「九州・山口の近代化産業遺産群」世界遺産登録推進協議会情報紙九州山口かわら版第７号〔平成２３年２月〕 (1) 第４回幹事会を開催しました。１月１７日（月）に熊本市の「くまもと県民交流館パレア」で開催し，内閣府より稼働資産を巡る動向について説明をいただいたほか，専門家委員会や世界遺産シンポジウムなど今後の取組内容について協議しました。また，推薦書原案について，事務局説明のあと意見交換を行いました。幹事会終了後，懇親会も開催され，会員相互の交流が深まりました。なお，翌１８日（火）には，荒尾市の万田坑や宇城市の三角西港の２コースに分かれて視察が行われました。熊本県，荒尾市，宇城市の皆さん，どうもありがとうございました。 (2) 第５回専門家委員会を開催しました。２月１６日（水）から１８日（金）にかけて，東京の三菱総合研究所会議室において，ニール・コソン卿，スチュアート・スミス氏，マイケル・ピアソン氏，ディヌ・ブンバル氏，アラン・レマーズ氏，バリー・ギャンブル氏，西村幸夫先生，岡田保良先生，後藤治先生のご出席のもと開催しました。事務局等からの現況報告のあと，推薦書原案に基づくストーリーや構成 (第５回専門家委員会) 資産，境界線に関する検討・協議が活発に行われたほか，産業遺産の保存管理全般についても検討・協議がなされるなど，幅広い議論が交わされました。 (3) 世界遺産シンポジウムを開催しました。 (世界遺産シンポジウム) ２月２０日（日）に福岡市の福岡銀行本店大ホ－ルにおいて開催し，衆・参国会議員３名をはじめ，約５００名もの参加をいただき，世界遺産登録に向けた気運醸成につながったと思います。基調講演として，ニール・コソン卿に海外の世界遺産の事例も交えながら，「九州・山口の近代化産業遺産群」の顕著な普遍的な価値についてご講演いただいたほか，西村幸夫先生には，最近の国の動きなども -1- 含めて世界遺産登録へ向けた取組状況についてご講演いただきました。また，スチュアート・スミス氏，マイケル・ピアソン氏，バリー・ギャンブル氏，岡田保良先生をパネラ－に迎え，加藤康子氏のコーディネートによる○×式のクイズ形式で会場参加型のパネルディスカッションを行いました。なお，ロビ－内において，「九州・山口の近代化産業遺産群」の構成資産等のパネルを展示したほか，各県域毎にポスタ－やパンフレットを配置するなど，情報発信に努めたところ， (ロビー展示風景) パンフレットを手に取ったり，パネルにじっくり見入ったりする光景が見られ，好評でした。 (4) 協議会関係市のテレビ放映について・NHK 福岡放送局開局８０周年記念ドラマとして大牟田市を舞台に，昨年１２月に放映されたドラマ「見知らぬわが町」が全国放映されます。皆様，是非ご覧ください。放映日時３月２１日（月：祝日）１０：０５～１１：１９（NHK 総合テレビ）・３月下旬第５回幹事会（佐賀県域）・５月頃総会（福岡市）（予定）雑記帳 ○ 鹿児島県においては，２月２日（水）に勤務時間終了後，ＮＰＯ法人「かごしま探検の会」の東川隆太郎氏を講師として，県庁職員を対象に「世界とつながる九州・山口の近代化産業遺産群」と題した勉強会を開催したところ，年度末を迎えて多忙な中にも拘わらず約９０名の参加があり，関心の高さに驚いた次第です。 ○ 鹿児島県世界文化遺産課の増田聡子主事は昨年１２月めでたくゴールイン。忙しい仕事の合間，周到に準備を重ねた宮本技術主査，桑波田主査入魂の余興で披露宴は大いに盛り上がりました。 ○ 皆様方のご協力のおかげで，専門家委員会・シンポジウムともに無事に終了することができました。本当にありがとうございました。（Ａ・Ｈ）編集・発行登録推進協議会事務局（鹿児島県企画部世界文化遺産課） -2-