天草市まち・ひと・しごと創生「総合戦略」(素案)

天草市まち・ひと・しごと創生
総合戦略(素案)
平 成 27 年 12 月
熊本県天草市
目
I.
次
総 合 戦 略 の 基 本 的 な 考 え 方 ...................................................................................1
1. 総 合 戦 略 策 定 の 趣 旨 .............................................................................................1
2. 対 象 期 間 .............................................................................................................1
3. 施 策 の 推 進 ・ 検 証 に あ た っ て の 方 針 .....................................................................1
( 1 ) P D C A サ イ ク ル に よ る 検 証 .........................................................................1
( 2 ) 推 進 ・ 検 証 体 制 .............................................................................................2
( 3 ) 施 策 の 効 果 を 高 め る た め の 連 携 の 推 進 ............................................................2
4 . 総 合 計 画 と 総 合 戦 略 の 関 係 ..............................................................................3
II . 基 本 目 標 ..............................................................................................................4
1. 基 本 目 標 1 天 草 を 支 え る 産 業 の 発 展 と 安 定 し た 雇 用 を 創 出 す る .............................6
2. 基 本 目 標 2 天 草 へ の 新 し い ひ と の 流 れ を つ く る ..................................................7
3. 基 本 目 標 3 若 い 世 代 の 結 婚 ・ 出 産 ・ 子 育 て の 希 望 を か な え る ..............................7
4. 基 本 目 標 4 市 民 が 誇 り を 持 ち 安 心 し て 暮 ら せ る 地 域 を つ く る ..............................8
III . 実 現 に 向 け た 施 策 .................................................................................................9
1. 天 草 を 支 え る 産 業 の 発 展 と 安 定 し た 雇 用 を 創 出 す る .............................................9
( 1 ) 起 業 創 業 や 既 存 事 業 者 支 援 に よ る 雇 用 創 出 ................................................... 10
( 2 ) 地 域 資 源 を 活 用 し た 産 業 振 興 に よ る 雇 用 創 出 ................................................ 13
( 3 ) 農 林 水 産 業 の 成 長 産 業 化 .............................................................................. 15
( 4 ) 観 光 産 業 の 成 長 産 業 化 ................................................................................. 18
2. 天 草 へ の 新 し い ひ と の 流 れ を つ く る ( 移 住 ・ 定 住 ) ........................................... 21
( 1 ) 本 市 へ の 移 住 促 進 ........................................................................................ 22
( 2 ) 若 者 の 地 元 定 着 に 向 け た 支 援 等 .................................................................... 23
3. 若 い 世 代 の 結 婚 ・ 出 産 ・ 子 育 て の 希 望 を か な え る ............................................... 24
( 1 ) 若 い 世 代 へ の 結 婚 支 援 ................................................................................. 25
( 2 ) 妊 娠 ・ 出 産 ・ 子 育 て の 切 れ 目 の な い 支 援 ....................................................... 26
4. 市 民 が 誇 り を 持 ち 安 心 し て 暮 ら せ る 地 域 を つ く る ............................................... 27
( 1 ) 健 康 寿 命 日 本 一 の ま ち づ く り ....................................................................... 28
( 2 ) 地 域 で 住 み 続 け ら れ る 環 境 整 備 .................................................................... 30
I. 総 合 戦 略 の 基 本 的 な 考 え 方
1. 総 合 戦 略 策 定 の 趣 旨
国 に お い て は 、 平 成 26年 11月 に 「 ま ち ・ひ と ・し ご と 創 生 法 」 が 施 行 さ れ 、
同 年 12月 に は 、国 の 人 口 の 将 来 像 を 示 す「 長 期 ビ ジ ョ ン 」と 、そ れ の 実 現 に
向 け た 平 成 27年 度 か ら の 5年 間 の 総 合 戦 略 が 策 定 さ れ ま し た 。
これを受け、本市では、人口の現状分析から課題を抽出し、国立社会保障・人口問
題 研 究 所 が 出 し た 2060年 の 推 計 人 口 33,051人 に 対 し て 、人 口 動 態( 出 生・死 亡・転 入 ・
転 出 ) を 改 善 し 、 推 計 人 口 を 45,000人 と す る 天 草 市 人 口 ビ ジ ョ ン を 策 定 し ま し た 。
