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2015/12/28
福岡支店
住所:福岡市中央区舞鶴 2-4-15
電話:092-738-7779（情報部）
URL: http://www.tdb.co.jp
特別企画九州・沖縄地区の外食産業売上高ランキング（2014年度）
売上高上位 50 社の合計売上高、６年連続で増加
～消費税率引き上げの影響、「飲食」と「中食」で明暗分かれる～
はじめに
一般社団法人日本フードサービス協会が発表した 2014 年（平成 26 年）の外食産業市場規模（料理
品小売業を含む広義）は 30 兆 6154 億円と、前年に比べて 2.1％増加した。とりわけ、持ち帰り弁当
店や惣菜店などの「料理品小売業」
（弁当給食を除く）は、6 兆 2468 億円で、前年より 4.5％増加。少
子高齢化を背景に、食堂・レストランなどの「飲食店」や居酒屋・ビヤホールなどの「喫茶・酒場等」
に比べて「中食」の成長力が際立っている。
帝国データバンク福岡支店では、企業概要データベース「ＣＯＳＭＯＳ２」
（146 万社収録）から、
九州・沖縄地区（以下、九州）に本社を置き、外食事業を主業とする企業を抽出。売上高上位 50 社の
2014 年度（2014 年４月期～2015 年３月期）の売上高や利益額、その伸び率などをまとめた（売上高
には一部推定を含む）
。
なお、本調査でいう「外食」には、レストランなど飲食店での飲食事業をはじめ、持ち帰り弁当や
宅配サービスなど料理品小売業に分類される中食事業、病院・学校などにおける給食事業も含めて集
計した。
本調査は 2014 年 12 月に続いて 15 回目。
調査結果（要旨）
1. 売上高上位 50 社の 2014 年度の合計売上高は 4740 億 1900 万円で、前回調査（2013 年度）に
比べて 0.3％増加。増加は６年連続
2. 「中食」事業の合計売上高は 2250 億 8900 万（構成比 47.5％）で、前年度比 4.0％増加
3. 売上高上位 50 社の税引き後利益は、
「赤字」が３社（構成比６％）
、利益が減った企業（
「減
益」
「赤字転落」
「赤字拡大」の合計）は 15 社（同 30％）
4. 2014 年度の売上高ランキングは(株)プレナス（東証一部、福岡市）が 12 年連続のトップ
5. 2014 年度の売上高伸び率ランキングは(株)イーティーズ（福岡県鞍手町）がトップ
6. 2014 年度は 42 件の倒産が発生
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特別企画：九州・沖縄地区の外食産業売上高ランキング（2014 年度）
１．売上高推移
～売上高上位 50 社の合計売上高は前年度比 0.3％増、実質は同 2.4％増
九州に本社を置く外食産業の売上高上位 50 社の 2014 年度の合計売上高は 4740 億 1900 万円で、前
回調査（2013 年度、4725 億 300 万円）に比べて 0.3％増加した。前年度比売上高伸び率こそ 2011 年
度（5.8％）をピークに３年連続で低下したものの、2009 年度以降６年連続での増加となった。
ただし、2014 年度調査では、業績が
非開示となったことなどを理由として
ランキング上位企業の一部を集計から
除外しており、前回調査との比較では
伸び率が過小となっている。売上高伸
び率を把握するために、2013 年度につ
いても当該企業を除外したうえで改め
■九州の外食産業売上高上位 50社の合計売上高推移
[億円]
5,000
4,643
3,960
3,984
4,046
4,061
4,052
4,014
4,541
4,297
中食
2,000
飲食
1,000
0
2004
2012年度
び率は 2.4％に上ることが分かった。
持ち帰り弁当や総菜などの「中食」事
業だ。事業形態別の合計売上高をみる
と、
「中食」は 2250 億 8900 万円と全体
の 47.5％を占め、2013
2013年度
05
06
07
08
09
2014年度
10
11
12
2013年度
ス（東証一部、福岡市）
232,906
207,144
