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JOYO ASEAN NEWS
Vol.38
常陽アセアンニュース
JOYO ASEAN NEWS
Vol.38
2015 年 12 月発行
シンガポール駐在員事務所
#11-03 Bank of Singapore Centre
(バンクオブシンガポールセンター11 階)
63 Market Street Singapore 048942
Tel:+65-6225-6543
= 目次 =
1. シンガポール通信
~中国とアセアン経済~
・・・・・・・・・・・P. 2
2. インドネシア通信
~負債資本比率規制~
・・・・・・・・・・・P. 4
3. フィリピン通信
~PEZA の投資奨励策~
・・・・・・・・・・・P. 5
4. アセアン生活事情
~各国の水事情~
・・・・・・・・・・・P. 6
5. アセアン各国の株式市場・為替情報
・・・・・・・・・・・P. 8
6. アセアン各国の ニューストピックス
・・・・・・・・・・・P. 9
7. アセアン各国・インド休日情報 (2015 年 12 月~2016 年 2 月)
・・・・・・・・・・P. 10
8. 常陽銀行アジアネットワークのご紹介
・・・・・・・・・・P.11
本レポートの内容につきましては、弊行の信頼し得る先からの情報に基づいて作成しておりますが、その
正確性、信頼性を保証するものではありません。具体的に法律上、会計上、税務上の助言を必要とされる
場合は、それぞれの専門家にご相談下さいますようお願い致します。
1
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Vol.38
1. シンガポール通信 ~中国とアセアン経済~
昨今の中国の急速な発展に伴い、アセアン諸国の輸出先として中国との結びつきが深まって
います。今月は、アセアン経済と中国との結びつきについて報告します。
1. アセアン・中国間の貿易額推移
アセアン諸国にとって中国はアセアン域外で最大の貿易相手国です。特に輸出については、
中国向けの輸出額が年々増加しており、シェアもアセアン域外で一位となっています。
【図表 1】アセアン諸国の輸出相手国内訳
出所:IMF および台湾貿易統計
2. アセアン各国における中国向けの輸出ウェイトと影響
(1)アセアン諸国の対中輸出ウェイト
下記【図表 2】の通り、主要 6 カ国の対中輸出の割合は概ね 10~15%程度で、特に突出
している国は見られません。アセアン主要国では、日本、米国、EU の先進国向けの輸出が
既に確立されていることや、極端な中国依存を避けるため貿易相手国も分散化しています。
しかし、ベトナムやミャンマー、ラオスなど中国と国境を接している国では、中国経済減
速の影響を受けやすいでしょう。また、各国ともアセアン域内での取引量も多いことから、
中国へ輸出しているケースでは連鎖的に影響してくる可能性もあります。
【図表 2】アセアン主要国の対中輸出のウェイト
出所:各国の統計局、通関当局等
注:ベトナムはアセアン合算、EU 合算データなし
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(2)各国の主要輸出品目とその影響
国
主要輸出品(2014 年)
特長、中国の影響等
シンガポール
IT 製品(35%)、
石油製品(17%)、
化学品(14%)、
一般機械(13%)
IT 製品のほとんどが半導体等電子部品類で、需要の
縮小を受け IC 部品や PC 部品は振るわず。
アセアン主要国の中では中国向け輸出のウェイトが
高い。また、インバウンド関連でも、国別ではイン
ドネシアに次いで中国からの来訪者が多く、中国人
来訪者の減少が懸念されている(観光業や消費産業
への影響)。
マレーシア
電気・電子製品(33%)、
パーム油(9%)、
LNG(8%)、
石油製品(8%)、
原油(4%)
近年では電気・電子製品の伸びが著しいが、基本中国
などから輸出用部材を輸入し輸出する。LNG などの資
源関連も依然高いウェイトを占める。中国の生産調
整の動きを受け、精製銅や石油などの原材料を中心
に中国向け輸出は前年比△4.8%。
タイ
自動車・同部品(11%)、
コンピューター関連(8%)
、
精製燃料(5%)、
宝飾品(4%)
中国向け輸出は前年比△7.9%と大幅減。品目ではゴ
ム製品、コンピューター関連、精製燃料などの主要品目の
ほとんどが減少。
一方、最大の輸出品である自動車は、前年度水準を
維持。全体として輸出は停滞。
インドネシア
動植物性油脂(12%)
、
鉱物性燃料(12%)、
ガス(10%)
、
原油(5%)
輸出の 3 割を資源関連が占め、次いで一次産品(動
植物性油脂、ゴム製品等)のウェイトが高い。中国、
インドなどの輸出先国での景気減速に伴い輸出は前
年比△3.4%。エネルギー需要の影響を受けやすい。
従来、日本や中国から輸入していた電気機器・部品に
ついては、ベトナムからの輸入が増加傾向。
フィリピン
集積回路(20%)、
機械部品(14%)、
半導体機器(5%)、
木材および
その製品等(5%)
近年、集積回路や自動データ処理機械の輸出が急増。
日本や米国、中国向けの輸出は増加したが、マレー
シア、韓国向けは減少。他のアセアン主要国に比べ
貿易規模が小さいため、輸出先国の影響を受けやす
く、ウェイトの高い中国の影響は大きい。
ベトナム
電話機・同部品(16%)、
縫製品(14%)、
コンピューター電子製品・
同部品(8%)、
履物(7%)
電話機関連は、サムソン電子などのベトナムでの生
産拡大に伴い増加。携帯電話の需要動向の影響を受
けやすい。
また、中国から主に部品を輸入し、加工しているた
め、中国での減産の影響を受けやすい。
出所:ジェトロ
3.
