杉並区契約事務規則 昭和39年4月1日 規則第19号 改正 昭和40年3月

杉並区契約事務規則
昭和39年4月1日
規則第19号
改正
昭和40年3月31日規則第10号
昭和43年5月1日規則第18号
昭和44年4月1日規則第18号
昭和45年3月28日規則第10号
昭和46年4月1日規則第13号
昭和49年10月1日規則第56号
昭和52年5月13日規則第25号
昭和53年4月1日規則第12号
昭和56年3月14日規則第8号
昭和57年9月30日規則第69号
昭和59年8月16日規則第70号
昭和62年3月27日規則第29号
平成元年3月29日規則第5号
平成5年2月1日規則第2号
平成7年3月31日規則第31号
平成12年11月29日規則第186号
平成13年12月21日規則第124号
平成14年9月30日規則第80号
平成17年10月24日規則第116号
平成19年4月16日規則第68号
平成20年10月17日規則第77号
平成23年3月31日規則第24号
平成25年3月8日規則第10号
昭和42年5月27日規則第18号
昭和43年8月15日規則第33号
昭和45年2月4日規則第4号
昭和45年7月22日規則第44号
昭和49年4月1日規則第15号
昭和52年4月1日規則第19号
昭和53年1月6日規則第1号
昭和54年3月31日規則第32号
昭和57年7月19日規則第49号
昭和58年10月31日規則第51号
昭和60年3月29日規則第14号
昭和62年11月27日規則第79号
平成4年3月30日規則第16号
平成6年3月31日規則第18号
平成9年2月27日規則第5号
平成13年3月30日規則第45号
平成14年3月29日規則第51号
平成16年7月20日規則第74号
平成19年3月30日規則第52号
平成20年3月31日規則第32号
平成21年3月31日規則第42号
平成24年3月23日規則第14号
目次
第1章 総則(第1条―第3条)
第2章 一般競争入札(第4条―第32条)
第1節 参加資格(第4条―第6条)
第2節 公告及び競争(第7条―第24条)
第3節 落札者の決定等(第25条―第32条)
第3章 指名競争入札(第33条―第37条)
第4章 随意契約(第38条―第40条)
第5章 契約の締結(第41条―第46条の3)
第6章 契約の履行(第47条―第73条の2)
第1節 通則(第47条―第52条)
第2節 監督及び検査(第53条―第73条の2)
第7章 経理(第74条―第80条)
第8章 雑則(第81条―第83条)
附則
第1章 総則
(通則)
第1条 杉並区(以下「区」という。)が締結する売買、貸借、請負その他の契約に関する事務の取
扱いに関しては、別に定めがあるもののほか、この規則の定めるところによる。
(定義)
第2条 この規則において、「部長」とは、杉並区組織条例(平成13年杉並区条例第5号)第3条に
定める部の長、会計管理室長及び教育委員会事務局次長をいい、「課」及び「課長」とは、杉並区
会計事務規則(昭和39年杉並区規則第5号)第2条に定める課及び課長並びに区立学校及び区立学
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校の校長をいう。
2 この規則において「契約担当者」とは、区長又はその委任を受けた者をいう。
3 この規則において「資格審査システム」とは、区が行う入札参加者の資格審査に関する事務を区
長が指定する電子計算組織によつて処理する情報処理システムをいう。
4 この規則において「電子入札システム」とは、区が行う入札及び随意契約に関する事務を区長が
指定する電子計算組織によつて処理する情報処理システムをいう。
5 この規則において「電子入札案件」とは、区長が別に定めるところにより、電子入札システムに
より処理することとされた契約案件をいう。
(契約事務の総括)
第2条の2 総務部長は、契約に関する事務の適正な執行を期するため、契約に関する事務の処理の
制度を整え、契約に関する事務の処理手続を統一し、及び当該事務の処理について必要な調整をす
るものとする。
2 総務部長は、契約に関する事務の適正な執行を期するため必要があると認めるときは、杉並区組
織条例第3条に定める部、会計管理室、教育委員会事務局、選挙管理委員会事務局、監査委員事務
局及び議会事務局の長(以下「各部局の長」という。)に対し、その所掌事務に係る契約に関する
事務の状況に関する報告を求め、実地に調査し、又は当該事務の処理について必要な措置を講ずべ
きことを求めることができる。
(出入禁止処分)
第3条 契約担当者は、地方自治法施行令(昭和22年政令第16号。以下「政令」という。)第167条の
4第2項各号のいずれかに該当すると認める者(第3項において「不正行為者」という。)を出入
禁止とするものとする。
2 前項の出入禁止の期間は、3年以内とする。
3 不正行為者を代理人、支配人その他の使用人又は入札代理人として使用する者に係る出入禁止の
処分についても、前2項の規定を準用する。
第2章 一般競争入札
第1節 参加資格
(参加資格)
第4条 一般競争入札に参加することができる者は、次の資格を具備したものでなければならない。
ただし、当該入札によつて締結しようとする契約が売払又は貸付けをするためのものである場合に
は、この限りでない。
(1) 引き続き2年以上その営業を営んでいること。
(2) 前号のほか、当該入札によつて締結しようとする契約が工事の請負である場合には、特に指
定したものを除くほか、その者の見積る契約金額の半額に相当する金額以上の工事を過去5年間
に直接官公署、公社、公団、会社等の法人から請負い、これを完成していること。
2 営業を承継した場合においては、前営業者が当該営業を営んだ期間は、承継人が営む営業の期間
に通算する。
3 第1項に規定するもののほか、工事若しくは製造の請負その他の契約の種類に応ずる参加資格と
して必要な工事若しくは製造の完成高又は販売高、経営規模、経営比率等については、別に定める。
4 第1項の規定にかかわらず、当該一般競争入札が政令第167条の10の2第1項及び第2項の規定に
より落札者を決定する一般競争入札(以下「総合評価一般競争入札」という。)である場合に係る
参加資格は、別に定める。
(証明書等の提出)
第5条 契約担当者は、入札に参加しようとする者をして、開札前に、次の証明書または宣誓書を提
出させなければならない。
(1) 政令第167条の4第1項に規定する欠格条項に該当しないことおよび前条第1項第1号の資
格に関する官公署の長の証明する書類または入札者の宣誓書
(2) 前条第1項第2号の資格を必要とする一般競争入札であつて入札者の見積る契約金額が100
万円以上の場合においては、前号のほか、前条第1項第2号に関する当該官公署、公社、公団、
会社等の法人の証明書
2 前項第1号の証明書または宣誓書は、その証明をうけた日または宣誓をした日の属する会計年度