（単位　上段：百万円、下段：社）
給食
合計
14,023
2014年度
454,073
37
12
1
50
合計売上高
242,532
216,350
13,621
472,503
（同上・補正後）
(228,835)
(218,550)
(15,750)
(463,135)
37
12
1
50
(35)
(13)
(2)
(50)
233,071
225,089
15,859
474,019
34
14
2
50
社数
社数
合計売上高
社数
50社
合計売上高
（A）
た。
産業最大手（株）プレナ
中食
■「プレナス」を除く49社の合計売上高の推移
2012年度
計売上高は、九州の外食
飲食
14 [年度]
13
※ 2013年度の「補正」は、2014年度の集計対象除外企業を除外のうえ、
改めて上位50社の合計売上高を算出し直した金額
※ 2012年度は、決算期変更企業の売上高を年換算して加算した
※ 集計企業は、毎年入れ替わりがある
に比べて 4.0％増加（補
もっとも、
「中食」の合
合計売上高
（同上・補正後）
年度（2163 億 5000 万円）
正後で同 3.0％増加）し
給食
3,000
補正という）すると 4631 億 3500 万円
外食産業の伸びをけん引するのが、
4,740
4,000
て上位 50 社の合計売上高を算出
（以下、 ■売上高上位50社の事業形態別売上高推移
となり、2014 年度の実質的な売上高伸
4,725
（単位：百万円）
「中食」
合計売上高
（B）
合計売上高
454,073
5.7%
472,503
207,144
10.9%
216,350
（同上・補正後）
(463,135)
(218,550)
前年度比伸び率
前年度比伸び率
4.1%
474,019
0.3%
4.4%
225,089
4.0%
（同上・補正後）
(2.4%)
(3.0%)
合計売上高
前年度比伸び率
合計売上高
プレナス除く
49社
プレナス
「中食」
売上高
合計売上高
合計売上高
（C）
（A-C）
（B-C)
139,484
314,589
67,660
11.1%
3.4%
10.3%
323,834
67,681
148,669
6.6%
150,383
1.2%
(314,466)
(69,881)
2.9%
323,636
▲0.1%
0.03%
74,706
10.4%
(2.9%)
(6.9%)
※ 2013年度の「補正」は、2014年度の集計対象除外企業を除外のうえ、
改めて上位50社の合計売上高を算出し直した金額
※ 2012年度は、決算期変更企業の売上高を年換算して加算した
※ 集計企業は、毎年入れ替わりがある
が７割弱を占めている。2013 年度は、同社の売上高を除いた「中食」の合計売上高伸び率が 0.03％に
まで低下していたが、2014 年度は百貨店やスーパーストア、ディスカウントストアなどへのテナント
出店を積極化させた企業の業績上伸から、合計売上高伸び率は 10.4％（補正後で 6.9％）となった。
他方、
「飲食」は合計売上高伸び率が鈍化した。2013 年度の合計売上高伸び率は 4.1％だったのに対
し、2014 年度は▲3.9％とマイナスに転じた。売上高上位企業の集計除外による影響が大きいためで、
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特別企画：九州・沖縄地区の外食産業売上高ランキング（2014 年度）
補正後では 1.9％のプラスを維持しているが、
「中食」との競合がみられる居酒屋やファストフード店
などが苦戦するなどで、プラスが続く 2011 年度以降では最も伸び率が低くなった。
２．損益推移
～「赤字」企業は３社のみ、利益減少企業も 23 社→15 社に
売上高上位 50 社の税引き後利益をみると、
「赤字」だった企業は３社（構成比６％）にとどまり、
2013 年度の７社（同 14.6％）から減少。また、利益が減った企業（
「減益」
「赤字転落」
「赤字拡大」
の合計）は 15 社（同 30％）と、こちらも 2013 年度の 23 社（同 47.9％）から減少しており、収益構
造に問題を抱える企業は減少したと言える。
ただし、円安による原材料高、人材確保難にともなう採用経費増などが利益減少要因につながった