まとめ
アセアン諸国に進出しているお客様からは、建設機器や半導体等の分野で業況が厳しいと
の声があり、中国の景気減速は着実にアセアン経済に影響していると実感しています。また、
中国景気の影響を受けた日本や米国での減産が、アセアン諸国の輸出量に影響してくる可能
性もあり、今後も中国の景気動向に留意が必要な状況が続くと思われます。
【シンガポール駐在員事務所
3
首席駐在員 田中
勉】
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2.
Vol.38
インドネシア通信 ~負債資本比率規制~
インドネシア財務省は、2015 年 9 月 9 日付財務大臣規則(169/PMK.010/2015)により、法
人所得税算出に係る負債資本比率規定を設けましたので、概要を報告します。
1.
規定概要と趣旨
今回の規定では企業の負債資本比率を「4:1」以内と定め、それを超える負債資本比
率となった場合には、超過割合に応じた負債コスト(支払利息及び関連費用)が損金とし
て認められなくなります。当該規定は 2016 年の課税年度から適用されます。
企業は資本あるいは負債として資金を調達し、資金の出し手に対し資本の場合は配当、
負債の場合は利息を支払います。税務上、支払利息は損金となりますが、配当は損金不算
入となります。こうした税務特性から、租税回避を目的に資本に代えて過度に負債で調達
する企業を規制するため、上限となる負債資本比率を規定しています。
2. 負債資本比率の算出における負債と資本
(1)負債
①有利子の短期・長期借入金、利払いのある取引債務
②負債額は、課税年度あるいは課税年度の一部の毎月末の平均負債残高
(2)資本
①資本金、資本剰余金、利益剰余金などの他、関係会社からの無利息の借入金
②資本額は、課税年度あるいは課税年度の一部の毎月末の上記平均資本残高
3.
負債資本比率超過の場合に損金不算入の対象となる負債コスト
(1)支払利息(2)割引・プレミアム(3)追加費用(アレンジメントフィー)
(4)ファイ
ナンス・リースにおける利息(5)借入保証に係る費用(6)外貨建借入から生じる支払利
息および上記費用に係る為替差額調整金
4.
本規定の適用除外対象先
(1)銀行(2)ファイナンス会社(3)保険会社(4)オイル・ガス・鉱業会社(5)その他特
別に規定される会社(6)インフラ関連の会社
5. その他留意事項
(1)資本額(※)がゼロあるいはマイナスの場合には負債コストの全額が損金不算入となり
ます。
※資本額=月末資本金平均残高+月末資本剰余金平均残高+月末利益剰余金平均残高+月
末の関係会社からの無利息借入金平均残高
(2)国税総局への対外借入の報告義務も規定され、報告義務を怠った場合には、その対外債
務に係る支払利息とその借入関連費用の損金算入が認められなくなります。
6.
所見
今回の規定により、負債資本比率を超過する企業では税負担が重くなるという影響があ
りますが、
「4:1」以内の比率を義務付けられるものではありません。したがって、比率を
超過する企業では、税負担の影響や資本構成(合弁企業であれば出資割合維持など)など
を総合的に考慮したうえで、増資などの資本増強について検討すべきものと思われます。
当該規制についての動向は今後も注視していきたいと思います。
以上
【バンクネガラインドネシア ジャパンデスク駐在 市原 学】
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3.フィリピン通信 ~PEZA の投資奨励策~
フィリピンでは、外資を呼び込むため様々な種類の投資奨励策があります。今回はその中で
多くの日系企業が選択している PEZA の投資奨励策を紹介いたします。
1.