天 草 市 ま ち・ひ と・し ご と 創 生 総 合 戦 略( 以 下 、「総 合 戦 略 」と い う 。)は 、
国 が 策 定 し た 「 ま ち ・ひ と ・し ご と 創 生 総 合 戦 略 」 の 基 本 的 な 考 え 方 や 政 策 5
原 則 (自 立 性 、将 来 性 、地 域 性 、直 接 性 、結 果 重 視 )、熊 本 県 の総 合 戦 略 、そして
本 市 の 人 口 ビ ジ ョ ン を 踏 ま え 、「 ま ち・ひ と・し ご と 創 生 」の 目 標 や 施 策 の 基
本的方向、具体的な施策をまとめ取り組むものです。
2. 対 象 期 間
本 総 合 戦 略 の対 象 期 間 は、国 のまち・ひと・しごと創 生 総 合 戦 略 の期 間 を踏 まえ、
平 成 27(2015年 )年 度 から平 成 31(2019年 )年 度 までの5か年 間 とします。
3. 施 策 の 推 進 ・ 検 証 に あ た っ て の 方 針
本 総 合 戦 略 における施 策 の効 果 を検 証 し、改 善 を図 っていくために、次 のとおり、
PDCAサイクルと、推 進 ・検 証 のできる体 制 の構 築 を図 ります。
(1 ) P D C A サ イ ク ル に よ る 検 証
本 総 合 戦 略 に お い て は 、 4つ の 基 本 目 標 ご と に 数 値 目 標 を 掲 げ る と と も に 、 実
現 に 向 け た 施 策 ご と に (※1)重 要 業 績 評 価 指 標 (KPI)を設 定 します。
各 施 策 の 達 成 状 況 に つ い て は 、こ の K P I に よ り 検 証 し 改 善 を 行 う (※2)
P D C A サ イ ク ル を 機 能 さ せ 、 成 果 重 視 と 外 部 有 識 者 等 の参 画 による効 果
検 証 行 い施 策 の 推 進 を 図 っ て い き ま す 。
※ 1: 重 要 業 績 評 価 指 標 ( KPI: Key Performance Indicator): 施 策 ご と の 進 捗 状 況 を 検 証 す る
ために設定する指標。
※ 2: PDCAサ イ ク ル と は 、 Plan( 計 画 ) 、 Do( 実 施 ) 、 Check( 評 価 ) 、 Action( 改 善 ) の 4 つ
の視点をプロセスの中に取り組むことで、プロセスを不断のサイクルとし、継続的な改善を
推進するマネジメント手法のこと。
1
(2 ) 推 進 ・ 検 証 体 制
本総合戦略の策定にあたっては、産・官・学・金・労などの関係者によ
る「 あ ま く さ 創 生 実 践 会 議 」に お い て 、総 合 戦 略 の 立 案 等 に お け る 意 見 を
聴取し、本市の創生に必要な各施策の検討を行っています。
今 後 、 総 合 戦 略 に 基 づ く 施 策 の 推 進 に あ た っ て も 、「 あ ま く さ 創 生 実 践
会議」においてKPIによる達成度の検証を行います。
ま た 、本 市 に は 最 上 位 計 画 で あ る「 第 2 次 天 草 市 総 合 計 画 」( 以 下 、「 総
合 計 画 」 と い う ) の 策 定 、推 進 を 審 議 す る 「 天 草 市 総 合 政 策 審 議 会 」 を 設
置 し て お り 、総 合 政 策 審 議 会 へ の 報 告 に よ り 、総 合 計 画 と 総 合 戦 略 の 検 証
を 実 施 し 、地 方 創 生 の 実 現 に 向 け て 広 く 現 状・課 題 等 の 共 通 認 識 を 図 り な
がら、将来への取組みを協働して推進してまいります。
(3 ) 施 策 の 効 果 を 高 め る た め の 連 携 の 推 進
本 市 の「 ま ち・ひ と・し ご と 創 生 」に 向 け て は 、熊 本 県 と の 連 携 は も ち
ろ ん 、天 草 管 内 で 多 く の 共 通 課 題 を 抱 え る 、上 天 草 市・苓 北 町 と 連 携 し て
取 り 組 む こ と も 重 要 で す 。 ま た 、「 長 崎 の 教 会 群 と キ リ ス ト 教 関 連 遺 産 」
の 世 界 遺 産 登 録 推 進 の よ う に 、観 光 分 野 で は 、県 境 を 越 え た 長 崎 県 や 鹿 児
島県及び関係市町との連携も必要になってきます。
こ の よ う に 、広 域 連 携 の 重 要 性 に も 視 点 を 置 き 、産 業 振 興 、観 光 及 び 移
住 定 住 の 促 進 な ど 相 乗 効 果 を 生 み 出 せ る よ う 方 向 性 を 共 有 し 、連 携 を 密 に
して地方創生の実現に向けて取り組んでいきます。
2
4.総合計画と総合戦略の関係
平 成 27年 3 月 に策 定 した総 合 計 画 では、「 人 が 輝 き活 力 あふ れる日 本 の 宝 島
“天 草 ”」をまちづくりの基 本 理 念 とし、5つのまちの将 来 像 を掲 げ、平 成 34年 度 ま
での中 長 期 ビジョンにより、実 現 を目 指 しています。
この本 市 の最 上 位 計 画 である総 合 計 画 と 本 総 合 戦 略 は、同 一 の方 向 を 目 指
すものであり、総 合 戦 略 に 掲 げ る 施 策 等 の 実 施 は 、 総 合 計 画 の 実 施 計 画 の 中
で、具体的に明示し取り組んでいきます。また、総合戦略は、設定した指
標 や P D C A サ イ ク ル に よ る 検 証 を 行 う こ と と し て お り 、 総 合 計 画 との整
合 性 を図 りながら、必 要 によっては総 合 計 画 の改 訂 を行 うものとします。
◆第 2次 天 草 市 総 合 計 画 と 人 口 ビ ジ ョ ン 及 び 総 合 戦 略 の 関 係 図
第 2 次天草市総合計画
総合戦略
基本構想
PDCA
基本計画
PDCA
実施計画
PDCA
地方創生本部
地方創生実践会議
3
天草市
天草市総合政策審議会
7 専門部会
(総 合 計 画 検 討 委 員 会 )
部(局)等
(係⇒課⇒部)
II . 基 本 目 標
総 合 戦 略 では、(1)「都 市 部 への人 口 流 出 に歯 止 めをかける」、(2)「若 い世 代 の希
望 を実 現 、合 計 特 殊 出 生 率 を2.1に向 上 させる」、(3)「活 力 ある持 続 可 能 な地 域 社
会 を 維 持 する」と する天 草 市 人 口 ビジョ ン の「 目 指 すべき将 来 の方 向 」 にのっと り、
2020年 (平 成 31年 )までの4つの基 本 目 標 と数 値 目 標 を設 定 します。
また、「 し ご と 」が「 ひ と 」を 呼 び 、「 ひ と 」が「 し ご と 」を 呼 び 込 む 好 循
環を確立するとともに、その好循環を支える「まち」に活力を取り戻す取り
組 みを行 います。
「ひと」
「しごと」
有用 な人 材確 保 ・育 成 、
「雇 用の 質・ 量 」 の
結婚 ・出 産・ 子 育て へ の
確保 ・向 上
切れ 目な い支 援
「し ご と 」と「 ひ と」 の
好 循 環、 そ れを 支 え る
「 ま ち」 の 活性 化
「まち」
地 域 の 特 性に 即 し た 課題 の解 決
4
◆人口ビジョンと総合戦略及び基本目標の構成
天草市人口ビジョン(中長期展望)
2060 年 を 視 野
目指すべき将来の方向性
都市部への人口流出に
若い世代の希望を実現、
歯止めをかける
合 計 特 殊 出 生 率 を 2.1
に向上させる
活力ある持続可能な
地域社会を維持する
天草市総合戦略
( 2015 年 ∼ 2019 年 )
基本目標
「しご と」
1 .天 草 を 支 え る 産 業 の 発 展 と 安 定 し た 雇 用
を創出する
2.天草への新しいひとの流れをつくる
「ひと 」