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中(当該入札の属する会計年度開始前3月を含む。)これを有効とする。ただし、契約担当者は、
必要に応じ更に提出させることができる。
(営業を営んだ期間を通算できる場合)
第6条 第4条第2項の規定によつて前営業者が当該営業を営んだ期間を通算できる場合は、おおむ
ね次のとおりである。
(1) 遺産相続があつたとき
(2) 個人営業者が会社を設立し、これにその営業を譲渡し、その会社の代表社員に就任し、現に
その任にあるとき
(3) 会社が解散し、会社の代表社員がその営業を譲りうけ、その営業者となつたとき
(4) 会社の合併があつたとき
(5) 会社がその組織を変更し、他の種の会社となつたとき
第2節 公告及び競争
(入札の公告)
第7条 契約担当者は、一般競争入札により契約を締結しようとするときは、その入札期日(電子入
札案件にあつては、入札期間の末日をいう。)の前日から起算して少なくとも10日前に公告しなけ
ればならない。ただし、急を要する場合においては、その期間を5日までに短縮することができる。
(入札について公告する事項)
第8条 前条の規定による公告は、次に掲げる事項についてするものとする。
(1) 入札に付する事項
(2) 入札に参加する者に必要な資格に関する事項
(3) 契約条項を示す日時及び場所
(4) 入札の日時及び場所(電子入札案件にあつては、入札期間)
(5) 入札保証金に関する事項
(6) 電子入札案件である旨(電子入札案件の場合に限る。)
(7) 開札の日時及び場所
(8) 前各号に掲げるもののほか、入札について必要な事項
2 前条の場合において、当該一般競争入札が総合評価一般競争入札であるときは、契約担当者は、
前項各号に掲げる事項のほか、次に掲げる事項について公告しなければならない。
(1) 総合評価一般競争入札の方法による旨
(2) 当該総合評価一般競争入札に係る申込みのうち価格その他の条件が区にとつて最も有利なも
のを決定するための基準
(入札保証金の納付)
第9条 契約担当者は、一般競争入札により契約を締結しようとするときは、入札に参加しようとす
る者をして、その者の見積る契約金額の100分の3以上の入札保証金を納めさせなければならない。
2 前項の規定にかかわらず、次に掲げる場合においては、入札保証金の全部または一部を納めさせ
ないことができる。
(1) 入札に参加しようとする者が保険会社との間に区を被保険者とする入札保証保険契約を締結
したとき
(2) 政令第167条の5第1項の規定により区長が定めた資格を有する者による一般競争入札に付
する場合において、その必要がないと認めるとき。
第10条 契約担当者は、入札に参加しようとする者をして、前条の入札保証金を、入札の公告におい
て明示された場所、期限および手続に従い納付させなければならない。
(入札保証保険証券の提出)
第11条 契約担当者は、第9条第2項第1号の規定にもとづき入札保証金の全部または一部の納付を
免除するときは、当該入札保証保険契約にかかる保険証券を提出させなければならない。
(入札保証金に代わる担保)
第12条 契約担当者は、入札保証金の納付に代えて次に掲げる担保を提供させることができる。
(1) 国債及び地方債
(2) 政府の保証のある債券
(3) 銀行、株式会社商工組合中央金庫、農林中央金庫又は全国を地区とする信用金庫連合会の発
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行する債券(以下「金融債」という。)
(4) 銀行が振り出し、又は支払保証をした小切手
(5) 銀行が引き受け、又は保証若しくは裏書をした手形
(6) 銀行に対する定期預金債権
(7) 銀行の支払保証書
(担保の価値)
第13条 前条各号に掲げる担保の価値は、次の各号に掲げる担保について当該各号に掲げるところに
よる。
(1) 国債及び地方債 その債権金額
(2) 政府の保証のある債券及び金融債 額面金額又は登録金額(発行価額が額面金額又は登録金
額と異なるときは、発行価額)の8割に相当する金額
(3) 銀行が振り出し、又は支払保証をした小切手 小切手金額
(4) 銀行が引き受け、又は保証若しくは裏書をした手形 手形金額(その手形の満期の日が当該
手形を提供した日の1月後であるときは、提供した日の翌日から満期の日までの期間に応じ、当
該手形金額を一般の金融市場における手形の割引率によつて割り引いた金額)
(5) 銀行に対する定期預金債権 当該債権証書に記載された債権金額
(6) 銀行の支払保証書 その保証する金額
(担保提供の方法等)
第14条 契約担当者は、入札保証金の納付に代えて第12条各号に掲げる担保を提供しようとする者が
あるときは、その者をして、当該担保を入札の公告において明示された場所、期限および手続に従
い提出させなければならない。
第15条 契約担当者は、第12条第6号の定期預金債権を担保として提供しようとする者があるときは、
その者をして、当該債権に質権を設定し、当該債権に係る証書及び当該債権に係る債務者である銀
行の承諾を証する確定日付のある書面を提出させなければならない。
2 契約担当者は、入札保証金の納付に代えて提供させる担保が記名証券である場合においては、売
払承諾書及び白紙委任状を添付させなければならない。
(小切手の現金化等)
第16条 契約担当者は、第12条第4号の小切手が担保として提供された場合において契約締結前に当
該小切手の呈示期間が経過することとなるときは、関係の金銭出納員に通知し、当該金銭出納員を
してその取立て及び当該取立てに係る現金の保管をさせ、又は当該小切手に代わる入札保証金の納
付若しくは入札納付金に代える担保の提供を求めなければならない。
2 前項の規定は、第12条第5号の手形が担保として提供された場合において、当該手形が満期とな
つたときについて準用する。
(予定価格の作成)
第17条 契約担当者は、一般競争入札により契約を締結しようとするときは、その入札に付する事項
の価格を当該事項に関する仕様書、設計書等(当該仕様書、設計書等に記載すべき事項を記録した
電磁的記録(電子的方式、磁気的方式その他人の知覚によつては認識することができない方式で作
られた記録をいう。以下同じ。)を含む。)によつて予定し、その予定価格を記載した書面を封書
にし、開札の際これを開札場所に置かなければならない。ただし、区長が別に定める契約において
は、当該入札執行前にその予定価格を公表することができる。
2 前項本文の規定にかかわらず、電子入札案件にあつては、同項の規定により予定価格を記載した
書面を封書にし開札の際これを開札場所に置くことに代えて、予定価格を電子入札システムに登録
しなければならない。
(予定価格の決定方法)
第18条 予定価格は、入札に付する事項の総額について定めなければならない。ただし、一定期間継
続している製造、修理、加工、売買、供給、使用等の契約の場合、総額をもつて定めることが不利
