仕様書 平成27年度省エネルギー設備導入等促進広報事業 「エネルギー使用合理化シンポジウム」運営業務 本仕様書は、中部経済産業局の実施する「エネルギー使用合理化シンポジウム」に適 用する。 1.事業の目的及び概要 燃料資源の大部分を輸入に依存せざるを得ないエネルギー事情の下にある我が国に おいては、近年の国民経済の発展に伴う生産、流通及び消費の拡大、国民のライフスタ イルの変化等を背景に、エネルギーの使用量は高い水準で推移している。しかしながら、 国際的なエネルギー需給がひっ迫するおそれは、恒常的に存在しており、また、主とし てエネルギーの使用に起因する二酸化炭素の排出等による地球温暖化は、人類の生存基 盤に深刻な影響を及ぼすおそれがある重大な問題となっている。 また、東日本大震災以降のエネルギー需給の状況に鑑みると、電気の需給の安定化の 観点から、需要側においても電気の需要の平準化に向けた取組が重要となっている。 このような状況の中、エネルギーを多く使用する製造業において、エネルギーの使用 の合理化及び電気の需要の平準化を総合的に進めるため、企業内で省エネ対策に携わっ ている方に対して、今後の省エネルギーの取組の参考となるよう、最近の省エネルギー 対策の傾向や今後の方向性などの情報提供を行う。製造業における省エネルギー対策の 事例を紹介するとともに、エネルギーの使用の合理化等に関する法律(以下「省エネ法」 という。)及び支援施策を普及させるためのシンポジウムを開催する。 2.シンポジウムの内容 (1)日時 平成28年1月27日(水)13:00~17:15 (2)会場(上記(1)の日にちで予約済み(全日で予約) ) 名古屋国際会議場 2号館 会議室231、会議室232、会議室233、会議室234 (3)参加対象及び人数 ○愛知県、岐阜県、三重県内の製造業の省エネルギー担当者 ○250名程度 1 (4)プログラム プログラムは、 「基調講演」 、 「省エネ法及び支援施策説明」 、 「分科会」で構成す る。 「基調講演」 (60分)は、最近の省エネルギー対策の傾向や今後の方向性など に関して豊富な知見を有する学識経験者、企業経営者等を講師として招聘する。 基調講演終了後、 「省エネ法及び支援施策説明」 (45分)を行う。説明は、資 源エネルギー庁担当者又は中部経済産業局担当者が行う。 省エネ法及び支援施策説明終了後は分科会形式とする。製造業向けに2種類の テーマの分科会を設定し、各テーマに即した、企業等の先進的な省エネ取組事例 を紹介する(企業等の担当者による発表を含むこと)。2コマ×2分科会の合計4 コマ(1コマ40分:質疑応答含む)、4事例の発表を行う。なお、事例発表のテ ーマは以下の例を参考とすること。 上記に加え、省エネ法「工場等におけるエネルギーの使用の合理化に関する事 業者の判断基準」 (平成 21 年 3 月 31 日経済産業省告示第 66 号)の「Ⅰ エネル ギーの使用の合理化の基準」 「2工場等(1に該当するものを除く。)におけるエ ネルギーの使用の合理化に関する事項」 (以下「判断基準」という。)の理解を促 進するための解説を行う分科会を設置し、2コマ(50分のコマ1つ、60分の コマ1つ:質疑応答含む)実施する。1コマ目は、判断基準の解説を行う。2コ マ目は、判断基準に基づく管理標準の作成に関する解説を行う(2コマ×1分科 会の合計2コマ) 。 また、 「エネルギー使用合理化事業者支援事業」等(以下「省エネ補助金等」と いう。 )の活用事例を紹介するため、省エネ補助金等の採択事業者の中から製造業 の2事業者を選んで、省エネ補助金等を活用した省エネ設備導入の実績(省エネ 効果に関する実績を含む)について説明してもらう。1事業者1コマ(1コマ2 5分:質疑応答含む)の合計2コマを実施する。 