非正規労働者が主稼得者の世帯は、四分の一が世帯貯蓄なし

Ⅰ
暮らしと家計
1. 賃金と家計
非正規労働者が主稼得者の世帯は、四分の一が世帯貯蓄なし
●男 性 のおよそ半 分 は、世 帯 の主 稼 得 者 (Q56)
図表Ⅰ-1
自分の賃金収入が世帯収入に占める割合(性、年代、就業形態、非正規で働く理由別)
0
20
合計(2000)
男性計(548)
男性
性・年代
女性
28.1
29.3
31.2
25.1
31.7
16.9
20代(354)
20.3
30代(478)
18.6
13.7
パート・アルバイト(309)
男性
70.6
48.6
40代(620)
20.0
契約・嘱託(144)
69.0
74.9
39.3
派遣(95)
58.6
パート・アルバイト(1051)
女性
55.9
32.9
20.5
11.6
契約・嘱託(178)
51.1
46.2
49.6
33.1
派遣(223)
29.1
不本意(647)
30.6
不本意以外(1353)
自分の賃金収入がすべて
世帯収入の半分くらいを占める
「世帯収入の半分くらいを占める」の
いずれかを選択した人を「主稼得者」
とすると、全体の 33.9%がこれにあ
たり、男性では 49.0%におよぶ。
男性は、年代が高くなるほど、主稼
得者の割合が高くなっている。40 代
男性では 70.6%が主稼得者であり、
48.6%が「自分の賃金収入が世帯収
入のすべて」としている。
26.3
16.4
自分の賃金収入が世帯収入に占め
る割合について、「自分の賃金収入が
すべて」
「世帯収入の大部分を占める」
36.5
24.5
30代(161)
80
49.0
31.8
20代(278)
女性計(1452)
性・就業形態
60
33.9
40代(109)
非正規
の理由
40
21.0
世帯収入の大部分を占める
(注1)( )内は回答者数(N)
(注2)棒グラフ右側の値は「自分の賃金収入がすべて」「大部分を占める」「半分くらいを占める」の割合の合計。本問
の選択肢は、これら3つに「世帯収入の半分を下回る」「わからない」を加えた5択。
(注3)「不本意」「不本意以外」の定義は、27 ページ参照
●勤 続 5年 以 上 でも時 給 額 は大 きく変 わらず(Q60)
図表Ⅰ-2
時給(性、年代、勤続年数別)
0%
20%
40%
60%
80%
100%
【平均額】
合計(2000)
男性計(548)
性・年代
男性
20代(278)
女性
18.5
16.0
10.6
40代(109)
9.2 8.3
女性計(1452)
22.3
13.1
30代(161)
19.5
30代(478)
17.2
16.5
16.8
23.1
17.4
13.0
20.2
19.8
20代(354)
40代(620)
勤続年数
18.0
6.8
17.7
4.4 14.0
9.3
29.8
23.5
22.2
6.2
3.6
14.2
5.8
15.8
26.2
22.9
1年未満(257)
17.9
25.2
14.1 5.3
25.1
1年以上5年未満(1159)
19.9
22.1
16.2
21.6
5年以上(584)
715円未満
1000~1100円未満
(注)(
14.3
21.3
715~800円未満
1100~1200円未満
18.2
5.3
6.4
800~900円未満
1200円以上
1086円
21.1
1083円
22.9
1020円
21.1
5.2
18.4
17.8
13.8
18.0
31.2
16.4
24.9
23.0
22.2
22.0
9.2
23.7
22.1
5.6
22.0
11.0
13.6
1127円
1173円
1087円
1043円
10.7
1115円
9.8
1090円
10.8
1064円
13.5
1072円
15.7
1125円
900~1000円未満
わからない
)内は回答者数(N)
-1-
1時間あたりで計算した賃金額は、
全体平均で 1086 円である。性・年
代別にみると、男性は、年代が高くな
るほど、時間あたり賃金額が高くなる
傾向にある。女性は、男性同様に 30
代までは高くなる傾向があるが、40
代になると低下傾向にある。
また、勤続年数が長くなるほど、時
間あたり賃金額は僅かに高くなって
はいるが、大きな変化はみられない。
なお、少数ながら、最低賃金(調査
実施時:2015 年度)以下の額で働
く人もみられる。
●主 稼 得 者 である女 性 のおよそ半 分 が賃 金 年 収 200 万 円 未 満 (Q59)
図表Ⅰ-3 過去1年間の賃金年収(性、年代、就業形態、稼得者の性格別)
0%
20%
合計(2000)
男性
性・年代
女性
43.8
20代(354)
37.0
30代(478)
40.4
男性
29.1
27.9
22.8
50.4
33.3
女性
男性
主稼得者(268) 8.1
派遣(223)
16.1
25.1
14.7
42.8
34.2
家計補助者(901)
主稼得者に限ってみると、男性の
20.1
48.4
29.2
56.4
100~200万未満
収 200 万円未満の割合が高く、男性
で 76.0%、女性で 89.0%となって
55.7
37.0
主稼得者(409)
男性の 58.0%、女性の 74.6%が、
賃金年収 200 万円未満である。
就業形態別にみると、パート・アル
バイトは他の就業形態よりも賃金年
37.5%、女性の 48.9%が、賃金年
収 200 万円未満である。
55.2
29.4
家計補助者(176)
10.2
64.0
23.0
全体の 97.8%が、過去1年間の賃
金年収が 400 万円未満である。また、
いる。
63.1
33.0
55.7
契約・嘱託(178) 8.4
19.8
39.6
22.7
パート・アルバイト(1051)
23.2
28.2
36.4
派遣(95) 10.0
23.7
30.8
39.3
50.3
契約・嘱託(144)
女性
40.4
57.8
22.9
女性計(1452)
6.6
29.2
38.5
11.9
パート・アルバイト(309)
性・就業形態
38.2
35.7
16.1
40代(109)
100%
27.7
34.0
33.2
30代(161)
80%
31.7
24.0
20代(278)
40代(620)
性・稼得者
の性格
60%
38.4
男性計(548)
100万未満
40%
200~400万未満
14.1
400万以上
(注1)( )内は回答者数(N)
(注2)「主稼得者」「家計補助者」の定義は、27 ページ参照
●非 正 規 雇 用 の女 性 が主 稼 得 者 である世 帯 の 33.3%が世 帯 年 収 200 万 円 未 満 (Q59)
図表Ⅰ-4 過去1年間の世帯年収
(性、稼得者の性格、生計同一家族の有無別)
0%
20%
40%
60%
80%
100%
4.0
合計(2000)
男性
12.9
主稼得者(268)
38.9
21.1
17.3
15.6
26.9
22.3
22.6
6.9 15.2
28.8
20.6
47.1
18.5 2.7
25.4
3.6
女性計(1452)
主稼得者(409)
家計補助者(901)
生計同一
家族
11.9
6.9
家計補助者(176)
女性
性・稼得者の性格
男性計(548)
9.7 14.5
5.1
8.5 13.4 10.5
9.8
5.9 10.1
あり(1616)
なし(384)
100万未満
300~400万未満
23.5
9.2 11.2
9.1
26.3
100~200万未満
400万以上
43.4
34.2
20.7
13.2 12.5 6.8
61.4
19.5
46.6
24.5
36.7
14.7 6.4 6.8
200~300万未満
わからない
(注1)( )内は回答者数(N)
(注2)「主稼得者」「家計補助者」の定義は、27 ページ参照
-2-
男性非正規労働者が主稼得者の世
帯の 78.9%、女性非正規労働者が主
稼得者である世帯の 80.7%が、過去
1年の世帯年収が 400 万円未満であ
る。
また、男性が主稼得者である世帯の
29.5%、女性が主稼得者である世帯
の 33.3%は、世帯収入 200 万円未
満である。
生計を同一にしている家族がいな
い人では、35.4%が世帯収入 200
万円未満である。
●非 正 規 労 働 者 が主 稼 得 者 である世 帯 は、4割 超 が〈赤 字 〉(Q43)
図表Ⅰ-5 過去1年間の世帯全体の年間収支
(稼得者の性格、同一生計家族の有無、年代別)
合計(2000)
20.5
計(677)
18.6
20代(76)
生計同一
家族あり
20%
30代(126)
29.8
20代(129)
40代(97)
44.4
21.6
20代(321)
19.4
30代(309)
27.5
40代(439)
27.3
収支均衡
生計を同一にしている家族がいる世
帯では、年代が高くなるほど〈赤字〉
54.4
27.3
37.5
32.7
非正規労働者が主稼得者である世
帯では、44.2%が世帯全体の年間収
支が〈赤字〉としている。
非正規労働者が主稼得者であって、
37.8
28.6
15.0
100%
44.2
29.3
25.3
30代(113)
80%
33.9
30.9
生計同一
家族なし
9.6
60%
29.8
19.8
40代(136)
黒字
40%
22.4
生計同一
家族あり
家計
補助者
主稼得者
0%
45.1
29.9
とする割合が高く、40 代では
54.4%にのぼる。
42.3
31.5
26.1
23.0
35.3
31.1
31.9
赤字
34.4
わからない
(注1)( )内は回答者数(N)
(注2)〈黒字〉は「かなり黒字」+「やや黒字」、〈赤字〉は「かなり赤字」+「やや赤字」
(注3)「主稼得者」「家計補助者」の定義は、27 ページ参照
●非 正 規 労 働 者 が主 稼 得 者 である世 帯 は、四 分 の一 が世 帯 貯 蓄 なし(Q61)
図表Ⅰ-6 世帯貯蓄(稼得者の性格、性、年代、
世帯年収、就業形態、同一生計家族の有無別)
0%
合計(2000)
年代
世帯年収
就業形態
主稼得者
稼得者の性格
性
主稼得者計(677)
20%
27.9
28.3
女性(409)
27.6
20代(205)
28.3
30代(239)
27.6
40代(233)
24.9
400万未満(140)
600万以上(19)
パート・アルバイト(313)
契約・嘱託(191)
派遣(174)
60%
80%
100%
16.9 18.6 13.0 16.9
男性(268)
400~600万未満(64)
40%
18.8 13.4
28.1
15.7 13.5
18.8 13.4
22.7
20.6
30.1
17.6 18.9
19.3 10.9
26.7
22.9 12.5
26.9
48.6
5.410.8 10.8
33.0
30.7
15.7 13.5
28.1
22.7
22.6
16.9
17.6 13.4
24.8
24.6
25.3
17.0 8.3
20.7
24.7
21.0
15.1 14.3
生計同
一家族
家計補助者計(1077) 10.5 17.1 12.4 22.1
あり(1616)
なし(384)
ない
100万未満
14.5 16.6 12.1 17.8
26.9
100万以上300万未満
27.1
300万以上
16.4 13.4
わからない
(注1)( )内は回答者数(N)
(注2)「主稼得者」「家計補助者」の定義は、27 ページ参照
-3-
非正規労働者が主稼得者である世
帯では、世帯貯蓄が「ない」とする割
合は 27.9%である。これに「100
万円未満」(24.8%)を加えると、
52.7%に達する。
主稼得者に限って、就業形態別に世
帯貯蓄をみると、パート・アルバイト
と派遣労働者で、世帯貯蓄が「ない」
が3割を超えており、これに「100
万円未満」を加えると、いずれも5割
を超える。
2. 生活苦と支出の切詰め
非正規労働者が主稼得者の世帯の2割は、生活苦で食事減らす
●三 分 の一 の世 帯 で「医 療 費 」を、四 分 の一 の世 帯 で「子 どもの教 育 費 」を切 詰 め(Q44)
図表Ⅰ-7
(%)
60
59.6 59.1
57.7
費目別の支出切詰め状況
過去1年間に世帯で行っている支
55.9
53.8
出の切り詰めについて聞いたところ、
半分超の世帯で、「衣料費」「理容・
50.1
50
45.9
44.1 43.9
40
34.6
30.2 30.1
30
25.1
美容費」「外食費」「耐久消費財」「遊
興交際費」「家での食費」を切り詰め
ている。
20
また、34.6%の世帯で「医療費」
10
を、25.1%の世帯で「子どもの教育
費」を切り詰めている。
0
(注)各費目について、「該当する支出はない」との回答を除き、「切り
詰めている」と回答した割合
●およそ8割 の世 帯 で支 出 の切 詰 めを行 う(Q44)
図表Ⅰ-8 世帯で何らかの費目で切り詰めている割合
(性、年代、世帯収入、稼得者の性格別)
0
20
40
60
80
合計(2000)
79.4
性
男性(548)
72.9
女性(1452)
81.8
世帯収入
年代
20代(632)
78.4
40代(729)
85.2
400万未満(801)
88.3
400~600万未満(392)
83.0
600~800万未満(203)
800万以上(183)
稼得者
の性格
73.6
30代(639)
76.9
70.1
主稼得者(677)
86.2
家計補助者(1077)
80.6
(注1)( )内は回答者数(N)
(注2)「主稼得者」「家計補助者」の定義は、27 ページ参照
-4-
支出の切り詰め状況を聞いた各費
目について、ひとつでも「切り詰めて
いる」と回答した人の割合は 79.4%
にのぼる。
年代が高くなるほど、また世帯収入
が低いほど、「切り詰めている」と回
答する割合が高くなっている。
主稼得者である非正規労働者は、
86.2%が「切り詰めている」と回答
している。
●非 正 規 労 働 者 が主 稼 得 者 の世 帯 の2割 超 で「食 事 の回 数 を減 らした」(Q45)
図表Ⅰ-9 過去1年間に生活苦のために行ったこと(性、年代、
世帯年収、稼得者の性格、健康状態の認識別)[M.A.]