企業も少なくない。とりわけ、赤字企業が集中し、また、増収 22 社のうち少なくとも９社（同 40.9％）
の利益が減少した「飲食」事業は、
「中食」に比べて苦戦が目立った。
■売上高上位50社の売上高／損益状況
黒字
赤字
(　)内は前年度
黒字転換
減益
赤字転落
赤字縮小
赤字拡大
未詳
増収
18
(12)
2
(3)
9
(9)
1
(5)
0
(0)
0
(1)
2
(3)
32
(33)
減収
8
(3)
4
(2)
3
(7)
1
(1)
0
(0)
1
(0)
1
(2)
18
(15)
合計
26
(15)
6
(5)
12
(16)
2
(6)
0
(0)
1
(1)
3
(5)
50
(48)
増益
合計
※ 2013年度は決算期変更にともない前年度との比較が困難な2社を除く48社で分析した
■飲食事業者の売上高／損益状況
黒字
増益
赤字
黒字転換
減益
(　)内は前年度
赤字転落
赤字縮小
赤字拡大
未詳
合計
増収
10
(8)
1
(3)
8
(6)
1
(4)
0
(0)
0
(1)
2
(3)
22
(25)
減収
5
(2)
3
(1)
1
(5)
1
(1)
0
(0)
1
(0)
1
(2)
12
(11)
合計
15
(10)
4
(4)
9
(11)
2
(5)
0
(0)
1
(1)
3
(5)
34
(36)
※ 2013年度は決算期変更にともない前年度との比較が困難な1社を除く36社で分析した
■中食事業者の売上高／損益状況
黒字
増益
赤字
(　)内は前年度
黒字転換
減益
赤字転落
赤字縮小
赤字拡大
未詳
7
(4)
1
(0)
1
(3)
0
(1)
0
(0)
0
(0)
0
(0)
減収
3
(1)
0
(0)
2
(2)
0
(0)
0
(0)
0
(0)
0
(0)
5
(3)
合計
10
(5)
1
(0)
3
(5)
0
(1)
0
(0)
0
(0)
0
(0)
14
(11)
増収
合計
9
(8)
※ 2013年度は決算期変更にともない前年度との比較が困難な1社を除く11社で分析した
３．売上高ランキング
～上位の顔ぶれ変わらず、トップ 10 では４位と５位が逆転
（50 位までのランキング表は末尾掲載）
2014 年度の売上高ランキングでトップになったのは、持ち帰り弁当店「ほっともっと」や定食店「や
よい軒」を展開する(株)プレナス（東証一部、福岡市）
。
「ほっともっと」事業は加盟店への店舗移管
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特別企画：九州・沖縄地区の外食産業売上高ランキング（2014 年度）
を進めたことからやや減収となったものの、
「やよい軒」事業は初めて四国地方に出店するなど事業展
開エリアを拡大。売上高は前年度比 1.2％増の約 1503 億 8300 万円となり、2003 年度から 12 年連続で
首位を守った。
２位は、ファミリーレストラン「Joyfull」を展開する(株)ジョイフル（福証、大分市）
。2013 年 10
月のグランドメニュー改定により客単価は改善したものの、客数は低下した。しかし、既存店に比べ
て投資額を抑えた直営新型店舗の出店効果から、売上高は同 2.3％増の約 593 億 5000 万円となった。
３位は、(株)梅の花（東証二部、福岡県久留米市）の連結子会社で、湯葉と豆腐の店「梅の花」を
中心とした店舗を展開する(株)梅の花Ｓｅｒｖｉｃｅ（同市）
。平日に曜日限定の特別メニューを提供
するほか、テイクアウト商品の販売強化策などを講じ、また、新規出店も行ったものの、消費税率引
き上げの影響から既存店では苦戦を強いられ、売上高は同 2.8％減の約 181 億 5300 万円となった。な
お、(株)梅の花の連結子会社としては、(株)古市庵と(株)梅の花ｐｌｕｓ（いずれも同市）も上位 50
社にランクインしている。
４．売上高伸び率ランキング
～１位と３位に「むすんでひらいて」グループの２社
2014 年度の売上高伸び率ランキングでトップになったのは、
「むすんでひらいて」グループの(株)
イーティーズ（福岡県鞍手町）
。ディスカウントストアやスーパーストアなどで総菜店を営み、伸び率