3 .若 い 世 代 の 結 婚 ・出 産 ・ 子 育 て の 希 望 を
かなえる
4 .市 民 が 誇 り を 持 ち 安 心 し て 暮 ら せ る 地 域
「まち 」
をつくる
5
1. 基 本 目 標 1 天 草 を 支 え る 産 業 の 発 展 と 安 定 し た 雇 用 を 創 出 す る
「 し ご と 」と「 ひ と 」の 好 循 環 を 確 立 す る た め 、ま ず は 本 市 に お け る「 し
ごと」づくりに着手します。
現在、本市においては雇用機会の不足などにより、若い世代の都市部へ
の転出超過となっています。本市の人口減少に歯止めをかけるには、若い
世 代 の 都 市 部 へ の 転 出 超 過 を 解 消 す る 必 要 が あ る た め 、本 市 を 支 え る 産 業
と魅力ある雇用の創出を目指します。
また、本市の産業構造を分析し、地域経済をより循環させる産業(コネ
クターハブ)を重点的に支援することにより、天草地域の次世代を担う人
材の地元での就職を促進していきます。
数値目標
■都市部への流出人口680人減少
■ 就 業 人 口 数 の 確 保 3 2 , 3 1 0 人 ( H22 国 調 38,904 人 )
■コネクターハブ起業のイメージ図
「コネクター」⇒接続
域外と取引を行って、他地域の資金を域内に取り込む役割。
天草⇒飲食店、漁業、食料品製造業、宿泊業、水運業、etc
「ハブ」⇒車軸
域の中で取引関係の中心となって、域内資金循環を高める役割。
天 草 ⇒ 建 設 業 、 小 売 業 、 福 祉 関 連 、 etc
「コネクターハブ」
コ ネ ク タ ー 機 能 だ け で は 、域 内 に 資金 は わ ず か しか 回 ら ず 、ハ ブ 機 能を 合 わ
せ持つことで地域経済への波及効果を高める。
天草⇒育成、拡大
6
2. 基 本 目 標 2 天 草 へ の 新 し い ひ と の 流 れ を つ く る
近年、都市部住民の中で地方に対する関心が高まっており、国の調査に
よれば東京在住者の約4割が「移住する予定」または「今後検討したい」
との結果が出ています。そのため、県や近隣市町との緊密な連携を図り、
本市への移住定住を促進します。
さらに、外部へ人材を求めていくことも重要となることから、U・J・
Iターンなどを促進し、地場産業や地域を支え、新たな活力を生み出す人
材、そして様々な都市部の知識・情報・知恵を受け入れる取り組みを進め
ます。
数値目標
■都市部から本市への転入400人
3. 基 本 目 標 3 若 い 世 代 の 結 婚 ・ 出 産 ・ 子 育 て の 希 望 を か な え る
地域の実情に即し、若い世代が安心して結婚・妊娠・出産・子育てをし
や す い 地 域 づ く り に 向 け た 環 境 を 整 備 す る と と も に 、安 心 し て 働 く こ と が
できる職場環境づくりを促進し、結婚・妊娠・出産・子育てへの切れ目の
ない支援、また仕事と生活の調和の確保により、若い世代の希望の実現に
向けて取り組んでいきます。
数値目標
■ 30∼ 34 歳 女 性 の 就 業 率 7 8 . 0 %
( H22 国 調 75.14% ・ 全 国 60.64% ・ 県 67.36% )
■ 35∼ 39 歳 女 性 の 就 業 率 7 8 . 0 %
( H22 国 調 75.17% ・ 全 国 60.37% ・ 県 68.69% )
■子育てしやすい地域だと感じる市民の割合62.5%
(H26 ア ン ケ ー ト :51.6% )
7
4. 基 本 目 標 4 市 民 が 誇 り を 持 ち 安 心 し て 暮 ら せ る 地 域 を つ く る
「しごと」と「ひと」の好循環は、それを支える「まち」の活性化によ
ってより強固なものとなりま す。市民が 、天草での生活 やライフス タイル
の素晴らしさを実感し、誇りを持ち安心して暮らせるような「まち」をつ
くることが必要です。
そのため、家族や地域の中において、人々が絆を深め、心豊かに生活で
き る 地 域 コ ミ ュ ニ テ ィ を 維 持 す る こ と で 、地 域 の 特 性 に 即 し た 地 域 課 題 の
解決、活性化に取り組みます。
数値目標
■健康に暮らしていると感じる市民の割合 81.0%
( H26 ア ン ケ ー ト : 70.8% )
■安心して暮らせていると感じる市民の割合 79.4%
( H26 ア ン ケ ー ト : 66.9% )
■民間企業の障がい者雇用率 2.0%
( H25: 1.7% )
8
III . 実 現 に 向 け た 施 策
1. 天 草 を 支 え る 産 業 の 発 展 と 安 定 し た 雇 用 を 創 出 す る
《基本的方向》
○
地場産業の育成に加え、新たな就業の場となる起業・創業等を支援し、
雇用機会の創出と産業の振興を図ります。
ま た 、本 市 の 次 世 代 を 担 う 人 材 を 育 成 し 、地 元 で の 就 職 を 促 進 す る と と も
に 、本 市 の 産 業 構 造 を 分 析 し 、地 域 経 済 を よ り 循 環 さ せ る 産 業 を 重 点 的 に 支
援します。
さらに、潜在的な需要を掘り起こし、新たな産業を創出することにより、
縮 小 経 済 か ら 拡 大 す る 経 済 へ の 取 組 み を 推 進 し 、雇 用 の 促 進 に 努 め て い き ま
す。
○
恵まれた農林水産物等に付加価値をつけ、都市部への販路拡大に努め、
地域産業の競争力の強化を図っていきます。また、世界有数の陶磁器資源
である天草陶石の活用と国の伝統工芸品指定である天草陶磁器の産地化を
図っていきます。
○
基幹産業である農林水産業をはじめとする本市の主要産業での雇用機会
の 創 出 に つ な げ る た め 、地 域 の 特 性 を 活 か し た 産 業 施 策 を 講 じ て い き ま す 。
○
本市の魅力ある観光資源を国内外に広くPRしていくとともに、観光客
の利便性の向上を図り、国内外から人々が訪れる魅力あふれる観光地「天
草」を確立します。
また、﨑津集落の世界遺産登録を目指すなど、地域資源を活用してブラ
ン ド 力 を 高 め る と と も に 、受 入 態 勢 の 整 備 、広 域 的 な 周 遊 ル ー ト を 構 築 し 、
近隣自治体と連携して広域観光交流を促進します。
さ ら に 、大 会 等 の 誘 致 や 豊 か な 地 域 資 源 を 活 か し た 体 験 型 ツ ー リ ズ ム を 推
進し、積極的なPR活動に努め、交流人口の増加を図っていきます。
(1)起業創業や既存事業者支援による雇用創出
(2)地域資源を活用した産業振興による雇用創出
(3)農林水産業の成長産業化
(4)観光産業の成長産業化
9
《 具 体 的 な 施 策 と 重 要 業 績 評 価 指 標 ( K P I )》
(1 ) 起 業 創 業 や 既 存 事 業 者 支 援 に よ る 雇 用 創 出
(ア ). 地 域 の 事 業 者 1 0 0 社 1 0 0 人 の 雇 用 を 生 み 出 す
本市の中小企業事業者の強みやセールスポイントを見出し、また、伴
走しながら支援する相談体制の充実化を図り、販路開拓、新商品開発、
新分野進出による売上アップにつなげることで、これまでの企業誘致に
よる1社100人雇用から地域の100社100人の雇用創出を目指し
ます。
また、都市部の企業等の人材や高度なノウハウ、知識などを活用した
中小企業振興を図るため、人材誘致等にも取り組みます。
さらに、本市の地域資源を十分に活用した特色ある新たな産業創出、
事業規模拡大、新分野進出等にチャレンジする起業・創業者や中小企業
を支援します。
重 要 業 績 評 価 指 標 (KPI)
現 状 (H26)
目 標 (H31)
・チャレンジ事業所数
0社
⇒
100社
・雇用創出数
0人
⇒
400人
【具体的な事業】