ー
性・年代
借
金
入
融
れ
機
を
関
断
等
ら
か
れ
ら
た
家
賃
持
の
ち
安
家
い
を
住
手
居
放
に
し
転
た
居
・
し
た
給子
食ど
費も
がの
支学
払校
えの
な授
か業
料
たや
っ
電電
話気
等 ・
をガ
止ス
め ・
ら水
たン れ道
を た ・
家
支賃
払や
え住
な宅
かロ
ー
っ
っ
た
ロク
レ
ンジ
が
返 ト
済や
で割
き賦
な ・
か消
費
た者
ッ
税
支金
払や
え社
な会
か保
険
た料
を
っ
医
者
に
か
か
れ
な
か
っ
食
事
の
回
数
を
減
ら
し
た
子
ど
も
の
進
学
を
断
念
し
た
そ
の
よ
う
な
経
験
は
な
い
合計(2000) 11.6
8.5
7.8
4.8
3.2
2.8
2.1
1.1
1.1
0.7
76.3
男性計(548)
16.2
7.9
8.4
5.8
4.5
2.7
4.2
2.3
0.5
0.8
71.4
【男性】20代(278)
15.8
4.0
7.8
7.1
2.8
3.2
4.4
2.0
0.0
0.5
73.8
【男性】30代(161)
13.7
9.9
8.7
3.7
5.0
1.2
0.6
1.2
0.6
0.6
71.4
【男性】40代(109)
21.1
14.7
9.2
5.5
8.3
3.7
9.2
4.6
1.8
1.8
65.1
女性計(1452)
9.8
8.7
7.6
4.5
2.8
2.8
1.2
0.6
1.4
0.6
78.2
【女性】20代(354)
16.4
10.7
9.9
6.8
4.5
4.8
1.7
0.3
0.6
0.6
69.2
【女性】30代(478)
9.6
8.8
8.6
5.4
2.5
3.3
1.0
0.6
1.5
0.2
76.6
7.6
5.5
2.4
1.9
1.3
1.1
0.8
1.8
1.0
84.5
17.9
18.4
7.1
7.0
7.0
3.8
2.9
1.5
1.1
54.6
200~400万未満(527)
世帯年収
6.3
25.5
200万未満(273)
17.0
12.6
11.8
8.1
6.2
4.6
4.4
1.8
1.5
0.2
64.7
400万以上(777)
5.4
4.8
3.3
2.9
1.4
1.3
0.8
0.3
1.0
0.9
86.5
稼得
【女性】40代(620)
主稼得者(677)
20.9
13.0
13.0
8.0
5.8
5.1
4.9
2.4
1.9
0.9
61.5
6.2
6.4
5.5
2.9
2.0
1.7
0.7
0.4
0.8
0.5
84.2
〈健康ではない〉(483) 17.9
16.8
13.7
7.8
5.4
5.7
4.7
2.4
2.3
1.4
64.0
家計補助者(1077)
この1年間に、生活苦のために行っ
たことを聞いたところ、全体の1割超
(11.6%)が「食事の回数を減らし
た」と回答した。
「食事の回数を減らした」は、世帯
年収 200 万円未満で 25.5%、男性
40 代で 21.1%、主稼得者で 20.9%
にのぼる。
次に多いのは「医者にかかれなかっ
た」(8.5%)で、世帯年収 200 万
円未満で 17.9%にのぼる。
自らの健康状態の認識に関する質
問(Q65、図表Ⅰ-13)に対して〈健
康ではない〉とした人のうち、17.9%
が食事の回数を減らし、16.8%が医
者にかかれなかった、としている。
(注1)( )内は回答者数(N)
(注2)「主稼得者」「家計補助者」の定義は、27 ページ参照
●1割 超 に「消 費 者 金 融 のローンがある」(Q62)
図表Ⅰ-10 主稼得者の世帯のローンの状況
(年代、世帯年収別)[M.A.]
60(%)
主稼得者に限って、世帯のローンの
状況をみると、「住宅ローンがある」
とする割合が最も高い。
50
40
30
20
10
0
住宅
主稼得者計(677)
消費者
自動車
金融
教育
その他
ローン
なし
わから
ない
15.5
12.6
11.0
2.0
1.6
58.7
8.1
1.9
12.1
6.0
2.2
1.5
65.9
13.6
30代(239)
8.8
13.8
8.4
0.4
3.3
62.3
7.1
40代(233)
15.5
10.3
5.6
2.1
2.6
68.2
3.9
世帯年収200万未満(215)
6.0
8.5
5.1
1.4
0.9
70.0
11.7
世帯年収200~400万未満(327)
6.1
14.8
6.1
1.0
4.0
65.2
6.2
世帯年収400万以上(101)
20.9
12.2
11.2
4.2
2.0
58.7
3.2
25.4
6.7
9.2
2.0
1.9
49.3
14.1
20代(205)
【合計】(2000)
(注1)(
)内は回答者数(N)
-5-
「消費者金融のローンがある」とす
る割合はすべての年代で1割を超え
ており、世帯年収 200~400 万円未
満では 14.8%となっている。
●最 も困 っていること、支 援 してほしいことは、「お金 のこと」が最 多 (Q66)
図表Ⅰ-11 いま最も困っていること、支援してほしいこと
0
10
20
30
お金(643)
32.2
自分の将来(320)
16.0
仕事(201)
10.0
健康(120)
6.0
子どもの教育(89)
4.4
結婚(77)
3.9
家庭内の人間関係(53)
2.6
保育・子育て(53)
2.6
親族の介護(33)
1.6
職場の人間関係(24)
1.2
その他(25)
1.2
困っていることはない(363)
(注1)(
いま最も困っていることや支援と
てほしいことは、「お金のこと」とす
る割合が最も高く、32.2%であった。
その次に高かったのは「自分の将来の
こと」(16.0%)である。
18.1
)内は回答者数(N)
●「お金 のこと」で困 っている主 稼 得 者 は4割 超 (Q66)
図表Ⅰ-12 主稼得者が困っていること、支援してほしいこと
(稼得者の性格、性、年代別)
お金
将来
仕事
結婚
健康
主稼得者計(677)
41.8
18.8
10.5
5.0
4.9
12.6
主稼得者・男性 計(268)
42.1
21.6
10.9
2.2
4.7
15.0
20代(101)
45.4
22.7
11.1
2.0
2.5
15.1
30代(90)
44.4
21.1
10.0
2.2
7.8
12.2
40代(77)
35.1
20.8
11.7
2.6
3.9
18.2
主稼得者・女性 計(409)
41.6
16.9
10.3
6.8
5.1
11.0
20代(104)
46.2
16.3
9.6
11.5
1.9
10.6
30代(149)
38.9
16.8
10.1
9.4
4.0
9.4
40代(156)
41.0
17.3
10.9
1.3
8.3
12.8
32.2
16.0
10.0
3.9
6.0
18.1
家計補助者計(1077)
28.3
13.7
9.0
3.3
6.7
(注1)( )内は回答者数(N)
(注2)「主稼得者」「家計補助者」の定義は、27 ページ参照
18.8
合計(2000)
-6-
なし
主稼得者に限って、いま最も困って
いることや支援してほしいことをみ
ると、「お金のこと」は 41.8%にお
よび、20 代では、男女ともに 45%
を超えている。
「自分の将来のこと」という回答は
男性の方が高く、いずれの年代でも2
割を超えている。
●30代 、40代 男 性 の3割 超 が〈健 康 ではない〉(Q65)
図表Ⅰ-13 健康状態(性、年代、世帯年収、稼得者の性格別)
女性
性・年代
男性
0%
20%
40%
80%
100%
合計(2000)
75.9
24.1
20代(278)
73.8
26.2
30代(161)
66.5
33.5
40代(109)
68.8
31.2
77.4
22.6
30代(478)
77.4
22.6
40代(620)
78.4
21.6
200万未満(273)
66.1
33.9
74.9
25.1
77.6
22.4
400~600万未満(392)
600~800万未満(203)
86.2
800万以上(183)
13.8
81.8
主稼得者(677)
18.2
71.9
家計補助者(1077)
28.1
80.1
健康だ
現在の健康状態について、24.1%
が〈健康ではない〉としている。〈健
康ではない〉の割合は男性の方が高
く、30 代と 40 代で3割を超える。
世帯年収別にみると、年収 800 万
20代(354)
200~400万未満(527)
世帯年収
60%
円未満の層では、年収が低いほど〈健
康ではない〉の割合が高く、200 万
未満で3割を超える(33.9%)。
また、「主稼得者」の方が、「家計
補助者」よりも〈健康ではない〉の割
合が高い。
19.9
健康ではない
(注1)( )内は回答者数(N)
(注2)〈健康だ〉は「とても健康だ」+「まあ健康だ」、〈健康ではない〉は「あまり健康ではない」+「健康ではない」
(注3)「主稼得者」「家計補助者」の定義は、27 ページ参照
3. 配偶関係、就業調整
男性は9割近くが未婚で、年収が低いほど未婚率が高い
●男 性 の 89.6%が未 婚 (Q50)
図表Ⅰ-14 未婚・既婚割合(性、年代、過去1年の賃金収入別)
0%
20%
合計(2000)
40%
53.5
男性
性・年代
86.3
40代(109)
10.6
75.2
16.5
39.9
52.3
20代(354)
女性
7.7
2.5
97.0
30代(161)
40代(620)
100%
89.6
20代(278)
30代(478)
80%
40.1
男性計(548)
女性計(1452)
60%
74.9
23.7
38.3
52.7
21.3
68.4
100万未満(131)
94.5
100~200万未満(186)
93.0
3.8
賃金年収
男性
5.4
200~300万未満(142)
89.1
300~400万未満(67)
女性
100万未満(584)
100~200万未満(447)
72.5
22.8
45.4
300~400万未満(70)
(注)(
20.1
72.8
200~300万未満(274)
未婚
8.1
既婚(配偶者あり)
44.7
61.3
57.1
28.8
27.1
既婚(離別・死別)
)内は回答者数(N)
-7-
全体の 53.5%が未婚、男性に限る
と 89.6%が未婚である。男性につい
て、過去1年間の賃金年収別にみる
と、年収が低いほど未婚率が高い。
●女 性 の 16.9%が就 業 調 整 を行 う(Q63)
図表Ⅰ-15 過去1年の就業調整の有無(性、年代、就業形態別)
0%
合計(2000)
男性
男性計(548)
20代(278)
30代(161)
40%
15.6
60%
80%
51.1
12.3
33.3
49.0
11.2
35.1
50.3
ト」で 18.1%となっている。
38.5
65.1
4.6
過去1年に就業調整をした割合は
女性の方が高い(16.9%)。就業形
態別にみると、就業調整をした人の割
合が最も高いのは「パート・アルバイ
