週刊穀物

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週刊穀物
世界の穀物情報がここに凝縮されています。
毎週水曜日夕方発行
穀物価格反発
発行日
:
2016/1/13
1月12日のシカゴトウモロコシ3月限は+5.00セント高の356.75セント。原油安の加速やブラジル・コーン生産高見通
しの上方修正が圧迫したが、前日安値で下げ止まったあとは、米コーン期末在庫は上方修正されたが、米生産高の下方修正
をはやして急反発に転じた。大豆・小麦の急反発も支援材料。時間外取引を352.50~351.00セントのレンジで推移し、
前日比0.25セント安の351.50セントで引けた。3月限は、高寄りしたが、外部市場が強弱打ち消しあったことや、米農務
省報告を控えることから様子見ムードが広がり、前日終値(351.75セント)をはさんでもみ合った。ドル高加速やブラジ
ル・コーン生産高見通しの上方修正は終盤の弱材料。
立会時間は、0.25セント高で寄り付いたあと、時間外取引の高値を上回って353.00セントまで地合いを強めたが、ドル
高加速や原油反落が圧迫し、逆に時間外取引の安値を下回った。中国が米国産トウモロコシ蒸留粕(DDGS)の不当廉売に
関する捜査を開始したと発表したことも売り材料。ただ、前日安値(349.50セント:2.25セント安:0.6%)で下げ止
まった。注目の需給報告は、米国コーン生産高が下方修正され、予想平均を下回ったことがはやされ、押し目買いがファン
ドの買い戻しを誘って値を飛ばし、一気に363.75セント(12.00セント高:3.4%)まで切り返した。世界期末在庫の下
方修正や、米国12月1日在庫が予想を下回ったこと、大豆・小麦の急反発も強材料。ただ、テクニカル買いを消化したあと
は、米期末在庫の上方修正が蒸し返されて高値から下押された。
米農務省は、2015/16年度米国コーン期末在庫を1700万Bu上方修正して18.02億Buとし、予想平均の17.74億Bu
を上回った。生産高見通しは5300万Bu下方修正して136.01億Buとし、予想平均の136.47億Buを下回った。需要項目
の主な変更は、食品・種子・工業用を1000万Bu、輸出を5000万Bu、ともに下方修正した。
米農務省は、2015/16年度の世界コーン期末在庫は2.089億トンに下方修正し、予想平均の2.131億トンを下回った。
米農務省は、12月1日現在の米国コーン在庫を112.12億Buとし、予想平均の112.50億Buを下回った。前年同期は
112.11億Bu。
ブラジル国家食料供給公社(CONAB)は、2015/16年度の同国コーン生産高見通しを8230万トンとし、前月の
8204万トンから上方修正した。ただ、前年度実績の8470万トンを下回っている。
今日の材料
・ブラジル・コーン産地は、マトグロソ州北部で今後5日間、恵みの雨が予報される。
南部は、土壌水分が過剰な地域にやや乾燥した天気が予報される。
・アルゼンチン・コーン産地は、コーンの生育に適した天気が続く。
・CONAB、ブラジル・コーン生産高見通しを8230万トンに上方修正。
・15/16年度米国コーン期末在庫は18.02億Buに上方修正、予想を上回る。
・2015年度米国コーン生産高は136.01億Buに下方修正、予想を下回る。
・15/16年度米国小麦期末在庫は9.41億Buに上方修正、予想を上回る。
・米冬小麦作付面積は3670万エーカーに下方修正、予想を下回る。。(つづく)
2
12日のシカゴ大豆3月限は+13.25セント高の874.50セント。12日の大豆は軒並み急伸。終値の前日比は9.50~
13.25セント高、中心限月の3月限は13.25セント高。3月限は、ドル高・原油安の加速や弱気の需給報告予想で前日安値
を下回ったが、注目の需給報告で、米国大豆生産高や内外期末在庫の下方修正を好感、ファンドの買い戻しで今年の高値を
更新した。大口成約やブラジル生産高の下方修正も強材料。
中心限月の3月限は、時間外取引を864.50~859.25セントのレンジで推移し、前日比0.25セント高の861.50セント
で引けた。3月限は、買いが先行たあと、弱気の米需給報告予想や原油下落で値を消したが、中国株の上昇やドル反落で反
発した。ドル反発で前日安値(859.50セント)を下回ったが、下げ渋ったことやブラジル大豆生産高見通しの下方修正で
プラスに浮上した。
立会時間は、0.25セント高で寄り付き、863.75セントまで上昇したが、戻り売りをあびて時間外取引の安値を下回り、