① 起 業 創 業 ・ 中 小 企 業 支 援 セ ン タ ー 事 業 ( Ama-biZ の 運 営 等 ) ≪ 先 行 型 ≫
強み創造型のビジネスサポートにより、地場産業を育成し、売上アップによ
る雇用創出を図る。
②産業振興チャレンジ基金事業(起業創業支援、事業規模拡大支援、家内企業等
雇用拡大支援)
起業家及び中小企業者が新たに取り組む事業に支援し、雇用の場の創出と拡
大を行う。
③地場産業振興事業
販路拡大等に取り組む企業等に対する専門家の派遣やセミナーを開催し、売
上アップ等につなげる。
④まちなか居住・まちなか起業事業
商店街の空き店舗を活用し起業、移住を推進する。
⑤ビジネス誘致業務委託事業
都市部から仕事の切出し(誘致)を行い、就労支援事業所の就労に繋げる。
10
(イ ). ビ ジ ネ ス マ ッ チ ン グ ・ 二 地 域 就 労 促 進 に よ る 仕 事 の 創 出
都 市 部 等 の 企 業 と つ な が り 、関 わ り 合 い を 持 ち な が ら 社 員 を 就 労 さ せ 、
または就労を支援し、都市部の企業等の人材や高度なノウハウ、知識な
どを活用した中小企業振興を図り、新たな仕事や生業を創出します。
重 要 業 績 評 価 指 標 (KPI)
現 状 (H26)
・ ビ ジ ネ ス マ ッ チ ン グ 件 数 /累 計
4件
目 標 (H31)
⇒
9件
【具体的な事業】
①二地域就労促進事業(マッチング事業)
二地域就労アドバイザーと連携した活動推進を行うとともに、地域おこし協
力隊員による地域の活性化に向けた取り組みの支援及び情報を発信する。
②産業振興チャレンジ基金事業(UIターン者マッチング事業)
中小企業者が必要とする人材をUIターンで誘致し、経営改善を支援する。
(ウ ). 遊 休 公 有 財 産 オ フ ィ ス 化 等 の 促 進 に よ る 雇 用 創 出
市有財産(土地・建物等)への企業誘致を進めるとともに、進出する
場合には施設整備を行って貸し出すなど進出にあたってのコスト削減に
よる企業の支援を進め、雇用の場を確保します。
重 要 業 績 評 価 指 標 (KPI)
現 状 (H26)
・誘致企業数
0件
目 標 (H31)
⇒
5件
【具体的な事業】
①遊休公有財産オフィス化事業(廃校施設等の活用)≪先行型≫
誘致企業が市有財産を活用する場合、必要な整備を行って貸し付ける。
②企業誘致支援事業
本社機能の移転等も含めた企業誘致の実現を目指す。
③企業等農業参入支援事業
企業の農業参入を通じ農業活性化と雇用創出を目指す。
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(エ ). チ ャ レ ン ジ す る 人 材 の 育 成 か ら 天 草 で の 就 職 ま で を 支 援
産 業 振 興 やまちづくりを進 めるためには、これらを担 う人 材 を育 成 することが
重 要 であり、若 い時 期 からビジネスモデルについて習 得 するための機 会 を設 け、
将 来 、本 市 で起 業 にチャレンジする人 材 を育 成 します。
また、地 元 高 校 の新 卒 者 や地 元 出 身 の大 学 生 等 の地 元 への就 職 促 進 のた
めに、天 草 地 域 の企 業 とのマッチングにより地 元 就 労 の拡 大 を図 ります。
重 要 業 績 評 価 指 標 (KPI)
現 状 (H26)
・新規高卒者管内就職率
26.2%
目 標 (H31)
⇒
30%
【具体的な事業】
①中小企業合同説明会・就職相談会開催事業
天草で地元企業の知名度を上げて、市内での就職定着を図る。
②天草宝島人材育成事業
高校生や若者を対象に地域での産業振興、まちづくり人材を育成する。
③天草読本製作事業
天草の歴史やキリシタンに関する図書、暮らしや風景、文化の図書等を学校
に配布、平成19年出版の「改訂版天草の歴史」の再出版などを行うもの。
12
(2 ) 地 域 資 源 を 活 用 し た 産 業 振 興 に よ る 雇 用 創 出
(ア ). 天 草 産 品 の 都 市 圏 戦 略 に よ る 販 路 拡 大
天草産品の情報や受発注窓口の一元化や戦略的な販売を行う体制を構
築し、高価格取引につながりやすい都市圏をターゲットに、天草という
知名度を活かした物産フェア、PRイベント等の開催や、飲食店オーナ
ー、シェフ、バイヤー等を天草へ招聘し商談会を開催するなど、産地イ
メージの確立と販路拡大を図り、生産者の所得向上と新たな雇用の創出
を目指します。
また、従来の「作ったものを売る(プロダクトアウト)」から「売れ
るものを作る(マーケットイン)」の考え方に立ち、都市圏消費者のニ
ーズをフィードバックしながら売れる産品の生産拡大、商品開発にも取
り組み、需要と供給の好循環を生み出すことでコネクター産業としての
成長を促進します。
重 要 業 績 評 価 指 標 (KPI)
現 状 (H26)
・天草産品の新規取引業者数
0件
目 標 (H31)
⇒
60件
【具体的な事業】
①天草宝島物産公社運営事業《先行型上乗せ》
地域商社「天草宝島物産公社」を核とした販路拡大により産業振興を図る。
② 天 草 ブ ラ ン ド 推 進 事 業 (バ イ ヤ ー 等 招 聘 事 業 )
都 市 圏 の 飲 食 店 オ ー ナ ー 、シ ェ フ 、バ イ ヤ ー 等 を 天 草 へ 招 聘 し 商 談 会 を 開 催 し 、
天草産品の販路拡大を図る。
(イ ). 天 草 陶 磁 器 の 産 地 化 、 そ し て 陶 芸 家 か ら 選 ば れ る 島 へ
世界でも有数な陶磁器資源である天草陶石の産地から多種多様な陶磁
器 が 生 産 さ れ る 島 を 目 指 す た め 、国 の 伝 統 的 工 芸 品 に 指 定 さ れ て い る 天 草
陶磁器の産地化を推進します。
推 進 に あ た っ て は 、窯 元 や 陶 磁 器 関 係 団 体 で 構 成 す る 推 進 母 体 が 産 地 化
に向け実施する事業を支援します。
重 要 業 績 評 価 指 標 (KPI)
現 状 (H26)
・市内窯元数
24窯
目 標 (H31)
⇒
26窯
【具体的な事業】
①天草陶磁器の島づくり推進事業
大陶磁器展等による天草陶磁器の魅力を発信するとともに、若手陶芸家の育
成、陶芸家の移住を促進し、窯業の産地化を図る。
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(ウ ). 大 学 ・ 企 業 等 と 連 携 し た 新 た な 産 業 づ く り に よ る 雇 用 創 出
大学や企業等と連携し、自然環境や資源を最大限に活用する新たな産
業の創出に向け、研究調査等や起業等の取組みを後押しするなど、雇用
創出につながる様々な取り組みを支援します。
重 要 業 績 評 価 指 標 (KPI)
現 状 (H26)
・新エネルギー分野に取組む企業数
0社
目 標 (H31)
⇒
1社
【具体的な事業】
①藻類バイオマス調査研究事業
大学や企業及び研究機関との連携はもとより、天草の環境に適した藻類の調
査・研究の継続及び飼料や肥料など副産物にかかるビジネスモデルの検討及び
企画立案について委託する。
②藻類バイオマス大規模培養施設の誘致(新事業・新産業)
藻類培養施設の誘致・建設事業等。
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(3 ) 農 林 水 産 業 の 成 長 産 業 化
(ア ). 経 営 体 の 育 成 等 に よ る 農 林 水 産 業 の 基 盤 強 化
本市の数々の産品は、豊富で良質な農林水産物に支えられています。
これらを生産する農林水産業を次世代へ引き継ぐため、経営の効率化・
安定化を図り、経営体の所得を向上させることで魅力ある職業としての
確立を目指します。
重 要 業 績 評 価 指 標 (KPI)
