アジア経済の現状と見通し : 2016年 1月

しんきんアセットマネジメント投信株式会社 金融商品取引業者 関東財務局長(金商) 第338号
Shinkin Asset Management Co., Ltd 加入協会/一般社団法人投資信託協会 一般社団法人日本投資顧問業協会
〒104-0031東京都中央区京橋3丁目8番1号 URL:http:// www.skam.co.jp
※ 最終頁の「本資料に関してご留意していただきたい事項」を必ずご確認ください。
アジア経済の現状と見通し : 2016年 1月
中国、香港 、シンガポール
●中国は、個人消費は引き続き堅調とみられるほか、鉱工業生産や住宅販売でも持ち直しの動きがみられます。ただ、株価や人民元には割高感があることから、一段の下落余地があります。とはいえ、景気の底
堅さが確認されるにつれ、金融市場も徐々に落ち着きを取り戻す見通しです。香港は、米国の利上げに伴い不動産市場などが調整を余儀なくされる可能性もあるため、要注意です。また、株価は中国本土株の動
きに左右されそうです。シンガポールは、個人消費などで回復の兆しがみられるものの、投資家の慎重姿勢を背景に当面、株価の上昇は限定的でしょう。
図表1.中国の株価と為替
(月末値)
5000
(円/人民元)
21
為替
(右目盛)
4500
4000
20
18
17
(円/香港$)
17
16
28000
香港 ハンセン指数
(左目盛)
19
中国 上海総合指数
(左目盛)
3500
図表2.香港の株価と為替
(月末値)
30000
26000
15
14
2500
13
2000
12
1500
11
10
11
12
13
14
15
14
24000
13
22000
(注)直近は2015年12月末値
(出所)Bloombergよりデータ取得し、しんきん投信作成
12
20000
為替
(右目盛)
10
9
16000
10
11
12
13
14
15
(年、月次)
(注)直近は2015年12月末値
(出所)Bloombergよりデータ取得し、しんきん投信作成
図表4.韓国の株価と為替
(円/100ウォン)
12
韓国 総合株価指数
(左目盛)
2200
11
2000
9
1800
8
為替
(右目盛)
1600
7
1400
6
11
12
13
図表5.台湾の株価と為替
(月末値)
10500
14
(注)直近は2015年12月末値
(出所)Bloombergよりデータ取得し、しんきん投信作成
15
(年、月次)
(円/台湾$)
4.2
4.0
10000
9500
10
10
3400
90
85
3200
80
75
3000
70
2800
65
為替
(右目盛)
2600
60
55
2400
10
11
12
13
14
15
(年、月次)
●アジア金融市場の見通し
●韓国は、景気は内需主導で回復しつつあるものの、北朝鮮にかかわる地政学リスクなどが株価の上値を抑えそうです。台湾は、1月16日
の総統選で野党・民進党の勝利が予想されますが、対中政策などが急激に変わるとは考えにくく、金融市場への影響は限定的でしょう。
(月末値)
95
(注)直近は2015年12月末値
(出所)Bloombergよりデータ取得し、しんきん投信作成
韓国、台湾
2400
(円/シンガポール$)
シンガポール ST指数
(左目盛)
11
18000
(年、月次)
3600
15
16
3000
図表3.シンガポールの株価と為替
(月末値)
3.8
台湾 加権指数
(左目盛)
9000
3.6
8500
3.4
8000
3.2
7500
3.0
2.8
7000
為替
(右目盛)
6500
6000
10
11
12
13
(注)直近は2015年12月末値
(出所)Bloombergよりデータ取得し、しんきん投信作成
1/4
2.6
2.4
14
15
(年、月次)
(株式)アジア経済は今年、緩やかな回復が見込まれます。中
国についても、消費は堅調であるほか金融緩和や財政出動など
の政策効果もあり、大幅な景気後退は考えにくいでしょう。年
明けは中国株が主導しアジア全般の株式が下落したものの、株
価下落が実体経済へ及ぼす影響は限られるでしょう。
(為替)昨年12月米国の利上げが開始されたものの、アジア
通貨への直接的な影響は特段目立っていません。とはいえ今
後、米国が利上げを急ぐ姿勢を示した場合には、アジア通貨安
