平成11年公務納め市長あいさつ/H.11.12 読み上げ用

平成27年
公務納め市長あいさつ
(平成27年12月28日)
職員の皆さん、いよいよ本日をもって、公務納めとなります。
皆さんにとって、この一年はどんな年だったでしょうか。市職員の使命である市民福
祉の向上と市政発展のために、何事にも積極的にチャレンジし、充実した仕事ができた、
という実感の持てた一年だったでしょうか。
今年は、「地方創生元年」として、「宇部市まち・ひと・しごと創生総合戦略」を策定
しました。我が国は、人口減少の進展という大きな課題に直面しており、このことは、
本市のみならず日本全国の自治体に多くの課題を投げかけるのは確かであり、今後、
様々な対応が求められてくるものと思います。
しかし、このことは必ずしもマイナス面ばかりではなく、私たちの対応如何によって
は、むしろ本市が本当の豊かさや幸福を実現していくための絶好の転換点にできるので
はないかと考えます。
「宇部市まち・ひと・しごと創生総合戦略」を策定し、改めてこのように感じたとこ
ろです。
また、これ以外にも様々な分野で新しい取組を展開し、職員の皆さんにとっては、大
変ながらも達成感の感じられる一年であったのではないでしょうか。
それでは、公務納めにあたり、今年の取組を振り返ってみたいと思います。
まず、地方創生に関する取組としては、今年10月に将来人口を展望する「宇部市人
口ビジョン」と、人口減少対策に対する施策を戦略化し重点的に推進するための計画と
して、「宇部市まち・ひと・しごと創生総合戦略」を策定しました。
この戦略に基づき、これまで取り組んできた産業振興策をさらに強化して「しごと創
り」に取り組み、安定した雇用を創出するほか、幅広い世代の人材の誘致等による人口
1
の定着や、はつらつと暮らしていくことができるような健康活躍社会の実現を図ってい
きたいと考えています。
次に、「第26回UBEビエンナーレ(現代日本彫刻展)」の開催に合わせ、「まちなか
アートフェスタ」、「うべの里アートフェスタ」、「宇部市芸術祭」に『食』の要素を
加えて、まちじゅうでアートイベントを繰り広げ、市全体をアートでつなぐ『第26回
UBEビエンナーレ×まちじゅうアートフェスタ2015』を開催しました。このイベントに
は、市内外から目標を大きく上回る延べ14万人を超える来場者の方にお越しいただき、
本市独自の魅力を伝えることができました。
また、60歳以上の方を中心として、あらゆる世代の人たちが楽しみながら交流を深め
ることができる、スポーツと文化の祭典「ねんりんピックおいでませ!山口2015」、ボ
ーイスカウト世界最大の祭典である「第23回世界スカウトジャンボリー」の開催などに
より、全国から多くの方々を迎え、大いに盛り上がりました。
大きな計画の策定やイベントを実施するばかりでなく、私の市政運営の基本姿勢であ
り、また原点でもある「市民と語る、考える、動く」を実践し、市民の声が届く市政を
実現するため、「うべ弁ミーティング」や、「うべの情報知っちょる会」を本年も継続し
て開催するとともに、市内全校区に保健師と地域支援員等を配置し、それぞれの地域が
必要とする施策を実施することにより、元気で安心できる地域づくりに取り組みました。
これらの事業を通じ、市民の思いが施策に反映され、皆様に「宇部がいい」「宇部で
なくては」と言っていただけるよう、市民の皆様との対話を大切にし、また、必要な情
報をわかりやすく確実にお届けしてきました。
職員の皆さんもまた、地域のボランティア活動を一層推進する目的で、今年から設置
した「職員地域ボランティア・サポーター制度」により、多くの職員が地域活動に参加
することによって、市民の皆様との信頼関係を再構築できたことと思います。引き続き、
2
職員の皆さんの積極的な参加により、地域コミュニティ活動の推進と、市民との協働を
進めていきたいと考えていますので、一層のご協力をお願いします。
そのほかにも、限りある資源を有効活用する資源循環のまちづくりの一環として取り
組んでいる「子育て支援リユース事業」が、第23回環境自治体会議(いこま会議)で行
われた「わがまちの環境自慢」で、特に秀逸な事例に贈られるキラリ大賞を受賞。さら
に、新たな発想が認められる事例として「アイデア賞」も受賞し、ダブル受賞となりま
した。
また、地域活動を支援する「がんばる地域支援助成金制度」、さまざまな店舗で使用
できる「うべ元気プレミアム商品券」の販売、女性の活躍に積極的に取組む事業者の活
動を支援する「女性活躍推進企業認証制度」など、地域の課題解決及び活性化に資する
取組も行いました。
このように本年は、新たなまちづくりに向かって、様々な取組にチャレンジし、成果
を上げることができました。
これも職員の皆さんが全体の奉仕者として、それぞれの立場で真摯に職務に励まれた
結果であり、心から感謝したいと思います。
来年は、地方創生に本格的に取り組む年として、宇部ならではの地方創生=「暮らし
て良し、働いて良しの市民が誇りを持てるまちづくり」の実現に向け、創意工夫をこら
し、前向きに積極的に、様々な取組にチャレンジしていきましょう。
さて、明日から年末・年始の休暇に入ります。宇部市職員としての自覚を常に持ちな
がら、ご家族や友人と団らんされ、大いに英気を養ってください。それでは、皆さん、
良いお正月をお迎えください。
3