2016年01月14日 臨時レポート 国内株式市場の動向と今後の見通し

2016年1月14日
投資情報室
臨時レポート
国内株式市場の動向と今後の見通し
国内株式市場の動向(2016年1月12日時点)
中国人民元や上海株式市場の先行き不安、原油安等を受けて、投資家のリスク回避の姿勢が強まり、1月12日の
日経平均株価は6営業日続落し、昨年9月29日以来、約3ヵ月半ぶりの安値となりました。6営業日続落は日経平均
株価の算出が始まった1950年以来初めてです。12日時点の昨年末からの日経平均株価の下落率は約9.5%となり
ます(TOPIXの下落率は約9.4%)。
今後の見通し
12日までの急落により、売られ過ぎ感を示す指標が増えつつあるように思われます。昨年8月の人民元切り下げ
等による株価下落後の底打ちタイミング水準近くに達している指標もあります。因みに、この時の日経平均株価
は、2015年9月29日に16,930円まで下落した後、急反発に転じています。
現在の株式市場は悲観的なシナリオを過剰に織り込んでいるとみています。一旦底打ち感が出れば、戻りが速く
なる可能性もあります。
一方、2016年度の企業業績について、円安・米ドル高の勢いが弱まりつつあること等から、増益率は鈍化するとの
見方もあり、今後株式市場の上値が重くなることも考えられます。株価が一定水準まで回復した後は、ROE(自己
資本利益率)等に基づく銘柄選別の動きが強まるものと思われます。
図表2:騰落レシオ(25日平均)(※)(TOPIXベース)
図表1:日経平均株価と75日(約3ヵ月)移動平均
(2014年1月6日~2016年1月12日 日次)
22,000
(2014年1月6日~2016年1月12日 日次)
200
(円)
20,000
150
18,000
100
16,000
50
騰落レシオ(25日平均)
14,000
0
14/1
日経平均
12,000
75日移動平均
10,000
14/1
14/7
15/1
15/7 (年/月) 16/1
(2014年1月6日~2016年1月12日 日次)
20
14/7
15/1
15/7 (年/月) 16/1
(※)・(値上がり銘柄数÷値下がり銘柄数)<各25日間合計>×100
・一般的に、100を大きく上回っていれば買われ過ぎ、大きく下回って
いれば売られ過ぎと判断される。
(%)
図表3:予想PER(※)と予想配当利回り(TOPIXベース)
(2014年1月6日~2016年1月12日 日次)
35
(倍)
75日移動平均からの乖離率
10
30
25
0
20
-10
2.5
(%)
2.0
1.5
予想PER(左軸)
予想配当利回り(右軸)
1.0
15
0.5
10
-20
14/1
14/7
15/1
15/7 (年/月) 16/1
0.0
14/1
14/7
15/1
15/7 (年/月) 16/1
(※)株価収益率:株価が1株当たり利益の何倍になっているかを示す。
出所:図表1~2はブルームバーグデータ、図表3はニッセイ基礎研究所データを基にニッセイアセットマネジメントが作成
●当資料は、市場環境に関する情報の提供を目的として、ニッセイアセットマネジメントが作成したものであり、特定の有価
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(審査確認番号H27-TB170)