第6章 故障とその処置

第6章 故障とその処置
本装置には、ブザーで知らせるとともに、主な故障について自己診断を行
い、故障内容、原因、処置方法を計装画面上にメッセージ表示したり、メン
テナンスをうながすメッセージ表示をおこなう機能があります。これらを警
報と呼びます。警報とそれ以外の故障について、原因およびその処置を説
明します。なお、次の場合は、お買い上げ店または当社にご連絡ください。
• 処置しても装置が正常に動作しないとき
• 本文中「サービスコール」と書かれた故障のとき
警 告
電源ブレーカーの一次側の処置をするときは、必ずお客
様設備の電源開閉器をOFFにして非通電状態で行ってく
ださい。また、不用意に通電されることがないように処置し
てください。
電源がONの状態でトラブルの処置をすると感電する恐れがあ
り、非常に危険です。
動力盤のフタを開けるときは、必ず電源ブレーカーをOFF
にしてから開けてください。
117
第6章 故障とその処置
6.1 警報で表示される故障等
警報が発生した場合は、下図の警報画面が自動的に表示され、ブザーが
鳴動します。また、アラームアイコンは、警報が解除されるまで点滅を続け
ます。
表示された警報画面の警報名称を押すと詳細内容が表示されます。
内容を確認してから[ブザー停止]を押して警報ブザーを停止させます。
警報画面
警報名称を押すと下記警報ヘルプ(詳細)が表示されます。
警報ヘルプ画面
通 知
異常発生ブザー音、警告発生ブザー音をOFFにすると、音に
よる通知ができなくなり、異常・警告発生の発見が遅れる場合
がありますので、できるだけOFFにしないようにしてください。
ブザー音をOFFにした場合は、運転表示灯の赤点滅、警報発生画
面の表示のみとなりますのでご注意ください
118
第6章 故障とその処置
参 考
「警告、異常」時のブザー動作は、管理設定メニューのメンテナンス設
定、音設定で設定することができます。
警報の処置方法
警報が発生したら、次のようにして処置をしてください。
なお、警報には「異常」と「警告」の2種類があり、処置方法が一部異なりま
す。
「異常」 装置や構成機器が故障等で異常状態になった場合。
「警告」 メンテナンスアナウンス等、故障ではないが制御に乱れが発生
する場合。
参 考
• 「異常」が発生しても、バックアップ運転により運転を継続している場
合もあります。6章後述の「バックアップ時の動作について」を参照し
てください。
「警告」の場合は、運転は継続します。
• 警報内容等の詳細については、「第6章 故障とその処置」の「警報
一覧表」を参照してください。
① 「異常」の場合
手 順
1. [ブザー停止]を押してブザーを停止させてください。
2. 取扱説明書または警報ヘルプ画面のメッセージに従って、処置方法を
確認してください。
② 「警告」の場合
手 順
1. [ブザー停止]を押してブザーを停止させてください。
2. 取扱説明書または警報ヘルプ画面のメッセージに従って、処置方法を
確認してください。
3. 警報ヘルプ画面の[消去]を押してください。
「警告」が発生しても運転は停止しませんが、消去操作を行うか、一旦
電源を切るまで警報画面から削除はされません。
119
第6章 故障とその処置
警報の履歴表示について
警報が発生した場合、その履歴を管理設定画面で見ることができます。
現在発生している警報については、「警報画面」で見ることができますが、
警報を解除した場合は画面表示が消えますので、現在までの警報履歴を
ご覧になりたい場合は、下記の警報履歴表示をご利用ください。
なお、警報履歴表示は警報のほかに、冷凍機の霜とり履歴、および加湿
器の洗浄履歴も表示されます。
手 順
1. メニューが表示されている状態で管理設定モードにします。
管理設定タブを押してください。
管理設定選択画面から[警報履歴表示]を押します。
2. 警報履歴が表示されます。
120
第6章 故障とその処置
番
