オルガノグループ 環境報告書 4 ごあいさつ 環境基本方針 2011年3月の東日本大震災を契機に落ち込んだわが国経済は、 徐々に回復基調へと向かってい ると言われていますが、 厳しいエネルギー事情や除染への取り組み、 被災地支援など、 震災が遺し た課題はいまだに私たちの暮らしに直接的・間接的に影響を及ぼしています。 一方、 地球規模では水質・大気・土壌等の環境汚染の進行や地球温暖化、 資源の枯渇、 飲料水 環境理念 オルガノは、地球環境の保全が人類共通の最重要課題の一つであることを認識し、 企業活動のあらゆる面で、美しい地球環境との共存と共生に貢献していく。 不足など、 環境にまつわる様々な課題が山積しています。 このような状況の下、 企業にとって環境経営の重要性はますます大きくなっているといえます。 当社グループは、 「地球環境の保全が人類共通の最重要課題の一つであることを認識し、 企業 内田 裕行 ◆ 継続的改善 境基本方針を定め、 常に「環境」への意識を中心に据えた事業活動を進めてまいりました。 企業活動が環境に与える影響を捉え、技術的・経済的に可能な範 囲で、環境目的・目標を定めて、環境保全活動の継続的な改善を 図る。 水や土壌の浄化といった直接的な環境改善技術にとどまらず、 排水からの有価物回収技術、 水 ◆ 法令遵守・自主基準 活動のあらゆる面で、 美しい地球環境との共存と共生に貢献していく」 という環境理念を核とした環 代表取締役社長 環境基本方針 の排出量を削減し有効利用する水回収・再利用システム、 CO2の排出量低減に貢献する省エネ製 品、 薬品の使用量低減を実現する製品、 さらには有機系排水処理によるバイオガス生成技術など、 環境負荷低減型の技術開発や商品づくりを推進することで、 お客様の環境活動に貢献する設備 やサービスを提供しています。 環境関連の法律、規制、協定などを遵守し、さらに自主基準を制定し て環境保全に取り組む。 ◆ 製造環境 ◆ 製品環境 環境負荷低減型の商品づくり及び技術開発を行う。 ◆ 環境監査 内部環境監査を実施し、環境保全活動の維持・向上に努める。 ◆ 全員参加 環境教育、社内広報活動を実施し、全社員の環境基本方針の理解と 環境に対する意識の向上を図る。 省資源、省エネルギー、 リサイクル、廃棄物の削減に企業活動のすべ ての領域で取り組む。 また、 製品やサービスを通じた環境保全活動だけでなく、 当社グループの各事務所や工場におい ても省エネ、 CO・ 事業活動全般で環境負荷の低減に努めています。 2 廃棄物量削減を進めるなど、 水ビジネスが世界的に注目を集め、環境問題に対して世界各国が様々な施策を講じている中、 「水」 と 「環境」に深く関わっている当社グループが果たす役割と責任はなお一層大きくなっていると 認識しています。特に海外での事業拡大に伴い、 今後は水処理ビジネスを通じた現地での環境保 全活動への貢献が重要なテーマであると考えています。 今後もステークホルダーの皆様の信頼と期待に応えるべく、 環境保全活動を推進し、 企業活動の 様々な面で美しい地球環境との共存と共生に貢献してまいります。 本報告書は、 当社グループが2013年度に行った活動を中心にまとめたものです。本報告書を通 じて、 当社グループの環境に対する取り組みをご理解いただければ幸いです。 オルガノグループ企業理念 環境マネジメント体制 環境保全推進体制 環境教育 社内教育の推進 オルガノの環境保全に関する方針、目標、施策は、 「全社 新 入 社 員 教 育やエンジ ニアリング 技 術 教 育 のカリ 環境保全委員会」で審議、決定され、国内各事業所では、 キュラムの一つとして、公害防止法令について講習を実 会社の目標、施策を受け、 さらに固有の課題も組み入れて 施しているほか、国家資格である公害防止管理者資格 環境保全委員会で事業所の方針、目標、施策を定めて の取得を推奨しており、通信教育や受験料の負担など 活動を行っています。 のバックアップをしています。 社 長 取締役会 2013年度には、公害防止管理者(水質、大気、騒音・ 振 動 、ダイオキシンなど)の 資 格 取 得 者は累 計での べ 163名となりました。 全社環境保全委員会 オルガノグループはかけがえのない地球の未来を見つめ “心” と “技”で水の価値を創造する。 