857.25セント(4.00セント安:0.5%)まで値を消した。大口成約や原油反発で買いが先行したが、弱気の需給報告予想
や、ドル高加速、原油反落で値を消した。しかしながら、注目の需給報告で、米国大豆生産高や内外期末在庫が下方修正さ
れ、すべて予想平均を下回ったことがはやされ、押し目買いがファンドの買い戻しを誘って切り返した。前日高値
(869.75セント)や先週高値(871.00セント)、50日移動平均(873.40セント)を突破し、881.25セント(20.00
セント高:2.3%)まで急騰した。ただ、100日移動平均(881.70セント)にとどかず、上昇は一服した。米国輸出の下
方修正が弱材料。
米農務省は、2015/16年度米国大豆期末在庫を4.40億Buに2500万Bu下方修正し、予想平均の4.71億Buを下回っ
た。生産高は39.30億Buに5100万Bu下方修正、予想平均の39.83億Buを下回った。需要項目の輸出が2500万Bu下方
修正された。
米農務省は、2015/16年度の世界大豆期末在庫は7930万トンに下方修正され、予想平均の8250万トンを下回った。
米農務省は、12月1日現在の米国大豆在庫を27.15億Buと発表、予想平均の27.18億Buを下回った。前年同期は25.28
億Bu。
米農務省は、2015/16年度積み、仕向け地不明で大豆14万トンの大口成約を発表した。
ブラジル国家食料供給公社(CONAB)は、2015/16年度の同国大豆生産高見通しを1億210万トンとし、前月の1億
250万トンから下方修正した。ただ、前年度実績の9620万トンを上回っている。
大豆粕は大幅続伸。終値の前日比は4.30~5.90ドル高、中心限月の3月限は5.70ドル高の275.60ドル。3月限は、買
いが先行したが、前日高値(271.00ドル)に届かなかったことや、ドル高・原油安の加速、大豆・飼料穀物の反落で
268.70ドルまで値を消した。しかしながら、需給報告で、米国生産高の下方修正を受けて大豆・コーンが急反発に転じた
ため、ファンドの買い戻しを誘って値を飛ばし、12月23日以来の高値となる277.20ドルまで急騰した。大豆油とのスプ
レッド買いも入った。ただ、テクニカル買いを消化したあとは、利食い売りで上げ幅を削った。ファンドは6000枚の買い
越し。
大豆油は続落。終値の前日比は0.09~0.03セント安、中心限月の3月限は0.07セント安の29.18セント。3月限は、し
ばらく29.20~29.31セントの小幅レンジでもみ合ったが、ドル高・原油安や大豆の反落でレンジを下放れた。
ドル反落や原油反発、大豆粕とのスプレッド買いで29.53セントまで切り返したが、大豆の下値追いで29セントちょうど
まで値を消した。需給報告で、期末在庫が21.10億ポンドに下方修正されたことや、大豆の急反発に追随し、29.54セント
まで上値を伸ばしたが、大豆粕とのスプレッド売りでマイナスに転落した。ファンドの手口は売り買いまちまち。
今日の材料
・ブラジル大豆産地は、マトグロソ州北部で今後5日間、恵みの雨が予報される。南部は、土壌水分が過剰な地域にやや乾
燥した天気が予報される。
・アルゼンチン大豆産地は、大豆の生育に適した天気が続く。
・上海総合指数は前日比6.16高の3022.86、売買代金は2232億元。
・CONAB、ブラジル大豆生産高見通しを1億210万トンに下方修正。
・2015/16年度積み、仕向け地不明で大豆14万トンの大口成約。
・米国大豆の12月1日在庫は27.15億Bu、予想の27.18億Buを下回る。
・2015年の米国大豆生産高は39.30億Buに下方修正、予想を下回る。
・15/16年度米大豆期末在庫は4.40億Buに下方修正、予想を下回る。
・15/16年度米国大豆粕期末在庫は30万トンに据え置き。
・15/16年度米国大豆油期末在庫は21.10億ポンドに下方修正。
12日のシカゴ小麦は急反発。終値の前日比は6.00~12.25セント高、中心限月の3月限は12.25セント高の481.25セ
ントで引けた。3月限は、買いが先行して470セントを上回ったが、戻り売りが優勢になって反落に転じた。前日安値
(466.50セント)を維持したことやドル反落でプラスを回復したが、470セント台回復に失敗したことやドル反発でマイ
ナスに転落した。注目の需給報告は、米期末在庫が9.41億Buに上方修正され、予想平均を上回ったことから462.50セン