35.1
52.6
15.9
100%
30.3
就業形態
女性
性
40代(109)
20%
女性計(1452)
16.9
50.5
32.6
20代(354)
14.7
52.0
33.3
30代(478)
16.7
52.1
31.2
40代(620)
18.2
48.4
33.4
パート・アルバイト(1360)
18.1
契約・嘱託(322)
派遣労働者(318)
43.3
8.1
38.6
69.0
12.5
22.9
65.9
21.6
調整した
調整せず、関係なく働いた
年収が低いなどの理由で、調整する必要がなかった
(注)(
)内は回答者数(N)
●就 業 調 整 の理 由 は「世 帯 の税 負 担 が増 える」が4割 超 (Q64)
図表Ⅰ-16 就業調整をした理由
0
10
20
30
自分の所得税の非課税限度額を超える
と世帯の税負担が増えるから(129)
41.2
詳しくは知らないが、調整をした方が
得をしそうだから(70)
22.3
一定額を超えると、配偶者の健康保険、
厚生年金等の被扶養等から外れるから
(48)
15.3
一定の労働時間を超えると、雇用保険、
健康保険、厚生年金等に加入しなければ
ならないから(15)
4.9
配偶者の会社の配偶者手当が
もらえなくなるから(15)
4.8
会社に言われて雇用保険、厚生年金等
の加入要件に該当しないようにしている
から(13)
その他(24)
過去1年に「就業調整をした」と回
40
答した人にその理由を聞いたところ、
最も割合が高かったのは「自分の所得
税の非課税限度額(103 万円)を超
えると、世帯の税負担が増えるから」
(41.2%)であった。
「詳しくは知らないが、調整をした
方が得をしそうだから」という回答も
22.3%におよぶ。
4.0
7.5
(注)Q63(図表Ⅰ-15)で、過去1年のうちに「就業調整をした」と回答した人について集計(N=312)
-8-
Ⅱ
働き方
1. 非正規雇用で働く理由と過去の就業形態
男性のおよそ半分が、いわゆる「不本意非正規」
●男 性 のおよそ半 分 が、いわゆる「不 本 意 非 正 規 」(Q19)
図表Ⅱ-1 非正規雇用で働いている理由
(性、年代、就業形態、稼得者の性格別)[主なもの3つまで]
(%)
非正規雇用で働いている理由につ
いて、「正社員になりたかったが、職
30
20
がなかったから」(いわゆる「不本意
非正規」)は 32.3%であるが、男性
10
0
正社員
になり
育児・
労働日
家事時
たかっ
正社員 介護時
時を選
間が必
たが、
は過酷 間が必
べる
要
要
職がな
かった
成果・
責任を 就業調
転勤が 通勤が
求めら 整した
その他
ない 短い
れたく
い
ない
合計(2000)
33.3
32.3
23.9
18.0
17.7
16.9
12.1
10.3
10.0
5.9
男性計(548)
27.1
48.3
2.5
18.0
3.2
16.7
7.2
15.5
7.5
7.0
【男性】20代(278)
28.3
43.7
2.0
19.7
2.0
14.5
9.5
14.0
9.0
7.7
【男性】30代(161)
25.5
50.3
3.1
18.6
3.7
21.1
4.3
23.0
6.8
5.6
【男性】40代(109)
26.6
56.9
2.8
12.8
5.5
15.6
5.5
8.3
4.6
7.3
35.6
26.3
32.0
18.0
23.1
16.9
14.0
8.3
11.0
5.5
【女性】20代(354)
35.0
31.6
19.5
23.2
12.4
22.0
11.3
8.5
8.2
8.2
【女性】30代(478)
32.2
26.8
31.0
16.5
26.6
17.2
11.9
9.8
9.8
5.2
【女性】40代(620)
38.5
22.9
40.0
16.3
26.6
13.9
17.1
6.9
13.4
4.2
女性計(1452)
【男性】パート・アルバイト(309)
34.1
39.8
3.1
17.5
4.0
12.8
8.0
18.0
8.3
8.3
【男性】契約・嘱託(144)
14.0
60.1
1.4
16.1
1.4
19.6
5.0
13.9
8.0
7.3
2.1
【男性】派遣(95)
24.3
57.8
2.1
22.7
3.2
24.8
7.7
10.0
4.2
【女性】パート・アルバイト(1051)
40.9
16.5
40.1
18.7
28.9
15.3
17.6
7.6
11.4
4.5
【女性】契約・嘱託(178)
15.2
55.1
10.7
13.5
7.9
16.3
3.4
13.5
8.4
6.7
【女性】派遣(223)
26.9
49.8
11.2
18.4
8.1
25.1
5.4
7.2
10.8
9.4
【男女】主稼得者(677)
28.1
47.4
7.8
18.1
8.7
21.0
7.5
11.8
7.4
7.6
【男女】家計補助者(1077)
37.2
21.8
37.2
18.6
26.3
14.9
16.7
7.9
11.3
5.3
でその割合が高く(48.3%)、とく
に 30 代と 40 代男性で5割を超えて
いる。
不本意非正規の割合を雇用形態別
にみると、男女とも契約社員・嘱託職
員と派遣労働者で高く、男性契約社
員・嘱託職員では6割を超えている。
最も割合が高かったのは、「ある程
度、労働時間・日時を選べるから」
(33.3%)であり、女性のパート・
アルバイトで4割を超えている。
(注1)( )内は回答者数(N)
(注2)「不本意非正規」「不本意非正規以外」「主稼得者」「家計補助者」の定義は、27 ページ参照
●四 分 の三 が、勤 め先 を変 えた経 験 あり(Q20)
図表Ⅱ-2
転職経験の有無(性、年代、就業形態別)
男性
女性
男性
女性
性・就業形態
性・年代
0%
20%
合計(2000)
男性計(548)
20代(278)
30代(161)
40代(109)
女性計(1452)
20代(354)
30代(478)
40代(620)
パート・アルバイト(309)
契約・嘱託(144)
派遣(95)
パート・アルバイト(1051)
契約・嘱託(178)
派遣(223)
60%
80%
75.2
63.7
47.2
100%
24.8
36.3
52.8
79.5
82.6
79.5
70.3
81.0
83.7
55.2
20.5
17.4
20.5
29.7
19.0
16.3
44.8
70.7
80.7
78.4
82.0
83.0
ある
(注)(
40%
29.3
19.3
21.6
18.0
17.0
ない
)内は回答者数(N)
-9-
過去に勤め先を変えた経験の有無
を聞いたところ、75.2%が変えたこ
とが「ある」と回答した。
性別でみると、「ある」の割合は、
女性の方が高く、30 代、40 代では
8割を超える。
●若 い世 代 ほど、初 職 が正 社 員 だった割 合 が低 い(Q21)
図表Ⅱ-3
初職の就業形態(性、年代別)
0%
20%
合計(1504)
男性
100%
転職経験のある人に、最初に就いた
仕事の就業形態を聞いたところ、
62.1%が「正社員」と回答した。
39.0
40 代では男性の 77.8%、女性の
39.1
30代(128)
51.1
46.1
82.1%が「正社員」としているが、
年代が低くなるほど「正社員」の割合
46.9
40代(90)
77.8
女性計(1155)
26.0
45.8
30代(387)
31.8
82.1
パート・アルバイト
いずれも初職が非正規雇用である割
合の方が高くなっている。
45.0
55.3
40代(519)
は低くなる。20 代では男性で
39.1%、女性で 45.8%まで低下し、
10.0
65.3
20代(249)
女性
80%
29.0
51.6
20代(131)
正社員
60%
62.1
男性計(349)
性・年代
40%
12.5
契約社員・嘱託職員
派遣労働者
その他
(注)Q20(図表Ⅱ-2)で、これまで勤め先を変えたことが「ある」と回答した人について集計(N=1504)
●前 職 は、およそ8割 が非 正 規 雇 用 (Q21)
図表Ⅱ-4
前職の就業形態(性、年代別)
性・年代
男性
0%
合計(1504)
20.7
男性計(349)
20.1
20代(131)
女性
15.3
21.9
40代(90)
24.4
21.0
20代(249)
40%
46.5
80%
11.4
42.1
30代(387)
19.1
40代(519)
18.5
22.6
9.2
14.1
26.7
17.4
25.0
17.8
47.8
26.7
10.8
50.6
42.4
50.5
契約社員・嘱託職員
100%
19.5
13.2
37.5
28.9
パート・アルバイト
60%
57.3
30代(128)
女性計(1155)
正社員
20%
転職経験のある人に、前職の就業形
態を聞いたところ、20.7%が正社員、
77.4%が非正規雇用であった。
前職が「正社員」とする割合を年代
別にみると、20 代では、男性が
15.3%であるのに対して、女性は
28.9%とやや高くなっている。
18.6
7.2 12.4
14.5
22.5
9.8
18.7
派遣労働者
その他
(注)Q20(図表Ⅱ-2)で、これまで勤め先を変えたことが「ある」と回答した人について集計(N=1504)
- 10 -
2. 雇止め不安と働き方の希望
雇止めの不安を〈感じる〉が4割超
●4割 超 が雇 止 めの不 安 を〈感 じる〉(Q11)
図表Ⅱ-5 雇止め不安の有無(年代、就業形態、勤続年数、労組
の有無、労組の加入状況、非正規で働く理由、稼得者の性格別)
0%
20%
年代
合計(1253)
40%
60%
42.8
80%
26.3
100%
30.8
20代(358)
44.9
24.5
30.6
30代(412)
44.2
26.0
29.9
労組 勤続年数 就業形態
有無
稼得者 非正規 労組
の性格 の理由 加入
40代(483)
パート・アルバイト(706)
加入(179)
40.2
28.0
35.6
契約・嘱託(275)
派遣(273)
49.2
47.7
1年以上5年未満(739)
28.8
25.1
32.9
30.1
46.1
25.9
20.7
42.3
33.2
27.2
不本意(463)
30.5
59.8
20.0
32.9
主稼得者(489)
30.0
47.6
家計補助者(653)
20.2
37.1
25.4
40.1
26.9
25.0
どちらともいえない
員・嘱託職員の 55.0%で、派遣労働
者でも 49.2%にのぼる。
「不本意非正規」の人は、59.8%
が雇止め不安を〈感じる〉としている。
32.1
32.3
18.7
44.0
未加入(1075)
22.0
就業形態別にみると、雇止め不安を
〈感じる〉割合が最も高いのは契約社
23.1
27.4
48.5
なし(277)
25.3
29.3
40.4
あり(388)
感じる
19.7
42.8
5年以上(337)
不本意以外(790)
36.4
55.0