が加速する可能性もあります。人民元はさらなる下落が予想さ
れますが、これまで割高だったことから、適切な調整とみられ
ます。
(金利)原油安などに伴う低インフレは長引く可能性が高いた
め、アジア各国で金融緩和が続く見通しです。よって当面、各
国の金利上昇は小幅なものにとどまりそうです。
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アジア経済の現状と見通し : 2016年 1月
タイ、インドネシア、マレーシア
●タイは、消費が持ち直しつつあるほか、観光も回復傾向にあります。ただ、政局不安などが株価の重石となりそうです。インドネシアでは、米国の利上げによる影響は現時点では限定的です。インフラ投資へ
の期待もあり、世界的に金融市場が落ち着きを取り戻した場合には、株価上昇が見込まれます。マレーシアは、原油価格の急反発が見込みにくいことを踏まえれば、株価低迷が長引く可能性があります。
図表6.タイの株価と為替
(月末値)
1800
1600
(円/バーツ)
タイ SET指数
(左目盛)
1400
(月末値)
4.0
6000
3.8
5500
3.6
5000
3.4
3.2
1200
(円/100ルピア)
図表7.インドネシアの株価と為替
1.1
2.8
2.6
為替
(右目盛)
800
インドネシア ジャカルタ総合
(左目盛)
1.0
4000
0.9
600
10
11
12
13
14
15
3500
2.2
2000
0.8
為替
(右目盛)
(注)直近は2015年12月末値
(出所)Bloombergよりデータ取得し、しんきん投信作成
11
12
13
14
15
(年、月次)
(注)直近は2015年12月末値
(出所)Bloombergよりデータ取得し、しんきん投信作成
(円/フィリピンペソ)
図表9.フィリピンの株価と為替
フィリピン 総合指数
(左目盛)
6000
700
2.8
650
2.6
図表10.ベトナムの株価と為替
(月末値)
3.0
2.4
(円/100ベトナムドン)
0.60
0.55
600
2.2
4000
2.0
3000
為替
(右目盛)
2000
1000
11
12
28
26
1400
為替
(右目盛)
24
22
1200
11
12
13
14
15
(年、月次)
550
0.50
0.45
13
14
(注)直近は2015年12月末値
(出所)Bloombergよりデータ取得し、しんきん投信作成
15
(年、月次)
為替
(右目盛)
450
0.40
400
1.8
350
1.6
300
●インドは、アジア主要国の中で最高の経済成長率が予想されま
す。ただ、税制など経済改革の遅延が懸念材料です。
図表11.インドの株価と為替
(月末値)
30000
(円/ルピー)
2.2
28000
2.0
26000
ベトナム VN指数
(左目盛)
500
5000
10
1600
インド
8000
7000
30
(注)直近は2015年12月末値
(出所)Bloombergよりデータ取得し、しんきん投信作成
●フィリピンは、旺盛な消費とインフラ投資により、今年は昨年を上回る経済成長率が予想されます。ただ、株価は割高感が残っていま
す。ベトナムは、海外からの投資拡大が見込まれる中、景気や株価は底堅い動きが予想されます。
9000
1700
10
フィリピン、ベトナム
(月末値)
32
1300
0.7
10
(年、月次)
FTSEブルサマレーシア
KLCIインデックス(左目盛)
1500
3000
2500
36
34
1900
1800
4500
2.4
(円/マレーシアリンギット)
2000
3.0
1000
図表8.マレーシアの株価と為替
(月末値)
2100
為替
(右目盛)
24000
1.8
22000
1.6
20000
18000
0.35
10
11
12
13
(注)直近は2015年12月末値
(出所)Bloombergよりデータ取得し、しんきん投信作成
2/4
14
15
(年、月次)
0.30
1.4
インド ムンバイ
SENSEX30種指数
(左目盛)
16000
14000
10
11
12
13
(注)直近は2015年12月末値
(出所)Bloombergよりデータ取得し、しんきん投信作成
14
15
(年、月次)
1.2
しんきんアセットマネジメント投信株式会社 金融商品取引業者 関東財務局長(金商) 第338号