と認められる契約の場合または特にその必要がある場合においては、単価についてその予定価格を
定めることができる。
2 予定価格は、契約の目的となる物件または役務について、取引の実例価格、需給の状況、履行の
難易、数量の多寡、履行期間の長短等を考慮して適正に定めなければならない。
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(入札の方法)
第19条 契約担当者は、入札の公告において明示された日時及び場所(電子入札案件にあつては、入
札期間)並びに方法に従い入札に参加しようとする者をして入札書(電子入札案件にあつては、入
札書に記載すべき事項を記録した電磁的記録を含む。第21条第3号を除き、以下同じ。)を提出さ
せなければならない。
2 代理人をして入札に参加させようとする者には、開札前に、委任状を提出させなければならない。
3 契約担当者は、入札書を受領したときは、開札の時まで、受領の日時を封書の表に記入して押印
の上封書のまま保管(電子入札案件にあつては、受領した状態のまま保存)しなければならない。
4 入札書は、1人1通に限る。入札者は、他の入札者の代理人となることができない。
(入札価格の表示の効力等)
第20条 一般競争入札に対する事項の総額をもつて落札を定める場合においては、その内訳に誤りが
あつても入札の効力を妨げない。単価をもつて落札を定める場合においてその総額に誤りがあると
きも、また同様とする。
2 契約担当者は、総額をもつて落札を定める場合の入札書の内訳に不適当と認められることがある
ときは、これを訂正させなければならない。
(入札の無効)
第21条 次の各号のいずれかに該当する場合には、当該入札は、無効とする。
(1) 入札に参加する資格がない者のした入札
(2) 所定の日時までに所定の入札保証金の納付又はこれに代わる担保の提供をしない者のした入
札
(3) 郵便による入札を認めた場合において、その送付された入札書が所定の日時までに所定の場
所に到着しないもの
(4) 入札書に記載され、又は記録された事項が不明なもの
(5) 入札書に記名又は押印のないもの(電子入札案件にあつては、入札書に区長が別に定める方
法による記名又は押印に相当する電磁的記録の記録がないもの)
(6) 同一事項の入札について2以上の入札書を提出したもの
(7) 入札者が他の入札者の代理をしてなした入札又は2人以上の入札者の代理をしてなした入札
(8) 前各号に掲げるもののほか、入札に関する条件に違反した入札
(入札無効の理由明示)
第22条 契約担当者は、入札を無効とする場合においては、政令第167条の8第1項の規定に基づく開
札に立ち会つた入札者に対し、その面前で理由を明示して入札が無効である旨を知らせなければな
らない。
2 契約担当者は、電子入札案件において入札を無効とする場合は、前項の規定にかかわらず、入札
者に対し、当該入札が無効である旨及び当該入札が無効である理由を知らせるものとする。
(入札保証金等の返還)
第23条 入札保証金または入札保証金に代わる担保および第15条に規定する書類は、次の区分により
納入または提供者に返還する。
(1) 当該入札にかかる契約が契約書の作成を要するものにあつては、当事者双方が契約書に記名
押印した後
(2) 前号以外のものにあつては、入札終了後
(再度入札の保証金)
第24条 政令第167条の8第4項の規定に基づき再度の入札をするときは、初度の入札に対する保証金
をもつて再度の入札に対する保証金とみなす。
第3節 落札者の決定等
(落札者)
第25条 売払又は貸付けをするために行う入札においては、予定価格以上の最高価格の入札者を落札
者とする。
2 前項以外のために行う入札においては、予定価格以下の最低価格の入札者を落札者とする。
3 前項の規定にかかわらず、総合評価一般競争入札により落札者を決定する場合は、別に定める基
準により行う。
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(最低価格の入札者を落札者としない場合)
第26条 政令第167条の10第1項の規定に基づき落札者を決定することができる契約は、予定価格が
130万円を超える工事又は製造その他についての請負に関する契約とする。
2 契約担当者は、前項の規定による契約に関し、最低価格の入札者を落札者とせず、他の者を落札
者と決定するときは、別に定める手続によるものとする。
(入札結果の通知)
第27条 契約担当者は、開札した場合において、落札者があるときはその者の氏名(法人の場合はそ
の名称)及び金額を、落札者がないときはその旨を開札に立ち会つた入札者に知らせなければなら
ない。この場合において、落札者となつた者が開札に立ち会わなかつたときは、その者に落札者と
なつた旨を通知する。
2 前項の規定にかかわらず、契約担当者は、電子入札案件において開札した場合に、落札者がある
ときはその者の氏名(法人の場合はその名称)及び金額を、落札者がないときはその旨を入札者に
知らせるものとする。
3 前条の規定に基づき落札者が決定したときは、前2項の規定による通知のほか、最低の価格をも
つて入札した者で落札者とならなかつたものに対し必要な通知をするとともに、その他の入札者に
対しても落札の決定があつた旨を知らせなければならない。
(最低制限価格を設けてする落札者の決定)
第28条 政令第167条の10第2項の規定に基づき落札者を決定することができる契約は、予定価格が
130万円を超える工事又は製造その他についての請負に関する契約とする。
(最低制限価格の決定方法)
第29条 前条に規定する契約について最低制限価格を設ける場合は、予定価格の10分の8.5から3分の
2までの範囲内において、当該工事又は製造その他についての請負の予定価格を構成する材料費、
労務費、諸経費等の割合その他の条件を考慮して、当該工事又は製造その他についての請負ごとに
適正に定めなければならない。
2 前項の規定により最低制限価格を定めた場合は、第17条の予定価格を記載した書面に最低制限価
格を併せて記載しておかなければならない。
3 前項の規定にかかわらず、電子入札案件にあつては、同項の規定により予定価格を記載した書面
に最低制限価格を併せて記載することに代えて、最低制限価格を電子入札システムに登録しなけれ
ばならない。
(入札経過調書)
第30条 契約担当者は、開札をした場合においては、入札の経過を明らかにした入札経過調書(電子
入札案件にあつては、当該入札経過調書に記載すべき事項を記録した電磁的記録)を作成し、当該
入札に係る入札書その他の書類(当該書類に記載すべき事項を記録した電磁的記録を含む。)とと
もに保存しなければならない。
(再度公告入札の公告期間)
第31条 契約担当者は、一般競争入札(総合評価一般競争入札を除く。)に付した場合において、入
札者若しくは落札者がない場合又は落札者が契約を締結しない場合で更に入札に付そうとするとき
は、第7条本文に定める公告の期間を5日まで短縮することができる。