ランキング３位に入った同グループの(株)むすんでひらいて（同町）とブランド棲み分けを図り、両
社とも出店を加速。(株)イーティーズの売上高は前年度比 45.2％増の約 52 億 1700 万円、(株)むすん
でひらいての売上高は同 16.7％増の約 50 億 4200 万円にのぼった。
４位には(株)力の源カンパニー（福岡市）
、５位には(株)一蘭（福岡市）とラーメン店経営業者が名
を連ねた。両社とも首都圏や地方主要都市などへの積極的な出店を進めた効果から、(株)力の源カン
パニーの売上高は同 15.9％増の約 124 億円、
（株）一蘭の売上高は同 12.8％増の約 108 億 6400 万円と
なった。
九州・沖縄地区外食産業売上高伸び率ランキング上位10社　（2014年度）
売上高
伸び率
順位
14年度
商号
順位
所在地
事業
形態
決算
月
主業態・「店名」など
1
19
(株)イーティーズ
福岡県鞍手町
中食
量販店内での総菜・弁当小売
2
39
(株)梅の花ｐｌｕｓ
福岡県久留米市
中食
持ち帰り総菜・弁当店「梅の花」
3
20
(株)むすんでひらいて
福岡県鞍手町
中食
量販店内での総菜・弁当小売
4
8
(株)力の源カンパニー
福岡市
飲食
ラーメン店「博多一風堂」、居酒屋「行集談四朗商
店」「五行」ほか
5
9
(株)一蘭
福岡市
飲食
ラーメン店「一蘭」
6
44
(株)タケノ
福岡市
飲食
居酒屋「竹乃屋」「豊竹」「プライベートダイニング天
天」「博多ビストロタケノヤ」ほか
7
45
(株)ハルフードシステム
飲食
イタリアンレストラン「マルゲリータ」、和食レストラン
「百菜旬」ほか
長崎県佐世保市
8
40
(株)ハーバーハウス
福岡市
飲食
海鮮料理店「釣船茶屋ざうお」、ラーメン店「ラーメン
ざうお」ほか
9
46
(株)大山
長崎県諫早市
飲食
回転すし店「「若竹丸」「宝洋丸」、和食店「わかた
け」ほか
10
15
ＪＲ九州ファーストフーズ(株)
福岡市
飲食
「ｹﾝﾀｯｷｰﾌﾗｲﾄﾞﾁｷﾝ」「ﾐｽﾀｰﾄﾞｰﾅﾂ」「ﾓｽﾊﾞｰｶﾞｰ」「ｼｱ
ﾄﾙｽﾞﾍﾞｽﾄｺｰﾋｰ」各FCほか
売上高
（百万円）
前年度比
売上高
伸び率
2
5,217
45.2%
9
2,801
17.3%
2
5,042
16.7%
3
12,400
15.9%
12
10,864
12.8%
3
2,451
11.4%
3
2,444
10.2%
9
2,753
10.0%
5
2,300
9.9%
3
6,008
9.5%
〔売上高には推定値を含む〕
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特別企画：九州・沖縄地区の外食産業売上高ランキング（2014 年度）
５．倒産動向
～2014年度は42件、小規模の「飲食」事業者が中心
九州における外食産業の倒産（法的
整理のみ、負債 1000 万円以上）をみる
外食産業における企業倒産の推移
[件]
60
[百万円]
12,000
50
10,000
と、2014 年度は 42 件だった。2000 年
40
8,000
度以降で最多だった 2013 年度（52 件）
30
6,000
20
4,000
10
2,000
に比べて 19.2％（10 件）減少したもの
の、2009 年に次いで過去３番目に多い
水準だった。ただし、負債総額は 12
0
2000
01
02
03
04
飲食（件）
億 5300 万円と 2000 年度以降の最小を
更新、個人経営を含む小規模事業者の倒産が主体と
なった。
倒産の主体は「飲食」事業だ。2014 年度の 42 件
中 40 件を占めており、その大半が集客不振などの
「販売不振」を主因としている。最大の倒産は(株)
かにの日本海
（北九州市、
負債約 1 億 4000 万円）
で、
収益が低迷するなか、消費税率引き上げ後の集客不
振により法的整理に至った。
なお、2015 年度（４～11 月：８カ月間累計）は
05
06
中食（件）
07
08
09
10
11
12
飲食（負債総額）
13
14
0
15 [年度]
中食（負債総額）
■外食産業における企業倒産の推移
年度
2000
01
02
03
04
05
06
07