1年未満(177)
42.8%であり、〈感じない〉割合
(30.8%)よりも高い。
31.9
28.0
雇止めの不安を〈感じる〉割合は
34.9
感じない
(注1)( )内は回答者数(N)
(注2)〈感じる〉は「かなり感じる」+「やや感じる」、〈感じない〉は「あまり感じない」+「まったく感じない」
(注2)「不本意非正規」「不本意非正規以外」「主稼得者」「家計補助者」の定義は、27 ページ参照
●およそ半 数 が現 在 の勤 め先 を〈変 わりたい〉(Q22)
図表Ⅱ-6 現在の勤め先を変わりたい意向の有無(性、年代、就業
形態、雇止め不安の有無、非正規で働く理由、稼得者の性格別)
0%
女性
性・年代
男性
合計(2000)
40%
48.5
60%
80%
26.8
52.9
19.8
20代(278)
51.7
23.9
30代(161)
57.8
40代(109)
48.6
女性計(1452)
46.8
100%
24.7
男性計 (548)
12.4
20.2
27.3
24.4
29.8
31.2
29.4
23.8
20代(354)
51.1
27.7
21.2
30代(478)
51.5
25.1
23.4
40代(620)
稼得者 非正規 雇止め 就業形態
の性格 の理由 不安
20%
パート・アルバイト(1360)
契約・嘱託(322)
派遣(318)
感じる(537)
感じない(387)
40.8
33.7
46.8
50.3
53.8
主稼得者(677)
家計補助者(1077)
変わりたい
25.7
28.7
22.0
55.7
48.5
不本意(647)
不本意以外(1353)
25.5
27.4
28.6
28.7
61.1
42.4
18.0
31.0
57.0
46.4
変わるつもりはない
21.0
24.2
15.7
22.8
20.8
26.6
22.1
31.2
20.8
22.3
全体のおよそ半数(48.5%)が、
現在の勤め先を〈変わりたい〉と思っ
ている。
性別では、男性の方が〈変わりたい〉
の割合がやや高く、男性 30 代では
57.8%にのぼる。雇用形態別では、
派遣労働者で〈変わりたい〉の割合が
他の就業形態よりも高い。
また、〈変わりたい〉の割合は、雇
止め不安を〈感じる〉人(55.7%)、
「不本意非正規」の人(61.1%)、
「主稼得者」(57.0%)で高い。
わからない
(注1)( )内は回答者数(N)
(注2)〈変わりたい〉は「すぐにでも変わりたい」+「いずれは変わりたい」
(注3)「不本意非正規」「不本意非正規以外」「主稼得者」「家計補助者」の定義は、27 ページ参照
- 11 -
●勤 め先 を〈変 わりたい〉理 由 は「賃 金 が低 いから」が4割 超 (Q23)
図表Ⅱ-7 現在の勤め先を変わりたいと思う理由
(性、就業形態、非正規の理由、稼得者の性格別)[M.A.]
(%)
現在の勤め先を〈変わりたい〉と回
40
答した人に、その理由を聞いたところ
最も割合が高かったのは「賃金が低い
30
20
10
0
勤め先 一時的 賃金以 時間・ キャリ 人間関 適性に 技能を
余暇を パワハ 契約満
賃金が
家事の
の将来 な仕事 外の労 肉体の アを高 係・環 合わな 活かし
増やし ラ・セ 了が近 その他
低い
都合
に不安 だから 働条件 負担 めたい 境
い
たい
たい クハラ い
合計(970)
45.1
24.5
22.1
21.5
19.5
18.0
17.2
14.8
11.2
7.5
6.8
4.5
4.2
7.5
男性計(290)
54.1
30.5
30.7
23.3
16.1
20.8
13.3
17.7
13.0
4.1
8.0
3.0
2.8
6.0
【男性】パート・アルバイト(163)
54.6
27.8
36.6
24.8
16.9
16.8
11.8
19.1
13.8
5.5
7.2
2.9
1.4
5.8
【男性】契約・嘱託(72)
66.3
38.5
24.3
26.7
11.1
21.5
12.8
15.6
11.1
1.4
8.7
4.2
4.2
2.8
【男性】派遣(55)
36.4
27.7
21.8
14.5
20.5
31.8
18.2
16.4
12.7
3.6
9.5
1.8
5.5
10.9
女性計(680)
41.3
21.9
18.4
20.7
20.9
16.8
18.8
13.5
10.4
9.0
6.3
5.1
4.7
8.1
【女性】パート・アルバイト(474)
39.2
21.1
19.4
19.8
22.8
15.4
17.5
11.2
7.8
11.4
6.5
4.6
1.7
8.2
【女性】契約・嘱託(90)
58.9
31.1
17.8
22.2
18.9
16.7
21.1
14.4
17.8
1.1
6.7
5.6
11.1
5.6
【女性】派遣(116)
36.2
18.1
14.7
23.3
14.7
22.4
22.4
22.4
15.5
5.2
5.2
6.9
12.1
9.5
【男女】不本意非正規(395)
59.3
30.8
24.2
25.3
19.5
21.9
16.7
15.6
12.5
3.2
6.1
3.8
6.1
5.8
【男女】不本意非正規以外(574) 35.4
20.1
20.6
18.9
19.5
15.3
17.5
14.2
10.3
10.5
7.3
5.0
2.8
8.6
【男女】主稼得者(386)
46.9
29.4
20.2
23.1
20.3
16.6
18.6
16.7
10.9
3.6
7.0
3.7
5.7
7.3
【男女】家計補助者(500)
43.1
19.4
23.3
20.9
18.8
18.7
16.7
12.1
11.5
11.1
6.0
5.1
3.0
7.8
から」(45.1%)であった。
「賃金が低いから」とした回答割合
は、男性(54.1%)の方が、女性
(41.3%)よりも高い。雇用形態別
では、男女ともに、契約社員・嘱託職
員の割合が高い。また「不本意非正規」
の人では、6割近く(59.3%)が、
「賃金が低いから」を選択している。
(注)Q22(図表Ⅱ-6)で、現在の勤め先を〈変わりたい〉と回答した人について集計(N=970)
●男性の 46.7%は正社員として働くことを希望(Q24)
図表Ⅱ-8 これから希望する働き方
(性、年代、就業形態、非正規で働く理由、稼得者の性格別)
(%)
20
10
0
すぐ正社員に 非正規を続け
非正規を続け
現在の職場で
転職し正社員 現在の勤め先
たいが勤め先
非正規継続
を継続
で正社員転換
は変わりたい
合計(2000)
19.9
13.8
26.1
男性計(548)
29.0
17.7
14.4
8.9
【男性】20代(278)
30.6
19.0
13.3
8.6
【男性】30代(161)
24.2
17.4
13.7
9.9
【男性】40代(109)
32.1
14.7
18.3
8.3
16.5
12.4
30.5
19.2
【女性】20代(354)
18.9
14.4
23.2
18.1
【女性】30代(478)
16.5
13.4
28.0
18.4
【女性】40代(620)
15.0
10.5
36.6
20.5
【男性】パート・アルバイト(309)
27.0
13.4
16.8
9.5
【男性】契約・嘱託(144)
34.3
27.7
13.5
6.1
【男性】派遣(95)
27.7
16.1
7.9
11.6
【女性】パート・アルバイト(1051)
12.9
9.8
33.5
20.2
【女性】契約・嘱託(178)
28.1
21.9
26.4
9.0
【女性】派遣(223)
23.8
17.0
19.7
22.9
女性計(1452)
16.4
【男性】不本意非正規(265)
45.0
22.2
7.0
4.7
【男性】不本意非正規以外(283)
14.1
13.4
21.4
12.9
【女性】不本意非正規(382)
37.7
23.3
14.9
9.7
【女性】不本意非正規以外(1070)
8.9
8.5
36.1
22.6
【男女】主稼得者(677)
27.9
17.6
20.0
13.3
【男女】家計補助者(1077)
15.2
12.0
31.3
19.7
これから希望する働き方として、最
も割合が高かったのは「現在の勤め先
で、現在の非正規の仕事を続けたい」
の 26.1%で、とくに女性で高い。こ
の回答に「非正規の仕事を続けていき
たいが、勤め先は変わりたい」をあわ
せ、非正規雇用で働きたい人の割合を
みると、女性の 40 代、パート・アル
バイト、
「不本意非正規」ではない人、
男女の「家計補助者」で5割を超える。
一方、「すぐに正社員に転職して、
正社員の仕事を続けたい」は男性で3
割近い(29.0%)。この回答に「現
在の非正規の仕事をもうしばらく続
けた後、現在の勤め先で正社員転換を
めざしたい」をあわせて、いずれ正社
員として働きたい人の割合をみると、
男性は 46.7%、男性の契約社員・嘱
託職員で 62.0%におよぶ。
(注1)( )内は回答者数(N)
(注2)「不本意非正規」「不本意非正規以外」「主稼得者」「家計補助者」の定義は、27 ページ参照
- 12 -
●現 在 から2、3年 の間 に正 社 員 として働 きたい割 合 は男 性 の方 が高 い(Q25)
図表Ⅱ-9 現在から2、3年間に選びたい就業形態
(性、年代、非正規で働く理由、主稼得者別)
0%
20%
男性
女性
男性
女性
女性 男性
性・主 性・非正規
稼得者 の理由
性・就業形態
性・年代
合計(2000)
20代(278)
60%
27.7
45.9
26.0
69.2
22.4
72.4
20.8
76.5
33.3
性の方が高い。またその割合は、男性
では年代が上がるほど高くなるが、女
56.4
58.9
派遣(95)
パート・アルバイト(1051)
52.2
15.4
契約・嘱託(178)
派遣(223)
不本意(265)
80.0
46.1
58.3
59.4
33.7
24.2
64.7
52.9
不本意以外(1070)
【男性】主稼得者(268)
【女性】主稼得者(409)
に、正社員を選びたいとする割合が5
割を超える。
52.8
37.7
不本意以外(283)
不本意(382)
性では年代が上がるほど低くなる。
「不本意非正規」の人は、男女とも
34.0
39.8
現在から 2、3年の間に選びたい就
業形態は、全体でみると、非正規雇用
が 66.9%、正社員が 27.7%である。
正社員を選びたいとする割合は、男
50.9
45.9
40代(620)
パート・アルバイト(309)
契約・嘱託(144)
100%
50.6
42.2
20代(354)
30代(478)
80%
66.9
38.7
30代(161)
40代(109)
正社員
40%
43.7
11.8
83.9
47.2
43.5
35.7
59.4
非正規雇用
その他
(注)( )内は回答者数(N)
(注2)「不本意非正規」「不本意非正規以外」「主稼得者」「家計補助者」の定義は、27 ページ参照
●男性契約社員・嘱託職員の7割が10年後は正社員を希望(Q25)