オルガノグループ経営理念 地球を大切にする経営 お客様を大切にする経営 人を大切にする経営 技術を大切にする経営 株主を大切にする経営 ※事務局:環境安全品質保証部 事業所 環境保全委員会 環境マネジメントシステム オルガノ(株)の環境マネジメントシステムは国際規 エンジニアリング技術講習風景 格であるISO14001に基づいており、国内の主要拠点で ある、 つくば工場といわき工場で認証を取得しています。 1 オルガノグループ 環境報告書2014 ORGANO Group Environmental Report 2014 2 事業活動と環境 事業活動と環境 各事業所での環境保全活動 水環境保全技術の発展に関わる支援活動 当社グループの主要な開発、製造拠点である開発センター、いわき工場、つくば工場 水環境分野の技術の発展は、本分野に携わる若手研究者にかかっていると言っても過言ではありません。 及びオルガノフードテック本社工場では、以下のような環境保全活動を推進しています。 当社は国内外の若手研究者の研究活動を奨励することを目指し、支援活動を行っています。 ここではその活動内容をご紹介いたします。 国内外の研究者への支援 開発センター いわき工場 開発センターは相模原の広大な自然の森の中に位置 いわき工場では、各種水処理装置の製造・組立を行っ し、 この自然環境を維持しつつ 「Ecologically Clean」 のコ ています。廃棄物の削減、 リサイクル及びエネルギーの 水環境分野の若手研究者の研究を支援 ~水環境学会博士研究奨励賞~ ンセプトのもと、 「 水を創る技術、水を浄化する技術」 の研 削減に努め、あわせて購入資材の有効利用の促進を図っ 公益社団法人日本水環境学会の博士研究奨励賞 (通称: 中国政府は、近年産業振興と同時に環境保全政策を強 究・開発を行っています。省電力化や省薬品化など環境負 ています。装置の製造では、3次元CADなどの設計ツー オルガノ賞) は、博士後期課程の大学院生などが行ってい く推進しており、水環境保全の分野でも活発に研究が行わ 荷低減型の商品づくりを目指した技術開発を進めており、 ルを用いて環境にやさしいユニット製品の開発・設計を る優れた研究成果を広く紹介し、学会員との議論や交流を れています。 開発製品は水回収や資源回収などで水処理設備ユーザー 行い、環境配慮型製品の納入によってお客様工場の環境 深める中で、若手研究者の更なる研究発展を支援する目 当社は2007年度より、中国科学院生態環境研究セン であるお客様工場の環境改善に貢献しています。 負荷低減に貢献しています。 的で設立されたものです。当社は本賞の主旨に賛同し、出 ター及び蘇州工業園区とともに、中国において本分野の 捐という形でご協力しています。 研究に携わっている若手研究者を支援する奨学金制度 (通 7回目を迎えた2013年度も、11月に開催された水環境 称:オルガノ賞) を行っています。 学会シンポジウムにおいて研究論文の発表、選考ならびに 2013年度も中国に在住している大学院生を対象に研 表彰式が行われ、 3名が受賞されました。 究テーマを募集し、7月に江蘇省蘇州において優秀者の選 中国の若手研究者を 支援する「オルガノ賞」 考と表彰を行いました。 つくば工場 オルガノフードテック株式会社本社工場 つくば工場は水処理の基幹材であるイオン交換樹脂 オルガノフードテック (株) 本社工場は、 ハムや即席めんに の精製などを行っており、資源の有効活用と省エネル 欠かせない食品加工剤を製造しています。食品加工に使用 ギーを考慮した活動を通じて環境保護に努めています。 される製品を取り扱うことから、安全・安心はもとより環境 特に、分別の徹底による廃棄物削減を推進するとともに、 保全にも特に注意を払っています。省資源、省エネルギー、 当社が得意とする技術を活かし、工場内での水のリサイ 廃棄物削減、試薬管理など、環境汚染防止、環境負荷低減 クルに取り組んでいます。 に努めており、 最近では、 廃棄汚泥の肥料化、 各種梱包材の 分別徹底等により、 リサイクル率向上を進めています。 3 オルガノグループ 環境報告書2014 2013年度日本水環境学会博士研究奨励賞受賞者 2013年度「オルガノ賞」表彰式(中国江蘇省蘇州) 当社は今後もオルガノ賞を通じて、 水環境保全技術の発展とそれに携わる人材の育成に貢献してまいります。 