コラム 第 194 回 「こんにちは朝日新聞長岡支局です」 「また新しい 1 年が始まった」 新しい年が始まりました。正月気分はもう抜けたでしょうか。支局では、事件などに備 えて年末年始は同僚と交代で休みをとりました。私は留守番も兼ねて久しぶりに長岡で家 族と共に新年を迎えました。 昨年は 4 月に統一地方選、長岡市長選と大きな選挙が続きました。今年も大きな選挙が 控えています。ご存知の通り、夏には半数が改選を迎える参議院選挙(衆議院選挙との同 日選挙もうわさされています) 、そして 10 月には県知事選があります。変わるのは選挙権 年齢が 20 歳から 18 歳に引き下げられたことです。これは 25 歳以上から 20 歳以上に引き 下げられた 1945 年以来、70 年ぶりの変更だそうです。全国で約 240 万人の 18 歳、19 歳 の新たな有権者が増えることになります。若い世代の投票率はどちらかというと各世代の 中で低めです。新たな有権者は政治へどんな視線を向けるのでしょうか。各政党も、この 世代にどう訴えていくか、知恵を絞っていることでしょう。 参議院選挙の結果は、現政権が改憲を見据えるなかで将来の日本の行方を占う大きな意 味を持つことになるかもしれません。定数が 2 から 1 となった県内をみれば、自民党は早々 と現職の公認を決めて選挙準備を着々と進めています。一方、政権運営につまずいて下野 した野党第 1 党の民主党の迷走ぶりは目を覆うばかりです。未だに候補者を決められない 現状は有権者の目にはどう映っているのでしょうか。 ところで、支局には読者らから紙面や長岡市政などに関連して電話や手紙で様々な意見 をいただきます。なかには感情的、やや的外れな意見もありますが、批判や耳の痛い内容 でも拝聴するに値する貴重な意見も多く、感謝しています。もちろん時にいただく励まし の言葉は、支局の記者にとって勇気づけられます。今年も様々な意見、声をお待ちしてい ます。こんな話題を取材してみたら、長岡でこんな事が起きている、という話も大歓迎で す。 今年が、読者の皆様にとって充実した 1 年になることをお祈りします。私たち記者も、 緊張感をもって面白い記事、話題を提供できるように管内を新たな出会いを求めて歩きた いと思っています。 (朝日新聞長岡支局 泉野 尚彦)
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