図表Ⅱ-10 10 年後に選びたい就業形態
(性、年代、非正規で働く理由、主稼得者別)
0%
合計(2000)
20%
40%
39.5
男性
40代(109)
女性
性・年代
62.3
30代(478)
33.9
49.6
男性
15.1
21.6
26.5
58.2
51.1
派遣(223)
37.1
47.5
不本意(265)
39.0
73.7
42.4
不本意(382)
11.7
30.3
62.8
22.0
25.4
62.4
【男性】主稼得者(268)
正社員
24.1
70.7
契約・嘱託(178)
男性
女性
57.7
53.8
派遣(95)
女性
性・就業形態
性・主 性・非正規
稼得者
の理由
54.0
契約・嘱託(144)
【女性】主稼得者(409)
23.9
42.1
30.3
パート・アルバイト(309)
不本意以外(1070)
25.5
48.6
35.3
不本意以外(283)
17.9
55.3
20代(354)
パート・アルバイト(1051)
80%
44.1
20代(278)
30代(161)
40代(620)
60%
58.5
44.3
非正規雇用
18.5
40.1
100%
現在から 10 年後に選びたい就業
形態は、全体でみると、非正規雇用が
44.1%、正社員が 39.5%であり、
2、3年後に選びたい就業形態の回答
よりも、非正規雇用を希望する割合が
減り、正社員を希望する割合が高くな
っている。
正社員と回答した割合は男性の方
が高く、男性契約社員・嘱託職員で
70.7%、男性 20 代で 62.3%、30
代で 55.3%となっている。
また、不本意非正規の人で正社員と
回答した割合は、男性で 73.7%、女
性で 62.8%である。
その他
(注)( )内は回答者数(N)
(注2)「不本意非正規」「不本意非正規以外」「主稼得者」「家計補助者」の定義は、27 ページ参照
- 13 -
●有期契約の3人に1人は、契約期間が通算5年を超えたら無期転換を申し込みたいと回答(Q10)
図表Ⅱ-11 有期契約5年超時の無期転換申込の意向(性、年代、就
業形態、非正規で働く理由、稼得者の性格、雇止め不安の有無別)
性・年代
男性
0%
合計(1253)
35.8
20~29歳(164)
39.5
30~39歳(161)
35.6
40~49歳(78)
38.5
20~29歳(194)
女性
就業形態
雇止め 稼得者 非正規
の不安 の性格 の理由
20%
37.0
40~49歳(405)
34.8
派遣(273)
感じない(387)
そう思う
51.5
18.6
48.6
51.0
13.4
16.7
21.3
38.3
51.7
17.0
18.8
54.0
そう思わない
36.5
46.3
10.7
32.4
20.6
44.4
16.5
43.9
感じる(537)
44.9
16.5
51.0
主稼得者(489)
家計補助者(653)
16.7
19.3
26.9
40.9
48.5
50.1
不本意(463)
不本意以外(790)
15.8
37.0
80%
46.8
19.7
29.8
契約・嘱託(275)
60%
17.4
32.0
30~39歳(311)
パート・アルバイト(706)
40%
27.5
100%
有期雇用が反復更新されて通算5
年を超えた時に期間の定めのない雇
用契約に転換できる権利(労契法 18
条)を得た場合、無期契約への転換を
申し込みたいと思うかを聞いたとこ
ろ、全体の三分の一(35.8%)が「そ
う思う」と回答した。
「そう思う」の割合は、契約社員・
嘱託職員、「不本意非正規」、雇止め
不安を〈感じる〉人で5割を超える。
「そう思わない」は 17.4%にとど
まる。「わからない」の割合は最も高
く、全体で 46.8%となっている。
39.1
48.8
11.1
34.9
51.9
わからない
(注)( )内は回答者数(N)
(注2)「不本意非正規」「不本意非正規以外」「主稼得者」「家計補助者」の定義は、27 ページ参照
- 14 -
Ⅲ
均等待遇、教育訓練、正社員転換制度
1. 制度の適用(均等待遇)
正社員との均等待遇の要望が強いのは「一時金・賞与」
●「退 職 金 」は、4割 超 の企 業 で正 社 員 のみに支 給 (Q12)
図表Ⅲ-1
各種制度等の適用状況
0
10
20
3.9
一時金・賞与
る割合が高いのは、「通勤手当」
(37.3%)、「福利厚生施設の利用」
37.3
14.6
13.7
2.0
3.5
42.4
福利厚生施設
10.1
12.3
定期健康診断
11.3
34.0
29.5
18.4
17.8
17.4
17.7
仕事に必要な研修・教育
11.5
11.4
キャリアアップの研修・教育
年次有給休暇
慶弔休暇制度
10.4
14.0
15.3
21.9
24.7
20.1
21.1
6.8
6.5
19.8
正社員と異なる内容・基準で適用
(34.0%)、「定期健康診断」
(29.5%)であるが、いずれの制度
も、正社員と異なる内容・基準で適用
される、正社員のみ適用される、とい
う回答も、それぞれ1割を超える。
一方、正社員のみに適用される割合
が高い制度は「退職金」(42.4%)
と「一時金・賞与」(36.0)であり、
「退職金」が正社員と同じ内容・基準
で適用される割合は 2.0%、「一時
金・賞与」は 3.9%にとどまる。
20.8
8.3
8.3
育児休業制度
正社員と同様に適用
内容・基準で非正規労働者に適用され
36.0
21.1
22.4
通勤手当
介護休業制度
勤め先にある制度が、正社員と同じ
40 (%)
17.4
5.8
定昇制度
退職金
30
正社員のみ適用
●正 社 員 と同 じ処 遇 にしてほしいと思 う割 合 が最 も高 い制 度 は「一 時 金 ・賞 与 」(Q13)
図表Ⅲ-2 正社員と同じ処遇にしてほしい制度(非正規の理由別)[M.A.]
0
一時金・賞与
昇進・昇格
退職金
定期昇給制度
人事評価、考課
60歳以降の継続雇用制度
通勤手当
年次有給休暇
慶弔休暇
キャリアアップの研修・教育
仕事に必要な研修・教育
定期健康診断
育児休業制度
介護休業制度
福利厚生施設
その他
とくにない
10
30
40
28.9
34.8
33.3
30.4
19.5
16.1
16.2
(%)
44.7
20.3
19.9
10.8
10.9
15.4
12.9
11.8
7.3
10.7
4.1
10.3
5.2
8.1 9.2
8.5
5.0
7.0
3.5
3.6 5.3
1.3 2.9
不本意非正規(647)
(注)(
20
10.2
10.6
23.6
42.6
不本意非正規以外(1353)
)内は回答者数(N)、斜字体の値は不本意非正規の回答割合
- 15 -
正社員と同じ内容・基準で非正規労
働者に適用されない制度のうち、同じ
処遇にしてほしいと思うものを、非正
規雇用で働く理由別にみると、すべて
の制度について、不本意非正規の人の
方が「同じ処遇にしてほしい」とする
割合が高い。とくに「一時金・賞与」
は 44.7%におよび、「昇進・昇格」
「退職金」「定期昇給制度」も3割を
超える。
●「一時金・賞与」を正社員と同じ処遇にしてほしいとする割合は、契約・嘱託の人で高い(Q13)
図表Ⅲ-3 「一時金・賞与」を正社員と同じ処遇に
してほしいとする回答割合(性・年代、就業形態、
非正規の理由、働き方の希望、稼得者の性格別)
0
10
20
30
男性計(548)
40
20.3
男性30代(161)
性・年代
働者に適用されない制度のうち、「一
時金・賞与」を正社員と同じ処遇にし
27.6
男性20代(278)
34.8
男性40代(109)
てほしいと回答した人の割合を属性
別にみると、契約社員・嘱託職員で半
35.8
女性計(1452)
36.4
女性20代(354)
30.8
女性30代(478)
分を超える(53.4%)。
また、いずれ正社員として働きたい
37.4
女性40代(620)
38.9
パート・アルバイト(1360)
稼得者 非正規 働き方 就業形態
の性格 の理由 の希望
正社員と同じ内容・基準で非正規労
50
27.5
契約・嘱託(322)
53.4
派遣(318)
42.1
いずれ正社員(554)
44.2
非正規継続(1338)
人、不本意非正規、主稼得者で割合が
高くなっている。
30.7
不本意非正規(647)
44.7
不本意非正規以外(1353)
28.9
主稼得者(677)
41.5
家計補助者(1077)
33.7
(注1)( )内は回答者数(N)、斜字体の値は不本意非正規の回答割合
(注2)「いずれ正社員」「非正規継続」「不本意非正規」「不本意非正
規以外」「主稼得者」「家計補助者」の定義は、27 ページ参照
2. 教育訓練
4割近くが「非正規労働者は対象外」で教育訓練を受けられず
●勤 続 年 数 が長 くなっても、教 育 訓 練 の受 講 割 合 は変 わらず(Q14)
図表Ⅲ-4 勤め先が提供する教育訓練(OJT 除く)の受講状況
(性、雇用形態、勤続年数、従業員規模別)
従業員規模
勤続年数
就業形態
性
0%
合計(2000)
男性(548)
女性(1452)
パート・アルバイト(1360
契約・嘱託(322)
派遣(318)
1年未満(257)
1~2年(730)
3~4年(430)
5年以上(584)
29人以下(446)
30~99人(294)
100~999人(421)
1000人以上(422)
20%
21.2
19.6
21.8
20.5
27.2
18.2
12.4
12.3
36.6
11.2
19.8
12.8
37.3
26.9
22.8
31.7
38.5
43.1
21.8
10.5
21.4
4.8
11.2
31.0
36.6
29.3
20.5
13.9
25.7
31.3
14.2
21.0
80%
36.6
32.2
10.0
13.5
21.0
60%
29.9
12.6
21.5
プログラムがあり、受講経験あり
プログラムがない
(注)(
40%
27.6
37.4
32.8
35.7
33.3
34.1
51.4
32.5
29.8
37.6
16.2
20.3
22.0
20.4
36.0
28.3
プログラムはあるが、受講経験なし
プログラムがあるかどうかわからない
)内は回答者数(N)
- 16 -
100%
勤め先が提供する教育訓練プログ
ラムがあって、受講経験がある人は全
体で 21.2%である。性別で大きな違
いはみられない。雇用形態別では、契
約社員・嘱託職員でやや高い。
勤続年数が長くなっても、受講経験
がある人の割合は全く変わらない。
従業員規模別にみると、規模が大き
いほど、受講経験のある人の割合が高
く、規模が小さいほど、プログラムが
ない割合が高い。
なお、全体の 36.6%が「プログラ
ムがあるかどうか、わからない」とし
ている。
●4割 近 くが、「非 正 規 労 働 者 は対 象 外 」のため、勤 め先 の教 育 訓 練 を受 けられず(Q15)
図表Ⅲ-5 勤め先が提供する教育訓練を受けたことがない理由[M.A.]