(せり売り)
第32条 契約担当者は、せり売りに付そうとするときは、一般競争入札の例により処理しなければな
らない。
第3章 指名競争入札
(参加資格等)
第33条 売払い及び貸付けをするために締結する契約以外の契約につき、指名競争入札に付するとき
は、引き続き1年以上当該営業を営んでいる者のうち適当と認める者を入札者として指名するもの
とする。
2 区長は、指名競争入札に参加しようとする者からの申請を待つて、その者が適正な参加資格を具
備しているか否かを審査しなければならない。
3 区長は、前項の申請の方法等については、別に公示するものとする。
(有資格者情報の登録)
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第34条 区長は、前条第2項の規定による審査に合格した者について、契約の種類、金額等に応じ、
その者に係る情報を資格審査システムに登録しなければならない。
2 東京都内の他の地方公共団体が資格審査システムにより行つた参加資格の審査は、前条第2項の
規定により区長が行つたものとみなす。
(入札者の指名数)
第35条 契約担当者は、指名競争入札により契約を締結しようとするときは、資格審査システムに登
録された者のうちから、契約の種類に従い、なるべく4人以上指名しなければならない。
(入札事項の通知)
第36条 契約担当者は、指名競争入札により契約を締結しようとするときは、前条の規定により指名
した入札者に第8条第1項各号に掲げる事項(同項第2号に掲げる事項を除く。)を通知しなけれ
ばならない。
(一般競争入札に関する規定の準用)
第37条 第4条第2項、第3項および第6条並びに第9条から第30条までの規定は、指名競争入札の
場合に準用する。
第4章 随意契約
(予定価格の決定)
第38条 契約担当者は、随意契約によろうとするときは、あらかじめ第18条の規定に準じて予定価格
を定めなければならない。
(随意契約のできる予定価格の範囲)
第38条の2 政令第167条の2第1項第1号の規定により随意契約によることができる場合は、予定価
格が別表左欄に掲げる契約の種類に応じ同表右欄に定める額を超えない場合とする。
(随意契約の内容等の公表)
第38条の3 契約担当者は、政令第167条の2第1項第3号又は第4号の規定により随意契約を締結し
ようとするときは、第1号に掲げる事項を公表し、当該契約を締結したときは、第2号に掲げる事
項を公表するものとする。ただし、政令第167条の2第1項第4号の規定による随意契約において、
当該契約の履行が可能な者が1人である場合は、第1号に掲げる事項の公表を省略することができ
る。
(1) 契約内容、契約の相手方の決定方法、選定基準、政令第167条の2第1項第4号の認定を受け
るための申請方法その他必要な事項
(2) 契約の締結状況その他必要な事項
(見積書の徴取)
第39条 契約担当者は、随意契約によろうとするときは、契約条項その他見積りに必要な事項を示し
て、原則として2人以上の者から見積書(電子入札案件にあつては、見積書に記載すべき事項を記
録した電磁的記録を含む。次条において同じ。)を徴さなければならない。
(見積書徴取の省略)
第40条 次の各号の一に該当する場合には、前条の規定にかかわらず、見積書の徴取を省略すること
ができる。
(1) 国、地方公共団体その他の公法人と契約を締結するとき
(2) 法令により価格の定められている物を購入するとき
(3) 前各号のほか、見積書の必要がないと認められる相当な理由があるとき。
第5章 契約の締結
(契約書の作成)
第41条 契約担当者は、競争により落札者を決定したとき、または随意契約の相手方を決定したとき
は、5日以内に契約書を作成しなければならない。
2 契約担当者は、前項の契約書を作成する場合において、当該契約の相手方が遠隔の地にあるとき
その他その必要があるときは、まず、その者に契約書の案を送付して記名押印させ、さらに当該契
約書の案の送付をうけてこれに記名押印するものとする。
3 契約書の記名押印について、署名を慣習とする外国人の署名は、これを記名押印とみなす。
4 契約担当者は、契約書に記名押印したときは、すみやかに当該契約書の1通を当該契約の相手方
に交付するものとする。
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(契約書の記載事項)
第42条 契約書には、当該契約の目的、契約金額、履行期限または期間、契約保証金に関する事項の
ほか、次に掲げる事項を記載しなければならない。ただし、契約の性質または目的により該当のな
い事項については、この限りでない。
(1) 契約履行の場所
(2) 契約代金の支払または受領の時期および方法
(3) 監督および検査
(4) 履行の遅滞その他債務不履行の場合における遅滞利息、違約金その他の損害金
(5) 危険負担
(6) 瑕(か)疵(し)担保責任
(7) 契約に関する紛争の解決方法
(8) その他必要な事項
(標準契約書)
第42条の2 総務部経理課長(以下「経理課長」という。)は、区長の承認を得て、契約担当者が作
成する契約書に関し、その標準となるべき書式を定めるものとする。
2 契約担当者は、前項の書式が定められたときは、当該書式に準拠して、第41条第1項の契約書を
作成するものとする。
(契約書作成の省略)
第43条 次に掲げる場合においては、契約担当者は、契約書の作成を省略することができる。
(1) 契約金額が別表左欄に掲げる契約の種類に応じ同表右欄に定める金額以下の契約を締結する
とき。
(2) せり売りに付するとき
(3) 物品を売り払う場合において、買受人が代金を既納してその物品を引き取るとき
(4) 国、地方公共団体その他の公法人または公益法人と契約を締結するとき
(5) 前各号のほか、随意契約で、区長が契約書を作成する必要がないと認めて指定した契約を締
結するとき
(請書等の徴取)
第44条 契約担当者は、前条の規定により契約書の作成を省略する場合においても、契約の適正な履
行を確保するため、請書その他これに準ずる書面を徴さなければならない。
(契約保証金の納付)
第45条 契約担当者は、区と契約を締結する者に、次の各号に掲げる契約金額の区分に応じ、当該各
号に定める契約保証金を納めさせなければならない。
(1) 契約金額が5億円未満である場合 契約金額の100分の10以上
(2) 契約金額が5億円以上である場合 契約金額の100分の30以上
2 前項の規定にかかわらず、次に掲げる場合においては、契約保証金の全部又は一部を納めさせな
いことができる。
(1) 区と契約を締結する者が保険会社との間に区を被保険者とする履行保証保険契約を締結した
とき。
(1)の2 区と契約を締結する者から委託を受けた保険会社と区が工事履行保証契約を締結したと
き。
(2) 区と契約を締結する者が適正な参加資格を有し、過去2年間に区若しくは他の地方公共団体