全体の進行は、別紙の「進行表」のとおりとする。 (テーマ例) ⅰ)「新たなエネルギーマネジメントによる更なる省エネルギーの可能性」 情報通信技術の進展により、工場内設備等のエネルギー消費のリアルタイム な状況の把握や一括管理等が可能な状況が生まれつつある。今後は、設備・機 器の高効率化とともに、エネルギーマネジメントを通じたエネルギーの最適利 用や詳細なエネルギー消費実態の調査・分析等を通じたスマートできめ細かな 省エネに取り組む必要がある。 2 ⅱ)「電力ピーク対策について」 東日本大震災以降の電力需給の状況を鑑み、平成26年4月の改正省エネ法 施行によって、特定事業者は電力ピーク対策にも取り組むことが求められるこ ととなった。電力ピーク対策として有効であり、コスト削減にも資する方策に ついての検討が求められる。 ⅲ)「省エネルギー対策を担う人材の育成」 企業内で省エネルギーを進めるにあたっては、従業員の省エネルギーに対す る理解や省エネルギー意識の向上につながる情報伝達が重要である。そのため、 企業内の様々な部門の人たちに対して、それぞれの立場や専門性に応じた研修 等が必要である。また、これまで企業内で省エネルギー対策を担っていた者が 定年を迎えるにあたり、これを引き継ぐ人材の育成が急務となっている。 ⅳ)「ISO50001(エネルギーマネジメントシステム)の取得」 2011年6月、ISO50001(エネルギーマネジメントシステム)が発行さ れた。我が国の企業が ISO50001 の認証を取得するメリットとして、適切な 「Plan-Do-Check-Act」プロセスで着実にエネルギー管理を行うことができる 点や、国内外でビジネスチャンスを広げることができる点等があるが、認証取 得に際してどんな課題があり、どのように解決するのか。 ⅴ)「企業等の省エネ活動による付加価値の創出」 消費者の環境意識の醸成に伴い、企業として省エネ活動に取り組み、PRす ることが、企業イメージや商品に対する新たな付加価値を生むことになる。特 に国では、企業の省エネにより削減された温室効果ガスを「クレジット」とし て流通させる「J-クレジット制度」を推進、環境に取り組む企業への支援や 新たな環境価値の創造を進めており、こうした制度を広く普及していくことが 重要となっている。 3.業務内容 (1)シンポジウム開催準備業務 ①主催者等関係者による打ち合わせの実施 ・シンポジウムの実施内容、実施計画、広報方法等の必要事項について、中部経 済産業局(以下「局」という。)担当者との打ち合わせを局にて必要の都度行う。 (10回程度を想定) 3 ②事前の会場等確保 ・会場は2. (2)のとおり当局が予約した会場に対し、施設利用料の支払いを行 うこと。また、会場側と当日の運営について打ち合わせを行うこと。 ・当日の運営に必要な備品としては、次の備品を想定しているが、当該備品以外 の備品についても必要に応じて、選定、確保を行うこと。 (備品) スクリーン、プロジェクター、音響設備(マイク等)、演台(司会及び講師)、 パソコン、受付用机、ICレコーダ等 ・講師の控室を確保すること。 ③基調講演講師、事例発表者、判断基準解説の講師について ・シンポジウム開催趣旨に即した講師、事例発表者(基調講演講師、分科会事例 発表者、判断基準講師のこと。以下「講師、事例発表者」という。 )の選定・依 頼を行うこと。 ・講師、事例発表者と講演、事例発表内容に関する調整、広報用告知資料作成等 に係る必要事項の情報収集、講演者、事例発表者の配付資料等の入手、講師、 事例発表者とシンポジウム当日のスケジュール調整、発表時に必要となる備品 等の連絡・調整を行うこと。 ④当日配布資料の作成 250部程度 ・A4:100~150ページ程度(目次(プログラム)を含む。)