0
10
20
30
40
(%)
非正規労働者は対象外(95)
38.4
受けたいと思わない(47)
19.1
時間の余裕がない(38)
15.2
指定日時に合わせられない(36)
14.7
現在の勤め先で働き始めたばかり(29)
7.1
現在の勤め先では長く働かないと思う(15)
6.1
受けられる人数が少ない(11)
仕事やキャリア形成に役立つとは思えない(6)
受けたいと言いづらい雰囲気(4)
その他(7)
ラムはあるが受けたことがない人に、
その理由を聞いたところ、「非正規労
働者は対象外だから」が4割近く
(38.4%)にのぼる。
11.8
費用の余裕がない(18)
勤め先が提供する教育訓練プログ
4.6
2.4
1.6
2.8
(注)Q14(図表Ⅲ-4)で、勤め先に「教育訓練プログラムはあるが、受けたことがない」と回答した人について集計(N=247)
●勤 め先 以 外 で教 育 訓 練 を受 講 したことがあるのは 13.8%(Q16)
図表Ⅲ-6 勤め先以外での教育訓練の受講割合
(性、年代、就業形態、望む就業形態、非正規で働く理由別)
0
5
10
15
20
(%)
合計(2000)
30代(161)
40代(109)
20代(354)
女性
性・年代
男性
20代(278)
13.8
7.9
6.8
11.0
12.7
30代(478)
14.9
非正規 望む就 就業形態
の理由 業形態
40代(620)
パート・アルバイト(1360)
18.5
12.0
契約・嘱託(322)
15.7
派遣(318)
19.7
〈いずれ正社員〉(675)
〈非正規継続〉(850)
17.6
13.1
不本意(647)
不本意以外(1353)
16.7
12.4
(注1)( )内は回答者数(N)
(注2)「いずれ正社員」「非正規継続」の定義は、27 ページ参照
- 17 -
勤め先の外で、職業能力向上のため
のセミナーや教育訓練を受講したこ
とが「ある」人の割合は、全体で
13.8%である。
性別では、女性の方が男性よりも高
い。年代別では、年代が上がるほど、
割合が高くなる傾向にある。雇用形態
別では、派遣労働者の割合が高く、2
割近い(19.7%)。
●勤め先以外で教育訓練を受けない理由は、半分近くが「受けたいと思わないから」(Q17)
図表Ⅲ-7 勤め先以外の教育訓練を受けたことがない理由
(性、年代、就業形態別)[M.A.]
勤め先の外で、職業能力向上のため
のセミナーや教育訓練を受講したこ
50
40
30
20
10
0
仕事や
受けたい
指定日時 キャリア
費用の余 時間の余
と思わな
に合わせ 形成に役
裕がない 裕がない
い
られない 立つもの
がない
とが「ない」人に、その理由を聞いい
たところ、最も割合が高かったのは
その他
合計(1524)
48.4
32.7
26.7
13.1
12.5
4.3
男性計(438)
50.1
34.4
29.5
15.7
14.9
2.3
54.4
30.2
28.2
14.3
12.2
2.3
【男性】20代(221)
【男性】30代(132)
50.0
32.6
28.0
12.1
15.9
3.8
【男性】40代(85)
38.8
48.2
35.3
24.7
20.0
0.0
47.8
32.0
25.5
12.1
11.5
5.1
【女性】20代(263)
55.5
26.6
23.2
9.5
12.5
4.9
【女性】30代(362)
46.4
34.3
26.0
12.7
10.8
3.9
【女性】40代(461)
44.5
33.2
26.5
13.0
11.5
6.1
女性計(1086)
【男性】パート・アルバイト(251)
58.6
30.8
25.3
10.4
14.6
2.3
【男性】契約・嘱託(119)
36.8
41.2
37.6
23.7
17.2
3.8
【男性】派遣(68)
41.7
35.8
31.0
21.0
11.8
0.0
【女性】パート・アルバイト(816)
51.0
29.8
23.2
10.9
10.3
4.9
【女性】契約・嘱託(120)
37.5
37.5
34.2
12.5
14.2
3.9
【女性】派遣(150)
38.7
39.3
31.3
18.0
16.0
6.1
「受けたいと思わない」の 48.4%で
あった。この回答を選択した人を雇用
形態別にみると、男女ともに「パー
ト・アルバイト」で5割を超えている。
この回答に続いて高い割合だった
のは「費用の余裕がない」
(32.7%)、
「時間の余裕がない」(26.7%)で
あり、男性 40 代のおよそ2人に1人
は「費用の余裕がない」としている。
(注)Q16(図表Ⅲ-6)で、勤め先の外で職業能力向上のためのセミナー
や教育訓練を受講したことが「ない」と回答した人について集計
(N=1524)
3. 正社員転換制度
4割近くが、正社員転換制度に実効性があると思わないと回答
●正 社 員 転 換 制 度 がある企 業 は3割 (Q26)
図表Ⅲ-8
現在の勤め先における正社員転換制度の有無
(業種、従業員規模別)
0%
従業員規模
業種
合計(2000)
製造業(272)
非製造業(1728)
99人以下(740)
100~999人(421)
20%
30.9
60%
26.6
24.0
32.0
43.6
25.6
22.4
42.4
43.5
34.0
39.5
38.0
22.5
48.5
ある
ない
80%
42.6
32.4
1000人以上(422)
(注)(
40%
24.4
27.1
わからない
)内は回答者数(N)
- 18 -
100%
勤め先に、非正規労働者が正社員に
転換できる制度があるとする回答は
30.9%である。
業種別では、非製造業(32.0%)
の方が、製造業(24.0%)よりも「あ
る」の割合がやや高い。
従業員規模別にみると、規模が大き
くなるほど、「ある」の割合が高い。
なお、制度の有無が「わからない」
とする人は 42.6%におよぶ。
●37.4%が、正 社 員 転 換 制 度 に実 効 性 があるとは思 わないと回 答 。(Q27)
図表Ⅲ-9 正社員転換制度の実効性の有無(業種、従業員規模、
望む就業形態、正社員転換制度の利用意向の有無別)
転換制度
使いたい
望む就業形態
従業員規模
業種
0%
20%
40%
60%
80%
100%
合計(618)
32.2
37.4
30.4
製造業(65)
29.1
41.0
29.9
非製造業(553)
32.6
36.9
30.5
99人以下(166)
41.6
28.8
29.2
41.7
29.2
1000人以上(205)
26.4
45.7
27.9
「現在の勤め先で正社員転換」(118)
38.6
〈いずれ正社員〉(249)
31.7
〈非正規継続〉(251)
35.0
そう思う(156)
そう思わない(291)
そう思う
38.2
そう思わない
り、「そう思わない」の割合が高くな
っており、1000 人以上では 45.7%
が「そう思わない」としている。
これから希望する働き方(Q24、
23.8
30.5
34.4
37.9
33.0
う思わない」が 37.4%で、「そう思
う」(32.2%)を上回っている。
従業員規模別にみると、規模が大き
いほど、「そう思う」の割合が低くな
23.1
44.5
39.2
になる機会や可能性が十分確保され
ていると思うかを聞いたところ、「そ
29.7
100~999人(166)
図表Ⅱ-8)について、〈いずれ正社
員を希望〉とした人では、44.5%が
「そう思わない」と回答している。
23.0
39.1
勤め先の正社員転換制度で、正社員
27.9
わからない
(注1)Q26(図表Ⅲ-8)で、勤め先に非正規労働者が正社員に転換できる制度が「ある」と回答した人について集計(N=618)
(注2)〈いずれ正社員〉〈非正規継続〉の定義は、27 ページ参照
●正 社 員 転 換 制 度 の実 効 性 がない理 由 は「実 績 が少 ない」「人 数 が少 ない」が4割 (Q28)
図表Ⅲ-10 正社員転換制度の実効性があると思わない理由[M.A.]