トまで値を消したが、冬小麦作付面積が3670万エーカーに下方修正され、予想平均を下回ったことがはやされた。大豆・
コーンの急騰も買い戻しを誘い、前日高値(481.50セント)を突破して483.25セントまで急伸した。ファンドは8000
枚の買い越し。(日本先物情報ネットワーク)
3
南米の天候
南米産地の天気概況は以下の通り(民間気象会社の天気概況及び予報を要約。
ブラジル産地北部はマトグロソ州、マトグロソ・ドスル州、南部はパラナ州、
リオグランデ・ドスル州、アルゼンチン産地はコルドバ州、サンタフェ州、ブ
エノスアイレス州)。
ブラジル産地北部は過去24時間、3~19ミリの雨が降り、気温は25~31℃
だった。火曜、水曜は3~19ミリの雨、ところにより豪雨となり、気温は24
~31℃となろう。木曜から土曜もにわか雨や雷雨が予報され、気温は平年並み
となるだろう。
ブラジル産地南部は過去24時間、パラナ州で5~25ミリの雨が降り、気温は
24~33℃だった。火曜、水曜は、RGDS州が晴れときどき雨、パラナ州で3
~19ミリの雨が予報され、気温は24~33℃となろう。木曜もパラナ州でにわ
か雨や雷雨が続くが、金曜、土曜は乾燥した天気となるだろう。気温は平年並
みから上回るだろう。
アルゼンチン産地は過去24時間、おおむね乾燥した天気となり、気温は29~
33℃だった。火曜、水曜は乾燥した天気、気温は28~32℃と予報される。木
曜はおおむね乾燥した天気が続くが、金曜、土曜はにわか雨が降るだろう。木
曜の気温は平年並みから上回るが、金曜、土曜は平年並みとなるだろう。
エルニーニョ
気象庁
日本時間13日午後3時の南米の天候
12月エルニーニョ監視速報(1月12日発表)
1982年以来の強いエルニーニョ発生中
12月の実況: 2014年夏に発生したエルニーニョ現象は2015年11月から12月にかけて最盛期となった。 12月のエル
ニーニョ監視海域の海面水温の基準値との差は+3.0℃で、エルニーニョ現象の最盛期の値としては1997年11月の+
3.6℃と1982年12月の+3.3℃に次ぐ大きさである。エルニーニョ現象発生の判断に利用している5か月移動平均値は、
10月までの17か月間+0.5℃以上だった(下表)。
12月の太平洋赤道域の海面水温は、中部から東部で平年よりかなり高かった(図2、図4)。海洋表層の水温は、西部で
平年よりかなり低く、東部で平年よりかなり高かったが、11月と比較すると東部の暖水は弱まった(図3、図5)。中部太
平洋赤道域では対流活動が平年よりかなり活発で、大気下層の東風(貿易風)は平年よりかなり弱かった(図6、図7、図
8)。これら海洋と大気の状態は、エルニーニョ現象が11月から12月にかけて最盛期となったことを示している。
今後の見通し: 今後エルニーニョ現象は弱まり、夏までに平常の状態になる可能性が高い。 海洋表層の実況に見られる西部
の冷水(図3)は今後東進し、東部の海面水温が平年より高い状態は解消に向かうと考えられる。エルニーニョ予測モデル
は、エルニーニョ監視海域の海面水温が、今後次第に基準値に近づき、春から夏の間に基準値に近い値になると予測してい
る(図9)。以上のことから、今後エルニーニョ現象は弱まり、夏までに平常の状態になる可能性が高い。
今後の見通し
今後エルニーニョ現象は弱まり、夏まで
に平常の状態になる可能性が高い。 海洋
表層の実況に見られる西部の冷水(図3)
は今後東進し、東部の海面水温が平年より
高い状態は解消に向かうと考えられる。エ
ルニーニョ予測モデルは、エルニーニョ監
視海域の海面水温が、今後次第に基準値に
近づき、春から夏の間に基準値に近い値に
なると予測している(図9)。以上のこと
から、今後エルニーニョ現象は弱まり、夏
までに平常の状態になる可能性が高い。
西太平洋熱帯域およびインド洋熱帯域の状
西太平洋熱帯域: 12月の西太平洋熱帯域の海面水
温は、基準値より低い値だった。今後、冬の間は基
準値より低い値で推移し、春には次第に基準値に近
づくと予測される。
インド洋熱帯域: 12月のインド洋熱帯域の海面水温
は、基準値より高い値だった。今後、夏にかけて基
準値より高い値で推移すると予測される
4
Topics
米国産トウモロコシ
1月のUSDA需給報告
/2012
13年度
/2013
14年度
/2014
15年度
15年4
月
13年1
月
16年1
月
米国産トウモロコシ15/16年度
15/16年度
15年5
月
15年9
月
15年10 15年11 15年12
月
月