Shinkin Asset Management Co., Ltd 加入協会/一般社団法人投資信託協会 一般社団法人日本投資顧問業協会
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アジア経済の現状と見通し : 2016年 1月
図表12.アジア各国・地域の長期金利
16
図表16.アジア株と日本株
(%)
16
14
インド
中国
韓国
14
12
台湾
シンガポール
香港
ベトナム
タイ
(%)
インドネシア
マレーシア
フィリピン
220
12
180
10
160
8
8
140
6
6
120
4
4
100
2
2
80
0
0
11
12
13
14
(年、月次)
15
10
11
12
13
14
アジア株
200
10
10
(10/1=100)
15
(年、月次)
(注)長期金利は10年国債利回りの月末値。直近は2015年12月
(出所)Bloombergよりデータ取得し、しんきん投信作成
日本株
60
10/1
11/1
12/1
13/1
14/1
15/1 (年/月、月次)
(注)アジア株:MSCIエマージング・マーケット・アジア・インデックス(円ベース)
日本株:日経平均株価
(出所)Bloombergよりデータ取得し、しんきん投信作成
図表13.アジア各国・地域の政策金利
16
(%)
ベトナム
インドネシア
14
フィリピン
タイ
12
マレーシア
16
インド
台湾
14
12
中国
シンガポール
韓国
香港
10
10
8
8
6
6
4
4
2
(%)
10
11
12
13
14
(年、月次)
15
0
10
11
12
13
14
15
(年、月次)
(注)直近は2015年12月。香港とシンガポールは、参考金利としてインターバンク3か月物金利、ベトナムはリファイナンス金利を表示している。
(出所)各国通貨当局、Bloombergよりデータ取得し、しんきん投信作成
図表15.アジア通貨とドル円
図表14.債券利回りの比較
5.5
5.0
4.5
4.0
3.5
3.0
2.5
2.0
1.5
1.0
0.5
0.0
(10/1=100)
(%)
150
アジア債券
先進国債券
国内債券
140
アジア通貨(対円)
130
ドル円
(前年比、%)
②インフレ率
①GDP成長率
2
0
図表17.東アジア各国・地域の経済見通し
120
110
2014
2015
(予)
2016
(予)
2014
2015
(予)
中国
NIEs
韓国
台湾
香港
シンガポール
7.3
6.9
6.7
2.0
1.4
1.8
3.3
3.8
2.5
2.9
2.7
1.0
2.4
3.3
2.4
2.7
2.3
1.3
1.2
4.4
1.0
0.7
-0.3
1.7
1.1
3.0
0.5
ASEAN
タイ
インドネシア
マレーシア
フィリピン
ベトナム
インド
0.9
5.0
6.0
6.1
6.0
7.3
2.7
4.8
4.7
5.9
3.8
5.3
4.9
6.3
6.6
7.8
1.9
6.4
3.1
4.1
4.1
5.9
2.1
6.7
7.4
3.0
-0.5
-0.9
6.4
2.4
1.4
0.6
5.0
90
80
11
12
13
14
15
(年、月次)
(注)アジア債券:シティアジア国債インデックス
先進国債券:米国10年国債、国内債券:新発10年国債
(出所)Bloomberg、シティグループ証券よりデータ取得し、しんきん投信作成
1.5
4.8
2.9
3.0
4.0
5.5
(注)インドは年度データ(4月~3月)。
実績はBloomberg、予測(斜体数字)はアジア開発銀行
(出所)Bloomberg、アジア開発銀行 「Asian Development Outlook Supplement December 2015」
よりデータ取得し、 しんきん投信作成
100
10
2016
(予)
10/1
11/1
12/1
13/1
14/1
(注)アジア通貨:JPモルガンELMI+(アジア)
(出所)Bloombergよりデータ取得し、しんきん投信作成
3/4
15/1
(年/月、月次)
(2016.1.12 チーフエコノミスト 辻 佳人)
しんきんアセットマネジメント投信株式会社
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4/4