現 状 (H26)
目 標 (H31)
・認定農業者の割合
6 7 % (H25)
⇒
70%
・農業生産法人設立、企業の農業参入
16法人
⇒
26法人
・複合型漁船漁業経営漁家数
67戸
⇒
100戸
【具体的な事業】
①人・農地問題解決加速化支援事業
地域農業の将来について、地域での話し合いによる人・農地プラン作成への
支援を行い、営農組織の設立を支援する。
②農地中間管理事業
農地中間管理機構を通じた担い手への農用地集積に伴う地域集積協力金、経
営転換協力金、耕作者集積協力金による支援。
また、雇用創出につながる認定農業者、農業法人、農業参入企業への優良農地
拠 出 者 へ 助 成 及 び 簡 易 基 盤 整 備 (暗 き ょ 、 客 土 、 区 画 拡 大 、 農 道 舗 装 等 )事 業 に
対し支援を行う。
③農業経営法人化支援事業(産業振興(一次産業)チャレンジ基金事業)
家 族 経 営 型 の 認 定 農 業 者 が 法 人 化 し 、規 模 拡 大 、雇 用 創 出 を 目 指 す 取 組 支 援 。
④ 天 草 自 然 エ ネ ル ギ ー 自 給 実 証 事 業( 産 業 振 興( 一 次 産 業 )チ ャ レ ン ジ 基 金 事 業 )
天草の埋もれた宝である照葉樹林を農業用エネルギーとして活用し、エネル
ギー経費の削減、自給化を進めることで、照葉樹林の資源化、天草経済への好
循環の実験。ハウスへの薪ストーブ導入実験。
⑤地域養殖事業振興対策事業
収益性の高いヒトエグサ、マガキ等の養殖事業を推進し、漁船漁業の経営安
定を図る。
15
(イ ). 担 い 手 確 保 に よ る 農 林 水 産 業 の 持 続 化
本 市 の基 幹 産 業 である農 林 水 産 業 を持 続 させるため、新 規 就 業 者 の確 保 ・
育 成 や集 落 営 農 法 人 の育 成 、意 欲 ある農 林 漁 業 者 の経 営 安 定 、UJIターン対
策 などによる多 様 な担 い手 の育 成 を進 めます。
重 要 業 績 評 価 指 標 (KPI)
現 状 (H26)
・ 新 規 就 農 者 数 /累 計
43人
・新規就漁者数
0 人 (H25)
目 標 (H31)
⇒
100人
⇒
12人
【具体的な事業】
①担い手育成支援事業(担い手育成緊急支援事業、農業後継者支援事業)
農業担い手に対し、営農相談員等による巡回相談及び、農業後継者の婚活活
動の支援を行う。
②新規就農者支援事業
新 規 就 農 給 付 金 ( 準 備 型 ): 国 の 事 業 に 該 当 し な い 新 規 就 農 希 望 者 に 対 し 、 農
業技術習得のための研修を行う場合、給付金を交付する。
新 規 就 農 給 付 金 ( 開 始 型 ): 45 歳 以 上 65 歳 未 満 の 新 規 就 農 者 の 就 農 に 必 要 な
費用に対して給付金を交付する。
※ 就 農 時 の 年 齢 が 45 歳 未 満 の 新 規 就 農 者 に 対 し て は 、国 の 青 年 就 農 給 付 金( 経
営開始型)により支援を行う。
③農業公社組織化事業(新規就農支援センター)
JA等により研修ハウスの整備を行い、新規就農希望者の受入の充実を図る。
農繁期の労働力を確保するため、農作業サポート体制の整備を行う。
④担い手向け家畜導入事業
BLVの感染牛更新及び、繁殖母牛増頭対策として、60歳以下の担い手等
が母牛の導入を行う場合、新たな基金創設による無利子貸付を行う。
⑤後継者等支援対策事業(産業振興(一次産業)チャレンジ基金事業)
新 規 就 農 者 を 含 む 45 歳 未 満 の 農 業 後 継 者 の 確 保 、 定 着 を 進 め る た め 、 後 継 者
や研修生、雇用就農を受け入れている農家への施設整備等に対し支援を行う。
(ハ ウ ス 、 畜 舎 な ど )。
⑥天草黒牛で農村をイノシシ被害から守る事業
天草黒牛の放牧により集落及び中山間農地をイノシシの被害から守る。
放牧による畜産農家の生産コストの削減を行い経営の安定を図る。
⑦産業振興(一次産業)チャレンジ基金事業
一次産業を営む者が雇用を創出するため、新たに取り組む事業に期間を定め
重点的に支援する。
⑧新規就漁者支援事業
研修中の給付金支給や受け入れ態勢の整備により新規漁業後継者を確保する。
16
(ウ ). 第 一 次 産 品 の 安 定 生 産 及 び 高 価 格 化 へ の 取 組 み
本 市 の 基 幹 産 業 で あ る 農 林 水 産 業 の 安 定 生 産 を 目 指 す と と も に 、加 工 、
流通、販売など、6次産業化への積極的な取り組みを進め、付加価値化
による農漁業者の手取り収入の向上を目指します。
重 要 業 績 評 価 指 標 (KPI)
現 状 (H25)
・農畜産物の販売高
48億円
・ 6 次 産 業 化 で 増 加 し た 雇 用 者 数 /累 計
・漁業者1人当り水揚げ額
9 人 (H25)
1,539 千 円
・天草産木材販売額
【具体的な事業】
10,692 千 円 (H25)
目 標 (H31)
⇒
49億円
⇒
17人
⇒
1,700 千 円
⇒
11,880 千 円
①デコポン屋根掛けハウス集中整備事業
高品質デコポンを安定的かつ量的生産体制強化のため、屋根掛けハウスの集
中投資を行う。従来型と低コスト型の 2 種類を想定。
②雇用創出型次世代高生産性園芸施設整備事業
ICTを活用した高生産性の野菜ハウスの普及により、農業分野での雇用の
創出を図る。
③オリーブの島づくり推進事業
オリーブ栽培を通じた地域振興やオリーブの加工、商品開発、販売に向けた
取組を行いながら各種産業の振興を図る。
④水産基盤整備交付金事業
漁業者と連携し、各地先にあった藻場再生等で水産業の基盤となる漁場の整
備を行なうとともに、水産基盤施設を整備し、水産資源の維持・回復を図る。
⑤資源管理推進事業
種苗放流及び産卵施設設置により水産資源の維持・増大を図り、漁業経営の
安定に資する。
⑥天草自慢の魚販売戦略事業
市 内 外 に 魚 食 の 拡 大 、ブ ラ ン ド 化 に 向 け て 積 極 的 に PR す る 機 会 を 持 ち な が ら 、
冷凍冷蔵加工等流通体制の再構築、販路拡大等に向けた事業展開を図る。
⑦稼げる水産業づくり事業
直 売 所 や 食 材 提 供 施 設 等 の 整 備 を は じ め 、観 光・体 験 漁 業 の 推 進 、ICT を 活 用
した情報発信力強化等を行なう漁協事業を支援し、活力ある水産業を目指す。
⑧天草産材利用促進事業
天草産材を利用した木材住宅を新築、増改築する市民に対して、その建築経
費の一部を助成し、天草産材の需要促進と市内建築業関連の雇用拡大を図る。
⑨地産地消の推進
学校給食を含む地産地消率の向上を目指す。
⑩6次産業化支援事業(産業振興チャレンジ基金事業)
6次産業化に取り組む事業者の施設整備や商品開発等を支援。
⑪天草ブランド推進事業
天草宝島物産公社と連携し、天草産品の高付加価値化と地域自体のブランド
化を推進。
17
(4 ) 観 光 産 業 の 成 長 産 業 化
(ア ). 世 界 遺 産 登 録 推 進 事 業
世界遺産について、市民ひとり一人の理解と機運を高めるための周
知・啓発を強化するとともに、関係自治体と連携し国内外への情報発信
や受入態勢の整備を行い、交流人口の増加を図ります。
重 要 業 績 評 価 指 標 (KPI)
現 状 (H26)
・外国人観光客宿泊者数
目 標 (H31)
1,082 人
⇒
5,000 人
【具体的な事業】
①世界遺産観光受入整備事業
外国人観光客対応の多言語音声ガイダンス機器設置及びコンテンツ制作。
(イ ). サ ン タ ク ロ ー ス の 聖 地 ・ 天 草 づ く り
サンタクロースの聖地という新たなイメージをつくり、本市の魅力を
国内外へ発信することで、年間を通じた観光客の誘致を図り、交流人口
の増大や地域経済の活性化、雇用創出に向けて取り組んでいきます。