月
16年1
月
前月比 前月比% 前年比 前年比%
百万エーカー
作付面積
収穫面積
88.0
80.7
▲0.4 ▲0.5%
+0.0 +0.0%
▲2.6 ▲2.9%
▲2.4 ▲2.9%
123.1 158.1 171.0 166.8 167.5 168.0 169.3 169.3 168.4
▲0.9 ▲0.5%
▲2.6 ▲1.5%
97.3
87.4
95.4
87.5
90.6
83.1
89.2
81.7
88.9
81.1
88.4
80.7
88.4
80.7
88.4
80.7
ブッシェル/エーカー
単収
百万ブッシェル
期初在庫
生産
輸入
供給合計
飼料その他
989
10,75
5
160
11,90
4
4,315
食品・種子・工業用 6,038
4,641
エタノール等
10,35
国内消費合計
3
730
輸出
11,08
需要合計
3
821
期末在庫
7.4%
在庫率
821
13,82
9
36
14,68
6
5,040
6,493
5,124
11,53
4
1,920
13,45
4
1,232
9.2%
1,232
14,21
6
32
15,47
9
5,315
6,568
5,209
11,88
3
1,864
13,74
8
1,731
12.6%
1,851 1,732 1,731 1,731 1,731 1,731
13,630 13,585 13,555 13,654 13,654 13,601
25
30
30
30
30
40
15,506 15,347 15,316 15,415 15,415 15,372
5,300 5,275 5,275 5,300 5,300 5,300
6,560 6,630 6,630 6,555 6,580 6,570
5,200 5,250 5,250 5,175 5,200 5,200
11,860 11,905 11,905 11,855 11,880 11,870
1,900 1,850 1,850 1,800 1,750 1,700
13,760 13,755 13,755 13,655 13,630 13,570
1,746 1,592 1,561 1,760 1,785 1,802
12.7% 11.6% 11.3% 12.9% 13.1% 13.3%
+0
▲53
+10
▲43
+0
▲10
+0
▲10
▲50
▲60
+17
+0.2%
+0.0% +499 +40.5%
▲0.4% ▲615 ▲4.3%
+33.3%
+8 +25.0%
▲0.3% ▲107 ▲0.7%
+0.0%
▲15 ▲0.3%
▲0.2%
+2 +0.0%
+0.0%
▲9 ▲0.2%
▲0.1%
▲13 ▲0.1%
▲2.9% ▲164 ▲8.8%
▲0.4% ▲178 ▲1.3%
+1.0%
+71 +4.1%
+1.4% +0.7% +5.5%
1月の需給報告では、作付面積が8,800万エーカーに▲40万エーカー下方修正され、単収は168.4ブッシェルに▲0.9
ブッシェル/エーカー下方修正されたため、生産量は▲5,300万ブッシェル下方修正され、輸入が+1,000万ブッシェル上
方修正されたため供給合計では+4,300万ブッシェル上方修正された。需要は食品・種子・工業用が▲1,000万ブッシェ
ル下方修正され、輸入が▲5,000万ブッシェル下方修正されたため、需要合計は▲6,000万ブッシェル下方修正され、期
末在庫は+1,700万ブッシェル上方修正された。そのため、期末在庫は+0.2%上方修正されて13.3%になった。
5
米国産大豆
15/16年度
15/16年度
12/13年度 13/14年度 14/15年度
米国産大豆
15年4月 16年1月 16年1月 15年5月 15年10月 15年11月 15年12月 16年1月 前月比 前月比% 前年比 前年比%
百万エーカー
作付面積
収穫面積
77.2
単収
76.1
76.8
76.3
83.3
82.6
84.5
83.7
40.0
44.0
47.5
46.0
83.2
82.4
83.2
82.4
83.2
82.4
82.7
81.8
▲0.5 ▲0.6%
▲0.6 ▲0.7%
▲0.6 ▲0.72%
▲0.8 ▲0.97%
48.3
48.0
▲0.3 ▲0.6%
+0.5 +1.05%
ブッシェル/エーカー
47.2
48.3
百万ブッシェル
期初在庫
生産
輸入
供給合計
圧砕
輸出
種子
その他
需要合計
期末在庫
在庫率
169
3042
41
3252
