トップエスイー修了制作 要求分析技法の社内適用手順の開発 株式会社富士通研究所 栗原英俊 [email protected] 自社業務における問題点 手法・ツールの適用による解決 トップエスイーで学んだ、要求分析に関する 様々な技法をどのような手順で社内に導入・活 用していけば良いのかわからない。 特にシステムエンジニアがお客様の要求分析 を支援(準委任契約)する際、エンドユーザ間の 調整がうまくいかないという問題点を解決したい。 左記の問題点を解決するため、以下を開発した。 ・社内の既存技法と比較して、どの技法を導入す べきかをガイドする要求獲得技法マップ ・社内の既存技法と情報連携した、ステークホル ダー依存分析手法i*[アイスター]の適用手順 要求獲得技法マップによる技法の選択 ■要求獲得技法マップ 職種 役割 主な既存技法 社内で要求分析を担う職種、役割、既存技法は 経営/業務の改革 目標施策体系化、C-NAP コンサルタント 右表の通り。 フィールドワーク、C-NAP、ヒアリング フィールドイノベータ 現場の改善 トップエスイーの技法と社内の既存技法を右図の システムの構築/運用 システムエンジニア 要件定義ガイドライン ようにマッピングすることで、職種に応じて技法の closed 過不足を容易に把握できる。 例)システムエンジニアは、staticな技法(要件定 リスク分析(FMECA,HazOp) リスク分析(FTA) 義ガイド)に頼るだけではなく、よりdynamicな技法 ユースケース分析 であるステークホルダー依存分析が有力な候補 アクセスコントロール(RBAC) (Misuse,Abuse,Security Cases) システムエンジニア (要求獲得を複数の観点で補完)となる。 static ヒアリング 要件定義ガイド dynamic インタンビュー 【要求獲得技法マップ(右図)の軸について】 ステークホルダー依存分析(i*) コンサルタント ・横軸(技法の分類) 目標施策体系化 static:静的構造を用いて要求を分類、獲得 dynamic:ステークホルダーの振舞いや気づきなどから獲得 ゴール指向分析 ・縦軸(対象の分類) (KAOS,AGORA,RBAC-KAOS) closed:要求分析対象がある程度決まっているもの 所有者別ゴール分析 opened:要求分析対象が不確定で変動しやすいもの ステークホルダー分析 (リッチピクチャ,CATWOE, 役割依存モデル) C-NAP KJ法 フィールドイノベータ フィールドワーク opened トップエスイーの技法 社内の技法 ステークホルダー依存分析手法の適用手順 ■ステークホルダー依存分析(i*)の社内適用手順 システムエンジニアがi*(アイスター)を適用した場合、 社内の既存技法で定義する情報との関連性を右図 のように整理した社内適用手順を開発した。 本手順により、i*の社内導入が容易となるだけでは なく、要求分析技法の実効性が高まる。またi*の” ゴール選択基準がない”という課題解決に繋がる。 ■今後の課題 ・ケーススタディによる評価 ・i*技法の用語やモデルを社内用にカスタマイズ 目標施策体系化 経営目標 事業戦略 要件定義ガイド ステークホルダー依存分析(i*) 組織構造 アクター 職務分掌 ゴール 業務フロー タスク システム機能仕様 リソース 概念データモデル 重要成功要因 業務施策 情報システム施策 ヒアリング、C-NAP フィールドワーク 参加者 現場の課題 非機能要件 解決策 国立情報学研究所 トップエスイー ~サイエンスによる知的のものづくり教育プログラム~ トップエスイー: サイエンスによる知的ものづくり教育プログラム National Institute of Informatics 文部科学省 振興調整費産学融合先端ソフトウェア技術者養成拠点の形成 文部科学省科学技術振興調整費 産学融合先端ソフトウェア技術者養成拠点の形成
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