新年のご挨拶 理事長 門松武 新年あけましておめでとうございます。 1.CIM の更なる普及・推進と国際標準化協力 皆さまには、日頃より当センターの事業に対し、深い ご理解とご支援を賜り、厚く御礼申し上げます。 平成 27 年は JACIC 設立 30 周年ということで、昨 年 11 月の記念セミナーや式典にご参加いただきまし 建設生産システムの生産性向上がが急務となって いる昨今、国土交通省では「i-Construction」が提唱 され、ICT 技術の全面的な活用に向けて、CIM がその 中核をなすツールとして注目されています。 た皆さまには改めて感謝申し上げます。2日間のセミ JACIC が CIM 技術検討会の事務局を預かって4年 ナーに合計 350 名、式典に 160 名の方々にご参加いた 目を迎える今年は、国土交通省のもと「CIM ガイドラ だきました。 イン」のとりまとめに貢献したいと考えております。 イベントのテーマは「JACIC30、これまでの 30 年 またこれと並行して、自主事業により海外の先進事 これからの 30 年」と銘打ちましたが、私自身、設立 例の調査や BuildingSMART International における 以来 30 年間の先輩たちの功績を思いおこし、来たる 標準化活動に関しては、引き続きわが国の窓口として べき 30 年先まで続くであろう JACIC の各事業につい その責任を果たして参ります。 て、考える良い機会となったと考えております。 2.新しい時代に対応したシステム・サービス この 30 周年記念事業をきっかけに、幾つか新しい IoT あるいは Industry4.0 に象徴されるとおり、 取り組みを始めました。まず賛助会員との連携強化で 情報システムは日進月歩であり、数年ごとに大きなキ す。全国にいらっしゃる 600 余社の JACIC 賛助会員 ャッチアップを図っていくことが必須となっていま の皆様のところに、直接職員が訪問し永年の支援に対 す。この情報化の世界に遅れることなく、コリンズ・ して御礼の挨拶を申し上げるとともに、記念品をお配 テクリスをはじめとした建設情報システムを更新し りしています。従来賛助会員に対しては、特典である ていくための準備を着実に進めるとともに、利用者の 機関誌の配布等にとどまっていましたが、今後はユー 立場にたった肌理こまかい対応をして参ります。 ザーでもある建設業界等の各社から JACIC の業務に またコリンズ・テクリスのデータ数は既に 600 万件 関して、意見・要望を直接伺い、その改善に反映させ を超え、ビッグデータとしての活用を積極的に図って ることも視野に入れ関係を再構築していく所存です。 参ります。 次に CIM の教育研修に乗り出しました。CIM を支 3.品確法改正に伴う地方公共団体への支援 える3次元 CAD の活用には、その使い手の層を増や 一昨年改正された品確法とそれを実施に移すため すことが不可欠であり、JACIC は自らが研修事業に関 の「発注関係事務の運用に関する指針」によって、地 与して貢献したいと考えております。昨年 11 月から 方公共団体の負担が増大することを予想し、JACIC に 協力企業を募ることから始めたところです。 できる支援策を検討しています。発注関係事務の透明 このような平成 27 年の取組の上に、平成 28 年は 性・客観性・効率性等を確保するうえで、JACIC の建 以下のような項目に重点的に取り組んでいきたいと 設情報システムは情報インフラとして不可欠なもの 考えています。 となっており、地方公共団体への一層の普及・活用等 を進めて参ります。 以上のように、常に社会のニーズに的確に応え、必 要な情報技術をもって積極的に社会貢献をしていき たいと考えています。 今年も JACIC をよろしくお願い申し上げます。 2016 年が皆さまにとって、よい年でありますよう お祈り致します。
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