ORGANO Group Environmental Report 2014 4 2013年度オルガノグループの環境負荷量のインプット・アウトプット ◆エネルギー使用量(原油換算) 2007~2013年度の主要事業所の 当社グループの事業活動に伴う環境負荷の主なものには、 ●エネルギー使用量 エネルギー使用量は右のとおりでした。 エネルギーの使用、廃棄物の排出などがあります。 今後も低減に努めてまいります。 当社は「エネルギーの使用の合理化に 2013 900 1,895 1,323 関する法律」 における特定事業者に該当し、 2012 815 1,938 1,350 開発センターについては、第二種エネル 2011 819 1,927 1,424 2010 995 ギー管理指定工場等に該当いたします。 今後も全事業所において、省エネル ギー活動に努めてまいります。 2,062 2009 819 2008 1,053 2007 1,051 1,884 0 INPUT コピー用紙等 31 t 一般廃棄物 産業廃棄物 エネルギー 電力量 ガソリン 軽油 灯油 A重油 LPガス 都市ガス 12,542 MWh 1 kℓ 0 kℓ 28 kℓ 168 kℓ 409 m 583,906 m 3 工業用水 地下水 29,987 m 217,143 m 176,041 m 水処理装置 事業 薬品事業 3 リサイクル量* 46 t 259 t 19 t 357 t 3 3 3 ※資材、 エネルギー、 水、 廃棄物、 CO2排出量、 排水量について、 以下の事業所データを集 計しました。 オルガノ株式会社 本社、開発センター、 つくば工場、いわき工場、オルガノフード テック株式会社本社工場 1,000 1,119 2,000 3,000 開発センター ◆廃棄物排出量 ●廃棄処分量とリサイクル量 2007~2013年度の主要事業所の 2 リサイクル 47 39 0 1 廃棄処分 39 54 3 廃棄物排出量は右のとおりでした。 リサイクル率については、本社および 工場において比較的高水準を維持して います。また、2013年度は前年度に引 CO2排出量 き続き本社、開発センター、工場の合計 8,522 t でリサイクル量が廃棄処分量を上回る 結果となりました。 今後も全事業所において、一層の廃 排水量 382,858 m 水 上水 オルガノの 事業活動 特別産業廃棄物 979 1,159 4,000 (kℓ) 5,000 工場 ※工場の数値は、つくば工場、いわき工場、 オルガノフードテック株式会社本社工場の合計 廃棄物 資材 1,032 1,879 本社 OUTPUT 1,421 3 棄物排出量の抑制、 リサイクル率の向上 に努めてまいります。 *リサイクル量には、 熱リサイクル分を含みます。 271 230 2 リサイクル 2143 0 1 130 廃棄処分 37 2 397 2 リサイクル 0 1 廃棄処分 1 249 2 リサイクル 0 1 廃棄処分 0 58 82 56 100 55 24 4 2 リサイクル 54 0 0 廃棄処分 51 7 307 385 58 2 リサイクル 49 0 0 廃棄処分 41 71 8 開発センター内の廃棄物分別 424 57 43 2 リサイクル 53 0 0 廃棄処分 40 58 9 ※ 水 の 収 支については蒸 発 、散 水 等 及び 製品による持ち出し、持ち込みは含んで おりません。 257 3 135 208 282 229 237 72 0 287 200 本社 開発センター 400 600(t) 工場 ※工場の数値は、つくば工場、いわき工場、 オルガノフードテック株式会社本社工場の合計 ※廃棄処分量は、再生利用されない一般廃棄物、産業廃棄物、特別産業廃棄物の合計 5 オルガノグループ 環境報告書2014 ORGANO Group Environmental Report 2014 6 事業活動と環境 水処理装置、水処理薬品による環境負荷低減 当社は、大型水処理装置の製造販売やメンテナンス等を行う 「水処理エンジニアリング事業」 と 標準型水処理装置や水処理薬品等の製造販売を行う 「機能商品事業」を展開しており、 環境に配慮したものづくりや技術開発を行っています。 