号:履歴番号(1~100)を表示します。
種
別:異常・警告のどちらかを表示します。
警 報 名 称 :発生した異常、警告の名称を表示します。
警報名称を押すと警報ヘルプ画面が表示されます。
発 生 日 時 :異常、警告が発生した日付・時刻を表示します。
:表示ページを選択します。
履 歴 番 号 :番号を入力することで、直接該当する異常、警告へジャンプ
することができます。
参 考
• 現在までに発生した警報を、発生日時の新しいものから順に、1画面
に10件ずつ表示します。
• 発生した異常、警告は、最大100件まで保存できます。登録項目が
100件を越えた場合は、日付の古いものから順に消去されます。
121
第6章 故障とその処置
バックアップ時の動作について
本装置にはバックアップ機能があり、メンテナンス設定の装置運転中動作
設定画面でバックアップ「する」を選択していると、異常が発生しても残りの
機器で運転を継続します。
バックアップ「しない」を選択していると異常が発生した場合、装置は全停
止になります。
バックアップ運転中は仕様条件を満足しない場合もありますが、装置全停
止による試料破損の防止や、他の試験への転用等で装置停止によるロス
タイムをできるだけ少なくする目的でこの機能を搭載しています。
バックアップ運転の動作を理解していただき、正しく装置を使用していただ
くために、異常発生時の動作を次に示します。
なお、どの異常状態がバックアップの対象になっているかは「第6章 故障
とその処置」の「警報一覧表」を参照してください。
バックアップ動作について
異常内容
参 考
122
バックアップ動作を
バックアップ動作を
「する」を選択している場合 「しない」を選択している場合
加湿器系の
異常
・温度運転に切り替わる
・運転を継続する
冷凍機系の
異常
残りの冷凍機で運転継続
ただし搭載冷凍機が1台
の場合や搭載冷凍機が全
て異常停止した場合は装
置停止
その他の
異常
装置停止
装置停止(運転状態)は
「プログラム一時停止」
または「定値運転中」
警報一覧表で、「BU」の表示がされているものは、バックアップの対象
になっています。
警報発生時のバックアップ運転モード設定については、リファレンスマ
ニュアル「4章 管理設定 10.2装置運転中の動作を設定する」を参照
してください。
第6章 故障とその処置
警報一覧表
警報動作については、バックアップ運転を行う前提で表示しています。
ただし、プログラム運転中はポーズします。またバックアップ運転「しない」
を選択している場合は、「異常」が発生した場合、装置全停止になります。
処置を施しても装置が正常に動作しない場合は、お買い上げ店または当
社にご連絡ください。
「BU」
:バックアップ運転可能を示しています。
「通信OP」 :通信機能での警報ナンバーを示します。(オプション)
分類
警告
通信
OP
異常
画面表示名称
警報動作
●
冷凍機異常
●BU
冷凍機 □
圧縮機表面温度異常
装置停止
●BU
●BU
冷凍機 □
圧縮機電流値異常
□は冷凍機NO
●BU
冷凍機 □
高圧圧力異常
□は冷凍機NO
●BU
冷凍機 □
低圧圧力異常
□は冷凍機NO
処置
各冷凍機の異常は事 ・個別警報毎に処置
前に警報通知済
・電源キー「切」
・冷凍機の故障
圧縮機の電流値が上
冷凍機1台搭載 昇し、サーマルリレー ・凝縮器の異常
・過熱運転
の場合
作動
・欠相運転
・装置停止
・電源キー「切」
・圧縮機冷却
・電源キー「切」
・冷却水確認
・冷凍機冷却
・電源キー「切」
・冷却水確認
・冷凍機冷却
冷凍回路の圧力が上
・冷却塔ファンの停止 ・電源キー「切」
冷凍機複数搭載
昇し、高圧圧力スイッ
・凝縮器の汚れ
・冷却水確認
の場合
チが作動
・他機を起動
・制御継続
冷凍回路の圧力が低
・電源キー「切」
プログラム運転 下し、低圧圧力スイッ ・冷却器の霜付
・霜とり運転実行
中はポーズしな チが作動
い
●BU
冷凍機 □