重 要 業 績 評 価 指 標 (KPI)
現 状 (H26)
・9 月∼2 月観光等入込客数
130万人
目 標 (H31)
⇒
143万人
【具体的な事業】
①「サンタクロースの聖地・天草」推進事業
世界サンタクロース会議を開催するとともに、包括的に事業を推進すること
により、交流人口の増大や地域経済の活性化を図る。
(ウ ). 天 草 の 拠 点 づ く り
島内の各拠点施設を整備することにより広域的なルートを形成し、島
内における回遊性を高めるとともに、滞在時間や交流人口の拡大を図り
ます。
重 要 業 績 評 価 指 標 (KPI)
現 状 (H26)
・「 道 の 駅 」 等 の 整 備 施 設 数
1施設
目 標 (H31)
⇒
4施設
【具体的な事業】
①観光拠点施設整備事業
天 草 の 豊 か な 海 の 象 徴 で あ る イ ル カ と 漁 業 者 の 共 存 を テ ー マ に 、観 光 と 漁 業 を
始めとした農林水産業が融合し、地域振興を図る拠点施設として「天草市イル
カ セ ン タ ー ( 仮 称 )」 を 整 備 し ま す 。 ま た 、 他 の 島 内 拠 点 に 道 の 駅 の 機 能 を 有
した拠点施設を整備します。
18
(エ ). ひ と の 交 流 事 業 及 び 大 会 等 誘 致 事 業 の 推 進
近隣自治体と連携したイベント等を開催するとともに、各種大会及び
合宿を誘致します。
また、農山漁村地域においては、農林漁業体験民泊の受皿の整備や天
草型のツーリズムを構築するなど、交流人口の増加を図る取り組みを推
進します。
重 要 業 績 評 価 指 標 (KPI)
現 状 (H26)
・大会開催及び合宿等受入回数
34回
・ 教 育 旅 行 等 の 受 入 団 体 数 /年
9団体
目 標 (H31)
⇒
50回
⇒
15団体
【具体的な事業】
① VISIT あ ま く さ プ ロ ジ ェ ク ト 事 業
平 成 28 年 の 天 草 五 橋 開 通 50 周 年 、 雲 仙 天 草 国 立 公 園 編 入 60 周 年 を 記 念 し 、
交流人口につながるイベント等の開催を、天草広域本部及び2市1町など、オ
ール天草の体制で取り組む。
②大会等誘致推進事業
各種大会及び合宿を誘致し、交流人口の増加を図り、経済発展に寄与する。
③グリーンツーリズム推進事業
天草型グリーンツーリズムを確立するため、体験ツアー等を実施する。
④マラソン大会事業
市内マラソン大会を開催することで、選手の宿泊等交流人口の増加による地
域活性化を図る。
⑤ジオパーク推進事業
天草市・上天草市・苓北町の2市1町の各種団体等からなる天草ジオパーク
推進協議会を中心に推進。
(オ ). 広 域 的 な 連 携 等 の 取 組 み
交流客の利便性向上を図るために、島内周遊バスや出水駅蔵之元港間
シャトルバス等の運行事業を充実させるとともに、県や近隣自治体と連
携しながら各種事業を展開し広域的な周遊ルートの構築を図ります。
重 要 業 績 評 価 指 標 (KPI)
現 状 (H26)
・島内周遊バス乗車人数
3,158 人
目 標 (H31)
⇒
6,000 人
【具体的な事業】
①広域観光推進事業
天草宇土半島広域連携事業・阿蘇熊本天草観光推進協議会事業・雲仙天草観
光圏協議会事業
②広域観光ルート構築事業
出水駅蔵之元港間シャトルバス運行事業・島内周遊バス運行事業・観光サイ
ン整備事業
19
(カ ). 観 光 P R 及 び 受 入 態 勢 の 整 備 等
本市の認知度向上を目指した宣伝活動等により、観光地としての情報
発信を行います。
ま た 、﨑 津 集 落 の 世 界 遺 産 登 録 活 動 に 伴 う 観 光 客 の 増 加 を 見 込 み 、
「道
の駅」整備をはじめ観光客の利便性向上のための受入態勢を整備し、文
化資源の活用、また産業の活性化と併せた観光振興に取り組んでいきま
す。
さらに、県や近隣市町と連携し、観光を基軸とした広域連携事業に取
り組みます。
重 要 業 績 評 価 指 標 (KPI)
現 状 (H26)
・ 観 光 等 入 込 客 数 /年
・宿泊者数
目 標 (H31)
290万人
⇒
420万人
27.4万人
⇒
42万人
【具体的な事業】
①観光プロモーション事業《先行型》
メディアを活用した宣伝広告費、観光客の利便性向上のための経費。
②多言語化等による受入態勢整備(観光プロモーション事業)
誘導看板の設置及び多言語化の整備を行う。
③Wi−Fi環境の整備
観光客の利便性向上のため、Wi−Fi環境の整備を行う。
④観光宣伝事業
各種媒体を利用した情報発信を行い、観光客の誘致を図る。
⑤天草版DMO構築事業
観光客のニーズ分析に基づいた戦略的なマーケティングを担うDMOを立上
げ、受入態勢や安全管理体制の整備、情報発信等による誘客を図る。
20
2. 天 草 へ の 新 し い ひ と の 流 れ を つ く る ( 移 住 ・ 定 住 )
《基 本 的 方 向 》
○
○
移住希望者の視点に立ち、住居、雇用及び暮らし等の移住の受け皿に関
する総合的な環境整備を行うとともに、天草地域全体の情報の収発信を行
う体制の整備を行い他地域との差別化を図り、熊本県及びふるさと回帰支
援センターと連携し、積極的に移住相談会等へ参加するなど、移住者向け
の情報提供に取り組みます。
また、各種メディアの活用などによる情報発信にも努めていきます。
地 元 企 業 の 協 力 を 得 て 、移 住 者 向 け の 就 職 相 談 会 を 行 い 、併 せ て 都 市 部 の
大 学 等 か ら 本 市 の 企 業 へ の 就 職 を 促 進 す る た め の 取 組 み を 行 う と と も に 、学
校を核とした地域活性化及び地域に誇りを持つ教育を推進します。
(1)本市への移住の促進
(2)若者の地元定着に向けた支援等
21
《 具 体 的 な 施 策 と 重 要 業 績 評 価 指 標 ( K P I )》
(1 ) 本 市 へ の 移 住 促 進
(ア ). 移 住・定 住 の 専 任 コーディネーター設 置 及 び 田 舎 暮 ら し 体 験 ツアーの 実 施
移住・定住に関する専門の相談員を配置し、移住希望者に対する相談
窓口を整備します。
また、移住希望者を対象に天草の良さを感じていただくため、体験メ
ニューを組み入れたツアーを実施します。
重 要 業 績 評 価 指 標 (KPI)
現 状 (H26)
・ 空 き 家 バ ン ク 制 度 の 移 住 者 数 /年
30人
目 標 (H31)
⇒
75人
【具体的な事業】
①移住・定住促進対策事業(相談員設置・情報発信)
移住相談会や各種支援の情報発信等により市外からの移住・定住を促進する。
②外部人材の活用(地域おこし協力隊等)
都市圏の住民が過疎地域に住民票を移し、まちづくりなどの活動をするもの。
③体験ツアーの実施
移住希望者を対象とした体験ツアーを実施する。
(イ ). 移 住 者 に よ る 起 業 支 援 の 充 実
市外からの移住・起業を進めるためビジネスプランコンテスト等を開
催し、「起業の島天草」を全国に発信します。
重 要 業 績 評 価 指 標 (KPI)
現 状 (H26)
・移住起業者数
0人
目 標 (H31)
⇒
7人
【具体的な事業】
①移住起業ビジネスコンテスト
天草に移住して起業するビジネスプランを募集し、移住者及び起業者の増大
による各種産業の振興を図る。
②産業振興チャレンジ基金事業(移住者対象)
天草に移住して起業する者に対して、起業の支援を行う。
③まちなか居住・まちなか起業事業(再掲)
商店街の空き店舗を活用し起業、移住を推進する。
22
(ウ ). 移 住 者 支 援 情 報 の 提 供 体 制 整 備
移住者にとって関心の高い、住まい、仕事、子育て、暮らしについて
の情報を庁内で連携して掲載するとともに、天草全域の移住者に関わる