PEZA とは
PEZA とは Philippines Economic Zone Authority(フィリピン経済区庁)を指し、PEZA
が認定する投資奨励策が PEZA 制度です。フィリピンの日系企業 1,512 社(JETRO、2014
年 12 月)のうち 6 割を越える 919 社が、PEZA 制度を利用しています。
(PEZA、2014 年
10 月)
新興国の行政組織では汚職やサービス遅延が多いなか、PEZA は、95 年の創設以来 4 人
の大統領に仕えているデリマ長官のリーダーシップの下、汚職撲滅、お役所仕事の撤廃等の
スローガンを掲げ、勤勉な仕事ぶりで日系企業からの信頼も厚いのが特徴です。
PEZA 制度は、輸出製造業型、IT サービス輸出型観光関連業型、運輸、倉庫サービス業
型など、登録を受ける企業の実態に合わせていくつかの類型があります。
2.
投資奨励策と登録認可基準
PEZA 制度における輸出製造業型への投資奨励策と登録認定基準は下記の通りとなります。
(1)投資奨励策
①3 年から最長 8 年の間、法人所得税免除
②上記法人所得税免税期間終了後には、国税や地方税の一切に代わる、総所得に対する 5%
の特別税率の適用。(総所得は、日本の粗利に近い概念)
③一部輸入関税の免除(資本財、原材料、補修材料の輸入関税の免除)
④埠頭税、輸出税、賦課金等の免除
⑤付加価値税(VAT)12%の免除
⑥固定資産税の免除(3 年間)
(2)登録要件
①PEZA の認定する工業団地への入居
②生産量の 70%をフィリピン国外に輸出する製造、組立、加工活動を行う輸出製造業
(生産品の 30%はフィリピン国内での販売も可能)
③生産量 70%超の輸出については、製造する生産品が直接輸出されなくても、最終完成品が
輸出されていれば輸出と見做される。また、PEZA 企業への部品の納入なども輸出と見做
される。
3.
PEZA を利用するその他のメリット
各 PEZA 認定の工業団地内には、PEZA の事務所が設置されており、地方自治体に提出
する各種許認可なども、PEZA 事務所が申請を代行するワンストップサービスを提供してい
ます。また事務所は 24 時間開かれており、ノンストップサービスも謳っております(ただ
し、キリスト教の祭日にあたるグッドフライデーは休日となります)。
4.
PEZA 利用時の注意点
PEZA から与えられる投資奨励施策は、企業に対して与えるのではなく、企業が登録した
当該事業ごとに与えられます。また、税金の算出方法などは日本とは異なることが多いため、
現地の会計士等専門家へ相談することが必要となります。
【BDO ユニバンク(マカティ)駐在 永井
5
以 上
義久】
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4. アセアン生活事情
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~各国の水事情~
アセアン生活事情では、東南アジア各国で生活している駐在員や現地スタッフからの情報を
毎月発信しています。今回は、各国の水事情についてご紹介します。
~シンガポール~
◆水道水の品質(一般住宅、公共施設、ホテル等での違い)
シンガポールはマレーシアから 2 本の太いパイプを使い、原水を輸入しています。シンガ
ポールの水道水は、WHO の基準を満たしており、飲める水となっています。しかし家庭で
は、浄水器やウォーターサーバーを使用する方が多く見られます。またホテルでは、無料の
ミネラルウォーターを置いています。なお 2061 年にマレーシアからの取水合意が終了する
ため、シンガポール政府は 海水の淡水化、ダムの建設、下水再生処理を進めています。
◆ミネラルウォーターの価格と利用状況
スーパー等でのペットボトルの価格は、1.8~2.5 シンガポールドル(約 200 円前後)と手軽
に購入出来ます。
(シンガポール駐在員事務所 現地スタッフ 関 順)
~バンコク(タイ)~
◆水道水の品質(一般住宅、公共施設、ホテル等の違い)
タイの水道水は硬水であり、硬度が 120mg/L(東京 60mg/L)と非常に高く、カルシウム
やマグネシウムなどを多く含んでいます。しかしながら、泥・サビ臭く、色(黄色)がつい
ており、飲むことはできません。一般住宅、公共施設、ホテルでも環境は同じで、ホテルの
客室にはミネラルウォーターが常備されています。
◆ミネラルウォーターの価格と利用状況(スーパー等でのペットボトルの価格)
ミネラルウォーターは、コンビニ・スーパー・露店等のいたるところで販売されており、
500ml で 5~10 バーツ(約 30 円前後)程度で購入できます。スーパー等でまとめ買いをし