1689
1317
89
16
3111
141
4.5%
141
3358
72
3570
1734
1638
97
10
3478
92
2.6%
92
350
191
191
191
191
3927 3850 3888 3981 3981 3930
33
30
30
30
30
30
4052 4230 4109 4203 4203 4150
1873 1825 1880 1890 1890 1890
1843 1775 1675 1715 1715 1690
96
92
92
92
92
92
49
38
38
41
41
39
3862 3729 3685 3738 3738 3711
191
500
425
465
465
440
4.9% 13.4% 11.5% 12.4% 12.4% 11.9%
+0.0
▲51.0
+0.0
▲53.0
+0.0
▲25.0
+0.0
▲2.0
▲27.0
▲25.0
▲0.6%
+0.0%
▲1.3%
+0.0%
▲1.3%
+0.0%
▲1.5%
+0.0%
▲4.9%
▲0.7%
▲5.4%
▲4.7%
+99.0
+3.0
▲3.0
+98.0
+17.0
+107.61%
+0.08%
▲9.09%
+2.42%
+0.91%
▲153.0 ▲8.30%
▲4.0 ▲4.17%
▲10.0 ▲20.41%
▲151.0 ▲3.91%
+249.0
+130.37%
+6.91%
+139.74%
作付面積が8,270万エーカーに▲50万エーカー下方修正され、単収は48.0ブッシェルに▲0.3ブッシェル/エーカー下
方修正されたため、生産量は▲5,100万ブッシェル下方修正された。需要は輸出が▲2,500万ブッシェル下方修正され、
その他の需要が▲200万ブッシェル下方修正され、需要合計は▲2,700万ブッシェル下方修正されたため、期末在庫は
▲2,500万ブッシェル下方修正されて、期末在庫率は12.4%から11.9%に▲0.6%減少した。
6
7
米国産小麦
米国産小麦
15/16年度
2012 /2013 14/15
13年度/ 14年度
年度
2015/4月
15/16年度
16年1月 16年1月 15年5月 15年10月 15年11月 15年12月 16年1月 前月比 前月比% 前年比 前年比%
百万エーカー
作付面積
収穫面積
55
49
56
45
56
46
55
48
単収
46
47
43
44
55
47
55
47
55
47
55
47
+0.0 +0.0%
+0.0 +0.0%
▲1.2 ▲2.2%
+1.2 +2.6%
44
44
44
+0.0 +0.0%
+0.9 +2.1%
753
2,052
125
2,930
967
72
180
1,219
800
2,019
911
44.0%
753
2,052
125
2,930
967
72
180
1,219
800
2,019
911
45.1%
752
2,052
120
2,924
967
66
150
1,183
800
1,983
941
46.6%
ブッシェル/エーカー
44
百万ブッシェル
期初在庫
生産
輸入
供給合計
食糧
種子
飼料その他
国内需要合計
輸出
総需要
期末在庫
在庫率
743
2,252
123
3,118
945
73
370
1,388
1,012
2,400
718
29.9%
718
2,135
173
3,026
955
77
228
1,260
1,176
2,436
590
24.2%
583
1,963
160
2,706
970
76
170
1,216
950
2,166
540
24.9%
709
2,087
140
2,937
967
72
180
1,219
925
2,144
793
36.6%
753
2,052
125
2,930
967
72
180
1,219
850
2,069
861
40.3%
▲1.0
+0.0
▲5.0
▲6.0
+0.0
▲6.0
▲30.0
▲36.0
+0.0
▲36.0
+30.0
+1.5%
▲0.1%
+0.0%
▲4.0%
▲0.2%
+0.0%
▲8.3%
+169.0 +29.0%
+89.0 +4.5%
▲40.0 ▲25.0%
+218.0 +8.1%
▲3.0 ▲0.3%
▲10.0 ▲13.2%
▲16.7% ▲20.0 ▲11.8%
▲3.0% ▲33.0 ▲2.7%
+0.0% ▲150.0 ▲15.8%
▲1.8% ▲183.0 ▲8.4%
