗品であり、使用しているうちに摩耗等により性能が低下します。従って点検に おいて1項目でも廃棄基準に該当するものは、機能不良や強度不足になりますので新品と取り替えてください。 始 業 点 検:使用する人が作業前に毎回行ってください。 点検後地上で本品を装着し、異常のないことを確認してください。 定 期 点 検:使用する人もしくは管理者により1カ月ごとに行ってください。 異常時点検:作業中安全帯に異常を感じたら直ちに作業を中止し、点検を行ってください。 点検箇所・項目 点 バ ッ ク ル ベ ル ト 変形 縫 製 部 検 方 法 と 廃 棄 基 準 変形によりベルトが締まらないもの。 ○ ○ リベットの頭部が1/2以上摩滅しているもの。 ○ ○ 深さ1mm以上の傷があるもの。 ○ ○ ベルト噛合部が摩滅して、腹部に力を入れるとベルトが緩むもの。 ○ ○ 全体に赤錆または著しい腐食が発生しているもの。 ○ ○ ばねが折損または脱落してベルトが緩むもの。 ○ ○ 本体・差込プレート (差込スライド板)が変形しているもの。 ○ ○ ワンタッチバックルカバーが破損しているもの(カバー の取替え) ○ ○ 変形やばねの折損により、ロック解除レバーが元に戻ら ず、差込プレートがロックできないもの。 ○ ○ リベットのかしめ部にガタのあるもの。 ○ ○ 耳または幅の中に2mm以上の損傷・焼損・擦り切れがあ るもの。 ○ ○ バックル把持部に著しい毛羽立ちがあるもの。 ○ ○ 全体的に摩耗・毛羽立ち・著しい汚れがあるもの(素手で確認) ○ ○ 薬品が付着したもの。薬品により変色・溶解箇所があるもの。 塗料が著しく付着して硬化しているもの。 ○ ○ 先端金具が変形して、バックルに通らなくなったもの。 ○ ○ ○ ○ 脱落しているもの。 ○ ○ 亀裂のあるもの。 ○ ○ 1mm以上摩耗しているもの。 ○ ○ 切断箇所 縫製部に緩みがあるものや、縫糸が摩耗したり、 1個所以 上切断しているもの。 亀裂 ベ ル ト 通 し 摩耗 始業 定期 点検 点検 ― 14 ― 点 点検箇所・項目 変形 環 類 キズ D 環 取 付 け 部 テ ー プ バ ッ ク ル 損傷箇所 傷 検 方 法 と 廃 棄 基 始業 定期 点検 点検 準 目視でわかる程度の大きな変形があるもの。 ○ ○ 深さ1mm以上の傷や摩滅があるもの。 ○ ○ 全体に赤錆または著しい腐食が発生しているもの。 ○ ○ ベルトの耳に2mm以上の傷・擦り切れがあるもの。 ○ ○ 損傷していているものや無くなっているもの。 ○ ○ 廃棄について:金属部品と合成繊維部品(または、プラスチック)は分別して廃棄処理してください。 6.保管・手入れのしかた (1)安全帯は次のような場所で保管してください。 ア)直射日光に当たらない所。 オ)塵埃の少ない所。 イ)風通しがよく、湿気の少ない所。 カ)ねずみなど小動物の入らない所。 ウ)火気・放熱体などが近くにない所。 キ)その他、安全帯の機能・強度に悪影響を及ぼさない所。 エ)腐食性物質と同室でない所。 (2)物品の下積みなどにより傷や変形が起こらないようにしてください。 (3)バックルなどの金具に付着した泥・砂・埃などは、乾いた布か水を含ませた布で拭き取ってください。 (4)ベルトに油が付着していたり、汚れている場合は、中性洗剤を付けたあと、水を含ませた布等で軽く 叩いて汚れを布に移してください。 (5)可動部に時々注油してください。 7.交換のめやす(耐用期間) ・・ 使い方によって異なりますが、交換のめやすとしては、使用開始年月から3年くらいをめどとしてくだ さい。 ただし、耐用期間内であっても「5. 点検と廃棄の基準」にしたがって点検を必ず実施し、廃棄基準に該 当するものは使用しないで、新品と取り替えてください。 ● 使用を開始した年月を肩ベルトのネームタグに必ず記入してください。(下図参照) ● ベルトなどを取り替えた時はその年月をネームタグに必ず記入してください。 (R-502の場合) (R-503の場合) ネームタグ 裏面 ネームタグ ― 15 ― 裏面 8.性 能 弊社総合試験所で確認したデータです。 (8.1項及び8.2項は、厚生労働省告示の「安全帯の規格」に定められた試験方法による。) 試験結果は、新品時の値です。特にベルト・ロープ・縫糸などの繊維部分の強さは、使用に よる摩耗・紫外線劣化・その他の要因によって経年とともに低下します。「5.点検と廃棄 の基準」の項目を参照して、点検を十分に行ってください。 試験項目 試 験 方 法 8.1 完成品の 衝撃吸収性 主ベルト(幅45㎜)の強さ 8.2 各部の強度 バックル連結部の強さ D環の強さ ハーネスの強さ パススルーバックル ワンタッチバックル 「安全帯の規格」値 社内試験結果 衝撃荷重 :8.0kN以下 4.6kN (ランヤードは TG-93SV-21KSを 使用した場合) 15.0kN以上 32.6kN 6.0kN以上 11.5kN以上 11.5kN以上 8.7kN 9.7kN 30.0kN 24.1kN 9.お客様相談窓口 この取扱説明書の内容につきおわかりになりにくいときや、製品の取扱いについてご不明な点 がありましたら、お買い上げの販売店、または下記のご相談窓口にお問い合わせください。 藤井電工株式会社 URL=http://www.fujii-denko.co.jp/ 本 社 営 業 部 〒679-0295 兵庫県加東市上滝野1573番地2 東北地区 仙 台 営 業 所 〒983-0842 仙台市宮城野区五輪2丁目9番5号 五輪ビル 関東地区 東 京 支 社 〒103-0004 東京都中央区東日本橋1丁目7番2号 長坂ビル2階 中部地区 名古屋営業所 〒460-0012 名古屋市中区千代田3丁目16番5号 ニュー千代田ビル1階 関西地区 大 阪 営 業 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