0
10
20
30
40 (%)
実際に転換した実績が少ない(97)
42.0
転換できる人数が少ない(94)
40.7
転換の基準がない・曖昧(69)
29.9
制度利用の要件が厳しい(58)
25.1
上司により制度利用を薦められる機会に差がある(57)
24.8
社内の力関係で転換の可能性に差がある(50)
14.1
制度が社内で認知されていない(27)
11.8
利用したいと言いづらい雰囲気(20)
8.7
利用申請で不利益な扱いを受けそう(13)
その他(7)
際に転換した実績が少ないから」が
42.0%、「転換できる人数が少ない
から」が 40.7%となっている。
21.8
試験が難しい(33)
勤め先の正社員転換制度について、
正社員になる機会や可能性が十分確
保されていると「思わない」と回答し
た人にその理由を聞いたところ、「実
5.4
3.0
(注)Q26(図表Ⅲ-8)で、勤め先に非正規労働者が正社員に転換できる制度が「ある」と回答し、かつ Q27(図表Ⅲ-9)
で、勤め先の正社員転換制度は正社員になる機会や可能性が十分確保されていると「思わない」と回答した人につい
て集計(N=231)
- 19 -
●4人 に1人 は、正 社 員 転 換 制 度 を利 用 したいと回 答 。(Q29)
図表Ⅲ-11 正社員転換制度の利用意向
(性、年代、非正規で働く理由、望む就業形態、稼得者の性格別)
0%
非正規
の理由
女性
性・年代
男性
合計(618)
20%
25.2
25.5
20代(87)
34.3
40.6
25.1
30代(56)
33.9
39.3
26.8
40代(29)
37.9
37.9
女性計(446)
21.5
20代(145)
24.1
30代(157)
22.3
43.9
40代(144)
18.1
52.8
主稼得者(100)
男性
27.6
47.1
39.7
不本意以外(408)
女性
80% 100%
34.8
家計補助者(55)
主稼得者(147)
家計補助者(271)
そう思わない
22.1
53.8
16.4
33.8
29.2
32.3
51.4
32.0
21.0
27.7
42.0
20.8
25.4
28.8
54.8
17.0
24.1
28.5
50.0
42.3
〈いずれ正社員を希望〉(249)
性・稼ぎ手
の性格
60%
男性計(172)
不本意(210)
そう思う
40%
19.6
38.4
40.7
40.8
56.8
38.5
正社員転換制度を利用したいと思
うかを聞いたところ、
「そう思わない」
は 47.1%で、
「そう思う」
(25.2%)
「わからない」は 27.6%
よりも高い。
いる。
性別にみると、男性(34.8%)の
方が、女性(21.5%)よりも高い。
男女とも、年代による違いはあまりみ
られない。
これからの働き方で正社員を希望
するとした人(Q24)で、現在の勤
め先での正社員転換を希望する割合
は 51.4%である。
27.2
26.2
どちらともいえない
(注)Q26(図表Ⅲ-8)で、勤め先に非正規労働者が正社員に転換できる制度が「ある」と回答した人について集計(N=618)
(注2)〈いずれ正社員を希望〉の定義は、27 ページ参照
- 20 -
Ⅳ
労働組合、違法状態経験時の対応
1. 労働組合
2人に1人は、勤め先の労働組合の有無が「わからない」
●半 分 近 くが労 働 組 合 の有 無 が「わからない」と回 答 (Q30)
図表Ⅳ-1
労働組合の有無(業種、従業員規模別)
業種
0%
合計(2000)
24.1
製造業(272)
24.9
非製造業(1728)
24.0
29人以下(446)
従業員規模
20%
60%
80%
26.1
50.3
52.9
100~999人(421)
25.4
1000人以上(422)
50.3
21.5
49.3
ある
ない
労働組合の有無が「わからない」と
する人は 49.8%におよぶ。
41.3
32.1
勤め先に労働組合がある割合は、全
体で 24.1%である。従業員規模が大
きくなるほど、「ある」の割合が高く
なる。
46.6
25.7
17.6
100%
49.8
28.6
5.8
30~99人(294)
(注1)(
40%
53.1
36.6
14.1
わからない
)内は回答者数(N)
●9割 近 くが労 働 組 合 に加 入 せず(Q31)
図表Ⅳ-2
労働組合の加入状況(年代、業種、従業員規模別)
0%
合計(2000)
40%
60%
11.3
7.4
80.4
30代(639)
10.3
9.5
78.7
40代(729)
9.6
製造業(272)
7.5
17.6
13.3
100~999人(421)
5.9
9.1
1000人以上(422)
76.7
83.7
15.3
77.3
9.2
23.4
80.6
13.1
63.0
勤め先の労組に加入
勤め先以外の労組に加入
現在は加入していないが過去に加入
加入したことがない
(注1)(
労働組合への加入状況を聞いたと
ころ、「勤め先にある労働組合に加入
ていない人は 88.8%にのぼる。
年代や業種では、加入状況に大きな
違いはみられない。
従業員規模が大きくなるほど、「勤
め先にある労働組合に加入している」
の割合は高く、従業員 1000 人以上
の企業では 23.4%となっている。
78.4
10.8 11.6
2.6
12.6
29人以下(446)
100%
している」は 10.4%、「勤め先以外
の労働組合に加入している」は 0.9%
にとどまり、現在、労働組合に加入し
72.4
非製造業(1728)
30~99人(294)
80%
77.0
20代(632)
年代
業種
従業員規模
20%
0.9
10.4 11.8
)内は回答者数(N)
- 21 -
●27.7%が、組 合 活 動 を「まったく目 にしない」と回 答 (Q32)
図表Ⅳ-3 労働組合活動の認知
(年代、業種、従業員規模、勤続年数)
勤続年数
従業員規模
業種
年代
0%
20%
40%
合計(483)
11.2
20代(138)
13.3
30代(173)
11.6
40代(172)
9.3
37.8
13.7
29.9
製造業(68)
35.5
99人以下(78)
9.4
31.9
100~999人(107)
9.4
32.8
13.8
1年未満(46)
10.8
1年以上5年未満(272)
11.9
5年以上(165)
10.3
かなり目にする
35.3
27.6
25.1
34.2
24.5
29.5
28.3
31.9
28.1
32.7
23.3
24.3
あまり目にしない
にする〉の割合が高くなる。
29.6
25.8
42.1
高い。
また、勤続年数が長くなるほど、
〈目
21.4
23.5
29.2
一方、「まったく目にしない」とし
た人は 27.7%いる。
従業員規模別では、1000 人以上
の企業で、〈目にする〉の割合がやや
28.0
28.4
41.3
ときどき目にする
21.5
31.4
勤め先の労働組合の活動を目にす
ることがあるかを聞いたところ、〈目
にする〉とした人は 46.7%である
(「かなり目にする」と「ときどき目
にする」の合計)。
25.8
23.7
36.5
100%
27.7
20.5
29.5
10.9
80%
25.5
40.4
非製造業(415)
1000以上(208)
60%
まったく目にしない
(注)Q30(図表Ⅳ-1)で、勤め先に労働組合が「ある」と回答した人について集計(N=483)
●組 合 活 動 を目 にする形 は「掲 示 物 、配 布 物 」が6割 (Q33)
図表Ⅳ-4
労働組合の活動の認知方法[M.A.]
0
20
40
60
掲示物や配布物を見て(148)
65.3
チラシ等を配布する活動を見て(80)
35.5
親睦会やレクリエーション活動に誘われて(31)
13.5
労働組合役員から加入を勧誘されて(25)
11.1
アンケート調査の依頼を受けて(23)
10.2
組合員として組合の会議・集会に参加して(20)
9.0
困りごとの相談にのってもらって(14)
自分自身が組合役員をしていて(3)
その他(1)
(%)
6.0
1.4
勤め先の労働組合の活動を〈目にす
る〉と回答した人に、どのような形で
目にするかを聞いたところ、最も割合
が高かったのは「掲示物や配布物を見
て」の 65.3%であり、「チラシ等を
配布する活動を見て」の 35.5%がそ
れに続く。
レク活動の誘い、加入の勧誘、アン
ケートの依頼といった直接的な働き
かけは、いずれも1割程度である。
0.4
(注)Q30(図表Ⅳ-1)で勤め先に労働組合が「ある」と回答し、かつ Q32(図表Ⅳ-3)で勤め先の労働組合の活動を「か
なり目にする」「ときどき目にする」と回答した人について集計(N=226)
- 22 -
●困 りごとを労 働 組 合 に相 談 したい人 は 17.3%にとどまる(Q34)
図表Ⅳ-5 職場での困りごとを労働組合に相談する意向の有無
(性、年代、就業形態、勤続年数、従業員規模、労組加入有無別)
就業
形態
年代
性
0%
20%
合計(483)
17.3
男性(130)
18.1
女性(353)
17.0
20代(138)
18.5
30代(173)
16.2
勤続
年数
60%
30.9
80%
26.4
37.3
25.3
21.2
28.6
23.4
28.3
30.7
100%
26.1
28.0
31.8
24.3
22.7
27.7
40代(172)
17.4
30.2
27.3
25.0
パート・アルバイト(284)
15.7
33.0
25.9
25.4
契約・嘱託(130)
27.8
14.7
1年未満(46)
20.0
1年以上5年未満(272)
19.6
5年以上(165)
100~999人(107)
21.5
1000人以上(208)
労組
加入
27.4
25.1
24.8
28.6
23.1
24.8
どちらともいえない
21.0
21.8
29.3
33.1
34.3
28.2
12.8
36.2
31.9
22.9
未加入(267)
22.8
29.7
26.5
29.3
16.2
加入(216)
17.3
30.5
22.3
26.9
27.8
35.6
12.8
99人以下(78)
相談したい
28.0
22.3
派遣(68)
従業員
規模
40%
21.4
23.3
19.5
28.9
30.1
相談したくない
職場での困りごとを労働組合に〈相
談したい〉とした人は 17.3%である。
一方、
〈相談したくない〉人は 26.4%
で、〈相談したい〉の割合を上回る。
女性は、<相談したくない>の割合が
男性よりも高い。また、勤続年数が長
いほど〈相談したい〉の割合が低い。
従業員 1000 人以上の企業では、<
相談したくない>が 33.1%で、<相談
したい>の 16.2%を大きく上回る。
労働組合員は、入っていない人より
も〈相談したい〉の割合が高く、〈相
談したくない〉の割合が低い。
わからない
(注1)Q30(図表Ⅳ-1)で、勤め先に労働組合が「ある」と回答した人について集計(N=483)
(注2)〈相談したい〉は「ぜひ相談したい」+「どちらかというと相談したい」、〈相談したくない〉は「どちらかいと
うと相談したくない」+「相談したくない」
●労 働 組 合 に「加 入 したい」「加 入 してもよい」は2割 (Q35)
図表Ⅳ-6 労働組合への加入意向の有無
(性、年代、就業形態、勤続年数、従業員規模、労組加入有無別)
0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100%
性
合計(1775)
16.6
4.3
男性(485)
5.5
女性(1290)
3.9
18.6
21.6
57.4
22.7
53.3
15.9
21.2
59.0
16.6
20.9
59.1
3.3
非正規
の理由
勤続年数
就業形態
年代
20代(555)
30代(564)
18.6
3.9
40代(656)
5.5
パート・アルバイト(1228)
3.5
契約・嘱託(254)
5.2
派遣(293)
6.8
14.9
14.8
22.2
21.8
57.8
22.3
24.2
17.9
55.3
59.4
18.4
21.8
52.2
53.5
1年未満(237)
3.8
16.7
20.9
58.7
1年以上5年未満(1027)
4.2
17.2
20.6
58.0
5年以上(511)
4.7
15.4
24.2
55.7
不本意(564)
不本意以外(1211)
23.7
7.8
16.4
52.2
2.7
13.3
24.1
59.9
従業員
規模
3.4
99人以下(702)
16.3
100~999人(378)
5.6
1000人以上(321)
5.9
17.9
21.4
加入したい(または加入予定がある)
加入したくない
21.2
労働組合に「加入したくない」人は
21.6%で、「加入したい」(4.3%)
と「声をかけられたら加入してもよ
い」(16.6%)をあわせた 20.9%
をわずかに上回る。「わからない」は
57.4%におよぶ。
「加入したい」「声をかけられたら
加入してもよい」の割合は、性別では
男性の方がやや高い。雇用形態別で
は、契約社員・嘱託職員で、「加入し
たい」「声をかけられたら加入しても
よい」の割合がやや高い。
59.1
21.3
26.8
55.2
45.8
声をかけられたら加入してもよい
わからない
(注)Q31(図表Ⅳ-2)で労働組合に「現在は加入していないが、過去に加入していた」と「現在は加入していないし、過
去にも加入したことはない」と回答した人について集計(N=1775)
(注2)「主稼得者」「家計補助者」の定義は、27 ページ参照
- 23 -
●労 働 組 合 に加 入 しない理 由 は、「労 働 条 件 改 善 に役 立 つと思 えない」が 24.4%(Q36)
図表Ⅳ-7
労働組合に加入したくない理由(性別)[M.A.]