08
09
10
11
12
13
14
15
飲食
5
9
11
13
12
12
21
33
36
40
27
29
28
47
40
16
件数
中食
3
5
1
3
1
0
2
3
3
3
1
5
5
5
2
1
合計
17 件に達している。前年同期（25 件）に比べると発
8
14
12
16
13
12
23
36
39
43
28
34
33
52
42
17
負債総額（百万円）
飲食
中食
合計
2,221
470
2,691
1,389
386
1,775
2,661
10
2,671
1,543
660
2,203
1,809
35
1,844
4,733
0
4,733
7,588
186
7,774
2,272
355
2,627
3,295
3,100
6,395
5,348
368
5,716
2,806
10
2,816
2,250
704
2,954
1,460
245
1,705
4,255
422
4,677
1,217
36
1,253
1,203
10
1,213
※ 2015年度は４～11月の８カ月間
生ペースはやや落ち着いているものの、４月にはラーメン店チェーンを展開する(株)温（大分市、負
債約７億 8800 万円）が、８月には郊外のドライブインを経営していたみなもとフーズ(株)（佐賀県小
城市、負債約２億 400 万円）がそれぞれ破産するなど、負債の大きな倒産も散発している。
まとめ
九州に本社を置く外食産業の売上高上位 50 社の合計売上高は６年連続で増加した。とりわけ、
「中
食」は総菜や弁当の充実を図るコンビニエンスストアに対抗するスーパーマーケットやディスカウン
トストアのアウトソーシング需要を取り込み、高い売上高伸び率を示した。
2014 年４月に実施された消費税率引き上げは、生活防衛色が強まったことで「中食」にとってはや
や追い風となったのに対し、
「飲食」にとっては逆風となった。売上高上位企業は水平展開により未開
拓エリアへの新規出店を積極化させるなどで増収を確保しているが、中小・零細の「飲食」事業者は、
円安による原価高、人材採用難と相まって苦戦を強いられており、倒産件数も高止まりしている。
アルバイト・パートを多く雇用する外食産業では今後、これまで以上に難しい人事戦略を迫られる
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特別企画：九州・沖縄地区の外食産業売上高ランキング（2014 年度）
可能性がある。ただでさえ、配偶者控除の適用を受けるための“年収 103 万円の壁”が存在するのに
加え、2016 年 10 月には従業員 501 人以上の企業で社会保険に強制加入となる“年収 130 万円の壁”
が“年収 106 万円の壁”に引き下げられるためだ。また、
「一億総活躍社会」の実現を目指す安倍首相
は 11 月の経済財政諮問会議で、最低賃金を毎年、年率３％程度引き上げて全国平均で時給 1000 円と
なることを目指す意向を示しており、
実現すれば中小企業にも人件費の負担がのしかかることになる。
さらに、2017 年４月の消費増税時に導入される軽減税率制度では、本調査でいうところの「飲食」
「飲食」事業者がテイクアウト商
が対象外となることが決まった。少子高齢化社会が進む中にあって、
品の充実や出前事業への本格参入などによる“中食化”を加速させる可能性がある。業者間の競争は
一層激化し、淘汰の波が押し寄せるのは必至の情勢だ。
【内容に関する問い合わせ先】
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TEL：092-738-7779
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2015/12/28
特別企画：九州・沖縄地区の外食産業売上高ランキング（2014 年度）
九州・沖縄地区外食産業売上高ランキング上位50社　（2014年度）
14年度
順位
前年度
商号
（13年度）
順位
所在地
事業
形態
決算
月
主業態・「店名」など
1
1
★ (株)プレナス
福岡市
中食
持ち帰り弁当店「ほっともっと」、定食店「やよい軒」
2
2
★ (株)ジョイフル