又は国と種類及び規模をほぼ同じくする契約を数回以上にわたつて締結し、かつ、履行したもの
であつて、その者が契約を履行しないこととなるおそれがないと認められるとき。ただし、工事
請負契約については、契約金額が3,000万円未満のものに限る。
(3) 法令により延納が認められる場合において、確実な担保が提供されたとき。
(4) 物品を売り払う契約を締結する場合において、売払代金が即納されるとき。
(5) 随意契約を締結する場合において、契約金額が少額であり、かつ、区と契約を締結する者が
契約を履行しないこととなるおそれがないとき。
(6) 国、地方公共団体その他の公法人又は公益法人と契約を締結するとき。
(7) 民間資金等の活用による公共施設等の整備等の促進に関する法律(平成11年法律第117号)に
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基づく契約のうち、区長が特に指定するものを締結するとき。
(8) 前各号に規定するもののほか、区長が特に必要と認める場合であつて、契約を履行しないこ
ととなるおそれがないと認められるとき。
(契約保証金に代わる担保等)
第46条 契約担当者は、契約保証金の納付に代えて次に掲げる担保を提供させることができる。
(1) 第12条各号に掲げるもの
(2) 公共工事の前払金保証事業に関する法律(昭和27年法律第184号)第2条第4項に規定する保
証事業会社の保証
第46条の2 前条第1号に掲げる担保の価値については、第13条各号の規定を準用する。
2 前条第2号に掲げる担保の価値については、同号に規定する保証事業会社が保証する金額とする。
第46条の3 第10条、第11条及び第14条から第16条までの規定は、契約保証金について準用する。こ
の場合において、第10条中「入札に参加しようとする者」とあるのは「区と契約を締結する者」と、
第11条中「入札保証保険契約」とあるのは「履行保証保険契約」と第16条中「契約締結前」とある
のは「契約上の義務履行前」とそれぞれ読み替えるものとする。
第6章 契約の履行
第1節 通則
(売払代金の完納時期)
第47条 財産の売払代金は、法令に特別の定めがある場合を除くほか、当該売払にかかる財産の引渡
しの時まで、または移転の登記もしくは登録の時までに完納させなければならない。
(貸付料の納付時期)
第48条 財産の貸付料は、前納させなければならない。ただし、区長が特に必要があると認めるとき
は、納付すべき期限を別に指定し、又は分割して定期に納付させることができる。
(前金払)
第49条 公共工事の前払金保証事業に関する法律第2条第1項に規定する公共工事については、当該
公共工事に係る契約の相手方に対し、次の各号に掲げる区分に応じ当該各号に定める額の範囲内に
おいて、政令附則第7条の規定により前金払をすることができる。
(1) 土木工事、建築工事及び設備工事で、契約金額が2億5,000万円以下である場合 契約金額の
4割を超えない額
(2) 土木工事、建築工事及び設備工事で、契約金額が2億5,000万円を超える場合 次に掲げる額
の合計額(2億円を限度とする。)
ア 2億5,000万円の4割を超えない額
イ 契約金額から2億5,000万円を減じた額の1割を超えない額
(3) 前2号に掲げるもの以外の設計、測量等の公共工事である場合 契約金額の3割を超えない
額(5,000万円を限度とする。)
2 前金払をした後において、設計変更その他の理由により契約金額を変更した場合において、変更
後の契約金額が変更前の契約金額の2割以上増減したときは、当該変更後の金額に応じて前払金を
追加払し、又は返還させることができる。
3 前払金の支払を受けた者が次の各号の一に該当する場合は、既に支払つた前払金を返還させるも
のとする。
(1) 保証事業会社との間の保証契約が解約されたとき。
(2) 区との間の公共工事に係る契約が解除されたとき。
(3) 前払金を当該前払金に係る公共工事に必要な経費以外の経費の支払に充てたとき。
(中間前金払)
第49条の2 前条第1項の規定により前金払をした土木工事、建築工事及び設備工事については、当
該工事に係る契約の相手方に対し、契約金額の2割を超えない範囲内で、1億円を限度として、政
令附則第7条の規定により、既にした前金払に追加してする前金払(以下「中間前金払」という。)
をすることができる。
2 中間前金払をした後における中間前払金の追加払及び返還については、前条第2項及び第3項の
規定を準用する。
(部分払)
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第50条 契約により、工事もしくは製造その他についての請負契約に係る既済部分又は物件の買入契
約に係る既納部分に対し、その完済前又は完納前に代価の一部を支払う必要がある場合における当
該支払金額は、工事又は製造その他についての請負契約にあつてはその既済部分に対する代価の10
分の9、物件の買入契約にあつてはその既納部分に対する代価を超えることができない。ただし、
性質上可分の工事又は製造その他についての請負契約に係る完済部分にあつては、その代価の全額
までを支払うことができる。
2 第49条の規定により前金払をした工事について、前項の規定により部分払をするときは、同項の
規定により支払うべき金額から、前払金の額の契約金額に対する既済部分の代価の割合を乗じて得
た額を控除した額の範囲内で支払うものとする。
第51条 削除
(部分払等の回数)
第52条 部分払による代価の支払は、次の各号に定める回数を限度としてすることができる。ただし、
特別の理由があるときは、この限りでない。
(1) 契約金額が300万円以上で1,000万円未満のとき 1回
(2) 契約金額が1,000万円以上で3,000万円未満のとき 2回
(3) 契約金額が3,000万円以上で6,000万円未満のとき 3回
(4) 契約金額が6,000万円以上のとき 4回
第2節 監督及び検査
(監督の方法)
第53条 工事、製造その他の請負契約の履行に関する監督は、区長が別に指定する職員(政令第167
条の15第4項の規定に基づき監督を委託された者を含む。以下「監督員」という。)が、当該契約
の締結を請求した課長(以下この節において「主管課長」という。)の指揮監督を受け、契約書、
仕様書及び設計書その他の関係書類(当該関係書類に記載すべき事項を記録した電磁的記録を含む。
第55条第1項及び第55条の2第2項において同じ。)に基づいて、これを行わなければならない。
2 監督員は、必要があるときは、契約の履行について、立会い及び工程の管理をし、契約の相手方
に必要な指示をしなければならない。
3 監督員は、監督の実施に当たつては、契約の相手方の業務を不当に妨げることのないようにする
とともに、監督において特に知ることができたその者の業務上の秘密に属する事項を、他に漏らし
てはならない。
(監督員の報告等)