て、日々の生活に利用するのが一般的です。また屋台では無料でコップに入った氷と水が提
供されますが、衛生的でないため腹痛等を引き起こすケースが多く注意が必要です。
(カシコン銀行(バンコク)駐在
西谷
智行)
~マカティ(フィリピン)~
◆飲料水事情
メトロ・マニラ近郊の水道は、供給は問題ありませんが飲用は出来ません。この為、一般
的なフィリピン人も、街中のウォータースタンドで飲用水を買います。この飲用水は、ミネ
ラルウォーターではなく、最低限飲める処理をした水です。これは、5 ガロン(約 19ℓ)の
大きなボトルに入って、100PHP~150PHP(約 270 円~405 円)で販売されております。
また、コンビニなどでは 500ml の水が 15PHP 程度(約 40 円)で販売されております。水
道供給は全て私企業で賄われており、特段の政府の取組等はありません。
(BDO ユニバンク(マカティ)駐在 永井 義久)
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~ジャカルタ(インドネシア)~
◆水道水の品質
上下水道のインフラ整備が遅れており、水道水の品質は劣悪です。現地の人々も飲料水と
洗濯などその他の生活用水とを使い分けており、飲料水はミネラルウォーターを購入してい
ます。
そうした状況から駐在員の滞在するアパートなどでは、ウォーターサーバーが設置されて
いるのが一般的となっています。また、家庭用浄水器を利用している人も少なくありません。
◆スーパー等でのペットボトルの価格、利用状況
スーパーで売られるペットボトルの水の価格は 600ml で Rp4,200(約 38 円)、750ml で
Rp5,500
(約 50 円)となっています。
また、ウォーターサーバー向けの水は 1 ガロン Rp15,000
(約 136 円)で販売されています。
(バンクネガラインドネシア(ジャカルタ)駐在 市原 学)
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5. アセアン各国の株式市場・為替情報 (11 月)
アセアンの株式・為替市場の動向について(11 月)
株式 市 場
国
シ ン ガポ ー ル
マ レ ーシ ア
タイ
フ ィ リピ ン
イ ン ドネ シ ア
インド
株 価 指数
ST指 数
KLCI総合 指 数
SET指 数
フ ィ リピ ン総 合 指数
ジ ャ カル タ総 合 指数
SENSEX指 数
月 末 株価
2,855.94
1,672.16
1,359.70
6,927.07
4,446.46
26,145.67
為替 市 場
月間
月間
騰落額
騰落率
-142.41
-4.75%
6.45
0.39%
-35.24
-2.53%
-207.19
-2.90%
-8.72
-0.20%
-511.16
-1.92%
通 貨 単位
1シンガポールドル
1リンギット
1バーツ
1ペソ
100ルピア
1ルピー
月末為替
レート(円)
87.25
28.85
3.44
2.60
0.89
1.85
月間
月間
騰落額
騰落率
1.18
1.37%
0.77
2.75%
0.05
1.51%
0.03
1.13%
0.01
0.91%
0.00
0.05%
出所: Bloomberg
【株式市場】
 シンガポール
当局が 2015 年の GDP 成長率を+2.0%程度へ引き下げたことを受け、景気先行き不透
明感から売りが優勢となりました。個別では、中国において物流施設の開発等を手掛け
る不動産株を中心に株価が下落し、前月比▲4.75%と上昇して取引を終えました。
 マレーシア
7-9 月期 GDP 成長率が前年比+4.7%と市場予想通りだったことが好感され、買いが優
勢となりました。ただし自社株買いを進めていた航空関連株に利益確定売りが見られた
ほか、たばこ税の引き上げを嫌気したことを背景に一部小売株が下落し、前月比+0.39%
と小幅に上昇して取引を終えました。
 タイ
通信ネットワーク 4G の入札競争が予想以上に激化したことを受け、収益環境悪化への
懸念から電気通信サービス株が売られました。また軟調な石炭価格を背景にエネルギー
株が下落し、前月比▲2.53%と下落して取引を終えました。
 フィリピン
競争環境の激化から市場予想を下回る決算内容となった電気通信サービス株が下落しまし
た。また交易環境に改善が見られなかったことを背景に、7-9 月期港湾運営関連の売上が前年
比減収となった運輸株が下落し、前月比▲2.90%と下落して取引を終えました。
 インドネシア
石油や石炭価格が軟調に推移するなか、資源開発や建設関連向けの重機を販売する機
械株を中心に売りが優勢となりました。ただし国内インフラ開発の遅れなどに回復の兆
しが見られるなど政府による景気対策への期待感から買いの動きも見られ、前月比▲