吐出管温度
断線異常
全ての冷凍機が異常
状態
推定原因
圧縮機の表面温度が
上昇し、温度スイッチ ・冷凍機の故障
(コンプサーモ)作動
・凝縮器の異常
・ガス漏れ
冷凍機ユニットの吐出 ・過熱運転
管温度が上昇あるい ・欠相運転
はユニット内の逆相
□は冷凍機NO
冷凍機 □
ユニット異常
(屋外空冷の場合)
内容
冷凍機の吐出管温度 冷凍機の吐出管温度 ・電源キー「切」
センサの断線を検知 センサの断線
・サービスコール
□は冷凍機NO
●BU
冷凍機 □
凝縮温度
断線異常
冷凍機の凝縮器部温 冷凍機の凝縮器部温 ・電源キー「切」
度センサの断線を検知 度センサの断線
・サービスコール
□は冷凍機NO
123
第6章 故障とその処置
分類
警告
警報動作
●BU
冷凍機 □
蒸発器入口温度
断線異常
通信
OP
異常
画面表示名称
内容
推定原因
処置
冷凍機の蒸発器入口
冷凍機の蒸発器入口 ・電源キー「切」
温度センサの断線を検
温度センサの断線
・サービスコール
知
□は冷凍機NO
●BU
冷凍機 □
蒸発器出口温度
断線異常
冷凍機の蒸発器出口
冷凍機の蒸発器出口 ・電源キー「切」
温度センサの断線を検
温度センサの断線
・サービスコール
知
□は冷凍機NO
●BU
冷凍機 □
圧縮機吸込み部温度
断線異常
冷凍機の圧縮機吸込 冷凍機の圧縮機吸込
・電源キー「切」
み部温度センサの断 み部温度センサの断
・サービスコール
線を検知
線
□は冷凍機NO
●BU
冷凍機 □
吐出管温度異常
□は冷凍機NO
●BU
冷凍機 □
吐出管温度範囲外
異常
□は冷凍機NO
・冷凍機の故障
冷凍機の吐出管温度 ・凝縮器の異常
冷凍機1台搭載
が上昇し異常を検出し ・ガス漏れ
の場合
た
・過熱運転
・装置停止
・欠相運転
・電源キー「切」
・圧縮機冷却
・冷凍機の故障
冷凍機複数搭載
冷凍機の吐出管温度
・凝縮器の異常
の場合
範囲外状態が規定時
・ガス漏れ
・他機を起動
間以上継続した
・過熱運転
・制御継続
・欠相運転
・電源キー「切」
・圧縮機冷却
上限検知の場合
・冷凍機の故障
・凝縮器の異常
冷凍機の凝縮器温度
・ガス漏れ
範囲外状態が規定時
・過熱運転
間以上継続した
・欠相運転
下限検知の場合
・冷却器の霜付
・電源キー「切」
上限検知の場合
・冷却水確認
・冷凍機冷却
下限検知の場合
・霜とり運転実行
冷凍機の蒸発器入口
温度範囲外状態が規 ・ガス漏れ
定時間以上継続した
・電源キー「切」
●BU
上限検知の場合
冷凍機の蒸発器出口
・試料からの発熱
温度範囲外状態が規
下限検知の場合
定時間以上継続した
・冷却器の霜付
・電源キー「切」
上限検知の場合
・発熱物の取り除き
下限検知の場合
・霜とり運転実行
●BU
冷凍機の圧縮機吸込
み部温度範囲外状態
・冷却器の霜付
が規定時間以上継続
した
・電源キー「切」
・霜とり運転実行
プログラム運転
●BU
冷凍機 □
凝縮器温度範囲外
異常
□は冷凍機NO
●BU
冷凍機 □
蒸発器入口温度
範囲外異常
中はポーズしな
い
□は冷凍機NO
冷凍機 □
蒸発器出口温度
範囲外異常
□は冷凍機NO
冷凍機 □
圧縮機吸込み部温度
範囲外異常
□は冷凍機NO
124
第6章 故障とその処置
分類
警告
警報動作
●BU
冷凍機 □
インバータ通信
異常
通信
OP
異常
画面表示名称
内容
冷凍機インバータの通
信エラーを検出した
推定原因
処置
・冷凍機インバータの
故障
・電源キー「切」
・通信線の断線
□は冷凍機NO
●BU
冷凍機 □
インバータT00
異常
冷凍機インバータのIG ・冷凍機インバータのI ・電源キー「切」
BTが短絡した
GBTに水分が付着 ・インバータを乾燥
□は冷凍機NO
●BU
冷凍機 □
インバータT01
異常
□は冷凍機NO
●BU
冷凍機 □
インバータT02
異常
□は冷凍機NO
●BU
冷凍機 □
インバータT03
異常
冷凍機1台搭載
の場合
・装置停止
冷凍機インバータの位