情報を移住定住ポータルサイト「あまくさライフ」に一元的に集約して
情報発信します。
重 要 業 績 評 価 指 標 (KPI)
現 状 (H26)
・ 新 規 移 住 定 住 相 談 件 数 /年
85件
目 標 (H31)
⇒
150件
【具体的な事業】
①移住・定住促進対策事業
移住相談会や各種支援の情報発信等により市外からの移住定住を促進すると
ともに、移住・定住支援センターを共同設置する。
(2 ) 若 者 の 地 元 定 着 に 向 け た 支 援 等
(ア ). 奨 学 金 制 度 の 充 実
市外の大学等への進学・卒業後、また地元高校卒業後において、地元
企業への就職を促進するため、奨学金等を活用した若者の地元定着に向
けた取り組みを推進します。
重 要 業 績 評 価 指 標 (KPI)
現 状 (H26)
・医師修学資金貸与制度利用人数/累計
目 標 (H31)
2人
⇒
12人
・看護師等修学資金貸与制度利用人数/累計 0人
⇒
50人
【具体的な事業】
①医師及び看護師等修学資金貸与制度事業
修学資金を貸与するとともに、天草市内の指定した医療機関等に一定期間勤
務することにより貸与を受けた修学資金の返還を免除することで、医師、看護
師等の担い手を確保する。
23
3. 若 い 世 代 の 結 婚 ・ 出 産 ・ 子 育 て の 希 望 を か な え る
《基本的方向》
○
天草地域の若い世代が希望通り結婚できるように相談窓口を設置すると
ともに、出会いの機会を提供し、結婚にむけた支援を行います。
○
若い世代が安心して出産・子育てができる環境を整備するとともに、子
育て世代の安定的雇用を確保するなど、様々な支援を行っていきます。
(1)若い世代への結婚支援
(2)妊娠・出産・子育ての切れ目のない支援
24
《 具 体 的 な 施 策 と 重 要 業 績 評 価 指 標 ( K P I )》
(1 ) 若 い 世 代 へ の 結 婚 支 援
(ア ). 結 婚 の 相 談 等 の 支 援
未婚率の増加、これに起因する少子化進行の課題を解決するため、S
NSを活用した交流機会の創出や結婚相談員の設置等により、市民の婚
活を支援・促進し、少子化対策、地域活性化及び農業の担い手育成を図
ります。
重 要 業 績 評 価 指 標 (KPI)
現 状 (H26)
目 標 (H31)
・結婚等の相談件数
0件
⇒
850件
・婚活イベント等の開催数
0回
⇒
20回
【具体的な事業】
①婚活(農業後継者支援)事業(結婚相談員設置)<先行型>
交流機会の創出や結婚相談員の設置等により、市民の婚活を支援・促進
② S N S (ソ ー シ ャ ル ネ ッ ト ワ ー ク サ ー ビ ス ) 機 能 を 活 用 し た 交 流 サ イ ト の 構 築
事業
SNSを活用し、婚活を促進する専門サイトを構築する。
③交流の場の設定事業、相談コーナーの設置事業
相談窓口を設置し、婚活イベント等を開催する。
25
(2 ) 妊 娠 ・ 出 産 ・ 子 育 て の 切 れ 目 の な い 支 援
(ア ). 妊 娠 ・ 出 産 へ の 支 援 サ ー ビ ス の 充 実
妊娠から出産における経済的な支援をするとともに、妊産婦が孤立感
や不安感を払拭できず、出産直後の健康面での悩みや育児不安を抱えて
いるという課題を解決するための支援を行います。
重 要 業 績 評 価 指 標 (KPI)
現 状 (H26)
目 標 (H31)
・子育てを気軽に相談できる
人 (場 所 )が い る 市 民 の 割 合
20.2%
⇒
34.6%
【具体的な事業】
①特定不妊治療費助成事業
特定不妊治療に係る経費を助成することで、不妊に悩む夫婦の経済的負担の
軽減を図る。
②ひとり親等(妊娠産婦)日常生活支援事業
出産前後等の妊産婦への日常生活の支援。
③乳児家庭全戸訪問事業
生 後 4 か 月 を 迎 え る ま で の 乳 児 が い る 家 庭 へ の 訪 問 ( 指 導 ・ 助 言 )。
(イ ). 子 ど も ・ 子 育 て に 関 す る 支 援 体 制 等 の 整 備
庁内の連携だけでなく、NPOや市民活動団体との協働による支援体
制を確立し、保護者の負担軽減を図り、包括的に支援ニーズの高い妊産
婦や子育てしやすい環境を整備します。
重 要 業 績 評 価 指 標 (KPI)
現 状 (H26)
目 標 (H31)
・子育て講座・講演会等の参加者数
12,846 人 (H25)
⇒
13,247 人
19.4%
⇒
33.8%
・子育て支援サービス等が利用
しやすいと感じる市民の割合
【具体的な事業】
①保育料の軽減
市 の 保 育 料 を 、 国 で 定 め ら れ た 基 準 額 の 約 63% か ら 58% に 軽 減 。
②子ども医療費助成事業(中学生まで無料)
中学生3年生まで子どもの医療費を助成する。
③子ども総合相談事業
子どもや子育てに関する相談や児童虐待等の相談。
④養育支援訪問事業
養 育 支 援 が 特 に 必 要 な 家 庭 へ 訪 問 ( 指 導 ・ 助 言 )。
⑤病児・病後児保育事業
病気の子どもを保育所等で一時的に預かる事業。
⑥子育て安心サポート事業(市民活動推進事業)
民間団体等による子育て相談対応と産前産後の方へ、サポーターを派遣する。
26
4. 市 民 が 誇 り を 持 ち 安 心 し て 暮 ら せ る 地 域 を つ く る
《基本的方向》
○
市民の健康づくりを後押しする環境を整備するとともに、県や医療関係
機関と連携して、健康長寿のまちをつくります。
○
市民生活に必要な生活サービス機能(医療・介護、福祉、教育、買物、
公共交通、物流、燃料供給等)の効果的・効率的なサービス提供体制を構
築します。
ま た 、各 地 域 に お い て 、交 流・支 え 合 い の 拠 点 と し て の 機 能 を 強 化 す る と
と も に 、各 種 の 生 活 支 援 サ ー ビ ス を 維 持 す る こ と に よ り 、心 豊 か な コ ミ ュ ニ
ティの形成を図ります。
(1)健康寿命日本一のまちづくり
(2)地域で住み続けられる環境整備
27
《 具 体 的 な 施 策 と 重 要 業 績 評 価 指 標 ( K P I )》
(1 ) 健 康 寿 命 日 本 一 の ま ち づ く り
(ア ). 健 康 づ く り の 推 進
乳幼児から高齢者まで地域・職場等を通じて、市民の健康づくりに対
する意識の醸成を図り、ライフステージ・健康レベルに応じた健康増進
の取組みを推進します。
重 要 業 績 評 価 指 標 (KPI)
現 状 (H26)
目 標 (H31)
・健康に気をつけて生活している
市民の割合
84.8%
・健康寿命(男性)
〃
(女性)
⇒
90%
78.25 歳 (H25)
⇒
78.66 歳
83.50 歳 (H25)
⇒
84.10 歳
【具体的な事業】
①健康フェスタ事業
生活習慣病予防や健康的な生活習慣の定着のため、健康づくりに関する情報
収集や体験ができる機会を提供する。
②健康運動事業
生活習慣病及び要介護状態になることを予防し、もって市民の健康寿命の延
伸を図る。
③健康ポイント事業
健康づくりを目的とした各種施策にポイントを付与することで、運動習慣の
定着を支援する。
④食生活改善事業、
食生活への知識を高め、食生活改善推進員の養成や地区活動への支援を行い、
健康増進を図る。
⑤健康推進事業
むし歯予防対策事業、健康増進・食育推進事業、母子保健事業、予防接種事
業、成人健康指導事業、成人健診事業、保健衛生普及事業など健康づくりの方
策及び健康増進など、地域住民に密着した総合的な健康づくりを積極的に推進
する。
28
(イ ). 地 域 医 療 の 充 実
本市は、都市圏から遠距離に位置していることから、県や関係市町と
連携し、医師をはじめ医療従事者の確保対策に取り組むとともに、医療
情報システム等を活用し、医療機関における効率的な機能分化と診療支