第54条 監督員は、主管課長に対して、随時、監督の実施状況について報告しなければならない。
2 契約担当者は、必要に応じて、主管課長から監督の実施状況について報告を求めることができる。
3 前項の場合において、契約担当者が区長、副区長又は総務部長であるときは、その報告は、経理
課長に対して行い、経理課長も主管課長に対して報告を求めることができるものとする。
(検査の方法)
第55条 契約の履行に関する検査は、別に区長が任命する職員(政令第167条の15第4項の規定に基づ
き検査を委託された者を含む。以下「検査員」という。)が、契約担当者の指揮監督を受け、当該
契約の給付の確認につき、契約書、仕様書及び設計書その他の関係書類に基づいて、これを行わな
ければならない。
2 前項に規定する検査員は、次のとおりとし、検査員の区分に応じてそれぞれ当該各号に定める契
約の履行に関する検査を担任する。
(1) 経理課検査員 区長、副区長、総務部長又は経理課長(杉並区長の権限に属する事務の一部
を委任する規則(昭和38年杉並区規則第17号)第1条の表支出負担行為に係る契約の項に規定す
る杉並区契約事務規則第2条第1項に定める課長として受任者となる場合を除く。)が締結した
契約
(2) 指定検査職員 部長(総務部長を除く。)又は課長が締結した契約(経理課長にあつては、
前号に規定する契約を除く。)のうち、それぞれ指定検査職員が所属する部又は課の長が締結し
た契約
3 区立学校の副校長の職にある者は、第1項の規定に基づき前項第2号に定める指定検査職員に任
命されたものとする。
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4
区長は、経理課検査員に事故があるとき、又は件名を限り特別検査を行わせる必要があるときは、
臨時検査員を命ずることができる。
5 区長は、指定検査職員に事故があるとき、又は契約の内容により必要があると認めるときは、経
理課検査員に検査を命ずることができる。
6 区長は、検査員又は臨時検査員を任免したときは、直ちにその職、氏名及び担任区分を会計管理
者に通知しなければならない。
7 検査員は、工事、製造その他の請負契約については当該給付の内容について、請負契約以外の契
約については当該給付の内容及び数量について検査を行わなければならない。
8 経理課検査員は、指定検査職員の行う検査を指導し、助言するものとする。
(材料検査の特例)
第55条の2 前条の規定にかかわらず、工事、製造その他の請負契約の履行に関して使用する材料に
ついては、当該契約の締結を請求した課の各部局の長が指定する者(以下「材料検査員」という。)
をして検査させることができる。
2 材料検査員は、主管課長の指揮監督を受け、契約書、仕様書及び設計書その他の関係書類に基づ
いて、検査を行わなければならない。
3 各部局の長は、材料検査員を指定したとき、又は材料検査員を変更したときは、その者の職及び
氏名を総務部長へ通知しなければならない。
(検査の一部省略)
第56条 契約担当者は、政令第167条の15第3項に規定する特約により給付の内容が担保されると認め
られる物件の購入契約で、その購入にかかる物件の単価が5万円に満たないものについては、数量
以外のものの検査を省略することができる。
(資金前渡による契約等の履行検査)
第57条 資金の前渡を受けて契約するときは、当該資金前渡を受けた者は、その所属職員をして検査
をさせることができる。
2 会議、式典その他の催物の現場で消費されるものの購入その他区長が別に指定する場合について
契約するときは、第55条第2項の規定にかかわらず、契約締結請求者が、同項第2号に規定する指
定検査職員をして検査させることができる。
(監督又は検査の準備)
第58条 主管課長又は契約担当者は、監督又は検査に必要な関係書類(当該関係書類に記載すべき事
項を記録した電磁的記録を含む。)をあらかじめ監督員又は検査員に交付して、その準備をさせな
ければならない。
(検査命令)
第59条 契約担当者は、次の各号のいずれかに該当するときは、直ちに検査命令を出さなければなら
ない。
(1) 物件の納入、修繕等契約の履行の提供があつたとき。
(2) 工事の請負の場合で、塗込み、埋没等をする配線、配管等の配備及び完了届があつたとき。
(3) 前各号のほか、検査の執行を必要とするとき
(検査の立会い)
第60条 検査員が検査を執行するときは、遅滞なく契約の相手方および第71条に規定する立会員の立
会いを求め、これを開始しなければならない。この場合において、契約の相手方が立ち会わないと
きは、欠席のまま検査を執行することができる。
(試験)
第61条 検査員が検査をするにあたり試験を行う必要があるときは、区長が指定する試験機関の試験
をうけ、その成績の通知をまち、据付試用、開さくその他の処置をとる必要があるときは、その結
果をまつて合否の決定をしなければならない。
(理化学試験)
第62条 検査員は、理化学試験を行う必要があると認めたときは、関係者立会いのうえ、別に定める
供試料採取方法によつて供試料を採取して完全に封かんし、関係者とともに封印したうえ、すみや
かに試験依頼のため必要な書類を添えて区長が指定する試験機関に送付しなければならない。
2 供試料の補充の請求をうけた場合も、前項に準じて採取し、補充しなければならない。
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(検査手続の更新)
第63条 検査開始後、合否決定前に検査員の変更があつたときは、検査手続を更新しなければならな
い。ただし、後任の検査員がその必要を認めないときは、この限りでない。
(検査の執行不能等の報告)
第64条 検査員は、次の各号の一に該当するときは、その事情を具して契約担当者に報告し、その指
示をうけなければならない。
(1) 検査の執行ができないとき
(2) 政令第167条の4第2項第1号、第2号または第4号に該当すると認めたとき
(3) 同一検査について2人以上の検査員がいる場合で、各検査員の意見が一致しないとき
(4) 前各号のほか、検査の執行上疑義があるとき
(兼職禁止)
第65条 監督員または検査員は、特別の必要がある場合を除き、相互にこれを兼ねることができない。
(検査証の作成)
第66条 検査員は、検査を完了したときは、直ちに検査証を作成しなければならない。
2 第43条、第55条の2及び第57条の規定による場合は、検査証の作成を省略することができる。こ
の場合においても、適当な方法でこれに代えなければならない。
(検査証の処理、復命)
第67条 検査員は、検査証の正本を契約の相手方に、その副本は物品出納機関または工事を所管する
課の長に交付し、その原本で契約担当者に復命しなければならない。
(合格物件の引取り)
第68条 検査に合格した物件は、前条の復命があつたとき、直ちに当該物件の引渡しをうけ、物品に
ついては物品出納機関が、その他については契約担当者または契約締結請求者が引き取らなければ