0.20%とほぼ変わらずの水準で取引を終えました。
 インド
モディ首相率いるインド人民党が同国で 3 番目に人口の多いビハール州で行なわれた議
会選挙で敗北したことを受け、景気刺激策を推し進める同首相の妨げになるとの懸念が
広がったことから、前月比▲1.92%と下落して取引を終えました。
【為替市場】
アセアン通貨は総じて上昇しました。月初に発表された米雇用統計が堅調だったことを背
景に、米利上げ観測の強まりからドル高円安が進行したことから、円売りの動きがアセアン
通貨へ波及する展開となりました。ただしドル高アセアン通貨安への警戒感も同様に強まり、
上昇幅は小幅なものに留まりました。
【シンガポール駐在 木村 啓一】
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6. アセアン各国のニューストピックス

経済





シンガポール
・9 月銀行貸付残高 0.8%減、企業活動に陰り(11/3)
・小売業売上高、9 月は 4.6%上昇(11/16)
・コンド賃料指数、10 月は民間が 0.4%下落(11/16)
・製造業生産高 5%下落、9 カ月連続マイナス(11/27)
マレーシア
・生産者物価指数、9 月は前年同月比 5.1%低下(11/2)
・1〜9 月のバイク生産・販売、前年比 2 桁減に(11/12)
・1〜9 月の民間投資実行額、前年同期比 8.4%増(11/17)
・9 月の失業率 3.2%、前年同月比 0.5%上昇(11/26)
タイ
・CPI 上昇率、10 月はマイナス 0.77%(11/3)
・政策金利 1.5%据え置き、年内利下げも(11/5)
・10 月の失業率 0.85%、わずかに悪化(11/11)
・7〜9 月 GDP 成長率 2.9%:前期超えも依然ペースは緩やか(11/17)
インドネシア
・来年のジャカルタ最低賃金、上昇率は 15%(11/2)
・8 月時点の失業率、2 年ぶり 6%台に悪化(11/6)
・今年の経済成長率 4.8%、識者が予測(11/10)
フィリピン
・9 月の海外送金、4%増の 22 億ドル(11/17)
・マカティ市のオフィス空室率 2%、今後は上昇へ(11/20)
・国際収支、10 月は 4.7 億米ドルの黒字(11/26)
 その他





シンガポール
・9 月の空港利用者数、4%増の 442 万人(11/2)
・1〜6 月の観光客支出、前年比 12%減に(11/4)
・アジアの海賊発生件数、1〜9 月は 25%増(11/12)
・1〜10 月の訪日客 20.4 万人、通年 30 万人も(11/19)
マレーシア
・全国の貧困率は 0.6%、ジョホールはゼロに(11/2)
・ヘイズが国内の観光業に打撃、9 月は 12%減(11/4)
・1〜6 月の犯罪件数、前年比 14%減(11/11)
タイ
・タイ人の英語能力、70 カ国中 62 位(11/5)
・今年の昇給率、過去 10 年で初の 6%割れ(11/16)
・人材競争力ランク、タイは 34 位で変わらず(11/25)
・鶏肉加工業で奴隷労働、欧州 NGO が指摘(11/30)
インドネシア
・1〜9 月外国人旅行者数、4%増の 719 万人(11/3)
・10 月の訪日者数、38%増の 1.7 万人(11/19)
・二階氏に千人同行、インドネシアで観光促進(11/23)
フィリピン
・10 月の訪日者数、32%増の 2.6 万人(11/19)
・農作物の密輸に懲役刑、下院で法案提出(11/25)
(出所:各種新聞、雑誌)
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7. アセアン各国・インド休日情報 (2015 年 12 月~2016 年 2 月)
2015年 12月
日
月
火
水
木
金
1
2
3
4
土
5
TH
6
7
8
9
10
17
12
18
19
MM
TH
13
14
15
16
20
21
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24
ID
SG
JP
MY PH
IN
MY PH IN
MM
27
TH
11
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30
PH
CD
31
TH
25
ID
26
PH
2016年 1月
日
月
火
水
木
JP
MM ID
3
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6
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10
金
土
SG
1
IN
VN MY
TH
PH
CD
7