すべての 分科会の配付資料を参加者に配布できるように印刷すること。ページ数はプ レゼン資料の枚数により増減する。 ・両面、2アップ、全体ページ数の50%はカラー印刷とし、残りはモノクロ 印刷とする。 ・製本(くるみ製本)すること。 ・配布にあたっては、局の封筒を使用すること。 ・講師、事例発表者によってはプレゼン資料自体を配布不可とする場合がある が、講師、事例発表者と調整した上で講演に関係する資料で配布可能なもの を用意し、印刷して参加者に配布すること。 ⑤アンケート調査票の作成 ・シンポジウム参加者全員に対して、本事業の評価及び省エネルギー施策に関す る要望等に関するアンケート調査を行うための調査票(A4片面モノクロ)を 4 作成する。 ・アンケート調査票の部数は、参加者の申込み状況に応じて、適切な部数を用意 すること。 ⑥シンポジウムの広報 ・本事業のチラシ原稿(ホームページ掲載用電子媒体)を作成すること。 ・チラシ原稿のデザインは、シンポジウムの開催趣旨と合致しており、省エネル ギー対策の必要性と本シンポジウムへの参加を訴えるものであること。 ・保有する事業者のリスト等を活用し、電子メール送付等により参加者の募集を 行う。 ・その他経済的かつ効果的な広報手段により広く参加者の募集を行うこと。 ⑦参加者の受付・管理 ・本事業の参加者の申込み受付・管理を行う。受付方法については、電子メール 又はFAXを使用することとするが、局担当者との協議・調整の上、他の方法 で実施することも可とする。 ・参加申込者の名簿作成においては、個人情報として厳密に管理し、事業終了後 に適切に廃棄すること。また、局に対しては、定期的に参加者の申込状況等を 連絡すること。 (2)シンポジウム当日の運営業務 ①会場設営 ・会場及び必要となる備品に関する設営及び原状回復を行うこと。 ・開始前の設営に3時間、終了後の原状回復に1時間確保すること。 ・受付時間は、シンポジウム開始の前後1時間程度(計2時間程度)とする。受 付にあたっては、事前に作成した参加者リストをもとに出席者をチェックする 等、出席者・出席人数が確実かつ迅速に把握できるよう効果的な方法を用いる こと。また、受付の際に資料を配付すること。 ②シンポジウム運営 ・講師、事例発表者への対応、参加者の誘導、受付、司会進行、アンケートの回 収等シンポジウム運営に必要な業務を行い、司会者への指示を含めた各議事の 進行等、当日の運営の一切を行う。 ・受付3名程度、舞台進行監督4名程度(なお、基調講演・施策説明+分科会の 数に応じた人数) 、司会者4名程度(なお、基調講演・施策説明+分科会の数に 5 応じた人数) 、運営スタッフ4名程度(基調講演・施策説明+分科会の数に応じ た人数)、を確保すること(兼任は禁止) 。 ③シンポジウムの記録 ・事業報告書作成のために、ICレコーダ等で講演・事例発表等の議事を記録す るとともに、会場の様子等を写真で撮影すること。 (3)シンポジウム開催後の業務 ①各種支払い関係 ・会場等の使用実績に応じた支払い及び講演等(基調講演、分科会での事例発表、 判断基準の解説)を行った者への謝金・交通費等の支払を行うこと。 ②アンケート調査票の集計・分析 ・アンケート調査票の集計・分析を行い、その結果を事業報告書に記載すること。 ③新聞特集記事掲載業務 ・シンポジウムの実施結果を周知することにより波及効果を上げるため、シンポ ジウムでの講演・事例発表の内容等をまとめた新聞特集記事(日本経済新聞名 古屋支社版、朝刊、全15段)を作成し、掲載すること。特集記事は、会社経 営者に省エネルギー対策の必要性を訴えるものであり、講演等の内容をわかり やすく伝えるものとすること。なお、特集記事作成にあたっては、個人情報や 企業秘密等、その記載内容について十分に配慮し、事前に講師、事例発表者に 内容を確認すること。