大分市
飲食
ファミリーレストラン「Joyfull（ジョイフル）」
3
3
(株)梅の花Ｓｅｒｖｉｃｅ
福岡県久留米市
飲食
4
5
(株)ウエスト
福岡市
飲食
飲食店「湯葉と豆腐の店梅の花」、「かに料理専門
店かにしげ」ほか
うどん・そば店、焼肉店「WEST（ウエスト）」ほか
5
4
北九州市
中食
6
6
福岡市
給食
※ 東洋食品(株)
栄食メディックス(株)
量販店内総菜店「味処花咲」「四季の創菜旬」「花
小町」「味花」
施設内の飲食サービス業務の受託運営
7
7
(株)ヒライ
熊本市
中食
持ち帰り弁当店「おべんとうのヒライ」、食堂「まん
ま・家」ほか
8
8
(株)力の源カンパニー
福岡市
飲食
ラーメン店「博多一風堂」、居酒屋「行集談四朗商
店」「五行」ほか
9
9
(株)一蘭
福岡市
飲食
ラーメン店「一蘭」
10
10
九州産交ランドマーク(株)
熊本市
飲食
高速道路ＳＡ・空港・駅などでのレストラン運営
11
11
(株)古市庵
福岡県久留米市
中食
持ち帰り寿司店「浪花古市庵」「おにぎり畑晴れ晴゛
れ」「おむすび紀行」ほか
12
19
(株)資さん
北九州市
飲食
うどん店「資さんうどん」、ちゃんぽん店「ちゃんぽん
響」
13
13
(株)庄屋フードシステム
長崎県佐世保市
飲食
和食レストラン「庄屋」「雑魚屋」、定食店「百菜」、天
ぷら専門店「那かむら」ほか
14
14
風月フーズ(株)
福岡市
飲食
高速道路ＳＡ・空港でのフードコート経営、「レストラ
ン風月」ほか
15
16
ＪＲ九州ファーストフーズ(株)
福岡市
飲食
「ｹﾝﾀｯｷｰﾌﾗｲﾄﾞﾁｷﾝ」「ﾐｽﾀｰﾄﾞｰﾅﾂ」「ﾓｽﾊﾞｰｶﾞｰ」「ｼｱ
ﾄﾙｽﾞﾍﾞｽﾄｺｰﾋｰ」各FCほか
16
12
(株)ジェイアンドジェイ
熊本市
飲食
居酒屋「十徳や」「寿里庵」「さかな市場」「情熱酒場」
ほか
17
17
ＪＲ九州フードサービス(株)
福岡市
飲食
創作料理店「うまや」、居食店「驛亭」、駅構内レスト
ランほか
18
18
北九州市
中食
量販店内総菜店「彩花」ほか
19
32
(株)イーティーズ
福岡県鞍手町
中食
量販店内での総菜・弁当小売
20
27
(株)むすんでひらいて
中食
量販店内での総菜・弁当小売
※ 九州惣菜(株)
福岡県鞍手町
21
22
(株)坂本
熊本市
飲食
回転すし店「九州すし市場」「ばんばん寿し」、焼肉
店「えんや」ほか
22
25
(株)ブレンズ
長崎県佐世保市
中食
持ち帰り弁当店「ほっともっと」FC
23
24
(株)めいじん
大分市
飲食
回転すし店「寿司めいじん」、焼鳥専門店「鳥ざんま
い」、天ぷら店「天風」ほか
24
26
(株)ジェイシーシー
沖縄県糸満市
飲食
和食・沖縄料理店「わだや」、沖縄地料理店「龍潭」
「波照間」ほか
25
23
※ 昭和食品(株)
北九州市
中食
量販店内総菜店「味菜」ほか
26
31
(株)寿福産業
鹿児島市
飲食
和食店「ふく福」、黒豚料理店「寿庵」、ﾗｰﾒﾝ店「十八
番」、回転すし店「めっけもん」ほか
27
29
(株)ポールスター
福岡市
飲食
「ｹﾝﾀｯｷｰﾌﾗｲﾄﾞﾁｷﾝ」「ｻﾌﾞｳｪｲ」FC
28
28
北九州市
中食
量販店内総菜・弁当店「味の四季彩」
29
30
昭和フード(株)
佐賀市
飲食
「マクドナルド」FC
30
35
(株)西鉄プラザ
福岡市
飲食
うどん店「やりうどん」、「ﾄﾞﾄｰﾙｺｰﾋｰｼｮｯﾌﾟ」「ﾐｽﾀｰ
ﾄﾞｰﾅﾂ」FC、施設内ﾚｽﾄﾗﾝ運営ほか
31
33
(株)プレナス・エムケイ
福岡市
飲食
レストラン「しゃぶしゃぶダイニングＭＫ」
32
38
(株)鹿児島なべしま
鹿児島市
飲食
焼肉レストラン「焼肉なべしま」、居酒屋「焼き鳥とり
いち」ほか
33
37
(株)アマージュ
福岡市
飲食
居酒屋「ぶあいそ」「北海道食市場丸海屋」「博多黒
鉄」ほか
34
34
(株)フェリックス
福岡市
飲食
居酒屋「とめ手羽」、ダーツカフェ「TiTO」
35
39
エイ・アンド・ダブリュ沖縄(株)
沖縄県浦添市
飲食
ファーストフード店「Ａ＆Ｗ」、「サーティワン
アイスクリーム」FCほか
36
40
(株)グラノ２４Ｋ
福岡県岡垣町
飲食
レストラン「野の葡萄」「花葡萄」ほか
37
41
(株)マツイシ