援を行い、2次医療圏による完結型の地域医療体制の整備を図ります。
重 要 業 績 評 価 指 標 (KPI)
現 状 (H26)
・地 域 の 医 療 体 制 に 満 足 し て い る 市 民 の 割 合
42%
目 標 (H31)
⇒
5 4 .3 %
【具体的な事業】
①地域医療対策事業
市の医療体制の整備及び関係機関の連携体制を構築する。また、へき地医療
自治体病院開設者協議会負担金及び地域医療実践学寄附講座負担金を支出す
ることで、地域医療を担う医師の確保及び育成を行う。
②あまくさメディカルネット機器整備事業
機器整備に係る費用を補助することで、地域医療の充実を図る。
③救急医療対策事業
休日・夜間の救急医療体制の確保を図る。
29
(2 ) 地 域 で 住 み 続 け ら れ る 環 境 整 備
(ア ). 防 災 対 策 等 の 強 化
消防団や市職員の災害対応に対する知識と各防災機関が相互連携でき
る体制を整備し、市民自らも防災組織づくりを進め、防災意識の高揚と
防災力の向上に努めます。また、災害を未然に防ぐ対策工事等や災害時
の情報伝達手段として、防災無線の更新や個別受信機を配置するなど、
災害予防体制を整備します。
さらに、市内の老朽危険家屋等の対策を講じるなど、市民の生活環境
の保全、改善等を図っていきます。
重 要 業 績 評 価 指 標 (KPI)
現 状 (H26)
目 標 (H31)
・災害等に強いまちづくりが進んで
いると感じる市民の割合
3 2 . 2 % (H25)
⇒
46.6%
【具体的な事業】
①自主防災組織設立促進・活動活性化事業
自 主 防 災 組 織 を 新 規 に 設 置 す る 団 体 へ の 補 助・自 主 防 災 組 織 の 更 な る 組 織 率 向
上 を 促 進 し 、全 地 区 に 自 主 防 災 組 織 が 結 成 さ れ る よ う 、必 要 な 経 費 を 補 助 す る 。
②防災行政無線整備事業
本庁からの一括放送など、統制されたシステムとするため、本庁に親局設備
を設置し、屋外子局(屋外放送設備)及び各戸への戸別受信機の整備を行う。
③廃屋及び空き家等対策事業
老朽危険家屋の除去促進補助、空き家の適正管理に関する啓発を行う。
(イ ). 市 民 の 生 活 交 通 手 段 の 確 保 等
本市には、路線バス、旅客船、航空機などの多様な公共交通機関が運
行(運航)されており、通学・通院・買い物など、市民の生活交通手段
として利用されています。特に航空機は、市内で不足している医師の交
通手段として、重要な役割を担っています。本市は、交通不便地域であ
ることから、市民生活の利便性向上、交通手段確保等の公共交通対策に
取り組んでいきます。
重 要 業 績 評 価 指 標 (KPI)
現 状 (H25)
目 標 (H31)
・ 路 線 バ ス 等 の 利 用 者 数 (年 間 )
438,275 人
⇒
429,000 人
・ 航 路 の 利 用 者 数 (年 間 )
353,513 人
⇒
352,000 人
76,387 人
⇒
80,000 人
・ 航 空 路 の 利 用 者 数 (年 間 )
【具体的な事業】
①地方バス路線運航維持対策事業
住民の生活交通として必要なバス路線の確保を行い、地域住民の福祉の向上
を図る。
②天草市地域公共交通確保維持改善事業、
市内の地域公共交通の運行のあり方について再検証し、より望ましい地域公
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共交通の総合的な体系づくりを進める。
③離島振興事業
御所浦地域において、乗合自動車運行事業、御所浦・水俣航路対策事業、御
所浦・三角航路対策事業、御所浦定期航路割引事業などにより交通手段を確保
し、利便性を高めることで御所浦地域住民の福祉の向上や経済的負担軽減を図
る。
④天草エアライン利用促進事業
天草エアラインの利用者が減少する中、市民の新規利用者の掘り起こしの事
業や、市出身者の帰省割引等を行い、利用者の更なる増を目ざす。
⑤天草エアライン機材維持費補助金
天草エアライン(株)が運行する機体の安全性の向上、安全運航と健全な会
社運営を支援することで、より一層の利用促進を図り、天草地域の進行に寄与
する。
⑥ 天 草 地 域 フェリー航 路 利 用 促 進 事 業 、
天 草 地 域 フェリー航 路 利 用 促 進 協 議 会 と 連 携 を 図 り 、 天 草 地 域 と 他 県 を 結 ぶ フェリー
定期航路の利用促進を図る。
(ウ ). 周 辺 地 域 と の ネ ッ ト ワ ー ク 等 の 形 成
生活拠点間主要道路の整備を促進し、生活圏内の円滑な移動の実現に
向け、「市内圏域30分構想」を推進します。
また、拠点施設等の機能を充実させ、市民生活の利便性の向上を図り
ます。
重 要 業 績 評 価 指 標 (KPI)
現 状 (H26)
目 標 (H31)
・生活拠点間を結ぶ道路が充実
していると感じる市民の割合
40.7%
⇒
53.4%
【具体的な事業】
① 市 内 圏 域 30 分 構 想 事 業
市 内 圏 域 を 30 分 で 移 動 可 能 に す る 構 想 ( 国 ・ 県 道 路 含 む )。
②牛深漁港台場エリア施設整備事業
台場地区の漁協荷捌き所跡地に図書館等複合施設を整備する。
③過疎地域等集落ネットワーク圏形成支援事業
集 落 の 維 持・活 性 化 の た め 、基 幹 集 落 を 中 心 に 複 数 集 落 で 構 成 さ れ る「 集 落 ネ
ットワーク圏」における取組を支援する。
31
(エ ). コ ミ ュ ニ テ ィ F M の 整 備 活 用
地域に密着した情報を提供する地域情報の発信源として、また地域の
振興や公共の福祉の増進に寄与し、災害や緊急時に市民にとって大きな
情報源となるインフラを整備します。
重 要 業 績 評 価 指 標 (KPI)
現 状 (H25)
・コミュニティFM開設局数
0局
目 標 (H31)
⇒
親 局 1、 中 継 局 7
【具体的な事業】
①コミュニティFM事業
地 域 に 密 着 し た 情 報 を 提 供 す る た め 、情 報 の 発 信 源 と な る イ ン フ ラ を 整 備 す る 。
(オ ). 条 件 不 利 地 域 の 解 消
情報の高度化及び多様化する社会情勢の中、行政運営をはじめ医療、
福祉及び防災対策などへ活用できるように、地域の実情に合った情報基
盤の整備に努めます。
重 要 業 績 評 価 指 標 (KPI)
現 状 (H25)
目 標 (H31)
・ブロードバンド環境が整備
されている地域の世帯数の割合
65%
⇒
70%
【具体的な事業】
①地域情報化事業
市の光ファイバーケーブルを通信事業者に貸し出すことによって、地域情報
化を推進する。
②テレビ共同受信施設改修事業
事 前 に 改 修 計 画 さ れ た NHK 共 聴 施 設 と 併 せ 、 自 主 共 聴 施 設 の 災 害 等 に よ る 共
聴施設改修に対応する。
(カ ). I C T の 活 用 に よ る 情 報 提 供 等
本 市 が 抱 え る 様 々 な 課 題 (少 子 高 齢 化 、医 師 不 足 、協 働 教 育 の 実 現 、地
域 経 済 の 活 性 化 等 )に 対 応 す る た め に 、I C T (情 報 通 信 技 術 )の 利 活 用 は
必要不可欠なものとなっていることから、医療や教育をはじめとした
様々な分野でのICTの利活用により、地域の活性化につなげていきま
す。
重 要 業 績 評 価 指 標 (KPI)
現 状 (H26)
目 標 (H31)
・ 医 療 連 携 シ ス テ ム (あ ま く さ メ デ ィ カ ル
ネ ッ ト )利 用 医 療 機 関 数
38機関
⇒
【具体的な事業】
①医療機関への光ケーブル整備(メディカルネットの支援)
高速通信網がない医療機関に対し、市の光ケーブルを貸し出す。
32
70機関