・冷凍機インバータの
置検出回路異常を検
・電源キー「切」
故障
出した
冷凍機インバータの電 ・圧縮機の故障
流センサ異常を検出し ・冷凍機インバータの ・電源キー「切」
冷凍機複数搭載
た
故障
の場合
・他機を起動
・制御継続
冷凍機インバータのモ ・圧縮機の故障
ータロック異常を検出 ・冷凍機インバータの ・電源キー「切」
プログラム運転 した
故障
中はポーズしな
冷凍機 □
インバータT04
異常
い
●BU
□は冷凍機NO
冷凍機インバータのブ ・圧縮機の故障
レークダウン異常を検 ・冷凍機インバータの ・電源キー「切」
出した
故障
□は冷凍機NO
●BU
冷凍機 □
インバータT05
異常
冷凍機インバータのヒ
・冷凍機インバータの
ートシンクセンサが異
・電源キー「切」
故障
常温度を検出した
□は冷凍機NO
●BU
冷凍機 □
インバータT06
異常
冷凍機インバータのヒ
ートシンクセンサが短
絡もしくは断線した
□は冷凍機NO
●BU
冷凍機 □
インバータT07
異常
・冷凍機インバータの
ヒートシンクセンサの ・電源キー「切」
断線
・インバータを乾燥
・水分が付着
装置停止
冷凍機インバータのケ ・圧縮機の故障
ースサーモ動作異常を ・冷凍機インバータの ・電源キー「切」
検出した
故障
装置停止
冷凍機の機種設定が 冷凍機の機種設定の ・電源ブレーカOFF
誤っている
誤入力
・サービスコール
□は冷凍機NO
●
冷凍機設定異常
125
第6章 故障とその処置
分類
警告
装置停止
□は冷凍機NO
126
・制御継続
プログラム運転
中はポーズしな
い
※この警告が12 加湿器シリンダ
シリンダ内のスケール
加湿器清掃
0時間継続する 内温度スイッチが作動 が過剰
と、加湿器スケー
ル付着異常とし
て加湿器を停止
させます
・温湿度→温度
加湿器シリンダ内温度
制御
シリンダ内のスケール ・電源キー「切」
スイッチ作動状態が1
プログラム運転
が過剰
・加湿器清掃
20時間継続
中はポーズする
・温湿度→温度
・排水ポンプの動作不
制御
排水しても加湿器の水 良
プログラム運転 位が低下しない
・排水系統の目づまり
中はポーズする
・加湿器フロートの異
常
・給水バルブの開け忘
れ
・加湿給水ストレーナ
の目づまり
・制御継続
プログラム運転 加湿器が給水規定時 ・水漏れ
中はポーズしな 間内に満水にならない ・給水圧力の低下
・加湿器フロートの異
い
常
・RO純水器(オプショ
ン)の保安装置作動
により給水停止
●
加湿器
給水警告
・電源キー「切」
・冷却塔ポンプの停止
・冷却水ポンプ動作
・冷却水ストレーナの
冷却水の圧力が低下
確認
目づまり
して断水リレーが作動
・冷却水系統の水漏
・冷却水配管系統での
確認
水漏れ
・ストレーナの清掃
●BU
加湿器
排水異常
処置
●BU
加湿器
スケール
蓄積異常
●
加湿器
スケール
蓄積警告
推定原因
・温湿度→温度
制御
加湿器シリンダ内の温 ・加湿器給水系統異常
・電源キー「切」
プログラム運転 度上昇により空焚検出 ・加湿器シリンダ内の
・加湿器清掃
中はポーズす 用温度スイッチ作動
汚れ
る
●BU
加湿器
空焚異常
内容
冷凍機1台搭載
の場合
・装置停止
冷凍機複数搭載
凝縮器ファンの電流値 ・凝縮器ファンの故障
の場合
・電源キー「切」
が上昇し、サーマルリ ・過熱運転
・他機を起動
・凝縮ファン冷却
レー作動
・欠相運転
・制御継続
プログラム運転
中はポーズしな
い
●BU
冷凍機 □
凝縮器ファン電流値
異常
(空冷の場合)
警報動作
●
冷凍機冷却水
断水異常
(水冷の場合)
通信
OP
異常
画面表示名称
・電源キー「切」
・加湿器清掃
・バルブ確認
・ストレーナ清掃
・加湿給水系統確認
・給水復帰後通常運
転に自動復帰
第6章 故障とその処置
分類
警告
・電源キー「切」
加湿器給水警告発生
・バルブ確認
後さらに規定時間が経 ・加湿器回路の短絡あ ・ストレーナ清掃