福岡県みやま市
飲食
お好み焼レストラン「どんどん亭」、ファーストフード
店「どんどんまるや」ほか
38
36
(株)稚加榮
福岡市
飲食
料亭「稚加榮」
39
48
(株)梅の花ｐｌｕｓ
福岡県久留米市
中食
持ち帰り総菜・弁当店「梅の花」
40
45
(株)ハーバーハウス
福岡市
飲食
海鮮料理店「釣船茶屋ざうお」、ラーメン店「ラーメン
ざうお」ほか
41
42
(株)うちだ屋
福岡市
飲食
食堂「うちだ屋」「麺勝」、セルフうどん店「めん勝」ほ
か
42
43
(株)八仙閣
福岡市
飲食
中華レストラン「八仙閣」、日本料理「銀香梅」ほか
43
46
(株)イワタダイナース
福岡市
中食
宅配ピザ・お好み焼き店「ピザクック」
44
50
(株)タケノ
福岡市
飲食
居酒屋「竹乃屋」「豊竹」「プライベートダイニング天
天」「博多ビストロタケノヤ」ほか
45
49
(株)ハルフードシステム
長崎県佐世保市
飲食
イタリアンレストラン「マルゲリータ」、和食レストラン
「百菜旬」ほか
46
－
(株)大山
長崎県諫早市
飲食
回転すし店「「若竹丸」「宝洋丸」、和食店「わかた
け」ほか
47
47
西日本パブリック(株)
福岡市
飲食
高速道路ＳＡ飲食施設運営ほか
48
－
(株)エッセンハウス
福岡県新宮町
中食
百貨店、量販店内総菜店「「エッセンハウス」「チャッ
クワゴン」ほか
49
－
(株)昭和イーティング
福岡市
給食
福祉施設・病院・企業の給食業務受託
50
－
(株)綱屋
福岡市
中食
焼肉・韓国料理「ヌルボン」、居酒屋「はな」、レストラ
ン「風の邱」ほか
※ 昭産商事(株)
売上高
（百万円）
前年度比
売上高
伸び率
1.2%
2
150,383
12
59,350
2.3%
9
18,153
▲2.8%
2
14,871
4.0%
11
14,297
▲2.4%
9
13,800
1.3%
5
13,078
1.8%
3
12,400
15.9%
12
10,864
12.8%
9
8,894
▲2.1%
9
8,744
2.2%
8
6,462
－
3
6,418
4.5%
12
6,179
2.7%
3
6,008
9.5%
2
6,002
▲5.3%
3
5,566
3.6%
9
5,283
▲0.6%
2
5,217
45.2%
2
5,042
16.7%
7
4,811
▲0.1%
3
4,802
4.5%
2
4,690
1.4%
5
4,680
7.8%
12
4,549
▲1.8%
3
4,194
1.2%
6
4,143
▲3.3%
2
4,017
▲6.8%
12
3,652
▲9.6%
3
3,327
1.7%
2
3,276
▲7.0%
5
3,269
6.9%
11
3,176
2.1%
3
3,148
▲5.7%
6
3,021
1.8%
3
3,016
2.6%
5
2,929
2.3%
3
2,918
▲8.0%
9
2,801
17.3%
9
2,753
10.0%
9
2,744
▲2.4%
3
2,700
▲0.4%
2
2,675
8.3%
3
2,451
11.4%
3
2,444
10.2%
5
2,300
9.9%
1
2,262
▲7.4%
3
2,143
▲1.9%
10
2,059
▲3.3%
3
2,058
3.7%
〔売上高には推定値を含む〕
注1
商号の前に付した「★」は株式公開企業。「※」は(株)江﨑商店（北九州市）を中心とする江崎グループ企業。
注2
８位の(株)力の源カンパニーは、2014年1月に(株)力の源ホールディングス（旧・(株)力の源カンパニー）から国内ラーメン事業を主とした飲食事業を会社分割により承継し、現商
号を変更。売上高伸び率は、(株)力の源ホールディングスの2013年12月決算と比較して算出した。
12位の(株)資さんは、前年度（2013年度）の正確な売上高が判明しないため、売上高伸び率の算出を省略した。
19位の(株)イーティーズは、2014年11月に　(有)原田商店　から商号変更した。
32位の(株)鹿児島なべしまは、2014年12月に　(株)なべしま　から商号変更した。
注3
注4
注5
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