年頭にあたって - 嶋賢治税理士事務所・嶋会計センター

今月のお知らせ
マイナンバー制度の運用が開始されています
年頭にあたって
平成28年度の主な税制改正案
今年はこんな年
株式会社 嶋会計センター
税理士 嶋
賢治
税理士 吉岡恵一郎
〒851-0301
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ホームページアドレス
http://www.shima-kaikei.co.jp
昨年末、各世帯に皆様のマイナンバーが届けられました。名前の印象から、「私のための番号」と思
われますが、その正式の法律名は「行政手続きにおける特定の個人を識別するための番号の利用等に関
する法律」。その名の通り、行政が、国民を管理するためのマイナンバーです。その制度の維持・管理
のために民間に労力と費用を負担させ、漏らせば今まで以上の罰則です。
日本国憲法は、ご存知の通り「国民主権主義」をとり、行政より国民が上位に立つことを規定してい
ます。その13条では個人を最大限に尊重すると規定しています。
私はこれまで「税務署(=行政)より納税者(=国民)が上位」との
考えのもと、多数の税務調査を皆様が納得される形で終了させてまいり
ました。まさしく「憲法をくらしの中に生かす」ことを実践してきたの
です。その「行政より納税者が上位」との規定を持つ日本国憲法は、国
民や中小企業にとってこの上もなくありがたいものです。
さて、その行政が、本来の法律名は後ろに置き、マイナンバーという愛称を表に出すその本当の理由
は、ただ単に「法律名が長い」からではありません。その正式名称通りの目的に向かっての動きがすで
に始まっています。
昨年9月3日、政府はまだマイナンバー制度の施行もしていない時期に、預貯金口座や特定健診情報
と個人番号を結びつける法案を可決しました。さらにすべての医療情報に個人番号をリンクさせる医療
番号を予定しています。
政府のIT総合戦略本部のマイナンバー等分科会では、今後5年間で「個
人番号カードをデビットカード、クレジットカード、キャッシュカード、
ポイントカード、診察券などとして利用」として、あらゆる機能を持たせ
る「ワンカード化」を打ち出しています。さらに健康保険証や運転免許証
などとの一体化も考えられています。
「ワンカード化」は情報の集積が進む
ほど漏えいした場合の被害が甚大で、カードの悪用を狙う者にとって標的
としての価値は高まるばかりです。
このようなことがまかり通れば国家による国民の完全管理状態となり、日本国憲法の個人を大切にす
る精神は踏みにじられます。その上、個人の財産も完全に掌握されますので、1年間の財産の増加で税
金を国が決定することも可能です。そうなれば申告納税制度は無くなり、税理士は不要となり私たちは
商売替えを余儀なくされます。正月早々から縁起でもない話ですが、悪い初夢であって欲しいものです。
そのために今年も1年、「憲法を暮らしの中に生かす」ため、これまでより以上に強力に声をあげて
いきます。ご期待ください。
税理士 嶋 賢治
税制改正の流れ
昨年12月に政権与党である自民・公明の両党は、平成28年度税制改正大綱を正式決定しました。
税制改正大綱(たいこう)とは翌年度以降の増税や減税、新しい税の仕組みなど、税制の具体的内容を網羅し
たもの(税制改正の原案)をいいます。しかし、与党が税制改正大綱を決定したからといって税制が決まるわけ
ではありません。
その後、与党の税制改正大綱を基に財務省と総務省が平成28年度税制改正大綱を取りまとめ「税制改正要
綱(ようこう)」として閣議決定を受けることになります。
最後に内閣が「税制改正法案」として通常国会に提出します。国会では衆議院と参議院の各委員会で審議・
採択が行われ3月末までに成立・公布、4月1日から施行となります。
主な税制改正案
法人税の
法人税
の引下げ
改正前
基本税率
軽減税率
改正後(28 年度)
普通法人
中小法人
普通法人
23.9%
-
23.9%
15.0%
23.4%
-
中小法人
23.4%
法人実効税率を 20%台にするのが目標で、今後
15.0%
平成30年度までに段階的に引下げられます。
政府は当初、29年度に 30%を下回る水準に下げることを検討していましたが、1年早めて企業に賃上げや設
備投資の拡大を促すことにしました。
地方法人税の税率の改正
地方法人税の税率を10.3%(現行:4.4%)に引上げ、平成29年4月1日以後に開始する事業年度から適用。
改正前
法人住民税法人税割の税率の改正
法人住民税法人税割の税率を次のとおりとし、平成2
9年4月1日以後に開始する事業年度から適用する。
道府県民税
市町村民税
改正後(29 年度)
標準税率
制限税率
標準税率
制限税率
3.2%
9.7%
4.2%
12.1%
1.0%
6.0%
2.0%
8.4%
機械及び装置の固定資産税の特例措置
中小企業者等が、平成30年度末までに、一定の機械及び装置の取得をした場合には、固定資産税の課税標
準を最初の3年間価格の2分の1とする特例措置を創設。
スイッチOTC薬控除(医療費控除の特例)
検診、予防接種等を受けている個人を対象として、処方薬を市販薬に転用したスイッチOTC医薬品の購入費