ただし、省エネ補助金等の活用事例、判断基準の解説、 判断基準に基づく管理標準の作成に関する解説についての説明内容の記事は掲 載しない。 ・新聞掲載時期は、シンポジウム開催以後3月上旬までとする。 ④事業報告書の作成等 ・事業終了後に実施内容、アンケート調査の結果、写真等によるシンポジウムの 記録等を取りまとめた事業実施報告書を作成し、局に提出する。 なお、事業実施報告書は局ホームページで公表される可能性を鑑み、個人情報 や企業秘密等、その記載内容について十分に配慮すること。また、事前に講演 者に内容を確認すること。 6 4.事業実施期間 委託契約締結の日から平成28年3月18日まで 5.納入物 広報用に作成したチラシ原稿 媒体:電子媒体(PDF 形式、CD-R に保存)1式 納入期限:作成後、直ちに 納品場所:局資源エネルギー環境部エネルギー対策課 当日配布資料 媒体:紙媒体1部 納入期限:平成28年3月18日 納品場所:局資源エネルギー環境部エネルギー対策課 参加者から回収したアンケート調査票 媒体:紙媒体1部(参加者から回収したものすべて) 納入期限:平成28年3月18日 納品場所:局資源エネルギー環境部エネルギー対策課 特集記事を掲載した新聞紙面 媒体:紙媒体1部 納入期限:平成28年3月18日 納品場所:局資源エネルギー環境部エネルギー対策課 事業報告書 媒体:①紙媒体1部、②電子媒体(Word 形式、CD-R に保存)1式 納入期限:平成28年3月18日 納入場所:局資源エネルギー環境部エネルギー対策課 6.提出書類 受託事業者は事業完了後、速やかに委託業務完了報告書(様式5)を局へ提出しなけ ればならない。 7.権利の帰属 本事業にて生じた知的財産及び納品物に係る使用及び処分に関する一切の権利は、局 7 に帰属するものとする。 8.その他 ①業務の遂行において疑義が生じた場合は、局担当者と協議し、その指示に従うも のとする。特に業務の詳細については、局資源エネルギー環境部エネルギー対策課 の指示に従うものとする。 ②業務の遂行に際して、知り得た情報等については、いかなる理由を持っても受託 業務期間中及び受託業務期間終了後において、第三者に漏らしてはならない。 ③本事業において作成するパンフレット及びチラシ等印刷物及び納品物については 国等による環境物品等の調達の推進等に関する法律(平成12年法律第100号) 第6条第1項の基準に基づき、定められた環境物品等の調達の推進に関する基本方 針(平成26年2月4日一部変更閣議決定)による基準を満たすこと。また、印刷 物を納品する際は、上記基本方針にある「資材確認票」及び「オフセット印刷又は デジタル印刷の工程における環境配慮チェックリスト」を併せて提出すること。 8 別紙 <進行表> 13:00 主催者挨拶(5分) 13:05 基調講演(60分) 14:05 休憩(10分) 14:15 省エネ法及び支援施策説明(45分) 15:00 休憩・移動(15分) 15:15 15:15 分科会①-1 (40分) 15:55 分科会②-1 (40分) 15:55 15:40 分科会③-2 16:05 (25分) 休憩・移動 (15分) 16:10 15:15 分科会④-1 (50分) 16:05 休憩・移動 (10分) 16:10 分科会①-2 (40分) 16:50 15:15 分科会③-1 15:40 (25分) 分科会②-2 (40分) 16:15 分科会④-2 (60分) 16:50 17:15 分科会①、②:製造業向けテーマの分科会のこと 分科会③:省エネ補助金活用事例発表会のこと 分科会④:省エネ法判断基準の分科会のこと
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