製品、技術を通じた社会への貢献 排水中からのフッ素回収技術 ◆導入試算例 (機械部品工場) 加温用 熱交換器 水熱利用システム ~晶析技術により廃棄物ゼロを実現~ 脱脂液 循環保温 ~「水の熱」を高効率に回収利用し、エネルギーと CO 2排出量を削減~ 水熱利用システムは、 ヒートポンプ技術を利用し、 従来の 熱交換器ではできなかった「低温側から高温側への熱移 動」 を可能にしました。 これにより水が持つ熱エネルギーを 高効率に回収することができます。 コンプレッサ 冷却水 温水ヒータ コンプレッサ冷却水を熱源に利用し、 塗装工程の脱脂液をヒータに替わって加温 加温用 熱交換器 工場や各種施設では、排水や冷却水、地下水などが持つ 熱エネルギーが回収されず系外に捨てられていました。 コンプレッサ室 塗装工程 55℃ 脱脂液 循環保温 37℃ 32℃ 50℃ 塗装工程 循環タンク エネルギーコスト 約7,200千円 / 年 (53%) 削減 水熱利用装置 コンプレッサ室 コンプレッサ 冷却水 CO2 排出量 約139t / 年 (45%) 削減 さらに本システムでは、冷水の冷却排熱を回収利用して 温水加熱を行うため、 温水・冷水の同時供給が可能です。 温 水・冷水の供給にそれぞれ独立した熱源機が必要だった従 排水からの水回収技術 バイオガス回収が可能な排水処理装置 ~メタンガスを回収しガス発電に利用~ ~MBR方式を採用した標準型排水処理装置~ フッ酸 (フッ化水素酸) は主に半導体工場で洗浄工程に 微生物と浸漬型精密ろ過膜を組み合わせたMBR(膜 おいて用いられ、使用後はフッ素含有排水として排出され 分離活性汚泥)法は、生物処理と膜による固液分離を同 ます。従来の排水処理では、処理後に発生する汚泥は産業 時に行うため、良好な水質 (BOD<5㎎/L、濁度<0.2度) 廃棄物として処分されていました。当社のエコクリスタは、 の処理水を安定して得ることができます。 晶析技術を応用し、排水中のフッ素をフッ化カルシウム (純 オーファス® OFAS-S1シリーズは、MBR方式を採用し 度95%以上) のペレットとして固形化した後、回収します。 た標準型排水処理装置です。処理水はそのまま水洗トイ 回収されたフッ化カルシウムのペレットは、薬品原料として レ用水などに利用できるほ フッ酸メーカーでリサイクルされ、半導体工場の廃棄物削 か、R O( 逆 浸 透 )膜 等と組 減と資源の有効利用に貢献しています。 み合わせて純水の原水とし なお、2010年度には、添加するカルシウム剤を改良して ても再利用でき、工場や事 回収コストの低減を図り、 導入メリットを向上させています。 業 所 の 水 使 用 量 削 減に貢 献します。 来システムに比べ、 エネルギーコストの大幅な削減が実現 工場から排出される有機系排水に広く用いられている できます。 生物処理技術は、活用する微生物の種類によって大きく ◆フッ素含有排水処理・回収概念図 ペレット回収 エコクリスタにより、 CaF2の回収再利用実現 好気処理に比べて動力費や汚泥発生量を低減でき、環境 15℃ 60℃ 吸熱 放熱 負荷が低い技術です。当社の流動担体型高速嫌気処理 装置は、従来法よりも処理速度が速いことに加え、処理の 際に発生するメタンガスが発電等のエネルギー源として 蛍石 (CaF2) フッ酸製造工場 20℃ エコクリスタ 高純度フッ酸 シード材 フッ素含有排水 工場 利用できるという特長があります。 20℃ 電気再生式脱塩装置EDI ~薬品を使用しない純水製造技術~ 好気処理と嫌気処理に分かれます。そのうち嫌気処理は ◆水熱利用システムによる冷水・温水供給のイメージ OFAS-S1-050型 水の純度を高める純水製造では、濁質や有機物のほか 水中のイオン類も除去する必要があります。電気再生式 脱塩装置 (EDI) は、薬品を使わず電気でイオンを除去する 装置で、酸・アルカリ排水の排出がなく、環境にやさしい処 理方法です。2010年度は新型EDIスタック開発によって バイオガス回収による創エネと省電力運転を通じて、 入口水質の許容条件を緩和し、地域による水質の違いに 工場の環境負荷低減に貢献します。 も対応できるよう適用範囲を広げました。