過しても満水にならな るいは過電流
・加湿給水系統確認
い
・純水器保安装置確
認
●
加湿器清掃中あるい
は加湿器清掃後の「加
湿器スイッチ」戻し忘
・制御継続
湿度運転時に、加湿器
れ、清掃中にこのスイ 清掃終了後、加湿
プログラム運転 に取り付けられている
ッチを戻したり計装画
器スイッチを「運
中はポーズする 「加湿器スイッチ」が
面の解除キーを押す
転」側にたおす
・加湿器は停止 「清掃」側になっている
と、給水が開始されま
すので注意してくださ
い
装置停止
装置停止
加熱器の電流値が上
・電源ブレーカOFF
加熱器回路の短絡あ
昇し、加熱器用ブレー
・動力盤内の加熱器
るいは過電流
カがトリップ
用ブレーカ復帰
装置停止
装置の制御回路の電
流値が上昇し、出力回 出力回路の短絡,地
路ブレーカが
絡あるいは過電流
トリップ
装置停止
試験室内測定温度
・電源キー「切」
・試料からの発熱
が、異常上昇したた
・発熱物の取り除き
・独立温度過昇防止器
め、独立温度過昇防止
・独立温度過昇防止
の設定が低い
器が作動
器の設定確認
装置停止
空調器内部温度が異
常上昇し、加熱器上部
の温度スイッチが
作動
装置停止
一次側電源の逆相あ
るいは欠相を検出
一次側電源の接続
(装置停止中でも検出 異常
します)
装置停止
試験室内測定温度
が、温度上限(絶対)
警報値を越えた
●
●
出力回路異常
●
●
●
電源逆相異常
・電源キー「切」
・しばらく運転を停止
して送風機モータ
冷却
空調器の送風機電流
送風機モータの過負
値が上昇し、送風機用
荷運転
サーマルリレーが作動
●
加熱器異常
●
試験室内温度
:上限絶対値
異常
処置
・温湿度→温度
加湿器の電流値が上
・電源ブレーカOFF
制御
・加湿器回路の短絡あ
昇し、加湿器用ブレー
・動力盤内の加湿器
プログラム運転
るいは過電流
カがトリップ
用ブレーカ復帰
中はポーズする
送風機異常
空調器
局部過熱異常
推定原因
・温湿度→温度
制御
プログラム運転
中はポーズする
加湿器
運転確認
独立温度過昇
異常
内容
●BU
加湿器異常
警報動作
●BU
加湿器
給水異常
通信
OP
異常
画面表示名称
・試料からの発熱
・加熱器の制御異常
・送風機の異常
・高温制御時に電源ブ
レーカをOFFにした場
合
・電源ブレーカOFF
・動力盤内の出力回
路用ブレーカ復帰
・電源キー「切」
・空調器内に強制的
に風を送り込み5
0℃以下に冷却
・電源ブレーカOFF
・電源接続確認
・電源キー「切」
・試料からの発熱
・発熱物の取り除き
・上限警報の設定値が
・上限警報値の設定
低い
確認
127
第6章 故障とその処置
分類
●
試験室内温度
:下限偏差値
警告
(オプション)
●
試験室内湿度
:上限偏差値
警告
(オプション)
●
試験室内温度
:上限偏差値
警告
内容
128
処置
・制御継続
試験室内測定湿度
プログラム運転
が、湿度上限(絶対)
中はポーズする
警報値を越えた
・加湿器は停止
試験室内測定温度
が、温度下限(絶対)
警報値を下回った
・冷凍能力の過剰
・電源キー「切」
・試料による冷却
・冷却源の取り除き
・下限警報の設定値が ・下限警報値の設定
高い
確認
・制御継続
試験室内測定湿度
プログラム運転
が、湿度下限(絶対)
中はポーズす
警報値を下回った
る
・プログラム運転時の
ステップ移行中に一
・下限警報値の設定
時的に相対湿度が低
確認
下
・湿度が警報値より
・下限警報の設定値が
上がれば自動復
高い
帰
・冷凍機がオイル戻し
中である
・制御継続
プログラム運転 試験室内測定温度
中はポーズする が、温度上限(偏差)
・加熱器,加湿器 警報値を越えた
は停止
・発熱物の取り除き
・相対警報値の設定
・試料からの発熱
確認試験室内の
・偏差警報値の設定値 設定温度より1
が低い
0℃高めに設定す
・冷凍機がオイル戻し
る
中である
・温度が警報値より