0
10
20
30
(%)
24.4
労働条件改善に役立つと思えない
27.9
23.0
19.3
費用がかかる
14.5
21.2
17.1
14.3
18.2
気持ちの余裕がない
16.6
考え方や行動に共感できない
25.2
13.1
その他
合計(384)
3.9
1.8
4.7
男性(110)
は思えない」(24.4%)とする割合
が最も高い。
男性で割合が高いのは「自分の労働
条件の改善に役立つとは思えない」
女性は「費用がかかる」
(21.2%)、
「気持ちの余裕がない」(18.2%)、
4.0
3.9
4.0
力が弱く、事業主に対する交渉力が乏しい
答した人にその理由を聞いたところ、
「自分の労働条件の改善に役立つと
(27.9%)、「組合の考え方や行動
に共感できない」(25.2%)である。
14.8
12.5
15.7
時間がない
労働組合に「加入したくない」と回
「時間がない」(15.7%)を選択す
る割合が高くなっている。
女性(274)
(注)Q35(図表Ⅳ-6)で労働組合に「加入したくない」と回答した人について集計(N=384)
●労 働 組 合 が〈必 要 〉は 45.2%、〈必 要 ない〉は 2.7%(Q37)
図表Ⅳ-8 労働組合の必要性の認識(性、年代、就業形態、従業
員規模、労組有無、労組加入有無、組合活動認知の有無別)
0%
性
合計(2000)
年代
就業形態
45.2
男性(548)
47.5
44.4
30代(639)
40代(729)
パート・アルバイト(1360)
契約・嘱託(322)
派遣(318)
29人以下(446)
49.2
加入(225)
未加入(1775)
〈目にする〉(226)
〈目にしない〉(257)
必要
どちらでもいい
44.5
37.6
14.4
34.2
13.5
54.3
35.3
41.6
10.6
49.3
32.3
16.8
31.3
15.0
51.7
なし(522)
34.1
40.2
13.5
42.1
46.0
12.3
30.5
14.2
61.3
26.8
15.7
15.9
62.3
43.0
37.2
15.3
55.9
51.0
16.5
16.8
41.3
67.9
不要
19.9
28.8
13.2
55.6
100%
38.5
12.7
46.0
100~999人(421)
あり(483)
80%
14.3
39.7
48.6
1000人以上(422)
60%
2.7
13.6
13.3
30~99人(294)
労組
有無
企業規模
40%
女性(1452)
20代(632)
組合 労組
活動 加入
認知
20%
16.4
15.2
労働組合が〈必要〉とする割合は
45.2%で、〈不要〉とする割合
(2.7%)を大きく上回る。
〈必要〉とする割合は、性別では男
性が、また年代別では年代が高いほ
ど、高い。従業員規模別では、規模が
大きくなるほど、〈必要〉とする割合
が高くなっている。
勤め先に労働組合がある人と労働
組合員では、〈必要〉とする割合が6
割を超えており、勤め先に労働組合が
ない人や非組合員よりもその割合が
高い。
13.5
25.6
わからない
(注1)( )内は回答者数(N)
(注2)〈必要〉は「労働組合は是非必要だ」+「労働組合はどちらかというとあった方がよい」、〈不要〉は「労働組合
はあってもなくてもよい」+「労働組合はない方がよい」
(注3)表中「組合活動認知」欄の〈目にする〉は、Q32(図表Ⅳ-3)で、勤め先の労働組合の活動を「かなり目にする」
「ときどき目にする」とした人、〈目にしない〉は「あまり目にしない」「まったく目にしない」とした人
- 24 -
2. 違法状態経験時の対応
違法状態を労働組合に相談する人は、2割未満
●違 法 状 態 経 験 時 に「何 も行 動 しないで現 在 の仕 事 をやめる」割 合 は正 社 員 より高 い
(Q38)
図表Ⅳ-9
労働条件に関する違法状態の経験時の対応
0%
本調査(2000)
【参考】「第26回勤労者
短観」[2013.10実施]に
おける正社員の回答
(386)
20%
40%
41.1
5.7
80%
26.0
100%
残業代が支払われない、有給休暇が
取れない、社会保険加入資格があるの
に入れない、といった違法状態を経験
した場合、41.1%の人が「何らかの
27.2
行動を起こす」と回答した。
また、「何もしないで現在の仕事を
44.0
14.8
何らかの行動を起こす
何も行動しないで現在の仕事をやめる
(注)(
60%
20.2
やめる」は 26.0%であり、違法状態
21.0
の経験時に何らかの対応をとる(行動
を起こす、もしくは仕事をやめる)人
の割合は、あわせて 67.1%である。
「第 26 回勤労者短観」(2013
年 10 月実施)での同質問に対する正
何も行動しないで現在の職場にのこる
わからない
)内は回答者数(N)
社員の回答と比較すると、本調査の方
が、「何も行動しないで現在の仕事を
やめる」(26.0%)の割合が高い。
●違 法 状 態 を経 験 したとき、およそ半 数 は「家 族 に相 談 」(Q39)
図表Ⅳ-10 違法状態の経験時に起こす行動[M.A.]
0
10
20
30
40
50
(%)
家族に相談(395)
48.1
職場の上司・経営者に話す(339)
41.2
職場の同僚に相談(314)
38.2
労働基準監督署に申し立て(297)
36.1
行政の労働相談を利用(246)
29.9
社内の苦情処理委員会等に申し立て(127)
15.4
弁護士に相談(93)
7.9
NPOに相談(63)
7.6
勤め先にある労働組合に相談(57)
7.0
派遣先にある労働組合に相談(28)
3.4
裁判所に訴える(労働審判を含む)(28)
3.4
その他(13)
どのような行動を起こすかはわからない(46)
「勤め先の労働組合に相談する」は
7.0%にとどまる。
11.3
勤め先や派遣先以外の労働組合に相談(65)
違法状態を経験した場合に「何らか
の行動を起こす」と回答した人に、ど
のような行動を起こすかを聞いたと
ころ、最も割合が高かったのは「家族
に相談する」の 48.1%である。
1.5
5.5
(注)違法状態を経験した場合にどのように対応しますか、との質問(Q38、
図表Ⅳ-9)に対して、「何らかの行動を起こす」と回答した人につ
いて集計(N=822)
- 25 -
●違 法 状 態 について誰 かに相 談 する割 合 は、年 代 が上 がるほど低 下 (Q39)
図表Ⅳ-11 違法状態経験時の行動[上位4項目](性、年代別)
男性
女性
男性
女性
男性
女性
男性
女性
労基署に申立て
職場の同僚に相談 上司・経営者に話す
家族に相談
0
10
20
20代(109)
30代(65)
40代(55)
20代(146)
30代(188)
40代(259)
20代(109)
30代(65)
40代(55)
20代(146)
30代(188)
40代(259)
20代(109)
30代(65)
40代(55)
20代(146)
30代(188)
40代(259)
20代(109)
30代(65)
40代(55)
20代(146)
30代(188)
40代(259)
30
40
50
(%)
60
違法状態を経験した場合に「行動を
起こす」とした人が選択した行動のう
ち、上位4項目を性別・年代別にみる
50.6
30.8
18.2
60.3
55.3
45.6
36.4
と、「家族に相談する」「上司・経営
者に話す」「職場の同僚に相談する」
という回答は、いずれも女性の方が高
く、年代が高くなるほどその割合が低
32.3
25.5
47.9
くなっている。
一方、「労働基準監督署に申し立て
45.7
41.7
31.1
る」を選択した割合は男性の方が高
く、概ね年代が高くなるほど、その割
合が高くなる傾向にある。
29.2
23.6
48.6
42.0
37.8
47.6
46.2
60.0
19.2
30.3
37.5
(注)違法状態を経験した場合にどのように対応しますか、との質問(Q38、
図表Ⅳ-9)に対して、「何らかの行動を起こす」と回答した人につ
いて集計(N=822)
●違 法 状 態 を勤 め先 の労 働 組 合 に相 談 する組 合 員 は3割 未 満 (Q39)
図表Ⅳ-12 違法状態の経験時、労組に相談する割合
(勤め先の労組有無、労組加入有無別)[M.A.]
勤め先の労組有無
0
10
20
30
(%)
25.8
あり(222)
5.0
5.1
0.0
なし(214)
1.9
5.6
労組加入
28.8
加入(111)
1.8
4.5
未加入(711)
3.6
3.7
8.4
勤め先の労組に相談
勤め先や派遣先以外の労組に相談
派遣先の労組に相談
(注)違法状態を経験した場合にどのように対応しますか、との質問(Q38、
図表Ⅳ-9)に対して、「何らかの行動を起こす」と回答した人につ
いて集計(N=822)
- 26 -
勤め先に労働組合がある人のうち、
違法状態を経験した場合に「勤め先の
労働組合に相談する」と回答した人の
割合は 25.8%にとどまる。
労働組合に加入している人でも、
「勤め先の労働組合に相談する」と回
答した割合は 28.8%と、3割に満た
ない。
労働組合に加入していない人では、
「勤め先にある労働組合に相談する」
の割合(3.6%)よりも、「勤め先や
派遣先以外の労働組合に相談する」の
割合(8.4%)の方が高い。
本調査報告書における用語について
①非正規雇用で働く理由に関する「不本意非正規」と「不本意非正規以外」
表中の「非正規の理由」欄における「不本意」および説明文中の「不本意非正規」は、「あなたが
現在、非正規雇用で働いている理由はどのようなものですか」との質問(Q19)に対して、「正社員
になりたかったが、職がなかった」を選択した人、「不本意以外」および「不本意非正規以外」は
「正社員になりたかったが、職がなかった」を選択しなかった人をさす。
②世帯内の稼得者の立場に関する「主稼得者」と「家計補助者」
表中の「稼得者の性格」欄および説明文中の「主稼得者」は、「あなたが働いて得る賃金収入は、
あなたの世帯収入の中でどの程度を占めていますか」との質問(Q56)に対して、「自分の賃金収入
がすべて」「世帯収入の大部分を占める」「世帯収入の半分くらいを占める」を選択した人、「家
計補助者」は「世帯収入の半分を下回る」を選択した人をさす。
③これから希望する働き方に関する「いずれ正社員」と「非正規継続」
表中の「望む就業形態」欄の「いずれ正社員」は、「これから、どのような働き方をしていきたい
と思いますか」との質問(Q24)に対して、「現在の非正規の仕事から、すぐに正社員の仕事に転職
して、正社員の仕事を続けたい」「現在の非正規の仕事をもうしばらく続けた後、現在の勤め先で
の正社員転換をめざしたい」を選択した人、「非正規継続」は「現在の勤め先で、現在の非正規の
仕事をできるだけ長く続けたい」「非正規の仕事を続けていきたいが、勤め先は変わりたい」を選
択した人をさす。
- 27 -