+3.3% +401.0 +74.3%
+3.3% +21.7% +86.9%
小麦の供給は生産は前月と同じだが、輸入が▲500万ブッシェル下方修正され、期初在庫と合わせて▲600万ブッシェ
ルの下方修正。需要は種子需要が▲600万ブッシェル、飼料その他が▲3,000万ブッシェル、輸出は変わらずで総需要は
▲3,600万ブッシェルの下方修正となり、期末在庫は+3,000万ブッシェル上方修正され、期末在庫率は+1.5%上方修正
されて46.6%となっている。
Topics
USDA四半期在庫
(2015年12月末)
トウモロコシ
大豆
ブッシェル
12月1日
3月1日
6月1日
9月1日
12月1日
3月1日
6月1日
9月1日
8,529,634
6,042,999
3,923,958
1,899,108
2,239,991
1,403,908
708,180
247,747
8,264,715
5,795,263
3,596,890
1,596,426
2,275,618
1,135,987
684,962
208,061
7,637,971
5,131,873
2,984,918
1,086,673
2,115,373
1,202,028
602,362
178,329
7,953,775
5,271,459
2,970,140
958,091
1,688,653
905,847
410,604
112,414
9,450,598
6,755,261
4,319,782
2,113,972
2,304,640
1,381,364
699,274
255,738
9,814,957
6,987,328
4,361,699
1,967,161
2,501,426
1,669,206
990,699
449,326
8,932,707
6,068,250
3,533,443
1,303,760
2,701,366
1,786,887
1,092,185
572,778
10,278,085
6,858,722
4,028,017
1,624,150
2,360,360
1,439,982
676,143
205,034
10,072,106
6,954,145
4,261,427
1,673,311
2,275,432
1,301,789
596,159
138,198
10,902,460
7,693,787
4,310,071
1,707,087
2,338,550
1,270,006
571,123
150,885
10,056,769
6,523,228
3,669,838
1,127,645
2,278,084
1,248,800
619,283
215,013
9,647,466
6,023,356
3,148,204
989,027
2,239,991
1,403,908
708,180
247,747
8,032,732
5,399,926
2,766,244
821,185
1,966,161
998,020
434,664
140,557
10,452,532
7,008,123
3,851,716
1,231,904
2,153,621
993,828
405,045
91,991
11,211,380
7,749,806
4,452,988
1,731,164
2,527,744
1,326,599
627,068
190,610
177,184
2000/01年度
2001/02年度
2002/03年度
2003/04年度
2004/05年度
2005/06年度
2006/07年度
2007/08年度
2008/09年度
2009/10年度
2010/11年度
2011/12年度
2012/13年度
2013/14年度
2014/15年度
2015/16年度
11,211,605
過去5年平均
10,111,143
6,540,888
3,577,798
1,180,185
2,320,467
1,194,231
558,848
前年同期比
+225
+741,683
+601,272
+499,260
+187,073
+332,771
+222,023
+98,619
前年同期比%
+0.0%
+9.6%
+13.5%
+28.8%
+7.4%
+33.5%
+54.8%
+107.2%
+1,100,462
+1,208,918
+875,190
+550,979
+394,350
+132,368
+68,220
+13,426
+10.9%
+18.5%
+24.5%
+46.7%
+17.0%