下がれば自動復
帰
・制御継続
試験室内測定湿度
プログラム運転
が、湿度上限(偏差)
中はポーズする
警報値を越えた
・加湿器は停止
・プログラム運転時の ・相対警報値の設定
ステップ移行中に一
確認試験室内の
時的に相対湿度が上 設定湿度より1
昇
0%高めに設定す
・相対警報の設定値が る
低い
・湿度が警報値より
・冷凍機がオイル戻し
下がれば自動復
中である
帰
・制御継続
試験室内測定温度
プログラム運転 が、温度下限(偏差)
中はポーズする 警報値を下回った
・試験室扉が開いてい
る
・扉,換気扇の確認
・換気扇が動作
・冷却源の取り除き
・冷凍能力の過剰
・温度が警報値より
・試料による冷却
上がれば自動復
・冷凍機がオイル戻し
帰
中である
・制御継続
試験室内測定湿度
プログラム運転 が、湿度下限(偏差)
中はポーズする 警報値を下回った
・プログラム運転時の ・相対警報値の設定
ステップ移行中に一
確認試験室内の
時的に相対湿度が低 設定湿度より1
下
0%低めに設定す
・下限警報の設定値が る
高い
・湿度が警報値より
・冷凍機がオイル戻し
上がれば自動復
中である
帰
●
試験室内湿度
:下限偏差値
警告
(オプション)
推定原因
・プログラム運転時の
ステップ移行中に一
・上限警報値の設定
時的に相対湿度が上
確認
昇
・湿度が警報値より
・上限警報の設定値が
下がれば自動復
低い
帰
・冷凍機がオイル戻し
中である
装置停止
●
試験室内湿度
:下限絶対値
警告
警報動作
●
試験室内温度
:下限絶対値
異常
●
試験室内湿度
:上限絶対値
警告
警告
通信
OP
異常
画面表示名称
第6章 故障とその処置
分類
センサ断線
(Ai-ch1)
●
センサ断線
(Ai-ch2)
警告
通信
OP
異常
画面表示名称
警報動作
●
装置停止
装置停止
制御用の湿度検出端
の断線を検知
・湿度検出端を接続し
ている温調器ユニッ ・電源キー「切」
トの端子のゆるみ
・サービスコール
・湿度検出端の断線
装置停止
計装の温度検出端の
断線を検知
・温度検出端を接続し
ている温調器ユニッ ・電源キー「切」
トの端子のゆるみ
・サービスコール
・温度検出端の断線
装置停止
制御用の温度検出端
の断線を検知
・温度検出端を接続し
ている温調器ユニッ ・電源キー「切」
トの端子のゆるみ
・サービスコール
・温度検出端の断線
装置停止
制御用の湿度検出端
の断線を検知
・湿度検出端を接続し
ている温調器ユニッ ・電源キー「切」
トの端子のゆるみ
・サービスコール
・湿度検出端の断線
●
センサ断線(RTD2)
●BU
冷凍機 □
圧縮機異常
●
システム
異常
□は冷凍機NO
●BU
冷凍機 □
圧縮機表面温度異常
(高温)
□は冷凍機NO
●BU
冷凍機 □
圧縮機表面温度異常
(低温)
□は冷凍機NO
●BU
冷凍機 □
圧縮機表面温度
断線異常
処置
・温度検出端を接続し
ている温調器ユニッ ・電源キー「切」
トの端子のゆるみ
・サービスコール
・温度検出端の断線
●
センサ断線(RTD1)
推定原因
制御用の温度検出端
の断線を検知
●
センサ断線(RTD)
内容
計装のシステム異常
・ システム内部のエラ
(装置停止中でも検出
・電源ブレーカOFF
ー
します)
・冷凍機の故障
・凝縮器の異常
圧縮機吐出管温度ス ・過熱運転
・電源キー「切」
イッチもしくはモーター ・欠相運転
・サービスコール
プロテクタが作動
・逆相運転
・装置の周囲温度が高
すぎる
装置停止
冷凍機1台搭載
の場合
・装置停止
圧縮機表面温度が基 ・冷凍機の故障
準値以上を検出した ・凝縮器の異常
冷凍機複数搭載
の場合
・他機を起動
・制御継続
圧縮機表面温度が基 ・蒸発器(冷却器)の霜
準値以下を検出した
付き
プログラム運転
中はポーズしな
い
圧縮機表面温度セン
サ断線を検出した
・電源キー「切」
・サービスコール
・電源キー「切」
・霜とり運転実行