2
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ID
ID
ID
CD
11
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JP
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25
26
27
28
29
30
月
火
水
木
金
土
1
2
3
4
5
6
31
2016年 2月
日
7
MY
VN
9
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11
SG MY VN
VN
VN
16
17
18
8
VN
SG MY
14
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IN
12
JP
VN
19
13
ID
20
ID
21
22
ID
28
TH
23
24
25
26
27
CD
29
※ナショナルホリデーのみ掲載
※祝祭日名省略
出典:ジェトロ各国情報等
JP 日 本
MY マ レ ー シ ア
TH タ イ
SG シ ン ガ ポ ー ル
PH フ ィ リ ピ ン
VN ベ ト ナ ム
IN イ ン ド ネ シ ア
MM ミ ャ ン マ ー
ID イ ン ド
CD カ ン ボ ジ ア
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8. 常陽銀行アジアネットワークのご紹介
お客様の海外進出をサポートするため、様々な機関や外国銀行と業務提携を結び、支援体制
の強化を進めています。
○業務提携先一覧
提携先
業務および提携内容
中国銀行(中国)
クロスボーダー貿易人民元決済 および口座開設等の各種金融サービスの提供
交通銀行(中国)
中国国内情報の提供および口座開設をはじめとした各種金融サービスの提供
カシコン銀行(タイ)
タイ国内情報の提供および口座開設をはじめとした各種金融サービスの提供
バンコック銀行(タイ)
タイ国内情報の提供および口座開設をはじめとした各種金融サービスの提供
バンクネガラインドネシア(BNI)
インドネシア国内情報 の提供・口座開設をはじめとした各種金融サービスの提供
(インドネシア)
BDO ユニバンク(フィリピン)
フィリピンにおける金融サービス・情報の提供
ベトコム 銀行(ベトナム)
ベトナムにおける金融サービス・情報の提供
ベトナム外国投資庁(ベトナム)
ベトナム進出にかかる各種支援やセミナーの開催、投資関連情報の提供等
インドステイト銀行(インド)
インドにおける金融サービス・情報の提供
中国信託商業銀行(台湾)
台湾における金融サービス・情報の提供
日本貿易保険( NEXI)
輸出取引を行う際の海外取引リスクに備える貿易保険の提供
(取引先の信用リスクやカントリーリスクをカバー)
損害保険ジャパン日本興亜
海外での様々なリスクに対するリスクマネジメントを実施
東京海上日動火災保険
リスク・災害情報の提供、リスクマネジメントコンサルティング
三井住友海上火災保険
リスク・災害情報の提供、リスクマネジメントコンサルティング
日本通運東京支店
物流業務全般のサービス、ノウハウの提供
日立地区産業支援センター
日立地区を中心とした地域中小企業の海外展開支援
セコム
セキュリティ関連サービス・商品の提供、セキュリティコンサルティング
綜合警備保障
セキュリティサポートサービス簡易診断、セキュリティコンサルティング
【アジア全域】
○日本貿易保険、 損害保険ジャパン日本興亜、
東京海上日動火災保険、三井住友海上火災
保険によるリスクマネジメント
○日本通運による物流サポート
○セコム、綜合警備保障によるセキュリティ
コンサルティング
【中国】
○上海駐在員事務所によるサポート
○中国銀行、交通銀行による金融サービス提供
【台湾】
○中国信託商業銀行による金融サービス提供
【ベトナム】
○ベトコム銀行による金融サービス提供
○ベトナム外国投資庁による投資関連情報提供
【タイ】
○カシコン銀行、バンコック銀行による金融サービス提供
【フィリピン】
○ BDO ユニバンクによる金融サービス提供
【インド】
○インドステイト銀行による金融サービス提供
【東南アジア全域】
○シンガポール駐在員事務所によるサポート
【インドネシア】
○ バンクネガラインドネシアによる金融サービス提供
海外進出に関するお問合せ、ご照会は
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常陽銀行 市場国際部 国際業務室 各担当者
または、海外進出相談フリーダイヤル
TEL 029-300-2728~2730
TEL 0120-5931-28