ならない。
(検査不合格の場合の措置)
第69条 検査員は、検査の結果、不合格となつたものについて、手直し、補強または引換えをさせる
必要があると認めたときは、その期限または工事期間内である場合を除き、契約担当者の許可をう
けなければならない。ただし、当該手直し等が簡易な場合であつて検査の日から10日以内に完了す
ることができるものについては、期限または工事期間の延長をし難いものを除き、この限りでない。
2 検査員は、前項本文の手直し、補強または引換えをさせるときは、検査証にその期限および内容
を記載しなければならない。
3 検査員は、第1項の手直し、補強または引換えをさせたものについて再検査をしたときは、その
期限、既往検査月日および再検査の内容を検査証に詳記しなければならない。
4 検査員は、第66条第2項前段の規定によつて検査証の作成を省略した場合には、前2項の記載を
適当な方法でしなければならない。
第70条 検査員は、検査の結果、不合格となつたものまたは数量に過不足があるときは、契約の相手
方に引き取らせ、または追納その他適当な処置をさせなければならない。
(立会員)
第71条 検査員が行う検査に立ち会わなければならない者は、次のとおりとする。
(1) 財産(物品を除く。)にかかる契約については、契約締結請求者
(2) 物品にかかる契約については、物品出納機関
(3) 前各号の規定にかかわらず、工事、製造その他の請負契約については、監督員
2 物品にかかる契約で、持込みの現場で直ちに契約締結請求者に引き渡さなければならないものの
検査にあたつては、契約締結請求者が、その所属職員に立会いをさせるものとする。
3 第1項の場合で物品の検査について必要があるときは、物品出納機関以外の職員に立会いをさせ
ることができる。
(立会員の意見)
第72条 前条に規定する立会員は、検査について意見を述べることができる。
2 立会員は、検査について、検査員と意見が一致しないとき、又は疑義があるときは、その旨を契
約担当者に報告しなければならない。ただし、前条第1項第3号に規定する立会員にあつては、主
管課長を経て報告するものとする。
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(検査における特則)
第73条 第59条、第64条、第67条及び第69条第1項本文の場合において、契約担当者が区長、副区長
又は総務部長であるときは、その報告等は経理課長に対して行い、その命令等は経理課長が行うも
のとする。
(適正な履行の確保)
第73条の2 区長は、契約の適正な履行を確保するため必要があると認めるときは、区長が別に指定
する職員に、契約の履行状況について、契約の相手方に対する立入調査、質問等(次項において「立
入調査等」という。)を行わせることができる。
2 前項の規定により指定を受けた職員は、立入調査等を行つたときは、契約担当者(契約担当者が
区長、副区長又は総務部長である場合は、経理課長。以下同じ。)及び契約締結請求者に立入調査
等の結果を報告するものとする。
第7章 経理
(契約締結の請求)
第74条 課長は、その所管する事務事業の執行に関し、売買、貸借、請負その他の契約の締結を必要
とするに至つたときは、契約担当者に請求しなければならない。
(請求書の返戻)
第75条 契約担当者は、年度内に契約の履行完了の見込みがないと認めた契約に係る請求については、
請求書(当該請求書に記載すべき事項を記録した電磁的記録を含む。第77条及び第78条第1項にお
いて同じ。)に契約締結が不能である旨を記載し、又は記録して、これを契約締結請求者に返戻し
なければならない。
(請求内容の明確)
第76条 課長は、第74条の規定により契約の締結を請求する場合には、契約担当者の事務処理に必要
な期間を考慮して、事務事業に支障がない限り、通常契約の履行に必要な期限又は期間を明示する
とともに、起工書、設計図その他の必要な書類(当該書類に記載すべき事項を記録した電磁的記録
を含む。)を添付し契約の締結及び履行上疑義の生じないようにしなければならない。
(特殊物件の指定)
第77条 課長は、特殊な物件で1種類を指定する必要があるものの契約の締結を請求するときは、詳
細な指定理由書を添付しなければならない。ただし、その理由が明白なものについては、請求書に
記載し、又は記録することができる。
(契約締結の制限)
第78条 契約担当者は、請求書に記載し、又は記録された金額を超えて支出負担行為となる契約の締
結をしてはならない。
2 契約担当者は、前項の金額を超えてしなければ契約締結の見込みがないと認めたときは、速やか
に契約締結請求者にその旨を通知し、契約締結の可否を求めなければならない。
(契約締結の通知)
第79条 契約担当者は、請求を受けた契約を締結したときは、契約締結請求者に通知しなければなら
ない。
2 契約担当者は、第67条の規定に基づく検査員の復命を受けたときは、契約の関係書類(当該関係
書類に記載すべき事項を記録した電磁的記録を含む。)を当該契約締結請求者に送付しなければな
らない。
(契約締結請求者の意見等)
第80条 契約担当者は、次の各号の一に該当するときは、当該契約締結請求者の意見を求めなければ
ならない。
(1) 違約金の納付の免除またはその減額について願出があつたとき
(2) 納期または工期の延長について願出があつたとき
(3) 契約の解除または出入禁止の処分の必要があると認めたとき
(4) 監督または検査の執行上疑義があるとき
2 契約締結請求者は、区の都合により当該契約の全部もしくは一部を解除し、減価採用その他の内
容を変更し、またはその履行の中止をさせる必要があるときは、直ちに契約担当者に通知しなけれ
ばならない。
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3
契約担当者は、前2項の事項について処理したときは、直ちに契約締結請求者にその処理の内容
を通知しなければならない。
第8章 雑則
(契約解除等の通告)
第81条 契約の解除、出入禁止の処分および保証金の没収は、書面によつてこれを行うものとする。
(契約事務の記録整理)
第82条 契約担当者は、契約台帳を備え、契約に関する事務の処理について必要な事項を記録整理し
なければならない。
(様式)
第83条 この規則の施行について必要な書類等の様式は、区長が別に定める。
附 則 抄
1 この規則は、公布の日から施行する。
2 この規則施行の際、既に契約を締結しているものについては、当該事項は、その契約の履行が完
了するときまで、なお従前の例による。
3 第48条の規定にかかわらず、従前の契約において貸付料を後納させている財産のうち区長が特に
認めたものの貸付けについて、その期間の更新をする場合は、この規則施行の日から1年間に限り、
なお貸付料を後納させることができる。
4 東京都杉並区予算事務規則(昭和39年3月杉並区規則第1号)の一部を次のように改正する。
〔次のよう〕略