また、処理能力 の効率化によって従来比最大30%の消費電力削減を実現 しています。 ◆流動担体型高速嫌気処理装置イメージ図 EDIは、キャビネット型か ガス発電設備 らプラント型までいろいろ 脱硫装置 ガスタンク ガス発電機 発電 な大きさの純水製造装置や 嫌気性排水処理設備 (バイオガス生成設備) 工場排水 バイオガス 超純水製造装置に組み込ま 処理水 れ、電子産業の工場をはじ 嫌気生物担体 (拡大イメージ) 排水調整槽 pH調整槽 オルガノグループ 環境報告書2014 います。 嫌気反応槽 担体 7 め様々な工場で活用されて 嫌気性 微生物 撹拌式エコクリスタF-HC キャビネット型純水製造装置 SD-2000HF-000型 ORGANO Group Environmental Report 2014 8 汚染が数多く報告されており、大きな社会問題となって 冷却水処理剤オルブレイドJシリーズ ~高い殺菌・殺藻能力で省エネ運転を実現~ います。 工場やビル等の開放系冷却塔では、連続運転の間に オルガノグループは、油による地下水汚染の浄化のた 熱交換器に微生物や藻類由来の汚れ(スライム)が付着 め、米国ABANAKI社と提携し、同社製のペトロエクスト します。スライムは冷却効率の低下、さらには消費電力 ラクター を販売しています。ペトロエクストラクター の増大につながることから、その発生防止と除去が求め は、油分の吸着性に優れるループ状のベルトを使って地 られています。 下水に混入した油を吸着・回収する装置です。一般的な オルブレイドJシリーズは当社独自の製造技術により 観測井戸(内径5cm) に適用でき、油の種類に応じたベル 開発した非塩素系無機殺菌成分により強力な殺菌・殺 トを選 択できるなど、効 率 的な油 回 収を可 能とするユ 藻効果を有し、スライムの付着による冷却効率の低下を ニークなメカニズムを備えており、工場や市街地などで 防ぐことで冷却塔の省エネ運転に貢献する新しいスラ の地下水浄化に活躍しています。 イムコントロール剤です。 ※ペトロエクストラクター®は米国ABANAKI社の登録商標です。 ® また、従来広く用いられている有機系スライムコント ◆システム概要図 ロール剤に比べ処理水の ヘッドプーリー TOCやCODを低く保つ 会社概要 ® 掻き取り部 商 号 オルガノ株式会社 (英文 ORGANO CORPORATION) 創 業 1946年5月1日 資 本 金 8,225,499,312円 代 表 者 代表取締役社長 内田 裕行 従 業 員 数 連結1,896名 (単体706名) (2014年3月31日現在) 事 業 内 容 当社は総合水処理エンジニアリング会社として、 イオン交換樹脂、分離膜、活性炭等を使用する 各種用排水処理装置の製造、販売、 メンテナンス及び水処理アウトソーシング受託並びに各種 回収ベルト ことが で き ること、さら 薬品、食品加工材の販売を主な事業としております。 油受け 吊り下げケーブル に、補 給 水を節 約した高 濃縮運転への対応に伴い ベルト回転方向 主 要 事 業 所 つくば工場 〒300-2646 茨城県つくば市緑ヶ原2丁目3番 (つくばテクノパーク豊里) いわき工場 〒970-1144 福島県いわき市好間工業団地1番66 長崎事業所 〒854-0065 長崎県諌早市津久葉町6番64号 北海道支店 〒060-0907 北海道札幌市東区北7条東5丁目8番37号 (北オルビル) 東北支店 〒980-0014 宮城県仙台市青葉区本町1丁目11番1号 (仙台グリーンプレイス) 関東支店 〒136-8631 東京都江東区新砂1丁目2番8号 中部支店 〒460-0006 愛知県名古屋市中区葵1丁目27番29号 (キリックスビル) 関西支店 〒564-0053 大阪府吹田市江の木町1番6号 (関西オルガノビル) 用語解説 中国支店 〒732-0827 広島県広島市南区稲荷町2番14号 (和光稲荷町ビル) イオン交換樹脂:外観は直径0.5mm程度の粒状プラスチック。水中 に含まれるイオンを取り込み、自らが持つ別種のイオンを放出す る、 イオン種の入れ替え (イオン交換) をする能力を持つ機能材。 