用で年間 12,000 円を超える部分(上限 88,000 円)の金額について所得控除制度を導入(ただし、スイッチ OTC
医薬品の控除と医療費控除のどちらかを選択)。
消費税率10
消費税率10%引き上げ時に軽減税率導入
10%引き上げ時に軽減税率導入
平成29年4月1日から消費税を10%に引き上げる際に、「酒類、外食を除く食料品全般」と「新聞」を8%のま
まに軽減するとしています。
「外食」の定義を「テーブルや椅子など設置している場所での食事の提供」としていますが、その線引きはや
やこしく、例えば牛丼店やハンバーガー店で商品を購入して、そのまま店内で食べた場合は「外食」となって
10%の消費税が課されますが、持ち帰る場合は「外食」にあたらず、8%の軽減税率が適用されます。
他には水道水の税率は10%でミネラルウオーターは8%、「みりん」は酒税法上の酒類で10%、「みりん風調
味料」は飲食料品で税率8%など非常に分かりづらくなっています。
判断が難しいのは、コンビニやパン屋、ケーキ屋などにあるイートイン・コーナーで「持ち帰りが可能な状態で
販売される」弁当や総菜を買って、その場で食べた場合は「加工食品」の購入として8%の軽減税率が適用され
ますが、商業施設などにあるフードコートは、テーブルやいすなどが設けられているので「外食」となり10%の税
率が適用されるというものです。
他にも玩具付きの菓子や高級漆器に入ったおせちなど、いわゆる「一体商品」についての取り
扱いをどうするかという問題や、水道や電気が軽減税率の対象になっていないのに新聞が対象
となるのはおかしいなどといった声も出ており、今後の動向について注目が集まっています。」
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10 月
11 月
12 月
マイナンバー制度の運用開始(1日)
所得税の還付申告の受付開始(1日)
年収 1,200 万円超の給与所得控除の上限を一律 230 万円に引き下げ縮小
少額投資非課税制度(NISA)の年間非課税枠が 100 万円から 120 万円に拡大 (1日)
日本が国連安保理の非常任理事国に就任(1日)
通常国会の開幕(4 日)
大学入試センター試験(16 日・17 日)
芥川賞・直木賞の発表(中旬)
関西電力・高浜原発 3・4 号機(福井県)が九州電力・川内原発 1・2 号機(鹿児島県)に続き再稼働(下旬)
確定申告開始(2 月 16 日~3 月 15 日まで)
中国の旧正月(8 日)を祝う春節祭を起源とする、長崎ランタンフェスティバル(2 月 8 日~2 月 22 日)
サッカー・J1 第 1 ステージ開幕(27 日)
国連女性差別撤廃委員会の対日審査(2/15~3/4)
ブラック企業の新卒求人、ハローワークで不受理に(1日)
東日本大震災から 5 年(11 日)
プロ野球セ・パ両リーグ開幕(25 日)
16 年度予算成立(月内)、安全保障関連法が施行(月内)
国民年金保険料の引き上げ(670 円上げ1万 6,260 円に,1 日)
16 年度の診療報酬・薬価改定の適用(1 日)
電力小売りの全面自由化(家庭でもどの会社から電気を買うか選べるように(1日)
障害を理由とする差別の解消に関する基本的な事項や、措置など障害者差別解消法施行(1日)
未成年者を対象とする少額投資非課税制度(ジュニアNISA)の取引スタート(1日)
G7首脳会議(伊勢志摩サミット、三重県志摩市 26 日~27 日まで)
月内 政府が「ニッポン一億総活躍プラン」策定
通常国会会期末(1日)
選挙権年齢を 20 歳以上から 18 歳以上に引き下げる改正公職選挙法が施行(19 日)
参院選公示(下旬又、7 月上旬)
JAXAの大西卓哉宇宙飛行士が国際宇宙ステーション(ISS)で 6 ヶ月間の長期滞在開始(月内)
参院選投開票(月内)
芥川賞・直木賞の発表(中旬)
大統領候補の指名 米共和党全国大会(18 日~21 日)米民主党全国大会(25 日~28 日)
リオデジャネイロ夏季五輪開幕(5 日~21 日)
原爆慰霊・平和祈念式典(広島 6 日 長崎 9 日)
新しい国民の祝日「山の日」(11 日)
終戦記念日(15 日)
厚生年金保険料引き上げ 0.354%(1日)
リデオジャネイロ・パラリンピック開幕(7 日~18 日)
501人以上等の大企業のパ-トから「社会保険加入106万円の壁」スタ-ト
IMFが中国の人民元をSDR(特別引き出し権)に採用、主要 5 通貨に(1 日)
「希望郷いわて国体(1日~11 日)」「希望郷いわて大会(22 日~24 日)」
長崎くんち(7 日~9 日)
60歳以上中心の「ねんりんピック長崎 2016」(全国健康福祉祭) (15 日~18 日)
プロ野球日本シリーズ開幕(22 日)
ノーベル賞の発表(月内)
日本国憲法公布70周年(3 日)
東京都の中央卸売市場豊洲市場に移転開場(7 日)築地市場は営業終了
米大統領選挙投票日(8 日)
COP22 国連気候変動枠組み条約締約国会議(モロッコ)(7 日~18 日)
日本最大級の環境展示会「エコプロダクツ2016」(東京ビッグサイト、8~10 日まで)
日本の国連加盟60周年(18 日)
17 年度税制改正大綱とりまとめ、17 年度予算案の決定