・冷凍機の圧縮機表面 ・電源キー「切」
温度センサが断線
・サービスコール
□は冷凍機NO
□は冷凍機NO
●BU
冷凍機 □
圧縮機表面温度範囲
外異常
・圧縮機の故障
圧縮機表面温度の範 ・凝縮器の異常
囲外状態が規定時間 ・冷媒ガス漏れ
以上継続した
・過熱運転
・欠相運転
・電源キー「切」
・圧縮機冷却
129
第6章 故障とその処置
分類
□は冷凍機NO
●BU
冷凍機 □
冷却バイパス温度断線
異常
警告
●BU
冷凍機 □
冷却バイパス温度異常
通信
OP
異常
画面表示名称
警報動作
内容
推定原因
処置
・冷却バイパス用の電
磁弁の故障
冷却バイパス温度が
・電源キー「切」
・温度式膨張弁の故障
基準値以上を検出した
・サービスコール
・感温筒の接触不良
・ガス漏れ
冷凍機の冷却バイパ
・冷凍機の冷却バイパ ・電源キー「切」
ス温度センサ断線を検
ス温度センサが断線 ・サービスコール
出した
□は冷凍機NO
□は冷凍機NO
130
●BU
冷凍機 □
冷却バイパス
温度範囲外異常
・冷却バイパス用の
冷却バイパス温度の
電磁弁の故障
・電源キー「切」
範囲外状態が規定時 ・温度式膨張弁の故障
・サービスコール
間以上継続した
・感温筒の接触不良
・ガス漏れ
第6章 故障とその処置
■オプション関係
「BU」
:バックアップ運転可能を示しています。
「通信OP」 :通信機能での警報ナンバーを示します。(オプション)
分類
漏水異常
(オプション)
●
送風機インバータ
異常
(オプション)
●
・冷凍能力の過剰
・電源キー「切」
・試料による冷却
・冷却源の取り除き
・下限警報の設定値が ・独立温度過冷防止
高い
器の設定確認
・除湿機のみ停
止
・制御継続
除湿モジュール再生
除湿モジュール再生
温度センサーが断線し
温度センサーの断線
た
・電源キー「切」
・サービスコール
装置停止
漏水検知器が漏水を
漏水センサーに水分
検出した(装置停止中
が付着した
でも検出します)
・電源キー「切」
・漏水原因の取り除
き
・漏水センサーの乾
燥
装置停止
送風機ファンの風速可
変用インバータの異常 インバータの故障等
検出
・電源キー「切」
・再発の場合サービ
スコール
装置停止
接続されている外部機
器の異常検出
(装置停止中でも検出
します)
異常内容、原因につい
・電源キー「切」
ては外部機器の取扱
・異常原因の取り除
説明書を参照してくだ
き
さい
制御継続
接続されている外部機
器の警告検出
(装置停止中でも検出
します)
警告内容、原因につい ・警告原因の取り除
ては外部機器の取扱
き
説明書を参照してくだ ・警告入力解除後自
さい
動復帰
装置停止
非常停止スイッチの動
・非常停止スイッチ
なんらかの原因で非
作検出
が押された原因の
常停止スイッチが押さ
(装置停止中でも検出
確認
れた
します)
・電源キー「切」
●
非常停止スイッチ
(オプション)
処置
異常内容、原因につい
・電源ブレーカOFF
外部除湿機の保安機 ては除湿機の取扱説
・除湿機内異常原因
器が作動
明書を参照してくださ
の取り除き
い
●
外部機器(□):
警告
(オプション)
□は外部機器NO
試験室内測定温度
が、異常降下したた
め、独立温度過冷防
止器が作動
推定原因
・除湿機のみ停
止
・制御継続
●
外部機器(□):
異常
(オプション)
□は外部機器NO
警告
●BU
除湿モジュール
再生温度入力
断線異常
(オプション)
内容
・操作パネルの「警
試験室内の「作業員保
報ブザーリセットボ
・装置停止
安スイッチ」の動作検 室内作業者が危険を
タン」を押し試験室
・個別警報ブザー 出
感じて「作業員保安ス
内を確認
鳴動
(装置停止中でも検出 イッチ」を押した
・作業者救出
します)
・電源キー「切」
●BU
除湿機異常
(オプション)
装置停止
●
作業員保安
(オプション)
警報動作
●
独立温度過冷異常
(オプション)
通信
OP
異常
画面表示名称
131