5 東京都杉並区会計事務規則(昭和39年3月杉並区規則第5号)の一部を次のように改正する。
〔次のよう〕略
附 則(昭和40年3月31日規則第10号)
この規則は、昭和40年4月1日から施行する。
付 則(昭和42年5月27日規則第18号)
この規則は、昭和42年6月1日から施行する。
付 則(昭和43年5月1日規則第18号)
この規則は、公布の日から施行する。
付 則(昭和43年8月15日規則第33号)
この規則は、公布の日から施行する。
付 則(昭和44年4月1日規則第18号)
この規則は、公布の日から施行する。
付 則(昭和45年2月4日規則第4号)
1 この規則は、昭和45年4月1日から施行する。
2 この規則施行の際、継続している契約事務手続は、なお従前の例による。
付 則(昭和45年3月28日規則第10号)
この規則は、昭和45年4月1日から施行する。
付 則(昭和45年7月22日規則第44号)
この規則は、公布の日から施行する。
付 則(昭和46年4月1日規則第13号)
1 この規則は、公布の日から施行する。
2 この規則施行の際、継続している契約事務手続は、なお、従前の例による。
附 則(昭和49年4月1日規則第15号)
1 この規則は、公布の日から施行する。
2 この規則の施行前に改正前の東京都杉並区契約事務規則の規定に基づき締結した契約で、この規
則施行の日までにその給付が完了していないものについては、なお従前の例による。
附 則(昭和49年10月1日規則第56号)
この規則は、公布の日から施行する。
附 則(昭和52年4月1日規則第19号)
1 この規則は、公布の日から施行する。
2 この規則の施行の際、現に存する用紙については、その残存期間これを使用することができる。
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附 則(昭和52年5月13日規則第25号)
この規則は、公布の日から施行する。
附 則(昭和53年1月6日規則第1号)
この規則は、公布の日から施行する。
附 則(昭和53年4月1日規則第12号)
この規則は、公布の日から施行する。
附 則(昭和54年3月31日規則第32号)
この規則は、昭和54年4月1日から施行する。
附 則(昭和56年3月14日規則第8号)
この規則は、昭和56年4月1日から施行する。
附 則(昭和57年7月19日規則第49号)
1 この規則は、公布の日から施行する。
2 この規則の施行の際、現に存する用紙については、その残存期間にこれを使用することができる。
附 則(昭和57年9月30日規則第69号)
1 この規則は、昭和57年10月1日から施行する。
2 この規則施行の際、現に存する用紙については、当分の間、従前のものを取り繕つて使用するこ
とができる。
附 則(昭和58年10月31日規則第51号)
1 この規則は、昭和58年11月1日から施行する。
2 この規則施行の際、現に存する用紙については、当分の間、従前のものを取り繕つて使用するこ
とができる。
附 則(昭和59年8月16日規則第70号)
この規則は、昭和59年9月1日から施行する。
附 則(昭和60年3月29日規則第14号)
1 この規則は、昭和60年4月1日から施行する。
2 この規則の施行の際、現に存する用紙については、当分の間、従前のものを取り繕つて使用する
ことができる。
附 則(昭和62年3月27日規則第29号)
この規則は、昭和62年4月1日から施行する。
附 則(昭和62年11月27日規則第79号)
この規則は、昭和62年12月1日から施行する。
附 則(平成元年3月29日規則第5号)
この規則は、公布の日から施行する。
附 則(平成4年3月30日規則第16号)
この規則は、平成4年4月1日から施行する。
附 則(平成5年2月1日規則第2号)
1 この規則は、公布の日から施行する。
2 この規則による改正後の東京都杉並区契約事務規則(以下「改正後の規則」という。)第49条第
1項の規定は、平成5年1月13日以後に、改正後の規則第7条の規定による入札の公告を行う契約、
改正後の規則第36条の規定による入札者への指名通知を行う契約又は改正後の規則第39条の規定に
よる契約条項その他見積りに必要な事項の提示を行う契約について適用する。
附 則(平成6年3月31日規則第18号)
この規則は、平成6年4月1日から施行する。
附 則(平成7年3月31日規則第31号)
この規則は、平成7年4月1日から施行する。
附 則(平成9年2月27日規則第5号)
この規則は、平成9年4月1日から施行する。
附 則(平成12年11月29日規則第186号)
この規則は、平成12年12月1日から施行する。
附 則(平成13年3月30日規則第45号)
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この規則は、平成13年4月1日から施行する。
附 則(平成13年12月21日規則第124号)
この規則は、公布の日から施行する。
附 則(平成14年3月29日規則第51号)
この規則は、平成14年4月1日から施行する。
附 則(平成14年9月30日規則第80号)
この規則は、平成14年10月1日から施行する。
附 則(平成16年7月20日規則第74号)
この規則は、公布の日から施行する。
附 則(平成17年10月24日規則第116号)
この規則は、公布の日から施行する。
附 則(平成19年3月30日規則第52号)
この規則は、平成19年4月1日から施行する。
附 則(平成19年4月16日規則第68号)
この規則は、公布の日から施行する。
附 則(平成20年3月31日規則第32号)
この規則は、平成20年4月1日から施行する。
附 則(平成20年10月17日規則第77号)
この規則は、公布の日から施行する。
附 則(平成21年3月31日規則第42号)
この規則は、平成21年4月1日から施行する。
附 則(平成23年3月31日規則第24号)
1 この規則は、平成23年4月1日(以下「施行日」という。)から施行する。
2 この規則による改正後の杉並区契約事務規則(以下「改正後の規則」という。)第49条の2の規
定は、施行日以後に入札が行われる契約又は施行日以後に締結される改正後の規則第39条の規定に
よる契約条項その他見積りに必要な事項の提示を行う契約について適用する。
附 則(平成24年3月23日規則第14号)
この規則は、平成24年4月1日から施行する。
附 則(平成25年3月8日規則第10号)
この規則は、平成25年4月1日から施行する。
別表(第38条の2、第43条関係)
1
2
3
4
5
6
工事又は製造の請負
財産の買入れ
物件の借入れ
財産の売払い
物件の貸付け
前各号に掲げるもの以外のもの
1,300,000円
800,000円
400,000円
300,000円
300,000円
500,000円
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