<東北地区> ~山形のサクランボに魅せられ就農~ 1 農業経営の概要 就農地 山形県 氏名(年齢) 糸金 多朗(38歳) 営農類型(規模) 果樹(80a) 農業経営開始時期 平成27年4月 労働力 3名(本人・妻・義父) 2 就農までの経歴・就農のきっかけ ① 北海道出身(実家は非農家)。出身地の札幌でサラリーマンとして働いていたが、 妻の実家がある縁で山形のサクランボのおいしさを知り、“いつかは自分の手で育 てたい”と思いが募り山形への移住を決意。 ② 移住後、就農の相談を農業支援センターにしたところ、果樹生産・加工を行う法 人の紹介を受け、当社で2年間研修を受けた。 ③ 研修先からの紹介で、所有者が高齢となった果樹園の経営・栽培を引き継ぐか たちで独立経営を開始した。 3 営農において工夫している点・資金を利用した効果など ① 研修先との繋がりから収穫可能な樹園地が借りられたため、果樹では難しい初 年度からの売上を確保。また、耕作放棄地も一緒に管理することで、無償で樹園 地を借り受けることができており、経営規模拡大とコスト削減による経営改善にも つなげると同時に、地域農業にも貢献している。 ② 青年等就農資金を利用し、草刈機やトラクター、パイプハウス等を取得し、独立 経営を開始するうえで必要な設備を揃えた。また、設備資金と併せて果樹の育成 費用(運転資金)も青年等就農資金を利用。耕作放棄地の再生に必要な苗木代や 肥料代等として活用している。設備・運転ともに青年等就農資金を利用することで、 資金面を心配することなく、技術面を磨くことに注力できている。 4 今後の経営展開(抱負) ①サクランボなどの果実は贈答用を中心に、こだわりの商品として直接販売したい。 ②早期に安定した収益を確保するため、ナス等の野菜の生産拡大にも取り組みたい。 ③農業者に加えて、異業種の方と接点を持つことで、農業経営についての考えを深 めていきたい。また人脈を広げることで販路の拡大にも取り組みたい。
© Copyright 2024 ExpyDoc