九州支店 〒810-0012 福岡県福岡市中央区白金1丁目4番2号 (オルガノ九州ビル) 台湾支店 10F,No.158,Sec.2,Gongdao 5th Rd.,Hsinchu City 300,TAIWAN 地下水面 テールプーリー 低減にもつながります。 重り 非塩素系冷却水処理剤オルブレイドJシリーズ ペトロエクストラクター® 井戸 ◆オルブレイドJシリーズへの切替えによる電力量・ CO2排出量削減の試算例 電力量[MWh/年] 2,300 電力量 CO2排出量 2,200 電力量、CO2排出量を 約 1 1%削 減 2,100 2,000 800 1,900 1,800 CO2 排出量[t/年] 2,400 1,000 1,700 1,600 1,500 LTD = 4℃ (薬剤切替前) LTD = 1℃ (薬剤切替後) 600 ※ LTD(Leave Temperature Difference):熱交換器の汚れ状態を表す指 標。数値が大きいほど冷却効率が低下している状態を示す。 油回収装置ペトロエクストラクター® ~地下水の油汚染の浄化に貢献~ 地下水は工業用水のほか、飲料・生活用水などに用い られる貴重な水源ですが、近年化学物質や油などによる 9 オルガノグループ 環境報告書2014 〒136-8631 東京都江東区新砂1丁目2番8号 〒252-0332 神奈川県相模原市南区西大沼4丁目4番1号 油分 ることから、環 境 負 荷 の 2,500 社 開発センター 薬剤の添加量を抑制でき 【試算条件】 冷凍能力:500 USRt 冷媒:R-134a 冷却水出口温度:32℃ 電気料金:10円/kWh 本 純水:濁質成分、塩分、有機物など不純物を除いた水で、分析用、飲 料原料、洗浄用などに用いられる。一般的に電解質濃度の指標とさ れる電気伝導率1μS/cm以下を純水と呼ぶことが多い。 主要グループ会社 (食品加工剤製造、販売) (国内) オルガノフードテック株式会社 オルガノエコテクノ株式会社 (中小型排水処理装置製造、販売) オルガノアクティ株式会社 (印刷、保険代理、管理業務受託) 晶析:溶液からその中に含まれている成分を結晶として析出させる 操作。化学品の精製や造粒で用いられることが多い。 生物処理:水中の有機物を微生物の浄化作用を利用して処理する 方法。一般的に必要エネルギーが少なく、環境にやさしい処理法と される。溶存酸素が必要な好気処理と溶存酸素が不要な嫌気処理 とに分けられる。 脱塩:水中に含まれる無機塩 (NaClなどの塩分) を除去すること。 ヒートポンプ:空気や液体などから効率的に熱を集めることで、少な い投入エネルギーで大きな熱エネルギーを取り出し利用する技術。 省エネ技術として注目されており、近年では給湯器やエアコン、冷 蔵庫など身近な製品で活用されている。 オルガノプラントサービス株式会社 (水処理装置メンテナンス、維持管理) 株式会社ホステック (水処理装置製造) 環境テクノ株式会社 (土壌・地下水調査、浄化) 東北電機鉄工株式会社 (化学プラント工事) 主要グループ会社 Organo (Asia) Sdn.Bhd.、Organo (Suzhou) Water Treatment Co.,Ltd.、 (Thailand) Co.,Ltd.、 (海外) Organo Technology Co.,Ltd.、Organo Organo (Singapore) Pte Ltd、Organo (Vietnam) Co.,Ltd.、PT Lautan Organo Water 報告対象期間:2013年4月1日~2014年3月31日。ただし、一部の報告では複数年にわたる報告を行っております。 報告対象範囲:オルガノ株式会社及びオルガノフードテック株式会社 発 行 日:2014年9月30日 ろ過:砂、 繊維、 膜などを用いて目的物をこし分ける方法の総称。水処理 では濁質成分を除去する目的で多く用いられる。 ORGANO Group Environmental Report 2014 10 〒136-8631 東京都江東区新砂1-2-8 ホームページアドレス www.organo.co.jp/ CAT-NO.: G-7-2014 0.3TP14年09月印刷P18新SQQW
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