+11.1%
+12.2%
+7.6%
過去5年平均比
過去5年平均比%
2,714,817
2015/16年度最初の四半期在庫である12月末在庫量トウモロコシが1,121万ブッシェル、大豆が271万ブッシェルで
あった。
それぞれ、前年同期比で+225万ブッシェル(+0.0%)、+18万7,073ブッシェル(+7.4%)多く、
過去5年平均に比べると、トウモロコシが、+110万462ブッシェル、(+10.9%)、大豆は+39万4,350ブッシェル
(+17.0%)多い水準にある。
8
小麦
ブッシェル
12月1日
2000/01年度
2001/02年度
2002/03年度
2003/04年度
2004/05年度
2005/06年度
2006/07年度
2007/08年度
2008/09年度
2009/10年度
2010/11年度
2011/12年度
2012/13年度
2013/14年度
2014/15年度
2015/16年度
1,738,367
過去5年平均
1,615,229
前年同期比
+208,737
前年同期比%
過去5年平均比
過去5年平均比%
3月1日
6月1日
9月1日
1,805,086
1,338,398
876,182
2,155,814
1,623,455
1,209,768
777,112
1,750,987
1,319,869
906,633
491,416
2,038,972
1,520,284
1,020,617
546,439
1,938,407
1,430,326
984,391
540,100
1,923,291
1,429,424
972,215
571,190
1,750,544
1,314,658
856,728
456,153
1,716,927
1,131,938
709,270
305,818
1,858,123
1,422,374
1,040,064
656,505
2,209,338
1,781,691
1,356,357
975,637
2,449,617
1,932,946
1,425,302
862,246
2,146,669
1,662,718
1,199,345
742,620
2,104,737
1,670,579
1,234,830
717,889
1,869,637
1,474,851
1,056,965
590,283
1,907,220
1,529,630
1,140,407
752,394
2,097,089
1,211,370
733,086
2,025,070
+83,442
+162,111
+189,869
+13.6%
+7.9%
+27.5%
+10.0%
+123,138
▲70,963
+19,308
+72,019
+7.6%
▲5.9%
+2.6%
+3.6%
2015年12月末の小麦の在庫量は、173万
8,367ブッシェルで、前年同期より+20万
8737ブッシェル(₊13.6%)多い。過去5年
平均よりは+12万3,138ブッシェル(+
7.6%)多い。
9
今後の予想
15/16年度の米国産トウモロコシに対する1月の需給報告は、作付面積・単収そして生産量が下方修正されて、予想に
反したため反発した。米国内需要が下方修正されたため需給は変わらずで、在庫率は若干の上方修正となったが、久々の上
げ要因となったようだ。ただ、緩んだ需給を覆すようなものではなく単発的な反発に終わるのではないかと思われる。ブラ
ジルでは、トウモロコシの生産見通しが8230万トンと上方修正されている。ただ、前年の8470万トンは下回るので、こ
ちらは強気要因になるかもしれない。南米では降雨が見られ、南部は乾燥してはいるが、干ばつになるほどではない。
15/16年度の米国産大豆は、トウモロコシ同様作付面積・単収・生産量が下方修正され、需要サイドでは輸出が下方修
正されたが、全体では在庫が減少する方向で見直され、期末在庫は▲2,500万ブッシェル下方修正され期末在庫率は
12.4%から11.9%に下がった。しかし、まだ二ケタ台であり、需給が引き締まる様相ではない。USDAの需給報告では世
界の大豆生産量が▲110万トン下方修正されている。米国が▲140万トン下方修正され、中国が+50万トン上方修正され
ている。少し引き締まる見込みだが、タイトと言うほどではない。
四半期在庫も昨年同期と比べるとほぼ同じであり、また水準的には多い。当面穀物価格は横這いか。
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