健康ビジネスモデル事業業務委託仕様書１. 業務目的宇部市では、平成２７年３月に「宇部市にぎわいエコまち計画」を策定し、中心市街地のにぎわい創出の取り組みを進めているが、「まち・ひと・しごと創生」のリーディングプロジェクトとして平成２７年６月に認定を受けた「地域再生計画」により、その取り組みの更なる推進を図っている。本事業は、これらの計画の先導的な取組みとして位置づけられるもので、スマートメーター等の ICT を活用した健康ビジネス創出の可能性調査を行い、新たな価値やサービスを提供するヘルスケア産業の育成・振興につなげていくものである。２. 業務期間契約締結日から平成２８年３月３１日まで３. 業務概要一般家庭にスマートメーターを設置し、クラウドで管理するエネルギーマネジメントシステム（以下、「ＥＭＳ」とする。）を構築するとともに、スマートメーターを設置した家庭（以下「各家庭」とする。）を対象に、通信機能を持つヘルスケア機器を配布・貸与し、スマートメーターのデータ収集機能を活用して、オンラインでヘルスケア情報を取得するとともに、各家庭の個人（以下、「モニター」とする。）にその情報を閲覧できるようにする。４. 業務詳細健康ビジネスモデル実証（１）モニターの募集及びＥＭＳの運営・管理受託者がモニターを募集し、７戸以上のモニター宅にスマートメーターを設置する。ア設置期間平成２８年２月上旬～同３月中旬の間で測定日数は３０日以上とする。イ機器設置スマートメーターは、原則としてリース又はレンタルによって調達し、モニター宅へ設置する。原則、設置期間終了後は撤去する。ウＥＭＳ仕様ａ各モニターが所有するパソコンやスマートフォン等によって、インターネット接続可能な環境であれば、２４時間クラウドから自宅の電気使用量及びヘルスケア情報を閲覧できるものとする。ｂモニターが閲覧できる電気使用量のデータは、計測開始から現在（最大１時間間隔）までのデータとする。ｃデータの閲覧に係る通信費は各モニターの負担とする。ｄスマートメーターのデータ送受信に係る通信費は受託者の負担とする。エＥＭＳの保守ａシステムトラブルへの対応は、受託者の営業日、営業時間など、受託者の判断に委ねる。ただし、モニターの電気使用に支障がある事象については、営業日、営業時間に限らず速やかに対応する。ｂａに対応するため２４時間連絡が可能な緊急連絡先を設定する。（２）ヘルスケア機器の配布通信機能を持つ以下のようなヘルスケア機器を各家庭に配布し、測定期間中貸与する。なお、血圧計の計測が 1 台あたり 2 名までと想定し、参加対象は各家庭 2 名までとする。  血圧計：最高血圧、最低血圧、平均血圧、脈拍の計測ができるものを各家庭に 1 台  体重体組成計：体重、BMI、体脂肪率の計測ができるものを各家庭に 1 台  歩数計：歩数、消費カロリー、距離の計測ができるものをモニターに 1 台（３）ヘルスケア機器を使用した測定及びデータの収集ヘルスケア機器を使用した測定は、以下のとおりとし、そのデータをスマートメーターに１日１回以上送信する。  血圧計：１日１回以上測定する。  体重体組成計：１日１回以上測定する。  歩数計：原則として外出時に着用する。（４）システムの構築モニターに配布したヘルスケア機器からのデータの収集・送信プログラムを開発・導入するとともに、スマートメーターにヘルスケア機器からのデータ受信機器を追加する。（５）Web 表示機能の構築・運用電力データ閲覧用 Web サイトの表示機能を構築するとともに、ヘルスケア機器から収集したデータをモニターが閲覧できるようにする。（６）モニターへの対応緊急連絡先、ヘルスケア機器の使用方法及びWebサイトにおける健康情報閲覧手法について、簡易なマニュアルを作成し、ヘルスケア機器の配布時等にモニターへの説明を行う。また、モニターからの問い合わせ等に応じる体制を取る。（７）アンケート調査の実施モニターを対象にWebサイト閲覧状況やヘルスケア機器の利用状況等についてアンケート調査を行い、調査結果は、集計・分析データとして利用可能な電子データとして取りまとめる。なお、調査の設問項目及び設問数については、市及び受託者間協議のうえ定めることとし、調査票の印刷は受託者が行う。（８）モニターへのレポート提供と実証データの検証等測定期間終了後、ヘルスケア機器を配布した各家庭のモニターに、計測結果報告書を配布するとともに、計測したヘルスケア情報の収集やグラフによる見える化等を行い、個々に見合った健康管理、体調改善等の指導等の事業化の可能性の検証を行う。５. 成果品 ① 業務報告書（計測データ含む） ② ①の電子媒体（CD-ROM） A4 2 部 1部６. 業務の経費に関すること委託業務に係る経費には、人件費以外に業務の実施に必要となる機器等のレンタル料、消耗品代等を含むが、機器等については、原則としてリースあるいはレンタルで対応すること。